照「宮永ホーンが日に日に増えていく」 (121)
方言・口調など違和感がありましたら、お手数ですが脳内補完をお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441813415
照「どうしよう菫…」
菫「どうしようって私に言われてもな」
照「ことの発端は1週間前」
菫「いきなり回想か」
照「朝起きると宮永ホーンが2つになっていた」
菫「そうか」
照「それから毎日、日を追うごとにどんどん増えて」
照「今ではこんな頭に」トゲトゲ
菫「確かにひどい頭だな。モヤッとボールみたいだ」
照「昨日、淡にはトゲピーってあだ名を付けられた」
菫「なかなかセンスあるな」
照「チョゲブリィィイイイ」
菫「やめろ気持ち悪い」
照「はい」
菫「で、私にどうしてほしいんだよ」
照「大阪に連れてって」
菫「なぜまた」
照「病院に行きたい。荒川病院」
菫「なるほどな」
照「お願い菫。この通り」ペッコリン
菫「別にいいけど、いつ行くんだよ」
照「明日」
菫「ずいぶん急だなおい」
照「だって命に関わる病気かもしれない。私まだ死にたくない」ガクブル
菫「まあ大丈夫だとは思うが。お前は言い出したら聞かないからな」
照「ありがとう菫」
菫「もちろん交通費は照持ちだからな」
照「えっ…」
菫「当然だろ」
照「……し、出世払いで」
翌日・大阪
―荒川病院―
アナウンス『次の方~。宮永さ~ん、診察室へどうぞ~』
照咲「「はーい」」
照咲「「ん?」」
照咲「「あ!」」
菫「照、どうかしたのか」
和「咲さん、どうかしましたか?」
菫和「「あ!」」
照「咲……」
咲「お、お姉ちゃん…」
照「咲…お前も頭が…」
咲「お姉ちゃんこそ…」
菫「なんだ、やっぱり妹なんじゃないか」
照「うっ…」ギクッ
照「そ、それより咲…その頭、いつから?」
咲「い、1週間前…」
照「私も…」
アナウンス『宮永照さん、宮永咲さん、診察室へどうぞ~』
和「お姉さんと一緒に診察みたいですね。行きましょう咲さん」
菫「ほら照、行くぞ」
照「うん」
ガラッ
憩「いらっしゃ~い」
照咲「……」トゲトゲ
憩「おぉ、えらいことになってんなぁ」
照「…憩、助けて」
憩「まあまあ、焦らんといて」
照「正直もう辛い、この頭…」トゲトゲ
憩「そんならさっそく診察始めましょか~」
咲「よろしくお願いします」ペッコリン
憩「二人とも、症状が出始めたんはいつぐらい?」
咲「1週間前です」
照「同じく」
憩「ふんふん、二人とも1週間前と…」カキカキ
憩「ほんなら体調は?気持ち悪かったりせぇへん?」
照「しない。むしろ元気すぎるくらい」
菫「確かに最近よく食べるよな、お菓子の消費量が以前と比べ物にならん」
咲「私も近頃食べても食べてもお腹が空きますね…」
和「言われてみれば最近は常に何か口にしてますね」
憩「なるほど~」カキカキ
・
・
・
憩「う~ん…」
菫「ど、どうなんだ荒川…」
照咲「……」ドキドキ
憩「ま、病気ではないな」
照咲「ほっ…」
和「病気じゃなければ何なんですか?」
憩「これはな…」
照咲「……」ゴクリッ
憩「宮永ホーンの繁殖行動や!」ババーン
照咲菫和「は、繁殖行動??」
いったんここで失礼します。
続きはお昼ごろに投下予定です。
では、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
スマホでやったからかなりの糞コラに…
期待
http://imgur.com/YnLEjbP.jpeg
>>16
ありがとうございます。
まさにそんなイメージです。
憩「せや。しかも100年に1度あるかないか言われとる、貴重な現象や。いや~まさかこの目で拝めるとはな~」
照「ちょっと待ってよ憩、ホーンが繁殖ってどういうこと?」
憩「ん~とな、ぶっちゃけ言うて、そのホーンは生き物なんですわ」
和「そんなオカルトありえません」
憩「いやまあそう言うのもわかるんやけども。これはもう信じてもらわんことにはな~」
照「じゃあ仮にホーンが生き物だとして、それが私たちの症状にどう繋がるの?」
憩「うん。まずは確認からやけど、咲ちゃんは有性生殖と無性生殖ってもう習った?」
咲「っ…///」カァアア
照「憩ぃいいいいいいい!人の妹に変なこと聞かないで!!」
憩「しゃあないねん。これ知らんと説明できひんのやから。で、どうなん?」
咲「えっと…///」
和「習いましたよ。ね、咲さん?」
咲「……///」コクン
憩「さよか。ならアメーバが無性生殖、要は分裂で殖えるってのも知っとるな?」
咲「は、はい…」
憩「宮永ホーンもそれと同じようなもんや。分裂して殖えとる」
憩「まあ生き物やから、その本分は子孫残すことにあるわけやんな」
菫「ふむ…」
憩「ただ生き物言うても、こいつらは宮永一族の付属品みたいなもんでな」
和「付属品…ですか?」
憩「せや。うちも詳しくは知らんけど、どうもこのホーンには宮永一族の根絶を防ぐ役割があるみたいなんや」
照咲「???」
憩「よう分からんって顔やな」
憩「ま、うちも本で読んだだけやし、ざっくりとしか知らんけど」
憩「宮永の一族の子にはみんな生まれつきホーンがあるんやろ?」
照「う、うん」
憩「一説によるとな、どういうわけかホーンはその世代に存在する宮永の数を把握していて」
照咲「…」
憩「その数が一定数を下回ると今回みたいに分裂して、宮永を増やそうとするらしいんや」
菫「待て待て。仮にホーンが宮永の数を把握しているとして、なんでホーンの分裂が宮永増加に繋がるんだ」
憩「いいツッコミやな、問題はズバリそれや」
照咲「?」
憩「今あんたらの頭でトゲトゲしとるのは全部ホーンの子供。それはええな?」
照「なんかそう言われると気持ち悪い…」ウゲェ
憩「あんたらのホーンは現在子作りにご執心ってわけや」ケタケタ
照「イヤな言い方しないで」
憩「ただ、そいつら子ホーンもいつまでも照たちの頭にくっついてるわけやない」
和「と、言いますと?」
憩「うん。時期が来ると散らばって新しい宿主に寄生するんや」
和「ひっ!」ゾワァ
いったんここで失礼します。
続きは夜にまた投下すると思います。
では、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
憩「そんで、寄生された後が大問題なんやけども…」
菫「もったいぶらないで早く言え」
憩「…簡単に言って、脳みそを乗っ取られる上にDNAを宮永一族のものに書き換えられてしまうんや」
菫和「!?」ギョッ
憩「そうなった人間はみんな、麻雀がべらぼうに強うなる代わりに、宮永性を名乗るようになってまう」
菫「え…こう言ってはなんだが…それだけか?」
憩「いや、今のは宮永の力に耐性のある人間の話や」
和「た、耐性のない人は…どうなるんですか?」
憩「拒絶反応を起こして、最悪死に至るな」
菫「な、何をバカな…!」
和「そうですよ!そんなオカルト…!」
憩「うちもありえんと思いたいわ。でも、過去にいくつか事例もあるみたいやし…」
和「」バタンキュー
咲「の、和ちゃん大丈夫!?」
憩「まあでも上手いシステムだと思うわ。宮永になりうる者は全て宮永に、そうでない者は排除していく」
憩「これで宮永が増えることはあっても減ることはないんやからな」
菫「な、なんて恐ろしい…」ガクブル
憩「これを繰り返していくと世界の宮永密度が上がるっちゅう訳やな…いやぁすごいわ~」
菫「感心してる場合か!」
憩「ただまあ、照や咲ちゃんにもそれ相応のリスクがあるわけでな?」
照咲「えっ…」
憩「ホーンも生き物やから、生きていくにはエネルギーがいるやんな」
照「う、うん」
憩「ただ、ホーンは自分で摂餌行動ができないわけやから、照や咲ちゃんから栄養をもらっとる」
憩「それはホーン1本でもかなりの量になる」
照咲「…」シンケン
憩「咲ちゃんはそうでもなかったみたいやけど、照なんか毎日腐るほどお菓子食うてたやろ?」
菫「そ、そうか!そういうことだったのか!」ナットク
憩「それが今のあんたらの頭ときたら…」
照咲「……」トゲトゲ
憩「二人とも、最近は食欲旺盛って言うてたな」
照咲「!!」
憩「お察しの通り、ホーンが分裂して殖えたせいや」
憩「このまま放っとくと、数日のうちに栄養失調で死ぬで!!」ビシッ
照咲「!?!?!?」ズガビーン
あれそうすると宮永類が減るから矛盾してないかそれ?
まぁ減らないようにホーンがどうにかするんだろうけど
菫「な、なんとかならないのか荒川!」
和「あなた医者でしょう!どうにかしてください!!」
照「す、すみれ…墓前にはゴ○ィバのチョコをお願い…」フルフル
咲「…和ちゃん、たまにでいいからお墓参り来てくれると嬉しいな…」フルフル
菫「何言ってるんだ二人とも!」
和「弘世さんの言うとおりです!気をしっかり持ってください!」
憩「別に今すぐ死ぬ言うたんとちゃう、少しは落ち着き」
今日はこれで失礼します。
続きは明日のお昼ごろか夜に投下予定です。
では、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
>>46
宿主が死んでもホーンがすぐに死ぬわけではないので、近くに人が来たときを見計らって散らばり、新しい宿主に寄生します。
全体的に見ると宮永が増える可能性が高くなります。
大多数のための少数の死と捉えていただけると。
すみません、少々説明不足でした。
菫「何か手があるのか!」
憩「もちろんや。至極簡単、今のうちに殖えたホーンを切り取ってしまえば万事解決っちゅーわけや」
菫「なるほど!」それなら早k――」
照「ねえ、話遮って悪いんだけど…」
憩「なんや、どないした照」
照「なんか、頭がムズムズする…」ムズムズ
咲「私も…」ムズムズ
憩「な、なんやて!?」
和「ど、どうしたんですか荒川さん!」
憩「んなアホな…ホーンの成長が早すぎる…!」ブツブツ
照咲「ぅぐぐ…!」ムズムズムズ
菫「照!?」
和「さ、咲さん!?大丈夫ですか!?」
照咲「うぅううううううううう!」ムズムズムズ
憩「あ、あかん!二人とも、宮永姉妹から離れるんや!!」
突然ですみませんが、急用が入ったので続きは夜に投下します。
菫「何を言ってるんだ、二人とも苦しがってるじゃないか!」
和「そうですよ!」
憩「ええから!はよ!!」
照咲「うぁあああああああああああああああああ!」ポポポポーーーン
憩菫和「うわああああああああああ!」
――その後、数日を待たずして、日本は宮永ホーンのパンデミックに陥った。
宮永ホーンはその非常に高い繁殖能力によって、瞬く間に全国に広がっていった。
―岩手―
エイスリン「ワタシ、エイスリン・ミヤナガ!」
胡桃「エイちゃん?」
エイスリン「ミヤナガ ハ ニュージーランド ニ ヨクアル ナマエ!」
塞「いや嘘だよねそれ!?」
―鹿児島―
小蒔「私は神代なんかじゃありません!宮永小蒔です!」
霞「何を言っているの小蒔ちゃん!」
春「私も…宮永。宮永春」ポリポリ
初美「おかしな霞ちゃんですねー。私たちはみーんな宮永じゃないですかー」
霞「悪霊!?悪霊の仕業なの!?」
―奈良―
玄「お姉ちゃん、なんでうちの旅館は松実館っていうの?」
宥「さあ…私もよく知らないの」
玄「お父さんに言って宮永館に改名してもらおうよ!」
宥「そうだね、玄ちゃん」
灼「うちもMiyanaga Lanesに改名しようかな…」
憧「うちも新子神社って変だし宮永神社にした方がいいわよね」
穏乃「ちょっと待って!?」
――そして、悲しいことに、少数ではあるものの犠牲者が出てしまったのである。
―大阪―
怜「りゅ、りゅうか…うち…もう、だめや…」ゼェゼェ
竜華「イヤや怜ぃ!目ぇ開け!!」
怜「へ、へへ…うち…びょ…じゃく……やか、ら…」バタッ
竜華「とき…怜ぃいいいいいいいいいいいいい!」ウワァァン
―長野―
池田「ぎにゃあああああああああああああああああああああああああ!」バタッ
美穂子「華菜!?しっかりして!華菜!!」ユッサユッサ
池田「」
美穂子「う、うそ…華菜…華菜ぁあああああああ!」ウワァァン
久保「池田ァアアアアアアアアアアアアアアアア!」
――日本、いや世界はこのまま宮永ホーンにより蹂躙されていくかに見えた。
――が、しかし!
ここで宮永ホーンへの唯一の抑止力として一縷の望みを託された、とある一族が立ち上がる。
愛宕一族である!
絹恵「待ってお姉ちゃん!いくらなんでも無茶や!」
洋榎「せやかて、うちがやらなあかんねん!」
絹恵「でも!」
洋榎「くどいで、絹。宮永ホーンの暴走を止められんのは、うちら愛宕のカニ足だけなんや」
洋榎「さっき浩子から連絡があった。おかんがやられたて」
絹恵「そ、そんな!」
洋榎「残念やけど、絹にはカニ足があらへん。カニ足がなければ宮永ホーンには太刀打ちできひん」
洋榎「今、あいつらと戦えんのはうちだけや!」
絹恵「でも!おかん言うてたやんか!」
絹恵「愛宕のカニ足は宮永ホーンより繁殖能力も戦闘能力もはるかに劣るって!」
洋榎「せやな、その通りや。一般的に宮永ホーン1本の力はカニ足50本分に相当する言われとる」
絹恵「やっぱ無茶やん!お願いお姉ちゃん、行かんといて!」
洋榎「もう決めたんや、うちは行くで」
絹恵「なら私も連れてってや!これでも愛宕の端くれ、何かできることがあるはずや!」
洋榎「あかん。絹は家に隠れとれ。絶対に外に出るんやないで」
絹恵「イヤや!私も行く!!」
パシーーーン
絹恵「お、お姉…ちゃん…?」
洋榎「絹…愛宕の血を、絶やすんやない」ナデ
洋榎「ほな、達者でやれや絹!!」
ダダダダダダッ
絹恵「待ってお姉ちゃん!行かんといて!」
絹恵「お姉ちゃぁあああああああああああああああああん!」
今日はこの辺りで失礼します。
続きはできれば明日のお昼頃、遅くとも夜には投下する予定です。
では、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
――その数ヶ月後
インターハイ決勝
恒子『さあ、いよいよインターハイも決勝戦!実況はこの私、宮永恒子と!』
健夜『宮永健夜でお送りします』
恒子『厳しい戦いを勝ち抜き、決勝にコマを進めたのはこの4校!』
恒子『まずは鉄板!見事3連覇なるか!?チャンピオン宮永照を擁する白糸台高校ー!』
白糸台高校
先鋒:宮永照
次鋒:宮永菫
中堅:宮永尭深
副将:宮永誠子
大将:宮永淡
恒子『続いて、こちらもまた全国常連の強豪!姫松高校ー!』
姫松高校
先鋒:宮永漫
次鋒:宮永由子
中堅:宮永洋榎
副将:宮永絹恵
大将:宮永恭子
恒子『お次は、準決勝でまさかの白糸台を抑えて一位通過!ダークホース、阿知賀女子学院ー!』
阿知賀女子学院
先鋒:宮永玄
次鋒:宮永宥
中堅:宮永憧
副将:宮永灼
大将:宮永穏乃
恒子『そしてそして、またしてもダークホース!去年大暴れした龍門淵高校を破っての全国出場!清澄高校ー!』
清澄高校
先鋒:宮永優希
次鋒:宮永まこ
中堅:宮永久
副将:宮永和
大将:宮永咲
恒子『見事優勝を手にするのはどの高校なのか!!』
健夜『どの高校もすばらしい力を持っていますからね』
恒子『ではでは、インターハイ決勝戦、まもなく試合開始です!』
―――――――――――
―――――――
―――
憩「うわああああああああああああああああ!」ガバッ
憩「はっ……な、なんや…夢か」ホッ
憩「えらい気色悪い夢やったなぁ…」
コンコン
憩(そか、診察の合間に寝てしもたんか…)
憩「は~い、どうぞ~」
ガラッ
憩「今日はどないしたんですk――」
照咲「……」トゲトゲ
憩「」
照「…憩、助けて」
憩「」
カン!
いったんこれで終わりとなりますが、今夜、番外編を投下したいと思っております。
そちらもお付き合いいただけると幸いです。
では、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
―番外編―
――これは、愛宕洋榎が妹・絹恵と別れた後、彼女の身に何が起こったのかを描く物語である。
オネエチャァアアアアアン
洋榎「…堪忍な、絹」タタタッ
洋榎「せやけど、これがカニ足を受け継いだもんの役目なんや!」タタタッ
洋榎「おらぁああああああああああ!宮永出てこいやああああああああ!」
洋榎「一匹残らず根絶やしにしたるさかいのぉ!」
セーラ「うっさいわ!ちっとは黙ってられへんのかドアホ」
洋榎「誰がドアホじゃボケぇ!」
洋榎「――って、これはこれは。江口のセーラ殿ではないですか」
セーラ「誰のことや、江口セーラって」
洋榎「はぁ?お前や、お前!ついに頭沸いたんとちゃうか?」
セーラ「俺は江口なんてモッサい名前ちゃう!宮永や!み・や・な・が!」
セーラ「なんやねん江口って。さんずい取ったらエロやないか!俺のことバカにすんのも大概にしとけや!」
洋榎「!!」
洋榎「お前も…宮永の毒牙にかかってもうたんやな…」
洋榎(こいつの頭、元からトゲトゲしとるさかい気づかんかった…紛らわしいんじゃボケ)
セーラ「なんのことや」
洋榎「今すぐ正気に戻して全国の江口さんに土下座させたるわ」
セーラ「せやから江口なんて俺は知らん言うてるやろ!」
セーラ「俺は生まれたときから宮永や!生まれも育ちも宮永や!」
セーラ「純宮永製のセーラさんやぁあああああああああああああああああああああ!」
洋榎(あかん、完全にホーンに支配されとる)
洋榎「ライバルの情けや。苦しまんでええようにしたる」
セーラ「はっ、俺に勝てる思てんのか?」
洋榎「当たり前やろ。お前みたいな脳筋に誰が負けんねん」
セーラ「お前のその上から目線が昔っから気に食わんかったんや」
セーラ「ええ機会や、格の違いを見せたるわ」
洋榎(…宮永ホーンに寄生された人間を救う方法はただ一つ、最初に寄生したホーンをカニ足で引きちぎることや)
洋榎(ただでさえ高難易度な上にこいつのホーン、かなり分裂しとる…)
洋榎(チャンスは…一度きり…!)
セーラ「いっくでぇええ!つのドリルぅうううううう!」ギュルルルッ
洋榎「―――!」カッ
洋榎(見切ったで!)
ザシュッ
セーラ「………」
洋榎「………」
洋榎「ぐはっ!」ガクッ
洋榎「んな…アホな…」
セーラ「悪いな、お前の動きはハナっから分かっとったんや」
洋榎「っ!?」
セーラ「この、照魔鏡でな」ズモモモ
洋榎「ま、まさか…おかんをやったんもお前だったんか、セーラ!」
セーラ「ん~?…ああ、監督のことか。せやで、やったんは俺や」
洋榎「おどれ鬼畜生がぁああああああああああああああああ!」ジタバタ
セーラ「んな訳で、洋榎も今から宮永の仲間入りや」ブチッ
洋榎「子ホーンを自分で引きちぎったやと…!?」
セーラ「やるわ、これ」
つ∠ ポイッ
グサッ
洋榎「い、イヤや!やめぇ!」ジタバタ
∠「」メリメリメリメリ
洋榎「ああぁああああああああああ!」
∠「」ズムッ
洋榎「」
洋榎「……」ユラッ
セーラ「自分、名前は?」
洋榎「…洋榎。宮永、洋榎や」
・
・
・
・
・
・
・
ピンポーン
絹恵「…だ、誰や」ビクビク
洋榎『絹ー、うちや。開けてやー』
絹恵「お、お姉ちゃん!?」パァ
絹恵「待ってなお姉ちゃん!今開けるわ!」
ガチャッ
洋榎「……」
絹恵「おかえりお姉ちゃん!めっちゃ心配しとったんやで」ダキッ
洋榎「……」
絹恵「…お姉ちゃん?」
洋榎「……」ニタァ
もいっこカン!
以上でこのssは終了です。
途中、たくさんのレスをいただけて嬉しかったです。
では、最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
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