海未「薄い本を本気にします!」 (22)

海未「もう一度確認しますけどことり、これはいったい何なのですか?」

ことり「海未ちゃんに頼まれたものだよ。良いものばっかりでしょ♪」

目の前に山と積まれた本のうちの一冊をひっぱり出して突きつけると、ことりは鼻息は荒く思いっきりドヤ顔をしてみせました。
私の問いに即答してくださったことは大変結構なのですが、私が問い正したいのはそういうことではありません。

海未「そもそもですが、私はことりには、俗世の事を良く知ることの出来る資料を、ことりが用意できるって言うからお願いしたんですよね?ことりのほうから持ちかけてきた話ですよね? なのにどうして……」

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なのにどうして、こうなったんです? 私の目の前に積まれた本の、表紙を占める異様なまでの肌色率。
ほとんど裸の女の子同士が抱き合って、『エッチしよ?』みたいな感じで、こっちを誘うような漫画の絵が描いてあって、やたらと薄い本で。
それでですね、さらにはですね。なんか漫画の本に登場する女の子達が、やたらと見たことのあるような顔してるんですよね。

海未「何かやたらと、どこかで見覚えのある女の子ばかりなんですが」

ことり「そういう本だから」

海未「女の子同士ですよ?」

ことり「女の子は女の子とエッチするものです。常識だよ」

そうでしたか。全く知りませんでした。
音ノ木坂では、女の子同士が正義なんですね。

じゃあ、ことりが、エッチな薄い本ばっかり持ってきたのは、セクハラじゃなかったんですね。
私もことりも助かりましたね。あ、ことりにあやまらないといけませんね。ごめんなさい。

海未「でも///、でも、ですよ?この本などは希と絵里がその…してたりするんですけど、まさか、実際にこんなことがあるわけではないですよね。妄想ですよね」

ことり「してまぁす!」

してる!!

海未「例えばこの本!! にこと真姫が、お互いの股間に顔を埋め合ってペロペロしてるなんて……」

ことり「そんなの日課です。毎日顔を合わせるたびに、お互い同士舌でイカせあってるんだよ 」

うぁ――――――――――――――ッ。 すごいです。すごいです。 ハァハァ、皆さんこんなエッチなことして るんですか。

普段はいがみ合ってる用に見えて、こんないけないことしてるんですか。
ペロペロ、ちゅぱちゅぱ、ヌポヌポを毎日だなんて。
にこも真姫もエッチです。

海未「…!、ことり!おかしいです。この本だと真姫が相手なのに、別の本だと全然違う子とエッチしてます」

ことり「事実だから」

海未「絵里や希とも?」

ことり「もちろん」

海未「凛とも? 花陽ともですか?」

ことり「もちろぉん」

海未「そんな馬鹿な…」

ことり「事実です。薄い本に描いてあることは、全部本当にあったことばかりなのです」

じ、事実なのですね。
誰でもいいんですねにこ。
そ、そういえばにこは、アイドルたるもの来る者は拒まず逃がさずとか言っていた気が。
そういう意味だったんですか。

にこ、あんなにプロ意識が高く見えたのに、どんな女の子でもヤッってしまう、オールオッケーな人なんですね?
そういうことなんですね?わかりました。

海未「ぶほっ」

ことり「海未ちゃん!?鼻血でてるよ」

ハァハァ、私としたことが、興奮しすぎました。

だって童顔で『私~、エッチなことなんて何もわかんな~い』みたいなにこが、頭が春のにこが、こんな過激なことをっ。
こんなことも、あんなことも、あー、そんなことまで。 ダメですっ、ダメですよ、にこっ。

ことり「鼻血拭いて海未ちゃん。 服が真っ赤になってるよ」

はっ、そうだ。 にこは来る者は拒まずで、こんなに色んな女の子を相手にしてるんだから……。 ひょっとしたらですよ? 私も……、なんて……、ぅう、はずかしいです……。

けど…『遊びにきましたよ』みたいな何気ない感じでにこの家に行って、こう潤んだ目でにこを上目づかいで見て、私にも……教えてください……』とかやったら一発ですよ、きっと。
私でもこの本みたいなことできるんです。

すごい、すごすぎますよ。ありがとう。ことり。

ことり「海未ちゃん?。大丈夫?」

はっ、冷静に、冷静になるのです私。
にこはカワイらしいし、とても素敵だけど、何もμ'sに女の子はにこ一人と言うわけじゃない。
これらの資料によれば、女の子の組み合わせの数は無限と言っていいほどのパターンがある。

生徒会長と副生徒会長の立場逆転責めとか、いいですね///
普段はピリッとしてて、隙なんてない感じなのに、エッチじゃ始終リードされまくりなとことか。

一年生三人のお泊まり会。ふはぁー、 三人ってのも有りですね。

あと、コレ。ああ…あの穂乃果がとても意思の強い穂乃果が、 屈服させられる。
穂乃果が、わ、私にババ抜きで負け、強姦されて、調教される。
初めは強気に反抗してた穂乃果が、力で抑え付けられて、快楽に溺れさせられて、最後には私の専用ゴニョゴニョに。
うん、これはたまりませんよ。 たまりません、このシュチュたまりません。

…実際のところどうなんでしょうか?

海未「急用が出来ました!!」

ことり「きっとロクでもない用事だよね。鼻血出っ放しだし。服、着替えて行こ」

海未「とにかく穂むらに行ってきます」

よし行きます。
ふふ、せめて薄い本の十分の一ぐらいのことは穂乃果とできるでしょう。
来る者は拒まずだし、きっとチャンスはあるはず。
ふふっふっ、待っててください、穂乃果。
あなたの海未が今行きます。

ことり「海未ちゃん…大丈夫? あのね、薄い本に描いてあることは妄想だよ。実際にあったってことは冗談ですした。海未ちゃんのことをからかっただけでした!」

海未「はぁはぁ、穂乃果、穂乃果。ふふっ、穂乃果、あんなことや、こんなことを」

ことり「海未ちゃん、聞こえてる?」

ことり「海未ちゃん、聞こえてる?」

海未「ふふっ、穂乃果の……、まずはキス……、 いや、ここは贅沢に本日中におしっこぐらいは狙いましょう。目標は高いほうがいいですから」

ことり「海未ちゃん、薄い本に描いてあることは全部妄想だよ。実行するのはやめておいたほうがいいよ。って完全に自分の世界に入ってて聞こえてないね」

海未「いってきます。穂乃果。穂乃果。穂乃果。穂乃果。穂乃果。穂乃果。穂乃果。」

ことり「」

――――穂むら――――

海未「穂乃果、おしっこの…………」

穂乃果「トイレ? トイレなら場所知ってるよね? 海未ちゃん」

海未「いや、まだしたくないんですが」

穂乃果「?」

あ、あぶないところです。
思わずいきなり『穂乃果、おしっこ飲ませて』って言っちゃうところでした!!
落ち着きましょう。
穂乃果のおしっこは飲みたいですが、キスもまだなのにいきなりじゃ、いくらのほほん穂乃果でも引いてしまいます。

まずは体勢を立て直さないと。

穂乃果「けど、いきなりでびっくりしたよ」

海未「何がですか?」

やっぱりいきなり『おしっこ飲ませて』はまずかったですかね?

穂乃果「えへへ。海未ちゃんがいきなり『穂乃果、遊びにきました。遊びましょう』って、来てくれたのって中学生以来だし、すごく嬉しいんだ!」

海未「!そうですか」

ああ、穂乃果をこんなにも寂しがらせていたのですねハァハァ

穂乃果「ぅわわ海未ちゃん!?鼻血出てるよ!ああ洋服汚れちゃってる!とりあえず穂乃果の上着で拭いて!」

ああ穂乃果がこんな近くに…いけません。
お互いの服がこうも汚れてしまっては二人して風呂に入るほか無いじゃないですか。

いえ、焦りは禁物…ここはいつも通りに。

海未「はりがほうございあふ。ふぉのか」

穂乃果「アハハ海未ちゃんが鼻血出すなんて初めて見たからびっくりだよー」

少し恥ずかしいですね、穂乃果を前にしていきなり鼻血出すとは、興奮しすぎです。
妄想は抑えないと、目の前にあるチャンスを逃してしまいます。

海未「いえ、少し考え事をしていたら、興奮して出ただけですよ」

穂乃果「そうなんだ!…ん?あ、けどある意味便利だよね。海未ちゃん、真姫ちゃん家の病院に献血行ったらどうかな!きっと大歓迎されるよー」

粗相をした私に気を使っているのですね穂乃果。やっぱりあなたは最高です。

海未「その時は穂乃果も一緒ですよ」

穂乃果「うう…ちょっと怖いかも」

しかし…西木野病院と言えば看護師。
看護師と言えばエッチなご奉仕。 ほ、穂乃果っ、ひょっとして、ま、まずは穂乃果にご奉仕するための精神を、看護師として養って来い、そういう話ですか?

西木野病院に行ったら私の意志なんてお構いなしでナース服に強引に着替えさせられて、院長の真姫の前に引きずられていくんですね。
まずは院長自ら具合を見てやると、真姫が私を味見しちゃうんです、きっと。
ナース服を着たまま絡み合って、私も真姫のアソコを舐めたりして、舌使いをマスターさせられちゃうんです。
わかります。
穂乃果は上手になった私の舌を味わいたい、そういうことですよね?

穂乃果「海未ちゃん? なんか目が怖いよ」

海未「あ、すみません。すこしまた考え事を」

はー、ダメです海未!まずは穂乃果!
私の初エッチは穂乃果に捧げるって決めたんですから、西木野病院@ナースプレイもナイスシチュですが、穂乃果をきっちり攻略しないと。

薄い本を思い出すのです。
薄い本通りに手順を踏んで行ったら、穂乃果とのエッチに持ち込めるはず。
この前読んだ薄い本を参考に、極めて自然に持ちかけないと。
そう、不自然なところのない話題を ――――――――。

海未「穂乃果は、週に何回ぐらい[田島「チ○コ破裂するっ!」]するのですか?」

で、できたっ。極めて自然な会話の流れ。
どこにも妖しいところがない、日常会話。
完璧です!

穂乃果「…海未ちゃん、何言ってるの?」

海未「だから穂乃果///恥ずかしいから何度も言わせないでください。私は穂乃果が週に[田島「チ○コ破裂するっ!」]を何回しているか、知りたいんですっ」

穂乃果「あの……、ど、どうしても、言わないと……、ダメ……」

うわぉお、穂乃果の上目遣いです。
テレテレで恥ずかしげに震えたりして、ああー、もうこのまま押し倒したいです。
ハァハァ、これは絶対誘ってますよね? よね?

海未「どうしてもです!!穂乃果のこともっと知りたいんです。私達、親友ですよね?穂乃果が正直に教えてくれたら私も言いますから、さぁ」

穂乃果「んー……」

海未「穂乃果」

穂乃果「えー、と、私、三回ぐらい……、したりす る。――――――――――――――――はいっ、ちゃんと言ったから海未ちゃんの番っ」

案外少ないですね。
穂乃果ならもっといっぱいしてるって思ったのですが。

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