五月某日…
都内某所…セレモニーホール…
お坊さん「南妙法蓮華経…」ポクポク…
女「うぅ…グス…ヒック…男ぉ…」フルフル…
???「まぁ…あんまり落ち込むなよ」
女「ごめんなさい…私のせいで…私のせいでッ!」ポロポロ…
男母「女ちゃん…あまり自分を責めないで。あなたのせいじゃないわ」
女「でも!…私が川で溺れてる子を助けようとしなければこんなことには…!」ポロポロ…
男母「あなたがそうしなくても男は飛び込んでいったはずよ…あの子昔っからそうだから…」ウル…
???「確かになぁ…俺ってそういうとこあるよなぁ」
男母「それよりあなたが無事で良かったわ。…さて、と湿っぽい話はこれくらいにしておきましょ」
男母「アイツはみんなが悲しい顔をするのを…特にあなたが落ち込んでる姿を見たくないと思うしね」ニッ
女「おばさま…そうですね…きっとそうですよね…」
女「……男」
???「呼んだか?」
女「……ッ!?」ビク!
男「よぉ!」
女「よぉ…って……えぇ!?」ワナワナ…
男母「どうしたの?女ちゃん?」キョトン…
女「おばさま!…あ…あれ!」クイッ…
男母「男の…遺影がどうかしたの?」ジー…
女「あ…いえ…なんでも…ありません」
男母「?」
男「なるほどな…どうやらお前にしか見えてないみたいだな」ボソ…
女「ねぇ男…もしかしてあなた…」ボソボソ…
男「あぁ…自分でもまだ理解が追い付いてないけど多分幽霊ってやつなんだろうな」
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