電「こんなの、第六駆逐隊と認めないのです・・・!」 (58)



キャラ崩壊注意
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提督が鎮守府に着任しました!


提督「ほう、ここが私の鎮守府となるのか……」

電「司令官さん!秘書艦の電です、よろしくお願いするのです!」

提督「君が……うむ。君たちが全力を以て戦えるよう、最大限の努力を行うことを誓うことで、着任の挨拶としよう……あの海を取り戻すため、よろしく頼む」

電「はいなのです!」

提督「では、まずは艦隊の補強からだな。君一人では心細かろう。まずは建築だ」

電「司令官さん、最初は駆逐艦の建造をおすすめするのです」

提督「ほう?」

電「まだこの鎮守府には物資が十分にないのです。このまま正規空母や戦艦を運営するのは難しいのです」

提督「なるほど……そうだな。建造ができても、動かせないのでは意味がない。まずは扱いやすい者から建造するか……」

30 30 30 30

提督「最低値レシピ……これで駆逐艦ができるのか」

電「はいなのです。軽巡ができる可能性もあるのですが、今回は建造時間が20分なので駆逐艦ができるのです!」

提督「駆逐艦……ということは暁型の、君の姉妹ができる可能性もあるのか」

電「はいなのです!誰ができるか楽しみなのです!」

提督「うむ……ではこの間に今後の計画を立てておこう。まずはこの娘の建造が終わったら周辺海域を……」

20分後

電「建造が終了したのです」

提督「ふむ。さて、誰が来たか……」


「暁よ」


電「わぁっ、暁ちゃんなのです!」パチパチ

提督「ほう、本当に君の姉妹が来たか。ならば姉妹の絆、二名の連携の力に期待しよう」


暁「憂き事の尚この上に積もれかし!我が身は死して護国の鬼となるわ!」


提督「おお、可憐な姿とは裏腹に勇ましいな。頼りにするぞ」

電「……?」

電(あれ、なんだか違和感があるのです……?)

提督「では二名に初任務を与える。鎮守府周辺の哨戒を行ってもらう。敵がいた場合、可能と判断すれば撃破しても構わん」

電「はいなのです!」

暁「まかせて!」

電(大丈夫……ですよね?)

海上

電「はわー……風が気持ち良いのです」

暁「さすがに鎮守府周辺にまでは敵はいないみたいね」

電「平和が一番なのです」

電(ふう……違和感は気のせいだったのです。こうしてちゃんと……?)

電「あ、あれ?前方に何か……!?」


駆逐イ級「……!」


電「し、深海棲艦なのです!戦闘用意を……」

暁「出たわね!突撃するんだから!」

電「しょ、正面から突っ込んじゃダメなのです!数の利を活かして挟撃を……」

暁「見てなさい!」ダッ!

駆逐イ級「!!」ドゥッ!ドゥッ!


電「う、撃ってきたのです!避けて!」


暁「攻勢防禦!」ガキィンガキィン


駆逐イ級「!?」
電「!?」


暁「電光機関解放!歯を食いしばりなさいっ!」ゴスッ!ゴスッ!

駆逐イ級「!?!?!?」メギョッ!ベキッ!

暁「神風ェ!!」ドーン!

駆逐イ級「!?!?!?」ドカーン!

暁「暁は雷神!絶対不敗よ!」


電「   」

電「司令官さん!司令官さん!大変なのです!!!」

提督「む、電君か。どうしたのだ?」

電「どうしたもこうしたもないのです!暁ちゃんが……」

提督「暁に何か……被弾でもしたのかね!?」

電「そうじゃないのです!艦装に頼らずに肉弾戦で深海棲艦を撃墜したのです!」

提督「……そうだな、初出撃で疲れたのだろう。周辺に敵がいなかったのなら今日はもう後続に任せてゆっくり……」

電「幻覚とか見間違いじゃないのです!工廠を調査すべき……って、後続……?」

提督「うむ、たったいま建造が終わったところでな」

電「   」

「はいさーい。響だよ」


提督「おや、暁型の2番艦か。姉妹が増えたな。賑やかになりそうだ」

電「いやいやいや!なんなのなのですかはいさーいって!絶対響違いなのです!」


響「特技は太鼓だよ。あと炎も吐けるよ」


提督「ほう、多芸だな」

響「鍛えてるからね。シュッ!」

電「あーっ!鬼の方だったのです!?」

提督「おっと、もう一機の駆逐艦も艦隊に加えねば」

電「えっ……!?」

電(こ、この流れは……)

電(い、いや、大丈夫なのです……暁ちゃんも響ちゃんも第一工廠から生まれてきてるのです……第二工廠にはまだ希望が……)

                         「有澤重工、雷電だ」


                       電「アーッ!!!アアアアアーーーーーッ!!!!!」

電「雷ですらないのです!雷ですらないのです!」ジタンダ

響「電、司令官の前であまり騒いじゃいけないよ」

雷「うむ、雷もそう思うぞ」

電「さっき雷電って言ってたのです!いまさら雷ぶるななのです!」

雷「雷ぶるとは……」

電「とりあえず!口調と!」

電「あと背中に背負ったでっかい筒と両腕の筒と下半身の無限軌道をどうにかしてから雷を名乗るのです!」

電「司令官さん!いいかげんわかりましたよね!?絶対おかしいのです!」

電「……司令官さん?」

提督「……かっこいい上にかわいい」

電「ファッ!?」

提督「い、雷君、私とケッコンする気は……」

雷「ご、豪気なことだな……着任早々ケッコンの話とは……」ポッ

電「狂ってるのです……もういやなのです……」

雷「け、ケッコンはレベルが99になってからの話だ……そ、それに雷と君とは出会ったばかりだ……」モジモジ

提督「な、ならば鍛えて鍛えてレベル99を目指すのみだ!」

雷「う、うむ。雷に頼ってくれ」

そして……


暁「ざるそばを10枚お願いするわ!」

間宮「ひえっ……!?」

暁「レディーは満腹で苦しんだりしないわ!腹八文目、少し足りないくらいがちょうどいいのよ!」フフン

間宮「ひえええ!?」


1ヶ月が経った

暁「対空防禦ッ!」

深海艦載機「!?!?」ドカーン

響「鬼火だよ」ゴォッ

空母ヲ級「!?!?」メラメラ

重巡リ級「!!」ドッ!ドゥッ!

雷巡チ級「!!」ドゥッ!

雷「雷に削りあいを挑むとは、愚かな……」 PA減衰

重巡リ級「!?」

雷巡チ級「!?」

雷「撃ち負けはせんよ、当たるのであれば」ドゥッ…!


ボッ……グオオオオオオン……


電「……敵艦隊、消滅したのです……」

暁「やるじゃない、響!」

響「暁が航空戦力を抑えてくれたおかげさ」

キャッキャッ

電(……1ヶ月もしたら冷静にもなるのです)

電(確かにちょっとおかしいところもあるけど……二人は二人、自慢のお姉ちゃん達なのです)

\MVP/雷「やったな、電」キュラキュラ

電「そうですね」

電(でも雷電だけは雷ちゃんとは認められないのです)

電(……それでも、雷電は戦果を挙げているのです)

電(お姉ちゃん達も、空母や戦艦顔負けの活躍を残しているのです)

電(……それに、比べて……)

電(電は、何の戦果も挙げられていないのです……)

提督「確かに君は他の姉妹と比べ抜きんでているところはないかもしれない」

提督「しかし、君は我が鎮守府最初の艦娘であり、暁と並んで最も多くの実戦を経験した艦娘だ」

提督「経験とは何物にも代えられない貴重なものだ。いくら性能がよくても、実戦の空気はその場に立たなければ知りえない」

提督「だが、経験者は自らの経験を語り、他者に教えることができる」

提督「君には、いや、君たち六駆逐には、将来的に新しく赴任してくる艦娘達の教育を任せたいと考えている」

提督「少しでも実戦に近い訓練を行うためにも、君にも充分以上に経験を積んでもらいたい」

電(司令官さんはそう言っていたのです)

電(でも、ただ戦場にいるだけの電が、何を教えられるというのでしょうか)

電(戦場で役立つこともできない、後輩達に教えられるようなものもない)

電(電には、何もないのです……)

電「ハァ……」トボトボ

響「おや、電。ちょうどよかった」

電「響ちゃん……どうしたのです?」

響「見せたいものがあるんだ。ちょっと来てくれないかい?」

電「?」

電「これ、は……?」

響「電用の武器さ」

電「武器……」

響「最近、戦果が挙がらなくて落ち込んでいただろう?これを使えば戦闘力は大幅に上がるはずだ」

電「でも、こんなものどこから……」

響「雷と暁さ」

電「へっ……?」

響「二人には照れくさいから話さないでくれ、って言われたんだけどね。雷が資金を提供して、暁が開発を行ったんだ」

電「暁ちゃんに、雷電が……」

響「みんな、君のことが心配だったんだよ。私たちは同じ暁型の姉妹じゃないか」

電「姉妹……」

海上

電(……受け入れていたつもりだったけど、無意識のうちに距離をとっていたみたいなのです)

暁「この感じ……敵が近づいているみたいね」

電(電には、こんなに素敵な姉妹がいるのです……電の悩みを、我がことのように考えてくれる姉妹が……)

響「やるさ」

電(少しおかしい、なんて考えていた電がおかしかったのです。皆は、皆だったのです)

雷「すべてを燃やし尽くすだけだ」

電(でもやっぱり雷電だけは認めるわけにはいかないのです)

雷「私の攻撃で敵を分断する……後は各個撃破を頼む」

暁「わかったわ!」

響「了解だよ……電、いよいよお披露目だね」

電「……はい!」

雷「充分にテストは行ったが、実戦で使用するのは初めてだ。……気を付けてくれ」

暁「大丈夫よ!私が作ったそれは無敵よ!」

電「ええ、わかっているのです!お姉ちゃん達!」

電「さっそくアレを使うのです!」

空母ヲ級「……?」

戦艦レ級「何アノ黒イノ、オッキイネ」

雷巡チ級「……!」

戦艦レ級「ヘ?タダノ人形デショ、アンナノ。動クワケナイヨ」

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-===ニニニニ \,'|    /-==ニニニニニ\         \-=ニニニニニ \  )/    -=ニ,|// '-=ニニニニニ
-==ニニニニニニ\  〔-==ニニニニニニ \         \-=ニニニニニ \/|    i-=ニ,|//-=ニニニニニニ

バチッ、バチバチバチッ!

戦艦レ級「ウン?」


電「スー……パー……」


空母ヲ級「!?!?!?」オロオロ

雷巡チ級「!?!?!?」オロオロ


電「いーなーずーまー……」


戦艦レ級「チョ……エ!?ウ、ウソ……」



電「キーック!!!」



どっごーん

暁「MVPおめでとう!やるじゃない!」

電「暁ちゃんのおかげなのです!」

響「あれを動かしたのは電だよ。電の実力さ」

電「響ちゃん……ありがとうなのです!」

雷「いい火力だった……」

電「雷電……!」

雷「雷と呼んでくれ」



提督「うんうん……電のわだかまりが消えたようだ。よきかな、よきかな」

提督「しかしまさか、電の真価は武装にあるとは……何故配備が遅れていたのだろうか」

さらに……


暁「ざるを10枚おねがいね!」

間宮「あ、あの、お代を……」

暁「じゃあこの金塊から!」ドサッ

間宮「ヒエエェ!?」


1ヶ月が経った

提督「新しい艦娘だ。島風、挨拶を」

島風「駆逐艦島風です。スピードなら誰にも負けません!」

提督「新造艦ゆえ、彼女に実戦経験は無い。皆、訓練を施してやってくれ」

六駆「「「「はい!!!!」」」」

提督「うむ、では頼んだ」

暁「スピードには自信あるんでしょ?」

島風「はい!島風には誰も追いつけないよ……ません!」

響「無理せず自然に話していていいよ。一応私たちのほうが先輩ではあるけど、立場は同じだしね」

島風「そう?じゃあ無理な敬語はやめるね!ありがとう!」

雷「さて、速さのある艦ならば私と電は指導には向かんな……」

電「雷電と私よりも、二人の方が指導に向いているのです!」

島風(雷電?それに速いと指導に向かないってどういうことだろ?同じ駆逐艦なのに……)

暁「そうね。じゃあまず私から空手を教えるわね」

島風「は!?」

響「じゃあ私は弦楽器でいいかな」

島風「何が!?」

雷「火力を求めるなら私に言うがいい。最近開発したガトリンググレネードがあってな……」

島風「そんなの戦艦にも積めないよ!?」

電「あ、じゃあこっちのシズラーに乗れば積めますよ?」

島風「   」




島風「ていとくー!てーとくー!」ビエーン

提督「うーむ、目論見は外れたか……」

こうして、他の艦娘との連携が難しいこの鎮守府は第六駆逐(?)隊のみで運用されることとなった。
そしてたった4隻の駆逐艦娘により、深海棲艦は深刻な出血を強いられることになる。
「深海棲艦の天敵」とも呼ばれた彼女らは、史上最も多くの資源を消費した艦隊でもある。

電「バスターマシンの整備に必要なのです」

雷「老神の弾薬が足りなくてな……」

響「よく鍛えたら、よく食べるのが重要だね」

暁「司令官、お腹が空いたわ!レディーはお腹を鳴らしちゃいけないのよ!」プンプン

提督「駆逐艦でこんなに資源を消費するなら、戦艦や空母なんて作ったらこの国はどうなってしまうんだ……!?」

余談だが、この鎮守府の提督は退役のその日まで、これが駆逐艦の標準と信じて疑わなかったという。

終わり

最初は「暁電光戦記」にする予定でしたが
響以外全滅という展開に私の心が折れたのでボツにしてこうしました。

当初の予定だと電ちゃんは電光戦車ちゃんと合体(意味深)する予定でした
電ちゃんと電光戦車ちゃんを組み合わせるとすごい萌えキャラが生まれると思うの!
とか考えてたら北上様と電光戦車ちゃんのコラ画像を見つけました。世界は広いなぁと思いました

依頼出してきます

あと最後に一言

レ級ちゃんのやわらかそうなお腹に僕のグラインドブレードぶち込みたい
マスブレードよりグラインドブレードの方がいいです

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