島風「私と提督と」提督「愉快な仲間達で遊ぶ」 (40)

・久々の島風メインですが、何人かいます
・色々あって島風の敬語率低め
・短めです

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ある日
とある公園


提督「着いたぞー」

ガチャ バタバタ

島風「す、凄い……」

雪風「広いですね!」

時津風「人も多いねー」

天津風「整備されてて綺麗ね」

天龍「鎮守府の敷地の何倍あるんだよ、すげえな!」

提督「じゃ、必要最低限の荷物だけ持って入るぞー」ガチャ ゴソゴソ

艦娘「「「はーい!」」」



提督(どうして俺達は公園に来ているかというと、一週間前にさかのぼる――)

――――――――――

一週間前
執務室

提督「島風、お前どっか行きたいところあるか?」

島風「行きたいところ? 突然言われても……うーん」

提督「ゆっくり決めてくれればいいよ」

島風「……もしかして、デートの場所を考えてるの?」

提督「まあ、そんなところだ」

島風「私は提督と一緒ならどこでもいいよ?」

提督「そりゃちょっと困ったなー」アハハ

提督(世の中の男性はそう言われると困ってしまうのだよ……たった今それを経験した俺と友の話でくらいしか聞いたことないけどさ)

島風「うーん……あ、そうだ。ここより広いところで遊んでみたいかな?」

提督「鎮守府の敷地より広いところで?」

島風「うん。ここは艦娘がたくさんいて鎮守府が広い分、遊ぼうと思っても敷地がそこまで広くないから少し遊びにくいの」

提督「そうなのか……あまり意識してなかったな」

島風「だから、もっと広いところで駆けっことかしたいなーって思って提案してみたんだけど……」

提督「別にそれでもいいが……二人だとやれることが限られないか?」

島風「だから、何人か他の子も連れて行こうよ」

提督「それだとデートにならないと思うんだけど?」

島風「……」ジーッ

提督(どうやら、どうしてもこの提案を通したいみたいだ。不安がちに見つめてくる島風も可愛いな)

提督「……島風の提案でいこうか」

島風「本当?」

提督「ああ。ただし、車の関係で誘えるのは三人までとしよう。俺は引率の手伝いしてくれる艦娘を一人探す」

島風「ビスマルクに声をかけるの?」

提督「いや、ビスマルクは鎮守府に何かあったときに任せるから残す」

島風「念には念を、だね」

提督「そういうことだ。後は連れて行く艦娘が決まったら、動きやすい私服を買ってこい。軍服のままだと色々困るんでな」つ一万円札十枚

島風「……ここまで使うかな?」

提督「女性の服は高いイメージがあるからとりあえずな」

島風「ありがとう、提督」

提督「これくらい大したことないさ」

提督(ここに来てからそんな使わないし)



提督(――そこから色々あって、このメンバーになり今に至る)

一旦中断
シャワー浴びてから続き投下します

日にち跨いじゃった
明日眠くなるの覚悟で書き溜め投下します

――――――――――

公園内


提督「ここにビニールシートを敷いて…・・・よし、これでOKだな」

天龍「提督、荷物置くぞー」ドサッ

提督「おう、助かる」

雪風「天龍さん、司令、一緒に遊びましょう?」

天龍「おう。いいぜ!」

提督「俺は荷物見張ってるから、気にせず行ってこい」

天龍「荷物番なら俺が代わってもいいぞ?」

提督「心配するな。疲れたら交代するからそれまではお前も暴れてこい」

天龍「提督がそう言うなら、行って来るぜ」ダダッ

雪風「司令、行ってきますね」タタッ

提督「あまり遠くに行くなよー」

雪風「はーい!」



提督「さて、持ってきたカメラを……」ピッピッ

提督「……あいつらの親になった気分で、楽しんでる様子を撮影するかな」

シマカゼ、イッキマース
ハ、ハヤイワヨ
キャー

提督「……あいつ、艤装なくても速いな」パシャパシャ

――――――――――

しばらくして

天龍「疲れた……提督、交代してくれ」

提督「お疲れ。じゃあ後は任せた」

天龍「おう、天龍様に任せな!」

提督「ついでに、このカメラで適当に俺達を撮影してくれ」スッ

天龍「ちっちゃいカメラだなー。青葉のカメラの何分の一だよ」パシッ

提督「最近のカメラはこんなもんだぞ。とりあえずここで撮影できるからよろしく」

天龍「おう、任せとけ」

――――――――――
―――――

提督「よし、俺が投げたフリスビー取れたら何か一つお願いを聞いてやろうじゃないか」

雪風「何でも一つですか!?」

時津風「時津風も頑張らなきゃー」

天津風「……いいわ、私が絶対に取るから」

島風「……」

提督(島風が無言なのが怖いが……今は気にしないでおくか)

提督「よし、いくぞー!」ブゥン

ヒュウウウウウウウウウウウン

雪風「結構飛んでますが、頑張ります!」ダダッ

時津風「結構飛んでるねー」ダダッ

天津風「飛ばしすぎよ! 木に引っかかったらどうするの!?」ダダッ

提督(微笑ましいな。精一杯フリスビーを追いかけて)ニコニコ

島風「……」ジーッ

提督(島風は走る準備をしたまま、ずっとフリスビーを目で追ってる……まさか軌道を読んでるのか?)

ヒュウウウウウウ

雪風「あっ、左へカーブしていきました!」

天津風「そんな!?」

島風「今!」バビュン

提督「うおっ!?」ビクッ

島風「届けー!」ピョン パシッ

時津風「ああっ! 取られちゃったー」

天津風「悔しいけど、負けね……」

雪風「す、凄い執念でした……」

島風「にひひっ」ニコッ

提督(これが執念の為せる業なのか……いつもの追いかけっこであの速さ出されたら今の俺でもすぐ捕まりそうだな)



天龍「うちのエースって、すげえな……」パシャパシャ

――――――――――

昼食


提督(この日の前に予め間宮、伊良湖、鳳翔、大鯨といった料理上手な艦娘数人に頼みお弁当を用意してもらっていた)

雪風「このおにぎり、美味しいです!」ニコッ

時津風「エビフライも美味美味ー」モグモグ

天津風「澄んだ風を感じながら食べるお弁当……いいわね」モグモグ

天龍「この唐揚げ、最高だな!」モグモグ

提督(みんな美味しそうに食べてるなー。まあ実際美味しいからな)モグモグ

島風「……」モグモグ

提督「ん、どうした?」

島風「えっとね……私もこれくらい美味しいお弁当を作れたらいいなーって思ったの」

提督「……それは島風の努力次第かなー」

島風「今は忙しいけど、いつか作ってあげるね」

提督「ああ……期待してる」

天龍「おいおい、突然二人の世界に入るなよー」

天津風「……やれやれ」ジーッ

時津風「熱々だねー」

雪風「仲が良さそうでよかったです」ニコッ

提督「す、すまん……」

時津風「で、食べさせあいっこはしないの?」

島風「!?」ドキッ

提督「し、しないからな?」ドキッ

島風「そ、そうだよ……恥ずかしいし」カァァ

天津風「こら、からかっちゃダメよ」

天龍「見せ付けられたら、胸焼けがしそうだぜ……」

――――――――――

昼食後

提督「食いすぎて動けん……撮影するか」

提督「……あいつらは食べて少ししか休んでないのに元気だなー」パシャパシャ



男性「こんにちは」

提督「こ、こんにちは……」ビクッ

提督(不意に後ろから話しかけられたから、ちょっと動揺してしまった)

男性「ほら、君も」

女性「こんにちは……」

提督(俺より少し年上の男性と、帽子で顔を隠している女性か……見たことない人だな)

男性「……彼女達は、貴方のお子さんですか?」

提督「いえ、親戚の子供達でして……私が預かっているんです」

提督(さすがに艦娘ですなんて言えないし……とっさの嘘ってやつだ)

男性「そうですか、元気に遊んでいますね」

提督「そうですね。ただ、元気すぎて振り回されそうですけど」

男性「確かに、私でも彼女達の相手は骨が折れそうです」クスッ

提督(何でか興味津々なご様子だな。もしかして艦娘のことを知ってるのか?)

男性「……貴方は、自分の今の仕事に誇りを持っていますか?」

提督「え、ええ……」

男性「そうですか。それなら良かった……」ホッ

提督「……貴方は、私や彼女達のことを知っているのですか?」

男性「ええ、ご活躍のほどは聞いていますよ……お互い、彼女達のために頑張りましょう」ニコッ

提督「は、はあ……」

提督(やっぱり、どっかの提督みたいだな。何で素直に提督だって言って来ないんだと思ったが、俺も隠してたからおあいこか)

女性「あなた、それ以上は……」

男性「分かっているよ。そろそろ行こうか。突然話しかけて、失礼しました」

提督「い、いえ……」

男性「では、私たちはこれで」クルッ スタスタ

女性「……彼がご迷惑をお掛けしました」ペコッ 

提督「いえ……気にしないでください」

女性「そう……私もこれで失礼します」クルッ スタスタ

提督(ん、サイドテール? つばの広いその帽子でなぜサイドテールなんか……それにあの声も聞き覚えが……そういえばあの提督は……)



島風「提督ー?」

提督「うおっ!?」ビクッ

島風「ぼうっとして、どうしたんですかー?」

提督「あ、いや……知らない人から話しかけられてちょっと話してただけだ」

島風「へー、そうなんだ。何か聞かれたの?」

提督「今の仕事に誇りがあるかどうかを問われたかな」

島風「……知らない人の質問とは思えない内容だね」

提督「ああ、まったくだ」

――――――――――

夕方
車内


提督「荷物はまとめたかー?」

雪風「大丈夫です!」

天津風「ええ、問題ないわ」

時津風「平気平気ー」

天龍「問題ないぜ!」

島風「私も大丈夫!」

提督「よし、じゃあ出発するぞー!」ブロロロ

ブゥゥゥゥゥゥゥン



提督(長いようで短かったな……今度は春にここでお花見でもしてみたいなー)

提督(それまでに戦争が終わっていたら……全員で来れそうだな)

提督(そんなことを思いながら、車を運転した――)










雪風(あれ? 島風はまだお願いを司令に聞いていなかったような……)








――――――――――


提督の部屋


提督「あー、どっと疲れが来たな……」ゴロン

島風「そうだね、私も疲れちゃった」ゴロン

提督「今日はさっさと寝て、明日からの仕事に備えようか」

島風「……えいっ」ポフッ

提督「うげっ……突然覆いかぶさってどうした?」

島風「提督、何か忘れてない?」

提督「何がって……あ、フリスビーのやつか」

島風「うん。私はまだ何もお願いを言ってないよ?」

提督「すっかり忘れてたな……で、何がお望みだ?」

島風「えっとね――」





島風「――この長い夜の時間、出来れば明けるまで……島風に付き合って」

提督「ん? お前と夜更かしをしろということか?」

島風「うん」

提督「……起きていられる自信がないんだけど」

島風「大丈夫、絶対眠くならないと思うから」ニコッ

提督「……まさか、な」

島風「そのまさか……だよ?」ポッ

提督(フリスビーであんなこと言わなければよかった、なんて言わない。ここまでして島風が望んでいるのなら俺は……)

提督「……あいつには内緒だぞ? しばらくは」

提督(話したらやばいことになるのは目に見えてるし……いつかは確実にその日が来るだろうけど)

島風「にひひ、誰にも言わないよ。だから、始めよう?」

提督「……ああ」





提督(こうして、ほのぼのしていたはずの一日は忘れられない一日になった――)



終わり

以上です
ビス子とデート書いたのでこっちもいい加減に書かないとなと思っていたのですが、普通にデートする様子が想像できなかったのでこんな感じにしました
後はご想像にお任せします

男性と女性に関しては過去作読んでたら想像つくかもしれませんね。女性の方はすぐ分かるでしょうけど
今後も、こういうことを少しやるかもしれませんので予めご了承ください

とりあえず、この提督と島風、ビスマルクメインの話は終わりにします
もうこれ以上書くことがないのと、新しい艦娘にも触れたいですから

長々と書きましたが以上です。読んでくださりありがとうございました
HTML依頼は明日にします

最後に書いていた作品の名前を一部だけ紹介します



・島風「提督、どうしたの?」提督「実はな……」

・加賀「どういった風の吹き回し?」提督「私だってそういう気分の時もあるさ」

・瑞鳳「鳳翔さんが寝てる」鳳翔「……」



一番上の作品のレス艦これSSは全て追えると思います
では、おやすみなさい

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