八幡「つーか、お前２２の時に出来た初彼氏とは３週間で別れて２５歳の時に出来た彼氏とは一ヶ月持たないで別れたんだっけ？」

雪乃「そうよ…恋愛って難しいものだったわ。」

八幡「まぁな俺も今まで付き合った子と最長で３ヶ月だったもんな」

雪乃「貴方は女心以前に人としての心にまだ確信を持ててないから仕方がないわ。」

八幡「どこの妖怪人間ですかね僕は」

雪乃「フフフ」

八幡(やはり雪ノ下の笑った顔は可愛くて魅力的だ）

八幡「今度は久しぶりに由比ヶ浜も誘わないか？」

雪乃「無理よ、二人目が出来たばかりで子育てが大変なのだから」

八幡「あいつももう立派なママか…」

雪乃「そうね…旦那さんも小説家として十分稼いでいるし」

八幡「まさか由比ヶ浜が材木座と結婚するとは驚いたよ」

雪乃「私は戸塚くんと川崎さんが結婚したことに一番驚いたわ」

八幡「戸塚を返せ」

雪乃「川崎さんに言ってちょうだい」

八幡「どれそろそろ時間だし、帰るとするか」

雪乃「そうね…来週もまた同じ時間にここで会いましょう」

八幡「だな」

雪乃「ではまた来週」

八幡「じゃあな」

～自宅～

八幡「ただいま」

大志「お兄さんおかえりっす！」

八幡「おう大志、小町は？」

大志「嫁ならもう寝てるっす」

八幡「そうか」

大志「お兄さん、今日は俺と一杯やりませんか？」

八幡「おっいいねぇ…飲み足りないと思ってたんだ。たまには男同士でやるのもいいだろう」

大志「それじゃビール持ってきますね」

八幡「それでよ今日の雪ノ下の服装には俺もちょっと興奮しちまったんだよ エロいんだもん」

大志「お兄さんさっきから雪乃さんの話ばかりっすね」

八幡「しょうがねぇじゃねぇか…好きなんだからよ」

小町「ちょっとうるさいんだけど子供が起きちゃうでしょ」

大志「ごめん」

小町「お兄ちゃんやっぱり雪乃さんのこと好きだったんだね」

八幡「そりゃそうだろう！誰よりもあいつのことを愛してるぜ！」

小町「ならさその気持ちを伝えてきてよね どうせ今日暇なんだからデートにでも誘えば？」

八幡「無理だよあいつは土曜も仕事してるから！チクショー！」

小町「はぁ…とにかくもう二人とも寝てくれない？うるさくてたまったもんじゃないから！」

～一週間後～

八幡(今日は誕生日だというのに予定は雪ノ下との呑みしかない。誕生日を家族以外に祝われることはなく今年も終わるのか）

平塚「比企谷、誕生日おめでとう！私と旦那からだ」

八幡「同僚に祝って貰えるなんて思ってもいませんでした」

平塚「大岡によろしく言っといて下さい」

平塚「分かったよ。それより君、今日は何か予定あるかね？」

八幡「雪ノ下と呑みぐらいですけど？どうして？」

平塚「ほぉ二人っきりで呑むって事は付き合ってるのかね？」

八幡「別に付き合っていませんよ。同じ未婚同士寂しく飲むだけですよ」

平塚「君たちの仲が進展すると私も嬉しいよ」

八幡「そんな期待されてもねぇ…」

平塚「まぁ頑張りたまえ」

八幡「はい」

～夜～

八幡「すまねぇ遅くなった 少し残業でな 残業代出ないけど」

雪乃「約３０分待たされたわね。まぁいいわ今日は貴方の誕生日だから多目に見てあげるわ」

八幡「俺の誕生日、覚えててくれたのか？」

雪乃「忘れるわけないでしょう…毎年プレゼント買わされてるんだから」

八幡「人聞き悪い言い方はやめてくれ」

雪乃「これプレゼントよ」

八幡「おっありがとう！開けていいか？」

雪乃「家に帰ってからのお楽しみよ」

八幡「さいですか」

雪乃「さぁ今日も呑みましょう」

八幡「だな」

八幡「やっぱり金曜日に呑むビールは格別だわぁ」

雪乃「いい飲みっぷりね」スゥ

八幡「お前はビールよりタバコの方が好きなんだな」

雪乃「お酒は日本酒の方が好きなのよ」

八幡「お前はワインとかの方が似合いそうなのにな」

雪乃「貴方は芋焼酎がお似合いよ 芋だから」

八幡「へいへい」
(今日は俺の誕生日だし勇気を出してみるか）

雪乃「ねぇ比企谷くん」

八幡「なぁ雪ノ下」

雪乃「先にどうぞ」

八幡「じゃあ言うぞ…明日どこかへ出かけないか？」

雪乃「え？」

八幡「ダメか？」

雪乃「いいわよ。貴方が誘ってくるなんて何年ぶりかしら？」

八幡「よしじゃあ今日はこの辺で切り上げるか 何時ごろ車で迎えに行けばいい？」

雪乃「９時でお願いするわ」

八幡「了解」