島村卯月「ガンバラナイト…ガンバラナイト…」 (29)

卯月(ガンバラナイト)「ガガ! ガガガ! ガンバリマス!」ATK0

未央「どういう……ことだ……」

未央「なんでしまむーがレベル4モンスターのガンバラナイトに」

凛「わからない。私が事務所に来た時はもう、卯月はガンバラナイトになってた」

卯月「ガンバラナイト! ガンバラナイト!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440801745

あ、言い忘れたけど遊戯王ネタです

未央「しまむー、気をしっかり!」ガシッ

卯月「ガガッ!」ペシッDEF1800

未央「あいてっ」

凛「攻撃を加えたから守備表示に変更されたみたいだね。ガンバラナイトの効果だよ」

未央「今の攻撃扱いなの!?」

未央「いったい何がどうなって」


アーニャ「ドーブラエ ウートラ……ふたりとも、何かありましたか?」

凛「アーニャ。おはよう」

未央「それが、朝来たらしまむーがガンバラナイトに」

アーニャ「……は、はっ」ムズムズ

未央「あ、くしゃみ出そうなの?」

アーニャ「ダー。少し、失礼……」

アーニャ「くしゅんっ」

ゴッ


未央「(一瞬の出来事だった)」

未央「(私達の目の前を極太の光が駆け抜け、気がついた時には)」

ドゴオオォン……

未央「(窓が割り雲を突き抜け、空へと光線が伸びていく光景が見えた)」

未央「……は?」

美波「ダメよアーニャちゃん。くしゃみした拍子に滅びのバーストストリーム撃っちゃ」

アーニャ(青眼の白龍)「イズヴィニーチェ、ごめんなさい。まだ、力の制御が難しくて」ATK3000

未央「ダメだ、アーニャもすでにおかしくなってる! そしてそれを普通に受け入れているみなみんもおかしい!」

凛「ふぅん。さすがはブルーアイズ。我が魂のカードよ」

未央「え、しぶりん?」

凛「……はっ。私はいったいなにを」

未央「まずい、しぶりんもおかしくなりかけてる」

未央「事務所に異変が起きている。そう確信した私達は、シンデレラプロジェクトの内外を問わずたくさんのアイドルを探した。まだ変になってない人を見つけるために」

凛「でも……」



まゆ(スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン)「荒ぶる魂! バーニングソウッ!!」ATK3500

瑞樹「なに? シンクロとはチューナーを1体しか使えないのではないのか!? わからないわ」

裕子「レディースエーンドジェントルメーン! 今日は皆さんにあっと驚くサイキックペンデュラム召喚をお見せしましょう!」

楓(オッドアイズ・ペンデュラムドラゴン)「おっと、アイスが……ふふっ」



常務「HAHAHA! シンデレラプロジェクトよ、覚悟するがいい! ここからが本当の勝負!」ガシャンゴシャン

友紀「常務が変形してデスクと合体した!」



小梅「フハハハ! 俺様のオカルトデッキが、てめえの首を真綿で絞めていくぜ」

文香「ブックス!」

みく「やっぱり時代は猫キャラキャット!」

莉嘉「語尾にキャットはおかしいザウルス!」

蘭子(ブラックマジシャンガール)「ブラック・バーニング!」

きらり(オベリスクの巨神兵)「にょわー☆」攻撃力∞

輝子「ヒャッハー! デュ↑エルだぁ!」

杏「さすがチームサティスファクションのリーダーだ!」

智絵里(レスキューラビット)「わ、わたし攻撃力300しかないので」

未央「ダメだ。まともな人が残ってない」

未央「一体なにが起きているんだ……!?」

未央「しぶりん、どうしよう」

凛「昂ぶる、昂ぶるぞ! プロデューサー、貴様とのデュエルはいつだってそうだった!」

武内P「デュエルで、笑顔を……」

未央「(アカン)」


??「困っているようですね」

未央「あなたは、ちひろさん!」

ちひろ?「いいえ。私はちひろではありません」

ドン・サウザンドリバー「我がアイドル達の意識を書き換えたのだ」

未央「なっ、どうしてそんなことを!」

ドン千川「すべてはこの世界に破滅をもたらすため」

ドン千川「やがてこの世界すべてが愚かなデュエリストとモンスターで埋め尽くされ、混沌の時代がやって来るのだ」

未央「そんな……」

ドン千川「さあ、貴様も我の力によって溺れるがいい」

未央「くっ……もう、ダメ――」



??「諦めるにはまだ早いぜ」

ドン千川「なんだと?」

未央「あ、あなたは」

十代「俺は遊城十代。こことは別の次元からやってきたデュエリストさ」

十代「この混乱の元凶である『破滅の光』を追ってきたんだ」

ドン千川「貴様……」

十代「どうやら力の源はそこにあるらしいな。さあ、その女の人から離れろ!」

ドン千川「フッ。そうしたいならデュエルで我に勝つことだ」

十代「いいだろう。デュエル!」

十代「いけ! ダークロウ、インフィニティ、フレシア!」

ドン千川「ぬわあああ」

十代「これでこの世界を破滅の光から守れたな」

未央「(どっちが悪役かわかんないくらい容赦ないデュエルだったな……)」

凛「あれ? 私はいったいなにを」

武内P「……朝からの記憶が、ありません」


未央「よかった。みんな元に戻った」

十代「なんとかなったか。それじゃ、俺は元の世界に帰るよ」

未央「あ、ありがとうございましたっ」

十代「礼なんていらないって……あ、そうだ」

十代「これ、よかったらやるよ。お近づきのしるしってやつ」

未央「いいんですか? ありがとうございます!」

十代「じゃあな。また会おうぜ!」

未央「あの騒動から数日が経った」

未央「私の周りは平穏そのもので、あの出来事は夢だったんじゃないかと思えるほど」

未央「でもそうじゃない」


卯月「未央ちゃん。そのカード、かわいいですね」

凛「クリフォトンっていうんだ」

未央「うん。すっごく強い人からもらったものなんだ」

未央「(このカードが、あれが現実だったことの証だ)」

卯月「そういえば、今日は流星群が見られるってニュースで言ってましたね」

凛「流星群かあ」

卯月「流れ星にお願いとかしちゃいましょうか。うーん、何を言えばいいかな……」

凛「未央は興味ある? 流星群」

未央「星に願いか……とんだロマンチストだな!」

凛「えっ」

卯月「えっ」

未央「あ……」


未央「(ところで、私だけびみょーに書き換えの影響残ってるような……)」



未央の奇妙な言動が消えるのに1週間を要した

その後、彼女は銀河眼アイドルとして一躍有名になるのだが、それはまた別のお話

終わりです
最初は卯月が「がんばらないと、がんばらないと」って焦燥する鬱話を書こうと思ったんですが、ストーリーを考えているうちに急にガンバラナイトが出てきて頭から離れなくなったので路線変更しました

レスキューラビットはウサミンか智絵里か迷ったけど智絵里にしました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom