天草シノ「公序良俗健全育成法?」 (39)

タカトシ「会長もしかして知らないんですか?」

シノ「最近新聞を読む時間をとれていなくてな」



タカトシ「オレは授業の合間とかに読んでいますよ」

タカトシ「PMつけてるとニュースも手軽に読めますしね」

シノ「ほう……書籍の電子化が進んでいるとは聞いたが……」



シノ「周りの女子はPMつけているのが少ないから実感はなかったな」

タカトシ「そうですかね……ウチの男子生徒はけっこう皆つけてますよ?」



シノ「まあ電子書籍だとページをめくる右手は必要ないからな」

タカトシ「……その発言、あまり深い意味はないものとします」

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ガチャ
萩村スズ「こんにちはー」

シノ「PMって実際どうなんだ……」

タカトシ「普通にPMいいですよ」



スズ「(PM……?午後に何かあるのかな……)」



ガチャ
七条アリア「すみませんちょっと書記の会議があったので……」

タカトシ「会長もPMつけたらどうですか?」

シノ「いや私は機械オンチだから……」

アリア「(……PM……? 機械……?)」




アリア「ああ、なんだペッティングマシーンのことか~」

シノ「?」

タカトシ「いや全然違いますしそんな機械無いですし」

シノ「と、いうわけで我らが桜才学園は風紀優良高として」

シノ「県の教育委員会から『公序良俗健全育成法』のモデル施行を頼まれたのだ」

アリア「あの~……」

シノ「ん? なんだアリア」

アリア「その『公序良俗健全育成法』ってどんな法律?」




シノ「私も詳しくはないのだが、簡単に言うと風紀の強化だそうだ」

五十嵐カエデ「そういうわけで今回の議題は私も参加させてもらいます」

アリア「あら、いらっしゃい」



【採決】
シノ「この場にいる者だけで多数決とってもいいんじゃないか?」

タカトシ「そうですね 全校生徒に聞くほどのことでもないですし」

シノ「じゃあ、『公序良俗健全育成法』のモデル施行に賛成の者は挙手してくれ」

タカトシ「はい」ノ

カエデ「私は賛成で…… ノ

カエデ「(男子と二人だけ)……っ!!」




カエデ「……っ反対します」スッ

タカトシ「(風紀委員長……なんだよなこの人・・・)」

タカトシ「あれ? 五十嵐先輩は置いておくにしても 皆さん反対なんですか? どうして?」


[真面目な理由]
スズ「この法案要項のココ」

スズ「生徒全員がPM装着っていうやつがちょっと……」

タカトシ「あー 予算上の理由ですね」



[真面目な理由]
シノ「PM自体の予算は委員会が用意してくれるから心配ないが……」

スズ「あ、そんなんですか」

シノ「いきなりPM装着はどうかな……」

シノ「生徒たちもすぐに慣れないだろうし……」

タカトシ「確かにそうですね……オレは大丈夫ですけどあまり端末操作に強くない人もいるだろうし……」



[真面目な理由]
アリア「風紀優良校の生徒会室ってオ〇ホ置いてちゃダメだと思うんだけど」

タカトシ「確かに!! てかアンタ自覚あったのか!」

スズ「先輩がソレ言っちゃうんですね……」

シモせかは音声(台詞)アウト
役員共は映像(絵)がアウト
原作両方読んだ感想だがシモせかの方が下ネタが過激だった

タカトシ「皆さん知らないみたいですけどPMってかなり便利ですよ?」

タカトシ「通話もメールも出来ますし」

タカトシ「ネットや電子書籍だってホラ」ブォン

一同「おお~!」




タカトシ「それにこの首のほうのアタッチメントはオレの血圧とか体温とか測ってくれて 健康管理とかにもつかえますし」

シノ「えっ!?」



シノ「津田の首のソレ、PMだったのか……」

シノ「首輪してるみたいだからてっきり……」

アリア「調教用かと思って触れられなかったよねえ」

スズ「見ないふりしとこうと思ってた……」

タカトシ「それはない」

カエデ「私は……その……津田君もとい男性の内なる野獣性を暗喩してるのかと……」

タカトシ「それはもっとない」



シノ「首輪も含めてPMとは知らなかった」

シノ「じゃあこの法案通していいか」

タカトシ「えっ? さっきまで反対だったのにどうしてですか……?」




シノ「実はこの次の議題が『生徒の学生服改訂』に関することで」

シノ「ネクタイのかわりに首輪をという案が出ていたのだ!」チョウドイイ!

タカトシ「うわー まだ有益なだけマシでよかったー」

【桜才学園は『公序良俗健全育成法』およびPM装着義務化のモデル施行を1週間することになった】

シノ「まあまあの装着感かな?」

アリア「ちょっと窮屈かもしれないケド」





アリア「でもこれはこれで興奮するねっ」

シノ「飼い犬のようなカンジだな」

スズ「私犬飼ってるんでやめてください」




アリア「というわけで、せっかくだから犬のコスプレ用の服持ってきたの」

シノ「奇遇だな 私はワンちゃん用の服を持ってきたぞ」

スズ「犬用の服って誰が使うんですか?」




スズ「着れてしまった……犬用の服……」チョーン

シノ「は、萩村落ち込むな!!それレトリーバー用だから!!」

スズ「慰めになってません」



畑ランコ「津田副会長に取材します」

畑「今回の『公序良俗健全育成法』はどういったものですか?」

タカトシ「そうですねえ・・・ 簡単に言うと、 日本から『汚らわしい物』『性的な物』を排除し、健全なる風紀を手に入れようとするための法……らしいですね」

タカトシ「まあ、まだ研究段階と聞きましたが」




畑「わかりました」

畑「ではこのPM装着には一体どんな意味が……?」

タカトシ「これは」

タカトシ「生徒の風紀の徹底監視のためのデバイスです」

タカトシ「風紀を悪化させるような言動を関知して止めてくれたりするそうです」

畑「それって……プライバシーの侵害になるのでは……?」

タカトシ「まあ1週間ですし、全ての行動を監視しているわけでもありませんから」

タカトシ「それに同時にPMで脈拍や体温などの監視もしてくれますし、一長一短ですよ」




畑「なるほど」

畑「どうもありがとうございました副会長」

畑「あ、ひとつ聞き忘れてました」

タカトシ「えっ? なんでしょう」




畑「風呂場やトイレ、ベッドの上で急激に脈拍の上昇した場合、PMは検知するんでしょうか?」

タカトシ「知りません!」

畑「副会長自信の体験談的には?」

タカトシ「まだ知りません!!」

タカトシ「(そういえば、PMは性的な発言や行動にも反応してブザーが鳴るって聞いたな……)」

タカトシ「(でも今日はまだ誰もブザーを鳴らしたという報告はない)」




タカトシ「(といってもまだ初日だしな)」

タカトシ「(まあウチの風紀自体はそこまで悪くもないしな)」

ガチャ
タカトシ「すみません 新聞部の取材を受けてて遅くなりました」

アリア「こんにちはー」

シノ「遅いぞ津田」プンプン



シノ「……まったく……」

シノ「男というものは時間にルーズだな」

シノ「私は心がけもあそこの締まりもタイトだというのに」

シノ「津田は後ろもゆるゆるなんだろ!!」

タカトシ「畳み掛けますねー」ブー

シノ「不正解音を突っ込みに盛り込むな」


ブー ブー ブー ブー ブー



シノ「え?」

シノ「え? ちょっと? 」ブーブーブーブー

タカトシ「会長!? いきなり何ブザーならしてるんですか!!」





ガチャ
アリア「シノちゃんっ どうしたの?」

ガチャ
スズ「いきなりなんですか!?」




アリア「シノちゃん!! 早くトイレに!!」

アリア「スズちゃんはトイレットペーパー持ってきて!!」





・・・

アリア「シノちゃん最近便秘気味らしいのに津田君が無理矢理ねじ込んだのかと思って……」ブーブーブーブー

タカトシ「鳴ってますよ 先輩も」

・・・・・・
ブーブーブーブー……
ピタッ
シノ「あ、収まった」

タカトシ「もう二人ともちゃんと要項読んどいてくださいよ」




シノ「えーっとナニナニ・・?」

シノ「公序良俗に反した言葉を発したり行動をすると、PMが感知してブザーが5分間鳴る」

シノ「ブザーを鳴らした生徒とその回数は集計されて教育委員会に報告される」




タカトシ「今回は実験的施行ですからブザーが鳴るだけですけど」

タカトシ「本当の法律では感知されたPMの所有者は来年警察署内に設置予定の善導課というところに捕縛され、補導もとい矯正を受けるらしいですから気を付けてください」

シノ「えっ!?」




シノ「むう・・・」

シノ「もしかして私たち生徒会はなかなかに恐ろしい案を通してしまったのでは?」

タカトシ「大丈夫ですよ 1週間下ネタを我慢さえすれば大丈夫ですよ」

アリア「自信ないなあ」

スズ「津田も私もツッコミの仕事の休暇だねっ!」

タカトシ「ただいまー」

津田コトミ「あ!タカ兄おかえりー」




コトミ「今日は散々な日だったよ」

コトミ「トッキーとお喋りしてただけなのにいきなりブザーが鳴り出してさ」

タカトシ「まあ予想はしていた」




コトミ「トッキーもビックリしてスッ転んでさ」

コトミ「コケた後の痴態たるや!!」

タカトシ「まあトッキーっぽいな」




コトミ「あんなポーズ ク〇ムゾン同人のなかでも見たことないよ」ブーブーブーブー

タカトシ「(コイツほっといたら24時間ずっと鳴ってるんじゃないだろうか)」

タカトシ「・・・というわけだから、今週1週間は思春期禁止!!」

コトミ「え~?」



コトミ「別にブザーが鳴るだけだからいいじゃん」

タカトシ「ブザーだけじゃなくてその情報全て政府に送られるの!!」



タカトシ「勿論教育委員会とかにも送られるからその回数や内容が過度すぎるとお前の進路や将来にも影響するかもしれないんだぞ」

コトミ「そうなのかあ・・・タカ兄ちゃんと私のこと考えて……」




コトミ「でもまあ人間欲求には逆らえないし私は普段通りでいいや」

タカトシ「いくない ロクな大人にならないぞ」

【ロクな大人にならなかった例】
横島ナルコ「ヘクシュッ」

出島さん「イクシュンっ」

古谷さん「ハクションッ………ハイチャラバーイ!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月10日 (月) 19:19:20   ID: nQrVqibY

続き気になる!!!

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