このみ「お疲れモード」【ミリオン放送局第五十九回】 (70)

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杏奈「干物アイドル……」【ミリオン放送局第五十八回】
杏奈「干物アイドル……」【ミリオン放送局第五十八回】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439216133/)


コミケが終わってしばらくになりますが

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440036983

このみ「疲れて、それと眠いの」

P「もうちょっと頑張ってください」

このみ「やっぱり、もう年かしら」

P「まだ24じゃないですか」

このみ「馬場このみです」

エミリー「エミリー スチュアートです」

このみ「と、いうことで夏コミが終わってからの放送となります」

エミリー「私は仕掛け人さまに行くのを止められてしまったのですが……どのような場所でしたか?」

このみ「あそこは……まあ、そうね、凄いところだったわ」

このみ「まあ、感想はまた後で、かしら」

エミリー「この場では駄目なのですか?」

このみ「話し出すと長くなっちゃいそうだもの」

エミリー「なるほど」

このみ「もちろん、話せる範囲内で、だけどね」

エミリー「話せない部分があるんですか?」

このみ「まあいいわ、とりあえず始めましょ」

エミリー「分かりました……エミリー」

このみ「このみの」

「「ミリオン放送局!」」

このみ「この番組は、765プロダクションと」

このみ「765サイエンスミュージアムの提供でお送りします」

このみ「さ、入りましょ」

エミリー「はいっ」

ガチャ

美奈子「お久しぶりです!」

このみ「さっき会ったわね」

エミリー「お一人だけですか?」

美奈子「多分だけど」

このみ「と、いうことで、今回は美奈子ちゃんに来てもらったわけだけど……さっきまで一緒にいたのよね」

美奈子「一緒に売り子や列整理しましたからね♪」

このみ「他の子は来ないの?」

美奈子「百合子ちゃんが来たくても来れないって言っていて、あとは……亜利沙ちゃんはお家で色々することができたって」

エミリー「亜里沙さんもいらっしゃったんですか?」

このみ「私、亜利沙ちゃん見てないんだけど」

美奈子「私もちょっとしか会っていないんですけど、コスプレの写真を撮りに来たって言ってました」

このみ「亜利沙ちゃん、アイドルじゃなくてもいいのね……」

美奈子「私も不思議だったんですけど……聞いたら、『女の子はみんな輝くアイドルちゃんの原石なんです!』って」

このみ「全然意味が分からないわ」

エミリー「他に、どのたかにお会いしたりはしましたか?」

美奈子「うーん、私はそれくらいかなぁ……もしかしたらいるかもしれないけど、広いから」

このみ「むしろ、亜利沙ちゃんと出会えただけでも運がいいわよね」

このみ「さて、それじゃあまずはメールを読んでいくわね」

エミリー「杏奈さんは来なかったのですか?」

美奈子「うーん、私は見てないけど……」


メール一通目
>>12

今までコミケに行ったことがない僕にも分かりやすいコミケ紹介をして下さい

エミリー「私にもご教授ください」

このみ「そうねぇ……まず、熱気があるわね」

美奈子「お水がないと倒れちゃいますね」

このみ「それで、人がいっぱいいるの」

美奈子「ひなたちゃんに見せたら気絶しちゃうかも」

エミリー「そ、そんなに多くの人がいるのですか?」

このみ「会場内を普通に歩けないくらいには人が多いわね」

美奈子「そうそう、一つ気になったことがあって」

エミリー「何かあったのですか?」

美奈子「お昼になっても人が減らないじゃないですか」

このみ「まあ、そうよね」

美奈子「つまり、みんなお昼ご飯を食べてないんじゃないかって思って……」

このみ「さすがにみんな軽食は持ってきてるんじゃないかしら?」

美奈子「軽食じゃ駄目です!お昼ご飯なんだからちゃんとしたものを食べないと」

エミリー「確かに、お昼ご飯を食べないと力が出ませんからね」

美奈子「そうそう、そうだよエミリーちゃん」

エミリー「百合子さんから、本屋さんで買えない漫画を買う場所だと聞いたのですが」

このみ「そうねぇ、でも、それ以外にもいろいろ売ってるわよ?ジュリアちゃんがCDを見に行ったって言ってたわね」

美奈子「あ、私、格闘ゲームを買いました」

このみ「あら、そうなの?」

美奈子「まだ遊べては無いんですけど……対戦プレイも出来るみたいなので、杏奈ちゃんも誘ってみようかなって」

エミリー「聞いていて、興味が湧いてきました」

美奈子「……まあ、もう少し大きくなってからがいいかも?」

このみ「エミリーちゃん、正直な話、あそこは興味本位で行くものじゃないわ」

エミリー「あの……そんなに凄い所なのですか?」

このみ「否定しないわ」

このみ「と、まあ紹介……したかしら?まあいいわ、そんな感じの場所だったわね」

エミリー「それでは、次のお便りに進みますか?」

このみ「そうね」

美奈子「このみさんは何か買いましたか?」

このみ「手作り雑貨とか、写真集とか……ドラマレビューの冊子もあって驚いたわ」



メール二通目
>>19

イーガーコーテ

このみ「……え?」

エミリー「何かの呪文でしょうか?」

美奈子「んー、うちじゃ使えませんから、注意してくださいね」

このみ「何か知ってるの?」

美奈子「いえ、別に」

このみ「うち、といえば、美奈子ちゃんのお店って最近繁盛してるかしら?」

美奈子「はいっ、すっごく繁盛してますよ~♪765プロのみんなも来てくれますし、ファンの皆さんも来てくれますから」

このみ「打ち上げもあそこでやらせてもらったりするものね」

エミリー「ですが、時々私たちにたくさんのお弁当を作ってくださいますし、その分損をしているのではないでしょうか……」

美奈子「ううん、それよりも、みんながたくさん食べてくれるのを見ると私が嬉しいから」

エミリー「確かに、美奈子さんの料理は美味しいので、ついつい食べてしまいます」

美奈子「うん、いっぱい食べてね♪」

このみ「……そうして、みんなの胃が拡張していくのよね」

このみ「でも、美奈子ちゃんは凄いわよねぇ」

美奈子「そうですか?」

このみ「色々な料理が作れるんだもの」

エミリー「中華料理以外にも色々な料理が作れますが、どこで習ったのですか?」

美奈子「うーん、お母さんに教えてもらったり、自分で学んだり、適当に作ってみたりとか、かな?」

エミリー「なるほど……私はまだそこまで上手くないので、羨ましいです」

美奈子「そっか、エミリーちゃんも料理の勉強中なんだ」

このみ「あら、それは初めて聞いたわ」

エミリー「料理が上手なことも、大和撫子の重要な条件の一つだと聞きまして」

美奈子「確かにそうだね♪」

このみ「……本当に?」

エミリー「どうしたら上手になれるのでしょうか……」

美奈子「そうだなぁ……やっぱり、料理は愛情、かな?」

このみ「まあ、よく言うことではあるわね」

エミリー「愛情、ですか?」

このみ「……でも、愛情を込めて作るとはよく言うけれど、実際愛情って何なのかしら?」

美奈子「うーん、たとえば、その人のことを思って、その人の好きそうな味付けにしてみるとか、作る人が疲れていそうだったら濃いめの味付けにしたり、とか……」

このみ「美奈子ちゃん、どんなに愛情をこめてもどうしようもない料理だってあるのよ……まずは料理手順を学ばないと」

美奈子「そうだ、じゃあ、エミリーちゃんも一緒に料理のお勉強する?」

エミリー「よろしいのですか?」

このみ「『も』?あら、他にも勉強してる娘がいるの?」

美奈子「今は、星梨花ちゃんと育ちゃんの二人に教えてるんです♪」

このみ「……『家庭』料理よ?家庭で食べられる分量を教えてね?」

美奈子「美味しいから大丈夫です!」

エミリー「美味しい、から……?」

このみ「この番組では、次回からも皆さんからのメールをお待ちしています」

このみ「以上、ふつおたのコーナーでした」

エミリー「それでは、ここで一曲お聞きください」

美奈子「佐竹美奈子で『SUPER SIZE LOVE!!』」

このみ「お送りしていますミリオン放送局、最初のコーナーはこちら」

『このみのアダルティ相談室!』

このみ「迷える子羊ちゃんたちの相談を、私、馬場このみがアダルティに解決するコーナーです」

美奈子「アダルティ?」

このみ「その部分は突っ込まないで」

エミリー「今回も、色々な相談が来ているようです」

このみ「そうなの?じゃあ、じゃんじゃん答えてあげないと」

『彼女にアイドル趣味がバレました』


このみ「……彼女さんにも薦めてあげたらどうかしら?」

美奈子「二人でライブに行けばいいと思います」

エミリー「お二人で分かち合えば、更に楽しくなるのではないでしょうか」

このみ「……はい、全会一致ね」

美奈子「バッチリですね♪」



『母に18禁がバレました』


エミリー「じゅ、じゅうはちきんとは、その……破廉恥です!」

このみ「……まあ、18歳以上なら別にいいんじゃない?」

美奈子「男の人ですからね」

このみ「あ、18歳未満ならとりあえず捨てときなさい」

美奈子「それか、バレない所に隠しなおすこと、かな?」

このみ「隠すって」

エミリー「持っていてはいけないのではないのですか?その……は、破廉恥な、雑誌というのは」

美奈子「でも、お年頃の男子だと大体持ってるものじゃないの?」

このみ「はい、そこまで」

美奈子「あ、机の下とか本棚の裏なんかはすぐに見つかっちゃうから気を付けてね」

エミリー「美奈子さん、詳しいですね……」

美奈子「見つけた経験があるから」

このみ「経験?…………あー、弟くん?」

美奈子「意外と見つかっちゃうものだから……特に、姉とか、お母さんとか」

エミリー「見つけてらっしゃるんですね……」

このみ「……ちなみに、弟くんはそのことは」

美奈子「見つけてもそのままにしておくので、まだ気づいてないんじゃないですか?」

エミリー「もし弟さんが聞いていらっしゃったとしたら、気付かれてしまいますね……」

このみ「……それ以前に、全国放送で美奈子ちゃんの弟の秘密が知れ渡っちゃってるわけなんだけど……」

美奈子「世の中の男子皆のことですよっ」

このみ「そうそう、そういえば聞きたいことがあったんだけど、美奈子ちゃんの弟くんって料理はできるの?」

美奈子「うーん……私ほどではないですけど、まあまあ人並みにはできると思いますよ?」

エミリー「美奈子さんほどできるわけではないんですね」

美奈子「そんなに料理には興味なかったみたい」

このみ「まあ、男の子だものね」

美奈子「一応、チャーハンとか簡単なものなら作れるみたいなんだけど……」

このみ「それだけ作れれば十分じゃないかしら?」

エミリー「親が料理をしているからといって、料理に興味があるとは限らないのですね」

美奈子「そういう遺伝を私が全部持ってっちゃったのかも」

美奈子「あ、遺伝と言えばなんだけど……エミリーちゃんの日本好きって、やっぱり親戚の中に好きな人がいて、その人経由で好きになった感じなの?」

エミリー「はい、私の親が日本好きで、いつの間にか私も日本のことが好きになっていました」

このみ「親戚どころじゃなかった」

美奈子「じゃあ、そのお父さんお母さんはどうして日本を好きになったの?」

エミリー「それは……どうしてなのでしょう?」

このみ「帰ったら聞いてみたら?」

エミリー「そうですね、聞いてみます♪」

このみ「次の相談……は、できなさそうね、コーナー締めましょ」

エミリー「はいっ、次回からも皆からの相談、お待ちしています」

このみ「……まあ、私たちはアイドルだから、ある程度自制を持ってお願いするわね」

美奈子「スタッフさんが確認しないですか?」

このみ「……アイドルにバレたバレないみたいなお便り読ませるのに?」

美奈子「あはは……」

このみ「一応、本当に危ないのは削ってると思うけど……」

エミリー「それでは、ここで一曲お聞きください」

美奈子「佐竹美奈子で『スマイルいちばん』」

このみ「お送りしていますミリオン放送局、続いてのコーナーはこちら」

『貯めよう!ミリオンポイント』

エミリー「一つのお題に全員で挑戦。成功に応じて獲得できる得点を貯めて、ご褒美を目指す企画です」

美奈子「あ、これはやったことあります」

このみ「あら、その時はどんなお題だったの?」

美奈子「ドリンクバーを混ぜて……」

エミリー「あっ……」

このみ「あれね……結局全部プロデューサーに飲んでもらった」

エミリー「うぅ……思い出してしまうと、口の中が……」

美奈子「大丈夫?お水飲む?」

エミリー「いえ、大丈夫です……」

このみ「まだ味を覚えているなんて……そんなに酷い味だったの?」

美奈子「それで、今回は何をするんですか?」

このみ「そうねぇ、じゃあ早速いきましょうか……今回のチャレンジはこちら」

『ギネス挑戦!?鉛筆立てゲーム』

美奈子「ギネス?」

このみ「一分間で立てられた鉛筆の本数でギネス記録があるみたい……何というか……暇なのね」

エミリー「どれほど立てられたのですか?」

このみ「えっとね……あら、そんなものなの?……60本もないみたい」

美奈子「一秒一本、ですか?それなら案外できそうかも」

エミリー「それに三人いますから、三人寄れば文殊の知恵です」

美奈子「知恵、いるかなぁ」

このみ「と、いうことで、目の前にたくさんの鉛筆が」

美奈子「1箱12本の12箱だから……1グロス?」

エミリー「仕掛け人さまが今回のために用意してくださったようです」

このみ「えっ、何円くらいかかったの?……そう、3900円」

美奈子「意外とリーズナブルなんですね」

このみ「ただ、12かける12だから、えっと、144本?も、これが終わってからどうするのかしら」

エミリー「事務所で使うみたいです」

このみ「ねえプロデューサー、そんなに鉛筆使わないでしょ?」

美奈子「あはは……当分鉛筆切れはなさそうですね」

このみ「当分どころじゃないわよ、まったく」

エミリー「仕掛け人さまが、『用途は後にして、いいから始めろ、と』」

美奈子「わっほーい!ギネス狙っちゃいますよーっ」

このみ「残念だけど、ギネスに認定されるにはギネスの調査員が必要らしいの」

美奈子「え、そうなんですか?」

このみ「その人を呼ぶのにお金がかかるらしいって、どこかで聞いたことがあるわね」

美奈子「ざーんねん……でも、非公式ギネスは狙えますからね!」

エミリー「はいっ、頑張りましょう!」


  ~~  

コンマ>>44
立てられた本数


お久しぶりです、生きてます
ほったらかしで申し訳ない

ほい

エミリー「むむむ……」

このみ「あっ」コロン

美奈子「危ないっ!!」

このみ「……セーフ、大丈夫」

美奈子「ドミノを並べてる気分……」

エミリー「手が震えてしまいますね……」

美奈子「鉛筆、授業中に立てて遊んだりしてたの思い出しました」

このみ「ちゃんと授業を受けなさい」

エミリー「あ、結果が出たようです……79本」

美奈子「世界記録は超えた……ってことで、いいのかな?」

このみ「三人で頑張ってようやく超えられるのね」

エミリー「なかなか安定しないのが難しいです」

このみ「短ければいいんだけど……まだ削ってすらいない長いままだと、確かに難易度が上がるわね」

美奈子「モーメントですね!」

このみ「モーメント?」

このみ「と、いうことで」

美奈子「で?」

このみ「今回は3ポイント獲得して合計8ポイントになりました」

美奈子「おー」パチパチ

エミリー「やりましたねっ」

このみ「まあ、ご褒美まではまだ半分以上残ってるんだけど」

美奈子「そうなんですか?」

エミリー「二十点でご褒美なので」

このみ「さて、このコーナーでは私たちにしてほしい挑戦をお待ちしています」

このみ「以上、貯めようミリオンポイントのコーナーでした」

美奈子「エミリーちゃんは、普段使うのは鉛筆?シャーペン?」

エミリー「私、ですか?普段は、えっと……絡繰り鉛筆を使っています」

美奈子「……からくり?……あ、シャーペンのこと?」

このみ「からくりといえばロケット鉛筆じゃない?……なんて、流石にあれは普段使いしないかしら」

エミリー「あの……その、ロ……う、宇宙鉛筆とは」

このみ「え、嘘」

美奈子「あはは、ロケットから宇宙は流石に無理があるかも」

エミリー「お送りしてきました、ミリオン放送局、そろそろ終わりの時間です」

エミリー「この番組では、みなさまからのお便りをお待ちしています」

エミリー「各企画の詳細は、公式電子板でご確認ください」

このみ「メールアドレスは、million@xxxx.xxです……と、いうことで」

美奈子「はいっ、このみ先生、質問です」

このみ「はい、美奈子ちゃん」

美奈子「次回のパーソナリティは誰ですか」

エミリー「そういえば、まだいつものくじをひいていませんね」

このみ「その質問にはこのみ先生が答えましょう」

美奈子「はいっ」

このみ「次回のパーソナリティは既に決定しています」

エミリー「そうなのですか」

美奈子「えー、ちょっとひくの楽しみだったんだけどな」

このみ「しかし!まだここではお伝えしません!」

美奈子「えーっ」

エミリー「そんなぁ」

このみ「……と、ここまでが今スタッフに渡された台本の中身」

美奈子「バラしちゃっていいんですか?」

このみ「いいのよ」

このみ「ってところで、そろそろおしまいかしら?」

エミリー「そうみたいですね、そろそろ終わりでしょうか」

このみ「そうね……ミリオン放送局、お相手は馬場このみと」

エミリー「エミリー スチュアート、そしてお客様の」

美奈子「佐竹美奈子でしたっ」

せーのっ

「「「ばいばーいっ」」」

このみ「この番組は」

このみ「765プロダクションと」

このみ「ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」

【番組終了後】

美奈子「プロデューサーさん」

P「お、どうした」

美奈子「スタッフさんの人数も含めて、佐竹飯店予約しておきました♪」

P「待て」

美奈子「あ、大丈夫です♪足りなかった時のためにいつもより量は多めにしてありますから」

P「違う、そうじゃない」

このみ「そもそも、足りないなんて発想がどこから出てくるのよ」

美奈子「ほら、アクションゲームってアイテムを取ればとるほどパワーアップするじゃないですか」

P「現実でアップするのは体脂肪率なんだよなぁ……」

【おしまい】

【おまけ】

「杏奈」

「百合子」

「まつり」

「千鶴の」

「「「反省会」」」

まつり「現在、まつりたちはスニーキングミッションの真っ最中なのです」

杏奈「気分は……スネ○ク」

百合子「あ、そこに段ボールありますけど」

千鶴「……あれを被れとおっしゃいますの?」

百合子「何故スニーキングしているか、その理由を語り出すとネシャンサーガくらいの分厚さになってしまうんですが……」

千鶴「そんなことはないでしょう、ただ美奈子から隠れているだけですわ」

杏奈「どうして……隠れてる、の?」

まつり「見つかったらラジオの打ち上げに連行されるからなのです」

百合子「ちなみに、私は明日撮影があります」

千鶴「死活問題」

杏奈「はい……段ボール」

百合子「わーい……?あ、ありがとう、杏奈ちゃん」

ゴソゴソ……カポッ

百合子『ふむー、むー、うむー』

千鶴「頭隠してなんとやら、ですわね」

カポッ

百合子「よく考えたら、あれ被ったら録音できないじゃないですか」

まつり「よく考えなくても分かることなのです」

杏奈「えっと……そう、プレゼント」

まつり「あぁ、そういえば決めずに終わったのです」

千鶴「もう、鉛筆でいいのではなくて?」

百合子「というより、それ以外使ってませんからね」

杏奈「……全部にする?」

まつり「一箱くらいでいいのです」

百合子「鉛筆をもらってもちょっと困りますね……」

まつり「ちなみに、鉛筆に火をつけても芯の部分はなんだかんだ燃えないのです」

千鶴「一生に一度も使わなさそうな知識をありがとうございますわ」

「あ、百合子ちゃん!」

百合子「あっ……み、美奈子さん」

まつり「ふむ……百合子ちゃん、お話が」

百合子「こんな時にお話……はっ…………分かりました、私は逃げ切って、明日の仕事を頑張ります」

まつり「後で助けに行くので、大人しく捕まって欲しいのです」

百合子「……え?」

杏奈「……頑張れ」

百合子「え、まつりさん、杏奈ちゃん?あ、千鶴さんは……あ、ああぁあああぁぁぁあ…………」

まつり「惜しい子を亡くしたのです」

千鶴「自分で身代わりにしておいて」

【おまけおしまい】

終わりだよ~(o・∇・o)

ここまで遅れてなんかもう色々と申し訳ないです
それと、もうしばらく投稿ペースが不定期になりそうです

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