～346プロ内～





渋谷凛「ソロ曲入れ替え？」


島村卯月「どういう事でしょうか？」


武内Ｐ「先日発売されたアルバムの件なのですが」


本田未央「皆のソロ曲を収録したアルバムだね！！」


武内Ｐ「はい、そのアルバムが予想を大幅に超えた売上を出しました」


アナスタシア「ズダローヴァ・・・すごいです」


武内Ｐ「それと同時に多くのアンケート用紙が届いたのですが・・・」


武内Ｐ「その中には「この曲を他の人に歌ってみてほしい」という意見が多くありました」


新田美波「他の人に・・・ですか？」

武内Ｐ「この意見について先日会議を行い話し合った結果、ＣＰメンバーそれぞれのソロ曲を入れ替えて収録を行う事が決定しました」


武内Ｐ「もちろん、歌う人に合わせて曲調等を変更して収録を行います」


神崎蘭子「我ら魂の共鳴が交わりし時・・・」


双葉杏「・・・それ、杏の歌を担当する人大変じゃない？」


武内Ｐ「・・・検討していく予定です」

多田李衣菜「もう誰がどの曲を担当するのは決まっているんですか？」


武内Ｐ「いえ、公平に、くじを引いて決めたいと思います」


前川みく「誰の曲になるかにゃ～？」


赤城みりあ「ねえねえ、誰から引いてくの？」


武内Ｐ「今回は一人だけ決めたいと思います」


武内Ｐ「その人の収録が終わり次第、次の人を決めていく予定です」


諸星きらり「うっきゃあ～！ドキドキするにぃ」


城ヶ崎莉嘉「じゃあ～最初に歌う人はだれなの？」

未央「そりゃ～やっぱりみなみんでしょ～」


美波「え！？私！？」


みく「みくも賛成にゃ！」


李衣菜「やっぱりリーダーに先陣を切ってもらわないと」


アーニャ「ミナミの曲聴きたいです」


美波「アーニャちゃんまで・・・」


武内Ｐ「・・・新田さん、よろしいですか？」


美波「・・・わかりました、頑張ります」

武内Ｐ「それでは、くじを用意しましたのでこの中から一枚引いてください」


美波「は、はい・・・」ｶﾞｻｶﾞｻ


緒方智絵里「自分が引くわけじゃないのになんだか緊張します・・・」


三村かな子「そ、そうだね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


美波「・・・じゃあ、これで！」


美波「えっと・・・あ・・・」

美波「「ミツボシ☆☆★」・・・」


未央「え？」

卯月「未央ちゃんの曲ですね！」


凛「・・・正直、どんな曲になるか予想できないね・・・」


未央「う、うん・・・」


武内Ｐ「新田さん、よろしいですか？」


美波「あ、はい、お願いします」


武内Ｐ「では、この曲を調整し、後日新田さんに収録していただきます」


武内Ｐ「それでは皆さん、もうすぐレッスンの時間になりますので準備をお願いします」


ＣＰ「はい！」

～レッスン終了後～




未央「レッスンお疲れ～」


卯月「お疲れ様です！」


凛「今日はこれで終わりだね、この後どうする？」


未央「そうだね～とりあえずご飯食べに・・・」


美波「あ、あの・・・未央ちゃん」


未央「みなみん？どうしたの？」


美波「もしよかったら、一緒にご飯食べに行かない？」


未央「うん良いよー、じゃあ４人で行こっか？」


美波「あ・・・その・・・出来たら私と未央ちゃんの２人で行きたいんだけど・・・」


未央「え？・・・えっと・・・」


凛「・・・良いんじゃない？行ってきなよ未央」


未央「あ・・・うん・・・」


凛「それじゃ卯月、私達も２人でご飯食べに行こうか」


卯月「あ、は、はい」

凛「未央、美波、それじゃ今日はお疲れ様」


美波「うん、また明日ね」


美波「・・・未央ちゃん、行きましょうか？」


未央「うん」

～レストラン～




美波「今日は急に誘ってごめんね」


未央「ううん、全然大丈夫！それで今日はどうしたの？」


美波「その・・・今回、私、未央ちゃんの曲を歌う事になったんだけど、その事で未央ちゃんに・・・」


未央「あ・・・あの、みなみん・・・」


美波「え？」


未央「その・・・やっぱり、嫌だったかな？」


美波「・・・どうして？」


未央「「ミツボシ☆☆★」って、とにかく元気いっぱいはしゃいで歌う感じの曲だからさ」


未央「みなみんはあまりそういうの好きじゃないのかなって思って・・・」


美波「・・・」


未央「だから、もし嫌だったら私からもプロデューサーに相談を・・・」


美波「私、そんなに静かなイメージなのかな・・・」


未央「え？」

美波「私だって、皆とお喋りしたりはしゃいだりするの好きなんだけどな・・・」


未央「あ、その・・・」


美波「私、未央ちゃんには寡黙な女って思われてたのかなー」


未央「いや！それは・・・」


美波「ちょっとショックかな・・・」


未央「みなみん！それは違うよ！」


未央「その・・・私、よく一人で突っ走っちゃう事とかあるけど、いつもみなみんが止めてくれて、感謝してるし・・・」


未央「ＣＰの皆を纏めているみなみんはすごくかっこよくて・・・私、みなみんみたいに皆に頼られる存在になりたいっていつも思ってるし・・・」


未央「えと、だから・・・」


美波「ふふ、・・・」


未央「みなみん・・・？」

美波「ごめんね、未央ちゃん、なんだかいつもの未央ちゃんとちがって弱気だったからついついからかっちゃった」


未央「ちょ、ちょっとみなみん！ひどいよー、私、すごく焦っちゃったんだからね！」


美波「ふふふ、やっぱり私はいつもの元気いっぱいな未央ちゃんが好きかな」


未央「う、うん・・・あ、ありがとう・・・」


未央「ってそうじゃなくて！私に聞きたい事って何なのかな？」

美波「えっとね、今回未央ちゃんの曲を歌う事になったんだけど・・・」


美波「未央ちゃんが「ミツボシ☆☆★」にどんな想いを込めて歌ってるのか知っておきたいと思って」


美波「もしよければ教えてほしいな」


未央「「ミツボシ☆☆★」への想い・・・」


美波「あ、もちろん嫌なら・・・」


未央「嫌じゃないよ、むしろ聞いてほしいな」

未央「私ね、ソロ曲を作るって話を聞いたときにね、プロデューサーに無茶なお願いしちゃったんだ」


美波「お願い？」


未央「その、私の曲の作詞をしたいって言ったんだ」


美波「え？でも未央ちゃんの曲の作詞担当者は別の人だったと思うけど・・・」


未央「うん、もう私の曲の作詞担当者は決まってたからね」


未央「でもプロデューサーが作詞担当者の事務所に連れて行ってくれてね」


未央「私の為に話をしてくれたんだ・・・」


未央「それでね、「さすがに作詞担当の名義を変える事は出来ないけど一緒に作りませんか？」って言ってくれたんだ」


美波「へー、そんな事があったのね」

美波「それで、未央ちゃんは歌詞にどんな想いを込めたのかしら？」


未央「えっとね・・・私が一番歌詞に入れたかったのはしぶりんとしまむーの事かな？」


美波「え？凛ちゃんと卯月ちゃん？」


未央「うん！「届け純情キュートでクールな世代」って所があるんだけど」


美波「・・・あ！」


未央「えへへ、ここにキュートなしまむーとクールなしぶりんとＮＧの事を表現してみたんだ」


美波「本当だ・・・面白いね」


未央「ホント！？えへへ、作詞担当の人も褒めてくれたんだー」

未央「それとね・・・これはちょっとズルしちゃったかなって思うんだけど」


美波「ズル？」


未央「その・・・実は私の曲の作詞担当さん、しまむーとしぶりんの作詞も担当しててさ」


未央「二人の歌詞はもう完成しててね、お願いして先に見せてもらったんだ」


未央「それで、二人の歌詞をちょっとだけ私の曲の歌詞にも入れて作ってもらったんだ」


美波「・・・ひょっとしてＣメロの所かな？」


未央「うん！しぶりんの「君がくれた勇気」としまむーの「隣に並ぶ皆」をここに入れたんだ！」


美波「へー・・・ふふ、未央ちゃんはホントに凛ちゃんと卯月ちゃんの事が好きなんだね」


未央「えへへ・・・うん！」

未央「私にとって「ミツボシ☆☆★」は私のソロ曲なんだけどＮＧの曲としても歌えるような曲をイメージして作ったんだ」


未央「今、私がこうしてアイドルを続けられるのはプロデューサーだけじゃなく、しまむーとしぶりんのおかげだから・・・」


未央「いつか、ファンの皆の前でしまむーとしぶりんと一緒に「ミツボシ☆☆★」を歌える様にこれからも頑張りたいな！！」


美波「未央ちゃん・・・」


未央「あ、あの・・・この事はしまむーにもしぶりんにも秘密にしてね」


美波「大丈夫、二人だけの秘密ね」


未央「うん！」

美波「それじゃ私はＣＰの皆の事を想って「ミツボシ☆☆★」を歌える様に頑張ろうかな」


未央「みなみんの「ミツボシ☆☆★」か～、どんな曲になるかな～、やっぱりかっこいい曲になるんだろうな～」


美波「そ、そんなに曲調変わるのかな・・・」


未央「そうだ！みなみんの「ヴィーナスシンドローム」について聞きたいな！」


美波「え！？私の曲！？ちょ・・・ちょっと恥ずかしいかも・・・」


未央「だめだよ～！私も話したんだから次はみなみんの番だよ！」


未央「「ヴィーナスシンドローム」歌ってるときのみなみんすっごくかっこいいよね～」


未央「みなみんはどんな想いを込めて歌ってるのか知りたいな～」


みなみん「もう、未央ちゃんったら・・・そうね、私が最初にこの曲を聞いたときにね・・・



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～数日後、ミナミツボシ試聴後～






美波「ど、どうかな・・・」


未央「すごいよみなみん！！すごくかっこいいよ！！」


凛「未央の曲とは全然違った感じになったね」


卯月「すごいです・・・」


李衣菜「な、なんかロボットアニメの主題歌みたいだったね・・・」


みく「それちょっとわかるにゃ・・・」

アーニャ「ミナミ・・・すごいです」


美波「アーニャちゃん、ありがとう」


武内Ｐ「新田さん、お疲れ様でした」


武内Ｐ「それでは、二人目の曲を決めていきたいと思います」


莉嘉「だれだれ！？次は誰なの！？」


武内Ｐ「次からは前の人が歌った曲の本来の担当者にお願いしたいと思います」


みりあ「それじゃ、未央ちゃんだね！」


未央「お！私だね！まかせなさい！！」


武内Ｐ「それでは本田さん、くじを一枚引いてください」


未央「うん！さ～～て」ｶﾞｻｺﾞｿ


蘭子「次なる選ばれし魂は・・・」


きらり「未央ちゃんは誰の曲を歌うのかな～」


未央「よし！君に決めた！」


未央「・・・・・・」


凛「・・・未央？」

未央「か、風色メロディ・・・」


智絵里「あ、私の歌・・・」

かな子「・・・ど、どんな曲になるのかわからない・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


みく「にゃーーはっはっはっは！！！お、おなかが痛いにゃ・・・」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ


未央「ちょっとみくにゃん！！！何笑ってるのかな！？」


みく「だ、だって・・・未央ちゃんに一番似合わないにゃ・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ


未央「よし、みくにゃん表出ろ！！」


卯月「えーっと・・・」


凛「・・・大変そうだね・・・」


杏「・・・どうすんのさ、プロデューサー」


武内Ｐ「・・・なんとかします」

未央「まったくもう・・・あ、ねえ、ちえりん」


智絵里「は、はい」


未央「この後時間ある？よければ２人でお話したいんだけど・・・」


智絵里「え？」


未央「ちえりんが「風色メロディ」にどんな想いを込めて歌ってるのか聞きたいな」