龍驤「大鳳。あかんでえ･･･こりゃあかん」


大鳳「何がですか」


龍驤「あんたぁ最近提督の秘書官になって、かんなりお近づきになったみたいやん」


大鳳「いや、ま、まあ」


龍驤「実はな。うちこないだ小耳に挟んでん。提督は、あんたのことが好みなんやってな」


大鳳「えっ。そ、そうなんですかね。あはは」


龍驤「でもな。考えてみい。あんたって、ショートカットの筋トレ好きスポーティー女子やろ？」


大鳳「ひ、否定はしませんけど･･･まあ」


龍驤「そこで、あんたによう似た速吸ちゃんとかいう部活系マネージャー女子がこの度配属されたわけや」


大鳳「そうですね」


龍驤「で。あっちはあんたと違うて、おっぱいぷるーんぷるん」


大鳳「･･･」


龍驤「こりゃあ、あんたの秘書官ポジが奪われる絶好のピンチってことやないかああ！！」


大鳳「言われることはよく分かりますけど、龍驤さんに胸のことを言われるのがとっても心外です」

龍驤「なんや。うちとあんたは気持ちを分かち合った同志やないか。そないなこと言わんでもええやん」


大鳳「いや、だって。分かち合ったのに、胸をけなすようなこと言うんですもん」


龍驤「まあ聞けや大鳳。うちは親切に、あんたの立場が危ういということを伝えてるんや」


大鳳「ど、どういう･･･ことですか」


龍驤「速吸は、あんたと似たようなタイプのスタン･･･いや、艦娘」


龍驤「そして、男性の好きな女性の部位ナンバーワンと言われるおっぱい。速吸はちょうど良いサイズの豊満や」


大鳳「･･･」


龍驤「んで。提督はショートカットで真面目なスポーティー女子が好き」


龍驤「ここからは自ずと答えは出るはずやろ？」


大鳳「･･･提督が、私を秘書官から外して、速吸さんを秘書官にさせると？」


龍驤「そうや！」


大鳳「そんなバカな。たかだか容姿が似ているくらいで、提督が秘書官の座を簡単に


ﾋﾟﾝﾎﾟｰｰｰﾝ


《提督室より伝言》


《秘書官大鳳。これより提督室に来られたし。繰り返す･･･》


大鳳「ふぁっ！？」


龍驤「あっかーん！」

【提督室にて】



提督「＿＿＿＿という訳で、速吸には一時的に秘書官になってもらうことにしたよ」


大鳳「･･･」


大鳳「･･･は？」


速吸「ふぇっ！？　えええっ！？　わ、私がですかあ！？」


提督「うん。まだこの鎮守府に来たばかりで慣れないだろうし、秘書官なら他の艦娘との絡みもあるだろうしさ。色々と好都合だから」


大鳳「･･･」


速吸「えっ！　あ、じゃ、じゃあ、速吸、提督さんの足を引っ張らないように、精一杯頑張ります！」


提督「うん。よろしく頼むぞ」


大鳳「ちょ、ちょっと待ってください。提督」


提督「ん？」


大鳳「ま、まだ不慣れな艦娘に、提督の秘書官が務まるとは思えません」


大鳳「負担が大きいでしょうし、今はまだ私が秘書官で居た方が良いと思いますが」


提督「･･･んー。それも考えたんだけどさ。大鳳は秘書官になってから、ゆっくり休んでないだろ？　だから、この機会に休息をとってもらおうと思って」


大鳳「いやっ･･･た、大鳳は大丈夫です！　提督にお使えするのは私でないとっ」


提督「まあまあ。大淀にはもう連絡したし、決裁も下りた。大鳳は少し休んでてくれ。大丈夫、君の分も僕が頑張るから」


速吸「て、提督さん･･･！　ありがとうございます！！　速吸、本当、が、頑張りますっ！！」


大鳳「･･･」