妹「お兄ちゃんの好みのタイプっているの?」 (171)

男「何急に?」

妹「気になったから聞いただけ」

男「うーん・・・」

男「特に考えた事ない」

妹「ないの?」

男「うん」

男「色々タイプとか言っても、結局好きになった人が好きじゃん?」

男「な?」

妹「何か偉そうでキモいね」

男「お前から聞いたんだろ・・・」

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妹「お兄ちゃんってさぁ、彼女とか作んないの?」

男「作りたくてもできないの」

妹「あ、やっぱり?ぷぷ」

男「お前だって、まだないだろ?」

妹「うっさいなぁ」

妹「あ、テレビ始まる時間だ」

男「お前あの番組好きだもんな」

妹「何処行くの?」

男「勉強」

妹「何言ってるの?一緒に見てよ、兄なら当然でしょ?」

男「・・・」

男「喉渇いた」

妹「何か飲む?」

男「麦茶」

妹「私はお兄ちゃんの召使いじゃない」

男「用意してくれる流れだっただろ?」

妹「でも、何かキモくて」

男「あっそ、じゃあ良いよ自分で出す」

妹「あ」

男「うん?」

妹「座っててよ、私がやる」ゴソゴソ

男「おう頼む」

男「ムニャムニャ・・・」

男「・・・」zzz

妹「あ」

妹「お兄ちゃん?そんな格好で寝たら夏でも風邪引くよ」

男「・・・」zzz

妹「起きないし」

妹「・・・」

妹「しょうがないな」

妹「毛布毛布」

妹「お兄ちゃん速く食べて学校遅れる!」

男「わ、わかってるよ」

妹「いっつもいっつも寝坊?お兄ちゃんって学習能力ゼロ?」

男「謝ってんだろ?そんな怒るなよな」

妹「何?逆ギレ?悪いのはお兄ちゃんなのに」

男「わかったって・・・」

妹「はやくしてよね。私まで学校遅れちゃうじゃん」

男「お前だけ先に行けば良いだろ?」

妹「はぁ?」

男「何だよ」

妹「・・・」

男「大体高校生にもなって兄妹一緒って」

妹「良いからはやく食べれば?」

男「お、おう」

妹「ふんだ」

妹「お兄ちゃんって本当にデリカシーゼロだね」

男「そこまで言わなくても」

男「おっはよ」

男友「おいーっす」

男友2「お前等また兄妹一緒だったっしょ?」

女友「あ、私も見た」

男「別に良いでしょ。兄妹仲良し」

男友「お前ってシスコン?」

男「ただ大事にしてるだけ」

男友「その発言がヤバいって」

女友「でも妹ちゃんって可愛いよねー彼氏いないの?」

男「いないよ」

男友「反応早いなぁ」ニヤニヤ

男「うっさい」

男友2「マジでいないの?」

男友「狙ってんの?」

女友「どうすんのシスコン君?」

男「シスコンじゃないって」

男「まぁでも駄目かな」

男友「うっわ」

男「・・・もう何とでも言え」

先生「席に着けー」

先生「おい!お前に言ってるんだぞ!男友2!」

男友2「うわ、やべ」

先生「空気を読めよ。先生が教卓に来たら座れ」

女友「ぷぷ」

先生「えーっと今日は転校生を紹介しまっす」

男「?」

男(この時期に?)

転校生「こんにちはー」

男友「お、女の子だ」

男友2「結構可愛いじゃん」

女友「あんたってソレばっかだよね」

男友2「何だよ絡んでくるな、お前俺の事好きなの?」

女友「は、はぁ!?//」

先生「じゃあ転校生はあっちの席座って」

転校生「はーい」

転校生「てな訳で、隣だねよろしく!」

男「おいっす」

転校生「ねね」

男「はいはい」

転校生「教科書、ないんだ見せて~」

男「良いよほれ」

転校生「隣人が優しくて私は嬉しい」

男「隣人って」

男友「もう打ち解けてる・・・アイツシスコンじゃないのか?」ヒソヒソ

男友2「可愛ければ誰でも良いんだよな結局」ヒソヒソ

男「・・・」

男(聞こえてるって)

転校生「君ってシスコンなの?」

男「はぁ?」

転校生「だってあの人達が」

男「ああ・・・・いや違うよ」

男「妹と方向同じだから一緒に登校しててさ」

男「それで色々言われてるだけ」

転校生「そっか、家族想いなんだね」

男「そんな大げさな物じゃないけど」

男「ふぃー終わった」

男友「お前今日一緒に帰らね?」

男「いや俺残りだわ」

男「進学の事でさ、大学について聞きたくて」

男友「ふーん」

男「何だよ」

男友「それ、本当は嘘で妹と一緒に帰るんじゃないかなって思って」

男「シスコン疑惑はまだ晴れてないんだ」

男「ありがとうございました」

先生「また何か相談あればこいよ」

男「はい」

先生「何でも良いぞ!恋の悩みとかもな!」

男「あはは・・・」

男「じゃあ」

先生「おう」

転校生「あれー隣人君」

男「あ」

転校生「奇遇だね。私も残り」

男「俺はもう帰るけどね」

転校生「ふふ」

男「何?」

転校生「私ももう帰りー」

転校生「一緒に帰ろうよ!せっかくだもん」

男「うーん」

男(妹が怒るか?いや連絡入れておけばいいかな)

男「良いよ」

転校生「わーい」

男(なんだか人懐っこい子だな)

男「家の方向一緒だねA町ならさ」

転校生「私、実はこっから家までの行き方よく知らないんだよね」

転校生「引っ越してきたばっかりでさ」

男「そなの?行きは?」

転校生「行きは車!」

転校生「本当は歩いて行くつもりだったんだけど寝坊しちゃってさ」

男「はは、俺もよく寝坊する」

転校生「起きてちゃ駄目、って思うけどやめられないんだよね」

男「うん、明日になったら、また始まるなって思うと何か遅くまで起きてちゃう」

転校生「あはは、わかるなぁ~」

男「A町まで行ったら道わかるかな?」

転校生「うん!そこまで行けばわかるよ!」

男「なら一緒に行こう」

転校生「道案内まかせた隣人君!」

男「まかされた!」

転校生「あ、見てあのポスター」

男「ん?アイドルのポスターだね」

転校生「あの子ってさ、可愛いよねぇ」

男「そだね」

転校生「君はアイドルとか好きなの?」

男「人並みにはね」

男「やっぱ可愛いし」

転校生「そうだよねぇ可愛いよねぇ」

転校生「そういえばさ」

男「?」

転校生「君がシスコンかどうかって話の時」

転校生「あの人達が私の事可愛いって言ってたけど」

男「あいつら声デカいからね」

転校生「うん、良いよ気にしてないから」

転校生「君はどう思った?」

男「へ?」

男「何で?」

転校生「何となく!」

男「・・・」

転校生「あ」

転校生「何聞いてんだろ・・・私ちょっと変だね」

男「可愛いと、思うよ」

男「うん、可愛いと思った」

転校生「・・・」

転校生「・・・ぷ」

転校生「あははは」

男「何だよ笑って」

転校生「ごめんごめん・・・なんだかおかしくなってさ」

男「君が先に聞いたんだろ?」

転校生「転ちゃん、で良いよ」

転校生「私も男って呼ぶから」

男「そっちだけあだ名呼びなのね」

転校生「あ、私ここ左!」

男「俺はここ右」

転校生「もう道わかるよ」

転校生「それと・・・どうも可愛いって!」

男「はは・・・」

転校生「じゃねー」

妹「お兄ちゃんって何で今日遅かったの?」

男「ん?遅かった?」

男「ああ、先生に受験のことで相談してたから」

妹「ふーんお兄ちゃん、大学行くんだ」

妹「じゃあ私も行こうかな・・・」

男「はは」

妹「何さ?急に笑い出してキモいよ?」

男「一々人の心を傷つけるなよ」

妹「私は本心を言っただけだもん」

妹「で、何?」

男「いいやさ、お前って俺の後ついてくるなって」

妹「は?」

男「今だって俺が行くって行ったから、お前も行くってなったんだろ?」

男「別に良いけどさ」

妹「・・・・」

妹「お兄ちゃんってさ本当に本当にデリカシーないよね!」ペシ

男「痛い」

妹「もう寝るもん!お休み!」

男「ああ、お休み」

ここまでです

男「旅行行かない?」

妹「キモ」

男「何がさ」

妹「お兄ちゃんと二人っきりでって事が」

男「お前って俺の心を傷つけなきゃいけない命令でも受けてるの?」

妹「ふん。こういう人なの」

男「治せよな悪いと思ってんなら」

妹「悪いと思ってないもん」プイ

男「・・・」

妹「で?」

男「あん?」

妹「旅行!」

妹「どこ行くのよ」

男「あれ?行くの?」

妹「行くよ。何で?」

男「だってさっき・・・」

妹「はぁ~」

男「何さ」

妹「お兄ちゃんってさぁ、乙女心とか全然わかってないよねぇ」

男「乙女?」

妹「とにかく、行く」

妹「で?」

男「あ、うん」

男「温泉とかどうだ?ここの温泉街」

妹「へーお兄ちゃんにしては中々良い選択」

男「だろ?」

男「でさ、ここからバスが出てるから」

妹「行くのは時間かかんないんだ」

男「うん」

妹「あ、私ここ行きたいな」

男「・・・ん?遊園地か」

妹「うん」

妹「良いでしょ?」

男「あはは」

妹「何笑ってんの気色悪いなぁ」

男「・・・」

妹「寝る」

男「・・・」ピコピコ

妹「寝る」

男「・・・」ピコピコ」

妹「寝る!」

男「あ、うん」

妹「うん。じゃないでしょ」

妹「寝るって行ったらおやすみなさい。でしょ?」

男「わかってるよ、ちょっと聞こえなかっただけじゃん」

男「カリカリするな」

妹「私が悪いみたいに言わないでよ。挨拶しないお兄ちゃんが悪いのに」

男「・・・」

男「お前ってさ意外に甘えん坊だよな」

妹「はぁ???」

男「寂しかったんでしょ?」

妹「ウザ」

男「しょうがないな。寝るまで話し相手になってやろうかなお兄ちゃんが」

妹「キモキモ」

妹「今吐きそうになった」

男「そうかそうか。お休み」

妹「・・・・」

妹「・・・ねぇ」

男「うん?」

妹「話し相手になるんでしょ?早く来て」

男「・・・・はいはい」

妹「うーん」

男「どしたんだよ」

妹「・・・最近寝れないんだよね」

男「はは、何で?」

妹「わかんない」

男「じゃあ撫でてやろうか?」

妹「触れるな馬鹿」

男「昔はこうやってしてあげてただろ」

妹「過去なんて忘れたよ」

男「ほら」ナデナデ

妹「・・・ふふ、シスコンだ」

男「優しいだけ」

妹「・・・」

妹「・・・」zzz

登校

男「どの位持って行けば良いかな?金」

妹「旅行?うーん」

転校生「男ー」タッタ

男「あ、転校生さん」

転校生「転ちゃんで良いよ男」

男「あ、うん・・・はは」

転校生「私ねまだ教科書貰ってないんだぁ・・・だから今日も」

男「良いよ、その位」

転校生「ありがと!隣人は優しいね」

男「俺は優しいよ」

転校生「ふふ、優しくされると私惚れちゃうかも」

男「へ?」

転校生「じょーだん」

転校生「じゃあ教室でねーばいばーい」タッタ

男「ばいばい」

男「・・・」

男「あの子さ転校してきた子なんだけど」

男「何か独特な子なんだよなぁ」

妹「・・・」

男「妹?」

妹「・・・・」

男「おい」

妹「話しかけんな」

男「どうして不機嫌になってんだよ」

転校生「ねーあの可愛かった子って妹?」

男「朝の事?そだよ」

転校生「本当に一緒に登校してるんだね」

男「変かな?」

転校生「ぜーんぜん」

転校生「でも可愛いからビックリしちゃった」

転校生「そりゃあシスコンさんにもなっちゃうよね」

男「シスコンじゃないって!」

先生「・・・男、今言った所の答え言ってみろ」

男「え、あ、あの」

転校生「あはは、怒られてやんの」

先生「じゃあ転校生!お前は?」

転校生「!」

昼休み

転校生「はーさっきはビックリしちゃった」

男「あの先生怒りっぽいから」

転校生「まぁちょっとうるさかったかもね」

男「あれ、お昼弁当?」

転校生「そーだよー手作りなんだ」

転校生「じゃっじゃーん」

男「おお、結構凄い」

転校生「ふふ、料理にはちょこっとだけ自信あんだよね」


男友「何か男と転校生ちゃん、すっかり仲良いな」

男友2「あ、俺女友と付き合う事になった」

男友「マジで?」

転校生「食べる?」

男「良いの」

転校生「じゃあこれと交換」

男「うん」

転校生「ってあれ?男の弁当も手作りだね」

男「そだよー妹のね」

転校生「・・・シスコン?」

男「違うって仲が良いだけ」

転校生「まぁそうだよね。別にシスコンでも良いと思うよ」

男「何か今までと言い方のニュアンスが違う気がする」

ここまで

男友2「今日の帰りプリ取りに行こう」

女友「行きたい!」

男友「っけ」

男(今日は一日が短く感じたな)

転校生「かーえーろ」

男「え?」

転校生「家、近いじゃん。一緒に」

男「まぁ・・・」

転校生「あ・・・」

転校生「私と一緒じゃ、いやだったかな?はは」

転校生「そだよねー、昨日はたまたまだったし」

男「そんな事じゃない!そうじゃなくて」

男(今日は妹と帰る約束してたんだよなぁ)

男(・・・でも別にいいよな)

男(そうだよ考えたら何で駄目なんだなんだ、一緒に変えれば良いじゃん)

男「いいよ。別にさっきのは転校生さんが嫌とかじゃなくって」

男「つまり、別の理由があったから、だか傷ついたら」

転校生「・・・」

転校生「あはは。やさしーね」

転校生「わかったよ。別に傷ついてないから、だいじょーぶ」

男「そっかじゃあ行こうぜ」

転校生「はーい」

男友「何だよあいつシスコンじゃねーのかよ」

男友2「別にどうでもよくね?他人の事なんて」

男友「俺も心の余裕が欲しいよ」

妹「・・・」ムス

男「朝もあったろ?妹」

妹「・・・どうも」ペコリ

転校生「あっははは。朝もあったけど可愛いねぇー」

妹「・・・」

転校生「男に鼻の辺りが少し似てるかも」

妹「・・・そうですか?そうだったら気色悪いですね」

男「おいこら」

妹「ふんだ」プイ

転校生「あはは仲良しだ」

男「じゃあ昔は転校生さんはここに住んでたの?」

転校生「そうだよー」

転校生「ただこっちの方面は来たことないからね。道がまだわかんないけど」

男「子供の時って通学路以外の道って知らなかったりするよな」

転校生「ふふ、そだね」

妹「お兄ちゃんは今も子供でしょ」

男「どういう意味だよ」

妹「別に。未成年でしょ?って事」

転校生「喧嘩は駄目」

男「大丈夫ですよ。いつもの事なんで」

妹「・・・私が悪いみたいじゃん」

男「違うのか?」

妹「違います!」

男「何で離れたの?」

転校生「んー・・・はは、親が離婚しちゃったんだ」

男「!」

男「あ、あの、俺」

転校生「良いんだよ気にしてないから」

転校生「ほんでね、今は母親の再婚相手とくらしてんだよね」

男「・・・」

転校生「何で明日で夏休み終わりみたいな、ぜつぼー的な顔してんの?」

男「俺、無神経でさ・・・その」

転校生「本当男ってやさしーんだね。良いのに」

転校生「むしろ、そういう顔された方がいやかも」

男「じゃあ笑う」

男「ふふ」ニコニコ

妹「・・・・・」

転校生「な~にそれ、変なの。あっははは」ケタケタ

男「う、ごめん」

転校生「またごめんごめんって」

転校生「これから男はごめん禁止!!」

男「え」

転校生「男さ、さっきから謝ってばっかじゃん」

男「それは、悪いと思ったから」

転校生「謝るのって、ズルいときもあるんだよ」

転校生「私も譲歩しなきゃいけないって思って本当の事いえなくなるもん」

転校生「相手の好意に甘えて自分のした悪い事をなかった事にしようとする使い方だってあるんだから」

男「そっか、そだよな・・・」

男「何かごめ・・・」

転校生「こーら」ペシ

男「あいた」

転校生「油断も隙もないよ?」

転校生「禁止したでしょ」

男「が、がんばるよ」

転校生「そうそう。がんばって男の子なんだから」

男「女の子は頑張らないの?」

転校生「頑張るよ?何で?」

男「だって男の子だからって。じゃあ女の子はいいの?」

転校生「む~・・・揚げ足も取るの禁止で」

男「え、禁止が多いね」

転校生「そーだよ。私の国は民主国家じゃなくて帝国なの」

転校生「あ、ここだ」

男「そだね」

転校生「人と一緒に帰るとあっとういうまだね」

男「でも結構距離はあるんだよ実際」

転校生「そっかぁ」

転校生「じゃあ長く感じないように、これからずっと一緒に帰ってもらおっかな」

男「え」

転校生「あはは。何キョトンとしてんの」

転校生「じゃあねーあしたー」タッタ

男「うん、明日」

男「変わってる子だろ?いい子だけどさ」

男「何かこう話してて独特な気分になるというか」

妹「そうだね」

男「淡泊な返しだなぁ」

妹「いっつもだもん」

男「そっか」

妹「・・・」

妹「・・・ふんだ」

男「はぁ」

男「わかったよ、じゃあこれからは二人で帰ろう」

妹「別に、いいもん」

妹「一人で帰れるし」

男「転校生さんになんていおうかな」

妹「良いって言ってるじゃん」

男「いいよ。嫌なんだろ?」

男「お前がそうなら、いいよ」

妹「・・・」

妹「・・・・シスコンだ・・・駄目なんだ」

男「うるさい馬鹿。何で駄目なんだよ」

妹「・・・・」

男「旅行の準備できたか?」

妹「うーん」

男「はは、そんなに持ってく物ある?」

男「二泊だよ?」

妹「女の子は色々あるの」

男「そっか」

妹「聞き流す感じがウザい」

男「オセロとか持ってこっと」

妹「オセロ嫌」

男「何で?旅館の雰囲気を味わいながら二人でやろうぜ」

妹「だったらトランプとかにしようよ」

男「トランプなんて二人でやるもんじゃないでしょ。オセロで決まりでしょ」

妹「だって、お兄ちゃん強いし」

妹「私、いっつもボコボコにされるんだもん」

男「じゃあ手加減ありにしてあげる」

妹「それがいやなの」

男「はいはい」

男「腹減ったー」

妹「あ、ちょうどだよ」

妹「晩ご飯だから席ついて」

男「おう」

妹「お茶漬けだけど文句言わないで食べてよね」

男「いいよ、これ元使わないで自分でお茶とか具を入れて作ったんだろ」

男「別に手抜きじゃないし、旅行行くなら節約しなきゃな」

妹「うん」

男「いただきまーす」

妹「いただきます」

妹「・・・ねぇお兄ちゃん」

男「うん?」パクパク

妹「ありがと。今日」

妹「ああやって言ってくれて・・・私、嬉しかったよ」

男「?」

男「何のありがとう?」

妹「・・・・別に、もう何でもない」

男「そうか。でも嬉しそうで良かった」

妹「うん」

男「うんうん」

転校生「・・・ただいま」


転校母「もう別れる!いっつもいっつも」

転校父「おう、やれるもんならやってみろ!こっちはいつでもなぁ」

転校母「耐えらんないアンタと一緒じゃ!!」

転校父「なんだとこのやろう!!」

転校母「やめて!やめてよ、手出さないで」

転校父「うるせぇなぁ」


転校生「はぁ、喧嘩ばっかり」

転校生「・・・いつもの事だもんね。しょうがないよ」

転校生「お腹空いた・・・ご飯たべなきゃ」

ここまでです

妹「ねぇDVDもうすぐ延滞だよ」

男「うそ?うわ本当だ」

妹「帰しに行こ」

男「うん行って来る」

妹「私も一緒に行くよ」

男「雨降ってるぞ?」

妹「そんなんわかってるけど?」

男「風引くなよ」

妹「馬鹿じゃないから引くかも。お兄ちゃんと違って」

男「何だとこのやろ」

男「傘入ってく?」

妹「うわ、今度は何に影響されてんの?」

男「よくわかったな。延滞ギリギリの映画にそういうシーンがあった」

妹「それを私で試さないでよね気持ち悪」

男「でも許してくれそうな気がして」

妹「はぁ?私のお兄ちゃんへの恨みはつもりつもってるんだよ」

妹「毎日ご飯作ったり洗濯したり洗い物させてさ」

男「手伝うって言ってんじゃん」

妹「手伝わなくていいけど」

男「何だよそれ、何かむちゃくちゃだな」

妹「雨の日って嫌いじゃないんだ」

男「そなの?」

妹「うん」

妹「雨の音聞きながら寝るのとか・・・」

男「俺は晴れのほうが好きだな」

男「なんかカラっとしててさ明るくなるというか」

妹「お兄ちゃん、遠まわしに私の事根暗って言いたいわけ?」

妹「どうせ根暗ですよ」

男「そういう発想が根暗っぽいよ」

妹「あ、新作でてる」

男「好きなドラマのやつだな」

妹「借りて一緒に見ようよ」

男「いいけど、今日はこっち見ない?」

妹「アクション洋画?お兄ちゃん好きだよね」

男「うん。格好良くていいだろ?男のロマンみたいな」

妹「私は女ですけど?」

男「そんなのわかってるよ?」

妹「わかってて誘ってるんだ?ウザ」

妹「はぁ・・・じゃあ今日はそっち。明日はこっちね」

男「・・・」

妹「ふわ・・・」

男「眠いか?」

妹「もうちょっと・・・まだ、映画、終わってないし」

男「別に途中でやめても良いよ。明日続き見ればいいし」

妹「先、見ない?」

男「うん」

妹「じゃあ寝る」

男「そうしなよ」

妹「おやすみ」

男「おやすみ」

男「おー昨日は雨でどうなるかと思ったけど快晴だぁ」

妹「・・・お兄ちゃん朝から良くそんなテンションだね」

妹「私は・・・何か」

妹「眠い」

男「昨日は何やかんや寝たの深夜だもんな。そりゃ眠いって」

妹「早く歩こ・・・じゃないと学校着く前に道で寝そう」

男「う、うん」

妹「・・・」ウトウト

妹「うわ!段差!」ビク

男「・・・これは責任重大だ」

女友2「また喧嘩したのー?」

女友「うん、アイツ全然私の気持ちわかってくれなくて」

女友3「カワイソー」

転校生「おっはよ」

男「うん」

転校生「まだまだ暑いねー」

男「確かにね。でも、もうすぐ涼しくなるでしょ」

転校生「えーもう寒くなるの?嫌だー」

男「はは、どっちなんだよ」

転校生「んー・・・」

転校生「ねね、夏と冬どっちがすき?」

男「うーん」

男「どっちかと言われれば夏かな。やっぱ」

転校生「私も私もー」

男「というか冬が好きな人っているのかな?夏に比べて」

転校生「それがー結構いるみたいだよ?」

男「どんな理由で?クリスマスやお正月があるからとか?」

転校生「それがねー」

転校生「冬の方が服着られる分お洒落できるから好き・・・なんだってさ」

男「何かレベル高いね」

転校生「私なんてさ、寒さとオシャレだったら完全に寒さが勝っちゃうよ」

転校生「寒いと心まで寒くなる気がするしさぁ」

男「はは、まぁ暗くはなるよね」

転校生「おお、気が合うねー」

男「そだねぇ」

転校生「ふふ」

男「何さ、笑って」

転校生「別にぃー」

男「何?」

転校生「別に別にぃー」

キーンコーンカーンコーン

男「終わったぁ」

転校生「男―かえろ」

男「・・・あ」

転校生「?」

男(断った方が良いかな?良いよな?)

男(妹と帰らないならオッケーって訳じゃない気がするし)

転校生「どしたの?」

転校生「・・・まさか用事?」

転校生「なら全然」

男「ううん」

男「帰ろうか」

転校生「うん!かえろー」

男(あれ・・・)

男(何で帰ることになったんだ断るはずだったのに)

男(でも・・・断れなくて・・・何でだろ)

転校生「♪~」

男「・・・」

男(今更断るのは無理そうだ)

転校生「何をポケーっとしてるの?さっさと歩く」

男「はい」

男「はぁ」

転校生「どーしたの?何か上の空」

男「うーん」

男(妹に何て言おうかな。内緒は駄目だよな)

転校生「もしかしてシスコンだから妹ちゃんの事考えてるとか?」

転校生「はは、そんな訳ないよねー」

男「う」

転校生「まさか?」

男「は、半分ね」

転校生「私と帰ってるんだから、私に集中しなさい」ペシ

男「あいたた・・・ごめんごめん」

転校生「今日ねー両親が居ないんだ家に」

男「そっか寂しいね」

転校生「ふふ」

転校生「上がっていく?」

男「え!?」

転校生「あっははは。凄い顔してる」

転校生「なんもないよ。ただ話してたゲーム。貸してあげるからついでにって事」

男「あ、そっか」

男「ただのお呼ばれね」

転校生「そーそーお呼ばれだよ」

転校生「男ってさー」

男「あん?」

転校生「彼女いたことあるの?」

男「・・・ないけど」

転校生「あはは。そなの?」

男「そだよ。どうしてさ」

転校生「だって私の家に来るって話しでさ、すんなり了解したじゃない?」

転校生「私、正直もっと戸惑うかなって思ってたんだよね。でも何かこなれてるっていうかさ」

男「あー・・・」

男(そう言われてみたらそうだ・・・俺ってこんなにフランクに女の子と話せたっけ?)

男「俺にもわかんないや」

転校生「女たらしの才能があるのかもよ?」

男「ないよ、転校生さん以外とだったら、こんな普通に話せてないと思うし」

転校生「え?」

男「え?あ」

男「あれだよ?気が合うからって事だよ?」

男「夏が好きだしさ、どっちも」

転校生「ふふ」

転校生「そうだね。そうかもね」

転校生「さぁ、着いたよー・・・・」

男「転校生さんの家ってここ?」

転校生「・・・・うん」

男「?」

男「どうしたの?」

転校生「車がある」ボソ

ガシャーン

男「なんだなんだ!?」

転校生「・・・男はここで待ってて!」タッタ

男「え、うん・・・」

男「待たされたけど大丈夫かな」

男「何かあったんだよなきっと」

男「誰か倒れたとかなら大変だ」

男「そうだ!いざとなれば俺がいるんだ。助けてあげなくちゃ」

男「ん?」

男「・・・」

男「声が聞こえる」

男「怒鳴り声?」

男「何て言ってるんだ?」

転校母「じゃあ自分で作ればいいでしょ!文句ばっかり!」

転校父「何だ?その口の利き方は!」

転校母「やめて殴らないでよ!ちょっと転校助けて」

転校生「や、やめてよ!お父さん!」

転校父「どけ。こいつが悪いんだ」

転校生「だからって殴ることないじゃん!」

転校父「お前、母親の味方するならなぁ」

転校母「この子は殴らないでよ!」



男「これって・・・・」

10分後

男「・・・」

男(静かになった)

ガチャ

転校生「ごめんねーまたせて」

男「うん・・」

転校生「家さ、無理になっちゃった」

転校生「でもソフト持ってきたから公園でお話しないかな?」

男「良い、よ・・・」

転校生「じゃあしゅっぱーつ」

転校生「じゃっじゃーん。これだよ」

男「・・・」

転校生「・・・」

転校生「はは、恥ずかしい所聞かせちゃった?」

男「・・・うん聞こえた」

転校生「あちゃー」

転校生「うーん。やっぱ恥ずかしいなぁ人様に聞かせられる話の内容じゃないし」

男「さっき、大丈夫だったの?」

転校生「うん。いつものことだかんね、ぜんぜんへーき」

男(笑ってる・・・作り笑いなんだろうけど)

男(でも自然に作って笑ってる)

男(本当にいつもなんだ)

男「何したい?」

転校生「んん?」

男「なに、すれば良い気持ちになる?」

転校生「あはは。良いんだよ。同情しなくて」

転校生「本当にいつもの事だし」

男「いつも?いつも泣いてるの?」

転校生「へ?」

男「泣いた跡あるよ」

転校生「!」ゴシゴシ

転校生「へへ、ごめんね・・・なんか恥ずかしい所ばっかりみせてさ」

転校生「私たちって本当に縁があんのかもね?席だって隣だったし」

男「・・・」

男「何で笑うのさ」

転校生「ん?」

男「悲しいのに、何でなにもなかったような顔して、笑ってんのさ」

転校生「・・・悲しいよ」

転校生「悲しいけど、悲しんで泣いても何も変わらないもん」

転校生「泣いても、親の性格はかわんないしさ」

転校生「だったら、そうなら私、ずっと泣いてることになる」

転校生「だから私は笑ってるの」

転校生「そうじゃないと悲しいままだから」

男「じゃあ俺は、何かできる?」

転校生「へ」

男「俺は君に何ができる?どうやったら面白いって」

男「楽しいって思わせられる?」

転校生「はは。何で君にそんな事までさせんのさ」

転校生「私の問題なのに」

男「友達が困ってて、何にもないって顔できないって」

男「助けたくなる」

転校生「友達かぁ」

男「うん」

転校生「君にできることかぁ」

男「うん」

転校生「ふふ、君って感情移入しやすいタイプ?」

男「自分を客観的に見たことなんかないからわからない」

転校生「そうだね。そんなもんだよね」

転校生「うーん・・・・」

転校生「聞くけど本当にシスコンじゃないの?」

男「妹は正直好きだよ」

転校生「マジで!?恋人にしたい?」

男「そ、そいうことじゃないって」

男「妹にそんな感情わくやつは病気だよ」

転校生「ふーん」

転校生「本当かなぁ」

男「本当本当」

転校生「じゃあ怒らないでね」

男「怒る?」

転校生「こっち向いて!」

男「?」

転校生「目を瞑って!」

男「ん」

転校生「・・・」


チュ

男「え」

男「ええええ!!」

転校生「あはは」

男「今!口・・・」

転校生「うん」

転校生「うーん・・・少し、うれしくなった・・・かも?」

転校生「してみたかったんだよねー・・・はは」

男「あ、ああ」」

男「俺・・・なんていえばいいのか」

転校生「戸惑いすぎー私まで照れるじゃん」

男「ご、ごめん」

転校生「いやだったの?」

男「ん」

男「いや・・・じゃなかった」

転校生「ふふ、素直でよろしー」

転校生「なんか不思議な感触だね。柔らかくてフワッとするって言うか」

男「生々しく言うなよな。恥ずかしい」

転校生「ウブですの」

男「なんだよな」

男(笑ってる・・・いつもどおりにみえるけど)

男(でも、いつもと違う気もする)

転校生「あはは」

転校生「私もう行くね」

男「あ、そうだな暗いし」

転校生「ファーストキスだったんだぞ」

転校生「ありがたく思ってよぉ?」

男「おう」

転校生「何よ、おうって」

男「変かな?」

転校生「ふふ」

転校生「じゃあね」

男「うん。じゃね」

男(わかった気がする。この子と自然体でいれる理由)

男(少し妹に似てるんだ)

ここまでです

>>1ですが
ノートpcがイカれましたので
完結できるかわかりません

一応直してますが2日たっても
治らないない未完で終わらせていただきます申し訳ありません

>>1ですが
結局pcは治りそうにもなく
書き溜めが全て見れなくなったということで
未完のまま終了いたします

見てくださった方がいたら
申し訳ありませんでした

>>1です。ハードのトラブルだったのですがPCが復旧しましたので時間があれば
また書きに来ます

男「ただいま」

妹「あ、何だ帰ってきた」

男「んだよ。お兄様のお帰りだぞ」

妹「もう帰ってこないと思ってたのにな。ちえ」

男「ぞんざいな扱いだなぁ」

妹「・・・」

男「?」

男(あれ何も言ってこない。いっつもなら何か毒舌言ってくるのに)

男(もしかして怒ってる?)

男(そうだ、そういえばもう時間も遅いな)

男「人ってさ100%自分が悪い時に攻められると中々謝りづらいものだよな」

男「だからさ、自分が全く悪くない時って俺は逆に謝ってる。そうすれば相手も謝るから」

男「だからってお前にそれを強要してる訳じゃないんだ」

妹「はぁ?何意味わかんない事言ってるの?お兄ちゃんの頭の中かち割って中見て見たい」

男「・・・」

男「ごめんって事。遅くなって」

妹「・・・」

妹「ごはんできてるからさっさと食べてよね」

妹「お茶碗洗いは自分で」

男「うん」

男「お前はもう食ったのか?」

妹「うん。もう帰ってこないと思ったし」

男「俺は帰ってくるよ。いつでもお前の元に」

妹「げろげろ。お兄ちゃんに言われたら甘い台詞も毒。いや臭い台詞だから当然かな」

妹「臭いと感じるのは防衛本能だっていうし」

男「いただきまーす」

男「おーおいしー」

男「じゃあ次は味噌汁のもっと」

妹「お兄ちゃんっていっつも喋ってるよね。黙って食べたら?」

男「・・・」

男(ちょっと元気になったかな)

男「ごちそうさま。美味しかった」

妹「お兄ちゃんにもわかるような味にしてるからね」

男「借りたDVD見てんのか」

男「俺も一緒に見よーっと」

妹「じゃあ私見るのやめようかな」

男「一緒に見ようぜ」

妹「うげー」

男「お兄ちゃんと一緒に見ろ」

妹「キモいなぁ」

男(といいつつ席は空けてくれるのか)

男「ほら」

妹「は?」

男「ココア。暖かい飲み物好きでしょ」

妹「うん。ありがと」

男「最近少し冷えるからな夜」

妹「お兄ちゃんの心は冷たいから寒いって感じるんじゃない?」

男「逆だって暑いからそう感じるの」

妹「え?でも心が寒いと・・・寒さに強い?暑いと」

妹「うーん」

男「あはは」

男「俺の心が冷たいわけないじゃん」

妹「冷たい」

妹「・・・今日だって帰ってくるの遅いし」

男「わ、悪かったって」

妹「そやってさ、かるーく謝ってさ」

妹「また同じ事する。知ってるんだから私」

男「しないしない。絶対にしない」

妹「嘘嘘。また私、お兄ちゃんに騙されるんだ」

男「しないって言ってるのに。信用しろよ」

妹「どうだか?お兄ちゃんって約束破るし」

男「俺が何破ったよ」

妹「それは・・・」

妹「・・・」

男(黙っちゃった)

妹「何で遅かったの?そういえば」

男「うん?ああ」

男(ってそうだ、俺転校生さんと帰ってあんな事)

男(初めて女の子とキスしたけど何か不思議な感触だったな・・・ってそうじゃない)

男「・・・」

妹「?」

妹「何黙ってんの?ハッキリいって気持ち悪い」

男「口を開けば攻撃するのな」

妹「私はこういう人なの!一々そうやって言ってこないで」

男「じゃあ治しなよ」

妹「治せないよ・・・だって」

男「臆病者は他人をすぐ攻撃するみたいな」

妹「・・・私の事傷つけて楽しい?」

男「ごめんごめん」

男「わかってるって愛情表現でしょ」

妹「うわ、愛されてると勘違いしてる・・・」

妹「ストーカーにならないようにね。お兄ちゃんって思い込み激しそう」

男「妹をストーカーする兄って不気味だね」

妹「でしょ?自覚してね」

男「ストーカーじゃないもん」

妹「嘘嘘」

男「何でそう思うんだよ」

妹「だって」

妹「・・・」

男「?」

男(また黙っちゃった)

男「もう寝なよ。12時回ったよ」

妹「うん」ウトウト

妹「ふわわ」

男「あ、部屋行くんならついでに貸したCD返してよ」

妹「うん、良いよ」

妹「あ、口実作って私の部屋にあがりこもうとしてる?」

男「お前だって俺の部屋に勝手に来るじゃん」

妹「私は良いの!」

男「何で??」


男「何で女の部屋って良いにおいするんだろ」

妹「キモいから息止めて」

男「あ、これ懐かしい」

妹「ん・・・」

男「これ・・・旅行したとき作った湯飲み」

男「体験コーナーで作ったんだよなぁ」

男「俺がお前の名前湯飲みに書いてあげたんだよなぁ」

妹「・・・・お兄ちゃんはどうせ捨てちゃったでしょ?すぐ物なくすし」

男「んな事ないって。ちゃんと持ってるよ」

男「お前が俺に作ってくれた奴だし」

妹「あっそ」プイ

男「片付いてるのな。俺の部屋は散らかってるのに」

妹「ジロジロ見られてると単純に嫌」

男「そっか」

男「にしてもお前の部屋来たのって何時ぶりだろ。久しぶりだよな」

妹「私が高校に入って2ヶ月たって、学校行事の事教えて貰った時以来だよ」

男「そだっけ。よく覚えてるな」

妹「お兄ちゃんは私との思い出なんてどうでも良いからね。そりゃあ忘れちゃうよ」

男「拗ねるな拗ねるな覚えてるって」

妹「子供扱いしないで」

男「あ、そだ」

妹「どしたの?何か取りにいくの?」

男「いやもう戻ろうと思って」

男「寝るの邪魔しちゃったかな」

妹「まだ眠くないよ?」

男「じゃあ寝なよ。明日寝坊するぞ」

妹「お兄ちゃんは寝るの?」

男「うん」

妹「とか言ってどうせ寝ないでダラダラ起きてるくせに」

男「はは」

妹「何よ」

男「別に、じゃあな。おやすみ」

男の部屋

男「何か・・・寝れない」

男「罪悪感かな」

男(隠したわけじゃないけど・・・でも妹に言わなかった)

男(転校生さんの事)

男(約束したのに裏切るような事をしたってのもあるけど)

男(でも言ったらなんか・・・悲しませるかなって)

男「・・・」

男「はは・・・寝る前に妹の事考えるなんて俺ってシスコンなのかな」

男「ねよっと」

今日はここまでです
書き溜めはあるので次はすぐ来れると思います

転校生「おっはよ」

男「うん」

転校生「はぁ・・・最近眠れないなぁ」

男「不眠症?」

転校生「そこまで重大な事じゃないと思うんだけどねー」

転校生「うーん?・・・なにか忘れてるような」

男「忘れてる?」

男(転校生さんは普段通りだ・・・昨日あんな事あったのに)

男(でも、転校生さんが普段通りならこっちも合わせた方が良いよな)

転校生「むむ・・・」クシャクシャ

男「髪の毛クシャクシャにしてどしたん?」

男(髪の匂いがあたりに広がってる・・・)

男(そういえば何で女の子って良いにおいするんだろ)

男(今は違うけど昔は妹と俺は同じシャンプーなのに妹は良い匂いしたな)

男「ん」

男友「・・・」クンクンクンクン

男(うわコッチ見てない振りして匂いかいでる)

転校生「んー・・・眠れないって言ったでしょ」

転校生「髪型きまんなくてさー慌てて学校で出たから」

男「髪型・・・やっぱそれこだわってるんだ」

転校生「そうそう。セットに30分かけてんだ」

男「そんなに?妹の倍以上じゃん」

転校生「お?妹とクラスメイトを比べるとは・・・」

男「・・・違うからね。もうシスコンネタは良いから」

転校生「ネタ?」

男「・・・」ジロ

転校生「ふふ。もう言いませーん」

男「よろしい」

転校生「私だって女の子だし、可愛い方が良いからね」

男友「うんうん。転校生さんは可愛いよな」

転校生「おー見る目あるねぇ」

男友「うっすらファンデ塗ってるよね。薄化粧が可愛い」

男「え、そうなの?全然気が付かなかった」

転校生「おーよくわかるね。うっすらなのに」

男友「うん。俺、授業中とか転校生ちゃんの事チラチラみてるし。はは」

転校生「・・・それは何か気持ち悪いかも」

男友「え」

男(がっつき過ぎたな)

男「ちょっとトイレ」

男友「俺も行こっと」

転校生「はいはい~」


女友「ドラマの○○君めっちゃイケメ~ン」

女友2「わかるわかる!超やさしそう!」

女友3「でも女友は彼氏様がいるじゃん?」

女友2「ばか!」シ

女友「う」ポロポロ


転校生「彼氏かぁ・・・」

男友「なな」

男「あん?」

男友「お前等仲良いよな?」

男「転校生さんの事?」

男友「そりゃあそうだよ」

男友「でさ、まさか付き合ってんの?」

男「俺?違う、けど・・・」

男(キスしただけで付き合ってるなんて変だよな?きっと)

男友「あ、やっぱ?さすがにないよな。お前シスコンだし」

男友「あのさぁ・・・相談あるんだよ」

男「嫌な予感がする」

男友「金じゃないって」

男友「実は俺、転校生ちゃん狙ってんだ」

男「狙うって・・・彼女にしたいって事?」

男友「うん!」

男友「何か元気いっぱいでさぁ可愛いよな」

男友「で」

男友「お前転校生さんと親しいじゃん?だからキューピットになってくんね?」

男「う、うーん」

男友「頼むよ!この前の2000円返さなくても良いし!」

男(てことで・・・成り行きで応援する事になっちゃったけど)

転校生「はー授業終わったねー。うーん」

男「て、転校生さんお腹見えてる」

転校生「あ、エッチ」

男「お、俺?」

転校生「そういう時は黙ってるものだよ!」

転校生「声に出されたら逆に恥かいちゃうじゃん」

男「ご、ごめん」

転校生「ふふ・・嘘嘘。注意してくれてどうもね」

男友(おい、イチャイチャしてないで早く切り出せや)

男(テレパシー送ってくんな)

転校生「?」

転校生「どったの?」

男「いえいえ」

男「転校生さんや」

転校生「はいはい。なんでしょう」

男「今日さ、一緒に帰ろうぜ」

転校生「ふふ、良いよー」

男「で、なんだけど」

男「転校生さんと帰りたいって人がいるんだよね。」

男「その人も一緒でいいかな」

転校生「?」

男友「ご一緒させていただきます!」

転校生「へー君もこっちだったんだ」

男友「そうっす!」

男友(サンキュ)パチリ

男(ウインクやめろ)

転校生「?」

男友「あ、恩人に念を送ってました」

転校生「なにそれー。なんて送ったのさ」

男友「いや・・・それはその」

男友「な?」

男「・・・」

男友「ご趣味は?」

転校生「うーん・・・君は?」

男友「俺はスポーツとか好きっす」

男友「転校生ちゃんも好きそうっすよねスポーツ」

転校生「そだねー汗流すの気持ち良いよね」

男「へー女の子って汗かくの嫌って言う印象あるけど」

転校生「うーんまぁ気持ちはわかんなくもないかな」

転校生「学校の体育とかは嫌かも、お化粧とか落ちるしさ」

男「部活にも入ってないし、じゃあ運動する機械なくない?」

転校生「そだね、そういえば最近してないかも」

転校生「じゃあ一緒にしよっか。何か」

男「俺?」

転校生「嫌?」

男友(おいお前等で喋ってんじゃねーよ)

男友(俺にもちゃんと話を振れ)

男「・・・」

転校生「男って運動音痴?」

男「スポーツは嫌じゃないけど別の嫌悪感は感じてる」

転校生「む?」

男「こいつさ運動得意なんだよ」

転校生「そうなの?」

男友「そうっす。俺と一緒にしましょう」

転校生「ん?じゃあ3人でする?」

男友(わかってるな?)ギロリ

男「・・・」

男「お、俺さ、実は用事あるんだ」

男「だから運動は男友としなよ」

転校生「用事?予定も決めてないのに」

男「あ、俺実は身体弱いんだ。だからな」

男友「そうですよ、俺と二人で球技でもしましょう」

転校生「・・・」

転校生「ふーん」

男友「で、俺その時ズボンと一緒にパンツも下ろされちゃって」

転校生「あはは、意地悪な友達だねー」

男友「本当ですよね、誰にも見られてなかったから良かったすけど」

転校生「あーでも前の学校にいたかなースカートめくりする男子」

男友「マジっすか?ままま、まさか転校生ちゃんも?」

転校生「私は死守したよー恥ずかしいし」

男「はは、確かに反応早そうだもんね」

転校生「男友って何のスポーツしてたの?」

男友「俺は部活入っててー」

男(あれ?シカトされた?いや会話的に流れただけか?)

転校生「へーでもやってそー。ゴールとか決めたの?」

男友「自分はあんま担当じゃないんすよね」

男友「でもメッチャ走るんで、いっつも足釣ったりしてました」

転校生「良いじゃん。頑張ってる男の子って素敵で」

男友「素敵?マジっすか?」

転校生「マジだよーでもそのポジションって点を決めたりはしないの?」

男友「攻撃には参加しますけどね、点よりアシストですかね」

転校生「あしすと?」

男友「な、男、中学の時俺のアシストが決勝点でベスト8言ったよな?お前も見たよな?」

男「うん、見てたけど本当に決めてたよ」

転校生「高校では部活やらなかったの?」

男友「それがね」

男(あれ?またシカトされてる?・・・会話的には普通だけどこっちを見もしなかったような)

男友「じゃあ、俺こっちっす」

転校生「そなんだ。」

男友「今日楽しかったっす!じゃあまた明日!」

転校生「学校でねー」

男友「はい!こんど何かサッカーでもしましょう」

転校生「あはは、良いよー」

男友「じゃあ!」

転校生「ばいばーい」

男「じゃなー」

男友「おう!」

転校生「・・・」

男「・・・」

男「あいつさ、本当にそこそこ上手かったんだぜ」

男「俺も応援とか結構行っててさ」

転校生「・・・」

男「同性の俺からみても格好良かったけど、彼女できないって悩んでて」

転校生「男さ」

男「な、何」

転校生「ムカつく」

男「え?」

転校生「・・・」

男「・・・」

男(あれから一言も喋らなくなっちゃった)

転校生「じゃあね。私ここだから」

男「え、うん」

転校生「・・・」

転校生「私って、君から見てそういう女に見えた?」

男「は?」

転校生「さよなら」

男「・・・」

更新しました
書き溜めはあるので次の更新はすぐこれそうです

男「待って」

転校生「・・・」スタスタ

男「待ってって」

転校生「私に用があるの?」

男「用は、ないけど」

転校生「じゃあどうして呼び止めたのさ」

男「それは・・・どうしてって言われても」

男「このまま、さよならしちゃいけない気がして」

男「怒ってるし、何で怒ってるのか、わからないけど傷つけたなら」

転校生「はぁ」

転校生「意味がわからないのに謝ってるの?」

転校生「傷つけた傷つけたって」

転校生「そう思うのなら言う前に自分で考えなよ」

男「う」

転校生「君さ」

転校生「他人が怒ったら謝れば良いって心の奥で思ってない?」

男「そんな事ないよ!俺は」

転校生「ないんだろうけど・・・」

転校生「ないだろうけど思ってるよ君は」


転校生「人を怒らせて怒ってる他人を沈めたいけど方法がわからないから、当人に聞くって」

転校生「確かに謝る意志を見せつけられたら怒る気もなくなる人もいて、その場は解決するかもしれないよ」

転校生「だけどさ、それで他人が貴方を許しても、怒らせた他人の気遣いによる結果じゃないの」

転校生「怒らせた他人に何かしたわけじゃないでしょ?」

転校生「パフォーマンスに相手がリアクションを取ってるだけ」

転校生「人が怒るのには原因があるの」

転校生「謝罪の言葉と原因の行為は全然別の次元の事」

転校生「大体さ怒ってるから謝るって。君は赤ちゃんをあやすように人に謝るんだね」

男「・・・」

男「・・・ごめん。俺」

男「でも、そうだよな。変なのは俺だよ怒らせ解いて中身のない謝罪して」

転校生「・・・はは。何言ってんだろ私」

転校生「私もごめんね、何か怒っちゃって」

男「え、全然!全然良いんだよ。それは全く」

男「わからない自分が情けないっていうかさ。昨日はあんな事言ったのに」

転校生「ううん。私、君に甘えちゃったのかな・・・こんなに饒舌になることないのに」

転校生「でもそれくらい君の事」

男「?」

転校生「君の事、気に入ってるのかも」

男「気に入ってる・・・」

転校生「もー言ったでしょ!?ファーストキス・・・だって」

転校生「私、誰にでもそういう事はしないよ」

男「そ、そっか」

転校生「わかった?怒った理由」

男「うん、何となくわかった」

転校生「で?」

男「え?」

転校生「き、君はどかな?」

男「ど、どうって?」

転校生「ん?また質問?もう一回私の事怒らせたい?」

男「う」

男「そりゃあ・・・まぁ」

転校生「まぁ?何々?」

男「ん」

男「俺も好きかな」

転校生「えー?私好きってまで言ってないー」

男「え、ひ、酷い!」

転校生「あはは。冗談冗談。私も好き!」

転校生「じゃ付き合っちゃう?」

男「う」

転校生「う?」

男「良いよ。付き合っちゃおう」

転校生「ふふ、けってー」

男「ただいま」

妹「ん」

男「ダンスしてんの?」

妹「よく眼科行けって表現があるけど」

妹「脳神経外科に行けが正しい言い方だと思うんだよね認識の問題だもん」

男「見え方がおかしいって意味としても使うから間違ってないんじゃない」

妹「そっかな」

妹「お兄ちゃんなんか顔赤くない?」

男「そっか?走って帰ったからかな」

妹「はは、相変わらず奇行ばっかりだねお兄ちゃんは」

男「それ、ダンスじゃなくてストレッチしてるんだ」

男「身体柔らかいな。昔からそうだったよね」

妹「うん。昔はもっとできたんだけどね」

妹「もう全然・・・ん」クイクイ

男「急にストレッチなんて、サッカーでもすんの」

妹「何でサッカーさ」

男「何でだろ」

妹「ふふ、変なの。いつもの事だけど」

男「失礼な」

妹「旅行近いじゃん」

男「ああ、そっかそっか・・・で、それが?」

妹「旅館にプールあるでしょ?行きたいなって思って」

男「プールかぁ、良いね。そういえば小学生以来行ってないかも」

妹「でしょ?」

男「お前25m泳げなかったよな」

妹「うるさい。慌てちゃうの」

男「息継ぎすれば良いじゃん」

妹「ふん。自分ができるからって」

妹「お兄ちゃん生意気」

男「俺も付き合ってやるよ」

妹「当たり前じゃん」

男「当たり前だね。はいはい」

妹「そーそー・・・絶対泳げるようになるもん」

妹「旅行の準備してたらプール行きたくなっちゃったなぁ」

男「はは、楽しみなの。俺も楽しみだけど」

妹「んー」

妹「お兄ちゃん、次の休みプール行こうよ」

男「次の休み?」

妹「うん」

妹「うん。行く前に練習」

男「あー・・・次の次の休みにしようよ」

妹「?」

妹「いいけど」

妹「お兄ちゃん予定あるの?いっつも私のお願い聞いてくれるのに」

男「俺にだって予定くらいあるんだよブラコン」

妹「ふん。シスコンはお兄ちゃんで私は普通!」

男「そっか、そだな」

妹「で?どこいくの」

男「うん」

男「女の子とデート」

短いけど更新しました
書きため自体はあるので修正しだいドンドン更新していきたいです

>>1ですが完結までは一応書いています
今は少しずつ手直しをしてる段階なので逃げてる訳ではありません
量は多いですが次来るときに一気に最後まで更新するつもりですので少し待っていて下さい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月24日 (月) 16:37:54   ID: N3qyY5JA

はよ

2 :  SS好きの774さん   2015年10月20日 (火) 08:00:16   ID: QAkeAnPE

主人公の性格が意味わからなすぎてつまらん。

普通キスまでした相手に別の男紹介しようとするか?

3 :  MERONTOPPY   2015年10月25日 (日) 02:22:32   ID: OZUGX2_F

どこぞの八幡みたいな主人公ならもしかしたらありえるかもよ?

4 :  SS好きの774さん   2015年11月13日 (金) 04:42:58   ID: BYHX969L

早くしてくれ!風邪引いちまうよ!

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