P「最高のアイドル」 (19)
Pと小鳥さんと舞さんがだらだらしゃべってるだけです。
オチも山もないです。
あと、異論は認めます。あくまで私個人の考えです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441973765
765プロ 事務所
P「最高のアイドルって誰だと思います?」
音無小鳥「舞さんですね」
日高舞「小鳥ね」
小鳥「あたしが最高のアイドルってそんなわけないじゃないですか。何言ってるんですか」
舞「あんたこそ何寝ぼけたこと言ってるのよ」
小鳥「寝ぼけたってどう考えても舞さんは最強じゃないですか」
小鳥「昔は敵無しでしたし、今だってほぼ敵無しでしょう」
舞「そりゃ舞ちゃんはスーパーアイドルだからね」
P「はいはい、ストップストップ」
P「そりゃ最強のアイドルって言えば大多数の人が舞さんを挙げると思うんですよ」
P「でも、舞さん最強説には時世が絡んでると俺は思うんです」
舞「どゆこと?」
P「最近、舞さんはアイドル活動に復帰しましたが、今の舞さん相手なら春香達でも10回中3回は勝てます」
P「これを俺なりにどういうことか考えてみたんですよ」
P「まず、舞さんが強い理由は単純にファンが多い事と、レッスン習熟度が高い事の二点が挙げられます」
P「一方、765の面々を見てみるとファンの多さに大きな差はないかもしれませんが、レッスン習熟度が舞さんと比べると低いと思います」
P「実際、パフォーマンスだけ見れば、舞さんと765に大きな差はありません。完成度で言えば似たり寄ったりです」
P「しかし、舞さんにはすべてにおいてミスがありませんが、765には多少なりともミスが見える」
P「この事が舞さんと765の差につながり、結果うちの敗北に繋がるんだと思います」
舞「ふーん」
P「より詳しくいきましょうか。まず、アイドルの要素をVo・Vi・Daの三つに分解します」
P「この時、レベルに応じてS~Dにまでランク付けしていきます。こうした場合、舞さんは全てS、というわけではなく、すべてがAなんだと思います」
舞「理由は?」
P「歌は千早の方が、ダンスは真と響の方が上だと考えます。そりゃ多少身内びいきはありますが」
小鳥「なるほど。確かに一要素だけ取ったら舞さんより上の娘はいますね」
P「ええ、その通りです。その事から考えても総合力で言えば舞さんは最強かもしれません」
P「でも、舞さんは部分的に見れば決して最強ではないんです」
P「舞さんがALLAだとすると、うちの連中はALLB、一部要素がAかSってとこでしょう」
P「具体例を挙げるならば、春香はVo・A、Vi・A、Da・Bってとこでしょう」
小鳥「そうなると千早ちゃんはVo・S、Vi・B、Da・Bって感じですか?」
P「そうですね」
P「あとは、真がVo・B、Vi・B、Da・Sで。響も同じになると思います」
P「あと一人具体例を挙げるなら美希がVo・B、Vi・S、Da・Aってとこでしょう
」
舞「ふーん。で、私がVo・A、Vi・A、Da・Aってわけ?」
P「その通りです」
舞「じゃあ愛はどうなの?」
P「愛ちゃんですか。舞さんの居る前で言うのもあれですが、ALLBってとこでしょうね」
P「まぁ、うちのシアター組よりちょっと上か同等ってとこでしょう」
小鳥「じゃあジュピターとか、玲音ちゃんはどうなるんです?」
P「うっ……。すんません……。考えてないです……」
P「でもジュピターはうちと似たような感じでしょうね。玲音に関しては、舞さんより下か舞さんと同等ってとこですかね……?」
舞「私と同等だとALLA?でもちょっと下だと765の娘とあんまり変わらなくなるわよ?」
P「そうですね……玲音は舞さんよりは下、うちより上でしょうし……」
P「わかりました。アルファベット表記を数字に直しましょう」
P「Sは1点、Aは2点、Bは3点という感じで、三つの合計が低い方が強いってことで」
小鳥「そうすると、今まで上がった娘だと、春香ちゃん、千早ちゃん、真ちゃん、響ちゃんが7点、美希ちゃんが6点、舞さんも6点ですね」
P「……そうなると舞さんALLAじゃないような気がしてきますね」
舞「言うことがころころ変わるわね」
P「いや、数字で見ると美希と同じってことは無いような気がしてきたもので」
P「そうなるとたぶんどっかがSの5点ってとこでしょう」
P「玲音はまぁ、美希と同じで6点ですかね。玲音がALLAかもしれません」
小鳥「でもこうやって見ると舞さんと他の娘達との差ってあまりないんですね」
舞「そりゃねー。昔に比べるとアイドルのレベルも大分上がってると思うわよ」
P「そうなんですよ。こうやって数値化してみれば、舞さんは大したことないんです」
舞「ほほう?」
P「では、何故、過去の舞さんの前には敵が居なかったのか」
P「俺はこう考えます。以前の舞さんは三要素すべてにおいてレベルが高かったんです」
小鳥「まぁ、あの頃の舞さんは今思い出しても勝てる気がしないですからねー……」
P「それはおそらく、他のアイドルも三要素すべてのレベルを上げていたからだと思います」
P「もっと部分的に、Vo特化にしてしまうなどして、舞さんを超える部分を作るべきだったんです」
P「現に、今の時代のアイドルは部分的であれば舞さんにも勝てる、匹敵するようなのが増えました」
P「能力だけで見れば舞さんは決して無敵ではないんです」
舞「なるほどねー。確かに最近は私でも負ける事あるし。納得」
P「あと、最初の方にも言いましたけど、時世が絡んでると思います」
P「当時は、舞さん=アイドルって図式が芸能界にも、一般人にも広く認識されていた気がします。アイドルと言えば日高舞、その他のアイドルはただの有名人的な」
小鳥「あたしは有名人ですらなかったですけどね……」
舞「何言ってんのよ。私のライバルだったくせに」
P「続けますよ? とまぁ、このように当時は舞さんに圧倒的なまでに有利な舞台だったんです。言わば、舞さんにはホーム、小鳥さん始めその他アイドルにとってはアウェー」
P「アウェーで勝たなきゃいけないのに、尚且つ敵は総合能力最強。これじゃ勝てるものも勝てません」
P「勝負ってのは対等な舞台でやるもんです。舞台がどちらかを贔屓してるなんてフェアじゃありません」
舞「ふむふむ」
P「で、一番最初に戻ります」
P「確かに舞さんは最強かもしれません。でも最高のアイドルとなると話は別です」
P「最高のアイドルは? という問いかけに二人は互いを指名しました」
P「このように、最強は舞さんに譲ります。ですが、最高のアイドルは人それぞれなんです。俺にとっては765の皆が最高のアイドルなんです」
小鳥「おぉ~」
舞「なるほど。よーくわかったわ」
舞「で、結局何が言いたいわけ?」
P「……負けてない」
舞「ん?」
P「今回の勝負! うちは負けてない! 確かに勝負では負けたかもしれないが、うちの娘達は最高なんだ! だから、舞さんに負けてない!」
小鳥「そ、そうだピヨ~」
舞「はぁ……。何を言い出すのかと思えば……」
舞「いい? そりゃアイドル個人で見れば負けじゃないかもしれないけど、今回のライブ、勝ったのは私」
舞「数字で見ても分かる通り、勝ちは勝ち。負けは負け」
舞「だから、今日はそっちのオゴリに変わりはなし」
舞「そういう勝負だったでしょ? 私に勝ったら私が出す。私が勝ったらそっちが出す」
P「だけど! 前回も負けてこっちも財布が……」
舞「はいはい、調子乗って最初に賭け吹っ掛けたのそっちよ? 今更ぐだぐだ言わないの」
P「だって舞さんあんなに飲むなんて知らなかったんだもん……」
舞「いや~。他人の金だと思うと気分良くてね~」
小鳥「鬼ですか」
舞「舞ちゃんは舞ちゃんよ。鬼呼ばわりするなら愛と旦那も連れていくわよ。単純に3倍になるわよ?」
P、小鳥「「勘弁してください」」
舞「じゃあさっさと仕事終えなさいな。早く行くわよ」
P「くそっ! 次は、次こそは! 絶対に勝ってやる!」
end
後日、勝負で勝って舞さんの金でしこたま飲んで、また次に舞さんに全力で報復されるPと小鳥が居ったそうな……。
以上です。
過去の舞さんには敵は居なかったかもしれませんが、現在であれば倒せると思います。舞さんも無敵ではありません。多分人間です。倒せます。
では、依頼出してきます。お読みいただけましたらありがとうございます。
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