勇者「そんなにおかしなふりして楽しそう」 (5)





ねえ、知ってるかい?

魔王は人間を殺すんだ。何故?魔王は魔族を率いる王様だから!!

それを倒す勇者。え?勇者って?

愛と正義で魔王を倒すとっても強い人なんだ!!!!

え?ただの殺し屋だって?

そうだね!






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魔王「なあ、側近。勇者ってどんな人間なんだ?」

側近「何故、そんなことを?魔王さまと勇者は敵同士。それ以外の理解が必要で?」

魔王「……うん。必要だよ。殺すかもしれない、殺されるかもしれない。そんな相手の理解をしたいって言うのは駄目なのか?」

側近「いいえ、構いませんけど……。まあいいでしょう。ご説明致します」

魔王「というか、何で知ってるんだよ」

側近「貴方から聞いておいてそんな無粋なツッコミを聞くとは思いませんでした」









側近「えぇと……。勇者のプロフィールは……。ああ、これですね
    名前不詳。年齢は17、性別は男性。今までの所業と言えば無差別殺戮」

魔王「人間、魔族問わず?」

側近「その通り」

魔王「うっわぁ……」

側近「ただの殺人鬼に聞こえますよねぇ。おお、怖い」

魔王「いや……。でも、そんな勇者多い気もする……頭の中で浮かんでしまった」

側近「何処の毒電波ですか」

魔王「エロゲ?」

側近「俗っぽい」










魔王「こうなると魔王とか勇者って何なんだろうなぁ……」

側近「哲学な話ですか?」

魔王「違う違う。……ハッキリ言うけどさ、この戦いって何の意味があるのか全く分からないんだよね」

側近「私にも分からないですよ。そもそもが何で、勇者という役割があるのかも一切不明です」

魔王「こう考えると何もかもがきな臭く感じるよなぁ」

側近「何が起こるんです?」

魔王「第三次世界大戦だ」

側近「洒落にならないんで、辞めてくださいよ」

魔王「お前から言ったんだろ」









側近「本当に戦う意味なんて無いんですよ。この地球は魔族も人間も貪欲さえ無ければ
    それぞれが豊かに生きる事が出来るんですから」

魔王「まあね……。ただ、貪欲から生まれたのが、憎悪で殺意で流血だからね。そこはもうどうしようも無いでしょ
    思えば勇者も可哀想だよねぇ。かと、言って人間が人間を殺した時点で同情の余地無しだけど」

側近「可愛い女の子なら許されたかもですねぇwwwwwwwwwwwwっw」

魔王「言うなし。いや、駄目だよ?許されないよ?」

側近「冗談ですよ、冗談。あ、そろそろ勇者来る頃ですね」

魔王「お、マジか。準備準備っと」





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