かんむすたーの研究レポート (22)
はじめに
・このSSは某ハムスターの研究レポートをパク…もとい参考にしたものです。
・遅筆の上に書き溜めもないので、投下は遅れがちです
・ちなみに、かんむすたーは艦娘とハムスターを混ぜたような可愛い生き物であり、実在の艦娘及びハムスターとは関係ありません
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実在の艦娘……?
かんむすたーの記憶力は実はあまり良くない。
例えば、このゆきかぜの前に芋を置いてみる。
ゆきかぜ「あっ! おいもが落ちてます! 美味しそう!」
そこに後ろから声をかけてみる。
提督「おおいゆきかぜ!」
ゆきかぜ「あ! しれぇ! 何か御用でしょうか!」
提督「いや、なんでもない」
ゆきかぜ「そうですか!」
そのまま立ち去る。すると。
ゆきかぜ「あれ? 何でゆきかぜ、おいも持ってるんだろう」
何故自分が芋を持ってるのか、もーわからない。
かんむすたーを飼育するにあたって、毎日の散歩を欠かしてはいけない。
しかし、その際は必ず一匹づつケージから出さねばならない。
みゆき「あいたっ」ごつん
いなづま「衝突したのです!」ごつん
あまり視力が良くないので、このように衝突したりする。
ずいかく「ちょっと! 邪魔よ!」
かが「頭にきました」
喧嘩に発展するケースもある。
そして何より。
きよしも「ねえなにしてんのー? なになになにねーぇ!」うろうろ
ときつかぜ「あたしに隠し事とか良くないなー」ちょろちょろ
提督「下手に動くと踏んじゃいそうで動けない……」
>>2
早速実在の、の位置を間違えた無能な私を許してくれ…
かんむすたーの中にも、色々な種類がある。
例えば今散歩している、ゆきかぜは、体の小さな種である「くちくかんむすたー」、俗に言う「くちくかん」だ。
ゆきかぜ「あっ! 何か落ちてます!」
くちくかんは、色々な事に興味を持ち、見慣れないものを見つけるとすぐに拾う。
しかし、うっかり変なものを拾ってしまう事もあるので、すぐに一旦回収したい所だ。
提督「ゆきかぜ、何を拾ったんだ? 渡してごらん」
ゆきかぜ「これです」
……なんて、素直には渡してくれないので、力づくで回収するしかないのが辛い所だ。
提督「あっ! それネジ! 危ないから渡しなさい!」
ゆきかぜ「嫌ですぅ! これはゆきかぜが拾ったんです!」
くちくかんよりも少しだけ大きくなるのが、「けいじゅんようかんむすたー」、けいじゅんだ。
くちくかんのように、何にでも興味を示す訳では無いが、やはり注意が必要だ。
じんつう「油断しましたね。脱走成功です」
せんだい「夜になるとお散歩したくなるよね!」
くちくかんよりも力がある分、気をつけないと脱走を企てるのだ。
こういうのをどうすれば良いかというと。
なか「あっ! せんだいちゃんとじんつうちゃん! なかちゃんに会いに来てくれたんだね!」
大抵、仲が良いかんむすたーのケージの近くに行くので、そこを捕まえるのである。
けいじゅんよりもさらに大きいのが、「じゅうじゅんかんむすたー」、「じゅうじゅん」だ。
この種は、けいじゅんよりも更に力も強いが脱走を企てる事も少なくなりがちだ。
あしがら「カツの匂いがするわね……トンカツが、チキンカツが、私を呼んでいるわ! さあ、カツを私に与えなさいな!」
なち「ふむ。日本酒の香りも感じるな。一口貰おうか」
代わりに、こちらの食事をねだるようになる。
無論、無視も出来るのだが。
あおば「こんな良い匂い、あおば、じっとしてられないなー」うずうず
ふるたか「じーー」左目きらきら
提督「くっ……もってけ!」
キラキラした眼差しで一斉に見られると、つい与えてしまうのである。
かんむすたーの中で、最も大きいのが「せんかんむすたー」、「せんかん」だ。
この種は力も強く、くちくかんとは違った意味で、散歩の際には注意が必要だ。
はるな「ていとくの机に、美味しそうなお菓子があったので持ってきました!」
きりしま「さすがはるな。データ以上の働きね!」
お菓子なんかを放置しておくと、楽々と持っていってしまうのだ。
さらに、散歩の時間が終わってケージに戻す時にも注意がいる。
提督「ほら、もう帰るぞ」
このように、無造作に持ち上げると……
ひえい「ひえっ!? 敵ですか!」がぶっ
驚いて噛みついてくる。これはどの種類のかんむすたーでも同じだが、せんかんの噛みつきは特別痛い。
なので、柔らかく包むように運びたいところだが。
ながと「このながとの逃げ足は伊達ではないよ!」
無理矢理手の隙間をこじ開けて抜け出してしまうのだ。
こうくうぼかんむすたー、「くうぼ」は、他の種とは違い、定期的に「ボーキサイト」と呼ばれるものを摂取する必要がある。
これが無いと、くうぼは動けなくなってしまうのだ。
なので、くうぼ達はなるべく多くのボーキサイトを確保しようとする。
かが「これは……きっとずいかくが隠したボーキサイトね。貰っておきましょう」
散歩の時に、他のくうぼが隠していたボーキサイトを見つけて持っていってしまう事もある。
本当なら叱らねばならなさそうなのだが、この場合は叱らない。
ずいかく「これは……かがさんのボーキサイトね。もらっちゃおっと」
大抵お互い様だからである。
かんむすたー、特にくちくかんはイタズラも好きだ。
そういう時には、きちんと叱ってやらないといけない。
いなずま「なすはきらいなのです!」がじがじ
提督「おやいなずま。茄子をそんなにして。そんなことして良いと思っているのかい?」
いなずま「なのです!」←良いと思ってる
提督「そんな悪い子にはお仕置きだな。それ、おにぎりの刑だ」ぎゅっぎゅっ
いなずま「やめて欲しいのです! もうしないのです!」
効果は覿面だ。
しかし、この時他のかんむすたー、特に仲の良いかんむすたーに見られない方が良い。
あかつき「いなずまがいじめられてる!」
ひびき「後でやり返さないといけないね」
いかづち「近づいたら噛みつくわ!」
くちくかんでも、噛まれたらすごく痛いのだ。
かんむすたーは、甘いものが大好きだ。
なので、たまにアイスなんか与えてやるととても喜ぶ。
ときつかぜ「まんぞくまんぞくー」
しかし、たまに後で食べようととっておき、そのまま忘れてしまう子もいる。
当然、アイスは溶けてしまう。
はるな「はるなのアイス溶けちゃってます……」しくしく
悲しそうに泣いているのを見ると、つい新しいのを与えたくなる。
しかし、そんな所を見られれば他のかんむすたーの心に不満が残る。
こんごう「はるなばっかり」じとー
ひえい「はるなばっかり」じとー
きりしま「はるなばっかり」じとー
こうなると、後々いじめられる原因となる。
なので、ここは心を鬼にしてスルーし……
あとでこっそり渡そう!
はるな「はるな感激です!」
くちくかんは他の種と比べて力が弱いので、胡桃なんかを与えると、殻が堅くて食べられない事が多い。
しぐれ「この僕をここまで手こずらせるとはね……」がじがじ
そんな時、我々が手を出して割ってやっても良いのだが。
やましろ「割れないの? 貸してみなさい」
近くにせんかんがいると、割ってくれる事もある。
やましろ「はい、割れたわよ」
堅い胡桃を割ってもらい、しぐれは、やましろを見て思った。
しぐれ(改めてみるとやましろって……)
山城「な、なにかしら」
しぐれ(お尻が大きい)
やましろ「なによそれ!」
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