幸平創真「ゴッドたん?」 (72)

ゴッドたん「そうよ、本来なら君ごときが会話することも許されない位偉いのよ」

創真(…どう見ても小さい薙切だ)

ゴッドたん「ところで幸平くん、君どこへ行くの?」

創真「いや、この道は学校にしか繋がってないんだが…」

ゴッドたん「……知ってるわそんなこと」

創真(こりゃ薙切そっくりだな…)

ゴッドたん「ところでそれはなに?」

創真「なにって…スズキ・バーデーだけど」

ゴッドたん「スズキ…」

創真「…ところで薙切はこんなところで何やってんだ?」

ゴッドたん「…そんなことより幸平くん、私お腹がすいたの」

創真「おい…」

ゴッドたん「それと、私は薙切ではなくゴッドたんよ」

創真「…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441246983

ゴッドたん「…」

創真「…」

ゴッドたん「…はぁ、気の利かない男ね。そこはなにか一言言うところでしょ?」

創真(こいつぜってぇ薙切が小さくなっただけだ)

ゴッドたん「聞いてるの?」

創真「おう、じゃあ気を付けてな」

ゴッドたん「違うでしょう!!!」

創真「…なんだよ」

ゴッドたん「そこは送ってくよの一言でしょ!!!」

創真「いや、これ原付だし」

ゴッドたん「げんつき?」

創真「…」

ゴッドたん「…」

創真「……お前まさかげん」
ゴッドたん「あぁ!!!げんつきね!げんつき!それはしょうがないわね!!!全くみすぼらしい君にお似合いね!!!」

創真「…」

ゴッドたん「……」

創真「…はぁ、わかったよちょっと待ってろ」

ゴッドたん「?」

創真「ヘルメットもないし、そもそも原付だし、お前乗せて走れないんだよ」

ゴッドたん「そ、それで?君はどうするつもりなの?」

創真「自転車とって来るからここで待ってろ」
ゴッドたん「イヤ!」

創真「…」

ゴッドたん「イヤよ…一人で待つのなんて」

創真「…じゃあどうすんだよ」

ゴッドたん「押してけばいいじゃない」

創真「…ここから極星寮まで3キロはあるんだが」

ゴッドたん「あら?体育でいつも走ってる距離じゃない」

創真「」

ーーーーー

ゴッドたん「とうちゃ~く!!!」

創真「…つ、疲れた……」

ゴッドたん「情けないわね…それでも男なの?」

創真「そもそもなんでお前は原付に乗ってんだよ」

ゴッドたん「だって歩くの疲れるじゃない」

創真「こいつ…」

ゴッドたん「それにしてもスズキは面白いわね」

創真「…本当は走るんだけどな」

ゴッドたん「いつか乗ってみたいわ…」

創真「…」

ゴッドたん「この変なの」

創真「おい」

ゴッドたん「それで、どうするの?」

創真「田所から自転車を借りる」

ゴッドたん「田所恵さん…」

創真「そんなわけで少し待ってろ」タッタタ

ゴッドたん「……」

「あれ、創真くんまで行ってなかったの?」

「いや、途中で変なの拾ってさ」

ゴッドたん「…」

「変なの?」

「それより、自転車借りていいか?」

「べ、べつにいいけど…」

「さんきゅ~」

ゴッドたん「……」

ゴッドたん「…遅い」

創真「悪い悪い、これで学校に行こうぜ」

ゴッドたん「…」

創真「…どうした、乗れよ?」

ゴッドたん「ど、どこに?」

創真「……う、後ろの荷台に」

ゴッドたん「この硬そうな金部に座れと?」

創真「…そうだけど」

ゴッドたん「……」じー

創真「…あぁもうわかったよ!ちょっと待ってろ!!!」タッタタ

ゴッドたん「…」

ゴッドたん「ふふっ、なんだか彼の扱い方がわかって来たわ」

創真「お~い」タッタタ

ゴッドたん「…」

創真「返事くらいしろよなぁ」

ゴッドたん「なに?」

創真「これ、このクッション後ろに縛り付けるからそれでいいだろ?」

ゴッドたん「そう」

創真「そうって…」

ゴッドたん「…幸平くん」

創真「ん?」

ゴッドたん「ありがとう」ニコッ

創真「…おう」

ゴッドたん「早くしてちょうだいね。つけたらさっさと行きましょう」

創真「…」

創真「完成っと」

ゴッドたん「…少しはマシになったかしらね」

創真「では、行きますか」

ゴッドたん「…」

創真「どうした?乗れよ」

ゴッドたん「……」

創真「………はぁ」ヒョイ

ゴッドたん「!?//」

創真「ほら早くする」

ゴッドたん「子ども扱いするな!!!//」

創真「あんま暴れっと落ちるぞ」

ゴッドたん「え?」

創真「じゃ、しゅっぱーつ!!!」

ゴッドたん「しゅ、しゅっぱーつ……//」ボソッ

創真「あ、俺のことつかまないと危ないぞ」

ゴッドたん「!?//」

ゴッドたん「ところで君はなにしに学園へ?」
 
創真「まぁ、ちょっとな」コギコギ

ゴッドたん「まさかと思うけど食の頂点薙切えりなに会おうとしたのかしら?」

創真「いや、それはない」コギコギ

ゴッドたん「…」

創真「俺結構あいつのこと苦手なんだよな」コギコギ

ゴッドたん「」

創真「まぁ、悪い奴じゃないんだけどな」コギコギ

ゴッドたん「…」

創真「アドバイスとかしてくれるとかいいところもあるんだけどな。ただもう少し丸くっていうか…せっかくかわいい顔してんのにな」コギコギ

ゴッドたん「…悪かったわね……//」

創真「お、そろそろだ」コギコギ

創真「よっと、着いた着いた」

ゴッドたん「…」

創真「…降ろすぞ」ヒョイ

ゴッドたん「だから子ども扱いするな!!!//」

創真「どうせ降りられないんだろ」

ゴッドたん「う、うるさい//」

創真「じゃ、さっそく俺の用事を終わらせるか」

ゴッドたん「…一緒に行く」

創真「へ?」

ゴッドたん「一緒に行くの!//」

創真「そんな大きい声出さなくても…」

ゴッドたん「で、どこに行くの?」

創真「総務課に書類をね」

ゴッドたん「ふ~ん」

創真「…なぁ薙切」

ゴッドたん「ゴッドたんよ」

創真「…ゴッドたん」

ゴッドたん「なに?」

創真「これ終わったらなに食べるんだ?」

ゴッドたん「…そうね」

創真「ま、金の心配ならしなくていいぞ」

ゴッドたん「……では、ハンバーグを」

創真「…」

ゴッドたん「な、なにか言いたいことでも?//」

創真「いや、べつにないけど」

ゴッドたん「なら早く歩きなさい」

創真「へいへい」スタスタ

ゴッドたん「ちょっと!早いわよ!!!」

創真「もうなんなんだよ…」

ゴッドたん「それで、私はもうお腹が減って歩きたくないのだけど」

創真「お前なぁ…」

ゴッドたん「しょうがないじゃない!身体が小さいからその分動くの!!!」

創真「はいはい」ヒョイ

ゴッドたん「!?//」

創真「これでいいだろ?」

ゴッドたん「ちょっと!なによこれ!?//」

創真「なにって、歩きたくないいんだろ?」

ゴッドたん「だからって…これじゃまるで赤ちゃんみたいじゃない……//」

創真「しっかしこんだけ小さいと片手で余裕だもんな」

ゴッドたん「うるさい!//」

創真「…」

ゴッドたん「……なによ//」

創真「……」ツンツン

ゴッドたん「こ、こら!頬をつつかないでよ!!!//」

創真「やっぱ子供だな…」

ゴッドたん「うるさい!//」

創真「おっと、ここだここだ」

ゴッドたん「……//」

創真「じゃ、少しだけここで待っててくれ」ヒョイ

ゴッドたん「…」

創真「書類出したらすぐ戻って来るから心配すんな」ナデナデ

ゴッドたん「誰が心配なんて!!!//」

創真「はいはい」ナデナデ

ゴッドたん「早く行け!!!//」

ゴッドたん「……//」

ゴッドたん「…なによこっちの気も知らないで//」

ゴッドたん「…手、意外に大きいのね//」

ゴッドたん「それにしても休みの学校って当たり前だけど人がいないのね」

「あれぇ?えりなじゃない!!!」

ゴッドたん「!?」

アリス「なんでこんなに小さいのかしら?」

ゴッドたん(最悪だ……二番目に見られたくない奴に見られた)

アリス「ちょっと聞いてるのかしら?」ナデナデ

ゴッドたん「人の頭を撫でるな!!!」

アリス「この反応、やっぱりえりなね!」

創真「お待たせ、薙切」タッタタ

アリス「あら?幸平くんじゃない」

創真「あれ?薙切が増えてる」

ゴッドたん「私は薙切じゃない!!!」

アリス「やぁねぇ、えりなったら」

ゴッドたん「うるさい!あなたなんか嫌いよ!!!」

アリス「」

創真「おいおい、そこまで言わなくても…」

ゴッドたん「いいの!行きましょう!幸平くん」とてとて

創真「行っちたよ…悪い、またあとでな」タッタタ

アリス「」

創真(やっぱ小さいから歩いても追いつくな…)

ゴッドたん「……」とてとて

創真「…おい、もういいだろ」

ゴッドたん「…」ピタッ

創真「あそこまで言わなくてもいいんじゃないか?」

ゴッドたん「…だっていつもいつも私をバカにして……」

創真「…」

ゴッドたん「この前プールに行った時もバカにされたし…」

創真「…あとで謝りに行こうな」ナデナデ

ゴッドたん「子ども扱いするな…」

創真「…じゃ、極星寮に戻ってハンバーグ作るか」ナデナデ

ゴッドたん「ん…」

ーーーーーー

創真「おっし!さっそく絶品ハンバーグを作ってやるからな!!!薙切」ナデナデ

ゴッドたん「ゴッドたんよ…」

創真「薙切は小さいから端っこで待ってろ」

ゴッドたん「ゴッドたん」

創真「はいはい、ゴッドたんは端で待っててください」

ゴッドたん「……」ぷくー

創真「…そんな頬膨らさんでも」

ゴッドたん「言っておくけど、君ごときが作るハンバーグじゃ私は満足しないからね」

創真「…言ったな」

ゴッドたん「えぇ、悔しっかったら料理で語りなさい」

創真「もちろんだぜ」

ゴッドたん「お題はがっつりハンバーグよ」

創真「オッケー!!!」

ーーー

創真「おあがりよ!!!」コトン

ゴッドたん「…遅い」

創真「うるさいな、まだ一時間も経ってないぞ」

ゴッドたん「私とあってから4時間は経ってるわ」

創真「…」

ゴッドたん「ま、しょうがないから食べてあげるわ」はむっ

創真「……」

ゴッドたん「!!!」

創真「…」ニヤリ

ゴッドたん「…ま、まぁまぁね」もぐもぐ

創真「肉の味が強いだろ」

ゴッドたん「……」もぐもぐ

創真「実はつなぎを一切使ってないんだぜ、それ」

ゴッドたん「…」もぐもぐ

創真「まぁ、そのかわりメチャクチャこねないて脂をださないとダメなんだけどな」

ゴッドたん「……」もぐもぐ

創真「ソースもはちみつを使っているからコクがあるだろ?」

ゴッドたん「………」もぐもぐ

創真「……なんか言えよ」

ゴッドたん「…ま、食べても苦にならない位にはおいしいわね」もぐもぐ

創真「……」

ゴッドたん「ごちそうさま」

創真「お粗末様でした…」

ゴッドたん「…とてもおいしかったわ」

創真「…」

ゴッドたん「幸平くん、ごちそう様」

創真「なんだよそれ…」

ゴッドたん「ふぅ、お腹一杯ね…」

創真「…」ニヤニヤ

ゴッドたん「…やはりお腹が減っているとなんでもおいしいのね」

創真「そうだねぇゴッドたん」ナデナデ

ゴッドたん「子ども扱いしないで」

創真「はいはい」ナデナデ

ゴッドたん「…わかってない」

創真「それこの後どうするんだ?家まで送るぞ…」

ゴッドたん「…家には帰れないわ」

創真「…」

ゴッドたん「このままではね…」

創真「?」

創真「で、どうすんだ?」

ゴッドたん「……」

創真「俺は外に買い出し行ってくるけど」

ゴッドたん「…それについてくわ」

創真「…」

ゴッドたん「……なに?」

創真(捕まらないかな……?)

ゴッドたん「行きましょう」とてとて

創真(…薙切なのか?違うのか…)

「ほら!早くしなさい!!!」

ーーーーーーー

創真「……」

ゴッドたん「…なれると楽しいわね……」

創真(ここに来るまでいろんな人に見られた…通報とかされてないよな?二人乗り)

ゴッドたん「……それにしてもここは」

創真「近所の大型デパートだ!!!」

ゴッドたん「デパート…」

創真「さくさく行くぞ」

ゴッドたん「あ!待ちなさい!!!」とてとて

創真「それにしても色々あるよな、デパートって」

ゴッドたん「…」きょろきょろ

創真「…」

ゴッドたん「ま、迷子になりそうね…」

創真「…はいはい」ヒョイ

ゴッドたん「な!こここここ!こんなところで…//」

創真「だって、迷子になりそうなんだろ?」

ゴッドたん「だからって…//」

創真「……じゃ、行くか」

ゴッドたん「憶えときなさい…//」

創真「…しかし女物の服ってめっちゃ高いのな」

ゴッドたん「…」じー

創真「…」

ゴッドたん「…」じー

創真「お~い、薙切」

ゴッドたん「……」じー

創真(食い入るように服を見ている…)

ゴッドたん「…」じー

創真「少し道草食うか」ヒョイ

ゴッドたん「え?」

創真「服みたいんだろ?」

ゴッドたん「べ、べつにそんなんじゃ…//」

創真「はいはい」ナデナデ

ゴッドたん「子ども扱いして//」

創真「ここなんかいいんじゃないか?」

子供服店

ゴッドたん「」

創真「どんなのがいいんだ?」

ゴッドたん「ここじゃない…」

創真「え?でも子供服なんてここくらいにしかなかったぞ」

ゴッドたん「君は本当に……」

創真「なんだよ?」

ゴッドたん「いいからこっち!!!」とてとて

創真「あんまり走るなよー」

ゴッドたん「普通はここに決まってるじゃない!」

女性服店

創真「…俺入っていいのか?」

ゴッドたん「べつに捕まるくらいだから安心なさい」

創真「…おい」

ゴッドたん「さ、行きましょ」

創真「マジかよ…」

店員「どんな服をお求めでしょうか?」ヌッ

創真「おわ!びっくりした…」

ゴッドたん「奥に行ってるわね」とてとて

創真「お、おい!」

店員「…どのようなご関係でしょうか?」ニコニコ

創真「い、妹です……」

店員「あぁ…妹さんですか」

創真「は、はい…」

店員(まぁ、イケメンだし嘘じゃないでしょ…)

創真(や、やばい…無理か)

店員「ごゆっくりどうそ~」

創真「ほっ……」

ゴッドたん「ちょっと、早くしなさい」

創真「ほいほい」

ゴッドたん「こ、これなんかどうかしら//」

創真「…いや、サイズが」

ゴッドたん「…」

創真(こいつ2頭身位なのにそんなの着れるわけないだろ…)

ゴッドたん「…見てなさい」とてとて

ゴッドたん「どう?//」

創真「……」

ゴッドたん「…//」

創真(時空がゆがんだのかな?)

ゴッドたん「な、なにか言いなさいよ//」

創真「似合ってんじゃん」

ゴッドたん「そ、そう…//」

創真(どうなってんだこれ…)

店員「……」ニコニコ

創真「…」

店員「どうされますか?」ニコニコ

創真「か、買います……」

ゴッドたん「?」

ゴッドたん「…よ、よかったの?」

創真「……」

ゴッドたん「ね、ねぇ…」

創真「き、気にするな……」

ゴッドたん「だ、大事にするわね//」

創真「…あぁ……」

ゴッドたん「…あ、ありがとう//」

創真「……あぁ…」

ゴッドたん「それにしてもなんで買ったの?」

創真「……店員に妹って言っちったんだよ」ナデナデ

ゴッドたん「…いもうと……//」

創真「…食い物買って帰ろうぜ……」ナデナデ

ゴッドたん「…うん//」

創真「っとこんなもんかな…」

ゴッドたん「…」じー

創真「?」

ゴッドたん「……」じー

創真「…」

親「ほら、早くしなさい」

子「えぇ待ってよぉ」

ゴッドたん「……」じー

創真「…薙切」

ゴッドたん「…」じー

創真「…帰るぞ、薙切」ニギッ

ゴッドたん「!?//」

ゴッドたん「な!き、君!なにして!!!//」

創真「しょうがないだろ、荷物あるんだから」

ゴッドたん「だからって…手を//」

創真「はいはい…帰るぞ」

ゴッドたん「め、命令しないで//」

創真「いいだろ別に」

ゴッドたん「……//」プイッ

創真「ほれ、行くぞ」

ゴッドたん「…うん//」

創真(やっぱり薙切じゃないのか?)

ーーーーーー

創真「ただいまーっと」

ゴッドたん「た、ただいま//」

恵「あ、創真くん遅かった…ね……」

創真「?」

恵「な、薙切さんとの子供……?」

創真「…」

ゴッドたん「は!な、なにを言ってるの!!!//」

創真「いや、これは学校の途中で拾った」

ゴッドたん「犬みたいに言わないで!」

恵「ひ、拾い子?」

恵「な~んだ、そうだったんだ」

創真「ま、俺もよくわかんないけどな」

ゴッドたん「…」

創真「明日にでも薙切の家に送ってけばいいだろ」

ゴッドたん「……」

恵「そうだ、もうご飯出来てるよ」

創真「お~、じゃ食うか」

ゴッドたん「…」

創真「薙切も食ってけよ」

ゴッドたん「ゴッドたんよ!!!」

創真「食った食った~」

ゴッドたん「…ごちそう様」

創真「それにしても他の皆はどうしたんだ?」

恵「なんかいきなりいなくなっちゃったんだよねぇ」

創真「ほ~ん」

ゴッドたん「…お風呂に入りたいのだけど」

創真「あぁ、はいはい」

ゴッドたん「!?//」

創真「…?」

ゴッドたん「ま、まさか一緒に入るつもりじゃないでしょうね?///」

創真「そんなわけないだろ…田所頼む」

恵「え?わ、私!?」

ゴッドたん「…いやかしら……?」

恵「べ、べつにいやじゃないけど…」

ゴッドたん「そう…」

恵「ただ、薙切さんと一緒にはいって」
ゴッドたん「ゴッドたんよ」

恵「…ゴッドたんと一緒に入っていいの?」

ゴッドたん「…お願いするしかないわね。この身体だと何が起こるか分らないし」

恵「じゃ、入ろうか」

ゴッドたん「えぇ…」

創真「んじゃあとでなぁ」

恵「うん、あとでね…」

ゴッドたん「…」







創真「ところであいつなんであんなんになっちゃたの…」

創真「このままではって言ってたな…」

創真「…そこら辺風呂上がりに聞くか」

田所「あ、創真くんお風呂あがったよ」

創真「おう、みたいだな」

ゴッドたん「…」

創真「どうだった、ゴッドたん?」ナデナデ

ゴッドたん「狭かった…」

創真「はははは、お前本当に可愛げないな」ナデナデ

ゴッドたん「…うるさい」

創真「風呂上り、ちょっと話あるから待っとけ」

ゴッドたん「…」

創真「な?」

ゴッドたん「…わかったわよ」

ゴッドたん「…で、話ってなに?」

創真「いやぁ、一つ聞きたいんだけどなんで薙切はあそこにいたんだ?」

ゴッドたん「…ゴッドたんよ」

創真「…それでいいから、なんで?」

ゴッドたん「…喧嘩したから」

創真「……新戸ととか?」

ゴッドたん「…ん」

創真「…理由は?」

ゴッドたん「私がヤングジャンプを見たいって言ったから…」

創真「…」

ゴッドたん「…」

創真「は?」

ゴッドたん「だから!ヤングジャンプが見たいって言ったら喧嘩になったの!!!」

創真「…」

ゴッドたん「…」

創真「なぜそれでケンカに?」

ゴッドたん「…私が読んでいる漫画って全部緋沙子が持ってきた漫画なの」

創真「…」

ゴッドたん「それで漫画を調べてみたら色々な週刊誌とかがあって」

創真「……」

ゴッドたん「それで、私は大人だからヤングジャンプを読みたくて」

創真(理論がよくわからん)

ゴッドたん「でも、緋沙子はまだ早いって、私が読むべきじゃないって…」

創真「…そう」

ゴッドたん「それで喧嘩になったの……」

創真(予想以上にどうでもいいことで言葉が出ない…)

ゴッドたん「だって酷いのよ?持ってきてくれるジャンプもたまにページやコマを黒で塗りつぶして渡してくるのよ?」

創真(戦後の思想教育かよ)

ゴッドたん「おかげで料理を食べた後の表情が全くわからないの」

創真(なんかごめんなさい…)

ゴッドたん「しかも私がベットの上で漫画を読んでいたら机で読めって言ってくるし」

創真「…」

ゴッドたん「そのくせババ抜きで勝ってくるし」

創真「……」

ゴッドたん「それに、それに……」

創真「………」

幼稚園生の妹とお姉さんの喧嘩かな?

ゴッドたん「あと、UNOも、オセロも…」

創真(こいつ弱すぎだろ)

ゴッドたん「…」

創真「まぁ、新戸にはあとで謝るとして」

ゴッドたん「はぁ!?なんでよ!!!」

創真「…じゃあ、聞くけど言い争いになった時に酷いこと言わなかったか?」

ゴッドたん「……」

創真「な?言ったかもしれないだろ?」

ゴッドたん「でもそれは…」

創真「原因がどうあれ事実そうなんだからそれだけでも謝ろうぜ」ナデナデ

ゴッドたん「…わかったわよ」

創真「よっし!これで明日には帰れそうだな」

ゴッドたん「…」

創真「田所呼んでくるから早く寝ろよ」

ゴッドたん「…ん」

創真「一件落着だな」

えりな様「この漫画の絵を書いてる人ってとても上手ね。他に書いてる漫画はないのかしら?」

えりな様「検索したらtoshというペンネームが出てきたわ。前に使っていたのかしら。検索してみましょう」

という可能性があるのか
興奮してきた

ーーーーー

創真「さてと、俺も寝ますか」

コンコン

創真「……」

コンコンコン

創真「……」

コンコンコンコンコンコンコン

創真「入っていぞ…」

ゴッドたん「一度で入れなさいよ」

創真「何しに来たんだよ」

ゴッドたん「そ、その……//」

創真「…いいぞこっち来て」

ゴッドたん「//」とてとて

創真「走んなよ」

ゴッドたん「…//」ずぼっ

創真「…ベットの中に飛び込むなよ」

ゴッドたん「…あったかいわね//」

創真「そりゃね…」

ゴッドたん「……今日はありがとう//」

創真「…おう」

ゴッドたん「//」

創真「…俺も妹とか子供ができたみたいで楽しかったよ」

ゴッドたん「!?//」

創真「………」

ゴッドたん「こ、こども…//」

創真「……」

ゴッドたん「……子供…ほ、欲しいの?//」

創真「…」

ゴッドたん「?//」

創真「zzzzZzz」

ゴッドたん「…ふふっ//」

創真「zzz」

ゴッドたん「身体の小さい私より先に寝るなんて//」なでなで

創真「zz」

ゴッドたん「まだまだ君も子供ね//」なでなで

創真「z」

ゴッドたん「でも、今日は面白かったわ//」なでなで

創真「んがぁzz」

ゴッドたん「おやすみなさい//」





えりな「創真くん//」

ーーーーーー

創真「ふわぁ~~~……」

創真「あれ?ゴッドたんがいない…」

創真「先に帰ったのか?」

創真「……それにしてもあれ、小さい薙切だったんだよ…な」

創真「…ま、小さかったしノーカンだろ」

創真「さぁって朝飯食ったら学校に行きますか」

「そ!創真くーーーん!!!」

創真「…なんかあったのかな?」

恵「見て見てこれ!朝起きたらこんなに!!!」

創真「…す、すげぇ……」

恵「ちょ、ちょうど二人分だよね?」

創真「…みたいだな」

恵「た、食べちゃおうか…」

創真「…ところで田所」

恵「なに?」

創真「薙切かゴッドたん見なかったか?」

恵「薙切さんは見てないしそれに…」

創真「?」

恵「ゴッドたんってなに?」

創真「…」

創真「結局昨日ハンバーグに使った材料が残ってたりしてたけど」

創真「俺の財布からは昨日買った材料の他に服の代金分もなくなってた」

創真「それに薙切アリスも昨日のことを覚えていないらしい…すごく落ち込んでいたけど」

創真「なんなんだこれ…」

創真「……はぁ、せめて俺意外に覚えてるやつがいれば」

「!」

創真「お、新戸じゃん!」

緋沙子「…貴様……よくも」

創真「…へ?」

緋沙子「えりな様にしたんだ?」

創真「…いや、なにも」

緋沙子「とぼけるな!」

創真「…」

緋沙子「今朝いきなり私に昨日のことを謝罪されてこられたと思ったら…」

創真「…ちょい待ち」

緋沙子「…なんだ」

創真「お前もしかして薙切渡す漫画とか検閲してたりしないか?」

緋沙子「えりな様にふさわしい書物を選ぶのも私の仕事だ」

創真「…ババ抜き勝ったりしたか?」

緋沙子「……なぜそれを知っている」

創真「昨日薙切と喧嘩したか?」

緋沙子「!」

緋沙子「誰から聞いたのだ?」

創真「理由はヤングジャンプ…」

緋沙子「…そこまで知っているのか」

創真「…さんきゅー!新戸!!!」タッタタ

緋沙子「あ、おい!」

緋沙子「……まさか私の真意まで気付いているのか?」

えりな「……はぁ」

えりな「昨日はなぜあんなことを…」

えりな「嘆いても仕方がないわね…」

「あ!いたいた!!!」

えりな「!」

創真「やっと見つけたぜ」

えりな「…そう」

創真「いやぁ夢じゃなかったなんてな」

えりな「…昨日はありがとう……おかげで仲直りできたわ」

創真「おう!そっか」

創真「…やっぱり覚えてるのか?」

えりな「……えぇ、最悪なことに全てね」

創真「そっか」

えりな「…」

創真「……なぁゴッドたんは」
えりな「次その言葉を口にしたらひどい目に遭わせるわよ」

創真「……薙切は昨日、楽しかったか?」

えりな「…そうね、楽しかったわ」

創真「そっか」

えりな「服……ありがとう」

創真「あぁ……あれね…」

えりな「そのうち着てくる機会があると思うわ」

創真「……着てくる?」

えりな「ではまた…」

創真「?」

えりな「あ、そうそう…」

創真「…なに?」

えりな「次は妹なんてイヤですからね」



えりな「おにぃちゃん//」

創真「…大丈夫か?頭」

えりな「少しは乗りなさい!!!////」



おわり

新戸緋沙子の真意



緋沙子「最近ちらほらとえりな様の同人誌を目にすることが増えてきた」

緋沙子「しかし!!!」

緋沙子「それのほぼ全てがレ〇プ物!しかも相手はモブ!ふざけているのか!!!」

緋沙子「なぜ私と組ませてくれないのだ!!!」

緋沙子「ああああぁぁぁぁあああぁ!!!」


御粗末

誤字・誤入力・駄文にお付き合いありがとうございました

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ちな過去作

薙切えりな「なんで君が出てくるのよ!」 - SSまとめ速報
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薙切えりな「なんで君が出てくるのよ!」



幸平創真「かわいい」 - SSまとめ速報
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幸平創真「かわいい」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月06日 (日) 11:55:16   ID: _ZEvyc-H

すばらしい

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