一方通行「ジョジョの奇妙な冒険?」 (169)
一方通行「なァンなンですかァ?これはァ!?」
芳川「それは私が研究の空いた時間を埋めるために持ってきた本よ。読んでもいいけど、汚さないようにね」
一方通行「そういう事きいてンじゃねェよ! どォして研究資料の棚のど真ン中にあンだよ!?」
芳川「あなたは揃えたシリーズ物の本を並べて置いておくでしょう? 誰だってそーする。私だってそーする」
一方通行「答になってねェ!」
芳川「あら、もうこんな時間。用事があるから悪いけどこれ以上話してられないわ」
一方通行「おい!」
芳川「一方通行…この私のDiscに刻んであるこの言葉をあなたに捧げよう!
L u c k !(幸運を)
そしてあなたの未来にこれを持って行けッ!
P L U C K !(勇気をッ!)」
一方通行「」
芳川「それじゃあ、アリーヴェデルチ」スタスタ
一方通行「なンだってンだ…あいつは? 脳みそイカれたか?」
一方通行「なにがジョジョの奇妙な冒険だってンだ…漫画なンてくだらねェ……」
研究員A「一方通行」コンコン
一方通行「あァ?」ギロ
研究員A「ひ…! の、能力開発実験が延期だ、計測機材の故障で、4時間は遅れる」
一方通行「ンだとォ!」
研究員A「ひぃぃ…! あ、間の時間は何をしていても構わない!つ、伝えたぞ!」タタタッ
一方通行「…マジかよ」
一方通行「4時間か…微妙な時間だなァおい」
一方通行「………」チラ
一方通行「くっだらねェけどよォ、どれだけ糞な内容か確認して、あいつの趣味をボロクソにいうのも愉快じゃねェか!」
一方通行「どォせ時間は余ってンだ、それに薄っぺらな内容なンて即効で読めンだろ」イッカンハ…ト
一方通行「………」ペラ
一方通行「しっかし、濃い絵だなァおい! こンなンで読者はついてこれンのかよ? 一巻で挫折しそうだぜ」パラ
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◆ ◆ ◆
「このジョジョとか言う奴は偽善ぶっててウゼェな、ディオの方がいいぜェ」ウン、ツギノカンハ
「おォ…ディオはかなりえぐいなァ…、しかしジョジョの野郎、強がって紳士気取りやがって…」
「…偽善者かとおもったけどよォ…ジョジョは最高の大甘ちゃンだぜェ…」
「ジョジョー!!!(´;ω;`)」
「ちくしょう…ジョジョ…、次は二部かァ…」
「こいつもジョジョってのか、受け継がれてんだなァ…」
「…ハァハァハァ(波紋呼吸法を試している)エフッ!」
「シィィザーァァァ!!!・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン」
「くそ、ジョセフの野郎…生きてたンなら言えってンだ…しかし第二部も最高だったぜェ…第三部は…と」 ガチャ
研究員A「一方通行、ここにいたか。実験の時間だ」
一方通行「……………」ドンッ
研究員A「がふっ!? な、なにを…」
一方通行「今日は実験中止だァ」
研究員A「な、何を言っている? スケジュールは既に…」
一方通行「うるせェ、明日やるっつってンだよ! 愉快なオブジェになりてェかァ?」
研究員A「な……………!」
芳川「騒々しいわね。どうかしたの?」
研究員A「芳川さん、いえ、一方通行が実験を拒否していまして……」
芳川「あらあら。……ん? あら、結局読んでるじゃない? どう? 面白いでしょ?」
一方通行「けっ、まァまァだなァ」
芳川「ふふ、で、どこまで読んだの?」
一方通行「二部までだ。ンで続き読むから、実験は明日にしろ」
芳川「
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
('A`)
くく 」
芳川「……あした? あしたっていつのあしたよ?」
一方通行「芳川! あしたって今さッ!」バッ!
芳川「………」ニヤリ
一方通行「はっ!?」
芳川「そう、ならいいわ。準備よろしくね。」スタスタ
一方通行「…………クソッ。しゃあねえ。おら、さっさとしろォ」ゲシゲシ
研究員A「わかった!わかったから蹴るな!!」イテテ
次の日
一方通行「昨日は結局あの後読めなかったじゃねェか。続き続きっとォ」ペラ
「第三部の主人公は空条承太郎かァ! 学生か? 老けてンな……」
「ス、スタンド!? か、かっけェ…!!」
「あ、アヴドゥルーー!!(´;ω;`)ブワッ」
「DIO様かっけェ…なンで敵役がこンなに魅力的なンだよ、クソが…」
「テメエは俺を怒らせた」キリッ
「しかし、読むのがとまンねェ…四部四部っと…」ガサガサ
「承太郎さンじゃねェか! 四部にも出てくンのかァ!」
「康一くンいいキャラしてンなァ……しびれるぜェ」
「トニオさンの飯食ってみてェ」
「まさか、ここでこう来るとはな…グレートだぜ…第四部……」パタン
「第五部は…イタリアかァ、ン? 今度は康一くンが引き継ぎキャラかァ?」
「ぶ、ブチャラティかっけェ!プロシュート兄貴もかっけェ!」
「これボスちょっとカワイソすぎねェか?」
「ふゥ…今まででは第五部が一番気に入ったなァ…さて次は…」
めんどくなったのでSBR読破までキングクリムゾンッ!!
◆ ◆ ◆
一方通行「最ッ高じゃねェか、ジョジョの奇妙な冒険……」パタン
一方通行「これは、もはや俺の生き方、聖書《バイブル》だァ……」
一方通行「俺も…ジョジョみてェに《黄金の精神》を持ちてェ…! いや、ちげェな…持ちてェンじゃねェ! 必ず持つ!」
一方通行「《黄金の精神》を持ちてェと心のなかで思ったなら…既に行動は終了してンだァ!!」
――両親から学ぶはずの「人を信じる」という、
あたり前の事を、一方通行はひとつのコミックシリーズを通じて知ったのだ。
奇妙な事だが……
仕事をサボり、自分に甘い「芳川」が、一方通行の心をまっすぐにしてくれたのだ。
もう、イジけた目つきはしていない…
彼の心には、さわやかな風が吹いた……。
芳川は決して一方通行を『甘えさせない』という厳しい態度をとっていたが…
上層部が実験をやり、能力者が弱者を守らない、一方通行の住む環境では、
一方通行の気持ちを止める事はできない…。
彼の中に、生きるための目的が見えたのだ…
こうして「一方通行」は、レベル6の絶対能力者にあこがれるよりも……
『ジョジョ』に、あこがれるようになったのだ!
一方通行「この一方通行には『夢』がある!」
\
(/o^) バァァーン!!
( /
◆ ◆ ◆
一方通行「とはいえ、ジョジョになるってもやることがねェなァ……」
一方通行「さァて、どうしたもンか」
一方通行「とりあえず、外に出てみっかァ?」
研究員A「おい、一方通行どこへ……!」
一方通行「散歩だよ、さ ン ぽ」スタスタ
一方通行「しかし、奇妙な冒険しようにも、この学園都市じゃあ……」
ドカァァァン!!
一方通行「あァ…?」
一方通行「なンかあったのかァ?…行ってみるか」ピョーン
キャーワーキャー
一方通行「おっと、つい座ったままの姿勢で膝だけでこンな跳躍移動をしちまったぜェ」スタッ
チンピラA「おい、ずらかるぞ!!」
チンピラB「ウィッス!」
一方通行「(いいねいいねェ! 最ッ高だねェ! 仗助も出会ったようなシチュエーション!!)」
一方通行「おいテメェら…」
チンピラC「あァ!?なn」
一方通行「おまえの次のセリフは『なんだこの野郎!』という!」
チンピラC「なんだこの野郎!…はっ!?」
一方通行「まァテメェらがちっぽけな銀行強盗だってのはモロバレだァ…」
一方通行「だからよォ…、ワリィが、俺の《一方通行ジョジョ化計画》の礎となってもらうゼェ!」ダンッ!
チンピラA「何言ってやがるんだ、こいつ……おい、この阿呆ぶっ飛ばしてさっさとずらかる…ぞ?」
チンピラB・C「「」」チーン
チンピラA「なっ…!おい、どうしたお前ら!」
一方通行「ブッ飛ばすと心のなかで思ったなら…既にその行動は終了してンだよォ……!」
一方通行「裁くのは俺の《能力》だぜェ! オラァ!」ドゴォ!!
チンピラA「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!」ボーン!
一方通行「やれやれだぜェ(これでひとつジョジョに近づいたなァ)」
一方通行「よし、いい感じにジョジョイズムにひたれたし、一旦帰るとすっかァ……」
黒子「お待ちなさい!!」
一方通行「あァ…?」
黒子「『風紀委員』ですの!あなたを銀行強盗の容疑者として拘束させていただきます!」
一方通行「ンだとォ? 俺はただそこのカスどもをツブしただけだぜ?」
黒子「え? あら? もしかして、この方々が…?」
一方通行「俺はたまたま銀行強盗に遭遇しただけだ。犯人はそいつらだぜ」
黒子「…大の男三人を一人でのすなんて…あなたも能力者ですの?」
一方通行「…まァそうだな」
黒子「失礼ですが、お名前を伺っても…?」
一方通行「…一方通行《アクセラレータ》……
名のらせていただこう、J・P《ジャン・ピエール》…」
一方通行「『アクセラレータ』」バァーン!
/└────────┬┐
< To Be Continued... | |
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上条「俺のスタンドは…能力を消す!」
一方通行「上条…カミジョウ…ジョウ…ジョ…ジョジョ!」
黒子「J・P・一方通行《アクセラレータ》…? 外国の方ですの?」
一方通行「いや、日本人だァ」
黒子「しかし、日本人でその名前は、なんというか……」
一方通行「J・Pは冗談だ。俺の能力名が一方通行。名前もそれで通してる」
黒子「一方通行……? どこかで聞いたような気が………」
一方通行「学園都市第一位、と言やわかりやすいかァ?」
黒子「!! 第一位!? あなたが?」
一方通行「なんだァ? 俺が第一位じゃあ不満だってのか?」
黒子「い、いえ…そういうわけではないのですが…その、予想していたよりも……」
一方通行「…なンだよ」
黒子「親切ですのね。犯人逮捕にご協力くださるなんて」
一方通行「あァ? 勘違いすんじゃねェ。俺は俺自身の為、少しでも《黄金の精神》に近づくためにやったンだ。
それをお前ら《風紀委員》の為だと思われたかねェな」
黒子「あら、そうですの?(黄金の精神?)」
一方通行「そォだよ。わかったンならとっとと失せろ」
黒子「…それでも、感謝しますの。犯人逮捕に協力してくれて、ありがとうございます」
一方通行「はいはィ」ヒラヒラ
黒子「…行ってしまいましたか…あれが学園都市第一位、《一方通行》……」
黒子「噂では冷酷無慈悲な化物だなんて、嘯かれてましたけど、案外優しい方なのかもしれませんわね」フフ
一方通行「外出先の事件をそれと無く解決する(悪化させることもあるけど)、これもジョジョとしての活動の一つだなァ」テクテク
一方通行「今日はこんなとこか? あんまり飛ばし過ぎてもあとでバテるかも知ンねェからなァ」
一方通行「コーヒーでも買って帰るとするか」テクテク
一方通行「トニオさンが淹れたコーヒーを飲んでみたいぜ……」ハア
◆ ◆ ◆
次の日
一方通行「ン…なンか目覚めがいいぜェ」チュンチュン
一方通行「なンつーか、スゲーッ、爽やかな気分だぜ。新しいパンツをはいたばかりの、正月元旦の朝のよーによォ~~~ッ」
一方通行「やっぱ目標を持つと、気持ち的にちげェな」
一方通行「今日はどうすっか…今日は実験もねェし、また適当に出歩いてみるか」
一方通行「もしかしたら、またなンかジョジョ的出来事に遭遇するかもしれねェしな」
◆ ◆ ◆
一方通行「と言いつつ結局何もねェまま、時間がすぎちまった……」トボトボ
一方通行「あんま何もないもんで路地裏でベクトル操作しての《セックス・ピストルズ》ごっこしちまった…」
◆ ◆ ◆
一方通行『行けっ!ピストルズ!!』バンバン
(裏声)『イーッハァァーーーー』カキンカキン
◆ ◆ ◆
一方通行「意外になんもねェもんだな…俺も特別な環境に身を置かなきゃなんねェか?」
一方通行「吸血鬼倒しに行こうにも、そンなもん存在しねェしな……」
一方通行「ジョルノみたいに組織に籍を置くべきか?」
一方通行「やれやれだぜェ…ン?」
エーンエーン
一方通行「新手のスタンド使いかァ!?」ダッ
幼女「ひっぐ…グスッ…」
一方通行「どうしたクソガキ、セト神のスタンド攻撃にでもあったかァ!? あるいは吸血鬼と遭遇したかァ?」
幼女「カバン…ヒグッ」
一方通行「鞄…? ジョルノにでも盗られたか?」
幼女「なくしちゃった…ママに買ってもらった、大切なカバンなのに…」
一方通行「んだよそんなことかァ……くっだらねェ。……いや、待てよ……」
一方通行「(これは、敵出現フラグじゃねェか?)」
一方通行「(アバッキオはガキのボールを油断して取ってやったら、実はボスだったガキに殺られちまった)」
一方通行「(つまり、俺がこのガキの鞄を見つけてやりゃあ、こいつ実はなんらかの組織のボスで、油断した俺に襲い掛かる!)」
一方通行「(そこで、俺がアリアリアリアリアリーヴェデルチをかませば、また一歩ジョジョに近づくなァ)」ニヤリ
一方通行「いいぜェ、待ってなァ、俺が探してやんよォ」ダムッ!
幼女「ホント…?」
一方通行「ああ………反響はとらえたっ!(どうせガキの足だ、半径2km以内あるものは…)」
一方通行「ちょっと待ってろ」ピョンッ
◆ ◆ ◆
一方通行「おらよォ」スタッ ポイッ
幼女「…!! 私のカバン!」
一方通行「今度はなくさねェよう気ィ付けろ(さァ!かかってきやがれ!!)」
幼女「ありがとう!お兄ちゃん!!」ギュッ
一方通行「うォォ!?」ビクッ
幼女「えへへー、お兄ちゃん優しいね…」
一方通行「(しまった、何故かしンねェが反射を切っちまった…)」
幼女「むぎゅー」
一方通行「(どォすりゃいい?『直は素早いんだぜ?』とか言ってグレイトフルデッドしてこねぇか?『かかったなアホが!』って稲妻十字空烈刃してこねぇか?)」
幼女「ふにー…」
一方通行「(……どォやら俺の勘違いだったか…)」
一方通行「おら、鞄も見つかったんだ、行きなァ」ナデナデ
幼女「うんっ!ありがとうねお兄ちゃん!またね!」
一方通行「はィはィ、アリーヴェデルチ」ハァ
一方通行「つまンねェ…結局ガキの鞄見つけただけかよ……」
???「あらあら、随分とお優しいんですのね? 第一位さん?」
一方通行「オマエは…!!」
一方通行「モハメドアヴドゥル!!」
黒子「『YES! I AM!!』って違いますの!! ていうか誰ですの!?」
一方通行「つうか何の用だ? オマエ」
黒子「オマエじゃありませんの。私には白井黒子というれっきとした名前がありますのよ」
一方通行「知らねェんだから呼びようがねェだろ」
黒子「あら、言ってませんでしたかしら? それはそれは御免あそばせ」
一方通行「オマエの名前はどォでもいい、だから何の用だ?」
黒子「用事などありませんわ、ただ風紀委員の見回り途中にあなたが子どもの面倒を見てあげてるのを見つけただけですの」
一方通行「ああ? どこをどう見ればそォなるンですかァ?」
黒子「一部始終を普通に見てればそうなりますの」
一方通行「つゥかよォ、見てたんなら初めから出てこいよ」
黒子「あなたがあの子に手を出さないか、監視しておりましたの」
一方通行「はァ!? なァに言ってくれちゃってるんですかねェ!!」
黒子「まぁ、それは冗談として、興味がありましたの。あなたがどういう対応をするか」
一方通行「………」
黒子「そうしたら、あなたはちゃんとあの子の鞄を見つけてきてあげましたの、しかもナデナデまでして」プッ
一方通行「(イラッ)」
黒子「噂ではレベル5の人間なんて皆鼻持ちならない連中ばかりと聞いてましたから、なんだか安心しましたの。
(もちろん、お姉さまは別格ですけれども)」
黒子「まぁ、要するに、学園都市第一位という存在が、どういう人なのか確認したかっただけです」
一方通行「はン、そォですかァ」
一方通行「で? お前から見て学園都市第一位様はどォだよ?」
黒子「そうですわね…見かけよりは優しいように思いましたわ。」
一方通行「……つまりそれは《黄金の精神》を持ってるって事か?」
黒子「お、黄金の精神? それはいささか過剰な言葉ですけれども、まぁ本質的には間違っては……?」
一方通行「そォかそォか!《黄金の精神》を持ってるかァ!(人に親切にすることも黄金の精神への一歩ってことかァ!)」
黒子「え、ど、どうしましたの?」
一方通行「おい、オマエ」
黒子「黒子ですの」
一方通行「風紀委員ってのは、人に親切にしたりするのか?」
黒子「…それは主観にもよりますが、少なくとも私は皆が安心できるように活動しておりますの」
一方通行「そォか、…たしかに組織の一つではあるか……」ブツブツ
黒子「?」
一方通行「風紀委員には幹部ってのはあるか?」
黒子「ええ、まあ組織ですから、上に立つ人間というのは自ずと必要とされますの」
一方通行「(それはつまり、
《『任務は遂行する』『部下も守る』 「両方」やらなくっちゃあならない ってのが「幹部」のつらいところだな》
が出来るってことじゃあねェか!!)」ニヤニヤ
黒子「さ、先ほどからいったいどうしましたの?」
一方通行「俺は風紀委員《ジャッジメント》に入団する!」
黒子「な、なんですって!?(というか入団って…)」
一方通行「この一方通行には夢がある! ジョジョ達のように黄金の精神を持つ男になるってェな!」
黒子「は、はぁ…」
一方通行「でだ、入団するのに試験はあるのか? 油が流れる柱を昇るとか、ライターを一日点けっ放しにするとかよォ」
黒子「ええ、公募がありまして、そこでいくらかの試験はあります、とはいっても第一位であれば別に試験を受けなくとも…」
一方通行「いや、俺は試験を受ける」
黒子「え?」
一方通行「俺は“結果”だけを求めてはいねェ。“結果”だけを求めていると、人は近道をしたがるからなァ…
近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。
大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。
向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は試験に落ちたとしても、
いつかはたどり着くだろォ?向かっているわけだからなァ…違うか?(ってアバッキオの先輩が言ってた)」
黒子「あなたは……」
一方通行「なンだよ?」
黒子「いえ…変わった方ですのね。」フフ
一方通行「けっ!」
黒子「とりあえず、私が拠点のひとつにしている支部に案内しますわ。そこで公募の詳しい話を…」スッ
一方通行「あァ? なんだァ、その手は?」
黒子「私、空間移動能力者《テレポーター》ですの。連れて行くので早く手をとってくださいな」
一方通行「……………別に場所を教えてくれりゃあ勝手に行く」プイ
黒子「はぁ?」
一方通行「いィからさっさと場所を教えろ」
黒子「だから、近くですので私が連れて行くと……」
一方通行「ヤだね」
黒子「…もしかして………」
一方通行「………」
黒子「照れてますの? 学園都市第一位、一方通行が?」
一方通行「照れてねェ」
黒子「まさか序列一位の方が、女の子の手を握るのが恥ずかしいなんてことは………」
――年齢=友達いない暦!! あとなんか変な喋り方!!
そのふたつの経歴の間に生じる真空状態の圧倒的ボッチ空間はまさに歯車的コミュ障の小宇宙!!
すなわちジョジョを読んでいろいろ前向きになっていた一方通行だが、コミュ障がちなのは変りないのだ!!――
黒子「安心してくださいまし、私、あなたのことをこれっぽっちも異性として意識していませんので」ガシッ
一方通行「ちょっおい!」
/└────────┬┐
< To Be Continued... | |
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変なマークは仕切り作ろうとして失敗しただけだから気にしないで。
二度同じ事を言わせないでくださいよ・・・一度でいい事を二度言わなけりゃあいけないいけないってのは・・・
そいつが頭悪いってことだからです。
何度も言わせるって事は無駄なんだ・・・・無駄だから嫌いなんだ。無駄無駄・・・
一方通行「くそっ………」
黒子「何不貞腐れていますの…公募のお話をしますからなかにお入り下さいませ」ガチャ
一方通行「ちっ…」スタスタ
初春「あ、白井さん、こんにちは…って、誰です? 後ろの人は(白っ!!)」
黒子「この方は一方通行、風紀委員になりたいらしいので、連れて参りましたの」
初春「一方通行? 変わったお名前ですね……。外国の方ですか?」
一方通行「またかよ…いい加減うンざりなンだが…学園都市第一位、一方通行は能力名兼名前だ」ハァ
初春「え、だ、第一位? あ、その、す、すみません!」
黒子「そんなにへりくだる必要はなくてよ、初春。第一位と言えども、ただの女なれしてないヘタレですから」
初春「は?」
一方通行「テメェ!ぶっころs…(いや、待てェこんなンじゃプロシュート兄貴に怒られちまう。落ち着け一方通行…素数だ、素数を数えるんだ)」
「2 3 5 7 11 13 17 19 23 29 31 37 41 43 47 53 59 61 67 71 73 79 83 89 97 101
103 107 109 113 127 131 137 139 149 151 157 163 167 173 179 181 191 193 197 199
211 223 227 229 233 239 241 251 257 263 269 271 277 281 283 293 307 311 313 317
331 337 347 349 353 359 367 373 379 383 389 397 401 409 419 421 431 433 439 443
449 457 461 463 467 479 487 491 499 503 509 521 523 541 547 557 563 569 571 577
587 593 599 601 607 613 617 619 631 641 643 647 653 659 661 673 677 683 691 701
709 719 727 733 739 743 751 757 761 769 773 787 797 809 811 821 823 827 829 839
853 857 859 863 877 881 883 887 907 911 919 929 937 941 947 953 967 971 977 983
991 997 1009 1013 1019 1021 1031 1033 1039(この間2秒) 」
初春「ちょ、なんかすごい勢いでブツブツ言ってますけど…」
黒子「不気味ですわね…」
一方通行「… 9907 9923 9929 9931 9941 9949 9967 9973 …ふゥ、落ち着いたぜェ…」
黒子「大丈夫ですの? 主にあなたが」
一方通行「あァ? 知るかよ。いいから公募の書類よこせ」
黒子「ま!なんという尊大な態度! まったく…これですわ」ハイ
一方通行「ン…。」パラパラ
黒子「それで、公募の決まりとしてはですね……」
一方通行「あァ、別に書類さえもらえばあとは勝手に調べる、んじゃなァ」ガチャ スタスタ
初春「あ、ちょっと…!」
黒子「……まったく、人の話を聞かない方ですの」
初春「し、白井さん…なんだか第一位さんと仲いいんですね?」
黒子「そんなことありませんわ。会ったのも今日でまだ二度目ですし」
「それにしてはくだけた付き合い方だと思いますけど…」
黒子「……言うほどあの方は取っ付きにくい人間ではないという面を見てしまった…それだけですの」
初春「……もしかして、惚れちゃったとか?」
黒子「それだけはありえませんの。私はお姉さま一筋ですのよ。それにもやし男は嫌いですの」キリッ
初春「たはは…(この人もこれさえなければなぁ…)」
◆ ◆ ◆
一方通行「なになに…、13種の適性試験と4ヶ月の研修だ…? 意外にめんどくせェな……」テクテク
一方通行「ま、なンとかなンだろォ。問題は能力開発研究との兼ね合いだが……」
一方通行「つっても現風紀委員の奴らだって能力開発してねェわけじゃねェだろうし、両立できねェこたァないか」
一方通行「なんたって……」
一方通行「この一方通行には『夢』があるからなァ!」
\
(/o^) バァァーン!!
( /
◆ ◆ ◆
五日後
一方通行「………落ちた」
一方通行「なァにが基礎体力試験だ! ざけンな!」
一方通行「くそっ、まあ落ちたもんは仕方がねェ。幹部になれないのは残念だが、別の道で黄金の精神を高めるしかねェな」
一方通行「……どォすっかな、個人で人助けの康一君ルートかァ?」
一方通行「しかし事件がねェしな……そこらへんの情報の為にも風紀委員になっておきたかったが……」
一方通行「あー…エジプトにいきてェー」グダー
黒子「あら?」
一方通行「あン?」
黒子「第一位さん…どうしたんですの?こんなところで」
一方通行「その呼び名はやめろ、うざってェ」
黒子「あら、それは失礼、一方通行さん。で、何してるんですの?
こんなところで。正直言ってあなたの人相と公園のベンチはミスマッチですの」
一方通行「喧嘩売ってンのか」
黒子「真実を述べたまでですの」フンス
一方通行「けっ…第一位と知っていながらよくもそんな態度がとれるもんだな、脳みそ湧いてんのか?」
黒子「ただの女慣れしていないヘタレ白もやしを恐れる必要がありまして?」
一方通行「口の減らねェガキだ」
黒子「ガキじゃありませんの」
一方通行「そういってる間はガキだ」
黒子「へたれもやし」
一方通行「クソガキ」
黒子「………………………」
一方通行「………………………」
一方通行「あーあ、あほらし。とっとと失せろ。オレは忙しィンでな」
黒子「そうは見えませんけれども……。あ、そういえば、風紀委員の公募はどうでしたの?」
一方通行「!!…………」
黒子「あら…もしかして……」
一方通行「………………………」
黒子「………………………」
一方通行「…そォだよ!落ちたよ! なンか文句あンのかコラァ! 温室育ちのモヤシの体力なめんなこらァ!!」
黒子「い、いえ、別に文句は…」
一方通行「俺だって好きでこォなんじゃねぇンだよ!いくら肉食ってもヒョロいままなんだよ!」
一方通行「わかってンだよ、ジョジョになるためにはこのままじゃいけねェってのは」
黒子「…………」
一方通行「このままじゃあ、ジョジョ立ちすンのにも筋力が足りなくて、能力を使わなきゃなんねぇ!!」
黒子「………(ジョジョ立ち?)」
一方通行「承太郎さんや仗助みたいに、なんておこがましいことは言わねえ、だが、せめて徐倫ぐらいには…!」
黒子「………(誰ですの?)」
一方通行「……くそったれ…」
黒子「………………………」
一方通行「………………………」
一方通行「へっ、笑っちまうよなァ。学園都市第一位がこんなザマなんてよ」
黒子「…あまりよくわからなかったんですが、要するに、身体を鍛えたいってことですの?」
一方通行「……まァ、間違っちゃあいねェが」
黒子「うーん…。そうですわね、迷える人を助けるのも風紀委員の務め…かしら?」
一方通行「あァ?」
黒子「だから、私が風紀委員の先輩として、身体を鍛えるのを手伝ってあげてもよろしくてよ?」
一方通行「ンだとォ? ンなことしてオマエに何の得が…」
黒子「損得の話ではありませんの。ただ単にあなたを風紀委員として手伝ってあげたいと思った…それだけですの」
一方通行「オマエ……」
黒子「風紀委員は弱きものの味方ですのよ」ニコッ
一方通行「本当に…いいのかァ?」
黒子「本当ですの」
一方通行「『だが断る』」
黒子「な!?」
一方通行「この一方通行が最も好きな事のひとつは、YESというと思ってるやつに『NO』と断ってやる事だ!」
一方通行「オマエみたいなガキに手伝ってもらうなんて真似、この一方通行がするかよ」
一方通行「人の手伝いする暇があったら自分の胸の心配でもしてろ」
黒子「………」プルプル
一方通行「あるいはそのババァ声を矯正する方法でも考えとけ」
黒子「…………ッ!」ブチッ
一方通行「じゃあな、一方通行はクールに去るぜ」スタスタ
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
一方通行「…ハッ!?」
黒子「この声がきのこちゃんみてェーだとォ?」
一方通行「そ、そンなこといって…」
黒子「私の声にケチつけてムカつかせたヤツぁ何モンだろうーーーとゆるさねえ!」
一方通行「ちょ、ま」
黒子「ドララララララァー!!」ドガァ
一方通行「タ コ ス !」バァ-z_ン
黒子「はっ!私は今なにを………」キョロキョロ
一方通行「……………………(これがさよならを言うオレ)」スゥー
黒子「ちょっ!なんか魂みたいなの出てますの!だ、誰かー!!」
白井黒子 ――― どうやら自分が第一位をのしてしまったということに余計罪悪感を感じ
一方通行の身体を鍛えると頑なに訴える
一方通行 ――― 黒子にやるといったらやるスゴ味を感じ大人しく鍛えてもらうことに
立場としては風紀委員見習いのようなものになる。なぜ反射できなかったかは不明
初春飾利 ――― パフェを食べに行った
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< 黒子たんに個別レッスンしてもらうなんてちょいとゆるせんが To Be Continued... | |
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黒子「あと腕立て20回ですの!」
一方通行「……………(これがさよならを言うオレ)」スゥー
黒子「ちょっ、またですの!?……もう、仕方ないですわね、少し休憩にしますか」
一方通行「」コクコク
黒子「はぁ…それにしても、ここまで体力がないとは思いませんでしたの」
一方通行「しょうがねェだろ、今までそういう生活を送ってこなかったンだからよ」
黒子「にしても貧弱すぎますの」
一方通行「貧弱貧弱ゥ!ってか?」
黒子「?」
一方通行「いや…なんでもねェ」シュン
黒子「?…休憩が終わったらさっきやったセットをあと二回ですわよ」
一方通行「なっ…! ざけんじゃねェ! そんなことをしたら再起不能になっちまう!」
黒子「身体を鍛えるんじゃなかったんですの? これしきのことで根を上げていたらいつまでたってもモヤシのままですわよ?」
一方通行「もとはオマエが…」ボソ
黒子「なんですの?」ドドドド
一方通行「スイませェん……」
黒子「まったく…風紀委員だって暇じゃありませんのよ?」
一方通行「(なンかすげェ理不尽)あー…、最近はなンか事件あンのか?」
黒子「んー・・・そうですわね、最近は連続虚空爆破《グラビトン》事件が起きていて、皆警戒に当たってますの」
一方通行「…詳しく聞かせろ」
黒子「最近頻発している爆破事件でして、犯人はアルミを起点として重力子の速度を急激に増加させ、
それを一気に周囲にまき散らしているようですの」
一方通行「…ようはアルミを爆弾に変える能力ってわけか」
黒子「そういうことですの、犯人はぬいぐるみの中にスプーンをいれたり、ゴミ箱のアルミ缶を爆破したりと
いった手を使ってきています」
一方通行「ふーン…もしかして、遺体の手だけ持ち去られたりはしねェか?」
黒子「怖っ! 怖いですの! なんですのその発想!? 大体この事件で死亡者は出ていませんの!
爆発の前に前兆があるので、何とか被害は最小限にとどめられておりますのよ!」
一方通行「あ、そォ(吉良吉影リスペクトってわけじゃあねェのか?)」
黒子「なんだか、第一位の闇を垣間見た気がしますの…」
黒子「ん…もう10分ですか…じゃあ次のって…あら?」トゥルルル
一方通行「!」
黒子「もしもし…はい、はい…」
一方通行「(そーいや、今の時代だったらドッピオは携帯持ってりゃ怪しまれねェな)」ボケー
黒子「わかりました…ええ、はい、すぐに向かいますの、それでは」ピ
一方通行「どォした?」
黒子「悪いですけれども、今日の訓練はここまでですの」
一方通行「…新手のスタ…事件かァ!?」
黒子「ええ、今すぐに第七学区、『セブンスミスト』に向かわなければ!」
一方通行「おい、もしかして」
黒子「そのまさかですの! 重力子の異常な加速が観測されましたの! 訓練ならまた今度連絡しますので、それでは!」ピシュン
一方通行「あ、おい!」
一方通行「………」ポツーン
一方通行「連続虚空爆破《グラビトン》事件か…」
一方通行「犯人はリスペクトはしてないようだが、やはり爆破と言えば吉良吉影…」
一方通行「どうやら、ジョジョとしての経験値を上げるチャンスが来たみてェだな」
一方通行「これを見逃す手はねェ…なんたって…」
一方通行「この一方通行には『夢』がある!」
\
(/o^) バァァーン!!
( /
~セブンスミスト~
黒子「ここが現場ですわね…」
一方通行「避難はほぼ終わってるようだなァ」
黒子「まあ、それは当然ですの、風紀委員を甘く…ってあなた!?」
一方通行「よォ、しばらく」
黒子「ど、どうしてここに?」
一方通行「爆弾魔がここに仕掛けてんだろ?そンなことくっちゃべってる暇あンのかよ?」
黒子「そ、そうでしたの!早く爆発物の特定をしなければ!…あら?あれは…」
初春「白井さん!」
黒子「初春、どうしてここに?」
初春「私は個人的な買い物で来てまして」
黒子「う~い~は~る~? あなた、今日非番でしたっけ~?」
初春「げ、あ、し、白井さんそれどころじゃありませんよ! 一刻も早く爆発物を…」
一方通行「…どォやら、あのガキが持ってるのがソレのようだな」
初春「え?」
幼女「おねーちゃーん」
一方通行「あァ? よく見りゃオマエはいつぞやの…」
黒子「あー! カバン見つけてくれたお兄ちゃん!」
一方通行「よォ、ンでオマエ、どうしたンだそれ?」ヌイグルミ?
幼女「これね、メガネのおにいちゃんが、おねーちゃんにわたしてくれって」
初春・黒子「「!!」」
幼女「?」
一方通行「ふーン…ま、これで一件落着ってわけだ」
黒子「な、何を悠長なことを!空間転移で捨ててきます!早くわたくしに…」
ヌイグルミ「『いいや!“限界”だッ!押すねッ!今だッ!』」ミシ、ミシ
一方通行「よっ、と」キュィィン
ヌイグルミ「『コッチヲ・・・ミッ』」
一方通行「この程度かよ・・・拍子抜けだぜ」
黒子「あ、あなた何を・・・?」
一方通行「俺の能力は『ベクトル操作』、こンなことはHBの鉛筆をベシッとへし折るよりも分けないことだぜェ」
初春「(なぜそんな微妙な比喩を・・・)」
一方通行「おい、そのガキのことは任せたぞ」
初春「え? あ、はい」
黒子「あなたはどうするんですの?」
一方通行「当然、犯人を捕まえるに決まってんだろォ? 頭脳が間抜けか? オマエ」スタスタ
黒子「まっ、失礼な! だいたい何の手がかりもなく・・・」
初春「もーいませんけど・・・」
黒子「ムキー! まったくあのもやしは!!」
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介旅「不発だと!? 僕の能力は完璧だ! レベルを上げて、そうなったはずだ! どうして・・・!」
一方通行「ノックしてもしもお~~~し」
介旅「なっ」
一方通行「お手数お掛けしますがねェ、今さっきセブンスミストで爆破未遂事件が起きましてェ、
犯人を捜してるンですが・・・やれやれ、どうやらマヌケは見つかったようだなァ」
介旅「なん、なんだんだ!?」
一方通行「・・・この手のゲス野郎は事件現場にいる。被害を見て楽しむためにな・・・。
つまり、今このときに落胆の表情を見せる、メガネをかけた人間・・・」カツカツ
一方通行「オマエのことだ、爆弾魔さンよォ!」
介旅「ひっ! な、なんのことだ?」ビクッ
一方通行「すみませンがねェ、もうバレッバレなンですよォ!」
介旅「は、はぁ? なんなんだ! いったい! なんの証拠があって・・・」
一方通行「なら教えてやるよ、俺は爆弾魔の見分け方を発見した。
それは・・・爆破系能力者は能力を使うと鼻の頭に血管が浮き出る!」
介旅「は?」
一方通行「・・・・・・・・・」ドヤァ
介旅「・・・?」
一方通行「・・・」
介旅「えーと・・・?」
一方通行「・・・」
キマズイチンモク
介旅「帰っていいk」
一方通行「オラァ!」
介旅「ブベッ!!」
一方通行「ど、どうやらマヌケは見つかったようだな」
介旅「い、いつもこうだ・・・弱いヤツは力を持つものに踏みにじられる!」
一方通行「あァ?」
介旅「お前は風紀委員かなにかか? ハッ! 力を持つものの偽善か! 反吐が出るな!」
一方通行「・・・なンか勘違いしてるよォだから言っておくが俺は風紀委員じゃねェ」
介旅「じゃあ個人的な偽善活動か? ますますお笑いだな!」
一方通行「別によォ・・・俺は世のため人のために動いてるわけじゃねえ」
介旅「はっ、どうだかな?」
一方通行「この一方通行が、金やちやほやされるために、動いていてると思っていたのかァーーーーッ!!」
介旅「」ビクッ
一方通行「俺は、『黄金の精神に近づくため』に動いている! 『黄金の精神に近づくため』ただそれだけのためだ。
単純なただひとつの理由だが、それ以外はどうでもいいンだよ!」
介旅「な、なんなんだ・・・」
一方通行「ただ、今回はそれにプラスだ・・・『オマエは俺を怒らせた』」ドガッ!
介旅「スタプラッ!」ピューン
一方通行「やれやれだぜェ」
一方通行「・・・・・・・・・」
一方通行「・・・そォだ。黄金の精神に近づくため・・・、ただそれだけだ」
一方通行「(まさかな、爆弾を沈静化したときに、あいつらが無事で心からホッとした、なんてよ)」
黒子「一方通行さん!」シュイン
一方通行「オマエか」
黒子「白井黒子ですの」
初春「私もいますよー」
一方通行「なンだっていい。それよりこいつが犯人だ。とっとと連れてけ」クイ
黒子「あ、はい。初春、アンチスキルに連絡を・・・って違いますの! あなたって人は・・・」
一方通行「ンだァ? 爆発は止めました。犯人も捕まりました。万々歳じゃねえか」
黒子「そういう問題じゃありませんの! あなたは第一位とはいえまだ一般人ですのよ! 勝手な行動をされては困ります!」
初春「そんなこといって、白井さんたら結構心配してた癖に」ボソ
黒子「そ、それは・・・一方通行さんが犯人を必要以上に痛めつけないかがですわね・・・」
一方通行「まあ、殺しちゃいねェが」
介旅「」ピクピク
初春「うわぁ・・・顔面の形が趣味の悪いことに・・・」
黒子「ほ、ほら御覧なさい! やはりあなたという人間は野放しにしてはおけません!」
一方通行「ンだと? 人を危険人物扱いしやがって・・・」
黒子「とにかく、この後事情聴取! 然る後にトレーニングの再開ですの!」
一方通行「マジかよ・・・? グレートだぜ・・・」
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| セブンスミスト───営業中 |
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| 火曜定休 駅より徒歩2分 |
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< To Be Continued... | |
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