作中では”女提督”を”提督”と表記します。色々変かもしれませんが、頑張ります
――――――――――
朝
鎮守府 執務室
大鳳「だめですよ、サボってしまうと次の日が大変です」
提督「毎日ほとんど同じことの繰り返しにいい加減飽きてきたー」バタバタ
大鳳(今はこんなにやる気がないように見える提督ですが、やる気のスイッチがまだ入っていないからです)
大鳳(彼女をやる気にさせるには少々手間がかかりまして……)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439993419
大鳳「……どうしたら、やる気を出してもらえますか?」
提督「そうだねー……大鳳が甘えさせてくれたらやる気が出るかなー」グデー
大鳳「……仕方がないですね」ハーッ
提督「ありがとう! 大鳳大好きー!」ガバッ
大鳳「きゃっ!? も、もう……」ナデナデ
提督「んふふー心地がいいなー」スリスリ
大鳳「やれやれ……」ナデナデ
――――――――――
―――――
数分後
提督「ありがとう大鳳、今日も一日頑張れる!」ニコッ
大鳳「それなら良かったです。じゃあこの書類の山を何とかしましょうか」ドサッ
提督「任せといて!」パシッ
カキカキカキカキカキカキカキカキ
大鳳「……普段からこうだと、苦労しなくて済むのに」カキカキ
大鳳(秘書官に任命された艦娘は、執務を始める前に必ず提督のスキンシップを受けることになるわ)
大鳳(提督はスキンシップが好きで、しないとスイッチが入らないとか何とか……よく分からないけど少しさせるだけで執務をバリバリ行ってくれるので皆受け入れているわ)
大鳳(でも、もう慣れているからか大半の艦娘は一緒に楽しんでいるわね)
提督「大鳳、何か考え事してる?」
大鳳「い、いえ……何でもないです」ドキッ
提督「そう? 何か難しそうな顔してたから気になったんだけど」
大鳳「ご心配、ありがとうございます。でも……何もないですから」
提督「そう、何かあったら相談に来ていいからね」カキカキカキカキ
大鳳「はい、分かりました」
――――――――――
―――――
夕方
提督「はい、これで終わりー!」
大鳳「お疲れ様です、提督」
提督「大鳳もご苦労様」ニコッ
大鳳「はいっ」ニコッ
提督「疲れたー……癒されたいですなー」グデー
大鳳(机の上で提督がだらけると、タイミングを見計らったように――)
コンコンコン
???「提督ー入るわよー?」
提督「どうぞー」グデー
ガチャ
愛宕「提督ーぱんぱかぱーん!」
提督「ぱんぱかぱーん!」ガタッ
大鳳(――愛宕さんが執務室に入ってきます)
愛宕「提督ー、お疲れでしたら私が癒して差し上げますよー?」
提督「もちろん、癒してもらう!」ガバッ
愛宕「あんっ、もう提督ったらー」ニコニコ
大鳳「……お先に失礼しますね」ガタッ
大鳳(提督が愛宕さんに癒されているときは二人だけの世界になってるので、ほとんどの艦娘はこうして先に出てしまうのです)
大鳳(後は夕食を食べて、入渠を済ませて、就寝まで好きなことをして……この鎮守府で一日を過ごしています)
大鳳(提督がスキンシップ好きなのを除けば、いたって普通の鎮守府です)
今日はここまでにします
また明日の夜に投下予定です
お待たせしました
今から少し投下します
――――――――――
次の日
提督「そういえば、大鳳と会ってからもうそろそろ一年だね」
大鳳「もう一年が経つのですか……早いわね」
提督「まさかあの頃は大鳳が来るなんて思わなかったから、挑戦してよかったかなーって思ってるよ」ニコッ
大鳳「そうね、提督が挑戦してなかったら私はまだ居なかったかもしれません――」
――――――――――
―――――
回想
提督「やったー! ついに大型建造解禁!」
電「おめでとう、なのです!」
愛宕「これで大和型とかが建造可能になりましたねー」ウフフ
提督「じゃあ解禁記念に……一回だけ挑戦してみよう!」
電「はわわ!? 資材が残り少ないのにそれは良くないのです!」
提督「大丈夫、一回だけにするし結果に関係なく資材を少し買うから!」
愛宕「景気づけに一回くらいはいいんじゃないかしら?」
電「どうなっても、電は知りませんよ?」
提督「心配しなくても、教えてもらったレシピ通りにすれば出る可能性はあるって!」
電(それで出れば多くの提督が阿鼻叫喚しないと思うのです)
提督「うちには空母が祥鳳と赤城しかいないから……大鳳狙いレシピで行くよ!」
http://i.imgur.com/tuZ99JN.png
提督「これでよろしく!」
妖精「カシコマリー」ビシッ
トンテンカン
提督「……」ゴクリ
電「はわわ……」アタフタ
愛宕「楽しみね~」ニコッ
ドコドコドコドコ……ジャン!
http://i.imgur.com/3zx1YW3.jpg
提督「6時間超え!?」
電「これは……当たりなのですか?」
愛宕「提督、高速建造剤の用意は出来てるわ~」
提督「もちろん使うよ! やっちゃって!」
愛宕「よーそろー!」
ボオオオオオオオオ
提督「……」
???「あら、ここは一体?」キョロキョロ
提督「ここは○○にある鎮守府だよ」
???「鎮守府……あなたは提督なの?」
提督「うん、そうだよ! もしかして、あなたが大鳳?」
大鳳「そう……私が大鳳。出迎え、ありがとうございます」
提督「おおおっ……」キラキラ
大鳳「提督……貴女と機動部隊に勝利を!」ビシッ
提督「……やったあああああああああああああああ!!」ガバッ
大鳳「きゃっ!? て、提督!?」ビクッ
提督「これからよろしく、大鳳!」ムギュウウウ
大鳳「え、ええ! よろしくお願いします!」
電「はわわ……司令官さんは凄いのです」
愛宕「とても賑やかになりそうね」ニコニコ
―――――
――――――――――
現在
提督「いやー、本当に懐かしいね」アハハ
大鳳「まさかなけなしの資材を使っていきなり私を建造するとは思わなかったです」
提督「何となく、来てくれる予感がしたからね」
大鳳「でも……何で大和型はいつまでも来ないのでしょうね」
提督「そうだねー、後二人だけだからお迎えしたいけど全然でないから困るよー」
大鳳「無駄遣いせずにのんびりやればきっと揃いますよ……きっと」
提督「うん、私も戦争が終わるまでには来るって信じてるよ!」
大鳳(これが、私と提督の出会いです。当時は資材がかなり少なくなっているのを見て頭を抱えたけど、今はここに来られて良かったと思っているわ)
今はここまでです
書けたら日付変わる前に投下しますが、書けなかったら金曜の23:59までに投下し始めます
土曜0時になったらE7丙の攻略入るので更新が遅くなると思います、予めご了承ください
こんばんは、今から少しだけ投下します
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三日後
大鳳「艦隊が泊地に帰投です」
提督「ご苦労様! 結果はどうだった?」
大鳳「南太平洋海域で行われた第二次南太平洋開戦の乙作戦、S勝利にて完遂しました!」
提督「やったー! 被害状況は?」
大鳳「第一艦隊は祥鳳・瑞鳳が中破、扶桑・山城が小破です。第二艦隊は北上、秋月が中破、ビスマルクが小破です」
提督「被害が思った以上に少なくてよかったー」
大鳳「これも、提督の指揮のおかげです」
提督「いやいや、大鳳たちの努力のおかげだよ。それより、報告書は後にしてまずは小破以上の艦娘は全員入渠させてきてね。軽空母二人とビスマルクは高速修復剤を使わせてね」
大鳳「了解、では失礼しました」
ガチャ バタン
提督「瑞穂は来なかったけど、無事に終わってよかったー」
提督「後でみんなを労ってあげよう。まだ作戦は残ってるけど……ね」
――――――――――
―――――
その日の夜
大鳳「えっと……入渠を一緒に、ですか?」
提督「うん。今思うと大鳳とはまだ一緒に入ったことがないと思ってね」
大鳳「別に、構いませんけど」
提督「じゃあ早速、一緒に入ろう!」
――――――――――
―――――
脱衣所
提督「ふふふーん」スルスル……トサッ
大鳳「……」
大鳳(何だか少し緊張するわね。艦娘と入る時はもっと気が楽なのに)ヌギヌギ
提督「大鳳、おっそーい!」
大鳳「ちょ、ちょっと待ってください……少し脱ぎにくくて」ヌギヌギ
提督「そうなんだ、じゃあもう少し待ってるね」ジーッ
大鳳「は、はい」
大鳳(……こうして見ると、やっぱりスタイルがいいわね。一部以外は)ジーッ
提督(大鳳って身体が引き締まってて日ごろ努力してるのが分かるね、一部以外は)ジーッ
大鳳「お待たせしました、提督」
提督「じゃ、早速入ろっか」
大鳳「はい」
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―――――
入渠ドック
提督「力加減はこれでいいかな?」ワシャワシャ
大鳳「はい、ちょうどいいです」
提督「了解!」ワシャワシャ
大鳳(他人に頭を洗ってもらったことがないから、少しくすぐったいわね)
大鳳(でも、同時に気持ちいいわ。提督の洗い方がいいのかしら)
提督「艦娘って本当に不思議だね。例え髪が砲撃や爆撃とかでぼろぼろになっても元通りになるんだから」ワシャワシャ
大鳳「そうね……」
提督「でも、その時負った傷は治っても、痛かったことは忘れられない。でも皆は勇敢に深海棲艦と戦うから……本当に凄いよ」ワシャワシャ
大鳳「それは私たち艦娘の出来ること、すべきことだから……恐れずに戦えるわ」
大鳳「でも、恐れずに戦えるだけでは……きっと戦い続けることは出来なかったと思います」
提督「そうなの?」ピタッ
大鳳「ええ……この戦いはいつ終わるか分からないもの。そんな途方もない、終わりが見えないものをいつまでも続けていたら、精神的に辛くてきっと耐えられないもの」
大鳳「だから、こうして提督が居て、この場所があると思います」
大鳳「私たちを導いてくれる人と、帰る場所……それがあるから、どんな絶望的状況でも諦めずに戦い続けられる。少なくとも私はそう思っています」
提督「大鳳……」
大鳳「私たちが勇敢になれるのは、提督のおかげでもあるのよ。全員生き残って、勝てる作戦を立ててくれるから……皆それを信じて戦えるの」
提督「そっかー……私って自分で戦うわけじゃないから、イマイチ実感が湧かないなー」
提督「作戦を決めて、後はお祈りしてるだけだからね」
大鳳「提督は戦場には直接関われないから……仕方がないですよ」
大鳳「現場でのことは、私たちにお任せください。ダメだったらまたやり直せばいいですから」
提督「そうだね……艦娘と提督、それぞれ出来ることをやればいいよね」
大鳳「はい、だから今の大規模作戦も……提督の指揮に期待していますよ」
提督「ありがとう、大鳳」ニコッ
提督「長話しちゃったね。早く洗って入浴しよう」
大鳳「ええ、そうしましょう」
とりあえず一旦ここまで
シャワー浴びてまた書いてから投下します
投下します
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―――――
お風呂の中
提督「あったまるねー」
大鳳「はい、疲れが取れていきますね」
提督「艦娘の場合は、傷も修復するしね。ここの傷とか」ツン
大鳳「ひゃうっ! い、いきなり突かないでください!」ビクッ
提督「今の反応可愛い!」
大鳳「も、もう……」プイッ
提督「そんなツンツンしないでよー」ギュッ
大鳳「……」ツーン
提督「うーん、いつもより中々強情だねー?」スリスリ
大鳳(あえて反応しなければ、おとなしくなるかと思って無視してるけど……いつもと変わらない気がするわね)
提督「……なら、無理矢理にでも反応させてみようかなー」ワキワキ
大鳳(あら、何か嫌な予感がしてきたわ……)
提督「これに耐えられるかなー?」コチョコチョ
大鳳「んっ……んんっ……」ムズムズ
大鳳(急にわき腹をくすぐって……)
提督「ほらほらー観念しちゃいなよー」コチョコチョ
大鳳「んんっ……んんんー!」ムズムズ
提督「中々頑張るねー、じゃあ今度は腋にしてみよう」コチョコチョ
大鳳「ひゃっ……あはははははははっ!」ジタバタ
提督「おおっ、ついに耐え切れなくなったね」コチョコチョ
大鳳「提督、や、やめ……ひひひひひっ!」ジタバタ
提督「おもしろいけど、反応したしやめよー」ピタッ
大鳳「っ……はあっ……はあっ」
提督「ふふふー、私のくすぐりはどうだったかなー?」ニヤッ
大鳳(……この大鳳、やられっぱなしではいられないわね)
大鳳「……提督」
提督「?」
大鳳「次は貴女の番です、覚悟してください!」ガバッ
提督「わっ! た、大鳳……えっと……」
大鳳「私からも、提督にたっぷりとお返ししてあげますね」ニコッ
提督「お、お許しくださいー!」
――――――――――
―――――
湯上りの後 間宮
提督「お風呂上りの間宮アイス、美味しいねー」パクッ
大鳳「ええ、最高ね!」パクッ
提督「チョコもいいけど……大鳳のバニラ味も食べたい」ジーッ
大鳳「……少しくらいならいいですよ?」
提督「ありがとう、じゃあ食べさせて」アーン
大鳳(間宮さんが見てる前で平然と……)
大鳳「……あーん」スッ
提督「あーん」パクッ
提督「んん~おいしい!」ニコ
大鳳(無邪気ね……でも、こういう一面があるから好かれているのかもしれないわ)
提督「じゃあ私のチョコアイスも……あーん」スッ
大鳳「えっと、私は別に……」
提督「遠慮しないで、さっきのお礼だと思ってさ!」ジーッ
大鳳(これはきっと無視させてくれないわね)
大鳳「……あーん」パクッ
提督「んふふー」ニコッ
大鳳「チョコレートのアイスも、おいしいですね」
提督「でしょー?」
大鳳「なんで提督が自信満々にしてるんですか……」
提督「あはは、何となく?」
大鳳「何となくって……湯冷めする前に早く食べて、明日に備えて寝ましょう」
提督「うん!」
今回はここまでです
これから攻略してくるので更新遅くなるかもしれません
時間が出来ました
完結目指して投下しますね
――――――――――
数日後
金剛「戦果Resultがあがったヨー!」
アイアンボトムサウンド 敵飛行場撃滅作戦 丙作戦 完遂
更に数日後
秋津州「作戦終了! 艦隊が帰投したかもです」
西方海域戦線 カレー洋 西部方面派遣作戦 乙作戦 完遂
――――――――――
―――――
次の日
大鳳「では、ソロモン海東部海域での反攻作戦を遂行してきます」
提督「うん。作戦は伝えたから……後は任せたよ」
大鳳「はい……貴女と機動――連合艦隊に勝利を!」
提督「いい報告を期待してるよ!」グッ
大鳳「はい、では行ってきます」
ガチャ バタン
提督(今回は乙作戦でも春のステビア海の甲作戦を越える難易度って聞いたから、きっと一筋縄じゃいかないだろうね)
提督(雷巡が投入できないから、第二艦隊の夜戦能力はがた落ちしている……そこに空母機動部隊での連合艦隊を編成したから尚更途中で崩される可能性があがっている)
提督(お願い……あの子達に、勝利を届けてあげて!)
――――――――――
三日後
提督(……何とか壊滅寸前まで追い込めたけど、やっぱ敵さんも必死みたいだなー)
提督(最終編成はそこまで変わらないけど、駆逐艦がどんどん回避するわ棲姫が新型艦載機を積むわツ級を増やしてこちらの艦攻艦爆を落としてくるわ……聞いてて疲弊しちゃうよ)
提督(何度目かもう覚えてないくらい出撃してこっちの艦隊もかなり疲労が溜まってるし……これが無理だったらしばらく休ませないとね)
提督「はーっ、気が気じゃないよ本当に」
電「司令官さん、少し休憩したほうがいいと思うのです」
提督「ん、なんで?」
電「ここ数日、疲れきった表情をしているのです。ちゃんと寝られていますか?」
提督「……実は、あまり寝れてないんだよね。考え事をしてて」
電「作戦の事、ですか?」
提督「うん。色々と戦闘の記録を分析して、もっと効率よく出来ないかなって」
電「確かに、一日も早く海域を突破するために頑張るのは大切です。でも、それなら執務中に考えればいいのです。疲れをちゃんと取らないとしっかりした指揮を取れませんよ?」
提督「そうなんだけど……全然眠れなくてさ」
電「眠れなくとも、夜はちゃんと寝ないと身体を壊します。なので……司令官さんが寝るときに監視役を一人つけることにするのです」ニコッ
提督「え、突然そんな勝手に……」
電「こうでもしないと、司令官さんはまた寝る時間を惜しんで作戦について考えてしまうから……心配なのです」
提督「電ちゃん……」
電「とにかく、今は少し休憩をしてから執務を再開して、夜はこちらで決めた監視役と一緒に寝てください。いいですか?」
提督「うん……分かった」
電「では早速、間宮さんのお店で甘味を食べてリフレッシュするのです!」
提督「うん、そうしよっか」
――――――――――
―――――
その日の夜
提督の部屋
提督「電ちゃんは、誰を監視役にしたんだろう? さすがに添い寝してもらうのはなかったから新鮮だけど……うーん」
コンコンコン
提督「はーい」ガチャ
大鳳「……」
提督「あれ、もしかして大鳳が?」
提督(手に持ってるのはマイ枕かー。大事だよね、合う枕は)
大鳳「はい、電ちゃんから頼まれたので……」
提督「そっかー、巻き込んでごめんね?」
大鳳「いえ、私もこうして提督と一緒に居たかったから問題ないですよ」
提督「そ、そうなんだ……とりあえず、入って」
大鳳「はい、お邪魔します」
――――――――――
―――――
提督「本来は一人用だから……少し狭いね」
大鳳「そうね」
提督「でも、狭い中身を寄せ合うのも悪くないかも」ニコッ
大鳳「ええ。でもここ最近、提督はスキンシップをしてないみたいね」
提督「……言われてみれば、そうかも」
大鳳「だからここ最近、執務の時に疲れが残ってたりするのではじゃないかしら?」
提督「今の海域の作戦考えてたから、日課すら知らぬ間に放棄してたんだね……」
大鳳「あまり根をつめても仕方がないわ。今は息抜きして、ね?」
提督「うん、大鳳に久々甘えるよー」ギュッ
提督「……あったかい」
大鳳「お風呂に入ってきましたからね」
提督「ん、そっかー。今度またお風呂入ろう」
大鳳「はい、またお付き合いするわね」
提督「うん、戦いが終わったら……楽しみに……」
大鳳「提督?」
提督「……」スースー
大鳳「ふふ、よっぽど疲れていたのね」クスッ
大鳳「おやすみなさい、提督」
――――――――――
次の日
執務室
提督「おはよう、電ちゃん!」ガバッ
電「はわわわわっ!?」
提督「いけないいけない、つい飛びついちゃった」パッ
電「どうやらしっかり寝られたみたいですね?」
提督「うん、ありがとう電ちゃん」ナデナデ
電「どういたしましてなのです」ニコッ
提督「じゃ、今日も一日がんばろー!」
電「電もがんばるのです!」
一旦中断します。また後で投下しますね
では続き投下します
――――――――――
―――――
夕方
提督「色々と改善した今回の作戦……うまくいったかなー」ソワソワ
電(何だか暁ちゃんみたいなのです)
電「きっと、うまくいくと信じてますよ」
提督「知恵を振り絞って頑張って考えたからね。あーまだかなー」
コンコンコン
電「帰ってきたみたいです」
提督「どうぞー!」
ガチャ
大鳳「……」ボロッ
提督「大鳳!? 大丈夫!?」ガタッ
大鳳「大破はしていますが……平気です。それよりも、報告します」
提督「う、うん……」
大鳳「……空母機動部隊は反抗作戦を……今回の出撃をもって完遂しました」
提督「……被害状況は?」
大鳳「第一艦隊は私が大破、瑞鶴、翔鶴、長門が小破、第二艦隊は吹雪が中破……以上です」
提督「分かった。まずは大鳳を入渠ドックに連れて行く。電は小破、中破している艦娘全員に入渠ドックに入るように伝えておいて」
電「了解です」タタッ
提督「ほら、肩貸すからドックまで行こう」グッ
大鳳「はい……ありがとうございます。提督」フラフラ
――――――――――
―――――
入渠を終えて
執務室
提督「よかったー、皆無事に帰れて」
大鳳「そうですね、空母棲姫に集中狙いされた時はどうしようかと思いましたが」
提督「あーもうまたアイツは私に喧嘩を売るような真似を……」ハァッ
大鳳「終わったことですから……」クスッ
提督「まあ、作戦はあと一回あるしね……でも、その前にさ」ガタッ
大鳳「?」
提督「錬度99にやっとなったね、おめでとう」ニコッ
大鳳「提督……ありがとうございます」ニコッ
提督「ついにこの日が来て、嬉しいよ。着任から一年もかかるなんて思わなかった」
大鳳「そうですね……ここ最近の海域は加賀さんが忙しかったですからね」
提督「やろうと思えば大鳳でもいけた気はするけど……それは置いといて」ガチャガチャ
大鳳「どうして、鍵を閉めたのですか?」
提督「……大鳳、君に大事な話があるから」
大鳳「私に……ですか?」
提督「うん、それはね……これ」
大鳳「これは……」
提督「大本営からの任務を達成してもらえた、ケッコンカッコカリ用の指輪だよ」ニコッ
大鳳「……もしかして、これを私に?」
提督「うん」
提督「一年間……深海棲艦と共に戦って、執務を一緒にやって、一緒にお風呂に入って、一緒に寝て……私、気づいたんだ」
提督「大鳳と一緒にいるときが……一番楽しいこと、一番心地がいいって」
大鳳「提督……」
提督「もちろん、うちに居る艦娘は全員好きだし、スキンシップもしたいけど……私の中で大鳳が一番そうしたい相手だって、わかったんだ」ギュッ
提督「だから、錬度限界の向上なんていう目的はどうでもいい。一番信頼して……ずっと一緒にいたいと思える大鳳に、この指輪を”証”として渡したいんだ」
大鳳「証……」
提督「貰って、くれるかな?」
大鳳「…………はい。提督のその想いの証、受け取らせてください」
大鳳「…………はい。提督のその想いの証、受け取らせてください」
提督「ありがとう……じゃあ、嵌めるね」
大鳳「はい、お願いします」
私の左手の薬指に、提督は指輪を嵌めてくれました。私は指輪をまじまじと見つめてから、提督に質問をする
大鳳「提督……私、あなたの期待に十分応えていますか?」ギュッ
提督「もちろん、十分すぎるくらいだよ」ニコッ
大鳳「そう、ならよかった」
提督「でも、大鳳はそこで満足しないんでしょう?」
大鳳「ええ、まだまだこんなものじゃないわ」
提督「だよね。知ってた」
私と提督は揃って笑う。笑いがおさまってから、私は提督に、笑顔で言う
大鳳「ふふ……ずっと、ずっと一緒に頑張りましょう? これからもよろしくお願いします、提督」
私が言うと、提督も笑顔で返してくれた
提督「うん、こちらこそよろしくね、大鳳」
こうして、私と提督はこれからも一緒にいることを誓った
――――――――――
―――――
提督「さて、ケッコンカッコカリをしたはいいけど……男女関係みたいなのはないからそこまで変わらないよね」
大鳳「そうね、提督が男性だったらキスとかでもするのかもしれないけど」
提督「おやおや、禁断の恋に興味が出ちゃったのかな?」ニヤニヤ
大鳳「なっ……別にそういうつもりじゃないわ!」カァァ
提督「あはは、冗談だって」
大鳳「やれやれ……からかうのは止めないのね」
提督「大鳳はいじり甲斐があるからねー」
大鳳「そ、そうかしら……」
提督「うん、反応が可愛いからこうして定期的に見たくなっちゃうくらいに」
大鳳「……まったく、困った人ね」
提督「こういう性分だからね、これからもあると思うから覚悟してねー?」
大鳳「はい……そうなったら、私も反撃すると思うわ」
提督「おー、大鳳の反撃とか楽しみかも!」
大鳳「ふふふ……覚悟してくださいね」
アハハー フフフ
扉の前
愛宕「どうやら、無事結ばれたみたいねー」ニコッ
電「よかったのです。二人とも幸せそうで」ニコッ
――――――――――
二日後
提督「今回の最終作戦、FS作戦は二十四時間以内にやることが多いから作戦を分担してとっとと攻略するよ!」
提督「まずはあきつ丸を旗艦とした水上打撃部隊の全員には南のルートを通ってもらって港湾棲姫、離島棲姫を撃破して撤退。これを五回ほどしてもらうよ」
提督「どうやらこの二体が今回の主力艦隊旗艦を撃破する上で重要らしいから、夜戦してでも必ず倒すこと、いいね?」
あきつ丸「了解であります!」
提督「次、大鳳を旗艦とした空母機動部隊は水上打撃部隊が目標を達成次第、東に進んで中央のルートを通って旗艦の防空棲姫を撃破してね」
大鳳「はい! 必ず成し遂げてきます!」
提督「きっと丙作戦でも相当きついと思うけど、これが終われば私たちの完全勝利だから……絶対勝つぞ!」
艦娘「おおー!!」
――――――――――
―――――
数時間後
提督(水上打撃部隊が一度も途中撤退することなく、何とか港湾棲姫・離島棲姫の撃破が終了した。ここからは機動部隊が本隊を叩く番……敵側もとても強くなってるけれど、大鳳たちを信じるしかないよね)
大鳳「提督、これから出撃してきますね」
提督「うん、後は任せたよ。大鳳」
大鳳「はい、この大鳳……貴女に勝利を届けます!」
提督「うん、その意気で頑張ってね。でも、無茶はだめだよ?」
大鳳「もちろん、気をつけますよ」
提督「ふふ、それなら大丈夫だね。じゃ、行ってらっしゃい……大鳳」
大鳳「はい、行ってきます」
ガチャ バタン
提督「……どうか、勝てますように」ギュッ
大鳳「――皆いい? 行くわよ? 第一機動部隊、出撃!」
終わり
以上、大鳳と女提督の物語でした
スレ立てた時に思いついた展開+ENDと木曜に思いついた別なENDを全てなかったことにして新しく書いてたので完結に時間が掛かりました
特にこれ以上書くことがないですね。強いて言えば大鳳って結構見た目の印象より可愛いということでしょうか。手に入れるまで凛々しいカッコイイ系だと思っていたので
では、また次スレでお会いしましょう。HTML化依頼してきます
艦これ次スレ
島風「私と提督と」提督「愉快な仲間達で遊ぶ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440510075/)
久しぶりの島風SSです
今さら本音を言うと女提督は書き辛いので今後書かない予定です
このSSまとめへのコメント
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