ひとと けっこんした ポケモンがいた
ポケモンと けっこんした ひとがいた
むかしは ひとも ポケモンも
おなじだったから ふつうのことだった
*注意
主人公名…コウキ
ライバル名…ジュン
で書きます。
ジュン「湖に行くぞ!
道路で待ってるから遅れたら罰金1000万円な!」
コウキ「あ、ちょ」
ダダダダダダ…
コウキ(何か言う隙もない……)
コウキ「相変わらずだなぁ」ポリポリ
ジュンママ「誰に似たのかしら」ハァ…
コウキ「とりあえず追いかけます」
ジュンママ「お願いするわね」
~201番道路~
ジュン「――だからさ、オレとお前でそいつを見つけに行くんだよ!」
コウキ「えー……」
コウキ(止めても無駄なんだろうなぁ)
コウキ「仕方ないなぁ」
ジュン「オレもうウズウズして我慢できねーよ!!」
コウキ(僕の名前はコウキ。彼は友達のジュン)
コウキ(僕らはポケモントレーナーに憧れている)
コウキ(けれど、僕らはまだ自分のポケモンを持っていない)
コウキ(……まあ、だからこそトレーナーへの憧れも強いわけで)
コウキ(だからだろうか、ジュンはポケモンが絡むといかにも我慢できない! という感じで)
コウキ(実のところ、ジュンの無鉄砲に付き合わされるのは、これが初めてではなかったりする)
コウキ(“町の外に出るときは、必ず自分のポケモンかトレーナーと同伴していること”)
コウキ(そんな常識、僕らには意味がない)
コウキ(なんだかんだで、ジュンだけじゃなく僕もポケモンが好きなんだ)
コウキ(憧れだってある)
コウキ(けれど、今回は少し無理がすぎる気がした)
コウキ「伝説のポケモン、かぁ」
ジュン「なんだよー! オレの勘を信じてないのかよー!」
コウキ「いや、そうじゃないけどさ」
コウキ(いたところでどうすればいいのかっていうだけで……)
~シンジ湖~
「博士、4年ぶりのシンオウ地方は――」
「ウム――研究のしがいが――」
ジュン「……なんだ?」
コウキ「あ、こっちにくるよ」
博士?「失礼、通らせてもらうよ」ツカツカ...
女の子「すみません、通りますね」ソソクサ...
ジュン「なんだ? 今の2人……」
コウキ「なんだろう、観光かな?」
ジュン「あれ?湖の近くになんか置いてあるぞ」
コウキ「本当だ……カバン?」
ジュン「さっきの2人の忘れ物か? どうすりゃいいんだ?」
コウキ「どうって……うーん……」
バサバサバサ…
コウキ「え?」
ムックル「クー―――!」バサバサ
コウキ「! ジュン危ない!」ガバッ
ジュン「うわっ!」ドサッ
ジュン「いてて……げ! ムックル!?」ギョッ
コウキ「逃げよう!」
ジュン「くそー!」
ジュン「って、さっきのカバン持ってきちまったよー!!」ヤッチマッター!!
ムックル「「「クー―――!!」」」バサバサバサ…
コウキ「うわ、増えた!」
ジュン「ちくしょー! オレだってポケモンがい」
ガッ
ジュン「たらっ!?」ドシーン!!
コウキ「ジュン!」
ジュン「いてて……げ、カバン……」
ジュン「……から、モンスターボール?」
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