提督「なぁ加古」加古「んー?」(23)
提督と艦娘の日常を書いていきます
進行は遅めです
提督「この前さ、友達にお土産として八つ橋をもらったんだ」
加古「へぇ、美味しかった?」
提督「うん、美味しかったよ」
加古「なんだよー、じゃあとっておいてくれてもいいじゃんかよー」
提督「すまないな、次お菓子もらったらやるよ」
加古「へへっ、やーりぃ!」
提督「思ったより似てるなってまぁそんなことはいいんだよ、高いお菓子ってそれについて解説してる紙ってあるじゃん」
加古「うん、よく見るね」
提督「それで見てみたらさ、上品な甘みって書いてあってさ」
加古「テレビなんかでもよく聞くよね」
提督「うん、けどさ考えてみたら上品なあんこって俺よく分かんないんだよね」
加古SSとは珍しい期待
こっちに移動してきたのかまあ頑張れ
加古「それは、やっぱ舌が肥えてないとわからないもんなんじゃない?だからこそ上品って表現なんだよ」
提督「やっぱり高いお菓子は違うもんなんだね」
加古「それかもしかしたら大した意味はなくて、あんこに対する最上級の褒め言葉なのかもよ?」
提督「それもありそうだね、それで今気になったんだけど上品なあんこがあるってことは下品なあんことか低俗なあんことかもあるのかな」
加古「なんかいかにもまずそうだね」
やっぱりさっきの人であってたか文体が似てたからもしやと思ったんだ
期待してるよ
提督「けど正義の反対に悪があるように、あんこにも上品なあんこの反対の意味があると思ったんだよ」
加古「提督正義の反対は悪じゃないよ、また別の正義だよ」
提督「捏造されまくってるお父さんの話は今度でいいよ、そんなことより今の問題は上品なあんこの反対の意味だよ」
加古「普通に美味しくないあんこ、とかまずいあんこでいいんじゃない?下品なあんこっていうのは変だし」
提督「うーん、そうなんだけど、いまいち舌の肥えてない人に言われても説得力がないような...」
加古「自分で聞いてそれはひどくない!?」
提督「ごめんごめん」
加古「全く、じゃあ、実際に舌の肥えた人に聞くとかどう?」
提督「舌の肥えた人がいないからこうなってるんじゃないか」
>>8はいありがとうございます!しばらくこっちで頑張ってみようとおもいます!
加古「ほら熊野とか三隈とかお嬢様っぽいし」
提督「あれはキャラ付けでしょ?」
加古「提督って時々素でひどいこと言うよね」
提督「正直なだけだよ」
加古「はいはい、じゃあ...鳳翔さんとか間宮さんは?」
提督「確かにあの二人は舌肥えてそうだね」
提督「よし、じゃああの二人に聞いてみようか」
加古「あれ高いお菓子とかあるの?」
提督「来客用の羊羹があるからこれでいいよ」
加古「それって本当にいいのかな...」
提督「いいよどうせ来客なんか来ないし、それより比較した方が分かりやすいだろうかコンビニかなんかで安い羊羹買ってきてよ」
加古「ヤダ、動きたくない」
提督「太るぞ?」
加古「カロリーは演習や出撃で消費してるもん、それより太りやすいのは提督でしょ」
加古「一日中机に座ってるんだから」
提督「いいよ、どうせイベントの時期になると髪の毛の分の体重が減るんだから」
加古「何グラムの差なのそれ...、そもそも言い出したのは提督なんだし買ってくるのも提督っていうのが道理でしょ」
提督「そこまで言われたら仕方ない...買ってくる」スッ
加古「いってらっしゃーい」
バタン
バタン
提督「ただいま」
加古「あれ?財布でも忘れた?」
提督「そんなうかつなことをするのはサザエさんくらいだろ、ドアでてすぐのところに暁と響がいたからおつかい頼んだんだよ」
加古「なるほど、納得納得」
提督「けど、暁は一人前のレディっていう言葉にすぐ食いつくから心配なんだよなぁ」
加古「確かにそういうところあぶなっかしいよね、同じ駆逐艦でも時雨や響なんかはわりと落ち着いてるほうだけど」
提督「あの娘達は特別おとなしい方だと思うけどな」
加古「そうかんがえると暁なんかは年齢相応なんじゃないの?」
提督「だけど心配なことにはかわりないよ、一人前のレディにしてあげるとか言われて裏路地に連れ込まれたらと思うと...」
加古「なんてエロ同人なのそれ...なんにせよ今日は響もいるんだし安心でしょ」
提督「まぁそうだけどさ、けど響も押しに弱いとこあるし...」
加古「心配しすぎだよ、それに響もちゃんとダメなことダメって言える娘だよ?」
提督「それでもまだ小さい娘だからそういう判断がちゃんと出来るかは不安だし...」
加古「ホント心配性だなー提督は、大丈夫だよこのあたりは治安良いしなにより、響はもちろん暁だって良いこと悪いことくらいわかると思うよ?信頼してやりなって」
提督「いや、別に信頼してないわけじゃないよ?」
加古「なら特に悩むことないじゃん大丈夫だよ」
提督「ずいぶんと楽観的だな」
加古「提督が心配性すぎるだけだよ」
提督「そうなのか?ぜひ直したいものだが」
加古「もって生まれた性格だし仕方ないよ、悩むだけ無駄無駄」
提督「それもそうだな、しかし」
加古「しかし?」
提督「おつかいにでた娘を心配する夫婦みたいな会話だったな、まぁ心配してるのは俺だけだったけどさ」
加古「ええっ!?ふ、夫婦!?///」
提督「え?あ、ああいや!そういう意味はないぞ!?」
加古「だ、だよね!アハハハハハ」
提督「まったくだよ!アハハハハハ」
コンコン
暁「羊羹かってきたわよ!ってなんで二人とも目そらして笑ってるの?」
響「なにかあったのかい?」
提督「いや!なんでもない!羊羹ありがとな!おつりは持ってっていいよ!」
暁「ホント!?ありがと!」
響「ハラショー」
バタン
提督「ふぅ、って間宮さんと鳳翔さん呼んできてもらえばよかったな...」
加古「う、うんならあたし呼びにいくよ」スッ
提督「お、おう頼む」
バタン
提督「下手なこと言わなきゃよかった...」
提督「とりあえずこれから会う度に気まずいのもなんだし、平静を装うしかないか...」
コンコン
加古「提督ー、呼んできたよ」
鳳翔「どうも、こんにちは」
提督「あれ?間宮さんは?」
加古「夕食の準備で忙しそうだったから、よばなかったよ」
提督(加古、おもったより落ち着いてるな)
提督「そうかありがとう加古(あ、目そらした)、すいません鳳翔さん急に呼んじゃって」
鳳翔「いえ、いいんですよ、それでなにかなさるんですか?」
提督「あ、はいとりあえず羊羹を二つ用意するんで食べ比べてみてほしいんです」
提督「それで感想を聞かせてほしいんです」
鳳翔「はい、わかりました」
提督「とりあえずこっちを先に」つ高い羊羹
鳳翔「はい、ではいただきます」モグモグ
鳳翔「ふぅ、美味しいですね、」
提督「はいありがとうございます(あれ?それだけか?この羊羹は上品じゃないのか?)では次にこっちをお願いします」つ安い羊羹
鳳翔「はい」モグモグ
提督ドキドキ
鳳翔「ふむ」
提督(おお!?なにか考えている!?)
鳳翔「私は一個目の羊羹の方が好きですね」
提督(あれ?)「はい、ありがとうございました、もう大丈夫ですよ」
鳳翔「はいごちそうさまでした、では失礼しますね」バタン
提督「.....なんか俺たちと同じような感想だったな」
加古「まぁ、ふつうモノ食べて感想っていったら、グルメリポーターでもない限り普通にうまいかまずいの二択で評価するよ」
提督「....冷静に考えればそうだな」
加古「結局上品なあんこの対義語は分かんなかったね」
提督「だな」
こうして下らないことで一日は過ぎていく
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