八幡「陽乃さんと結婚して一ヶ月が経った」 (76)

八幡「ただいま」

陽乃「八幡、おかえり 私にする私にするそれとも私?」

八幡「先に風呂入ってからご飯食べます」

陽乃「も~相変わらずつれないんだから~新婚なんだからもっとイチャイチャしよ?」

八幡「そう言われましてもね…俺にそういうこと求めても意味ないの知ってるでしょう」

陽乃「あれれ~そんなこと言っていいのかなぁ?今日は八幡の大好きな物を作ったのに」

八幡「今日は俺が作るって言ったじゃないですか…仕事立て込んでるんでしょ?」

陽乃「仕事よりも八幡の方が大事だもん♪」ギュッ

八幡「そ、そうですか…」

陽乃「それに父さんから頼まれた仕事なんて大した量じゃないから」

八幡「ご飯食べ終わったら俺も手伝いますよ」

陽乃「八幡は高校生相手して疲れてるのにそんな事頼めないよ」

八幡「気にしないでください そ、その俺だって奥さんが大切ですから…」

陽乃「もう!八幡大好き!今日はいっぱいサービスしてあげるね?」

八幡「じゃあ俺風呂入ってきます」

陽乃「一緒に入ろう?」

八幡「い、いや一人でいいです」

陽乃「じゃあ私はご飯温めておくね」

八幡「お願いします」

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八幡(いい湯だ、疲れが取れる。それにしても陽乃さんと結婚してもう一ヶ月も経つのか。早いものだなぁ何だかんだで今の俺は幸せだ)

陽乃「八幡入るよ?」

八幡「ひ、一人で入るって言ったじゃないですか…」

陽乃「いいじゃん私たち夫婦なんだから ね?」

八幡「またそれですか…」

陽乃「ねぇ八幡、今幸せ?」

八幡「いきなりどうしたんすか?」

陽乃「どうなの?」

八幡「だから何で…」
(俺何かしちまったか?)

陽乃「ふと思うのあの時、八幡は何で雪乃ちゃんより私を選んだんだろうって」

八幡「その話はもうしないって約束したでしょう 俺も怒りますよ?」

陽乃「ごめんごめん 怒らないで?」

八幡「幸せですよ 物凄く」

陽乃「もうやっぱり八幡大好き!」

八幡「頂きます!」

陽乃「今日は高級牛タンを使ったビーフシチューだから味わって食べてね」

八幡「すいません 忙しいのにこんな手間かかるの作らせちゃって」

陽乃「愛する人に食べて貰いたいから私が勝手に作っただけだもん」

八幡「ありがとうございます」

陽乃「はい八幡 アーンして」

八幡「子供じゃないですしそういうのいいですよ」

陽乃「いいからアーン」

八幡「やればいいんでしょ」パクッ

陽乃「どう?美味しい?」

八幡「美味しいですよ」

陽乃「雪乃ちゃんの料理とどっちが美味しい?」

八幡「そういう質問やめましょうよ」

陽乃「答えてくれないといやだ~」

八幡「陽乃さんの料理の方が2倍ぐらい美味しいです」

陽乃「そこは普通100倍って言う所だよ?でもそれが八幡らしくて可愛い」

八幡「そ、そうですか」

陽乃「ほら口の周りついてるよ」スイッ

八幡「後片付けは俺がやるんで陽乃さんは仕事しててください 俺も終わったらすぐ行くんで」

陽乃「ありがとう じゃあお言葉に甘えるね」

八幡「はい」

20分後

八幡「陽乃さん、後片付け終わったんで手伝いますよ」

陽乃「zzzzz」

八幡「こんな所で寝たら風邪ひきますよ?分かる書類は俺がやっておくので陽乃さんはベッドで寝てください」

陽乃「zzzzzz」

八幡「やっぱり疲れるんだろうな…この人は何でもこなすから色んな人に頼られて その分俺が支えないとな」

陽乃「zzzz」

八幡「仕方ない ベッドまで移動させるか よいしょっと」

八幡「陽乃さん おやすみなさい」

陽乃「ムニャムニャ」

八幡「このぐらい書類を終わらせておけば陽乃さんの負担も随分減るだろう さて俺も寝るとするか」

陽乃「八幡…ありがとう」

八幡「いいっすよ気にしなくて 見たいテレビも特に無かったんで」

陽乃「Hする?」

八幡「大胆ですね…今日はもう寝ましょう 余計に疲れると大変なので」

陽乃「明日はしようね?」

八幡「まぁ…明日は金曜日ですし…」

陽乃「おやすみ八幡」チュッ

八幡「おやすみなさい」

八幡(いつも通り手を握って来たな)ギュッ



八幡「よし朝食できたぞ。陽乃さんは朝忙しいから手軽に食べれるパンに限るな」

陽乃「八幡おはよう」

八幡「おはようございます」

陽乃「あれ~朝ごはん作ってくれたの?私が作りたかったのに」

八幡「その割には随分と寝てましたね 疲れてるんだから無理もないですけど」

陽乃「ねぇ八幡」

八幡「何ですか?」

陽乃「おはようのチューして?」

八幡「行ってきますのチューもするなら今はしなくてもいいでしょう…」

陽乃「してくれないとお仕事頑張れない!」

八幡「仕方ないですね…」チュッ

陽乃「本当はしたいくせに~」

八幡「朝ごはん出来てるので食べて準備してください あと今日は俺が夜ご飯作りますから だから何か希望メニューありますか?」

陽乃「今日の夜はすき焼きが食べたいなぁ」

八幡「じゃあ帰りスーパーに寄ってきますね」

陽乃「はいカード」

八幡「そろそろ現金で買い物する様にしませんか?カードは何か怖いです」



陽乃「八幡の作った朝ごはん美味しかった!朝から幸せ」

八幡「それは良かったです。」

陽乃「今日は早く帰ってこれそうだからすき焼き待ってるね」

八幡「珍しいですね、金曜に早く帰ってこれるなんて」

陽乃「私は優秀だから八幡との時間を過ごすために仕事を終わらせるんだよ?」

八幡「それはありがとうございます」

陽乃「八幡もお仕事頑張ってね?最近の生徒は大変みたいだけど」

八幡「高校時代の俺に比べると生徒たちは全然手間が掛かりませんよ?」

陽乃「一番職場で手間が掛かるのは生徒じゃなくて毒舌同僚さんだもんねぇ~」

八幡「でもあいつも随分立派にやってますよ」

陽乃「そうなんだ…今度姉妹水入らずでお茶でもしようかなぁ」

八幡「たまにはいいんじゃないですか?」

陽乃「そうだね♪ じゃあ行ってきます」チュッ

八幡「行ってらっしゃい」

八幡「どれ今日もマッ缶飲んで一日頑張りますか」

雪乃「あら比企谷先生、今日も相変わらず生徒に悪影響な目をしているわね」

八幡「雪ノ下先生も相変わらずな毒舌ですね」

雪乃「そうかしら?」

八幡「そうだよ…認識してないのも相変わらずだな」

雪乃「貴方も自分の目の悪さを認識してないのね」

八幡「してるだろう 超してるだろう」

雪乃「なら何故改善に努めようとしないのかしら?」

八幡「こんな腐った目でも愛してくれる人がいるんだぜ?」

雪乃「・・・・」

八幡(気まずい)

八幡「そういえば陽乃さんが今度お前とお茶したいって言ってたぞ?」

雪乃「気が向いたらすると言っておいてちょうだい」

八幡「分かったよ 伝えておくよ」





雪乃「そういえば由比ヶ浜さんから連絡があって 今度三人で同窓会したいって言ってたわよ」

八幡「そうか久しぶりに三人で飲むのも大学時代を思い出していいかもしれないな」

雪乃「そうね…由比ヶ浜さんの仕事の話とかも気になるわ」

八幡「あいつがカウンセラーってのも考えられないな」

雪乃「そうかしら?確かに心理的なものはあまり得意ではないと思っていたけれど、人の話は親身になって聞くし親しみやすいじゃない」

八幡「まぁ確かにあいつはコミュ力高いし八方美人だからな」

雪乃「貴方と違ってね」

八幡「お互い様だろう でもそんな俺たちも立派に高校教師やってるんだよな」

雪乃「不思議ね 私たちが教師になるなんて」

八幡「そうだな」

雪乃「私はそろそろ行くわ」

八幡「今日も一日頑張れよ」

雪乃「貴方もね」

細かい間違いがあってしまい申し訳ありません

八幡「さてと本日の業務も終了だな スーパーに行くか」

雪乃「ではまた」

八幡「おうじゃあな」

八幡「よし行くか」

スーパーにて

八幡「今日は陽乃さんに上手いすき焼きを食べさせてあげよう 財布にはまだ余裕があるし」

小町「あれ?お兄ちゃん!?何で一人で買い物してるの?陽乃さんと喧嘩しちゃった?」

八幡「小町ちゃん その前提おかしいわよ」

小町「じゃあ何で一人で買い物に?しかも新婚でしょ?」

八幡「効率がいいから一人で来てるだけだよ」

小町「ふ~んそういう所昔から変わらないね」

八幡「お前こそ彼氏と上手く行ってるのか?」

小町「お兄ちゃんに会いたいって言ってるんだよ」

八幡「会わんぞ 大志には絶対会わんぞ」

小町「はぁ…本当はもう認めてるくせに」

小町「じゃあねお兄ちゃん たまには陽乃さんを連れて実家に帰ってきなよ?」

八幡「新年になったら挨拶に行くよ」

小町「じゃあ陽乃さんとお幸せにね!喧嘩しちゃダメだよ!どうせ勝てないんだから!」

八幡「一言余計だぞ んじゃあな」

自宅

八幡「ただいま…ってまだ帰ってないか 金曜日は大体遅いもんな じゃあ俺は準備するとするか」

2時間後

八幡「遅いな もう8時だぞ まぁ金曜だから仕方ないか…そういえば陽乃さん仕事大変そうだな」

八幡「そうだ 明日はどこかへ出かけるか 昔の俺なら休日に出かけるなんてあり得なかったな」

陽乃「ただいまー!遅くなってごめんね!」

八幡「おかえりなさい お風呂入っちゃってください 俺用意しとくんで」

陽乃「じゃあお風呂に入ってきちゃうね でも一緒に入りたいなぁ」

八幡「昨日入ったでしょう 準備するんで早く」

陽乃「も~う相変わらずなんだから」



陽乃「いい湯だったぁ~」

八幡「丁度食べ頃ですよ どんどん食べてください」

陽乃「お~美味しそう 豚肉もあるんだねぇ」

八幡「陽乃さん 牛肉よりも豚肉の方が好きですもんね」

陽乃「も~う八幡ったらそういう所が可愛い!」

八幡「さぁ食べましょうか」

陽乃「頂きます」

八幡「いただきます」

陽乃「はい八幡 アーン」

八幡「流石にすき焼きではまずくないですか?卵こぼれますよ?」

陽乃「いいじゃん いいじゃん」

八幡「仕方ないですね」パクッ

八幡「陽乃さん明日って予定ありますか?」

陽乃「特に無いけど 八幡は?」

八幡「俺に予定なんかないですよ」

陽乃「昔からそればっかりだね君は」

八幡「明日二人でどこかに出かけませんか?」

陽乃「八幡からデートのお誘いなんて珍しいね 明日雪でも降るんじゃないかな?」

八幡「いやならいいんですけど…」

陽乃「いくいくー!でどこに連れて行ってくれるのかな?嬉しいなぁ」

八幡「イルミネーションはまだ早いし…」

陽乃「深く考えなくていいよ 私は八幡と出かけられるならどこでもいいから」

八幡「どこぞの生徒会長並みにあざといですね」

陽乃「ちょっと美人な奥さんの前で違う女の話ぃ?」

八幡「冗談ですよ」

陽乃「幸せだなぁ」

八幡「ん?」

陽乃「幸せだなって思っただけ」

八幡「そうですか…俺もその幸せですよ」

今日はここまでです

陽乃「ごちそうさまでした 美味しかったよ」

八幡「そりゃ良かったです」

陽乃「片付けは一緒にしよ?」

八幡「そうですね というか今日は家でやる仕事ないんですか?」

陽乃「言ったでしょ?愛する八幡のために全部終わらせてくるって」

八幡「そんな理由で本当に終わらせるなんて凄いですね 流石です」

陽乃「愛は何よりも強いんだよ?」

八幡「そうですか…反応に困りますねその言葉」

陽乃「そこは壁ドンして俺もだよ?って言えばいいと思うよ」

八幡「もう俺も25ですよ?そんな事出来ませんよ」

陽乃「若くたってそんなことしなかった癖に」

八幡「俺はそういう奴ですからね そういえばあとひとつ話があるんですけど」

陽乃「何?夜のプレイでのご相談?」

八幡「違います」

陽乃「前ならこの言葉聞いただけで焦ってたのに 大人になったなぁ」

八幡「雪ノ下と由比ヶ浜と同窓会する事になったんだけど行っていいですか?」

陽乃「いいんじゃないの?」

八幡「随分とあっさりですね」

陽乃「そうかな?別に普通だけど」

八幡「ならいいんですけど」

陽乃「私もついていっちゃおうかな?雪乃ちゃんとお話したいし!」

八幡「お断りします 姉妹喧嘩なんてされたらたまったもんじゃないですから」

陽乃「まぁたまにはいいんじゃない?別にそんなことイチイチ許可取らなくてもいいよ?同窓会があるからって言えば」

八幡「一応報告しておこうかなと」

陽乃「日にちが決まったら一応教えてね 八幡がいない夜は寂しいからガッツリお仕事してくるから」

八幡「分かりました」

陽乃「何か眠くなってきちゃった 明日お出かけするために私はもう寝るね」

八幡「まだ9時30分ですよ?」

陽乃「こう見えても色々と疲れることとかあるんだよ?色々とね」

八幡「そうですか…んじゃ俺も片付けてから適当に寝ます おやすみなさい」

陽乃「おやすみ 八幡」

八幡(陽乃さん、何か様子がおかしいな。本当に疲れてるだけか?)

陽乃「八幡起きて!お出かけしよ?」

八幡「休みなんだからあと10時間ぐらい寝させてください」

陽乃「あれれ~?どこの誰かな~お出かけに連れて行ってくれるって言ったのは?」

八幡「それを言われると弱りますね じゃああと10分」

陽乃「だ~め起きないとどうなるか分かってるよね?」

八幡「貴方のいうそれはシャレにならないので起きます だから何もしないで!」

陽乃「八幡は聞き分けがいいね~よしよし」

八幡「陽乃さんひとつ聞いていいですか?昨日の夜の態度なんだったんですか?」

陽乃「何のことかな?」

八幡「とぼけないでください」

陽乃「気にしなくていいよ!それよりも早くお出かけしよ?」

八幡(気がかりだけど話してくれそうに無いな)

八幡「陽乃さんが見たいって言った映画見に行こうと思うんですけどいいですか?」

陽乃「八幡が珍しく気を遣ってる?何か後ろめたいことがあるのかな?」

八幡「別にそんなのないですよ…」

陽乃「本当かなぁ?」

八幡「本当ですよ。後ろめたい事なんてありません」

陽乃「ごめん 少しからかってみた」

八幡「全く貴方って人はこういうのやめてくださいよ」

陽乃「じゃあ映画見に行こっか?」

八幡「そうですね ってか何でそんなにお洒落してるんですか?」

陽乃「愛する八幡とのデートだからお洒落しないといけないでしょ?」

八幡「そりゃどうも」

陽乃「お昼はどうする?」

八幡「近場で何かしら食べましょう」

陽乃「八幡と一緒ならどこで食べても美味しいからいいよ」

八幡「ハハハ」


八幡「つーかマジでこんな感動物みるんすか?しかも並んでるのがカップルや夫婦ばっかだ」

陽乃「私たちも夫婦でしょ?そんなこと言っちゃダメだよ?」

八幡「俺がチケット買って来るんで陽乃さんは座ってていいですよ」

陽乃「やだ八幡と一緒にいたいもん」

八幡「凄いデレますね」

陽乃「ここまで私をデレさせた人間は八幡が始めてだよ?」

八幡「光栄です」

雪乃「あら奇遇ね 貴方たちも見に来ていたのね」

八幡「雪ノ下、お前もこの映画見に来たのか?」

雪乃「えぇそうよ…貴方たちと違って一人で来たけれど」

八幡「そうか そうだ雪ノ下、映画終わったら一緒に食事どうだ?陽乃さんがお茶したいって言ってたしちょうどいいだろう」

雪乃「邪魔にならないかしら?」

八幡「別にいいですよね?陽乃さん」

陽乃「私は別にいいよ~雪乃ちゃんと久しぶりにお話出来るし~」

雪乃「私は特に話したい事はないけれど」

今日は少しですがここまでです
ちなみに鬱展開はありません

陽乃「ねぇ八幡映画どうだった?」

八幡「まさか俺が映画でハンカチを使う事になるほど感動するとは思いませんでした」

陽乃「八幡もそれだけ人間性が身についたって事だって思うよ?」

八幡「そうですね…陽乃さんと付き合ってから色々なことしましたもんね」

雪乃「で?いつまでのろけを聞いていればいいのかしら?」

八幡「すいませんね 昼はサイゼでいいっすか?陽乃さん」

陽乃「八幡がいいならいいよ!」

雪乃「随分と仲が良いのね あの姉さんがこんなにも…」

陽乃「雪乃ちゃん?愛は凄いんだぞ~?」

八幡「じゃあ行きましょうか」

八幡「つーか雪ノ下とサイゼ来るのなんて大学以来か?」

雪乃「そうね…大学生の時は由比ヶ浜さんも一緒によく来てたわね」

八幡「色々と思い出すと懐かしいな」

雪乃「そうね…」

八幡「あれからもう5年ぐらい経つのか 」

雪乃「早いものね 時間は経っても貴方のその目は変わってないけど」

八幡「お前のその毒舌も変わってないけどな」

雪乃「言ったでしょ?虚言は吐かないって?」

八幡「真実が一番残酷だったりするんだぞ?」

陽乃「・・・・」イラッ

雪乃「貴方の場合は真実以前に人生そのものが残酷でしょう?」

八幡「失礼な 俺はこれでも教師として夫として頑張ってるんだぞ?」

陽乃「ごめん、八幡先に帰ってるね 二人でごゆっくり」

八幡「え?」

八幡「すまん雪ノ下 1000円やるから何か好きなもの食って帰ってくれ 話の続きは同窓会でな」

雪乃「まぁ仕方がない事ね。同窓会の日程が決まったら知らせるわ」

八幡「頼んだ!」

雪乃「ではまた」

自宅

八幡「陽乃さんいますか?」

陽乃「何で帰ってきたの?」

八幡「家なんですから帰ってきますよ」

陽乃「雪乃ちゃんのところに行ったら?」

八幡「何言ってるんですか…」

陽乃「私怒ってるからね?」

八幡「すいませんでした」

陽乃「謝れば機嫌が直ると思った?」

八幡(相当怒ってるな)

八幡「どうすれば許してくれますか?」

陽乃「自分で考えれば?」

八幡「確かに俺が100パーセント悪いです 久しぶりに一緒に出かけられたのに余計なことして」

陽乃「ふ~ん まぁ私が怒ってるのはそこじゃないけどね」

八幡「じゃあどこなんですか?」

陽乃「私の口から言わせるんだ?」

八幡「感情はあんまり得意じゃないんで」

陽乃「私より雪乃ちゃんといた方が幸せなんじゃない?いつも私と話してるときは素っ気無いのに随分楽しそうだったじゃん」

八幡「・・・」

陽乃「やっぱりさ、八幡が好きなのは雪乃ちゃんなんだよ 私よりも」

八幡「それは違いますよ」

陽乃「私がいくら愛してるって言っても八幡から愛してるって言ってくれたことなんてないよね?」

八幡「・・・」

陽乃「しばらく実家に帰るね」

八幡「ちょっと待ってください」

陽乃「バイバイ」

ガタン

八幡(はぁ…やっぱり俺って結婚生活とか向いてないのかな?普通の男なら意地になってでも止めたはずなのに)

八幡「確かに陽乃さんはいつも俺を愛してるとか幸せって表現してくれてるのに俺は照れて何ひとつ言えてなかったな」

~回想~

陽乃「八幡といれると幸せだよ?」

陽乃「私は愛する八幡のために仕事を早く終わらせる」

陽乃「私は八幡といけるならどこでもいいよ?」

陽乃「いいの愛する八幡の食べて貰いたくて勝手に作ったんだもん」

陽乃「仕事よりも八幡の方が大事だもん」

陽乃「私は八幡と結婚して良かったよ?」

陽乃「私をここまでデレさせたのは八幡が始めてだよ?」


八幡「つっても今の状況で行っても門前払いをくらうだけだし あの頃みたいに小町に相談してみるか」

実家

小町「お兄ちゃん!珍しいね!帰ってくるなんて?もしかしてお義姉さんと喧嘩でもした?」

八幡「お前はエスパーかよ」

小町「どうせまたお兄ちゃんが悪いんでしょ?」

八幡「そうだな 俺が完全に悪い」

大志「お兄さん!今お茶いれますね」

八幡「お前いたのかよ お前のお茶なんて飲めるか」

大志「相変わらず俺の扱いひどいっす」

小町「で?何があったか話してみて」

八幡「陽乃さんと映画見に行った先で雪ノ下と偶然再会して一緒に食事を食べることになったんだけど 俺と雪ノ下だけが盛り上がっちまってな」

小町「お兄ちゃんにひとつ質問するね 陽乃さんとあんまり出かけてないでしょ?」

八幡「そうだな 土曜日以前に日曜日も仕事の事が多くてな」

小町「それはやってしまいましたなぁ」

八幡「どういう事だ?」

小町「そんなことも分からないなんて小町的にポイント低いよ?」

八幡「本題を言ってくれ」

小町「簡単だよ陽乃さんは強いかもしれないけど乙女だって事だよ?」

八幡「・・・・」

小町「小町に聞くまでもなく答え分かってるんでしょ?ただ一人じゃ不安だったんでしょ?」

大志「お兄さんそういう事俺もあるっす!」

八幡&小町「うるさい」

大志「ごめんなさい」

小町「もう小町は理由も答えもあの時みたいには与えないからね?お兄ちゃんが決めるんだよ?どうするかを」

八幡「分かった。ありがとうな小町 俺行くわ」

小町「頑張ってね!」

大志「頑張ってください!」

八幡「おう」

自宅

八幡(陽乃さんの数日の様子を見てもきっと色んな事を考えていて色んな事で悩ませてしまっていたかもしれない)

八幡(だったら俺は逃げずにその全てを受け入れて俺の思っている正直な気持ちも伝えるしかないな)



今日はここまでです。
ちなみに物語の大きな動きとしては終盤ですがほのぼのとした夫婦生活も描いていこうと思ってます。

八幡「お邪魔致します。」

陽乃母「八幡さん、貴方陽乃と何があったの?」

八幡「簡単に説明すると喧嘩です。」

陽乃母「そう…貴方たちまだ新婚なんだからね」

八幡「申し訳ありません」

陽乃「今陽乃を呼んでくるから待っててちょうだい」

八幡「お願いします」

陽乃「…」

八幡「陽乃さん…二人で正直な気持ちを話し合いませんか?」

陽乃「ふ~ん」

八幡「俺も嘘偽り無く話すので」

陽乃「本当に?君はまた優しい嘘をつくんじゃないの?」

八幡「優しい嘘を続けたところでいつか関係が破綻するだけだと気づきました」

陽乃「私も言いたいことすべて言わせて貰っていい?嘘偽りなく」

八幡「いいですよ…俺もそのつもりなんで」

八幡「まず俺が好きなのは雪ノ下でも由比ヶ浜でもなく貴方です」

陽乃「じゃあ何で雪乃ちゃんとお話してるほうが盛り上がるのかな?」

八幡「陽乃さんには照れて上手く表現出来ないんです。ここまで俺を愛してくれるって言ってくれた人が今までいなかったので」

陽乃「それは言い訳でしょ?」

八幡「そうかもしれないですね…多分言葉で言っても信じてもらえないと思うので」チュッ

陽乃「!!!!」

八幡「俺がこういう事したことはあるのもするのも陽乃さんだけですよ?」

陽乃「八幡…」

八幡「これでも信じてもらえないなら俺は何度でもこうやって伝えますよ?納得して貰えるまで」

陽乃「八幡が理屈や理論じゃなく感情で行動するのは珍しいね 伝わってきたよ 言葉では説明出来ないけど だって涙ながらにキスするんだもん」

八幡「やっぱ俺にはこういうの向きませんね」



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月08日 (火) 17:37:57   ID: B4Unwcbm

続き書いてもええんやで?

2 :  SS好きの774さん   2015年09月09日 (水) 00:25:54   ID: 56IpqBpL

ワテも関西人でおまんがな!!
続き待ってるさかい

3 :  SS好きの774さん   2015年09月14日 (月) 11:54:30   ID: a0RlDMJp

なんで小町の彼氏を大志にしたんだよ。

4 :  SS好きの774さん   2015年12月13日 (日) 18:06:52   ID: zMduTjIG

ん?

5 :  SS好きの774さん   2016年01月14日 (木) 12:02:06   ID: BfM-2wnc

まったく、小町の相手は九条か八幡かほむほむか真九郎かetc…って前々から言ってるだろゴミが

6 :  SS好きの774さん   2018年01月18日 (木) 21:36:08   ID: upDE5rCn

もっと陽乃さんを拗ねさせろ

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