ユート「希望ヶ峰学園?」 (124)


・ダンガンロンパと遊戯王ARC-VのクロスSSです。
・ダンガンロンパのネタバレ一部有り
・若干キャラ崩壊あるかもしれないです。
・初SSなので変な所あるかもしれませんがご了承ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441995903

ユート「・・・付いたようだな、ここがスタンダード次元か。何処かの建物の中のようだが・・・隼はどこに行った?」キョロキョロ

ユート「向こうに人の気配がするな…行ってみよう」

ユート(それにしても不気味な場所だ、全ての窓が鉄板で塞がれている。おまけに薄暗い) 

-体育館-

ザワザワ・・・

ユート(15人か…とりあえず様子を見てみるか…)

霧切「…」

霧切「ねぇ…隠れてないで出てきたらどうかしら?」

ユート(!)

ユート「気づかれたか…」ガチャ

十神「なんだ、まだいたのか」

苗木(すごい髪型だ…)

苗木「君もここの新入生?僕の名前は苗木誠、超高校生の幸運の才能で入ってきたんだけど…」

ユート「超高校級の幸運?」

苗木「うん、って言っても只の抽選で選ばれただけなんだけど…君はどんな才能でこの学校に?」

ユート「俺の名はユート、悪いが年齢的には中学生だ。」

苗木「えっ」

ユート「訳あってここに来たのだが…ここが高校なら俺は部外者だな、出口を教えてもらえないだろうか?」

苗木「えっと…それがさ」

「オーイ、全員集まった!?じゃそろそろ始めよっか!」

ユート「何だ」

ポヨヨーン

不二咲「ヌ、ヌイグルミ?」

モノクマ「ヌイグルミじゃないよ!」

モノクマ「ボクはモノクマだよ!キミたちの…」

モノクマ「…ってオマエ誰!?」

山田「う…うわわわ…ヌイグルミが喋ったぁぁぁ!!」

石丸「落ち着くんだ…!ヌイグルミの中にスピーカーが仕込んであるだけだろう…!」

モノクマ「だからさぁ…ヌイグルミじゃなくて…モノクマなんですけど!しかも、学園長なんですけど!」

モノクマ「そんなことよりオマエ誰だよ!派手な髪型の男子!」

葉隠「派手な髪型って…もしかして俺のことだべ?俺の名前は葉隠康比呂、超高校級の占い師だべ!」

モノクマ「違うよ!もっと派手なのいるでしょ!」

大和田「もしかして俺のこと言ってんのか?」

不二咲「僕だ!」

モノクマ「違うって!そこの青と黒の君だよ君!」

石丸「青と黒?うーむ、そんな人物は見当たらないが…」

腐川「ど、どこにいるのよそんな奴…」

モノクマ「えっ」

苗木「えーっと、ユート君…だっけ?君の事じゃないかな?」

モノクマ「そうだよッ!オマエだよオマエ!」

ユート「…俺の髪型はそんなに派手だろうか?」

モノクマ「どこからどう見ても派手だよ!」

朝比奈「別に只の青い髪にしか見えないけど…」

モノクマ「どう言う…ことだ…」

モノクマ「まぁそれは置いといて、君はこの学園の生徒じゃないよね?なんでいるの?ていうかどうやって入ってきたの?」

ユート(どうする…?正直に話したほうがいいだろうか…)

ユート「…俺はエクシーズ召喚を多用するエクシーズ次元から来た決闘者、つまり君たちから見たら俺は異次元からやってきた人間だ。」

ユート「にわかには信じられないだろうがこの世界は恐らく4つの次元に分かれている、エクシーズ次元、シンクロ次元、融合次元」

ユート「そして君たちの住むこのスタンダード次元。」

ユート「…俺たちの住んでいたエクシーズ次元、ハートランドはかつては平和だった、だがある日突然、融合次元のアカデミアが俺たちの次元を侵略してきた…!」

ユート「こうして次元戦争に巻き込まれた俺たちは俺の仲間の妹、瑠璃を戦いのさなか融合の手先に連れ去られてしまった…」

ユート「俺と瑠璃の兄、黒咲隼は瑠璃を助け出すためにこのスタンダード次元にやってきたというわけだ。」

全員「」


石丸「まるで意味がわからんぞ!」

ユート「だから俺はこんな場所でのんびりしている暇はない、学園長といったな?出口を教えろ。」

江ノ島「ユートだっけ…?アンタさ、頭大丈夫?」

セレス「妄想もここまで来ると感心しますわ」

ユート「信じて貰えないだろうが本当の話だ。事実俺も奴らが攻めて来るまで別次元の存在など考えもしなかった。」

モノクマ「えーっと…戦争の話はともかく、少なくともワープしてきたのは間違いないかもしれないね。」

モノクマ「だってそうでもしないとこの学校の中に入れっこないもん!出入り口全部封鎖してるし!」

葉隠「ありえねーべ…」

ユート「そんなことより出入り口をすべて封鎖したとはどう言う意味だ、俺は早くここから出たい。やるべきことがあるとさっきも言ったはずだ。」

モノクマ「うぷぷ…こんなところに迷い込んじゃった君って、とんでもなく運が悪いよ!超中学生級の不運の才能を持ってるんじゃないの?」

ユート「どう言う意味だ」

モノクマ「それを今から説明するよ!」

モノクマ「えー、オマエラのような才能溢れる高校生は”世界の希望”に他なりません!」

モノクマ「そんな素晴らしい希望を保護する為、オマエラには…」

モノクマ「この学園だけで共同生活を送ってもらいます!みんな、仲良く秩序を守って暮らすようにね!」

モノクマ「えー、そしてですね…その共同生活の期限についてなんですが…期限はありませんっ!!」

モノクマ「つまり、一生ここで暮らしてくのです!それがオマエラに課せられた学園生活なのです!」

腐川「何て…言ったの?一生ここで…?」

ユート「随分と変わった学校だな…」

苗木「いや、元からこんな学校じゃなかったはずだけど…」

モノクマ「あぁ…心配しなくても大丈夫だよ。予算は豊富だから、オマエラに不自由はさせないし!」

モノクマ「あ、ついでに言っておくけど…外の世界とは完全にシャットアウトされてますから!」

苗木「シャットアウトって…じゃあ、教室や廊下にあったあの鉄板は…!」

苗木「僕たちは…閉じ込められた…?」

大神「罠か…」

モノクマ「別に罠じゃないけど、いくら叫んだところで、助けなんて来ないんだよ。」

モノクマ「あ、ユート君ももちろんこの共同生活してもらうよ?偶然とは言えこの学校に入っちゃったわけだしね!」

ユート「な…!?」

モノクマ「だって一人だけこの学校から出したらみんな俺もー!わたしもー!ってなっちゃうでしょ?」

モノクマ「なのでたとえイレギュラーな存在でもここから出すわけにはいかないのです!」

ユート「ふざけるな!俺はそんなことをするためにこの次元に来たわけではない!」

モノクマ「まぁまぁ落ち着きなよ、まだ話の途中なんだからさ!」

モノクマ「無いわけじゃないんだよ、ここから出る方法が…」

腐川「ほ、本当…?」

ユート「自力で脱出できるのか?」

霧切「出る方法って?」

モノクマ「ああ!それって卒業?」

朝日奈「卒業って?」

モノクマ「今からその説明をするよ!」

モノクマ「えー、この学園の秩序を破った者はこの学園から去ってもらいます、それが卒業というルールなのです!」

十神「その秩序を破るとはどう言うことだ?」

モノクマ「うぷぷ…それはね………」

モノクマ「人が人を[ピーーー]ことだよ…」

苗木「こ、[ピーーー]…!?」

モノクマ「殴殺刺殺撲殺(略)殺し方は問いません。」

モノクマ「『誰かを殺した生徒だけがここを出られる…』それだけの簡単なルールだよ。」

ユート「ふざけるな!俺達に殺しあえだと!?」

モノクマ「別に嫌ならしなくていいよ?まぁ、ここからは出られないけどね。うぷぷ…」

ユート「くっ…ならば俺とデュエルだ!お前が勝てば、望み通りここで学園生活を送ってやる。」

ユート「だが俺が勝てば、俺たち全員を開放してもらおう!」

モノクマ「はぁ?なんだ?こいつ…デュエルって、決闘のこと?」

ユート「?デュエルはデュエルだ。」

大和田「つまりタイマンやろうぜってことか…いいぜ、俺もそれに賛成だ」ボキッボキッ

大和田「があああああああぁぁぁ!」ガシッ

ユート(!?)

ユート(彼は何をしているんだ…?)

大和田「捕まえたぞゴルァ!」

モノクマ「キャー!学園長への暴力は校則違反だよー!」

大和田「るせぇ!今すぐここから出しやがれ!」

ピコーン ピコーン

大和田「あん?何だこの音…!」

霧切「危ない…!投げて、早く!」

大和田「お、おう…わかった。」ブン

ドゴオオオオ

大和田「なっ…!?爆発しやがった…!」

モノクマ「うぷぷ…霧切さんがいなかったら危なかったね!」

桑田「あ、新しいのが出てきやがった!」

ユート(何故デュエルをせずいきなり掴みかかったんだ…?)

モノクマ「今のは警告で許すけど、次からは気をつけてよね!」

ユート(まさかとは思うが…)

ユート「みんな、突然ですまないがデッキは持っているか?」

石丸「き、急にどうしたのだね!?」

不二咲「ビデオデッキなら家にあるけど…それがどうしたの?」

ユート「そ、そうか」

モノクマ「コラ!今は僕が喋ってる最中でしょ!それに今時ビデオデッキなんて使わないよ!」

ユート(やはり…!)

モノクマ「じゃあ最後に、入学祝として皆さんにこれをプレゼントしましょう!」

ユート(俺はスタンダード次元に移動したものと思っていた…)

モノクマ「この学園の電子生徒手帳です。大切に扱うようにね。」

ユート(だが、何らかの不具合でスタンダード以外の次元に移動してしまったらしい…)

モノクマ「あ、ユートくんはこれを使ってね!この学園の元生徒のものだから君のものじゃないけど我慢してね。」

電子生徒手帳『松田夜助』

モノクマ「それでは、入学式はこれでおしまいとなります!それじゃあ皆さん、サイナラ!」

ユート(それも予想以上に厄介な次元…)

ユート「デュエルモンスターズの存在しない次元…!」

プロローグ-完-

今回はこれで終わりです。
次回更新はchapter1が完成または一ヶ月以内に投稿する予定です。

皆さんコメントありがとうございます。
まだチャプター1全部書き終わってませんがそろそろ一ヶ月経ちそうなんで続き書きます。
あと言い忘れてたけど原作ゲームからの設定の変更が一部あります。

俺は、囚われた瑠璃を救うために隼と共にスタンダート次元にやってきた
…はずだった。
だがたどり着いた先はスタンダート次元ではなく、そもそもデュエルモンスターズすら存在しない全くの未知な世界だった。
しかも、俺を含めて16人を閉じ込めた上、モノクマなどというよくわからない存在が現れ俺達に衝撃的な言葉を放った。

モノクマ「うぷぷ…それはね………」

モノクマ「人が人を殺すことだよ…」

苗木「こ、殺す…!?」

他人を殺さなければこの学園から出られないという「コロシアイ学園生活」…
不安と恐怖が融合した戦いが、始まった…。

chapter1

ユート(…‥‥‥‥‥‥)

ユート(誰も言葉を発しない…だが当然かもしれない。)

ユート(誰かを殺すことでしかこの学園を出られないなどと言われたのだからな。)

ユート(考えたくはないが全員疑心暗鬼になっているのだろう、誰かが自分を狙っているかもしれない。)

ユート(殺しに来るかもしれない…と。)

ユート(…‥‥‥‥‥‥)

ユート(ダークリベリオンを召喚すれば壁の一枚や二枚簡単に破壊できるだろう。)

ユート(だが…今はまだ動く時ではない。)

ユート(相手は有名らしい学校を乗っ取ることができるという事は強大な存在だろう。)

ユート(迂闊な行動に出ると何をされるか分からないからな。)

ユート(まず…情報を集めるべきだろう。)

ユート(…そろそろ何か喋るべきか?)

霧切「それで、これからどうする気?」

霧切「このまま…ずっとにらめっこしている気?」

石丸「そ、そうだな…それもそうだ。とりあえず何か動かなければ何も始まらない!」

山田「とは言っても、一体何をすれば…?」

桑田「どっかに抜け穴があるかもしれねーだろ?それを探すに決まってんだろ!」

不二咲「でも…その前にモノクマの言っていた『校則』を確認しておいたほうがいいと思うんだ…。」

セレス「それもそうですわね、もしかしたら知らず知らずのうちに校則を破ってしまう…ということもありえなくはありませんわ。」

大和田「チッ…」

江ノ島「じゃあ早速その校則ってのを確認しよっか。」ピッ

ユート「確か起動すると本名が表示されるらしいが…」

『松田夜助』

ユート「当然だが俺の名前は出ないな。」

苗木「松田夜助って‥誰だろう?」

ユート「この学園の元生徒と言っていたが…普通に考えれば卒業生だろう。」

ユート「だが…まさか、な…」

舞園「今はそれは置いておきましょう、校則の確認が先ですよ。」

ユート「あぁ、そうだな。確か…」

ユート「……………」

ユート「済まないみんな、俺はキミたちの素性は愚か名前すら知らない。教えてもらえないだろうか?」

十神「自己紹介ならさっきしたところだ。何故またやらなければならん。」

苗木「ま、まぁそんなこと言わずにさ。ボクはさっきも言ったと思うけど苗木誠。」

苗木「超高校級の幸運の才能でこの希望ヶ峰学園に入学したんだ。よろしく。」

ユート「あぁ。ところで超高校級とはなんだ?」

苗木「この希望ヶ峰学園はさっきモノクマも言ってたけどあらゆる分野の超一流の高校生、」

苗木「とどのつまり超高校級の生徒たちが学園からスカウトされて入学することになってるんだ。」

苗木「まぁ、とは言ってもボクの場合は超高校級の幸運っていって只の抽選で当たっただけなんだけどね。」

十神「そんな物、ただ運が良かっただけではないか。」

ユート「そうか、ならさっきのメガネも?」

苗木「彼の名前は十神白夜、『超高校級の御曹司』だよ。」

ユート「御曹司、か」

十神「おい、そういえばお前は中学生だったな、俺たちに向かってタメ口か?」

十神「他の連中はどうでもいいがこの俺に対しては敬語を使わないのは失礼だとは思わないのか?」

葉隠「あれ、じゃあみんな俺に対して敬語で話してないのはなんでだ?俺は一応二十歳だべ。」

十神「前言撤回だ、タメ口でもいいぞ。」

葉隠「えっ?」

舞園「葉隠くんは放っておいて、確か自己紹介でしたよね?」

舞園「私、舞園さやかって言います。『超高校級のアイドル』の才能でこの学校にきました。」

ユート「ああ、よろしく。」

ユート(アイドルか、確かに綺麗な人だな。正直見とれてしまいそうだ。)

ユート(だが瑠璃には負ける。)

舞園「負けてないと思いますよ?会ったことないですけど。」

ユート「!?」

ユート「心が…読まれた?」

舞園「実は私、エスパーなんです。」

ユート「なん…だと…!」

舞園「ふふっ、冗談ですよ、只の感です。」

ユート「そ、そうか…。」

ユート(あまりデュエルしたくない相手だな…)

~自己紹介省略~

ユート「一応俺も自己紹介しておこう。」

ユート「俺の名前はユート、ここに来た理由はさっき説明したとおりだ。」

桑田「つかさ、マジなわけ?次元戦争だの、次元を超えてきただの。」

ユート「ああ、マジだ。」

江ノ島「戦争ってことはやっぱりユートも重火器やら戦車でドンパチやってたわけ?」

ユート「いや、俺たちはそんな物騒なものは使用しない。」スッ

ユート「この…デュエルモンスターズ、これが俺たちの、そして奴らの武器だ。」

苗木「なにそれ、カード?」

ユート「ああ、これを40枚以上60枚以下のカードで構成されたものをデッキと呼ぶ。」

不二咲「さっきのデッキっていうのはそのことだったんだね。」

ユート「そしてこのデッキで二人以上のプレイヤーが闘う事をデュエルと呼ぶ。」

大和田「さっきのデュエルってのはそういうことだったのか。」

苗木「えっと…それってカードゲーム…だよね?」

苗木「それを使って戦争ってちょっと意味がわからないんだけど。」

ユート「デュエルも最初は戦争目的でやっていたわけじゃない。」

ユート「大人も子供も関係なく、皆が笑顔になれる最高の遊びだった…。」

霧切「だった…?」

ユート「だが融合次元が攻めてきてからは全てが変わった。」

ユート「奴らは無抵抗なハートランドの住民たちにデュエルで次々に襲いかかったんだ。」

ユート「奴らのデュエルディスクは俺たちのものと少し違い、モンスターが実体化する。」

ユート「そして俺の目の前で沢山の人が消えていったんだ…」

苗木「モンスターを実体化って…もしそんなのに襲われたら!」

ユート「あぁ…デュエルに負けてカード化される。」

苗木「え?カード化?」

ユート「…この話はもういいだろう、それより校則の確認がまだだ。」

苗木「いやカード化って何?」

十神「文字通り人間がカードにされるという事だ。そんなことも解らないのか?愚民め。」

苗木「それは確かに怖いけど…」

朝日奈「えっ…?まさか苗木わからなかったの?」

桑田「マジかよ…。」

葉隠「俺でもわかるべ。」

苗木「…もういいや。」

霧切「それじゃあ確認しましょう。」

《生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。》

《夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。》

《就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。》

《希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられていません。》

《学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。》

《仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。》

《なお、校則は順次増えていく場合があります。》

霧切「…これで全部ね。」

セレス「この6番目の他の生徒には知られてはいけませんとはどういう意味でしょうか?」

十神「言葉通りに受け取るなら誰にも知られずに殺せということだろう。」

腐川「どうしてそんなことする必要があるのよ…?」

十神「知らん、そんな事は俺の管轄外だ。」

ユート「それも気になるが…」

ユート「おい、モノクマ!」

モノクマ「はいはい、何でしょうか。」ニョキ

ユート「3つ目の校則の就寝は個室でのみ可能と書いているが…」

ユート「イレギュラーな存在である俺の部屋はあるのか?」

モノクマ「無いに決まってるじゃん!初めから用意してる部屋は15部屋だよ!」

ユート「何?自室がなければこの校則は守れないのでは無いのか!?」

モノクマ「うーん、言おうかどうか迷ってたんだけどね、仕方ないから教えちゃうよ!」

モノクマ「よく見れば自分の個室で寝ろとは一言も書いてないんだよね!」

ユート「つまり誰かに泊めてもらえということか?」

モノクマ「うぷぷ、そういうことだよ!」ヒュン

ユート「…と、いう訳だ。すまなが誰か俺を部屋に泊めてくれないか?」

十神「フン、素性も知らない奴と一晩過ごすやつなどいる訳ないだろう?」

苗木「ボクの部屋でよければ泊まってもいいよ?」

十神「…意外だな、まさか本当に泊めようとする奴がいるとは。良かれと思ってしているつもりか?」

苗木「このままだとユート君は寝れないし、それにボクは誰もコロシアイなんてしないって信じてる。」

十神「まぁいい、良からぬ事が起こっても俺の知ったことではないからな。」

ユート「悪いな、苗木。」

苗木「ううん、気にしなくていいよ。」

石丸「よし、それでは早速学校内を探索しようではないか!」

大神「何が起こるか解らない、念の為に全員で行動した方が良さそうだな…」

十神「くだらん、俺はひとりで行く。」

江ノ島「はぁ?なんで?」

山田「今の流れだと全員で行くべきだと思いますが…。」

十神「既に誰かを殺そうと目論んでいる奴がいるかも知れないだろ?」

十神「そんな連中と一緒に行動するのはゴメンだ。」

大和田「なんだテメェ…俺たちを疑ってんのか?」

十神「どけよプランクトン。」

大和田「!!どう言う意味だ…!?」

十神「そのままの意味だ、プランクトンの事をプランクトンと言って何が悪い?」

十神「俺から見てばお前達全員等しいプランクトンだ。」

大和田「何度も何度もプランクトンとばかり…他の言葉を知らねぇのか…!?」

苗木「ちょ、ちょっと喧嘩は…」

大和田「なんだテメェ…俺に説教でもするつもりか?」

苗木「別にそういう訳じゃ…!」

大和田「うるせぇ!」

ユート(無言の腹パン)ドスッ

大和田「ウッ」

ユート「大和田、少し落ち着け。」

ユート「苗木はお前たちの喧嘩を止めようとしただけで別にお前に説教するつもりなどなかった。」

大和田「ぐはっ…わ、悪かったな苗木…。」

十神「フン、凡人の割には随分といい動きをするじゃないかユート。」

十神「そうだ、調べに行く前にお前のデッキはすべて処分させてもらう。」

ユート「何だと…?どういうつもりかは分からないが、それはできない。」

ユート「デッキはデュエリストにとって命と同等かそれ以上に大事なものだからな。」

十神「カードは凶器にもなる。そんなものを常備してる奴の近くに居たくないんでな。」

苗木「え、カードが凶器?どういう事?」

不二咲「カードは投げる人によるけど鎖も切り裂けるからじゃないかなぁ?」

苗木「…は?」

苗木「…ユート君、ちょっとカード貸してくれる?」

ユート「あぁ。」スッ

苗木「…」

苗木(厚紙…だよな…。)

霧切「でもその方法だとユート君が自分が殺しましたと言っているようなものよ。」

十神「だが誰かがその考えを利用してユートに罪を擦り付けることもできるぞ?」

セレス「十神君、その前に根本的なことを一つ忘れていますわよ?」

十神「何…?」

苗木「そうだよ、そもそもカードで人が殺せるわけないじゃないか。」

セレス「たしか先程ユート君はこうおっしゃいました。『デッキはデュエリストにとって命と同等かそれ以上に大事なもの』と」

セレス「と、言うことは十神君がデッキを処分してしまうと十神君がユート君を殺したことになりますわ。」

セレス「つまりあなたは6番目の校則を破ることなりますが…それでもよろしいでしょうか?」

十神「…!」

苗木「」

十神「…フン、カードの件は見逃してやる。だが調査は俺一人で行く。」スタスタ

江ノ島「ちょ、ちょっと十神!」

霧切「それじゃあ私も行こうかしら、手分けして調査したほうが効率がいいと思うわ。。」

石丸「それもそうだな…ではみんな、7時に食堂に集合だ!そこで各自発見したことを報告しあいたいと思う!」

ユート「いいだろう。なら俺も行くとしよう。」

舞園「苗木君、一緒に行きませんか?」

苗木「…」

舞園「苗木君?」

苗木「うん…?あっ、ごめん舞園さん。考え事してて…」

苗木(何でみんなデュエルモンスターズに対応できてるんだよ…)

舞園「そうですか、それじゃあ行きましょうか。」

苗木「行くって…どこへ?」

舞園「調査ですよ調査。」

苗木「うん、行こうか。」

~7時・食堂~

ユート「ここが食堂か、すべての場所が閉鎖されているとは言えそれ以外はいたって普通だったな。」

石丸「よし、これで全員集まったようだな!それでは第一回報告会議を始めようではないか!」

江ノ島「ちょっと待って、霧切の奴がいないんだけど?」

桑田「ん?そーいやそーだな。」

石丸「全く一回目から遅刻とは…後で叱っておかねばな!」

苗木(まさか…殺されて無いよね…。)

舞園「きっと大丈夫です、殺されてなんていませんよ。」

苗木「えっ?声に出てた?」

舞園「私、エスパーですから。」

舞園「冗談です、只の勘ですよ。」

苗木「なんだ…。」

十神「無駄話は終わりだ、手っ取り早く俺から報告させてもらうぞ。」

石丸「うむ、では早速調査結果を話したまえ!」

十神「俺は黒幕の正体について調べたが、何も分からなかった。」

十神「以上だ。」


江ノ島「ハァ!?あんだけ人のことをプランクトンとか言ってたくせにそんだけ?」

十神「あぁ、この俺が調べたんだ。いま行動できる範囲に黒幕につながる手がかりは一切ない。」

十神「それとも、非力な俺を許してくれとでも言って欲しいのか?」

ユート(つまりほぼ成果無しか。)

石丸「次は僕の番だな!僕は寄宿舎を調べたがなんと全員分の個室が…」

ユート「………」

石丸「あっ…済まないユート君!訂正しよう、ユート君以外の全員分の個室があったぞ!」

石丸「なので後で僕が苗木君の部屋のプレートにユート君の名前を増やしておく!」

ユート「済まないな、石丸。」

石丸「はっはっは!気にしなくていい。何故だか君とは妙な縁を感じるんだ!」

江ノ島「後、アタシと不二咲で確認したんだけどさ、あの部屋は完全防音になってる感じ。」

大和田「俺と桑田、朝日奈、大神は何処かに逃げ道が無いか探してみたんだが、見事に全部塞がれちまってるみてぇだ。」

大神「あの鉄板は我の力でも破壊できなかった…。恐らく人間が破壊できる代物ではない。」

ユート(大神でも破壊不可能となるとやはり最終手段としてダークリベリオンで破壊するしかないようだな…。)

朝日奈「あと、入れない部屋がいくつかあったよ。保健室とか、変な赤い扉とか。」

桑田「それから上の階に行ける階段があったけどよ、シャッターが閉じちまってるせいであがれねーんだ。」

舞園「私と苗木君は食堂を調べてたんですかど、モノクマさんによると食料は毎日補充されるそうです。」

苗木「だから、食べ物が無くなるって言う心配はいらないみたいだ。」

葉隠「俺とセレスっちと山田っち、後腐川っちは何にもしてねーべ。」

桑田「は?何で?」

セレス「私はそもそも動いて何かを調べるという行動が性にあってませんの。」

山田「僕も、あんまり動けるタイプじゃ無いので…。」

腐川「ど、どうせ私が調べたところでなんの成果も無いわよ…!」

ユート「君はすぐ頭にどうせと付けるな。」

腐川「そう言うあんたはどうなのよ…」

ユート「俺は一通り入れる部屋は調べてみた。」

ユート「で、捜査をしていたみんなは幾つかコレを見つけたと思う。」つモノクマメダル

苗木「僕たちも何枚か見つけたよ、これがどうしたの?」

ユート「購買部にモノモノマシーンという機械がある。」

ユート「そこにこのモノクマメダルを投入すると色々な物が出てくるようだ。」

ユート「試しに2回ほどやってみたがゴールデンシャトルとクリスタルスカルが出てきた。」ゴトゴトッ

ユート(これでランク4のエクシーズが出せるな。)

ユート「もしかしたらあそこに脱出に役立つ物が入ってるかもしれない。」

葉隠「なぁユートっち、もしよかったらその二つ俺に柚子って欲しいべ!」

葉隠「もし譲ってくれるなら、お礼に一回だけ無料で占ってやるべ。」

ユート「まぁ、別に俺が持っていてもしょうがないからな。君に譲ろう。」

葉隠「恩に着るべ!それで何を占ってほしいんだ?」

ユート(確か3割当たる占いだったな。なら過度な期待はせずに適当に聞いておこう。)

ユート「エクシーズ次元以外の次元のデュエリストについて占ってほしい。」

葉隠「意味わからねぇけど…任せるべ。」

葉隠「………出たべ!俺の占いによると、シンクロ次元にはカードを実体化してリアルファイトするデュエリストがいるらしいべ!」

ユート「そうか」

霧切「最後は私ね。」

苗木「!霧切さん、良かった。無事だったんだ!」

石丸「全く君は、最初から遅刻とはけしからんじゃないか!」

ユート「それで君は何か見つけたのか?」

霧切「えぇ、希望ヶ峰学園の見取り図よ。」

霧切「これが本物ならこの建物と完全に一致してるわ。」

不二咲「て言うことは…この建物は間違いなく希望ヶ峰学園って言うこと?」

霧切「そのようね。」

十神「これで全員情報は出し尽くしたか。」

朝日奈「えっと…つまり…」

ユート「…ここからの脱出は不可能で黒幕の正体も不明、ただし生活する分については特に心配はいらない。」

ユート「と、いうことになるな…。」

十神「出る方法ならあるだろう。誰かを殺せばいい、ただそれだけだ。」

江ノ島「なっ…!?あんたまさか…マジで誰か殺そうって考えてんの…?」

十神「さぁどうだろうな。最も、誰かを殺そうと考えている奴がこの中に既にいるかもしれないぞ?」

十神「俺は貴様達と馴れ合うつもりはない、個室に戻らせてもらう。」スタスタ

十神以外全員「…」

舞園「でも…どうしましょう…。このままだと本当に一生この学園で過ごさないといけないのでしょうか…?」

苗木「そんな…大丈夫だよ!きっと出る方法があるはずだ!」

舞園「そう…ですよね…。きっと、出る方法が…あるんですよね…。」

セレス「適応ですわ。」

苗木「?」

セレス「ここから出れないのならいっそここの環境に適応すればいいのです。」

セレス「モノクマも共同生活には不自由はさせないと言っていますし…以外に有りだと思いますわ。」

セレス「あらゆる環境に適応できたものだけがこの世界を生き残れると私は思いますの。」

ユート「デュエリスト的にはその言葉は完全に同意だが、俺も他の彼らにも此処から出てするべき事がある。」

ユート「悪いがその意見には賛成できない。」

セレス「はぁ、そうですか…。まぁ別にこれは私個人の考えなので押し付けるつもりはありませんわ。」

舞園「…それにしても、何故警察は動かないんでしょうか…?」

舞園「希望ヶ峰学園が乗っ取られるなんて相当な一大事のはずですよね?」

苗木「もう動いてるのかもしれないけど、迂闊に手を出せないんじゃないかな…」

苗木「き、きっとそうだよ!多分今頃生徒救出作戦とかが練られて…」

霧切「だといいのだけど…ん?」

ユート「…」

霧切「…」

セレス「まぁとりあえず今日のところはこれで解散に致しましょう、私もくたびれましたわ。」

大和田「調査に行ってねぇ奴が何言ってんだ…。」

セレス「ところで、部屋に戻る前に私から一つ提案があるのですがよろしいでしょうか?」

石丸「うむ、構わないぞ!遠慮なくどんどん提案したまえ!」

セレス「校則にはありませんが、夜時間の出歩き禁止のルールを設けたいのです。」

セレス「所詮口約束ですが、このままだと私たちは夜が来るたびに恐怖で怯えることになるかもしれません。」

霧切「でも出歩き禁止のルールを作っておけば少しは落ち着いて寝付ける…ということかしら。」

石丸「うむっ、素晴らしいアイディアだ!では十神君には僕から伝えておくとしよう!」

セレス「決まりですわね、それでは私はこれで…。」ツカツカ

大和田「うっし、じゃあ俺も個室に行くか。」

不二咲「僕も部屋に戻るね。」

ゾロゾロ…

ユート(皆自分の部屋に帰っていくな…。さて、俺も苗木の部屋に…)

霧切「ユート君、ちょっといいかしら?」

ユート「? どうした。」

霧切「後で私の部屋まで来てくれる?」

ユート「!?」

今回の更新は以上です。思った以上に進んでないです…。
次の更新で今度こそチャプター1終わらせます。

遅くなってごめんなさい、今週中に続き投下します。

>>1!なぜ1がここに!?復活したのか?自力で死者蘇生を!?

>>52
俺は死人ではない(無言の腹パン)

前回ラストのユートのセリフ若干ミスってます。!を消すのを忘れてました。

セレス「決まりですわね、それでは私はこれで…。」ツカツカ

大和田「うっし、じゃあ俺も個室に行くか。」

不二咲「僕も部屋に戻るね。」

ゾロゾロ…

ユート(皆自分の部屋に帰っていくな…。さて、俺も苗木の部屋に…)

霧切「ユート君、ちょっといいかしら?」

ユート「? どうした。」

霧切「後で私の部屋まで来てくれる?」

ユート「?」

~霧切の部屋~

ユート「…それで、俺に聞きたい事とはなんだ?」

霧切「その前に…こっちに来て。」

ユート「…シャワールーム…?」ジャー

霧切「えぇ、このシャワールームには監視カメラが付いてないの。」

霧切「それに、こうしてシャワーを流し続ければ会話も多少はモノクマに拾われないと思うのよ。」

ユート「なるほどな。」

霧切「ユート君、あなたは確か次元を超えてここにやって来たと行っていたわね?」

ユート「あぁ、このデュエルディスクに内蔵された次元移動装置を使用して…」

霧切「つまり、あなたは何時でもこの学園から出れると言うことかしら?」

ユート「…そうだ。」

霧切「確かあなたが次元を超えた本来の行き先はスタンダード次元という場所だったはず。」

霧切「なのに何故あなたは私たちと同じように共同生活を送ろうとするの?」

霧切「その理由を話してもらえないかしら。」

ユート「…」

ユート「このような状況に巻き込まれた君たちを放っては置けない、それだけでは駄目か?」

霧切「…それだけ?」

ユート「あぁ、こんな状況が数日続けば想像したくはないがいずれ殺し合いが起こるかも知れない。」

ユート「だが、もしかしたら俺がそれを阻止できる可能性があるかもしれない。」

ユート「誰ひとり欠けることなくこの場から脱出する…その目的を達成する協力をしたい。」

ユート「だから俺はここに残る。」

霧切「あなたが殺す側になる可能性はないのかしら?」

ユート「無いとは言い切れないかもしれない…だが、」

ユート「…俺はもう、誰も傷つけたくはない。」

霧切「…信用できる根拠はあるの。」

ユート「無い、そう簡単には信用してもらえないというのは解っている。」

ユート「だが俺はさっき言った目的のために行動する、ただそれだけだ。たとえ信用されなくとも…。」

霧切「そう…」

霧切「…………」

霧切「…あなたに聞きたかったのはそれだけよ。」

ユート「そうか。」

ユート「なら俺も君に聞きたいことがある。」

霧切「何かしら?」

ユート「何故君は自分の才能を明かさない?」

ユート「まさかとは思うが…とても人に言えないような才能だからか?」

霧切「…そうね、あなたは私の質問に正直に答えてくれたから、私も話そうかしら。」

霧切「実は思い出せないのよ。」

ユート「…思い出せない?」

霧切「ええ、それも自分の才能だけじゃない、ここ最近の記憶もよ。どういう訳か…記憶が曖昧なの。」

ユート「…大丈夫か?頭でも強く打ったのか?」

霧切「大丈夫よ、普通に行動する分には何も問題はないから。」

ユート「そうか、それならいいが…」

ユート「…俺はそろそろ苗木の部屋に戻る。」ガチャ

霧切「そう、それじゃあ。」
 

ユート「…」スタスタ

モノクマ「ねぇねぇユート君!」ニョキ

モノクマ「さっき霧切さんと何の話をしてたの?」

モノクマ「わざわざ僕に聞こえないようにしてさ…」

モノクマ「はっ、もしかして、不健全なことでもしてたの!?」ハァハァ

モノクマ「ダメだよ!霧切さんはともかく、君はまだ中学生なんだから!」

モノクマ「保健体育の授業もまだそこまで行ってないはずなのに…」

ユート「…」スタスタ

モノクマ「ガン無視って…悲しいなぁ…」

モノクマ「おいおいちゃんとしろよ…言葉のキャッチボールってヤツをよ…」

モノクマ「僕は君をそんな生徒に育てた覚えはないよ!」

ユート「…」ガチャ

苗木「あっ、ユートクン。霧切さんと…」

苗木「…って、なんでモノクマもいるの?」

モノクマ「聞いてよ苗木君…ユート君ってば全然ボクと会話してくれないんだよ!」

モノクマ「あれ?いたんだモノクマ学園長ってさ、気づいて無かったのならまだいいんだけどさ、」

モノクマ「僕が目の前に立ったら、きちんと避けるんだよ?」

モノクマ「つまり僕の存在に気づいてるのに無視するんだよ!苗木君、先輩としてちゃんと…」

ユート「おい」

モノクマ「!」

ユート「布団用意しろよ。」

モノクマ「!?」

モノクマ「え、えぇぇ…せっかく会話したと思ったら布団用意しろって…」

モノクマ「しかも命令口調って…」

ユート「生活に不自由はさせないと言ったのはお前のはずだ。」

モノクマ「…はいはい。わかったよ、分かりましたよ。まったく、クマ使い荒いなぁ…」

モノクマ「ちょっと待っててね。」ヒュン

苗木「…えーっと…」

苗木「そ、そういえばさ、霧切さんと一体何の話をしていたの?」

ユート「いや、大した話じゃない。」

苗木「そ、そう…。」

苗木「あ、そうだ。ボクの部屋のシャワールームだけさ、ドアの立て付けが悪いんだ。」

苗木「開けるにはコツがあって、ドアノブをひねりつつ持ち上げると開けれるよ。」

ユート「そうか、わかった。」

ピンポーン

ユート「モノクマか」ガチャ

モノクマ「お布団をお持ちしました」

苗木(なんで執事みたいな格好してるんだ?)

モノクマ「ほらほら、布団持ってきてやったんだから、お礼の一つでも」

ユート「ご苦労だったな、帰っていい。」

モノクマ「…」

モノクマ「まぁ、いいか」ヒュン

ユート「…」

ユート「苗木」

苗木「うん?」

ユート「もしもの話だが…警察が助けに来ないのは救出作戦を立てているのではなく…」

ユート「…この学園の外が、警察すら潰れるほど壊滅の危機を迎えているのだとしたら…どうする?」

苗木「か、壊滅の危機を迎えてるって…さすがにそれはないよ。」

苗木「だってボクたちは昨日までは普通に生活していたんだよ?」

ユート「…そうだな、妙なことを聞いて済まなかった。」

苗木「…もしかしてユートクンのいたハートランドって言う所はそうなってるの?」

ユート「…あぁ。」

ユート「俺たちレジスタンスは、常に最悪の自体を想定して行動していたからな。」

ユート「警察が来ない理由を悪い方向に、俺たちのいた世界と同じ理由と重ねてしまっていた。ただそれだけの事だ。」

苗木「…そっか。」

ピンポンパンポーン

モノクマ『夜10時になりました。これ以降は夜時間となるので略』

苗木「そろそろ寝よっか。…今日はもう疲れたよ。まさかこんな事になるなんて…。」

苗木「あ、ベッド使う?」

ユート「いや、俺はその辺で十分だ。部屋を使わせてもらっている上に、さすがにベッドまで借りるわけにはいかいからな。」

苗木「そっか。それじゃあおやすみ。」

ユート「ああ、おやすみ」

ユート(昨日まで普通に生活をしていたから、世界が壊滅しているはずがない…か。)

ユート(だが…霧切)

ユート(彼女はここ最近の記憶をあまり覚えていない、記憶喪失の状態…)

ユート(もしもここ最近に世界が壊滅していても、覚えていない事になる。)

ユート「…いや、考え過ぎか。」

ユート「それにしても、まとも…とは言えないが普通に寝るのは久しぶりだな…。」

ユート(済まない。隼、瑠璃、レジスタンスのみんな。)

ユート(俺は彼らを無視してスタンダードに向かうことはしたくない。)

ユート(だからアカデミアへの対抗策を見つけるも、瑠璃…君を助け出すことも少し遅くなる。)

ユート(それまで持ち堪えてくれ…!)

モノクマ『おはようございます、朝7時になりました略』

苗木「う~ん、朝か…」

苗木「…やっぱり夢じゃなかったんだ…。」

苗木「ユート君は…いないか、もう起きて何処かに行っちゃったのかな?」

苗木「これからどうしよう…とりあえず舞園さんを誘って学校の探索でもするか。」

~購買部~

ユート「…」

ユート(とりあえず拾ったモノクマメダルでモノモノマシーンをやってみたが…)

動くこけし「ウ゛ィィィィィィ」

ユート「なんだこれは」

ユート「…後で霧切あたりに聞いてみるか」

ユート「他にも蝶ネクタイ型変成器やらレーションやら携帯ゲーム機も出てきたが…」

ユート「どれも此処から脱出するのに役に立つとは思えない。」

ユート「…当然か、自ら脱出手段を与えるとは到底思えないからな。」

ユート「とりあえずこれらはここに置いておこう、誰かがそのうち持っていくだろう。俺には不必要な物だ。」ドサッ

石丸「む、おはよう、ユート君!随分と早起きだな!」

ユート「あぁ、おはよう。君も早いな。」

石丸「これから僕は皆を起こして回る、こんな状況だろうと規則正しく生活するのは変わらないのだからな!」

石丸「その後みんなで朝食会を行う予定だ!君もきたまえ!」

ユート「あぁ、あとで行くとしよう。」

ユート(それから程なくして、全員食堂に集まってきた。)

石丸「よし、全員集まった様だな!それでは朝食会を始めようではないか!!」

大和田「つってもただ飯を食うだけだろ。」

石丸「そう、確かに食事を共にするだけだ!だがそれだけではないぞ!」

石丸「皆で談笑をし、分かり合うことでお互い仲を深める!それも目的の一つだ!」

石丸「この学園から出るには、僕たち全員で力を合わせる必要があるからだ!」

葉隠「まぁ言ってることは大体わかったけど…誰が料理作るんだべ?」

舞園「簡単な物ですけど…私と大神さんが作っておきました。デザートにアイスクリームもありますよ。」

苗木「何故かドライアイスもあったから部屋に持ち帰っても食べる事が出来るみたいだね。」

桑田「マジ!?舞園ちゃんの手料理食えんのかよ!やったぜ。」

朝日奈「ちょっと!さくらちゃんも作ったんだよ?」

山田「と言うか何故そんなものがあるのにコーラが一本もないのですかねぇ…。」

桑田「つーか、マジでここに生活させるつもりなのかよ…。はぁ、俺はさっさとミュージシャンになりてーのによ。」

ユート「…ミュージシャン?キミは確か野球選手じゃあなかったのか?」

桑田「ああ!俺野球やめて音楽やんのよ!ま、野球の練習も特にしてねーのに超高校級になれた天才の俺なら音楽も余裕っしょ!」

苗木「練習してないって…すごいな。」

舞園「…どうして野球をやめてミュージシャンになろうと思ったんです?」

桑田「野球も元々はモテるからやってただけなんだけどよ、行き付けの美容院のお姉さんがさ、ミュージシャン好きなんだよな。」

桑田「だから野球やめて音楽の道に進もうって思ったんだよな!」

舞園「…へぇ、頑張ってください。」ニコッ

ユート(…! 一瞬、舞園の目つきが変わったような…。)

桑田「おう!俺なら一瞬でプロのトップミュージシャンになれっからよ!舞園ちゃんと一緒に武道館ライブも夢じゃねーぜ!」

ユート「…プロ…か。」

苗木(…?)

苗木「ねぇユート君、さっきプロって言葉に反応してたみたいだったけどさ…。」

苗木「もしかして、ユート君の夢って何かのプロになる事なの?よかったら教えて欲しいな。」

ユート「昔は…プロデュエリストに憧れていたんだ、その為にプロデュエリスト養成所に通っていたりもしていた。」

苗木「へぇ…デュエリストにもプロってあるんだ…。」

ユート「俺のデュエルで、みんなを笑顔にしたい、それが俺の夢だった…」

舞園「素敵な夢ですね…。」

苗木「…だった…?」

苗木(そういえばユート君の故郷は戦争で…)

苗木「あっ…ごめん、ユート君…」

ユート「気にするな、ただの昔話だ。」

ユート(…食事が終わったら今日も校内を調べるとするか。)

ピンポンパンポーン

モノクマ『夜10時になりました。これ以降は夜時間となるので略』

ユート(朝食会の後、今日も脱出の手口を探してみたが何も見つからなかった…。)

ユート「見つかったのは数枚のモノクマメダルだけ…」

ユート「結局今日も時間を無駄にしてしまったか。」

苗木「もう行けるところは隅から隅までほとんど探したよね…。」

苗木「これでも見つからないって事は…やっぱり出口は無いのかな…。」

ユート「…まだ入ることの出来ない場所ならあるかもしれない。」

苗木「2階より上か…うん、そうだよね。きっと何処かに出口があるはずだよ!」

苗木「今日はもう遅いし、明日に備えて寝よっか。」

ユート「あぁ、そうだな。」

ユート(入れない場所に入る方法、明日モノクマにでも聞いてみるか。)

ユート(まぁ、奴が素直に答えるとは思えないがな…)

モノクマ『おはようございます、朝7時になりました略』

ユート「おい、出てこいモノクマ!」

モノクマ「もぅ、なんだよこんな朝っぱらから…」ニョキ

モノクマ「寝不足でクマが出来たらどうするんだ!モノクマだけにね…うぷぷ。」

ユート「今現在入れない場所、階段の向こう側や保健室などにはどうやったら入れる。」

モノクマ「なぁんだ、そんな事か。」

モノクマ「いずれわかるさ、いずれな…」ヒュン

ユート「…やはり答えなかったか。」

ユート「仕方ない、朝食会に向かおう。」

~食堂~

ユート「ようやくきたか…」

石丸「十神君ッ!既に予定時間の8時から55分も経過しているぞ!」

十神「フン、わざわざ行く必要のない朝食会に出向いてやってるんだ。むしろ感謝してもらいたいものだがな。」

石丸「なっ…!?みんなで協力して此処から出るのだろう!」

石丸「ならば毎日朝食を一緒に食べ、親睦を深めることが大切ではないのかね!?」

十神「俺は協力するつもりは無いと言ったはずだ。」

石丸「ぐぬぬ…」

モノクマ「そんな朝食会なんてどうでもいい十神君に朗報です!」ニョキ

苗木「うわっ」

大和田「何の用だ。」

モノクマ「オマエラ、至急体育館に集まるよーに!。」

モノクマ「朝食会なんて後後、用事が済んでから処理してよね!」

石丸「むぅ…学園長が言っていることだし…仕方ない。」

石丸「よし、皆!体育館まで全速前進だ!」

~体育館~

モノクマ「よし皆、集まったね。」

不二咲「これから何が始まるんです…?」

モノクマ「えー、オホン。ボクは少々がっかりしています。」

モノクマ「だって誰ひとりコロシアイを起こそうとしないんだもの!」

モノクマ「さすがのボクも怒りで一億ポイント貯まりそうだよ…」

桑田「アホ!誰かを殺すなんてできるわけねーだろ!」

朝日奈「まさか、それいいに来ただけ?」

モノクマ「そんな訳ないじゃん!」

モノクマ「という事で、そんな殺る気のないゆとり世代のオマエラのために、プレゼントを用意致しました!」

葉隠「お?なんか金になりそーなもんでもくれるんだべ?」

モノクマ「それは違うよ!」

モノクマ「やっぱり人を殺すにはアレが無いと駄目だよね!」

ユート「まさか世界に4枚しかないと言う伝説のレアカードか…?」

モノクマ「カードなんかで人殺しが起きるわけないだろ!」

モノクマ「動機だよ!ど・う・き!」

霧切「動機って?」

モノクマ「ああ!それってこの殺る気の出るDVD?」

江ノ島「DVD…?中に何か入ってんの?」

モノクマ「それは見ればわかるよ!ちゃんと全員分あるからね。」

ユート「俺の分もあるのか?」

モノクマ「仲間はずれはいけないからね!」

モノクマ「オマエラ!早速視聴覚室に行ってそのDVDの中身を見てきなよ!」

山田「DVDですか…何かのアニメのDVDだと嬉しいのですが…」スタスタ

セレス(ねーよ)スタスタ

~視聴覚室~

ユート「早速再生してみるか…。」

ユート(動機を与えると言っていたな…妙な物が写ってなければいいが。)

ウィーーン…

~モノクマ劇場~

ユート&黒咲「俺たちのカードが、登場だ!」バサァ

ユート「決して倒れない…幻影騎士団で勝負だ!」

黒咲「見るがいい!RRの、真の力を!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズチェンジ!!」

黒咲「鉄の意志、鋼の強さで、勝負を決めろ!」

黒咲「遊☆戯☆王アーク・ファイブ オフィシャルカードゲーム ブースターSP」

ユート「ウィング・レイダーズ」

ユート&黒咲「発売中!」

KONAMI

ウイーン…

ユート「…」

ユート「おい、このDVD何も入ってないぞ。」

モノクマ「だってしょーがないじゃん!ユート君だけ入れる映像がなかったんだし。」

モノクマ「だからって、何も渡さなかったらちょっと不公平でしょ?」

ユート「…他の彼らには何か動機になるような映像が入っているという事か。」

モノクマ「うぷぷ…すぐにわかるよ。」

苗木「う、うわああああああああ!!」

舞園「いやああああ!!!」

ユート「!?」

桑田「何だよコレエエエエ!」

腐川「ねね、捏造よ!そうよ、そうに決まってるわ!!」

石丸「う、嘘だっ!ボクは信じないぞ!こんなもの…」

江ノ島「ヤバイよヤバイよヤバイヤバイヤバイヤバイ」

ユート「な…!?」

ユート(一体…何が…)

苗木「舞園さん!きっと大丈夫だよ!こんなの嘘に決まってる!」

舞園「どうして…嘘だってわかるの…?」

舞園「だったら…今すぐ私をここから出してよ!!!」ダッ

苗木「舞園さん!」ダッ

ユート(苗木、悪いがキミのDVDを見させてもらう。)

ウィーン…

ユート「彼らは…苗木の家族か…?」

ユート「恐らくビデオレター的なものか…」

ユート「…!?」

ユート「部屋が…一体何が…!?」

ユート「正解発表は卒業の後で…だと!?」

モノクマ「うぷぷ、よかったねユート君、君が異世界人で。」

モノクマ「もしかしたら君の大事な人も同じような目にあってたかもしらないからね!」

ユート「……」

霧切「これが…あなたの言った動機ね。」

霧切「自分の大事な人たちになにか起きたのかもしれない、この映像が本物かどうかを一刻も早く確かめたい…」

霧切「そんな気持ちを煽ってコロシアイを起こそうとしているのね。」

モノクマ「そ、だからさっさとコロシアイを始めちゃって下さい!」

モノクマ「あ、当然だけどだからと言ってボクを殺すのは無しだよ?」

モノクマ「そもそも校則で禁止されてるし、破ったらどうなるかは…わかっているね?」

大神「くっ…なんという卑劣な…!」

霧切「姑息な手を…」

モノクマ「何とでも言え…ボクとてコロシアイを起こさねばならん!」

ユート「モノクマ、貴様の目的は一体何だ?なぜこのような事を…。」

モノクマ「え?ぼくの目的…?うぷぷ、それはね…………」

モノクマ「 絶望 それだけだよ」

モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃ!!」ヒュン

十神「消えたか…クク、中々面白いゲームになってきたじゃないか。」

ユート(皆かなり動揺しているな…。)

ユート「何も起こらなければいいが…」

~夜~

ユート「苗木、悪いが君のDVDを見せてもらった。」

苗木「…見たんだ。」

苗木「でもあんなものきっと捏造だよ。」

苗木「きっと、僕たちにコロシアイさせる為に作ったんだ。」

苗木「舞園さんのDVDも…」

ピンポーン

ユート「ん?」

苗木「誰だろ、こんな時間に」

ガチャ

舞園「…」

苗木「舞園さん!どうしたの?こんな時間に…」

舞園「誰かが…私の部屋のドアを無理やりこじ開けようとしたんです。」

苗木「えっ…!?誰かって…一体誰が…?」

ユート「…恐らく、あの映像を信じた者がいるのだろう。」

苗木「まさか、それで舞園さんを殺そうと…!」

舞園「しばらくしたら音が止んで、恐る恐る扉を開けて確認したら誰もいませんでした。…でも…」

舞園「苗木君…私、怖くて…!」

苗木「舞園さん…」

苗木「…大丈夫だよ!舞園さんは僕が必ず守る、絶対に君をここから出してあげるよ!」

舞園「苗木君…。ありがとうございます…。」

ユート「…今日はこの部屋に泊まったらどうだ?キミは俺の布団を使えばいい。」

ユート「俺はキミの部屋で泊まろう、もしもまた不審者が現れたら俺が捕らえる。」

苗木「えっ…?それだと舞園さんとこの二人だけでこの部屋に…」

ユート「あぁ、舞園も君と一緒なら安心して寝れるはずだ。君達はこの部屋でゆっくり休めばいい。」ガチャ

舞園「えっ、ちょ」

バタン

ユート(やはり…誰かが動いたか…。)

ユート(自分の大切な者の身に何かあったのかもしれない、だから早くここを出たい。)

ユート(焦る気持ちも分かる…だが…)

ユート「…絶対に誰も殺させやしない…俺が必ず止めてみせる!」

ガチャ

ユート「!!」バッ

苗木「ま、待って!ボクだよ!」

ユート「苗木…?なぜここに?キミは舞園と一緒に居なくていいのか?」

苗木「いや!さすがに同じ歳の男女が同じ部屋で寝るってちょっとまずいかなってボクも舞園さんも思ってさ!」

苗木「だからボクもこの部屋で寝るよ!」

苗木「ほら、この部屋の鍵と君の布団も持ってきたよ。」

ユート「そうか、キミも舞園もそれでいいなら俺は構わない。」

苗木「うん、舞園さんも誰が来ても朝まで絶対に部屋を開けないって言ってたよ。」

苗木「…それから、例の不審者の件だけどさ、今日はもう寝て明日みんなで話し合った方がいいと思うんだ。」

ユート「なぜ明日なんだ?」

苗木「もし本当に舞園さんを殺そうとしてたなら、きっと素手じゃないはずだ。」

苗木「何かしら凶器を持っててもおかしくないと思うんだ。」

苗木「そんなのを捕まえるなんて、すごく危険だよ。」

ユート「確かにそうかもしれないが…。」

苗木「…それにこんな時間にドアを無理やりこじ開けようとしてる人を自分の部屋に招き入れる人なんているわけない。」

苗木「誰も殺されないはずだよ…。」

ユート「…」

苗木「だからさ、明日に備えて今日はもう寝ようよ。」

ユート「…あぁ。」

苗木「それじゃあおやすみ。」

ユート「ああ。」ゴロン

苗木(舞園さんのベッド…何だかいい香りがする気がする…)スーハークンカクンカ

苗木(良く…眠れそうだ…)

ユート「…」

~数分後~

苗木「zzz」

ユート「ようやく寝たようだな…。」

ユート「苗木、確かにキミの言う通り凶器を持っているかもしれないし危険なのかもしれない。」

ユート「…だが、それでも放っておくわけにはいかない。」

ユート「終わった後から後悔しても…遅いんだ。」ガチャ

ユート「…!?」

ユート「苗木の部屋が空いている…?一体何が…」ダッ

ユート「…なぜこんなにも荒れている…!?舞園はどこだ…!シャワールームか…?」

ユート(無事でいてくれ…!)ガチャガチャ

ユート「舞園!!」バン!

舞園「…!!ユート…君…?」

ユート「…良かった、どうやら死んではいないようだな。それにしても一体何が…」

舞園「ユート君!!早く…早くドアを閉めて!」

ユート「?どうした?」

桑田「舞園ォ!!」

ユート「!」

舞園「あ、あああぁぁ…」

桑田「な、ユート…!なんでテメーがここに居るんだよ…!」

ユート「…君こそ、その手にもっている包丁は何だ…?」

桑田「…!そうか!テメーも舞園と一緒に俺を殺そうって魂胆だな!俺を騙してぶっ殺してここから出ようってんだろ!」

桑田「そうだ!そうにちがいねぇ!!」

ユート「!舞園…話は後で聞こう。」マントバサァ

桑田「がああああああああぁぁぁ!!」ブンッ!!

ユート「…」パシッ

桑田「なっ!?いくらボールじゃねえとは言え俺の投げた工具セットを片手だけで受け止めやがっただと…!?」

ユート(今の彼は怒りで我を忘れているな…。この状態で話は無理だろう。)

桑田「くそっ!死ねッ死ねええええぇぇぇぇぇ!!!」グオッ

ガキンッ!

桑田「コイツ…さっきの工具セットで包丁を…!!」

ユート(無言の腹パン)ドスッ

桑田「アポッ…」ガクッ

舞園「…え?」

舞園「…私、助かったの…?」

ユート「あぁ、彼は落ち着かせた。とりあえず心配はいらないだろう。」

舞園「…ありがとう…ございます…。」

ユート「…」

ユート「どういう事か説明してもらおうか。」

舞園「…」

ユート「苗木が言っていた、キミは「誰が来ても扉を開けない」と。」

ユート「つまりここにいる桑田は、手段は解らないが君が招いたんじゃないのか?」

ユート「彼を殺してここから出るために…。」

ユート「昼間のDVDを見て一番動揺していたのは恐らくキミだったからな。」

舞園「…はい。」

ユート「随分あっさりと白状したな。」

舞園「嘘を付いていても、いずれバレてしまいますから…。」

ユート「…そうか。」

ユート「悪いが明日の朝食会で皆にこの事を伝えさせてもらう。」

舞園「…はい。」

ユート「それから、今日は一晩中君と桑田を監視させてもらう。また妙な行動を起こさせるわけには行かないからな。」

ユート「…うん?これは…舞園のDVD…。」

ユート(この映像が彼女を…後で見てみるか…)

モノクマ『おはようございます、朝7時になりました略』

苗木「ふわぁ~…何だか昨日より良く眠れた気がするよ…。」

苗木「ユート君は…相変わらずいないみたいだ。」

苗木(舞園さんは…よく寝れたかな)

ピンポーン

苗木「!」

苗木「舞園さん…かな?」ガチャ

石丸「グッドモーニングだ苗木君!今日も一日共に頑張ろうではないか!」

苗木「あぁ、うん。おはよう。」

石丸「ユート君からの伝言だ!急いで全員食堂に集まるように、との事だ!」

石丸「僕は他のみんなを起こしてくるから、君は食堂に向かいたまえ!」

苗木「…?どうしたんだろ…。」

~食堂~

苗木「皆、おはよう。」

朝日奈「あ、おはよー苗木!」

苗木「…あれ、ユート君はいないの?」

大神「我も石丸からユートが食堂に集まれとの伝言を受け取ったのだが…」

不二咲「集まれって言ったユート君本人が来てないのはどうしてかな…?」

苗木「…!もしかして…不審者を捕まえたのかも!」

大神「不審者…?どういう事だ?」

苗木「昨日舞園さんの部屋のドアを無理矢理開けようとした人がいるらしいんだ。」

苗木「もしかしたらあのDVDを見て誰かを殺かを殺してここから脱出しようとしている人物がいるかもしれないから…って」

苗木「それで、ユート君はその不審者を捕まえようとしたんだよ。ボクは危ないからみんなで話し合おうって言ったんだけど。」

大神「! そのような事があったのか…」

朝日奈「でも、ユートが全員集まれって言ってるってことはユートは生きてるって事だよね。」

不二咲「それじゃあやっぱり不審者はいて、その人を捕まえたって事なのかな…」

苗木「一体…だれが…?」

十神「なんだ、あいつはまだ来ていないのか?」

朝日奈「あれ…十神早いね。」

十神「ククク…誰かがゲームの先陣を切ったと聞いてな。」

苗木「え?なんでその事を?」

十神「石丸の奴が起こしに行く時に置いていったメモだ」ペラッ

十神「こいつにはこう書かれてある、『殺し合いが起きた 至急食堂に来い ユート』」

苗木「!!」

十神「そいつの面を拝むためにわざわざこんな時間帯に来てやったんだ。残念なことに誰も死ななかったようだがな。」

朝日奈「良かった…誰も死んでないんだ。」

大神「だが何故死んでないとわかるのだ?」

苗木「多分、誰かが死んだらもっと大事になってるはずだからじゃないかな?」

~数分後~

ユート「どうやら全員集まったようだな。」

苗木「ユート君!それに舞園さんも…桑田君!?その格好は一体…」

桑田「ン"ン"ン"ー!」

ユート「事情はあとで話そう。」

霧切「…なるほど、あの二人が…」

苗木「…霧切さん?」

ユート「いいか苗木…落ち着いて聞け。」

ユート「昨日配られたDVDを見てしまったことで、ここから出るために殺人を犯そうとした者がいる。」

ユート「それが…舞園だ。」

苗木「え…?舞園さんが、殺人…?」

十神「やはりお前か。」

苗木「な、何を言ってるんだよ…!舞園さんは昨日怯えてたじゃないか!誰かが無理矢理ドアを開けようとしたって!」

苗木「だから…僕に助けを求めて…!ユート君も一緒にいたじゃないか!」

苗木「そうだよね…舞園さん!」

舞園「…」

ユート「それは只の演技だ。」

苗木「え…演技…!?」

ユート「苗木と自分の部屋を交換し、その後苗木の部屋で殺害。」

ユート「キミの部屋で殺人が起きたなら、真っ先に疑われるのはキミのはずだ。」

ユート「そうして彼女はキミに罪を被せるつもりだった。」

苗木「そんな…!」

苗木「…それは…違うよ!」

苗木「その計画はボクが舞園さんを庇わないと成立しない。」

苗木「だって、部屋の交換をしたってボクが言えばそれで終わりだから。」

苗木「でも、ボクには舞園さんを庇うメリットなんてないじゃないか!」

ユート「彼女が無事この学園から出られる、それがキミにとっての唯一にして最大のメリットだ。」

ユート「驚異的なほどお人好しなキミなら…きっと彼女を庇うだろう。」

苗木「ッ…!で、でもボクの部屋には君もいたよね。」

苗木「つまり君も部屋の交換を黙って無いとこの作戦は成功しないはずなんだ!」

ユート「犯人及び国民的アイドルの発言、それに対して別次元から来たという身元不明の男の発言」

ユート「キミならどちらを信じる?」

苗木「そ、それは…」

霧切「大半の人間なら間違いなく前者…でしょうね。」

ユート「つまり、俺が何を言っても無理矢理他のみんなを信じ込ませる事が出来たはずだ。」

ユート「…キミの反論には、刃のごとき鋭さも、弾丸のごとき威力も感じられない。」

苗木「…」

ユート「…話を戻そう。」

ユート「苗木と部屋を交換した後、舞園は桑田を自分の部屋に呼び出した。」

ユート「この包丁で彼を殺して、ここから出るためにな。」スッ

大和田「ん?桑田は被害者なんだろ?じゃあなんでそんなことになってんだ?」

十神「愚民め…そんなこと考えればすぐに分かるだろう?」

セレス「十中八九、殺すのに失敗して凶器を奪われ逆に殺されかけたのでしょう。」

ユート「その通りだ、そして俺が止めた。」

ユート「舞園の話した不審者を無視することはできなかったからな、念の為に廊下を見張ろうとしておいて正解だった。」

江ノ島「えっ、じゃあアンタ包丁を持った桑田相手に勝ったの?」

ユート「あぁ、ギリギリの戦いだった。何とか隙を見つけ彼を気絶させる事に成功させたという訳だ。」

不二咲「それで、今に至るわけだね…」

大神「お主、中々やるな…。」

大和田「そういやあの腹パン滅茶苦茶痛かったな…。」

苗木「…舞園さん。」

苗木「今のユート君の話って…全部本当なの…?」

舞園「…はい。」

舞園「私が苗木君の気持ちを利用して、桑田君を殺して、ここから出るつもりだったという事も、」

舞園「…全部、本当です。」

苗木「…」

苗木「そこまでして…出たかったの…?」

舞園「…」コクッ

葉隠「けど、今の話だと桑田っちは正当防衛なんじゃねーべ?」

葉隠「なんでそんなに布団でグルグル巻にされてんだ?」

ユート「それは今から話そう」シュル

桑田「…プハァ!!」

桑田「オイコラユート!!テメェ何のつもりだ!!」ジタバタ

ユート「キミに聞きたいことがある。」

ユート「俺が来た時は君は部屋にいなかったな。あの時何処に行っていた?」

桑田「えっ…そ、そんな事どうだっていいだろ!とにかくその女は俺を殺そうとしやがったんだぞ!このアホ!!」

ユート「あの時舞園はシャワールームに逃げていた。それで内側から鍵をかけられたと思った君は、」

ユート「このドライバー…いや、工具セットを取りに自分の部屋に戻ったんじゃないのか?」

ユート「鍵のかかったドアを無理矢理こじ開け、そして舞園を殺すためにな。」

セレス「なるほど、一度は引き留まるチャンスがあったにも関わらずわざわざ自室に戻り工具セットを持ってきた…。」

セレス「ここまで来ると正当防衛とは言えませんわね。」

十神「明確な殺意を持って殺しに走った…何だ、お前もその女と同じじゃないか。」

桑田「お、同じじゃねーよ!!俺はただコイツに狙われただけで…殺すつもりは…えーと、最初は…無くて…」

桑田「…大体舞園!何でこの俺を狙いやがったんだ!」

腐川「あんたがこの中で一番ホイホイ罠に引っかかりそうだったからでしょ…」

舞園「…それもありますけど…」

桑田「あるのかよ!」

舞園「桑田君、言ってましたよね…野球なんかやめてミュージシャンになるって。」

桑田「だから何だよ!」

舞園「…私の家は父子家庭で、いつも父が夜遅く帰ってくるまで家ではずっと一人で寂しい思いをしていました。」

舞園「でも、テレビに映っているアイドルの皆さんがそんな寂しさを紛らわさせて、私に笑顔をくれたんです。」

舞園「だから、私もそんなアイドルになりたいと思ったんです。画面の奥からみんなを笑顔にできるような、そんなアイドルに…。」

ユート「笑顔…。」

舞園「だから私はひたすら努力して、嫌なことも、汚いことも全部やってきました。」

舞園「それでようやくになれたんです。超高校級のアイドルと呼ばれるまでに…!」

苗木「…舞園さん…。」

十神「誰がお前の下らんバックボーンを話せと言った。」

ユート(無言の腹パン)ドスッ

十神「ウッ…アアアッ…」ガクッ

舞園「それなのに…何の努力もしないで自分ならプロになれるだなんて、一瞬でトップミュージシャンになれるだなんて…!」

舞園「ふざけたこと言わないでッ!!」

桑田「うっ…」

舞園「…ごめんなさい、私が怒れる立場じゃないですよね…。」

舞園「でも、どうしても、そんな軽い気持ちでトップになれると思ってる桑田君が許せなくて…。」

舞園「だから私は桑田くんを狙ったんです…。」

石丸「舞園くんっ…!僕は感動したよ!君が超高校級と呼ばれるまでにそんな経緯があったなんて…!」

桑田「…悪ぃ舞園、俺が悪かったよ。」

舞園「え…?」

桑田「お前がそんな努力してんのに俺が何も無しにトップミュージシャンになれるなんてセリフ、お前に失礼だよな…。」

舞園「…桑田君…。」

桑田「…でもよやっぱり俺を殺そうとしたのは、やっぱり許せねーよ。」

桑田「もう少しで、死にかけたんだからな…!」

舞園「…」

霧切「それはどうかしら。」

桑田「は?」

霧切「私には、舞園さんは人を殺せる人じゃ無いと思うけど?」

桑田「何言ってんだよ!実際に俺を呼び出して包丁でザクっとしようと…」

霧切「ねぇ桑田君、あなたは舞園さんに呼び出されてから、殺されかけられるまで一体どんな心境だったの?」

腐川「そ、そんな事、考えなくてもわかるわよ…。どうせ、エロい事考えてたに違いないわ…!」

腐川「私なんかのブスと違って、こ、こんな超高校級のアイドルなんかに夜呼び出されたら男は皆そうなるはずよ…!」

桑田「は…!?べべ…別にそんな事考えてねーし!きっと俺を殺そうって企んでるってさ、最初から見抜いてたっつーの!」

霧切「まぁ、恐らく腐川さんの考えで当たってるんでしょうけど。」

ユート「そもそも俺を騙したとキミは言っていなかったか?」

桑田「…アポ?」

霧切「とりあえず、もし桑田君がそんな浮かれた状態で舞園さんの部屋に行ったら彼を殺すのは簡単なはずよ。」

江ノ島「そう言われると、確かに油断だらけの桑田を殺せてない方がおかしいよね。」

桑田「そ、それは…ほら、あのDVDで動揺して焦ってたんだよ!」

ユート「あの時は既に迫真の演技で苗木と部屋を交換したあとだ。とても焦ってるとは思えないな。」

桑田「」

霧切「だから舞園さん、きっとあなたは頭では殺そうと考えていても、体が無意識にそれを拒否したんじゃないかしら?」

舞園「……。」

桑田「そ、そう言われると納得しちまいそーな気もするけどよ…でもやっぱり俺を殺そうとしてたし…やっぱり簡単には許せねーし…」

桑田「あー!クソッ!俺はどうすればいいんだよ!答えろ、答えてみろ苗木ィ!」

苗木「そ、それは」

霧切「そいつは私は答えるわ。」

桑田「霧切…?」

霧切「確かに殺されかけた事は簡単には水に流せない、だけども舞園さんはあなたを殺せなかった事も考慮して欲しいの。」

霧切「だから…とりあえずこの学園を出るまでは彼女のことを許してもらえないかしら。」

霧切「この共同生活の中でギスギスした雰囲気だと誰が何を起こすかわからないから。」

桑田「…はぁ、わかったよ、それで妥協してやるよ。」

セレス「あら?桑田君は何のお咎めも無しですか?」

霧切「桑田君も反省しなさい。頭に血が上ったとは言え、殺られそうになったら殺り返すのではなく、止めないとダメよ。」

桑田「はい、反省します。」

霧切「後は…」

ユート「苗木…。」

苗木「舞園さん…」

舞園「苗木君も…やっぱり私を恨んでますよね…。もう少しで殺人犯に仕立て上げられる所だったから…。」

苗木「…ううん、僕は舞園さんを恨んだりしないよ。」

舞園「え…?」

苗木「僕をハメようとした舞園さんも、舞園さんを殺そうとした桑田くんも、僕は全然恨んでないよ。」

苗木「舞園さんはこうして無事なんだし、舞園さんがあんな行動に出たのは全部黒幕のあのDVDのせいだから。」

苗木「それに…僕は舞園さんの一番のファンだからさ!」

舞園「…!」

舞園「苗木君…本当に…ありがとうございます…!」グスッ

舞園「ここから出たら、苗木君には念入りのファンサービスをしなくちゃいけませんね…。」ニコッ

苗木「うん、楽しみにしとくよ!」

モノクマ「はぁー…テンション下がるなぁ…。」ニョキ

ユート「なんの用だ」

モノクマ「ホントがっかりだよ僕は。ユート君が邪魔しに参らなかったら、舞園さんが桑田くんに殺されてたのにさ…。」

モノクマ「中学生の腹パン一発で沈むって桑田君情けなさすぎるよ…。」

モノクマ「興奮のエネルギーが行き場を無くして困ってるよ…。誰かがちょっと揺らすだけで爆弾が破裂しちゃいそうだよ…。」

セレス「ちなみにですが…もしそうなった場合は桑田くんはこの学園から出ることが出来たのでしょうか?」

モノクマ「え?…うぷぷ、それはもちろん…」

モノクマ「そんな訳無いじゃーん!!甘いよ、世界一甘いと言われる甘糖人参より甘いよ!!ぶひゃひゃひゃひゃ!」

モノクマ「本当は誰かが殺されてから説明しようとしたけど…」

モノクマ「とりあえずオマエラ、体育館に集合だよ!」ヒュン

十神「よし、行くか。」

大和田「回復はえーよホセ。」

苗木(何だよホセって。)

~体育館~

モノクマ「よし、全員集まったみたいだね。それじゃあ説明するよ。」

モノクマ「このコロシアイ学園生活のメインイベント、学級裁判についてね!」

霧切「学級裁判…?」

モノクマ「そう、殺人が起きた時に発生するルールだよ!」

モノクマ「誰が殺人を犯したクロかをオマエラ自身で捜査して議論し、投票による多数決で当ててもらいます!」

モノクマ「正しいクロを指摘できた場合は殺人を犯したクロだけがオシオキを受けることに、」

モノクマ「でも、もし間違った人物を指摘してしまった場合は、クロ以外の全員がオシオキを受けてもらいます!」

モノクマ「そして晴れて秩序を破ったクロだけがこの学園を卒業することができるのです!」

不二咲「お…オシオキって?」

モノクマ「ああ!それって処刑?」

朝日奈「しょ、処刑って…あの死んじゃうやつ!?」

モノクマ「勿論だよ!電気椅子でBiri×Biri、硬式球をBurn!ってハナッテみたり、プレス機なんて切り札もあるよ!」

モノクマ「まっ、誰かを殺したんだからそれくらいの報いは当然だよね!」

モノクマ「やられたらやり返す!それが孤高なるクマの流儀なのさ!」

モノクマ「殺された人もきっとスカッとするはずだよ!」

江ノ島「くっ!ふざけんなモノクマ!!」

モノクマ「うん?」

江ノ島「なんでそんな滅茶苦茶なルールの犯人当てなんてあたしがしなきゃいけないのよ!」

江ノ島「もし殺人なんて起きてもあたしは絶対に参加しないから!」

モノクマ「はあ?何だ、コイツ?」

モノクマ「殺人が起きた場合じゃなくて時だからタイミングを逃さないし、そもそも任意じゃ無くて強制だよ!」

モノクマ「つまりルールを破るってことなんだよ?」

江ノ島「何度言われても、私は絶っ対に参加しないから!言いたいことがそれだけなら帰るよ!」ツカツカ

ユート「江ノ島…?」

モノクマ「おっと、ここは通さないよ!」

江ノ島「どけって!」

モノクマ「今のボクにとってまさしく君は立ちはだかる強敵だぜ…!けどな…」

モノクマ「どうしても通りたければ、このボクを倒してからn」

ギュム

江ノ島「…はい、これで満足?」グリグリ

モノクマ「…」

モノクマ「うぷぷ、ボクの満足はこれからだよ…。」

江ノ島「?」

モノクマ「学園長ことモノクマへの暴力は校則違反だよ?」

ユート「…! まさかアイツ…!」

ユート「離れろ!江ノ島!」ダッ

江ノ島「ん?」

モノクマ「速攻魔法を発動する!助けて!グングニルの槍!」

ユート「くっ…!この距離では間に合わない…!」ダダダッ

ヒュン!

ドズドズドズ



江ノ島「…え?」

モノクマ「…!?」

幻影騎士団ブレイクソード「グオオオオオオオオ」シュウウウウ…

ガランガラン…

十神「何が起こった…!」

十神「どういう事だ、説明しろ苗木!」

苗木「もんすたーが、じったいかした!?」

霧切「馬のような何かに乗った何かが江ノ島さんを庇って消えた…?」

モノクマ「…ふーん、こんな事も出来たんだ。」

モノクマ「当然ユート君、君の仕業だよね?」

ユート「…ああ。」

十神「そういえば…確か言っていたな。ユートの敵はモンスターを実体化できると。」

霧切「つまり、敵の技術を奪えばユート君に出来ても不思議じゃないということね。」

山田「モンスターを実体化…もし美少女のモンスターがいれば…」ゴクリ

モノクマ「ねぇ、もしかしてさ、さっきみたいな感じでモンスターを実体化させたら、ここの壁を一枚二枚簡単に破壊できたのかい?」

ユート「…できただろうな。」

セレス「! …ならば何故それをしなかったのです?」

ユート「もししていたらどうなっていた?」

モノクマ「もし逃げようとしても、絶対に逃がしやしないよ…?そもそも逃げようとしてもできないんじゃないかなぁ?」ギラン

モノクマ「それに、君の命も危なかったかもね…ぶひゃひゃひゃひゃ!」

モノクマ「…さてと、そんな生徒が持ってる危険物を没収するのは、当然教師の役目だよね?」

モノクマ「そいつをこっちに渡せ!」

ユート(やはり…こうなるか…)




大和田「学校をうろついてるクマも危険物になるんじゃねーの?」

モノクマ「ボクはただのクマじゃないよ!モノクマだよ!基本的に人に危害を加えないから全然危険じゃないって!」

今回の投稿はここまでです。モンハン次元でハンティングゲームをしているので次回の投稿も遅くなりそうです。


あと幻影騎士団新規下さい

ストーリーの大体の流れは決まってるけどそこまでの会話が上手く練れないんです…
だから続きまだ全然かけてないです、ごめんなさい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月16日 (水) 02:25:54   ID: Fucwnudq

面白そうだな

2 :  SS好きの774さん   2015年09月17日 (木) 07:49:01   ID: AiCvXS5l

決闘で解決出来ないだと…
こんなんじゃ、満足出来ないぜ…(。´Д⊂)
続き待ってます

3 :  SS好きの774さん   2015年09月22日 (火) 23:12:44   ID: RluAM0Qu

おうあくしろよ。

ユート、アニメでも苦労してたけどここでも苦労するのか…
続き楽しみにしてます。

4 :  SS好きの774さん   2015年11月11日 (水) 18:53:22   ID: Z3KkpYrQ

気になる〜どちらの作品も大好きなので続き楽しみに待ってます

5 :  SS好きの774さん   2016年04月15日 (金) 23:19:07   ID: M3YTms1Q

結局希望など何処にも無かった……

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