提督「おう、今年も長々と休暇を貰ったからな」

ローマ「しかし…」

提督「いやあ、情報部の話によれば深海棲艦の大規模攻勢は暫く先、2、3ヶ月後ってとこらしいし暫く留守にしても安心よ」

ローマ「あまり空けるのも良くないんじゃないでしょうか？」

提督「なあに、心配いらんさ。これだけの鎮守府、そう簡単には落ちん」

提督「万が一に備えて代役も柱島の方からきちんと来てくれるみたいだしな」

提督「何しろ、こういうところはやけにしっかりしてるからな…」

ローマ「わかりました。それでは楽しんで…」

提督「いやいや、ここからが本題なんだが…」

提督「どっか、日本で行きたい場所無い？」





ローマ「はい？」



提督「いやいや、まだ日本に来て一度も鎮守府の外に出たこと無かったろ？」

提督「元青春18キッパーが北から南まで案内しちゃうぜ？」

ローマ「行きたい場所ですか」

提督「うん、出掛けたいんなら明日まで考えといてね」

ローマ「わかりました。検討しておきます」

ローマ「失礼します」




提督「(………)」

酉付けました




～高速戦艦寮～


ローマ「どうすればいいのかしら…」

リットリオ「どうしたの？」

ローマ「姉さん…実は」


かくかくしかじか


リットリオ「折角の機会だしお言葉に甘えて行って来ればいいじゃない」

ローマ「姉さんは行かないの？」

リットリオ「うーん…行きたいのはやまやまだけど…大規模整備をしなくちゃいけないってアカシが言ってたのよね」

リットリオ「あなたがここに来るまでに、だいぶダメージが来てたみたい」

ローマ「…分かった」

ローマ「私、姉さんと出掛けたいんだけどなあ…」

リットリオ「と、とりあえず、ここから近い場所に…」

ローマ「姉さん…どうしたの？」

リットリオ「なんでもないわ」

リットリオ「そ、そうね…き、キョウトなんかいいんじゃないかしら」

ローマ「キョウト…？」