弟「はっ?何言ってんの?うちは父さんも母さんもいないんだから、無理に決まってるだろ」
姉「弟.....姉さん、妹欲しい」
弟「っ......幼がいるだろ。お姉ちゃん、お姉ちゃんって慕ってくれてるんだ。それで我慢しろよ」
姉「ちがう!ちがうぅ!姉さんは血を分けた妹がほしぃのぉ!」
弟「駄々っ子かよ......そう言うことなら無理だ諦めろ」
姉「........」
弟「いいから、朝飯食えよ。教師が遅刻じゃ洒落にならないだろ」
姉「........」もぐもぐ
弟「........」もぐもぐ
姉「姉さんいいこと思いついた♪」
弟「忘れろ」
姉「.......」もぐもぐ
弟「.......」もぐもぐ
姉「.......」ギラッ
弟「ッ........」ダダッ
姉「甘いわ!小僧っ!」
弟「なっ!?正面にまわりこまれただとっ!?」
姉「さぁ、観念しろ。なあに、痛いのは初めだけだすぐに快感になる」ポキポキ
弟「くっ......何をする気だ」
姉「ひ・み・つ♪」
弟「ふざけるなっ!」
姉「心配するな。私は大真面目だ」ニコッ
弟「まてっ!話し合おう!話し合いこそ平和への道だ」
姉「ふっ、ぬるいことを......話し合いの時期はとうに過ぎた諦めろっ!」ガバッ
弟「いやあああああぁぁぁぁぁっ!服を剥がないでええぇぇぇっ!」
姉「ふはははははははははっ!若く綺麗な肌をしておるわっ!」
弟「このけだものおおぉぉぉおっ!」
姉「何とでも呼ぶがいい......弱者は強者に蹂躙されるためにあるのだっ!ふはははははははっ!」
~しばらくお待ちください~
弟「ぅっ.....うぅっ.....もうお嫁にいけない......」
姉「わ、私は実の弟になんと恐ろしいいうことを......」
弟「ふざけんなっ!女装なんかさせやがってっ!」
姉「何だ気に入らないのか?こんな美少女めったにお目にかかれんぞ?」
弟「誰が気に入るかっ!脱ぐっ!」
姉「」パァーンッ
弟「ぶほっ!」
姉「妹、女としての恥じらいをもて」
弟「誰が妹だよっ!俺は男だっ!」
姉「」パァーンッ
弟「おぶっ!」
姉「姉さん悲しい。妹がそんな言葉使うなんて......どうして?どうして真っすぐ育ってくれなかったの?」
弟「アンタのせいなのは間違いないな」
姉「さて、おふざけはおしまいだ。そろそろ家を出ないと遅刻してしまう」
弟「ったく.....自由すぎだろ」ぬぎぬぎ
姉「」パァーンッ
弟「へぶっ!」
姉「妹、今の下りをもう一度やらせるつもりか?」
弟「......何に、言ってんの?こんな格好じゃ学校いけないよ?」
姉「お前こそ何をいっている。いつもその格好で登校してるだろ?」
弟「いやいやいや、俺、女装して登校なんてしたことないからっ!」
姉「.....教育のためとはいえ、強く叩きすぎたか......許せ!妹!」ギューッ
弟「ぐっ、く、苦しぃ......ギ、ギ、ギブ.....」バシバシ
姉「愚かな姉を許してくれっ!」ギューッ
弟「ぅっ...く.......」ガクッ
姉「妹?........ふっふはははははははっ.....さっ、学校いくぞ♪妹♪」担ぎ
~教室~
キーンコーンカーンコーン♪
姉「ほら、さっさと席につけっ!じゃないと張り手しちゃうぞ♪」
友「先生っ!オレオレっ!」
姉「」パァーンッ
友「ほぶっ!!」ビクンビクン
モブ1「友くんも毎朝こりないよねぇ」ヒソヒソ
モブ2「.....変態.....////」ヒソヒソ
姉「よーし、全員席についたな......今日は転校生を紹介する。喜べ、野郎共っ!」
モブ1「転校生だって」
モブ2「男?女?」
モブ3「ばーか、先生が野郎共っていったろ?」
姉「ん、よし。いいぞ入ってこい」
シーーーーーーン
友「先生!転校生ちゃんは?」
姉「あ、忘れてた」いそいそ
ガラッ
弟「んんっー!(縄をほどけっ!)」
姉「転校生の弟ちゃんだ。かわいいだろ?みんな仲良くするように」
友「かわいいですけど.......なんで弟ちゃんは椅子に縛りつけられて猿ぐつわまで?」
弟「んんっー!んんんーっ!(友ー!俺だー!)」
姉「ああ.......少し精神的に病んでてな」
弟「んんんんんっー!(それはお前だーっ!)」
間違えた......妹ちゃんに訂正
モブ1「病んでるとか......大丈夫なの?」ヒソヒソ
友「マジでオレ好み////」
弟「.........」ぞわぞわ
姉「まぁ冗談だ。こういう奇抜なほうがクラスに馴染みやすいだろ?」
弟「.......(奇抜すぎるわっ)」
モブ1「そっかー、ビックリしたぁ」
友「くっそー」
弟「.......(友よ、マジでくやしがるのはやめてくれ)」
姉「それじゃあ妹ちゃんの席は.......ん、幼馴染!お前の隣だ!」
幼「ふぇ?で、でも、おね......先生、私の隣は弟くんの......」
姉「ん?そんな奴いたか?」
幼「お姉ちゃんっ!じゃなくて.....先生っ!」バンッ
弟「.......(幼......)」
姉「落ち着け幼.......ん~、弟は遠くに行った」
弟「.......(なんだその子供騙しな理由)」
幼「遠くって?」
弟「.......(やーい、つっこまれてやんの)」
姉「ん~、シベリア?」チラッ
弟「......(困った顔してこっちみんなっ)」
幼「何しに?」
姉「え、あ~、シロクマと戦いに?」チラッ
弟「......(だからこっちみんなっ......苦しいならギブしろよっ)」
幼「何で?」
姉「えーと.....幼の....ため?」チラッ
幼「ふぇ?......私のために弟くんが.......////」
弟「......(まてまてっ、なぜ頬染める。俺は何で幼の為にシベリアまで行ってシロクマと戦ってるんだよ)」
幼「わかりました////」
弟「......(納得するなっ!まだやれるよっ!諦めんなよっ!この悪魔を誰か倒してくれっ!」
姉「ほっ......」
弟「......(まぁいい.....この縄と猿ぐつわを外した時が貴様の終わりだっ!)」
姉「では......縄と猿ぐつわを外してやろう」
弟「......(きたか)」
姉「よく聞け弟、貴様は自由になったら正体を明かそうと考えているのだろ?」
弟「......(当然だ。貴様の様な悪魔のいいなりになるものかっ!)」
姉「まあ好きにしろ。私は止めんよ」
弟「.......(なん.....だと?)」
姉「しかし、よくよく考えてみることだ......貴様が正体を明かした瞬間クラスは騒然」
弟「.......」
姉「騒ぎを聞きつけて隣のクラスからも見に来るかもな。瞬く間に校内に噂は広まり、貴様は女装変態のそしりを受けることになるだろうな」
弟「........」
姉「退学にもなりかねんが、安心しろ。そこは私の権力で阻止してやろう」
弟「......(アンタなにもんだよ)」
姉「まあその結果......哀れ弟は女装変態のレッテルを貼られたまま卒業まで生活することになるだろうな」
弟「......(自分の姉とは思えない......しかし、悪魔に屈してなるものかっ!そのときは道ずれだ)」
姉「あ、そうそう、私を巻き込もとしても無駄だぞ。全力で私は私の保身に走る」
弟「......(最低!この人最低!」
姉「まあ選ぶのは弟だよ」
弟「.......(こんな悪魔みたことない。地獄落ちやがれっ!」
姉「さて.......ん、これでよし.......自己紹介をしなさい妹ちゃん」
弟「.........」
モブ「どうしたんだろ?」
幼「緊張してるのかも」
友「妹ちゃ~ん、頑張って」
弟「っ......妹です。これからよろくお願いします」ペコリ
友「はいは~い、質問!彼氏はいますか?」
妹(弟)「いえ....そういう方はいません......(ふっ.....悪魔に魂を売っちまった)」
友「照れてるかわいいなぁ」
妹(弟)「あははっ.....」ぞわぞわ
友「笑顔もかわいい!」
妹(弟)「........(殺す)」ニコッ
姉「はいはい、質問はあと.....妹ちゃん席に着きなさい」
妹(弟)「はい、先生」ギロッ
姉「.......」ニヤッ
妹(弟)「くっ.....」
幼「妹ちゃん!ここ、私の隣りだよ」
妹(弟)「あ、うん。ありがとう......幼.....馴染さん」
幼「私のことは幼でいいよぉ。私も妹ちゃんって呼ぶから」ニコッ
妹(弟)「うん。幼さん(幼と話すとほっとするなぁ)」
友「かあいいなぁ」ジー
妹(弟)「........」ぞわ
幼「妹ちゃん?」
妹(弟)「え、あ、はい、幼さんなんですか?」
幼「うん......これからよろしくね♪」ニコッ
妹(弟)「......うん、よろしく幼さん」
~4時限目終了間近~
静かに自習せよっ! 姉
妹(弟)「ふぅ......(休み時のたびに質問責めは勘弁して欲しい)」
幼「.......」チラッ
妹(弟)「はぁ.....(授業が終わったら人が集まる前にダッシュだ)」
キーンコーンカーンコーン♪
幼「行こう!妹ちゃん!」グイッ
妹(弟)「えっ!?わわわわっ幼さん!」
友「あ!妹ちゃ~ん!.........お昼一緒食べたかったのに......」
モブ「......残念......」
~廊下~
幼「ふぅ、ここまで来ればもう大丈夫だね」ニコッ
妹(弟)「幼さん......なんで?」
幼「あ、妹ちゃん人気者だから......その、色々大変かなって思って」
妹(弟)「........(幼......俺が質問責めにあってるの気にしてくれてたのか)」
幼「ご、ごめんね......余計なことしちゃったかな?」
妹(弟)「ううん、そんなことないよ。ありがとう」ナデナデ
幼「ふあっ.....い、妹ちゃん.....////」
妹(弟)「あっ!ご、ごめんねっ!(しまったあぁぁあっ!いつもの癖でっ!)」パッ
幼「う、ううん......大丈夫だよ。えへへっ♪何か弟くんに撫でられてるみたいで気持ちよかった♪」
妹(弟)「そ、そう......(鋭いんだか鈍いんだかわからんな)」
幼「あ、弟くんはね。私の幼馴染の男の子なんだ♪」
妹(弟)「へぇ.....(よく知ってます)」
幼「それでね!弟くんってお料理スッゴく上手なの、それに優しくて.....」
幼「あ、でもたまに意地悪するけど....あ、本当は優しいんだよ?
幼「あ、優しいって二回言っちゃった.....でも大事なことだもん。いいよね」
妹(弟)「.......(この子は俺の事をなんて楽しそうに話すんだろ.......てか背中こしょばゆっ!」
幼「あ、ご、ごめんね.......私ばっかり話して.....」
妹(弟)「う、ううん。全然大丈夫だよ。幼さんって弟くんのこと......」
姉「お、そこにいるのは我が妹達ではないか。さっ、こっちに来て愛でさせろ」ギューッ
妹(弟)「わっ!」
幼「わふっ!」
姉「ふふっ♪」ギューッ
妹(弟)「......(誰だよ悪魔召還しやがったやつは)」
幼「お、お姉ちゃん!苦しいよ!」
姉「おっと、すまない」パッ
幼「もぉ、お姉ちゃん昔からすぐ抱きしめるんだから」
姉「幼は姉さんに抱きしめられるの嫌いなのか?」
幼「嫌いじゃないけど......人前は恥ずかしいもん////」
姉「ふふっ、そんな幼が姉さん大好きだ」ギューッ
幼「お姉ちゃん!////」
妹(弟)「........」
姉「おやおや、こっちの妹は随分ご機嫌斜めだな」
妹(弟)「だれの.......別に」
姉「.........」
幼「お姉ちゃん」
姉「ん?」
幼「妹ちゃんとどういう関係?」
姉「なんだ幼、やきもちか?」ナデナデ
幼「そうじゃなくて、さっき妹達って」
姉「あ、ああ......」チラッ
妹(弟)「........(こっちみんなよ)」プイッ
幼「?」
妹(弟)「......遠い親戚.....でしょ?」
姉「あ、ああ、そう遠い親戚だな」
幼「そうなんだ」
妹(弟)「じゃあもう行くから」
幼「あ、妹ちゃん待って.......お姉ちゃん、またね」
姉「ん......」
姉「嫌われちゃったか.......」ポリポリ
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