勇者「ついに魔王の城についたぞ」(10)

勇者「ところでこの選考会会場ってなんなんだろうな?」

魔法使い「私たちと戦う軍を編成してるのよきっと」

勇者「よし。その計画をつぶすためにも魔王をさっさと倒そう!」

武道家「そうだな」

僧侶「おー!」

ガガガガガガッ・・・

勇者「魔王!お前を倒して・・・・・あれ?」

魔法使い「いない?」

僧侶「もしかしたらさっきの選考会場にいるんじゃないですか?」

勇者「よし、そっちにいくぞ!」

~選考会会場~

役員「参加される方々はこちらの列にお並びくださーい!」

役員「列を乱さないようにおねがいしまーーーす!」

魔法使い「・・・なんで選考会とやらに普通の人間がいるのよ」

武道家「こいつら・・・もしかして操られてるのか?」

勇者「よし!さっさといくぞ!」

役員「そこ!割り込みはやめてください!ほかのお客様の迷惑になります!」

魔法使い「あんたもめんどくさい職に生まれ就いちゃったわねぇ」

勇者「勇者が規律を破るわけにはいかない・・・正直俺だってめんどいよこれ」

武道家「まぁ、順番が来るまで待つしかないな」

勇者「俺たちの順番が来たときが最後の戦いだ。気を引き締めろよ!」

他のメンバー「おぉ!」

役員「では次の方、どうぞー」

勇者「一人ずつしか入れないんじゃん・・・・」

魔法使い「こうなったら・・隙を見てみんなで突入するわよ」

勇者「・・・・そうだな・・・世界平和の前には規律などあってないようなもの!」

僧侶「あ、もう少しで私たちの番みたいですよ」

勇者「よし・・・いこう!」

役員「では、次の方・・・」

勇者「よし!全員で突破できた!」

?「誰じゃ・・・・」

全員「!?」

?「誰じゃお前ら・・・・」

勇者「お前が魔王か!」

?「あぁ・・・」

勇者「世界平和のために死んでもらうぞ!」

?「・・・・・・・・・」

勇者「いくぞみんな!」

全員「おう!」

?「・・・・爺。見つけた!コイツ合格じゃ!」

爺「わかりました」

グニュルルルル・・・

勇者「うわっ?!なんだこれ?!」

爺「培養したタコの足です。食べられますよ?」

武道家「あ、ほんとだ」

魔法使い「食ってる場合じゃないでしょ!」

僧侶「酢がほしいですね」ガジガジ

?「みれば見るほどいい熱血漢じゃ。やっぱりコイツに決定じゃ!」

勇者「ぐっ!なに言ってやがる!」

?「? なにって選考会じゃが?」

勇者「魔王軍の選考会か!」

?「魔王軍?何の話じゃ?」

勇者「ちくしょう!せめて顔ぐらい見せやがれ!」

魔王「ん?これからずっと見ることになると思うが。まぁ今すぐ見たいというのなら。ほれ」

全員「・・・・・・・・え?」

魔王「? どうした?」

勇者「・・・・お前が魔王?」

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