オープン地裁「勇者裁判」 (33)

※もしも昔話、RPGお馴染み勇者が現代日本の刑事裁判で裁かれたとしたら?
を考えます。
裁判員になったつもりでお聞きください。
主は法律の専門家ではありませんからミスや誤りもありますが、フィクションだと思ってご了承ください(´・ω・`) 

裁判長「開廷します」 

起立!

裁判長「ではまず被告人、名前と本籍を」

勇者「勇者。本籍は(以下略)」

それでは検察官、本裁判において被告人がどんな罪を犯したのか、読み上げてください。

検察「はい、起訴状を読みます。被告人の勇者は魔王によって自身、及び村の仲間の財産や生命に危機が及ぶものと考え、本年4月7日、午後3時頃、被害者居宅、
「まおうのしろ」に、被告人自らがドアを破壊し侵入、被害者を仲間と共謀し、当時母親と居間で過ごしていた被害者に突如として剣で胸部を突き刺し、
被害者を死に至らしめたものです。被告人の犯した罪は計画的犯行であって刑法199条殺人罪に相当します。」

裁判官「被告人、あなたには黙秘権があります。言いたくないことは言う必要はありませんし、言わなかったことであなたが不利になるようなことはありません」

裁判官「被告人、検察官が読み上げた事に間違いはありませんか?」

勇者「たしかに剣で魔王を殺してしまいました。しかしこれは殺そうと思ったのではなくてあくまで懲らしめてやろうと思っただけです。僕は殺そうなどという計画は立てていません!
狼が怖いから護身用に剣を持っていただけで、傷つけるんじゃなくて話し合いで解決しようとしたのにあちらが襲いかかって来て殺害してしまったのです。」

裁判官「弁護人、ご意見は?」

弁護人「被告人の意見と同様であります。
被告人はたしかにドアを破壊する、住宅に押し入るなどという罪は犯しましたが、
これは魔王が被害者や周辺へ行った横暴に抗議するためにもので、十分情状酌量の余地に有り、そもそも殺意はなく、計画性もなく、被害者が突如として襲いかかってきたために自らの命を守るために応戦して、殺害してしまった。
つまりこれは正当防衛であり殺人に関しては無罪です。」

魔王は日本に住んでいた(事件現場は日本)ということが前提?

>>5
詳しいとこは適当だなぁ(´・ω・`) 

裁判官「争点は、『正当防衛であるか否か』ということでよろしいですね?」

※冒頭陳述は省く

裁判長「(検察側)証人、前へ」
裁判長「名前、住所、生年月日は」 

証人「魔王母です。住所は魔界まおうのしろ。生年月日は~」

裁判官「宣誓してください。なお、宣誓した後嘘をのべると偽証の罪に問われることがあります。自身や親族の犯罪行為が判明してしまうような事実は証言しなくても結構です。」

「宣誓、良心に従って真実を述べ,何事も隠さず,偽りを述べない旨を誓います。」

裁判官「では検察官質問を」

検察官「はい。あなたはこの事件の第一発見者ですが・・・事件発生時被告人は何をしていましたか?」

?ミス 
「被害者は何をしていましたか?」

魔王は人を殺してない事になっているのね
つまり、前科はない
無垢の一般市民を押し入り強盗で殺したわけだ

母「息子は私とテレビゲームをしていました。」

検察官「被告人が居宅ドアを破壊し、侵入していたことに気づきましたか?」

母「いいえ・・・盛り上がっていて、それなりにゲームの音も大きくしていたので、全く・・・」

検察官「犯行が行われたとき、つまり勇者一行が侵入してきたとき、勇者たちは落ち着いた様子でしたか?」

母「いいえ・・・とても興奮しているようでした」

>>10
どうしようかなぁ
魔王は粗暴な人格で、地元でも有名な非行少年。殺人放火窃盗常習であるが、14歳未満であって
刑事的な責任は問われず、保護処分の後社会復帰直後と仮定しよう(`・ω・´)

検察官「魔王はどのような様子でしたか?」

母「ひどく怯えていました」
検察官「あなたはその時どんな気持ちでしたか?」

母「恐ろしかったです・・・・・」震える

検察官「大丈夫ですか・・・?」

検察官「勇者たちは護身用に武器を持っていたといいます。当時、勇者たちは武器をどのように所持していましたか?」

母「そりゃぁ・・・手に持って私たちに刃先を向けていました。」

検察官「被告人はなにか言っていましたか?」 

母「『話がある、話を聞け。』と」 

検察官「被告人はその後どのような行動、言動をしましたか?」 

母「詰め寄ってきて私を拘束しました。『話をしよう』とはいっておりましたが刃先を私たちに向け強盗のようでした・・・・」

検察官「魔王はそれを見てどのような行動をとりましたか?」

母「『母に触るな!』『お前は何をしてるんだ!』と言って、私を助けようと勇者に詰め寄りました。」

母「そして・・・・・うぅ・・・・私の目の前で刺されたのです。」

検察官「お辛いですね・・・被告人はその後どうなりました?」

母「走って逃げていきました。私は突き飛ばされてしまいました・・・」 

検察官「被告人はあなたがたが武器を持っているように思っていると感じましたか?」

弁護「異議!これは意見です。」

裁判長「認めます。」

検察官「質問を変えます。あなたがたは勇者と接しているとき、なにか所持していましたか?」

母「ゲームのコントローラーくらいです」

検察官「被害者やあなたの服装は?」

母「私はワンピース、息子はtシャツと半ズボンです」

検察「ポケットのようなものは?」

母「ありません。」

検察官「ありがとうございます。お辛い心境の中ご協力ありがとうございます。」

傍聴席「やだ魔王って人間だったの?」

検察官「被告人は殺意がなかったと主張しておりますが、犯行当初から刃先を被害者に向けながら、
さらに証人を拘束した上で、それを咎めようとする魔王をさしました。『話し合い』が目的であるならば、武器を相手に向ける、ドアを破壊して侵入する、相手を拘束する、なんてことをするでしょうか?
被告人には明確な殺意があったと言わざるを得ません。
また被害者は当時、丸腰であったにもかかわらず、被害者を刃物で襲いました。
ほとんど丸腰の相手と盾や剣を装備したものとの間で正当防衛はなりたつのでしょうか?いいえそんなはずはありません。」

検察官「以上です。」

ストックが消えた(´・ω・`) 
また夕方に

>>19
傍聴席「ざわっ」

裁判長「静かに!」

まだあったわ

裁判長「では弁護人、質問を。」

弁護人「はい。あなたはメガネをかけていらっしゃいますが、事件当時はメガネをかけていましたか?」

母「いいえ。」

弁護人「コンタクトは?」

母「いいえ」
弁護人「居宅には窓がすくなく、今には外光は届きません。また居間の照明設備では薄暗いものでしかありません。これはなぜですか?」

母「家族一同、日光に弱くて・・・」

弁護人「あなたは裸眼の視力は?」

母「両目とも0.01です」

ほんとにこれで夕方まで法治


弁護人「部屋に入ってきた当初から刃先を向けていたのですか?それとも勇者一行があなたにかなり接近してきたときに確認したら刃先が向いていたのですか?」

母「当初からです」

弁護人「おかしいですねぇ・・・・」

弁護人「0.01といいますと相当ぼやけてますよね。居間は結構な広さであなたがたはゲームをするためにテレビの周辺それも0.01で見える程度まで近づいていましたよね。居間の入口からテレビのあるところまでおよそ50mはありますね。犯行当初から刃先が見えていたんですか?」

母「はい」

弁護人「わたしとあなた今およそ3m離れています。この写真の人物はどのようなポーズをとっていますか?」

母「整列しているように見えます」

弁護人「この人物は手を挙上しています」

弁護「今のこの見え方がおよそ50M離れた時の見え方です。」

弁護人「どうして最初から刃先を向けていたなんて言えるのですか?加えまして部屋もかなり暗い状態でしたよね?」

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