・モバマスss
・オリジナル設定有り
・Pが女性
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千川ちひろ(レッスン帰りの愛海ちゃんが事務仕事中のモバPさんの様子をずっと伺ってる)
ちひろ(いったいどうしたんでしょう)
モバP「ん、んー……」
棟方愛海「!」
ちひろ(モバPさんが伸びをした瞬間跳ねる様に彼女に向かって駆け出した!?)
愛海「とったよプロデューサァァァアアッ!!」
島村卯月「ただいま戻りました!島村卯月、今日も一日頑張りました!」
モバP「ああ、お疲れ卯月」
ちひろ「お疲れ様、卯月ちゃん」
卯月「お疲れ様です!プロデューサーさん、ちひろさん。さっき何かスゴい音が……なんで愛海ちゃんが介抱されてるんですか?」
ちひろ「モバPさんの背中から襲い掛かった愛海ちゃんが、彼女の自動迎撃スキルで倒されたからですね」
卯月「そんな!愛海ちゃんの棟方愛海ちゃんは大丈夫なんですか!?」
ちひろ「他人のフルネームを股間の俗称にするのはどうかと……」
ちひろ「あ、いえ。まず愛海ちゃんは女の子です。付いてません」
卯月「でもママの話ではプロデューサーさん、叔母さんは学生時代、狙ってきた痴漢を身体に触らす前に倒してたって話です。そして倒れた痴漢は皆股間を押さえてたそうで」
ちひろ「なにそれこわい」
ちひろ「あ、でもモバPさんの動きは見えなかったけど、愛海ちゃんは仰向けに倒れていましたよ?」
卯月「なるほど。年月の経過と身体が出来たことで、技を派生させることも可能になったんですね!」
ちひろ「なにそれちょうこわい」
卯月「流石叔母さんです!私の花嫁修行のためにお家に呼んだママの目に狂いはなかったんですね!」
ちひろ「……ええ?なんですか、女子力(物理)とか推奨されてそうなお家」
愛海「……う、ううん」
ちひろ「あ、気付いた」
モバP「大丈夫?愛海。どこか痛いところない?」
愛海「……背中が超痛い」
ちひろ(そりゃそうですよ。ビターンなんて擬音、現実で初めて聞きました)
モバP「ゴメンね。途中で気付いたんだけど、背中から落とすだけで精一杯だったの」
ちひろ(あの体制でそこまで出来れば上等過ぎる気が)
愛海「いいよいいよ。悪いのは襲い掛かったあたしだし」
愛海「でもそっか。あたし負けたんだね……」
モバP「愛海?」
愛海「あ、ううん。なんでもない」
モバP「でもどうしたの?死角から来ると加減利かないから、正面からって言ってたのに」
愛海「それじゃあ、それじゃあダメなんだよ」
モバP「え?」
愛海「今のあたしじゃ届かない!だからあたしは……!」
愛海「……あたし、寄るところあるからもう帰るね。お疲れ様でした。プロデューサー」
モバP「あ、愛海!ゴメンね、ちひろ。ちょっと見てくる!」
ちひろ「え?ちょっとモバPさん、仕事は!?」
卯月「あ、叔母さん。今日ママ出かけて遅くなるのを知ってますよね?帰ったら一緒にお料理しませんか?」
モバP「わかった!」
ちひろ「待ってくださいよ!……ええ?私だけで残り全部片付けるんですか?」
卯月「でもこれよくわからないんですけど、終わってませんか?」
ちひろ「へ?……本当だ。私の分も含めて終わってますね。愛海ちゃんに気を取られてた内にでしょうか。今度お詫びとお礼しないと」
卯月「それにしても愛海ちゃん。珍しく思い詰めてたような。ちょっと心配です」
ちひろ「勘ですけど、ろくでもないことの気がするんですが」
愛海「ハァ……ハァ……!」
南条光「なぁ大丈夫か、愛海。今日のレッスンもかなりの量こなしてたと聞いたし、アタシの特訓に付き合うことないんだぞ」
愛海「ううん、やらせて。あたしはもっと限界を超えないといけない。もっと速くならないといけないの……!」
光「速く?いったいなんのために」
愛海「もっと速くならないと……あの迎撃速度を越えてあのお山を掴めない!」
光「……ハ?」
愛海「お山を掴めない!」
光「二回言わなくても。そして重要なのはそこなんだ」
愛海「うん」
光「あれ、でも前に愛海が大人しくなった時ちひろさんに聞いたんだけど、他に迷惑かけないならモバPの胸を好きに出来るんじゃなかったか?」
愛海「確かにね。登れるお山が実質一種類だけになったのは痛手だったけど、これはこれで至福の時間だよ。今も堪能してる」
光「じゃあいったい何が不満なんだ?」
愛海「……ある時気付いたの。行為の最中プロデューサーが全く動じてないことに!感じている素振りを一切見せないことに!」
光「……ええ?でも我慢してるだけかもしれないし」
愛海「それにしては動じなさすぎる!光ちゃんの言う通りの鋼の自制心か、あるいは極度の不感症か、その両方か。とにかくあたしのスキルはプロデューサーのお山に通用しなかった!」
光「でもそれってそこまでこだわることなのか?」
愛海「あたしにとってはとても重要なことなの!完全にあのお山を制覇したことにならないの!」
愛海「……気付いてからはいつも挑み続けた。時には別の人のお山も借りた」
光「ええ!?」
愛海「あ、相手は全員男性スタッフだよ?もしかしたら筋肉の揉み方も勉強しないといけないのかんと思って。まさしく苦行だったよ」
光「なら良い、のか?と言うかよく協力してくれたな」
愛海「むしろ相手からの提案だよ?あたしの登山風景を見て、自分達も登ってみたい。でも勇気が出ない。だからあたしの手形取ったり、握手して間接タッチした気分になったり、どんな感触か聞かれたり。その代わりにって」
光(これが突っ込んだら負けってヤツか)
愛海「そこまでしてもあの牙城は崩せなかった!」
愛海「だからあたしはあるひとの望みにかけた。あの動じなさはただ我慢しているという方に!」
光「それが速さ云々に繋がるのか?」
愛海「プロデューサーのあのスキル、完全に無意識に起こしてるって話を知ってる?そして無敗。それを越えてお山を掴めば?」
光「あ、聞くのか。えっと、とてもびっくりする?」
愛海「そう!つまりプロデューサーは我慢の身体になれない!あわよくば初の敗北の屈辱もプラス!グッとプロデューサーが快楽に身体を歪める可能性に近付くの!」
光「言い方……でも前に愛海をソファーに突き刺したの見たけど、動き全く見えなかったぞ?」
愛海「確かに長い道のりなのは確実ね。まあその途中であたしのスキルが達するかもしれないし、気長にやるよ」
光「その執着にはある意味尊敬するよ。じゃあ特訓もう一度いっとくか?」
愛海「うん、お願い」
モバP「…………」
モバP(愛海があそこまで思い詰めてたなんて)
モバP(私はいったいどうすれば)
モバP(現状維持、それとも)
モバP(でもそれは愛海の向上心を阻害してしまう)
モバP(だけど現状維持なら愛海の自尊心はそれまで傷付いたまま)
モバP(私は、私は……)
モバP(よし)
後日
愛海「あたし、今日も一日頑張ったよね。と言うわけで本日最後の分、良いかなプロデューサー」
モバP「ん、もちろん」
愛海「うひひ、なら遠慮なく。いっただきまーす」
ちひろ「なんかもうこの光景に慣れてる自分が嫌です」
卯月「半ば公然の秘密ですもんね」
愛海「はあ、やっぱり最高だよ。いつか完全に制覇を……」
モバP「ン、アアー」
愛海「へ?」
モバP「えっと、良いよ。とても上手で、気持ち、良いよ愛海」
愛海「………………」
モバP(……予想以上におざなりな感じにっ!)
ちひろ(うわぁ。真顔て。棒読みて)
卯月(愛海ちゃん絶句してますね)
愛海「なに、それ」
モバP「ゴメン、愛海!私は」
愛海「同情?憐れみ?そんなので本当にあたしが喜ぶと思ったの?」
愛海「邪な行為なのは理解してるけど、それでもあたしのお山に対する情熱は本物だって。真剣なんだって!プロデューサーならわかってると思ったのに……!」
モバP「っ!」
愛海「所詮プロデューサーにとってお山の提供は猛獣のお腹を満たすようなものだったんだ!」
モバP「わ、私は……」
ちひろ(いや、それはそうでしょ)
卯月(そこを責めるのは、さすがに酷ですよ……)
愛海「馬鹿!馬鹿馬鹿!プロデューサーの、バカッ……!」
ちひろ「あ、愛海ちゃん!」
モバP「う、うぅ……」
卯月「プロデューサーさんも泣き出しちゃいました!?」
モバP「私は、私は自分が情けない!喜ばせようと思ったなんて、言い訳にもならないよ!」
ちひろ(あの様で!?)
モバP「挙げ句愛海の気持ちを踏みにじるなんて!最低だよ!」
ちひろ「いや、あれ理解したらダメな類いですから」
モバP「それでも、それでも私が安易なご機嫌取りと言われても仕方のない行為で、で愛海を傷付けたのは確かなんだ!」
卯月「なら謝りましょう?真剣な気持ちで向き合えば、きっと愛海ちゃんも許してくれますよ」
モバP「……そうだよね。ここで悲しんでいても仕方ない。準備が出来たら愛海の元へ向かうよ」
卯月「はい!頑張ってくださいプロデューサーさん!」
ちひろ「準備ってなんのですか?」
愛海「…………」
愛海「うひ、うひひひひひ」
愛海(これであたしの博打はほぼ成った)
愛海(後は追ってくるプロデューサーを扉の前で待ち構えて襲うだけ)
愛海(そしてそこであたしが賭けに勝ったのか、負けたのかを確かめるだけ)
愛海(光ちゃんに言ったアレは正しくなかった。正確じゃなかったね)
愛海(アレは今の計画に至るまで考えていたこと!)
愛海(肉体の成長以外で、どうやってあの物理ガードを抜けるか、あたしはひたすら考え抜いた)
愛海(そしてある時思い至ったの。別にアレに挑むことはない。正面からでも良いと)
愛海(プロデューサーがただ我慢しているだけなら、何も精神的ガードを下げるのは、びっくりさせることに拘る必要はない)
愛海(そう、例えば精神的に凹ませる、とかね)
愛海(だから一芝居うったわけ。これでもアイドル。演技はお手の物)
愛海(プロデューサーに意味深な言葉を放ってあたしを追わせ、最近特訓に付き合ってる光ちゃんの前で過去の本音を吐露)
愛海(あれで過保護なプロデューサーはあたしを励ますために何か行動を起こすだろう)
愛海(それを否定すれば……!)
愛海(あ、でもアレはない。あの下手な芝居には頭きた)
愛海(なにあの三流AVにも劣る演技。いや見たことないけど)
愛海(本気で傷付いたし、怒った時は演技を忘れたよ。流石に良心が痛むのを、築いた信頼全部失うのを覚悟してたのがバカみたい)
愛海(さて、ここまでは上手くいってる)
愛海(まあ元々運頼り。博打みたいなもの。上手くいったら儲け物)
愛海(凄くドキドキしてる)
愛海(!出てきた!)
愛海「今度こそとったよプロデューサァアアアッ!!」
愛海(うひひ。今こそプロデューサーのお山を真に制覇したか否、か?)
愛海(か、固い!さっきまでの柔らかさがウソみたい!)
愛海(まさかプロデューサーは筋肉の鎧でお山の脂肪を覆えるの!?)
愛海「いや、この感触は!?」
モバP「……お察しの通りだよ?あとそんなこと出来ないから。私人間辞めてないから」
愛海「プロデューサーいつから気付いて!?」
モバP「いや?さっきまでは本当に気付かなかったよ?」
愛海「じゃあどうやって!」
モバP「そう、あなたが部屋を出る前に、ここまではあたしの思い通りって顔を一瞬するまではね」
愛海「!」
モバP「だから部屋を出る前、かなりきつめにサラシを巻かせてもらったわ。実際今も苦しい」
愛海「な!?そんなお山に対する最上位の冒涜的な行為をその至高な一品に!?」
モバP「騙された分はこれで相殺ってことで。そしてさ、教えてよ」
愛海「へ?」
モバP「私は愛海や一部の男性の執着がわからない。そのせいで愛海が傷付けたのもまた事実なんだ」
愛海「……そっちにも気付いてたんだ」
モバP「うん。本当にごめんなさい」
愛海「良いんだよ。あたしも悪かったんだし。……なんでソファーに連れてくの?」
モバP「だから教えてよ。胸の良さを。……その身体で」
愛海「ちょっ、押し倒さないで!?」
モバP「あの、さ。経験ないに等しいからさ。ちゃんと教えてね?」
愛海「目の焦点合ってないよ!?なんかぐるぐるしてる!重いアイドルに迫られてる他のプロデューサーを他人事気分で見たことあるけど、それよりも怖い!」
愛海「ちひろさん!卯月さん!助けて!」
ちひろ「あ、モバPさん。私達もう帰るんで、戸締まりお願いします」
モバP「うんわかった」
卯月「ママには叔母さん帰りが遅くなるって伝えておきますね!」
モバP「うんよろしく」
愛海「薄情ものー!う、うわーっ!」
愛海はその後、おっぱい星人に目覚めたモバPと二人三脚で、おっぱいロードの第一歩を踏み出すことになるのだが、それはまた別のお話である
終
前に別の話で愛海ちゃんにオチを丸投げした挙げ句、死んだと思われるような酷い締めをしてしまったため、お詫びの気持ちを込めた筈なんですが。……どうしてこうなった
話を転がす為だけに卯月ちゃんを親戚設定にしたため、不愉快になられた方にはお詫びをば。どうもすいません
実際モバPが我慢してたかどうかはご想像にお任せします
見てくれた方に感謝を
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