八幡「雪ノ下とマジ喧嘩をしてしまった」 (20)
~奉仕部~
雪乃「相変わらず目が腐っているのね まぁそんな目を見るのもあと一ヶ月もないのだけれど」
八幡「それは良かったな」
雪乃「えぇ本当に良かったわ その目だけじゃなくて貴方とも会わずに済むのだから」
八幡「へいへい」
他の部活の3年はとっくに引退しているのにせめて今年だけは存続させようと平塚先生は
俺たちが可能な限りで卒業まで部活をする事を頼んできた。
まぁ今日は雪ノ下の少し遅い誕生日会だがな。
雪乃「えぇ…嬉しくて仕方がないわ 今から楽しみで仕方がない」
八幡「奉仕部に入部してしまって申し訳ありませんね お嬢様」
雪乃「悪いと思うのならきちんと謝罪をしたらどうかしら?」
八幡「なぁ雪ノ下…ひとつ聞いていいか?」
雪乃「質問内容によっては警察を呼ぶわよ」
八幡「お前って俺の事そんなに嫌いなのか?俺がいるとそんなにイライラするのか?」
雪乃「当たり前じゃない 貴方の様な生き物を見てイライラしないほうが珍しいわ」
八幡「そっか、じゃあ俺はもうこないし、今日も帰るわ。じゃあな!今までありがとう」
俺は雪ノ下のために用意した小さな箱をその場に思いっきり投げ捨てる。
案外去り際に履き捨てた言葉は冷静だったのに。
雪乃「ちょ、ちょっと比企谷くん!」
結衣「あれゆきのん?ヒッキーどうしたの?何か凄い顔であっち行っちゃったけど」
雪乃「その、言い過ぎてしまったわ。彼に…」
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例え、雪ノ下のあれがいつもの冗談だとしても、俺のハートが鋼鉄だとしても、
流石にあの言葉には傷ついてしまうのだ。
俺は雪ノ下雪乃の事が好きだからだ。初めて自覚出来た思いだというのに。
結衣「ゆきのん!流石にそれは言い過ぎだよ!ヒッキーに謝りに行こうよ!」
雪乃「で、でも…」
結衣「今だから言うけど、ヒッキーゆきのんのためにお年玉全部使ってプレゼント買ったんだよ!」
雪乃「そうだったの…?」
結衣「そこに落ちてる箱拾ってみなよ」
雪乃「この小さな箱が私へのプレゼントなのかしら?…」
結衣「でもこのプレゼントは私が預かるから!明日ヒッキーに返しておくね!」
雪乃「どういうことかしら?」
結衣「ちゃんと自分で謝ってまた貰いなよ」
雪乃「今すぐにでも謝りに行くわ 由比ヶ浜さん電話で呼んでもらえるかしら」
結衣「今呼ぶね」
八幡「何か用ですか?俺の事が大嫌いな雪ノ下さん」
雪乃「さっきのは誤解なのよ」
八幡「何が誤解だよ、あんな酷い事言っておいて 冗談じゃねぇよ」
雪乃「ごめんなさい…」
八幡「そういうのいいわ 俺がこなければ済む問題だろう?」
結衣「ヒッキーも冷静になってよ!」
八幡「俺は冷静だよ。」
雪乃「本当にごめんなさい…」
八幡「別に謝って欲しいわけじゃない。お前は俺の事が嫌いなのかハッキリしてくれ」
雪乃「嫌いではないわ…」
八幡「じゃあ何であんな酷い事をあっさり言うんだよ?」
雪乃「それは今はまだ言えないわ…」
八幡「だよな特に理由もなくお前は言ってるんだよな 俺そういう奴一番嫌いだわ じゃあ帰るわ」
雪乃「待って!」
結衣「ちょっとヒッキー!」
このSSまとめへのコメント
おっ、期待
なんか最近雪ノ下キレられ過ぎだなww
がんばれ