海未「私の事が好き!?そんな…」 (43)

海未「ま、まずはお友達からなら…」

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海未「貴方って学校でよく笑うんですね。観察させてもらってますから」

海未「え?学校が違うのに良く解るねって?」

海未「だってお友達なんですから当然です」

海未「そう言えば電話番号やメール、交換してませんでしたね…」

海未「良かったら良いでしょうか?」

海未「ライブ、見てくれてたんですね、ありがとうございます」

海未「え?とっても可愛かった!?ほ…褒めてもなにもでませんから!///」

海未「でもその…うれしいです…//」

海未「これから他のお友達と用事?そうですか、残念です」

海未「また見に来てくださいね!」

海未「穂乃果と言うのは私の大事なお友達なんです」

海未「穂むらっていう和菓子屋でおまんじゅうがとても美味しいの」

海未「えーと、一応言っておきますけど、彼女に手を出したらただじゃおきませんから」にっこり

海未「そ、そんなに怖がらなくても…じょ、冗談ですよ…それに貴方がそう言う人じゃないこと…信じてますし」

海未「今日は放課後暇ですか?宜しかったら公園でお話でも…え?今日は親の用事…?仕方がありませんね、またメールください」

海未「貴方って真面目なんですね、読書だなんて、何の本を読んでるの?」

海未「別に隠さなくても…」

海未「え?恥ずかしいって?大丈夫ですよ、いかがわしい本なら没収するだけですから」

海未「恋愛ラノベ…?別に恥ずかしくないじゃないですか。こう言うの好きなんですね」

海未「俺もこう言う感じで恋愛してみたいって?ゆ…夢を見すぎです!///」

海未「読み終わったら私も借りて良いですか?」

海未「たまには二人でお出かけしましょう」

海未「水族館?良いですね、気晴らしになりそうです」

海未「待ち合わせは1時ですね、わかりました」

海未「もしよければ迎えにいきましょうか?」

海未「何で家知ってるの?だってお友達ですから当然ですよ」

海未「今日は楽しかったですね」

海未「貴方、お魚を見て御寿司のお話ばかりするんですもの」

海未「おなかも空きましたし、宜しければ夕食食べていきましょうか」

海未「え、奢るって…そんな申し訳ないです」

海未「デデデ、デートだから?!!!そ、そんなんじゃありません!////」プイ

海未「でもまた行きましょう」

海未「そう言えば昨日ライブに来てくれませんでしたね…」

海未「学校の行事で行けなかったんですね…」

海未「貴方の事情も知らずに問い詰めるような事を言ってごめんなさい…」

海未「次はいつ会えますか?」

海未「テスト勉強があるから来週末…」

海未「勉強、私が教えますからこれから会えませんか?」

海未「謝らないでください、貴方と会うのが楽しみなんですから」

海未「テスト、上手くいけたようで何よりです」

海未「私のおかげ?そんな事ないですよ…すべて貴方の実力なんですから…」

海未「それはそうと…テストの最中隣の女子の方と結構仲良く話してましたけど…お友達でしょうか?」

海未「いいから、教えてください」

海未「幼馴染ですか…私と穂乃果みたいなもの?ちょっと違うと思います」

海未「同性と異性では認識も関係も大幅に違ってくると思います、距離感は大事かと…」

海未「ってごめんなさい…困らせてしまって、お詫びに何かご馳走しますのでどこかお店いきましょう!」

海未「あんなふうに笑うんですね」

海未「私の前でもいずれあんなふうに笑ってくれますか?」

海未「笑ってるよ?いいえ、笑ってません」

海未「幼馴染さんの前だと凄く自然に笑ってるので…」

海未「付き合い長いから…私だってお友達なのに…そう言う言い方傷つきます…」

海未「謝らないでください…そうですよね…自分の事ばっかりで…私」

海未「え…?私と居ると落ち着く…?」

海未「そんな風に思ってくれていたのですね…それなのに私は…また、会ってくれますか?」

海未「ふふ、膝枕ってくすぐったいです、男の子の髪の毛ってチクチクします」

海未「恥ずかしい?ふふ、照れちゃって…可愛いです」

海未「こんな事されるの初めて?私だって初めてです///」

海未「貴方だけ特別ですから」

海未「明日は…何時頃会えますか?」

海未「あ、家族でお食事へ?そうなんですね、じゃあまた後日会いましょうね」

海未「天ぷら美味しかったですか?」

海未「思ったより小食なんだから…ちゃんと食べないとダメですよ?」

海未「もう、いたずらで親のお酒飲んじゃだめですっ」

海未「でも、親の前で私の話題出してくれた時はすごく嬉しかったですよ…///」

海未「どうしたんですか?ボーっとして…」

海未「ふふ、また膝枕してあげましょうか…今日は特別に耳かきもしてあげますよ…ふふ」

海未「まだ、私たちはお友達と言う段階…たしかにそうかもしれません」

海未「でもなんででしょう…彼とあの幼馴染の人が一緒に居る事を考えるだけで心がぎゅっと痛みます…」

海未「でも彼は一度私に告白してくれたのだから…きっと二人だけの関係になれますよね…ふふ」

海未「耳かきしてる時…うつらうつらしてて可愛らしかった…ぺろ…彼の味がします…」

海未「今日は穂乃果達と出かけるので…」

海未「わかった楽しんでおいで?何言ってるんですか?一緒に行きましょう」

海未「他に約束がある?幼馴染さんとですか?」

海未「幼馴染さんのお友達が誕生日でプレゼントを選んでもらいたいから?」

海未「貴方は…いくら幼馴染とは言えそこまで付き合う必要ないのではないかと」

海未「大体お友達のお誕生日でしたらプレゼントなんて自分で選ぶのが筋ですし、貴方に選ばせるなんてちょっと勝手です」

海未「ほら、穂乃果達が来ました!行きましょう!」

グイ…


海未「あの後結局幼馴染さんに会ったんですね…」

海未「ねえ、貴方が幼馴染さんのプレゼント用に選んだ髪留め…実際どうなったか知ってます?」

海未「幼馴染さんがつけてましたよ…?」

海未「貴方が一生懸命選別してくれたのに…あの女は友人にプレゼントせず自分に使った…」ギリギリ

海未「私はまだ何ももらった事なんてないと言うのに…」ギリギリ

海未「え…なんですか…これ…」

海未「私に…?可愛いアクセサリ…え?実は私にプレゼントをあげたいから…嬉しい…」

海未「大事にしますね…その…貴方の名前、彫ってもいいでしょうか?」

海未「大したものじゃないって…宝物です!」

海未「ふふ、もう穂乃果ったら…」

海未「仲良くて微笑ましい?だって親友ですから」

海未「心配しないでください。まあその…貴方だって大事ですから…//」

海未「それなら今度俺との幼馴染と仲良くして欲しい?」

海未「無理です」

海未「あの人は貴方の心遣いを踏みにじった人だから、同じ空気を吸うのも吐き気がします」

海未「やけにあの人を庇うんですね…」

海未「ねえ、あの人の話は止めましょう?」

海未「止めましょう?」ガシ

海未「やめて?」

海未「穂 乃 果 は 黙 っ て て !」

海未「はっ、私はなんと言うことを…」

海未「二人ともごめんなさい…私…酷いことを…」

海未「ごめんなさい…穂乃果…そうね…二人で話し合うから…」

海未「二人きりになりました…」

海未「私、最低ですよね…」

海未「そんな…!?貴方のせいじゃないです!私が皆悪いんですから…自分を責めないでください…」

真姫「ちょっとあんた…最近どうしたのよ…元気ないじゃない」

真姫「いつも練習見に来てくれて嬉しいけれど、海未の事で大変そうだから…」

真姫「知ってたんだ…って当たり前でしょ!あんな状況…見れば誰だっておかしいって思うわよ」

真姫「普段私たちと一緒に居る時は普通なんだけどね…」

真姫「距離少し置いたほうが彼女のためかも…?そ、そんな事言わずもう少し頑張ってみなさいよ…」

真姫「もしどうしようも無くなったら…相談くらいは乗ってあげるわよ…」

真姫「ゔぇえ!?別に礼なんて言われるような事してないから!///」

海未「余計なお世話です、これは私と貴方との問題なんですから」

海未「真姫が余計な事言うから…」

海未「ねえ、距離を置くって何?ねえ教えてください…嘘ですよね…」

海未「そうやって俺の行動何でも知ってるのが辛い…?だって…仕方がないじゃないですか…」

海未「貴方の事が好きなのだから…」

海未「俺なんかの器じゃ園田さんを幸せにできない?私は一緒に居れるだけで幸せです…それに」

海未「園田さんって呼ぶの止めてください…」

海未「名前で呼んでください…」

海未「じゃあなんで長馴染みさんだけ名前で呼ぶの?!」

海未「ねえ!答えてください!!」

海未「そうか…簡単な方法がありました…恥ずかしがらずにもっと正直になるべきだった…」

海未「私と恋人になりましょう…」

海未「え…どうして…?」

海未「本当にごめん?なんで…ですか…?私…」

海未「まって…行かないで…」

海未「どうして…どうしてなの…」ポロポロ

海未「私じゃ駄目だというの…告白してきたの貴方じゃないですか…」

海未「これはね、言葉だけでは解決できる問題ではないんですよ…」

海未「メールがつながらない…電話も…そうか、あの女が、あの幼馴染が…」ギリギリ…

海未「おはようございます」

海未「朝ごはん出来てますよ」

海未「どうして家に居るのかって?だって私たち恋人だから…」

海未「縄を解いて欲しい?駄目です、貴方を保護しておかないとまたあの女が…」ギリギリ

海未「大丈夫ですよ、私が食べさせてあげますから…口移しで…」

海未「怯えないでください…大丈夫ですから…ああ、本当可愛い…」

海未「貴方が一人暮らしでよかったです…今日から私が貴方のめんどうを見ますので…」

海未「こんな事して何になる?私たちの愛情が深まります」

海未「そう言えば…私、初めてでした…とても痛かったです…」

海未「でもね、その相手が貴方だったのだから…私はとても嬉しいです…」

海未「ふふ…」

書いてて自分で怖くなってきてしまった…
少し休憩して続きをハッピーENDにするか鬱ENDにするか考えさせてくだされ…

海未「縄を解いて欲しい…?だから駄目って言ったでしょう…?」

海未「え…俺を信用してほしい?…縄を解いても私を愛してくれますか…?」

海未「本当…?」

海未「あの女ともう学校以外で会わないって約束してくれますか?」

海未「じゃあ、解きます…」

海未「抱きしめてもらえますか?」

海未「ふふ、暖かいです…」

海未「私…貴方を好きになりすぎておかしくなってしまっていたようです…」

海未「抱きしめられてそれに気づきました…意固地にならず素直にもっと貴方の気持ちを受け止めていれば…」

海未「こんな事にはならなかったのに…ごめんなさい」

海未「貴方は…どうしてそんなに優しいの…こんな私に…」

海未「また謝った…貴方は何も悪くないのに…」

海未「お互い様…?そんなに優しくされると…私…」

海未「そう…私はあの人が自分の前で笑ってくれることだけを考えていました」

海未「結局自己満足のためだけに彼を利用していたに過ぎない…」

海未「彼の優しさに甘えて私はとんでもない過ちを犯すところだった…」

海未「それだけは駄目…ちゃんと現実と向き合い広い心を持たなければ…」

海未「そう、今日はお友達と遊ぶんですね。まさかあの人と…?」

海未「ふふ、良いですよ。楽しんできてください、大事な幼馴染さんですものね」

海未「その代り私ともまた遊んでくださいね、ライブも見に来て欲しいな…」

海未「ふふ、約束ですよ…?」

海未「穂乃果が呼んでるので行きますね…」

海未「またメールします」

海未「最近すごく大人びた…?そんなことありませんよ穂乃果」

海未「色々と物事を深く考えすぎないようにしただけです」

海未「彼の幸せを自分の幸せとして考えるようにしたら心が凄く楽になりました」

海未「幸せって難しいけれど、私は現実と向き合うことにします」

海未「辛いことや悲しいことから逃げないで、人のせいにせずに真っ直ぐに!」

海未「彼はどう?って、順調ですよ…?」

海未「え…?たまたま見たって何をですか…?」

海未「え…」

海未「まさか…」

海未「そう…ですか…」

海未「もちろん彼を信じてますよ…」

海未「ええ…」

海未「告白されたそうですね、幼馴染さんから…」

海未「穂乃果から聞きました…」

海未「断ったんですね…信じていました…」

海未「俺には海未が居るから?ふふ、嬉しいです…」

海未「でも大丈夫ですよ、信じてますから…」

海未「またデートしましょう…」

海未「ええ、私は大丈夫です、今日はさようなら…」バチバチ…

パタン

海未「大丈夫です…電力弱めにしましたから…」

海未「ごめんなさい…貴方を守るために…やっぱり私のそばに置いておかないと駄目だって改めて認識しました」

海未「大丈夫です…貴方の嫌がる事はしないから…ただただ私と居てくれればそれで良いんです」

海未「当たり前のように付き合って…当たり前のように結婚して…当たり前のように私と子供を作っていただけたらそれで…」

海未「ええ、最近ね、彼のほうから甘えてくれるようになったんです…」

海未「愛が深まった…そんな感じがします…」

海未「もう…夫婦だなんて…からかわないでください…」

海未「最近お腹が出てきた?失礼な!ちゃんと運動はしてます!」

海未「これから誕生するもう一人の命のために」ニタァ

誰も死なないEND

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