女「いえー・・・」
男「2年なんだから3年の俺に敬意を示せ」
女「」
男「真顔に戻るな」
男「本当に女はしゃべらないな」
女「えー・・・?」
男「俺の事嫌いなのか?」
女「いやいやいや」
男「ぞんじゃ話そ」
女「今話してるじゃないですかー」
男「じゃあ敬語じゃなくていいからもっと話そう」
女(えー)
男「な?」
女「はい・・・あ、うん?」
男「オッケー」
男「図書委員なんて地味なのよく選んだなぁ」
女(何言ってんのこの人・・・その言葉は自分にも降りかかっているのに)
男「あー俺もか」
女「はは・・・」
男「・・・」
女「・・・」
男「ま、そんなことはどうでもいいや」
女「うん・・・」
女(あっ無意識にタメ口が・・・あ、これでいいのか)
男「はい、図書室当番表。女の」
女「ども・・・って、え!?」
男「あーそれさ、放課後2人で図書室残って本の貸し出し管理とかするんでしょ?」
男「女って去年も図書委員だったって先生から聞いてさ」
男「仕事慣れてる人と一緒のが楽だなぁって先生にお願いしたんだ」
女「それで私と先輩が一緒の当番なんですね・・・」
男「そー」
女「当番・・・金曜って」
男「はい、今日」
女「はぁ」
男「ごめんな~」
女「いや、いいでs・・・いいけど」
男「6時までだから暇だな~、放課後って人いっぱい来るの?図書室」
女「いや、あんまり・・・」
男「そっか~」
女(今日に限って図書室訪問者ゼロ・・・)
男「フン♪フフン♪」
女(ずっと鼻歌歌ってるし・・・気まずい)
女「ん゛んっ・・・」
男「えっ!?」
女「え?」
男「なな、何今の」
女「え・・・咳払い・・・」
男「あ、そう・・・」
男(なんちゅー声だしてんのかと思った)
女(なんか本でも読んでいよう、お菓子つくりの本でいいや)
男「フン♪フン♪」
女(プリン食べたいなぁ)
男「俺料理上手いよ!」
女「え」
女(絡まれた・・・グスッ)
男「お菓子とか超作れるから!!」
女「意外」
男「マジだから、あ、来週作ってくるよ!!」
女「 」
男「約束どおりお菓子です」
女(約束って・・・)
女「シフォンケーキだ」
男「うん、食べてよ」
女「・・・フォーク持ってない」
男「手で」
女「6間目体育だったから手汚れてる・・・」
男「じゃ、はい」
女(!? アーンだと)
男「ほい」
女「・・・う、ぱく」
女「おいしい!」
男「よかった」
男「そういえばよく料理本読んでるよなぁ、作るの?」
女「うん、よく人にあげたりする」
男「へぇ!彼氏?」
女「友達」
男「彼氏にはあげないの」
女「いない・・・ってか、いたことがない・・・」
男「嘘だぁ本当に?」
女「うっさい」
男「暑い~」
女「まだ5月なのに」
男「暑~い」
女「うん・・・」
男「暑い!!」
女「分かった」
男「暇だな」
女「先週は何人か来たのに」
男「だな」
女「・・・」
男「・・・」
男「いっせーのーせ やろう」
女「え?」
男「これ」
女「指スマ?」
男「なんでもいいやろう、せーのっ3」
女「残念でした~ せーの1っ」
男「クッ・・・」
男「・・・」
女「・・・」
男「・・・」
女「・・・」
男「時間」
女「帰ろっと」
男「今日家の用事が入った・・・」
女「はい、じゃ、一人でやっときます。することは特に無いけど」
男「ごめんなー」
女(つまんないな~)
女「眠たい」
男「寝てたら?」
女「時間きたら起こして」
男「おぉ」
女「スースー」
男(・・・なんかヤバい)
男「3年は秋に委員会やめるからね」
女「え」
男「去年もそうだったでしょ」
女「あーうん・・・」
男「そうしたら・・・金曜が暇になるなぁ」
女「そう・・・」
男「車の免許とらなきゃなー」
女「とるの?」
男「卒業したらな」
女「すごい」
男「すごいか?」
女「うん」
男「じゃー免許取ったら乗せてあげようか」
女「それは怖い」
男「なんだソレ」
女「・・・」
男「顔綺麗だな」
女「・・・はぁ?」
男「や、ホントよく見たら綺麗」
女「ちょっ、やめてよ」
男「肌も綺麗だし」
女「なになになに!!」
男「照れんなよ」
女(泣いてしまいそう!)
男「ポニテだ」
女「崩れる」
男「大丈夫、崩れても直す」
女「ヘタそうなんで遠慮します」
男「なんだと」
男「・・・まぁ下手かな」
女「触るな触るな」
男「志望校決まったぞ」
女「どこに?」
男「○○県」
女「隣の県・・・」
男「すごい行きたい学校なんだ~一人暮らし不安だけど」
女「あっそ・・・」
男「?」
女(向こう行っちゃうの・・・)
男「宿題する」
女「ここで?」
男「今日までに出さないと点数もらえない」
女「へー」
女「3年は大変だ」
男「おう」
女(あ、シャーペン色チだ)
女「宿題、教えて欲しいです」
男「ほほう?この俺に・・・」
女「英語だけはどうしても出来なくて」
男「仕方ない、まず辞書を持ってきなさい」
女「えっ、調べるの?」
男「調べたほうが覚える」
女「うーん」
男「なぁなぁ」
女「ん?」
男「・・・なんでもない」
女「何ソレ」
男「受験面倒だなぁ、考えただけで」
女「やめちゃえば?」
男「ははっウケる」
女「やめて就職でもしちゃえ、この街で」
男「ねーよそれは」
女「わかってる」
女「また勉強」
男「受験対策」
女「家帰ってやらないの?」
男「家でもするよ?それに委員の仕事もやらなきゃだしな」
女「仕事なんて・・・ほとんどないのに」
男「ここに、女といることが仕事なの」
女「何言って・・・」
男「照れた?」
女「別に」
男「今日は勉強しなくてもいい日にした」
女「へぇ」
男「息抜きってことで」
女「へー・・・」
男「なに?なんか変だね」
女「へ?」
男「・・・熱?おでこ、すごい熱いけど」
女「あーどうりでぇ・・・」
男「首もあっつい!!」
女「ふふふ」
男「もう今日は帰れっ!!ほら、このタオルそこの水道で水に濡らして首に巻けっ」
女「はいぃ・・・じゃ親に迎えに来てもらいますねぇ・・・」
男「大丈夫なのかアレは」
男「今日はは俺一人で図書室・・・」
男友「なんで?女ちゃんは?」
男「インフルエンザが長引いてるらしい」
男友「塾がなかったら俺が一緒に行ってやるけどなぁ」
男「いいよ別に、仕事ないし」
男友「じゃ、サボれば?」
男「・・・いや、何か駄目な気がする」
男友「真面目だな」
女「先週はごめんなさい」
男「いいよ」
女「先輩にうつってなくてよかった・・・」
男「俺、風邪とかうつりにくいんだよね」
女「うん・・・」
男「だから受験前の注射も行かない」
女「それは行っといたほうが・・・」
男「注射嫌いなんだ」
女「そう・・・」
男「今日が最後の委員の仕事」
女「うん・・・」
男「と、言っても何も仕事ないんだけど」
女「うん・・・」
男「来週からは一人で頑張れ」
女「め、面倒だなぁ・・・」
男「楽だから大丈夫だって」
女「一人で図書室は寂しい」
男「そうだなぁ・・・」
女「まぁ・・・お疲れさまでした」
男「どうも」
女友「3年はピリピリしてるねー」
女「受験があったりする人多いから・・・」
女友「だーねー」
女「大変そう、大丈夫かな」
女友「本当にねー」
女「あ、今日放課後図書室だから先帰ってて~」
女友「えっ、3年の人もう引退したんでしょ?私も行くよ」
女「そんな・・・悪いよ」
女友「いいってば」
女友「それにしても本当に暇なんだね」
女「うん」
女友「よく気まずくならなかったね、先輩と。男だったんでしょ?」
女「・・・うん」
女(気まずいときもあったけど・・・でも)
女友「あ、もう時間だ。帰ろう~」
女(楽しかったなぁ・・・)
女友「ごめん、今日はスーパに夕飯の材料買いに行くから・・・」
女「いいよ、大丈夫」
女友「ごめんね~!」
女(また一人かぁ・・・)
女(本でも読んでいよう)
女「・・・」
女(この本見るの何回目だっけ・・・)
女(確か先輩といた時から何回も・・・)
女(先輩・・・委員会終わってから会ってないな)
女(この学校無駄に広いし生徒多いし、朝の集会でも見れたことない・・・)
女(先輩・・・あっ)
女「タオル返すの忘れてた・・・!!」
女「来週返しに行こうかな・・・先輩のクラス行って・・・」
女「・・・」
女(そうだ、私先輩のクラスも知らない・・・)
女(先生に聞けば早いけど・・・)
女(・・・)
女「・・・先輩」
女友「女~今日帰り何か食べてこ~月曜だし、何も用ないでしょ?」
女「うん。いいよ~」
女友「・・・女、元気ない」
女「えっ・・・?」
女友「元気ない、何かあった?」
女「・・・女友、私ね」
女友「うん」
女「後悔してる事があるの・・・」
女友「うん」
女友「何を後悔してるの?」
女「私ね・・・中学の頃イジメられてから・・・男の子が怖くて」
女友「うん・・・そうだったね」
女「みんなが彼氏作ったりしてる間も、私だけ男の子を警戒してて」
女「知らない間に男の子と話すのも怖くなって」
女友「うん」
女「でも最近ね、やっと心を開ける人に会えたの」
女友「うん・・・」
女「私ね、好きな人ができたよ・・・」
女「それで・・・」
女友「その人に何も伝えれなくて後悔してるの?」
女「・・・うん」
女友「それって、委員一緒だった先輩?」
女「うん・・・」
女友「分かった、気持ち伝えに行こう!!明日にでも・・・」
女「でっでも私クラスも・・・知らなくて」
女友「先生にでも聞けばいいよ!!今から聞きに・・・」
女「でも・・・駄目っ」
女友「なんで?」
女「受験終わるまで・・・駄目」
女友「あ・・・そう」
女「でも、ありがとう。受験終わったら言いにいくね」
女友「なんでも協力するからね!!」
女「うん!!」
女友「女の意見を尊重して・・・合格発表の時期まで待ってたら・・・」
女友「大事なこと忘れてた・・・」
女「3年って・・・卒業前の1ヶ月ぐらいから・・・」
女友・女「自主登校になるんだった・・・」
女友「クラスは聞いたけど」
女「先生に聞いたら、もう卒業式まで来ないかもって・・・」
女友「・・・卒業式の日に来るだけマシじゃん!!」
女「うん・・・」
女(タオル・・・その時に返そう・・・)
女友「もうすぐだね」
女「え?」
女友「卒業式・・・」
女「うん」
女「緊張する・・・」
女友「でも、いいなぁ!!青春って感じで」
女「もう」
女友「ベタに第二ボタンでも貰ってきなよ」
女「何ソレー」
女「あ、ああああ明日だ」
女友「落ち着いて女・・・」
女「うん・・・」
女友「金曜に卒業式なんて・・・なにか運命的なものを感じるわ」
女「え?」
女友「女と先輩のことよ、委員の当番も金曜、告白する(予定)のも金曜」
女「あーやめて緊張する!!」
女友「ふふふふ」
先生『卒業生、入場』
女友「やっぱ3年多いねー」ヒソ
女「うん・・・」
女(あ、先輩のクラスだ・・・先輩いるよね・・・?)
女「・・・」
女(あれ?分からなかった・・・見逃したのかな?)
女友「・・・先輩ってどれ?」ヒソ
女「ごめん、見逃した」ヒソ
女(退場する時に確認しよう・・・その方が確認できるし)
先生『卒業生っ退場グスッ』
パチパチパチパチ
女「・・・」
女友「ねねね、どれ?」
女「え・・・」
女(先輩のクラスどころか・・・3年全員の顔確認したつもりなのに)
女「いな・・・かった」
女友「え?」
女友「まさか卒業式欠席なんて・・・」
女「インフルエンザだったりして・・・」
女(タオル・・・返せなかったな・・・)
女友「・・・女」
女「・・・はぁ」
女友「こんな日ぐらい委員の仕事しなくていいじゃん!」
女「ううん、卒業した生徒がちゃんと本返してるか確認をね」
女友「うー!!手伝いたい!!けど、今日は姉ちゃんの卒業祝いで外食・・・」
女「はははっいいって!行ってきなよ」
女友「仕事頑張って・・・」
女「うん、ばいばい」
女「全部返ってきてた・・・仕事の意味無かったなぁ」
女「・・・」
女(先輩が座ってたイス・・・)
女「座ってみよっと」
女(・・・あーこういう眺めだったんだ)
女(先輩、風邪とか引いてるのかな・・・大丈夫かな・・・)
ガラガラッ
女(あ、図書室利用者・・・)
男「あ、いたいた」
女「・・・」
女(うそ・・・)
女「先輩・・・」
男「今日金曜だからいるかなーって思って」
女「はい・・・卒業生がちゃんと本を返してるか確認を・・・」
男「そっか」
女(何で来たの?何でわざわざここに・・・)
女「なんで・・・ここに」
男「お知らせがあってな」
女「お知らせ?」
男「俺さ、志望校落ちたんだ」
女「えっ」
女(あんなに勉強してたのに・・・)
男「それで、あれだけ拒否してた、この街で就職。決めたよ」
女「え・・・」
男「正直受かるかと思って、他の学校受けてなかったんだよね・・・」
女「ば、馬鹿ですね」
男「おいおい、敬語やめろって」
女(バカ・・・野郎)
女「ほんと・・・バカ」
男「高卒の男になっちまったよ」
女「はははっいいじゃないですか!!」
男「そうかぁ?でも・・・彼女だけ大学行っちゃって肩身が狭くてさ」
女「・・・・・・そうなん・・・ですか」
男「あー俺がもっと勉強できればなぁ」
女「・・・はい」
女「あ、先輩コレ・・・」
男「うわ懐かし!!忘れてたわ~っ」
女「ごめんなさい、なかなかタイミング合わなくて・・・」
男「いいよ」
女「ごめんなさい・・・」
男「・・・なんで泣いてるの?」
女「え・・・」
女「いやコレは・・・」
男「なんかあったか?」
女「・・・」
男「俺でよければ聞くぞ?」
女「先輩・・・私・・・」
男「おう」
女「私・・・私、失恋したんです・・・・・」
男「・・・そっか」
女「すっ、すっごく・・・すごく・・・」
男「・・・」
女「すごく・・・好きだった人に・・・グスッ」
男「・・・そうか・・・頑張ったんだなぁえらいぞ」
女「・・・ひっく」
男「女をフるなんてもったいない奴だ」
女「・・・」
男「見る目ないよそいつ・・・」
女「はい・・・」
男「これから先、そいつよりいい奴に会えるよきっと」
女(そうですね、先輩・・・)
女友「そっかぁ・・・女、頑張ったね」
女「うん・・・結局言えなかったけど」
女友「よっしゃ今日の放課後はパフェでも食べに行こう!!奢る!!」
女「えっほんと!!」
女友「あんま高いのは勘弁だけどねぇ・・・」
女「うん!!ありがとう!!」
女友「ファミレスでパフェなんて久々~」
女「いつもポテトとかだもんね~」
女友「は~早く来ないかな~」
女「うん・・・あれっ」
女友「ん?」
女「・・・先輩だ」
女友「えっどこどこ?」
女「いま入り口のトコにいる人・・・」
女(忘れようと・・・思ってたのに)
女友「へーっ女の趣味って意外」
女「ちょっとそれどういうことよ も~」
女友「ファッションセンスはあると思・・・あ」
女「あ・・・」
女(後ろに女の人連れてる・・・彼女だ・・・)
女友「アタシあの人知ってる~ギャル先輩だよ~」ヒソ
女「うん・・・」
女(ここはしきりがあるから顔出さなかったら私がいるのバレないよね・・・)
女(あんまり見たくないし・・・)
女友「後ろの後ろの席に座ったね」
女「うん・・・」
女(この距離なら小声で話せば向こうに聞こえない・・・はず。見えてないし)
ギャル「でねーそしたら先生が泣き出してさ」
男「あの先生が!?」
ギャル「そう、あの鬼みたいだった先生がポロポロと・・・」
女(楽しそう・・・だなぁ)
女友「・・・もう店出る?」ヒソ
女「いやいや、パフェ食べてからじゃないとさ」
店員「おまたせしましたー」
女「ほらっ食べようよ」
女友「女・・・」
女友「パクパク」
女(いつもより食べるの速いなぁ・・・)
女(この店早く出ようとしてるの丸分かりだよ・・・)
女「・・・ありがとう」
女友「え?・・・あぁ安いし、別にいいよ~」
女「ふふ」
ギャル「ねねね、ドリンクバー行こう」
男「おう」
ギャル「私コーラ飲みたい~炭酸がすごくほしい~」
男「分かる分かる~・・・」
男「あれっ・・・?女じゃん」
女「・・・先輩」
女(あードリンクバーの存在忘れてた・・・)
男「あ、紹介するわ・・・これが彼女」
ギャル「はじめまして~」
女「どうも・・・」
女友(・・・私空気・・・)
ギャル「あー噂の女ちゃん?かわいい~友達まで美人~」
女友「はは・・・」
女「いやぁ・・・」
女(見たくなかった・・・なぁ)
ギャル「あっコーラコーラ」
男「じゃな、女」
女友「・・・」
女「・・・はい」
女友「帰ろっか」
女「ごめんね」
女友「ううん」
女友「じゃ、アタシこっち側から帰るね~暗いけど気をつけて~」
女「は~いそっちも」
女「・・・」
女(ギャル先輩、可愛かったしいい人そうだったな・・・)
女(それに・・・仲よさそうだった・・・し)
女「うっ・・・」
男「女~!!ちょっと待って待って~」
女「・・・先輩!?」
女「なんで・・・」
男「いや、あげたいモノがあってさ・・・って、泣いてるの?」
女「や、あくびしちゃって・・・」
男「そっか?悩みあるなら言ってくれれば・・・」
女「ないです!それよりあげたいモノって・・・」
男「あーこれこれ」
女「お守り・・・」
男「隣街のでかい神社まで行って買ったすげぇ高いやつ」
女「学業の・・・」
男「委員でいろいろ世話になったしさ・・・受験でこれ使ってよ」
女「先輩・・・」
男「ん?」
女「先輩・・・落ちたんですよね」
男「あっ縁起悪いか!!すまん」
女「あっいや・・・そういうわけじゃ・・・」
男「でも高かったからさ~・・・使い続けて欲しいんだ」
女(もう・・・もー!!)
男「はい」
女「どうも・・・」
男「じゃっ、彼女待たせてるから!!」
女「はい・・・」
女「お幸せに・・・」
男「えっ?ありがとー」
女(優しいなぁ、先輩)
女(優しいなぁ・・・最後まで)
女「ありがとう・・・だって・・・」
女(そんなのこっちの台詞だったのに・・・)
女「うわあぁぁぁん!!」
一年後
女友「明日だねぇ女」
女「うん、受験がこんなに疲れるものだとは思わなかったぁ」
女友「だよねえアタシは多分第一志望校は無理だから第二に賭けてるよ~」
女「そんな・・・頑張りなって・・・」
女友「女は勉強できるからなぁ」
女「えー?過大評価だ」
女友「・・・そっか・・・」
女友「でもなんかちょっと余裕っぽく見える」
女「ううん、でも毎日必死に勉強してるし・・・」
女「それに・・・私にはお守りがあるからね!!」
おわり
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