モバP「……」ムシャムシャ(26)




飛鳥「ただいま」ガチャ

モバP(以下P表記)「……ん」ムシャムシャ…

P「おかえり飛鳥。レッスンの調子はどうだった?」ムグムグ

飛鳥「良くも悪くも、いつも通り、と言ったところだね」

P「そうかそうか。それはいいことだな」ムグムグ

飛鳥「そうかい?」

P「ああ、常に同じ力を発揮できるってのはかなり良いことだ」ムグムグ

飛鳥「なるほど。一理あるね」

P「調子が良いに越したことはないが……」ムグムグ


P「そうなると、反動で調子が悪い日がやってくる」ムグムグ



P「……」ムシャムシャ…



P「……今までより上手くても、昨日より下手だってだけで、どんどん調子が落ち込んでいく」ムグムグ

P「そういうのを考えると、いまの飛鳥の状態は最高だな」ムグムグ

飛鳥「……『初心忘れるべからず』ってやつだね?」

P「お、本当の意味を知ってるのか」ムグムグ

飛鳥「まあ、一応ね」



P「…あ、そうだ、差し入れのケーキがあるから食べていいぞ」ムグムグ

飛鳥「差し入れ?」

P「ああ、かな子からのな。大量に作りすぎたみたいで、皆に配ってたんだ」ムグムグ

飛鳥「それじゃあ、厚意に甘えてさっそく頂くとするよ。冷蔵庫かい?」テクテク

P「ああ、上の段にあるはずだ」ムグムグ


P「……」ムシャムシャ




飛鳥「このケーキ、とても美味しいね」モグモグ

P「かな子印のケーキだしな」ムグムグ

飛鳥「チョコケーキだけど、苦すぎず、甘すぎず……この味は簡単に出せないと思うよ」モグモグ

P「あとで本人に言っといてやれ。きっと喜ぶぞ」ムグムグ

飛鳥「そうだね。お礼も言いたいし」モグモグ







P「……」ムシャムシャ

飛鳥「…ふぅ、ごちそうさま」

P「ほれ、食後の紅茶だ」ムグムグ……コトッ

飛鳥「わざわざありがとう」


飛鳥「……コーヒーは?」

P「ケーキには紅茶の方が合うだろ。なんとなく」ムグムグ

P「それに、今砂糖無いしな」ムグムグ

飛鳥「砂糖なんか無くても飲めるさ……」ゴクゴク

飛鳥「うん。確かに合うね」

P「だろう?……ごくん」ムグムグ……ゴクン

P「……」

飛鳥「……」


P「……」ヒョイッ

飛鳥「……」


P「あむっ」ムシャッ

飛鳥「……」


P「……」ムシャムシャ

飛鳥「……」



飛鳥「……ひとつ、いいかな」

P「…ん?なんだ?予定の確認か?」ムグムグ


飛鳥「…いや、それもあるけど、違う」

P「んー?じゃあなんだ?」ムグムグ


飛鳥「……短刀直入に言わせてもらうけど」

P「おう」ムグムグ







飛鳥「それボクのエクステだよね」

P「……っ」ムグムグ……ピタッ

P「……」

飛鳥「……」


P「…………」

飛鳥「…………」



P「………………」

飛鳥「………………」







P「……ごくん」ゴクンッ

飛鳥「……」

飛鳥「……」

P「……」


飛鳥「……プロデューサー…」

P「……」


飛鳥「……なんで…」

P「……」


飛鳥「……なんで……こんなこと…」

P「……」







P「ぱくん」ヒョイッ……ムシャムシャ

飛鳥「……」

P「……」ムグムグ

飛鳥「……話す気はない、みたいだね」


P「……」ムグムグ

飛鳥「……ボクだって、キミを嫌っている訳じゃない」


P「……」ムグムグ

飛鳥「きっと今回の事も、何か理由があるんじゃないか……そう思って、さっきまでは我慢していたけどー…」








P「くっちゃ…くっちゃ…」クチャクチャ

飛鳥「……」イラァッ…

P「……くちゃっ…」クチャクチャ

飛鳥「……へぇ……、それはボクに対する挑発か何かかい?」


P「もっちゃ……もっちゃ…」モチャモチャ

飛鳥「…プロデューサー、いい加減に話をしてくれないかな。何でこんなことをしてるのか……」

P「……」


飛鳥「……ボクは、本当にただ知りたいだけなんだ」


飛鳥「『一時の気の迷い』なんていう馬鹿げた理由でもいい」


飛鳥「なんでこんなことをプロデューサーがしているのか……その理由だけでいいから、聞かせてくれないかい?悩みがあるようだったら、相談にも乗……」







P「ぷっ」ベチャァッ

飛鳥「」ブチィッ




『一瞬』



そう、まさに『一瞬』でカタはついた。



光速かと思わせる速さでPの目の前に移動した飛鳥は


その勢いに乗せ、両手をPへと突きだし


Pのもみあげを







ひきちぎった。




ちひろ「で、こんなことになっている……と」

P「あああああぁぁあああ……出血がああぁぁ……顔の両側の出血が止まらないいぃ……!!」ブシャーー


ちひろ「飛鳥ちゃん。大丈夫?」

飛鳥「フゥー……フゥー……」

飛鳥「……うん、何とか落ち着いたかな……ありがとうちひ」






P「それにしても、微妙な味だったな」

飛鳥「おまっ…!お前えぇェ!!!!」ガッ!!

ちひろ「だめよ飛鳥ちゃん!あんなクズ相手に自分の株を下げちゃ!!」グググ…

飛鳥「もみあげだけじゃ気がすまないっ!!あいつのっ……あいつの髪の毛全部ひきちぎってやる!!」ジタバタ

ちひろ「飛鳥ちゃん!こらえて!」グググ…





P「聞いてくれ、飛鳥」

飛鳥「……!…ハァー……ハァー……」ピタッ…

ちひろ「……はぁ…」グッタリ…

P「……こんな事をした理由…だったよな?」

飛鳥「……ハァ……ハァ……」


P「…それはな」

飛鳥「…………」








P「お前の事が好きだからだ!!」ドーン!

飛鳥「……えっ…?」

ちひろ(は?)

P「飛鳥の事がどうしようもなく好きだ。ちょっと大人ぶってるところが好きだ。苦いコーヒー飲めなくて悲しそうな顔になってるところが好きだ。冬にかっこつけて屋上行って、震えながら帰ってくるところが好きだ。中二病だと知りながらそれを貫く姿勢が好きだ。金網にもたれかかってる姿が好きだ。その年代でラジオが趣味ってところが好きだ。ボクっ娘なところが好きだ……」

飛鳥「……そ、そんなにもボっ、ボクのことを……?」///


P「……だらんと伸びたエクステが好きだ。エクステを前で結んでみたい。エクステで飛鳥を運転してみたい。エクステで飛鳥の顔をひっぱたいてみたい。エクステを扇風機に巻き込ませてみたい。エクステをハムハムしたい。エクステを油で揚げてみたい。エクステを食してみたい。エクステを俺の唾まみれにしてみたい。」

飛鳥「……うん…?」


P「飛鳥の全身をペロペロしたい。飛鳥を味わってみたい。飛鳥を味わうにはどうすればいいだろう?本体に手をつけるのはまずい。ならば分身ともいえるエクステを食べればいい。俺は1年前からこそこそと盗んでいた飛鳥のエクステを今日遂に食した。とても上手かった。感動した。さっき微妙って言ったのは嘘だよ飛鳥。飛鳥の怒り顔がみたかったんだ。その怒った顔を舐めまわしたいよ飛鳥。……あ、今つけてるエクステを俺にくれないかなぁ?やっぱり出来立てが食べたいんだ。あ、飛鳥本人が来てくれるならエクステなんてどうでもいいんだけど。来てくれるk」

飛鳥「なんだただの変態か」ブチブチブチブチィッ

P「ぐわがああぁあおごぇgbzくあせζ*'ヮ'ζう"う"ーっのヮのう"ぁ"い"いいぎぃいいいぃぉおにぎりいぃぃぃいい!!!!!!」ブシャァーーーーッッ!!

ちひろ「その後、飛鳥ちゃんはプロデューサーさんの髪でエクステっぽいのをつくり……」


ちひろ「プロデューサーさんの口に次々と詰め込んでいきました」


ちひろ「何が彼女をあそこまで駆り立てたのかは分かりませんが……」


ちひろ「あれだけやれば、プロデューサーさんも懲りたでしょうね」

~次の日~
紗南「おはよーござ……って、Pさん何その頭!?」

P「ああ、これか」サスサス

P「ちょっとクールビズにしたんだ」

紗南「ちょっとどころじゃないと思うけど……」

P「まあ、男は坊主にしてもそんな変わんないからな」

紗南「女の子で坊主は結構辛いからねー」

P「ははは、そうだな」


紗南「……あ、飲み物とってこよっと!」タッタッタッ…

P「転ぶなよー」

P「……」


P「……」チラッ…

[紗南のバッグ]

P「……」ガサゴソ……


P「……」ヒョイッ








P「……」ガリガリ…


おわれ

飛鳥カワイイよ飛鳥

自分の髪の毛でエクステ作って飛鳥につけさせたいよ飛鳥



お目汚し失礼致しました

てっきりまた二人して期限切れケーキ食べてトイレ争奪戦かと思ったのに

>>23
あれ自分じゃないです。
でもあのSSは凄い好きです。

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