伊藤誠「ここが学園都市かぁ……」(12)
注意:禁書×OverflowキャラクターのSSです。キャラ・設定・口調・時系列崩壊注。禁書のキャラがOverflowキャラの毒牙にかかる描写有り。
Overflowキャラが分からない。という方はOverflowの家系図を見てくれると良く分かると思います。
沢越止「ふむ、素晴らしい環境だな」
間瞬「住んでいるのがほとんど学生ってのがいいな」
誠「親父と……兄貴……。なんだよな。てか、あんたらいくつ!?」
止「細かいことは気にするな」
瞬「年齢は全員18歳以上。それでいいだろ」
止「そうだぞ、誠。そんなことだからお前は……」
誠「な、なんだよ……」
止「……はぁ」
瞬「それより車。来たみたいだけど」
止「あぁ、行くぞ。誠」
誠「……ホントに俺に超能力なんてあるのかなぁ……」
―3時間後―
御坂10039号「とりあえず、買い出しは終わりましたね。と、御坂10039号は確認をとります」
御坂19090号「はい、これで任務完了です。病院に帰りましょう。と、御坂19090号は御坂10039号を誘います」
止「あぁ、ちょっとすみません。お嬢さん、道をお尋ねしたいのだが」
御坂10039号「はい、どこに行くのでしょう?と御坂10039号は質問に答えます」
瞬「……ここは、ちょっと暑いからちょっとそこの路地裏で話を聞いてもらってもいいですか?」
誠「ちょっと、暑くて俺、目眩が……」
御坂19090号「分かりました……。では、物陰に。と、御坂19090号は御坂10039号と人影の無い、路地裏に向かいます」
御坂10039・19090(でも、どうして?御坂達は警戒もせずにホイホイ着いて行ってしまうのでしょう?)
―同刻・黄泉川家―
打ち止め「おりゃー。ってミサカはあなたにダイビングするー!」
一方通行「だァ!止めろォ……。ッたくゥ……。はしゃぎ過ぎだろうがァ」
打ち止め「だって、みんなでお食事なんて久しぶりなんだもん。ってミサカはさらにはしゃいでみたり」
一方通行「だからってなァ」
黄泉川「打ち止めー!運ぶの手伝って欲しいじゃん」
打ち止め「はーい」
―トコトコ―
一方通行(……ッたく)
―ドタッ―
一方通行「はしゃぎ過ぎるからだァ。……ン?」
打ち止め「はぁ……。はぁ……」
一方通行「どうしたァ!打ち止め!……黄泉川ァ!芳川ァ!来てくれェ!!」
芳川「とりあえず、落ち着いたわ」
一方通行「おい!何があったァ!もし必要だったら病院に……」
黄泉川「落ち着くじゃん。一方通行」
芳川「とりあえず。しばらく、寝かして様子を見ましょう」
一方通行「でも、おかしくねェか!?いままで、あンなに元気だったンだ!もしかしたら新種の病気か何かにィ……」
芳川「その心配は無いわ。原因は分からないけど、神経が急に興奮状態になっているみたいなの」
一方通行「神経が……。興奮状態ィ?」
黄泉川「残念だけど、食事はまた今度にするじゃん」
prrrr
一方通行「……チッ。俺だァ。……分かった。すぐ行くゥ」
芳川「仕事?」
一方通行「……アァ。打ち止めを頼むわァ」
黄泉川「また企画するからちゃんと来るじゃん」
一方通行「……アァ」
―グループのアジト―
土御門「急な招集すまないな……」
海原「しょうがないですよ」
淡希「で、今回は?」
一方通行「……」
土御門「この映像を見て欲しい」
ピッ
海原「これは?研究施設のようですが……」
淡希「暴動が起きているの?」
土御門「最近、学園都市外から、素質があると思われる人を集めて能力開発をおこなっていることは知っているな。ここは、その施設だったんだが……」
海原「その外部の能力者が暴走したと?」
土御門「あぁ、精神操作系らしいんだが。研究者を暴れさせて自分達は逃亡している」
淡希「能力は制御出来ているの?タチが悪いわね」
一方通行「で?どォしたら良いンだ」
土御門「出来る限り、無傷で捕まえろとのことだ。未知の能力らしいからな。サンプルにしたいんだろ」
一方通行「わかったァ……。コッチはちょいと用事があンだ。早く終わらせる。車を用意しなァ……」
土御門「まて、まずは情報を集めてから」
一方通行「……必要ねェ」
海原「ターゲットの居場所は?」
土御門「大体の位置は把握している。対象は三名。全員血縁者らしい」
淡希「珍しいわね」
土御門「あぁ、未知の能力だ。単独行動は……」
一方通行「問題ねェ。俺にはどンな洗脳も効かねェ。……行ってくらァ」
スタスタ
土御門「……やれやれだにゃー」
海原「実際、彼なら大丈夫でしょう。では、自分らは情報の収集を」
土御門「まぁ、そうか……」
淡希「土御門。……これ見て」
土御門「……これは」
淡希「ターゲットの姿が撮影された最後の映像みたいね。場所は学園都市の路地裏……」
海原「どうしたんですか?どういう映像が?」
土御門「海原……。お前は見ない方がいい……」
淡希「この男達……許せないわね」
海原「……自分もグループの一員です。映像の確認を」
スッ
海原「……これは!?」
パソコンに映し出されたのは御坂美琴のクローンである。二人の妹達と三人の男だった。
妹達の衣服は乱れ壁に手をついている。その腰には男の手が添えられ。スピーカーから流れる音は女性の喘ぎ声と水の音。
ブチッ。モニターから映像が消える
土御門「もう充分だろう。恐らくこれがあいつらの能力」
淡希「完全催眠だとしたらは厄介だわ。……それに最低な使い方ね。……海原大丈夫?」
海原「え?えぇ、すみません大丈夫です。ただ、彼らがそこまで必死に逃亡をしていないのであれば捕まえられる可能性は高いですね。三人いますし今は別行動をとっている可能性もあります。だとしたら―」
土御門「……海原。お前は休んだ方がいい」
海原「なぜです?」
淡希「手。強く握り過ぎて血が出てるわよ」
海原「……すみません。……ただ、のんびりはできません」
土御門「……あぁ。一方通行が危ない」
―学園都市 某所―
一方通行「ハァ……ハァ……。どォしてお前達が……」
御坂10039「この方達には指一本触れさせません。と、御坂10039号は手を広げて立ちふさがります」
一方通行「……ッおい!テメェら!!こいつらに何をしたァ!!」
誠「何っていわれてもなぁ」
瞬「いやぁ。双子ってのは久しぶりだったな」
止「それに初めてだったのは運が良かったな」
一方通行「……な、なンの話だァ」
止「ん?……あぁ、そういう話じゃないのか。君の想像通り彼女達は我々の為に戦ってくれるらしいね」
一方通行(よりによって妹達に洗脳を……)
誠「でも、こいつ弱いよな。なんか、彼女達が出てきた途端に顔色悪くしてるし」
瞬「もしかして元カノとか?」
御坂19090「とりあえず、あなた達は離れて下さい。と、御坂19090号は銃を構えつつ愛しき人達を守ります」
一方通行(クソッ!!……でも、これでいい。あいつらが離れた瞬間。地割れでも水流でも電撃でも。妹達を避けて攻撃できる。捕獲なんてもうしらねェ)
ジャキ。御坂10039号は手に持ったハンドガンを自分の顔につけた。
一方通行「!?」
御坂10039「あなたが彼らを攻撃した場合。ミサカはためらわずにこの引き金を引きます」
一方通行「何?」
御坂19090「ミサカも同様の行為をします」
ジャキ。
一方通行「な、何で……何でだァ!」
御坂10039・19090「「どうしたのですか?殺せばいいのでは?あなたが今まで殺した10037人の妹達のように」」
一方通行「アアアアアァァァァ!」
誠「な、なんだ?」
瞬「壊れたのか?」
止「うん、自分の子供と妻が私に抱かれているのを見たとある父親もあんな感じだったな」
誠「あれ?あいつなんかおかしくないか?」
一方通行「……」(しまった……時間が……)
止「とりあえず、逃げるか」
瞬「せっかくだから。まだまだ楽しみたいしな」
誠「……」
止「どうした?誠」
誠「……いや、俺。男もいけるから」
止・瞬「!?」
一方通行「!?」
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