【overture】


事務所


ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ!

ｶﾞﾁｬ

「もしもし。……ええ、私が広川中佐です」


彼がこのSSの提督、広川一郎海軍中佐。

甘いマスクと柔らかな物腰で悪どくモテるハンサムガイ。

持てるテクニックとパワーを巧みに操り、世の悪党どもをダメージする。

数多くのエネミーと対峙し、数々のインシデントをクリアしてきた軍事探偵である。


提督「わかりました、向かいましょう」

「提督、事件ですか……？」

提督「ええ、そのようですね、磯波」

「わかりました、準備してきます」


駆逐艦、磯波。提督の相棒にして愛するシュガーキューブ。

提督と共に難事件を解決し、襲い来るパニックを生き延びてきた名助手。

提督が最も信頼する仲間、それが磯波である。

磯波「提督、でも気になることがあります……」

提督「なんですか？」

「あなたを狙う不届き者は多いって話です」

提督「浜風……」

「罠かもしれませんよ」


浜風、提督の第二の部下にして、愛人である。

類まれなインサイトとアビリティを持つ、アバンチュールなクールレディ。


提督「またまたあなたに助けられたというわけですね、浜風」

磯波「一体誰が……」

「その点ならお任せ下さい！」

提督「明石、調べてください」

「そう言うと思って、既に調査を終えていますよ！」


工作艦、明石。優れたブレインで提督たちをサポートする。

有用なインベンション、正確なオペレーティング、ドクター明石に不可能はない。

明石「やはり連中、深海棲艦の仕業ですね」

提督「なるほど……」

磯波「どうしましょう……」

提督「いや、ここはあえてまんまと引っかかってみましょうか」

浜風「私もそう思っていたところです」

明石「決まりですね！」

磯波「はい、頑張ります！」

提督「さて、行きましょうか」


彼らこそがこの日本を陰から見守る、横須賀第四艦隊である！


―――


――


―

青葉「いかがでしたか！？広報の動画！」

提督「あの、なんと言いますか……」

磯波「作ってもらっておいて、文句を言うのはちょっとアレだけど……」

浜風「……なんかダサくないですか？」

青葉「えぇー！？」

磯波「いやだって、横文字使いすぎで意味がわかりませんよ……」

浜風「なんですかアバンチュールなクールレディって！」

明石「うーん……ドクター明石っていうのはいい響きですねぇ」

提督「ハンサムガイは本当ですけどねぇ」

磯波「シュガーキューブって……角砂糖？」

青葉「……」ﾑｽｰ

提督「……はぁ、わかりましたよ。これでいいです」

浜風「これじゃ誰も募集には来そうにありませんね……とほほ」


【overture】終わり

ここまで
なんか知らんけど酉が外れてるじゃんか！

ちょいと気が早いですが新スレです

【提督の最期！？】


大湊港


レ級「……あれか」

ソ級「あの貨物船っすね、ロシアとの定期船が復活するかどうかがかかってるっす」

ヲ級「それを阻止するのがボクたちの役目さ」

ネ級「でも、暴力は反対ですよぉ？」


彼女らは深海棲艦の工作員である！

レ級「そこが我が輩の腕の見せ所だ」


彼女はリーダー、レ級“アルマトイ”
天才的な工作員を自称していたのも今は昔、でも頑張ってる。でもだいたい空回り。
提督のライバルである！多分。


ソ級「しっかし、無茶言うっすよね、お上さんも」


ソ級“058”
あまり仕事熱心ではないが、真面目にはこなす。でも正直面倒なことはキライ。


ネ級「暴力なんて……使わないに越したことはありませんよぉ」


ネ級“キャプテン・マユズミ”
変身能力を持つ気弱で臆病な重巡洋艦。怒るとすっごく怖い。


ヲ級「出来るだけ被害を少なくかつ確実に計画を頓挫させろ、だもんねー」


ヲ級“ペガサス”。世にも珍しい航空機補修艦（Aircraft Maintenance Ship）の深海棲艦。
工作艦も兼ね様々な発明品を開発し、その多くがゴミ箱に放り込まれている。

レ級「なんだこのキャラクター紹介は！！我が輩たちもアバンチュールとか横文字使ってくれよ！！」ｸﾜｯ

ヲ級「そうだ！ひどいじゃないかゴミ箱だなんて！」ﾌﾟﾝｽｶ

ソ級「自分は嫌っす。これでいいっす。絶対イディオットとかストゥーッピットとか書かれるもん」

ヲ級「いい加減自分たちの扱い把握しましょうよぉ……」


まあ、こんな扱いである。


ネ級「あ、あれは！」

レ級「ん？」


「～～～」

提督「～～～」

望月「～～～～」


レ級「げっ！あいつ！もう嗅ぎつけたのか！？」

ソ級「何話してんでしょうねぇ」

ヲ級「ちょっと聞いてみようか、この盗聴装置で！」ｶﾁｬ

提督「結局んところ、一大プロジェクトって事ですな」

「そ、そう……す……」

提督「あのねぇ、もちっときちっと話して欲しいんだなこれが」

「ご、ごめんなさい……」ｼｭﾝ

望月「あんまりいじめてくれないでよ、中佐」

提督「むぅ……橘花大将、それ直さないとまたあの電波を使うことになっちまいそうですな」

喪女提督「うぅ……」


彼女は大湊警備府の主、橘花泉大将である！

顔は中の下……明石曰く下の上。異性はおろか、同性でも他人と話すのは苦手。

でも気を許した部下とかには明るい典型的なアレである。

以前、『モテモテ電波装置』とかいう愉快な装置でトラブルを起こしたことがある。

もっちーは彼女の秘書艦だ。


望月「まあまあ。話す練習がしたいって本人が言い出したんだ、そこも買ってやってくれよー」

提督「そりゃもちろん」

望月「……で、そういうわけだから。お前たちは船に乗り込んでくれ。私たちが海上護衛を担う」

提督「了解です。にしても、あなたも随分と働き者ですな」

望月「ち、ちげーよ。だってコイツがなーんにもしないんだからしょうがないだろー、めんどくせーけど」

喪女提督「うぅ……ごめん……もっちー……」ｳﾙｳﾙ

望月「な、泣くなよ！別にいいよ！気にしてないから！ホントはめんどくさいとか思ってないから！」ｱｾｱｾ

喪女提督「ほんとぉ？」ｸﾞｽｯ

望月「泣くなよ、大人だろ、みっともない」

喪女提督「うん……」ｺﾞｼｺﾞｼ

提督「ほんだらば、我々も調査を始めさせていただきますよ」

望月「頼んだよー」

レ級「……やはり連中もか」

ソ級「国の一大行事あるところに、広川あり！って感じっすねぇ」

ネ級「それだけ名を上げているってことでしょうか……」

ヲ級「ボクらも負けてられないな！」

ソ級「しかし、任務がやりにくくなったのは確実っすね……」

レ級「いや待て待て、ピンチをチャンスに変えるのだよ」

ヲ級「お、何か名案でも？」

レ級「ふふふ……この我が輩の天才的閃きを侮るなかれ！」

磯波「すごいでっかい船ですねぇ……」

提督「ええ、まあ貨物船ですから」

浜風「別に、ロシアに頼らなくったって自活出来てたのに」

提督「外務省のお偉いさん方のことだ、何か考えがある、と思いきやなーんにも考えてなかったりとか」

明石「それでも、各国と繋がりがあることはもしもの時のためにも必要ですよ」

提督「そうです、ま、損はないでしょうな」

磯波「しかし、むつとウラジオストクの直行便なんて……」

提督「以前は韓国を経由してウラジオストクまで向かっていましたが、その韓国が陥落してからは途絶えていましたからね」

明石「まあ試験的に、って話ですから。これが躓けばハイさいなら～ってところでしょうね」

浜風「それで、どうしますか？」

提督「とりあえず、夜通し見張りましょうか」

磯波「はい、頑張りましょう！」

ｵｰ

その夜...


磯波「くかぁ～～……」zzz

浜風「うーん……」zzz

明石「むにゃむにゃ……」zzz

提督「……呑気なお嬢さん方だ。椅子なんか持ってきたのは失敗だったかな」ﾔﾚﾔﾚ

ｺﾂ……ｺﾂ……

提督「……おや」

ﾌﾞﾝｯ

提督「おっと来たもの！？」ｶﾞﾂﾝ

ﾄﾞｻｯ

「……」ﾆﾔﾘ

ここまで

新メンバー駆逐艦梅……じゃなくて！

安価↓奇数利根偶数大淀、これで最終決定です！セルフ埋めは失敗であったか……

翌朝...


磯波「ふぁ……ふわぁ～あ……はっ！！」ｶﾞﾊﾞｯ

浜風「んぉっ」ﾑｸﾘ

明石「おはようございま～す……」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

提督「おはようございます」

磯波「ご、ごめんなさい！提督！寝てしまって……」

提督「いえ、大丈夫です。別に不届き者は見かけませんでしたよ」

磯波「ほっ……」

浜風「……あ！」

明石「すみません！提督！」

提督「いいっていいって」

提督[ネ級]（うまいこと変装出来ましたからねぇ～）ﾌﾌﾌ…

……

…


昨夜


ﾄﾞｻｯ

レ級「よし、クリーンヒットだ」

ソ級「あの三人、いびきかいて寝てるっすねぇ……」

レ級「アホで助かったよ全く」

ネ級「暴力はダメって言ったじゃないですかぁ！」

レ級「いや、これは必要な犠牲なのである」

ソ級「そうそう、別に殺しはしないんすから」

ネ級「もぉ～……」

レ級「さあ早くコイツを引っペがして隠すぞ！」

ソ級「そっすね、こいつの泊まってるホテルにでも置いとくっす」


…

……


提督[ネ級]（とまあ、こんな具合でうまいこと潜り込めたのです）ﾌﾌﾝ

磯波「……？提督？」

提督「え？あ、はぁ、船に乗り込みましょうか」

船内


浜風「それでは、明石さんはこの区域を。磯波は提督と一緒に。私はこっちに」

磯波「はいっ」

明石「わかりました！異常があれば連絡を！」

ﾀｯﾀｯﾀ…

磯波「さぁ、見張りです！今度は寝ませんよ」

提督「まるで一緒に旅行に来たみたいですね」

磯波「え？何言ってるんですか提督、仕事ですよ」

提督「え、ああ。そうですね」

提督[ネ級]（あれぇ？こんな感じに軽口叩くキャラじゃなかったっけぇ……）

望月「おーい、中佐～」

提督[ネ級]（中佐？あ、コイツのことか！）

提督「は、はい、なんでしょうか」

望月「うちのがお食事しようってさ。こんな時に呑気なもんだよな」

提督「あ、あははは、そうですねぇ……」

磯波「でも、仕事中ですよ？」

提督「まあ、大丈夫でしょうちょびっとぐらい。まだ来る時間じゃないし……」

磯波「え？」

提督「い、いえ！なんでも！それじゃあ食事に……」ｱｾｱｾ

磯波「……？」

食堂


喪女提督「……」

提督「……」

提督[ネ級]（な、なんだろうこの人……）

喪女提督「あ、あの……」

提督「はい」

喪女提督「ぁぅ……」

望月「まあ、確かに日本海の掃討は終わっているから、奇襲攻撃なんてのは無いはずだ、うん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

磯波（もう食べてるし……）

望月「いけるなぁ、洋食も。トマトとチーズか」ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ

提督「へぇ、それじゃあ私もいただきます」ﾊﾟｸｯ

磯波「あれ！？」

提督「うん、美味しいですね、これは」ﾓｯﾁｬﾓｯﾁｬ

磯波「…………？？？」

磯波（提督、トマトはどんな場でも絶対食べないほど嫌いなはず……）

提督[ネ級]（役得と言えば役得かなぁ！）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

喪女提督「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

磯波「……」

海上


レ級「そろそろだな……」

ヲ級「あいつバレてないだろうな」

レ級「実はこのタイミングでロシアン深海棲艦の協力者がいまーす！」

ミンスク「ミンスクですよろしく！」

レ級「ん？そりゃなんだ？」

ミンスク「ほらこれ！これで奇襲攻撃だよ！」ﾊﾞｧｰﾝ

[日章旗]

レ級「違う、違うんだよ……」

ソ級「こりゃ日章旗じゃないすか」

ミンスク「何！？帝国海軍は日章旗をつけているのではないんか！？」

ヲ級「帝国海軍はこうバーって広がった旭日旗を付けてるんだよ」

ミンスク「旭日旗？日章旗？知らんけど日本の国旗じゃダメなんか！？」

レ級「ダメに決まってんだろ！民間船の格好で奇襲しちゃテロだろが！」

ソ級「あ、護衛艦隊が見えたっす！」

レ級「仕方ない、このまま作戦開始だ……」

ミンスク「とりあえず行ってくっけど！」ｻﾞｻﾞｧｰ

敷波「ふわぁ～あ……何も来ないとは思うんだけどねぇ……」

扶桑「そうは言っても、任務だから」

敷波「ちぇっ。あたしも船内がよかった」

扶桑「……ん、船籍不明の艦娘発見」

敷波「お？」

ミンスク「おーい！味方だよー！」

扶桑「……日章旗、陸軍かしら」

敷波「いや、今は陸軍艦娘も旭日旗をつけているはず……」

扶桑「そう……砲撃開始……」

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞｰﾝ

ミンスク「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！」ﾄﾞｶﾞｼｬｰﾝ


レ級「……」ﾊｧ

ヲ級「あいつ何しに来たんだろうね」

ソ級「こうなったら、自分らが動くしかないっすね」

ミンスク「」ｷｭｰ

敷波「……深海棲艦がいたとはね、報告しなきゃ」

扶桑「それに警戒も強化しなくては……」

敷波「ん？ソナーに反応あり！」

扶桑「潜水艦ね。敷波、追ってくれる？」

敷波「任せて！」

ｻﾞｧｰ

「くっくっくっ……」

扶桑「何者っ！？」

レ級「見ての通り深海棲艦！貴様らを妨害しに来たのだ！」

扶桑「れ、レ級！なぜここに……！？」

レ級「これを見ろ！」ｽｯ

扶桑「それは……山城を象ったお人形……？」

レ級「これを……こうするのだ」ｸﾞｼｬｯ

扶桑「ああっ！やめて！」

レ級「こうしてやる！こうしてやる！」ｸﾞｼｬｯ!ｸﾞｼｬｯ!

扶桑「ああぁぁぁ……やめて頂戴……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

レ級「ふーはははは！お前たちの弱点は既に調査済みさ」

敷波「えーっと、確かこの辺に……」

ｶﾞｼｯ

敷波「うわっ！？」

ソ級「捕まえたっす！」

ヲ級「でかしたよ！」

敷波「離せっ！」

ソ級「別に暴力はしないっすから大人しくして」

ヲ級「ロシアとの交易が活発化したら困るんだよねぇ」

敷波「だったら船を直接襲えばいいじゃないか！」

ソ級「うちにも色々とあるんすよ」

ヲ級「正直こっちも戦闘なんてまっぴらごめんだしねー」

敷波「……変なの」

ヲ級「しばらく大人しくしておいてもらうよ」

敷波「何が目的なの？」

ヲ級「さっきも言ったけど、日露の分断工作かな。特に経済面での」

ソ級「ちょっとならいいんすけど、これを機に大規模になられると困るんすねー」

敷波「……」

ヲ級「だから穏便に頓挫させてさ、今まで通りコソコソやって欲しいのよ」

ソ級「近々日本海の戦力補充もあるし、下手に動くと怪我するっすよ」

敷波「あんた、さらっと重要な情報を喋っちゃってるけど……」

ソ級「あ」

今日はここまで
なんかこの話、重大な綻びがあるような気がするけどいつものことなので気にしない

提督[ネ級]（そろそろかな……被害の報告が届けば、私はそれを過剰に扇動する、ただそれだけ。簡単だね！）

望月「……むむ！」

名取『た、大変です！扶桑さんと敷波ちゃんが行方不明に……！』

望月「なんだって！？」

喪女提督「……状況は？」

名取『どうやら陣形から引き離されたみたいで、今偵察機で捜索しています！』

望月「くそっ、どうなってんだ一体……」

喪女提督「引き続き捜索を続けて。望月、羽黒に指示を」

望月「ああ……わかったよ……」

磯波「て、提督、指示を！」

提督「……いや、ここは引き返したほうがいいかもしれません」

磯波「え！？」

提督「扶桑と敷波、彼女たちがやられたのであれば相当な手練のはずです、我々に勝ち目は……」

磯波「何を言ってるんですか！？提督、血迷ったことは言わないで！」

提督「この貨物船の船員たちはどうなるんですか？彼らを巻き込むわけにはいきません」

磯波「で、でも……二人こそどうなるんですか！」

提督「このまま見捨てる他……」

ｶﾁｬｯ

提督「！」

磯波「提督……あなたは提督じゃない……」

望月「お、おい……何やって……」

提督[ネ級]（ままままままさかだよねぇ、磯波は、う、撃てないよねぇ……ねぇ？）

喪女提督「今は仲間割れしてる時じゃないんだけど」

磯波「さっきから変だと思ってたんですよ……提督なら任務を中断して食事はしないし、トマトだって食べない」

提督「な、何を言うんですか……ちょっと油断しただけで……それにトマトも食べれるように……」

磯波「変に諦めも早かったですもんね」

提督「そ、そんなことは……」

磯波「わからないかなぁ……ねぇ、あなた、ネ級でしょ？」

提督「！！ち、違います！」

望月「深海棲艦が、変装をしていたってわけか……？」ｼﾞｬｷｯ

磯波「私の提督は？」

提督「だから、私がその提督でして」

磯波「質問に答えて」

提督[ネ級]（やばい怖い！怒らせちゃった！どどどどうしよぉ～！）

磯波「……」

明石「異様な雰囲気だったので戻ってきましたが……」

浜風「な、なにか騒ぎでも」

ｽﾞｶﾞｧﾝ

提督「ぐっ……あっ……」

提督[ネ級]（駆逐艦の砲だから効きません……でもだからといって撃たれて痛くないとかそういうことでは……）

提督「な……い……」ｸﾞﾗｯ

ﾋｭｰ

ｻﾞﾊﾟｰﾝ

磯波「……」

浜風「な、なんで！？なんで撃った！！磯波ぃぃ！！」ｶﾞｼｯ

磯波「……」

明石「い、いったい……どういう……」

羽黒『あ、繋がりました！扶桑さんです！え！？大破！？』

喪女提督「あ、ああ、うん……こっちまで来れそう？」

羽黒『は、はい！』


ネ級（これで引き返してくれればいいんだけど……船上のあの空気、悪いことしちゃったなぁ……）ﾌﾟｶﾌﾟｶ

扶桑「す、すみません……」

敷波「実はｶｸｶｸｼｶｼﾞｶって事だったんだよ……」

喪女提督「うーん、それじゃやむ無く定期船は中止ってことになりそうだねぇ……」

磯波「そうですね、戻りましょうか」

喪女提督「……その、中佐のこと」

磯波「あれは提督ではなかったと確信しています」

浜風「なんの！！証拠があって！！」

磯波「証拠はありませんけど」

浜風「くっ……本物だったらどうするつもりなのよぉ……」

磯波「……」

明石「ば、馬鹿な考えはよしてくださいよ、二人共」

浜風「うぅ……提督……提督……」ｸﾞｽｸﾞｽ

磯波「大丈夫だって……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

望月「そうだよ、あいつが死んだらこのSS終わっちまうからな」

「……」

望月「な、なんだよ」

港


「これは……この様子だと……」

望月「ええ、途中襲撃に遭いましたのでやむ無く……」

「まだまだ、道は長そうだな」


磯波「でも、どこにいるんだろう……」

浜風「ほら！やっぱり！もう終わりよ！何もかもが！」

「ちょっとすみません、海軍の方々ですよね？」

磯波「は、はい、そうですが」

「えーっと、ちょっと憲兵隊の方で提督を自称する全裸の男をちょっと拘束しまして……磯波ってのはどちらさま……？」

磯波「！わ、私です！」

「ああ、よかった。見つからなかったどうしようかと」

浜風「よ、よかった……」



憲兵隊詰所


提督「……はぁ、せめてパンツぐらい脱がせないで欲しかったなぁ」

「海軍さんも大変ですなぁ色々と……全裸で縛られてるのを発見した時はどうしようかと思いましたよ」

提督「それですよ全く……磯波たち早く来ないかなぁ……」


【提督の最期！？】終われ

ここまで
ノーコメント！ノーコメントです！

利根は次回登場予定

【吾輩は利根である！】


ﾖｺｽｶﾀﾞｲﾖﾝｶﾝﾀｲﾃﾞｱﾙ!

利根「……す、すごいのぉ」ｺﾞｸﾘ

筑摩「姉さん、夜ふかしは……なんですかそれ」

利根「決めた！筑摩、吾輩はここに入るぞ！」

筑摩「……早く寝てくださいね」

利根「いーや筑摩！止めてくれるな！吾輩はもう決めたのじゃ！」

筑摩（またいつものが始まった……まあいいか……）

数日後、事務所


ｺﾞｫｰ

提督「……」

時津風「あ～すずし～」ﾀﾞﾗｰ

初霜「極楽ですぅ～」ｸﾞﾃﾞｰ

提督「あのねぇ、ここは公民館とかじゃないのよ」

時津風「だってぇ、しれぇったら冷房つけないんだもん。もったいないからって」

初霜「クールシェアってやつですよ」

提督「仕事はどうしたのって」

時津風「今日は二人共おやすみぃ～」

提督「んもう」

磯波「困ったものですねぇ」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

浜風「あ、出ます」

ｶﾞﾁｬ

浜風「はい、どちら様ですか」

梅「どーもどーも！駆逐艦梅です！」

浜風「……」

梅「え！？」

浜風「え！？はこっちですよ！」

提督「帰りなさい今すぐ」

～仕切り直し～


ｺﾞｫｰ

提督「……」

時津風「あ～気持ちい～」ﾀﾞﾗｰ

初霜「天国ですぅ～」ｸﾞﾃﾞｰ

提督「あのねぇ、ここは児童養護施設とかじゃないのよ」

時津風「だってぇ、しれぇが冷房つけないんだもん。もったいないからって」

初霜「クールシェアというものがありましてですね」

提督「仕事はどうしたのって」

初霜「今日は二人共お休みです」

提督「んもう」

磯波「困りものですねぇ」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

浜風「あ、出ます」

ｶﾞﾁｬ

浜風「はい、どちら様ですか」

利根「吾輩じゃ！一郎を頼む！」

浜風「いち……ああ、提督のこと……なぜ呼び捨てなんですかね？」

提督「なんごとですか、おや……」

利根「おお！お主が一郎じゃな！吾輩は利根である！」

提督「それがしは広川中佐でありんす。立ち話もなんですからどうぞ」

利根「うむ！」

…

提督「ふむ、この艦隊（？）に入りたいと」

利根「そうじゃ！」

提督「どうしよっか」

磯波「……提督のお好きに」

浜風「悪くはないと思います。私たちだけでは火力不足は否めませんから」

明石「そうですね、重巡洋艦、それも利根型のように航空機運用能力を備えた艦娘ならば」

提督「だそうですよ、磯波」

磯波「……なんで私に？」

提督「なんか、むくれっちゃってるから……」

磯波「むくれてないです……」

利根「ならばいいのじゃな！？」

提督「まあ、そうですね。別に問題は……あ、そうだ、部屋が無いんだった」

利根「吾輩なら別に床で寝てもいいぞ！」

提督「いや……そうだ、磯波。どうせ私と一緒に寝るんだったら部屋を移しませんか？」

磯波「……い、いいですよ」

提督「というわけで……どうしました利根さん」

利根「いや、うん、なんか……知っとったが、いざ間近で見るとな……」

明石「あー、わかる」

提督「心配しなくても二人には手を出しませんよ」

浜風「……それはどっちの意味ですか？」

提督「ダブルミーニングですな……ところで明石」

明石「なんですか？」

提督「どうして水着にエプロンなんですか……」

明石「涼しいからです！あ、裸エプロンの方が」

提督「では案内しましょう。こちらへ。と言っても二階建てですが」

利根「うむ！よろしく頼むぞ！」

磯波「あ！部屋片付けなきゃ！」

浜風「例のアレを出しっぱなしなんですか？」

磯波「ち、違うよぉ！」

ﾜｲﾜｲ

明石「ひどーい！ひどくない！？」

初霜「え？別に……」

時津風「知らねー……」

某泊地


筑摩「利根……姉さん……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

木曾「ほっとけよ、またふらっと帰ってくるだろ……」

筑摩「……そうだ、あの動画」

木曾「ん？あれか？あれなら提督が」

筑摩「横須賀……そう、横須賀第四艦隊よ……」

木曾「ああ、確かに横須賀だったが……」

筑摩「よくも、利根姉さんを……！」ﾀﾞｯ

木曾「うわぁ、こうなったら怖いんだなぁこれが……一応連絡だけしとくか……」

今日はここまで
利根はロリなのかそうじゃないのか、微妙なところ。専門家の判断が待たれる

提督「とまあこんな具合でよろしいかな」

利根「かたじけない、部屋まで用意してくれてのう」

提督「いえいえ、お礼は結構ですよ。こちらこそありがとうございます」

利根「なあに、ビビッと来ての！ここに来なきゃ！って思ったのじゃよ」

磯波「提督、やけに上機嫌ですね」

提督「え？いや、そんなことは……」

磯波（……確かにこの人ちっちゃいし、守備範囲内に入るのかなぁ）

提督「仲間が増えたら嬉しいですよ、そりゃ」

磯波（私は嫌だなぁ……私なんか時々浜風ちゃんも明石さんも邪魔だって思っちゃうんだもん……）

提督「磯波、何かよからぬ事を考えてませんか？」

磯波「……いえ」

提督「そう……ネガティブはいけませんからね」

利根（なんか、しんみりとした雰囲気じゃ……）

提督「ほんだらば、歓迎会と洒落込みましょうか。出かけましょう」

浜風「ホントですか！寿司食べましょう寿司！」

提督「それは利根さんに選ばせてあげましょうよ」

利根「吾輩はそちらの好きなものでいいぞ！入ったばかりの身、贅沢は言わん！」

提督「それじゃあ他に意見も無いようですし、寿司でいいですかね？」

時津風「さんせーい！」

初霜「わあいお寿司！」

明石「あ、あなたたちは……」

提督「まあまあ、いいじゃないですかいいじゃないですか」

明石「提督がそう言うなら……」

利根「人は多い方が楽しいからの！」

磯波（……私は、提督と二人っきりがいいなぁ）

提督「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

磯波「……えっ？」

提督「元気がなさそうだったので、元気注入を」ﾖｼﾖｼ

磯波「……ふふっ」ｸｽｯ

浜風「なーにいい雰囲気ーになってるんですか※ちょんちょん！」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

明石「いやったらしぃーんだからスケベがぁ！このっこのっ！」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

提督「おや、いっつもこんなもんでしょう？」

磯波「あ、あははは……」


※肘押し。こう肘をちょんちょんってするの。nudge nudge。頻出ワード。

…


筑摩「……ここがあの男のハウスね」

ｶﾞﾁｯ

筑摩「外出中……？」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

ﾊﾞｷｯ!!

筑摩「……」

ｷﾞｨ

ｽﾀｽﾀ

筑摩「確かに、利根姉さんのいた匂いがする……」ｸﾝｸﾝ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

筑摩「！」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

ｶﾞﾁｬｯ

筑摩「……もしもし」

木曾『そちらさん、横須賀第四艦隊か？そっちに今利根がいるとおm』

ｶﾞﾁﾝ

筑摩「……」

夕方...


提督「……これは」

利根「どういうことじゃ！？空き巣か！？」

磯波「酷い……」

提督「……いや、何も盗まれてはいないようです」

浜風「どうしてわかるんですか？」

提督「これ」

明石「置き手紙ですね」

[利根ヲ解放セヨ、サモナクバ不幸ニナルデアロウ]

磯波「ひぃぃぃぃ！！」

提督「脅迫と、言いますか。不幸の手紙でしょうか？」

利根「……うむ、そういうことじゃな」

浜風「どゆことです？」

利根「これは事件じゃ！！」

提督「見ればわかります」

利根「まさしくこういうことをやりたかったのじゃ！吾輩は！」

磯波「遊びじゃないんですけど……」

利根「まずは事情聴取、心当たりがある者！名乗りを挙げい！」

ｼｰﾝ…

浜風「あるわけないじゃないですか」

利根「……迷宮入りかのう」

提督「困りますねぇ諦めてもらっちゃ」

利根「そうじゃ！指紋などを採取するのじゃ！」

明石「それなら、この“スコシスマートくん”にお任せ下さい！」ｽｯ

利根「な、なんじゃそれは」

明石「わたくし、明石が作った超便利なスマートフォンです！」

利根「ほほう！どんな機能があるのじゃ！？」ｷﾗｷﾗ

明石「それは見てのお楽しみ！」ﾃﾁｯ

ﾋﾟﾋﾟｯ

磯波「……どうですか？」

明石「うーん……犯人は手袋をしていたのかも」

利根「それじゃあ手がかりは無しかのう……」

浜風「利根さんの知り合いじゃないんですか？」

利根「バカな！吾輩に空き巣をする友達などおらん！」

提督「でしょうなぁ。空き巣が目的ではないでしょうから」

利根「……吾輩がここに来たのを快く思ってない者の仕業、か」

提督「となるでしょう。あなたが気に入らないのか私のことを気に入らないのかはわかりませんが」

利根「ぐぬぬ……どんなやつかは知らんが、見つけたらコテンパンに叩きのめしてくれる！！」

…

利根「とは言ったものの……」

磯波「何も足取りが掴めないし……」

浜風「向こうから来てくれればいいんですけどね」

提督「ちょいと部屋に戻ります」

磯波「はーい」

提督部屋


提督（……そういえば磯波がこの部屋に来るんだった。片付けなくては）

ｺﾞｿｺﾞｿ

提督「！？」ﾋﾞｸｯ

ｷﾞｨ

提督（クローゼットが……）

筑摩「こんばんは、広川中佐」

提督「……あの置き手紙は、あなたですね」

筑摩「遅いですよ、来るのが。暑かったんですから」

提督「タオル貸してあげましょうか？」

筑摩「いえ、結構。どうせすぐに出て行きますから、ね！」ﾀﾞｯ

ﾄﾞﾝｯ!

提督「……おや、壁ドンは男がやるものですよ」

筑摩「利根姉さんの事、です」

提督「なんでしょうか」

筑摩「返して下さる？」

提督「なぜ？」

筑摩「どうしても」

提督「そうは言ってもねぇ、彼女が言ったんですよここに入りたいって」

筑摩「一時の気の迷いです」

提督「それなら放っておけばいい」

筑摩「私の姉ですもの」

提督「叢雲や磯風は心配こそすれど連れ戻そうとはしませんでしたね」

筑摩「……」

提督「そろそろ、よろしいかな？壁ドンは」

筑摩「利根姉さんは、私の……」

提督「やけにご執心なんだなぁ」

筑摩「……」ﾌﾞﾝｯ

ﾊﾞｺﾞｯ

提督「うごっ」ﾄﾞｻｯ

筑摩「それなら、無理にでも連れて帰ります……」

提督「うぐぐ、ちょいと待った。ぶん殴られっちまえばこっちも黙ってられませんよ」

筑摩「もう一度いたしましょうか？」

提督「無理にとは言わず、きちんと話し合えばいいじゃないですか」

筑摩「……」

提督「少々過保護が過ぎますよ、筑摩さん」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

磯波「な、何の音……ひっ！提督っ！」

提督「ああ、磯波、大丈夫ですよ。慣れっこですから」

磯波「あなた……艦娘が人を殴ったらどうなるか……」ﾜﾅﾜﾅ

提督「磯波、利根さんを呼んでください」

磯波「でも、またぶたれたら……」

提督「いいから早く」

磯波「は、はい……」

…

利根「そうか、犯人は筑摩であったか」

筑摩「利根姉さんが、心配だから……」

利根「……」ﾊｧ

筑摩「だって利根姉さん、私がいないと」

利根「見くびるなよ、筑摩」

筑摩「利根姉さん……？」

利根「吾輩を、見くびるな……筑摩！！」

筑摩「！」ﾋﾞｸｯ

利根「お主、いくら吾輩のためと言えど、不法侵入してあまつさえ暴力を振るうとはどういうことじゃ！！」

筑摩「それは……」

利根「それを差し引いておいても！！……吾輩はお主の傀儡ではない」

筑摩「そ、そんなつもりは……」

利根「吾輩とて意思がある。そしてお主にも人生がある」

筑摩「……」

利根「吾輩にかまけて、自分の人生を蔑ろにしてくれるな筑摩よ」

筑摩「利根姉さん……」

利根「吾輩がここに来たのはお主に世話ばかり焼かせるのがいやだからというのもあるのじゃ」

筑摩「じゃあ……利根姉さんは……私のことを……」

利根「こう世話の焼ける姉がいては気が休まらんだろう」

筑摩「利根姉さん……ごめんなさい……」

提督「決まったようですな」

筑摩「はい……ごめんなさい、ぶったりして……」

提督「気にしないでいいですよ。こないだなんかねぇ、ほらこの指に痕が」

浜風「ちょっと、いちいち見せなくていいですよ！」

利根「そそそそそんな怪我を負う事もあるのかぁ！？」

筑摩「やっぱり、利根姉さんを置いていくのは心配になって来たなぁ……」



とにかく、筑摩も納得の上で利根が仲間入りを果たすこととなった！


【吾輩は利根である！】終わり

ここまで
のじゃロリ、そういうのもあるのか……

【不都合な記憶】


事務所


提督「ふむ、護衛ですか」

神通「はい……誰かに狙われているんです……」

提督「狙う人物に、心当たりは」

神通「いえ……誰だかさっぱり……」

提督「艦娘？それとも深海棲艦？」

神通「……」ﾌﾙﾌﾙ

提督「それもわかりませんか……」

浜風「とにかく、彼女の護衛を」

提督「そうですね、とりあえず一晩ここに泊まる、というのは」

神通「お願いします……」

提督「浜風、あなたの部屋に」

浜風「わかりました。神通さん、こちらへ」

神通「はい……」

ｽﾀｽﾀ

提督「ふーむ……わからんなぁ……」

磯波「一体、どういう目的で……」

明石「彼女は別に恨まれるような人柄じゃないとは思いますよ。ちょっとトレーニングが行き過ぎなところもありますけど」

提督「トレーニング……その訓練生の復讐、という線は？」

磯波「……あんまり大きい声じゃ言えないけど、ちょっと、非効率って言うか」

提督「あら、彼女の指導を受けたことあるんですか？」

磯波「はい……よく言う体育会系っていうやつかな、それで訓練教官を辞めさせられたんです」

提督「それじゃ、訓練生自体いないのか」

明石「わからないなぁ～……」

利根「ふわぁ～～あ……おはよう……」ﾖﾀﾖﾀ

提督「おそよう。もう11時ですよ」

利根「なんじゃ、起こしてくれてもいいのに……」

提督「利根、神通さんについて何か知ってますか？」

利根「じんつう？なんでじゃ？」

提督「彼女の命を狙う不届き者がいるそうでしてね」

利根「吾輩は知らん」

提督「……」

利根「じゃが、そういう時こそ調査をするのではないか？提督よ」

提督「そうですね……磯波、出かけます」

磯波「はい」

提督「三人はお留守番ってことで」

明石「了解です！」

利根「吾輩も連れていけー！」

提督「あなたは神通さんの護衛を」

利根「えー！」ｶﾞｼｯ

提督「いや、えーじゃないの。話聞きに行くだけなんだから」

利根「……」ｼﾞｰ

提督「お土産買ってきますから」

利根「……」ﾊﾟｯ

提督「そんじゃ明石、頼みます」

明石「わかりました」

明石（なんちゅー重巡だ……）

…


那珂「やっほー！お久しぶりだね！ボディーガードさん！」

提督「お久しぶりです。今日はちょっぴり真面目ちゃんムードでお願いします」

那珂「……はい。どうしたんですか？」

提督「神通さんについてです」

那珂「神通ちゃん？」

磯波「誰かに命を……」

那珂「！！ ご、ごめんなさい、そのことについて何も話せない、です……」

提督「何かあるんですね」

那珂「……」

磯波「どうか、話していただけませんか？」

那珂「いや、これは……」

提督「……そうですか、残念だ。5万でもダメ？」

那珂「だ、ダメです……」

提督「うーん、じゃあ……」

那珂「そんな、お金でどうこうしようなんて」

磯波「これはあなたの姉さんの命がかかってるんですよ」

那珂「……それってきっと、自業自得だと思うから」

提督「なんですって？」

那珂「それじゃ、仕事があるから待たね。磯波ちゃんも元気で」

磯波「あ、はい……」

ｽﾀｽﾀ

提督「自業自得……やはり恨まれる理由があるってことか」

磯波「一体何をしたんでしょうか……」

「教えてあげましょうか？」

事務所


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

浜風「！」

利根「……神通を狙う者かもしれん、吾輩が出る」

浜風「お願いします」

ｶﾞﾁｬｯ

ｷﾞｨ

利根「何者じゃ！？」

如月「きゃあっ！？な、何！？」

浜風「なんだ、如月か……え！？ひょっとしてあなたが！？」

如月「何のことよ！」

浜風「うーん……とにかく、上がってください」

…

如月「神通さんの命を？」

浜風「そうなんです。何か知ってますか？」

如月「うーん……一つ、だけ。関係があるかはわからないけど」

浜風「なんですか？」

如月「……でも教えてあげない」

浜風「なぜぇ！？」

如月「あの人とのディナーをセッティングしてくれたら、いいけど？」

浜風「そんな、神通さんの命が……わかりました、わかりましたよ」

如月「冗談よ。これは“かつて”の話なんだけどね。彼女、訓練で駆逐艦を沈めているのよ」

浜風「訓練ですか？深雪と電の件なら知ってますが」

如月「違うの、もっと昔の話。私たち睦月型が竣工し始めていた時期なのよ」

利根「なんじゃ、昔の恨みを晴らそうって魂胆なんじゃな？シケた奴じゃのう」

浜風「……あなたが言いますか」

利根「？」

如月「名前は忘れたけど、二隻の駆逐艦が沈没したわ。二等駆逐艦だったかしら」

浜風「それじゃあ暗殺者は二人の可能性も」

利根「あるかもしれんのう」

浜風「……ところで、何か用事でしたか？」

如月「ああ、お休みだったから涼もうと思ってぇ」

浜風「だからうちはそーいうところじゃないっつの」

ｽﾀｽﾀ

神通「あの……」

浜風「神通さん、どうかしましたか？」

神通「ちょっとお買いものに行きたいんですけど……」

利根「なんじゃ、呑気なやつじゃのう！我慢せい我慢！」

浜風「まあまあ。明石さんが車を運転できましたから」

明石「呼びました？」

「是非ともって顔ね」

提督「あなた、何か知ってるんですか？」

磯波「大井さん」

大井「そうです。訓練絡みの事ならなんだって私は知っています」

提督「……神通についても知ってるってわけですね」

大井「もちろん。あの子は艦娘になってから非効率だと禁止されていた夜間無灯火演習を復活させようとした」

磯波「それで、辞めさせられたんですね……」

大井「そう。自身が何をやったかを棚に上げて。たまーにいるんです、都合の悪いことを忘れて来る子って」

提督「忘れて……あなたたちは“かつて”の記憶を忘れることがあるんですか？」

大井「加賀とか利根さんとか伊8ちゃんとかもそうですね。もっとも、覚えてたところで私みたいになるけど」

磯波「……」

大井「神通もそうだった。だから怒りに触れたんです。でももうこれで最後ですから放っておいていいですよ」

提督「彼女を殺させろって言うんですか」

大井「ちょっと違いますね」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ…

明石「全く、提督ってばこの車に乗りたがらないんですよ。いい車ですよ○スラーは！」

浜風「提督はピンクが嫌なんじゃないですか？」

明石「そんなん関係あるんですか！？ピンク可愛いじゃないですか！」

神通「すみません車出してもらって……」

明石「いいっていいって！」

利根「しかし五人となると狭いのぉ」

如月「あら、お邪魔だったかしらぁ」

浜風「客人放っては行けませんからね」

利根「そりゃそうじゃが……」

ﾊﾞｧﾝ!!

明石「おひょっ！？」

浜風「なんですか今のうわぁっ！？」

明石「た、タイヤがパンクした！？うわわわ！」

ｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬ

ｶﾞｼｬｰﾝ!!

「……」

大井「きっと彼女は殺せない」

提督「殺せないんですか？」

大井「そうです」


明石「だ、脱出を！」

浜風「うーん……」

如月「これは廃車確定かしらぁ」

明石「ひぃーー！私のハス○ーがぁ！」

利根「ちくしょう、弱ったのう……暗殺者め」

神通「あ……ああ……」

「……お久しぶりです」

提督「美保関事件、ですか」

磯波「駆逐艦が二隻も……」

大井「本当は司令長官や参謀長を狙うべきだったんでしょうけど、まあ死んでますからねとっくに」

提督「やり場のない怒りを当事者の神通にぶつけようってことですか」

磯波「それって、すごく自分勝手なことです……」

大井「でも、忘れている神通も神通ですよ。……沈没した駆逐艦の船員92名が亡くなっているんです」

提督「そんなにも……」

大井「もう一隻を含めると、被害者はもっと多くなります」

提督「もう一隻は誰に……」

大井「那珂ちゃんです。でも彼女は円満に解決出来たみたい」

「黙って聞き入れればこんなことにならずに済んだのに」

神通「私を殺すの……？」

「これはまた人聞きの悪い。あなたですよ？殺そうとしたのは」

神通「夜間無灯火演習のこと？あれは中止に」

「いやいや言い訳は聞き飽きた飽きた」

利根「ちょっと待った！やらせはせんぞ！」

「引っ込んでなさい」ｽﾞｶﾞｧﾝ

利根「うおっ！」

浜風「下手に動くと神通さんが……！」

利根「でもヤツの狙いこそ神通じゃ！動かねば！」

大井「自身の身勝手な復讐の後始末をつけなければならないんでしょう」

提督「ううむ……」

磯波「彼女は死のうとしている……？」

大井「そうですね」


「……神通」

神通「な、何……」

「最期に一つ、あなたに言っておくべきことがあります」

神通「……」

「美保関事件を忘れるな」ﾁｬｷ

神通「くっ！」ﾁｬｷ

ﾀﾝﾀｰﾝ

「……」ﾊﾞﾀｯ

神通「うぐっ……うぅ？」

利根「神通！無事か！？」

浜風「これは……演習の弾……」

明石「一体どういう……」

大井「彼女の名は樅型二等駆逐艦 蕨。美保関沖での訓練中の事故で沈没しました」

提督「……」

大井「その事故で神通の艦長が自決しています。しかし、艦娘の神通は……」

提督「それさえも知らなかった……全て忘れていたんですね」

磯波「思い出して欲しかったんでしょうか……」

提督「にしてもやることが少し派手すぎやしませんか」

大井「最初は口で言ったみたいですね、しかし聞き入れてもらえなかった」

磯波「そんな……」

大井「それどころか、逆上されたとの話です」

提督「……蕨は、神通を恨んでいたのでしょうか」

大井「頑として聞き入れない神通さんに対しての怒りは確かにあったのではないでしょうか」

提督「神通の目前で死に、記憶に刻み付けるのが彼女の復讐ですか」

大井「悲しい事ですが、そうなんでしょうね」

蕨「美保関を忘れるな……みほ……の……せきを……」

神通「……」

利根「何のことじゃ？美保関とは……」









神通「知りません！私は何もっ！！」



【不都合な記憶】終わり

ここまで
深雪電はよく話題になるけどこっちはそうでもないよね
と思って書いたが暗くなった

小ネタ８１


磯波（一緒の部屋だなんて……色々とできないじゃん！）

「それはどうかな！」

磯波「あ、あなたは！？」

悪魔磯波「俺はお前の心の中の悪魔！オナニー見せてやれ！」

磯波「で、でも……」

悪魔磯波「無理せずオナった方がいいんじゃないか？」

「させるものかーーー！！」

磯波「あ、あなたは！？」

天使磯波「俺は君の心の中の天使DA！寿解体ボテ腹セックスDAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！」

磯波「えぇ……」

悪魔磯波「うわぁ……」

天使磯波「妊娠だって！？(歓喜)」

悪魔磯波「おいちょっと待ってくれ！」

天使磯波「黙れ！ラブラブ家族計画は提督との協調のための重要なプロジェクトだ！」

悪魔磯波「完全にイレギュラー化してやがる……！」

磯波「どうしてイレギュラーは発生するんだろう……」

小ネタ８２


とあるレストラン


如月「んふふ～」

提督「いや、なんであなたとの食事がセットされてるんですか？」

如月「まあいいじゃないのぉ」

提督「……ええ、まあ、いいですけど」

提督（ちょっと強引なんだから苦手なんだよなこの子……）

如月「あたしと、お食事するのは嫌ですか……？」

提督「え」

如月「だって、楽しくなさそう……」

提督「いや、そんなことはないそんなことはないよ。君みたいな可愛い子と食事できるんだもん」

如月「じゃあ、楽しい？」

提督「そりゃ楽しいですよ。ちょっと考え事してただけで」

如月「考え事って？」

提督「いや、大したことじゃないんです」

如月「この後、どうやってホテルに連れ込もうかって……？」

提督「え」

如月「ふふ、冗談です」

提督「あ、はは、ですよね……」

提督（……ここでホテルなんか行ったら磯波になんて言われるか）

如月「～～～～」

提督（いや案外に全力で謝れば許してくれるかも……いやしかし……ううむ……）ﾓﾝﾓﾝ

如月「～～～～」

提督（最近どうにもこういう事ばっかりに頭働かせて……自分が情けない……）ｼｭﾝ

如月「聞いてます？」

提督「え？ああ、なんでしたっけ、あはは……」

如月「もう、ちゃんとお話聞いてよぉ」

提督「すみません……」ｼｮﾎﾞｰﾝ

如月（え、そんなに落ち込むの）


この後滅茶苦茶帰路についた。

ここまで
朝から酷いテンションだ……

小ネタ８３

※えっちなのっぽい！嫌いな人は飛ばしてっぽい！


夜…

私は相変わらず提督と寝ています。

浜風ちゃんに子供みたいだ、なんて言われるんですがベッドが一つなので仕方ありませんよね。

ﾓｿﾞﾓｿﾞ

磯波「……」

提督「すー……すー……」zzz

提督の寝顔……いつもの余裕たっぷりで飄々とした横顔も一転、なんだか切なそうな顔をするんです。

何か悪い夢でも見ているのでしょうか。

提督「うぅん……」ｺﾞﾛﾝ

磯波「ひゃっ」

こっちに寝返りをうってきました。当然顔もこっちを向くわけで……。

提督「すー……すー……」zzz

かすかに息が私の顔にかかります。なんだかくすぐったい。

磯波「……」

こうしていると、なんだか邪な気持ちが湧いてきます。

今このベッドの中でオナニーしたら、どうなっちゃうんだろう……。

いやいや！そんなことしてバレでもしたら……恥ずかしすぎて死んじゃいます！

でも……。

磯波「ちょっと、だけなら……」ｽﾙｯ

布団の中で、パジャマのズボンとぱんつを脱いでしまいました。

そして、指を滑らせます……。

磯波「……んっ」

ｸﾁｭｯ

あんなこと考えていただけで、もう濡れてしまっていました。

磯波「はぁっ、はぁっ、ていとくっ」

ｸﾁｭｸﾁｭ

提督「うーん……」zzz

目を開けば提督の顔、呼吸をすれば提督の匂い、いつもよりも熱が入ってしまいます。

磯波「ていとくっ、ていとくっ！」ｸﾁｭｸﾁｭ

提督「すー……」

磯波「すきっ！すきですっ！」

暑くなってきました、上着の前もはだけて、ブラもずらします。

磯波「あぁ、ていとくぅ」ｽﾙｽﾙ

そ、そうだ、思いつきました、提督におっぱい吸わせてあげよう。

いや、そしたら提督が……。

磯波「ていとく……ちっちゃいのが、好きなんですよね？」ｸﾞｲｯ

我慢できず、提督の顔を胸に押し当ててしまいました。

磯波「んっ……」

提督の唇が先端に触れます……電気が走ったみたいな快感です。

磯波「すって、すってぇ……」

寝てるはずなのにね。そんなこと言って吸ってくれるわけが……。

提督「ちゅ、ちゅるる……」

磯波「んあっ！？」ﾋﾞｸﾝ

あ、あれ！？起きてるの！？やだ、提督にバレて……！

提督「ちゅぅ……」

磯波「いひっ、ていとくっ♥」

もうそんなことどうでもいいかっ♥気持ちいいのっ♥

磯波「あっ、あっ、だめっ、いくっ、いくっ」ｸﾁｭｸﾁｭ

もうダメですっ、手が止まりませんっ、なにか込み上げてきますっ♥

磯波「あっ……♥」ｶﾞｸｶﾞｸ

腰の力が抜けて、ガクガク震え出しました。

すると提督の手が私を優しく抱き締めてきました。

もう身体は汗でベトベトです。

磯波「提督……起きてる……？」

提督「……」

提督は黙ったままです。

怒ってるのかな。

提督「……」ﾑｸﾘ

提督は私を抱いたまま起き上がりました。そして……。

ﾁｭｯ

提督「んむっ……」

磯波「んん……れろぉ……」

舌と舌がねっとりと絡みついて頭が茹ってきます。

そして手と口を離し、自分のズボンに手をかけます。

ズボンのあそこの部分が大きく膨れ上がっています。

下げると勢いよくそれが飛び出してきました。

ぬらりと黒光りするそれは微かに震えています。

私はいつも読んでる本のように、口に咥えこみました。

磯波「はむぅ……」

提督「……！」

ヌメヌメして変な味がするけど、提督は気持ちよさそう……。

提督の切なそうな顔を見上げるだけで私ももう堪らなくなります。

磯波「ひもひいい……？」

提督「……うん」

提督は小さな声で答えました。

それがまた可愛くて愛おしくて、胸の奥がキュンキュンしてしまいます。

咥え込んだそれもどんどん熱くなって、提督の腰がピクッと動き始めます。

ちょっと、意地悪してみよっかな。

ﾁｭﾎﾟﾝ

提督「……？」

磯波「んふふ……♥」

提督「磯波？どうして？」

そう言ってる間も腰をビクビクさせています。

磯波「提督、イきそう？」

提督「意地悪です……」

磯波「じゃあ……」

ちょっと怖いけど、私は言いました。

磯波「乱暴にして、いいですよ♥」

提督「……！」

すると提督は恐るおそる私の頭を掴みました。

そして私の喉にそれを一気に叩きつけました！

磯波「おゴォ……！」ｵｴｯ

提督「ごめん、ごめん磯波！」

でも何度も打ち付けられます。

苦しくてたまんないけど、我慢です。

提督「出ます、うぐっ！」

喉の奥に熱い液体が流し込まれるのを感じます♥

提督は身体をブルブル震わせて、恍惚の表情を浮かべています。

苦しいけど、私もなんだかいい気持ちです♥

それは抜き取る時にも吐き出し続けて、口の中は提督でいっぱいです♥

すごいです♥いやらしい味がいっぱいします♥

気付けば私のあそこもベチョベチョになっていました♥

提督「磯波、苦しいでしょう、吐き出して」

嫌ですね、全部飲み干しちゃいます♥

ｺﾞｸﾝ

提督「あ……」

磯波「提督ぅ……出し過ぎですよぉ……♥」ｳﾙｳﾙ

提督「ごめん……」ｽｯ

苦しくて涙が溢れてましたが、提督が拭ってくれました。

磯波「提督、次は……」

私が気持ちよくなる番、ですよね♥

私は足を開いて寝転びました。

提督「もう、知りませんよ」

提督が私に覆い被さります。

磯波「きゃっ♥」

提督「痛いって言っても、止めてあげませんから」

磯波「はいっ♥」

提督のそれがまたおっきくなってます♥

本人と違って素直なものですね♥

でも、こんなの私に入るかなぁ？

提督「はぁっ、はぁっ」ﾇﾁｭﾇﾁｭ

磯波「んっ……♥」

提督がそれを私のあそこに擦り付けています。

ヌルヌルしてて、ちょっとくすぐったい。

提督「磯波……もう……」

磯波「はやくぅていとくぅ♥」

身体を捩らせておねだりしちゃいました♥

だって早く欲しいんだもん♥

提督「い、入れますよ……」

磯波「……！」

あそこに押し当てて、それから一気に……。

ｽﾞﾁｭｯ

磯波「ぁぅっ……」

提督「んっ……」

貫きました、でも戦闘の痛みに比べると大したことはありません……。

提督「痛くないですか？」

磯波「ちょっとだけ、です……」

痛いって言っても止めないってさっき自分で言ったのにね。

提督「血が……」

磯波「動いてください……ね♥」

提督「では……」

そうして提督は腰を動かし始めます。

何だか自分の中で異物が動いてるのは不思議な気分。

でも提督の気持ちよさそうな表情を見ると、顔もあそこも熱くなります♥

ﾊﾟﾁｭﾊﾟﾁｭ

提督「はぁっ……はぁっ……」

磯波「んっ♥んっ♥んっ♥んっ♥」

提督「磯波っ、やっぱりあなたがっ、一番っ」

磯波「うれしいっ♥ですっ♥ていとくっ♥」

提督「うぅ、出そうっ」

提督の腰の動きが早くなります♥もうすっごく気持ちいですっ♥

磯波「いいですよぉ♥だしてぇ♥おなかのなかにぃ♥」

提督「くっ……うぅっ！」

ﾋﾞｭﾙﾙｯ

あぁ、中に提督の♥出てるぅ♥

磯波「あ……ああ……♥」

提督「磯波……」

そのまま、二人共倒れ込んで、眠ってしまいました……。

翌朝...


浜風「ずるい！ずるいですよ！」

磯波「う、うへへへへ……///」ﾃﾚﾃﾚ

浜風「ということは提督の権限はアンロックされた、ということで構いませんね！？」

磯波「ど、どうしてそうなるのぉ！」

浜風「二番目は私がいただきます！」

磯波「……」


浜風ちゃんには悪いけど、今思えばちょっと嫌かなぁ……。

だって、提督は私のだし。

それに提督を自分好みにしてみたいって、思っちゃったんだもん。

やっぱり、これも先代の影響かなぁ……。

ここまで
エロって案外、というか相当難しいよね

【海軍善玉株式会社】


深海棲艦極東司令部


「謙虚だ」

「なのです？」

「そう、謙虚。そこに目をつけてみようか」


彼女は駆逐棲姫ミユキである。そしてもう一人は側近のチ級プラズマ。

ミユキの容姿はわるさめちゃんをショートボブにした感じらしい。

なぜ彼女が極東司令部の長となったのかは定かではない。

しかし、彼女が資本の力で日本国を弱体化せんとしているのは確かだ。

まあ、比較的穏健派ではあるが。

ミユキ「日本人ってのはやっぱり、あんまり褒められると『でへへ～///』ってなるだろ？」

プラズマ「……そうなのです？」

ミユキ「なると思うけどなァ」

プラズマ「それで、どうするつもりなのですか？」

ミユキ「出版社を作って、金儲けついでにプロパガンダってこと！」


そう、彼女は深海ホールディングスの代表取締役でもある。資金は十分にあるのだ！


プラズマ「どういったプロパガンダなのです？」

ミユキ「過剰に褒め称えるのはもちろん、海軍善玉説を始めとするGHQ史観を復活させて腑抜けにしちまうのさ」

プラズマ「それはいい考えなのです！早速手配するのです！」

ミユキ「よろしいよろしい……ふふふ」

そりゃ単なる嫌がらせにしか……まあとにかく、彼女たちも敵意を持って侵略してくるのだ。

某サヨク政党事務所


「……日本の地位向上、現状は我慢するしかないのだろうか」

「そんなあなたに！」

「な、なんだ！？」

プラズマ「手を組むのです、日本の敵よ」

「し、深海棲艦……！」

プラズマ「哀れな支那の残党さん、いい手だと思うのですが」

「黙れ、深海棲艦に魂を売り渡すほど落ちぶれてはいないさ」

プラズマ「では、あなたはこの国にとっても深海棲艦にとっても邪魔な存在なのです」ﾁｬｷ

「な！」

プラズマ「死ね」

ｽﾞｶﾞﾝ!

プラズマ「ふ～……つい殺しちまったのです……」

ｶﾞﾁｬﾝ

プラズマ「はわわわっ！？びっくりしたのです！」ﾋﾞｸｯ

「な、なんだ……お前……」

プラズマ「そうだ、あなた！深海棲艦の手先になって日本を侵略しませんか！？」

「え！？」

プラズマ「なーに、ちょっと記事を書くだけなのです！」

「…………確かに、利害は一致している、かもしれない」

プラズマ「その通りなのです」

「わかった、何からやればいい？」

プラズマ「そうこなくっちゃ！」

そんでもって数週間後...


提督「ふうむ……なんでしょう、この記事」

磯波「『帝国海軍大快進撃、太平洋解放も時間の問題』……うーん」

浜風「『追跡、特型駆逐艦の秘密！』とか……」

明石「なんだか、やけに、こう……」

利根「過剰に褒められとるのう……」

浜風「なんか背中が痒くなってきました」

ｶﾞﾁｬ

隣提督「おいおい！見たかこれ！」


彼はお隣の鎮守府の提督。呑気なおっさんである。

隣提督「えらく褒めちぎられとるのう！」

提督「なにか、気になる点でも」

隣提督「いや、それがな、海軍しか知りえぬ情報も載ってるからな」

提督「なんですって、どこ？」

隣提督「これじゃよ、戦闘詳報。詳しすぎやしないか」

提督「ふむ……重巡2小破、駆逐1中破と……これは大した戦果でもないので未発表のはずです」

隣提督「夜戦の動きの図まで載っとる」

提督「あー、こりゃ漏れてるかもですなぁ」

隣提督「うーむ、誰がリークしとるんじゃろうか……」

提督「とにかく、捜査してみます。このままだと背中が痒くて寝らんなくなっちまいますからね」

隣提督「うむ、任せた、こっちもこっちで調べてみるわい」

今日はここまで

数日後...


提督「うーむ……」

ｶﾞﾁｬ

提督「おや、雨森中将」

隣提督「ほら、差し入れじゃ」ｽｯ

提督「ありがとうございます」

隣提督「この雑誌の山は……にしてもお前、随分と寝てないんじゃないのか」

提督「一昨日に4時間ほど仮眠を取りました」

隣提督「一体何を……」

提督「昼間は聞き込み、夜中にはどこの誰が運んでいるのかの張り込みをしていましたね」

隣提督「……調査は難航しておるようじゃの」

提督「なんと言いますか、実体が存在しないんです。電話や電子メールは通じますが、その住所には何もない」

隣提督「なんと」

提督「張り込みにしてものらりくらりとかわされてしまう」

隣提督「うーむ……わしの方でも何もわからないかったわい」

提督「しかし早いとこ止めなくては、艦娘たちが可哀想だ」

隣提督「うむ、既に他所の鎮守府では艦娘が兵舎に引き籠っているそうじゃ」

提督「最近そちらさんの駆逐艦が来ないのもそのせいですね」

隣提督「君のところも部屋から出てきとらんじゃないか」

提督「そうなんですよ……」

隣提督「こういうことでは案外ナイーブなんじゃな、艦娘ってのは」

提督「新発見ですね」

隣提督「うーむ……なんとか尻尾を掴めんものかの」

利根「吾輩に任せるのじゃ！」

提督「おや、ナイーブじゃないのが一名」

利根「な、なんじゃと！？」

提督「でも実際屁とも思ってなさそうね」

利根「ちょっとは嫌じゃが、事件じゃからそうも言ってられん」

提督「その意気です」

隣提督「よろしく頼んだぞ二人共！」

憲兵隊詰所


「陸軍は帰れー！」

「憲兵解散しろー！」

ﾜｰﾜｰ

あきつ丸「ううむ……またアカが復活してきたのでありますか？」

マルハセ「追っ払ってきましょうか？」

隊長「放っておけ、そのうち立ち去るだろう」

ブリージー「ちょっと待ってくれよぉ！おめーら馬鹿にされて悔しくねーのかい！？」

あきつ丸「軍隊、それも憲兵ならば疎んじられるのは宿命でありますからな」

隊長「黙って耐えるしかないんだ」

ブリージー「なんでい！意気地無しめ！あたいは我慢ならないね！」

隊長「深海棲艦の君が、どうして怒るんだ」

ブリージー「てめー友達が馬鹿にされてんだ！怒るのが仁義ってもんだし人情ってもんじゃねーのか！？」

隊長「君のその気持ちだけで、俺たちは随分救われたよ」

あきつ丸「うむ、我々は少々愚鈍になっていたのかもしれないでありますな」

マルハセ「彼女の言う通りです」

隊長「だが方針は変えない。こういう国民をも守るのが軍人の責務だ」

ブリージー「ふん！気取りっぺが！」ﾑｽｰ

隊長「……ありがとう」ﾎﾞｿｯ

ブリージー「感謝するんならもっと大きい声で言えぇーーーッ！！！」ｸﾜｯ

隊長「うん！！！ありがとぉーーーー！！！！！！！」ｶﾞﾙｯ

ブリージー「よろしい！！！！！！！！」

マルハセ「……彼ら、案外お似合いかも」

あきつ丸「まーた横須賀にロリコンが増えるのでありますか」ﾊｧ

深海出版オフィス


ヲ級「認知・認識されない装置、効き目はバツグンみたいだね」

プラズマ「流石なのです！」

ヲ級「でも一つ欠点があってね」

プラズマ「なんなのです？子供が出来ても認知してもらえないとか寒い洒落はやめて欲しいのです」

ヲ級「……」

プラズマ「えぇ……」

ヲ級「それから、脳の認識能力を誤魔化す装置だからレーダーとかには引っかかるからね」

プラズマ「重々承知しているのです！」

ヲ級「それから偵察隊の情報によると、このハラスメント攻撃はかなり効いてるみたいだね。引き籠って出てこないって」

プラズマ「なのです！」

ヲ級「感情を持つがゆえの弱点だね。うまいこと考えるなぁ、欧州にも報告しとくよ」

プラズマ「お願いするのです」

ヲ級「んじゃまた」

ｽﾀｽﾀ

プラズマ「ふっふっふ……効いてる効いてるのです！」

バイト青年「あ、あの」

プラズマ「何してるのです！早く配達に行くのです！」

バイト青年「はいぃ！！」

プラズマ「ったく、最近の若いのは……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

バイト青年（さっきのって多分深海棲艦だよな！？マズイところに来ちゃったよ～……そうだ、急いで誰かに知らせなきゃ！）

街中


提督「暑いですなぁ……」ﾌﾗﾌﾗ

利根「ほら、肩を貸してやるから……大丈夫かの、提督よ」ｶﾞｼｯ

提督「大丈夫です……すみません」

利根「お主はよくやってくれておる、礼を言うのはこっちの方じゃ」

提督「それではこのビラを配ってください、件の出版社に関する情報提供を求める物です」

利根「うむ……お主はそこのベンチで休んでおれ」

提督「すみません、足を引っ張るようで……」

利根「お主は少々、自身を卑下しておるのう」

提督「体調が悪い時は誰だって心細くなるものです」

利根「……やめじゃ、帰るぞ」

提督「いや、そういうわけには」

利根「お主の身が一番じゃ！このまま熱中症にでもなられたら困る！！」

提督「だ、大丈夫ですよ」

利根「黙れ！！大丈夫じゃないから言っておるんじゃ！！」

提督「せめて、ビラ配りだけでも……」

利根「いーや！帰るぞ！」

提督「これは任務ですから帰るわけには……」

ｱｰﾀﾞｺｰﾀﾞ

バイト青年「あ、あの……」

利根「なんじゃ！？」

バイト青年「ひ！いえ、その……海軍の方ですよね？」

今日はここまでマン

なんか利根姉さんがコレジャナイ感があるけど気にs

…

TV「２０２２年冬のオリンピックの開催都市は、投票の結果中国の北京が選ばれました」

レ級「は？」

レ級「は？」

レ級「なんで？中共だろうが」

レ級「中共だろうがなんで？」

レ級「なんでアルマトイじゃねーんだよ」

ソ級（カザフスタンも旧ソ連っすよ）

ファミレス


バイト青年「えーっと、何から話せば……」

提督「知ってることならなんでも」

バイト青年「それじゃえーっと、バイト先に深海棲艦がいたって言えばいいかな」

利根「な、なんじゃと！？」

バイト青年「うん、わかんないけど多分そうじゃないかなとは思うんです」

提督「それよりどうやってバイトに入ったかが気になりますね」

バイト青年「応募したら呼び出されて、このバッチを貰ったんです」ｽｯ

提督「ふむ……」

バイト青年「そしたら急にその、出版社が現れたような気がして、不思議だったなぁ」

提督「実は、我々にはその出版社がどこにあるのかさっぱりなんですよ」

バイト青年「みたいですね……友達にこの事を話しても全然信じてくれないし」

提督「確かに存在はする、みたいですが、目に入らないと言いますか……」

利根「なんとも奇妙な感じじゃのう」

バイト青年「やっぱり……」

利根「つまりはそのバッチが怪しいのう」

提督「ここは一つ、そのバッチを貸してくれないかな」

バイト青年「ええ、いいですけど」

ﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘ

バイト青年「あ、あの人から電話だ……」

利根「多分帰ってこいって電話じゃろう！無視じゃ無視！」

事務所


明石「ふーむ……深海の技術がふんだんに使われた逸品ですね」

提督「なんですその芸術品みたいな言い方……」

明石「ですがこれくらいならすぐ複製できそうですね」

提督「お願いします」

明石「まぁ、任せてください」

…

提督「思うんですが、磯波。艦娘はどうして“あの時”の事をつつかれるのを嫌がるんですか」

磯波「それは……」

提督「みんな鬱みたいな症状だそうです。やはり敗戦の記憶を思い出すのは辛いのでしょうか」

磯波「そうですね……全員が全員、あの戦争で負けた原因を痛感しているからだと思います……」

提督「ふむ……」

磯波「昔のやり方に拘る艦娘も誇る艦娘もいるにはいますけど、少数派ですね……」

提督「そうですか……まあ、あなたたちが一番よく知ってることを周りからとやかく言われたくはないですよね」

磯波「……」

提督「しかしそれももう終わりです」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

磯波「はい……」

提督「いつもの元気な可愛い顔を見せてもらいますから、ね」

磯波「……」ﾆｺｯ

出版社


プラズマ「……」ｲﾗｲﾗ

ｶﾞﾁｬｯ

プラズマ「どうして電話に出なかったのです！？」

「それにはちょいと理由がありましてね」

プラズマ「なのです！？」

提督「やあどうも、ついに見つけましたよ」

プラズマ「お前が広川なのですね！済ました顔しやがって！ムカつくのです！！」

提督「い、いきなり罵倒された……」ｼｭﾝ

利根「お主らの策略これにて終わりじゃ！外に逃げようとて周りは憲兵隊に取り囲まれておる！」

プラズマ「くふふふ……してやられたようなのですね……しかしぃ！」ﾁｬｷｯ

利根「むむっ！」ｼﾞｬｷｯ

プラズマ「このプラズマに勝つことができるかな？」

利根「はっ、所詮はチ級！吾輩の敵ではないわ！」

プラズマ「ふふふ……それはどうかなのです！？」

利根「なんじゃとぉ……」（どうかなのです……？）

提督「気をつけて、何かありそうですよ」（どうかなのですって……）

プラズマ「ポチッとなのです」ﾎﾟﾁｯ

ｶﾞｼｬｰﾝ!

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

プラズマ「ジェットパック！始動なのです！」

利根「むむむ！！逃げる気じゃな！」

プラズマ「スタコラサッサなのです！！」

提督「でも室内で使ったら天井に」

ｼｭｺﾞｯ

ｺﾞｫﾝ!!

提督「……ぶつかるって言おうとしたのに」

プラズマ「」ﾌﾟﾗｰﾝ

利根「見事に刺さっとるの……」

隊長「今の音は……うお！？」

ブリージー「……プラズマじゃねーかい」

隊長「知ってるのか？」

ブリージー「正直知り合いとは言いたくないな……」

隊長「だろうな……」

あきつ丸「隊長殿！中で記事を書いていた男を発見したであります！」

マルハセ「従業員はみんな某サヨク党員のようですね」

隊長「やはりアカだったか……本部に伝えた方がいいな」

あきつ丸「了解、こりゃアカ狩りでありますな！」

マルハセ「腕がなりますよ」

隊長「あー、仮にそうなっても手荒な真似はよしなさいよ？」

憲兵隊詰所、牢


プラズマ「ぜっっっっっったい！！何も喋らないのです！！」

提督「まあまあ、そう言わないで。誰の指示なのです？」

プラズマ「……」ﾑｽｰ

提督「仕方ない、こいつを使うしかありませんね……」

プラズマ「！」ﾋﾞｸｯ

提督「羽です」ｺﾁｮｺﾁｮ

プラズマ「うひっ！うひひひひひやめてええへへへへへへへへ！」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

提督「ほらほら、喋りたくなってきたでしょう？」

プラズマ「しゃしゃしゃべらないのですうえひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ！」

提督「ふむ……では、こいつを飲んでいただきます」ｽｯ

プラズマ「うふふ、ふぅ……えっ、それって……カエルのたま……やめるのです！！」

提督「早く喋んないとこいつを飲むことになりますよ」

プラズマ「や、やめるのです！！国際法違反！！」

提督「深海棲艦に国際法など通用するでしょうか」

プラズマ「鬼！悪魔！明石！」


明石「ぶえっくしょい！！……夏風邪かなぁ」


提督「美味しいですよ、本当に」

プラズマ「いやぁ、いやあ！いやあああああああ！！」

提督「聞き分けのない子だ」ｶﾞｼｯ

プラズマ「んー！んんー！！」

提督「ほらっ、どうぞ」ｸﾞｲｯ

プラズマ「んぐぐーっ！」ﾊﾞﾀｯ

提督「おや」

プラズマ「」ﾌﾞｸﾌﾞｸ

提督「気絶しましたか……」

隊長「なんの騒ぎだ！」

プラズマ「」

隊長「お前、一体何をした！？」

提督「ちょっとこいつをね」

隊長「げっ……まさかこれを飲ませたのか？」

提督「バジルシードドリンクってんです。美味しいですよ」ｺﾞｸｯ

隊長「うわ……俺はいらねえ、それ……」


【海軍善玉株式会社】終わり

ここまで
ステマENDであった

小ネタ８４

※エロっぽい！嫌いな人は飛ばしてっぽい！


ｼｬｰ

提督「……」ｺﾞｼｺﾞｼ

ｶﾞﾗｯ

提督「あれっ？入っとりますよー」

ﾎﾟﾖﾝ

提督「おうっ？は、浜風？」

浜風「お背中、流します」

ﾆｭﾙ…ﾆｭﾙ…

提督「あうっ、ちょっと」ﾑｸﾑｸ

浜風「気持ちいいですか？」

提督「え、ええ……しかしあの」

浜風「今更、何を躊躇ってるんですか？」

提督「何ってそりゃ」

浜風「磯波とはエッチしたくせに」ﾎﾞｿｯ

提督「あうっ、そう、ですが……知ってるんですか」

浜風「ええ……もちろん」

提督「しかし……その……」

浜風「あーもう！焦ったい！こっち向いてください！」

提督「えっ、ええ」ｸﾙｯ

ﾁｭｯ

浜風「んんー♪」

提督「んむぅ……」

ﾁｭﾎﾟﾝ

浜風「はぁっ……はぁっ……♥」

提督「こりゃまた、随分な奇襲攻撃だ。いや、キス攻撃かな」

浜風「じゃあもっと激しく攻めましょうか」ﾆﾁｬ

提督「あっ、ちょっと、そこは」ﾋﾟｸｯ

浜風「磯波じゃこんな事できませんよ」ﾊﾟﾁｭﾝﾊﾟﾁｭﾝ

提督「あっ、すごっ」

浜風「どうです提督？浜風のおっぱい気に入ってくれた？」ﾊﾟﾁｭﾝﾊﾟﾁｭﾝ

提督「すごいです、いやほんと」

浜風「出す時は顔にかけて下さいね♥」

提督「ええっ！？」

浜風「……提督になら、汚されてもいいんです。むしろ汚されたい」

提督「……！」ｿﾞｸｿﾞｸ

浜風「顔を提督塗れにして下さい♥」

提督「ぐぅっ、そんなこと言われちゃ我慢が利かなくなりますよっ」

浜風「我慢なんて、しなくてもいいんじゃないですか？」

提督「はぁっ、くうっ」ﾋﾞｭｩｯ

浜風「きゃっ♥」

提督「あっ、大丈夫ですか」

浜風「すごいぃ……♥臭いすごいよぉ……♥♥♥」ﾍﾟﾛﾘ

提督「だ、大丈夫そうね」

ﾊﾟｸｯ

提督「うっ！？」

浜風「ちゅぅちゅぅー」

提督「あうっ、ちょ、うぅ」

ﾁｭﾊﾟｯ

浜風「はぁ……まだ満足出来ません♥」

提督「それはこちらも」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ

浜風「えい♥」

提督「おっと」ｺﾞﾛﾝ

浜風「こんなの、お腹の中に出されたらどうなっちゃうんですかね♥」ｸﾊﾟｧ

提督「そ、それは……」ｺﾞｸﾘ

浜風「ん……」ﾒﾘｯ

提督「無理はしない方が」

ﾂﾙﾝ

浜風「ひっ」

ｽﾞﾝｯ

浜風「～～～～～～！！」

提督「浜風！」

浜風「だ、大丈夫です……ちょっとビックリしただけ……」

提督「痛かったでしょう……」

浜風「はっ♥はっ♥はっ♥」ｽﾞﾁｭｽﾞﾁｭ

提督「大丈夫そうね……」

浜風「提督っ♥提督っ♥好きですっ♥大好きっ♥」

提督「……浜風、私もあなたの事が」

浜風「ダメッ！それ以上言ったら辛くなりますから！」

提督「……」

浜風「……でも、私たちみんなの事が好き、なら言っても構いません」

提督「可愛いんだから！」ｶﾞﾊﾞｯ

浜風「あうっ♥」

提督「あなた、も、好きですよ浜風。お望み通りたっぷり出して差し上げますよ」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

浜風「あぁ～～♥犯してぇ♥提督ぅ♥」

提督「このっ、いきますよっ！ウゥッ！」ﾋﾞｭﾙﾙﾙﾙ

浜風「はぁ～流れ込んできてます♥提督のエッチな汁がぁ♥」

提督「ふぅっ……」

浜風「……はぁ、解体しなくても妊娠出来たらいいのに」

提督「……まだ手緩い」

浜風「えっ？」

提督「もう一回です！」ｽﾞｯ

浜風「はぁぁぁっ♥」

提督「このっ、どうですっ」ｽﾞﾁｭｯｽﾞﾁｭｯ

浜風「いいっ♥乱暴にしてっ♥犯してっ♥」

提督「お望みとあらばっ！」ｽﾞﾝｯｽﾞﾝｯ

浜風「はぁっ♥おぉっ♥おぉぉ♥」ｶﾞｸｶﾞｸ

提督「ぐっ、気持ち良すぎっ、もう出るっ！」

浜風「出してぇっ♥浜風に種付けしてくだしゃぁいっ♥」

提督「うぐっ！！」ﾋﾞｭｩｩｩｩ

浜風「きたぁ～～～～♥」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

提督「ふぅ、ひゅぅ……」

ﾇﾎﾟｯ

浜風「はぁ……♥」

ﾄﾞﾛｯ

浜風「ああ、流れていっちゃう」

提督「……」

提督（……わ、私は、もう戻ってこれないところまで来てるのかも）ｽﾞｰﾝ

ここまで
提督早漏すぎやろ！まあSS的表現てことで
置いた荷物を回収せぬまま終わりそうな勢い、やむなし

【怒りの日】

※注意※
題材の性質上、暗い雰囲気でなおかつ政治や思想などに強く踏み込んだ内容になっています


北朝鮮、核弾頭保管庫


ｶﾞﾝｶﾞﾝ!!

「ぐわっ！！」

「おのれ、深海棲艦……」

「意外と楽に乗り込めたね」

「ミユキには悪いですけど、こいつは使わせて貰いましょうか！」

警備兵「よせっ、核だぞ……！」

「君たちだって元々はアメリカに向ける為に作ったんじゃないか」

「代わりに使ってあげるんだから感謝して欲しいくらいです！」

警備兵「何が目的だ！？深海棲艦であるお前たちがアメリカに何の恨みが！」

「逆に恨み以外何があるのか教えてよ、このウィンドダンサーにさ」

警備兵「ウィンド……それがお前の名前か！」

ウィンドダンサー「そう。そんでもってコッチはタンヨウ」

タンヨウ「よろしくです！」

ウィンドダンサー「これは犯行声明だよ。『8月6日をお楽しみに』と発表しときな」

タンヨウ「お願いしましたからね！」

ｽｩ

警備兵「き、消えた……」

深海棲艦極東司令部


ミユキ「……何の件で呼ばれたと思う？」

アルマトイ「例の犯行声明ですね」

プラズマ「そうなのです！あまり褒められた行為ではないのです！」

C.マユズミ「……」

ミユキ「とにもかくにもアメリカの資本へのダメージは大いに困る」

ペガサス「ウィンドダンサーとタンヨウか……彼女らは何者なの？」

プラズマ「タンヨウは極東司令長官の選挙で争った対立候補なのです」

058「結局穏健派であるミユキ様が勝利したんすよ、戦いはウンザリだって」

ペガサス「欧州と比べると平穏なわけだ」

058「過激なのもいないわけじゃないっすけど、今やこの極東には少数派っすねー」

ミユキ「お前たちの任務は、連中を止めること。今回ばかりはやっちまっても構わない」

アルマトイ「……確かに、承りました」

ミユキ「ところでお前いつの間に脱獄してきたんだ？」

プラズマ「ヒ・ミ・ツ♥」

ミユキ「うざっ」

国際艦娘議会

それは各国の大海軍（と蘭と露）の首脳艦娘を集めて意見交換や今後の方針の決定などを行う議会である。


ネルソン「件の犯行声明についてだが……」

ﾄﾞﾝ!

ワシントン「今こそ、一致団結してこれを阻止すべしだ！」

ｼｰﾝ...

敷島「ふっ……」ｸｽｯ

ワシントン「敷島貴様！！我が国を見棄てるというのか！！」

敷島「見棄てるも何も、興味がないな」

ネルソン「熱くなるな二人とも」

バイエルン「現状、北米に割く戦力は我がドイツには無い。ましてや来るかどうかもわからぬ犯行声明」

アンドレア・ドリア「それよりもジブラルタル解放が先決でしょうに」

ガングート「イタリアと同じ意見です」

スマトラ「わざわざ呼び出しておいて無茶言うわね。こっちも忙しいのよ」

プロヴァンス「因果応報というのはやっぱりあるんだと思うよ」

ネルソン「大英帝国としてもブリテン近海の戦況は著しくない。北米は独力で防衛すべきだ」

ワシントン「な、なんだと……貴様ら……ぐうう……」

敷島「虫が良すぎやしないか旦那、大勢殺しておいてさ」

バイエルン「アメリカほど戦争犯罪を起こしてる国も極めて稀」

アンドレア・ドリア「しかも裁判さえも為されることなく逃げ切っている」

プロヴァンス「フランスでも暴れたよね君たち」

ワシントン「もう過去の事だ！！」

敷島「『リメンバーパールハーバー』って君たちはよく言うが、それは過去のことじゃないのか？」

バイエルン「我々を馬鹿にするのもいい加減にしろアメリカ人」

ワシントン「ね、ネルソン……！」

ネルソン「申し訳ない、私が助ける事は不可能だ」

スマトラ「ドイツに言う権利は無いとは思うけど、アメリカはそれ以上に酷いから擁護できないわ」

ガングート「証拠もバッチリ残ってますし」

ワシントン「ぐぎぎ……し、しかし、CIAはもう……」

プロヴァンス「そちらさんの問題じゃないか」

アンドレア・ドリア「まさしくその通り」

ワシントン「助けては、くれないのか……！」

ネルソン「大英帝国として、助けたいのは山々だ。しかしこればかりは致し方なし」

敷島「助ける必要はない」

プロヴァンス「フランスも日本に同じく」

バイエルン「ドイツとしても同様」

アンドレア・ドリア「イタリアも救援は不可」

ガングート「ロシアも自国で手一杯」

スマトラ「オランダに何を期待しているのかしら」

ネルソン「と、いうわけだ。お前はどうする？」

「「「さあ！返答や如何に！」」」

ワシントン「クソ……米国は、単独で事件の解決に当たる……」

ネルソン「大変結構！ではこれにて臨時議会を閉会とする」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ

敷島「……」ﾃﾁﾃﾁ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

『はい』

敷島「連中に伝えろ、仕事だとな」

『わかりました』

ネルソン「電話か、敷島」

敷島「うん？人が悪いな、盗み聞きとは」

ネルソン「……そのつんでれ？ってやつ？やめたほうがいいと思う」

敷島「違う、勘違いするな、これは米国の利権をだな」

ネルソン「そういうことにしといてやるよ……」

『あ、敷島様』

敷島「なんだ」

『どうやら、長門が行方不明のようです』

敷島「あいつ……手を貸してないだろうな……」

事務所


提督「……」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

ｶﾞﾁｬｯ

提督「はい」

Ｉ『久しぶりです。元気？』

提督「まあそれなりには」

Ｉ『その様子だと、わかっているみたいですね』

提督「件の犯行声明でしょ、既に情報は仕入れています」

Ｉ『ええ、君たちにはアメリカに渡ってもらいます』

提督「やはり、ですか。しかしどうやって」

Ｉ『独自のルートがある、とだけ。これはいくらあなたであろうと教えることはできません』

提督「最高機密ってやつですね」

Ｉ『そうです。後で迎えに行きますから、準備を』

提督「わかりました」

ﾌﾟﾂｯ

磯波「提督？」

提督「さあ準備です、皆さん。後で迎えが」

ｶﾞﾁｬ

Ｉ「やぁ、どーもどーも」

提督「……」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ...

Ｉ「問題はもう一つあって、何者かが手引きをした可能性です」

提督「手引きですか」

Ｉ「確かに、米国に憎悪の感情を抱く艦娘の存在は否定できません」

提督「それなら、絞り込めるんじゃないですか？」

Ｉ「舞風、長門、酒匂……有力なのがこの三名です」

提督「ふむ……」

Ｉ「しかしまぁ、可能性の話です。米国内にもいそうですね」

提督「これも、クロスロードの……」

Ｉ「でしょうね……ちなみに彼女たちが仮に手引きをしたとして、罪を問うにはあまりにも強すぎる」

提督「そうですね、特に長門は艦娘の象徴と言える存在でもある」

Ｉ「舞風、酒匂も比較的新型の艦娘です。これでは、罪を問うデメリットが大きすぎる」

提督「しかし、罪を犯してまで復讐をするとは考えづらいのですが」

Ｉ「そこ、なんですよね……ま、今回は不問ですので聞くのはよしときましょう。監視はこっちで続けます」


利根「なんじゃあいつ、似てるのう磯波に。ていうか磯波まんまじゃのう」

磯波「えっと、お母さんみたいな人だから……」

浜風「つまりは先代磯波です。初代神風型の」

利根「へー」

深海棲艦北米前哨拠点


長門「お前たちは、いつまで過去に囚われている」

ウィンドダンサー「過去を忘れ復讐を怠るのが未来志向とでも言うのかい？」

長門「血の連鎖は、どこかで誰かが止めなくてはならない。それを我々がやっているだけだ」

ウィンドダンサー「なぜ？なぜそんな重荷を背負う？やり返してすっきりした方がいいじゃないか」

長門「復讐は新たな憎悪を生むだけだ」

ウィンドダンサー「だが、復讐は自身が過去を乗り越えるためにやるのだ」

長門「何……」

ウィンドダンサー「カッコつけてるつもりかもしれないが、君たちは並べられたハードルを超えずにくぐっているだけに過ぎない」

長門「……」

ウィンドダンサー「それにね、これは我ら深海棲艦がやるんだ、矛先は私たちに向かう。君たちが何の心配をするんだい？」

長門「……だが、大勢が死ぬぞ」

ウィンドダンサー「大勢を殺したんだ、殺されもするさ」

長門「……」

タンヨウ「話は終わりました？まあコーラでも飲んで！」

長門「飲んでいられるか！そんなもの！」

タンヨウ「シュワっとして美味しいですよ！下等なアメリカ味です！」

ｺﾞｸｺﾞｸ

タンヨウ「ぷはー！あ、下等と加糖を掛けたんですよ！」

ウィンドダンサー「なあ、長門。別に何かをしろというわけではない。黙って見届けろ、と提案しているんだ」

長門「……」

ウィンドダンサー「君にもアメリカを憎む気持ちはあるんじゃないか」

長門「違う……違う……」

ウィンドダンサー「なあスッキリしようじゃないか！ここでアメリカ人をぶっ殺せば君の心のわだかまりはなくなる！」

長門「違う！虚しくなるだけだ！」

ウィンドダンサー「おいおい、こんなチャンスはないよ？日本人全てが過去から解き放たれるんだよ！！」

タンヨウ「私たち艦娘と深海棲艦は過去から逃れられない、でもあなたたちは違う！これはチャンスなんです！」

ﾄﾞﾝ!!

長門「違う違う違ーーーう！！」

ウィンドダンサー「それともあれか？日本人が自らの手でアメリカ人を殺戮する！それが望みか！人の手は借りないと！」

長門「黙れ！黙れ、黙れお前らに何がわかる！！」

ウィンドダンサー「忘れないでよ、私たちは君たちでもあるんだよ」

長門「日本国民は破壊を、破壊を望みはしない！」

ウィンドダンサー「そういう教育を受けただけじゃないのかい？誰しも報復したいという気持ちはある」

長門「そんなはずはない！！！」

ウィンドダンサー「抑圧された復讐心を解放し“戦後”から脱却する！何か悪いことがあるかい？」

長門「黙れ！！殺すぞ！！！」

ウィンドダンサー「おー、怖い怖い、別に殺しても構わないよ、私の部下が引き継ぐだけだから」

長門「お前たち全員をぶち殺して、この計画を止めてやる……！！！」

ウィンドダンサー「まあ落ち着きなって」

長門「うるさい！！黙れ！！」ｼﾞｬｷｯ

ｽﾞｶﾞｫﾝ

ウィンドダンサー「がぁっ……」

ﾄﾞｻｯ

長門「はぁ……はぁ……はぁ……」

タンヨウ「はぁー、がっかりですよ長門さん。殺しちゃって、反論できないからって暴力はよくないですよー」

長門「お前も、殺すぞ……」

タンヨウ「いや、そりゃ無理です。タンヨウは沈みませんから」

長門「……」

タンヨウ「まあとにかく。これで計画を止める権限を持つ人はいなくなりました」

長門「……」

タンヨウ「予定通り、8月6日の午前8時11分、ニューヨークで核爆弾が炸裂するでしょう」

長門「……」

タンヨウ「まぁ、この後どうしようがあなたにお任せします。私は邪魔しませんから！」

ここまで
こんなに暗くする予定じゃなかったんだが……
サッと行ってサクッと解決するだけのつもりが肥大化してしまった
でももうちょっと付き合ってちゃぶ台

多少荒れる覚悟はしていたが全くの杞憂で喜べばいいやら悲しめばいいのやら……

サンフランシスコ作戦司令部


提督「やはり攻撃目標は各地の大都市かと思われます」

浜風「西ならサンフランシスコ、シアトル、ロサンゼルス」

利根「東はニューヨーク、ワシントン、ボストンか……」

提督「それにシカゴも加えておきましょう。デトロイトは……まあいいか」

磯波「そんな……犯行日時までに全部の都市を調査するなんて不可能じゃないですか！」

提督「ええ、無理です」

利根「アメリカの艦娘は何をやってるのじゃ！」

提督「……残念ですが、情報機関の崩壊とともに本土を追いやられているんですよ」

浜風「な、なんですって？初耳ですよ」

提督「ええ、私も先ほど聞きましたから。アメリカは既に敗北しているようです、誰も気がついていないだけで」

利根「なんじゃと……」

提督「気がついた時には中枢まで入り込まれていたんです。艦娘たちはそれを避け、ヨーロッパとハワイで活動しています」

利根「ある種の亡命政府ってわけじゃな……」

浜風「通りでこの街で米艦娘を見かけないわけだ」

磯波「どうして、そう発表しないんですか？」

提督「負けたことに気がついたのは艦娘たちだけ、ということでしょう。国民も政治家も認識していない」

浜風「……なんという」

提督「とにかく、この状態で混乱が起きれば全世界に波及するでしょう。目標を突き止めなくては」

「ニューヨークですよ！」

提督「！？」

タンヨウ「どーもどーも！」

浜風「深海棲艦……それに！」

利根「長門！」

長門「……」

磯波「ま、まさか……」

タンヨウ「ご心配なく！手引きはありませんでしたよ！誰からもね！」

提督「信用しても？」

長門「……ああ、構わん。こいつは嘘は言わないみたいだ」

タンヨウ「目標はもちろんニューヨークです！」

提督「ニューヨーク、ただ一都市だけなんですか？」

タンヨウ「そうです！でもニューヨークのどこに落とすかまでは知りません！」

提督「ふーむ……とにかくニューヨークへと向かったほうがよさそうですね」

磯波「提督は明石さんとここにいてください」

提督「え？どうして」

浜風「あなたは人間でしょう？もし仮に失敗した時の話です」

提督「そういうわけには……じゃあせめて、ワシントンにて作戦司令部を立てます」

利根「それなら心配はいらん、かもしれんな」

提督「では早速向かいますか……」

…


タンヨウ「……わざわざ隠れたところで、丸見えですよ」

058「あら、見つかってるっすね」

C.マユズミ「……」

アルマトイ「……ふん、ウィンドダンサーはどうした」

タンヨウ「死にましたね」

アルマトイ「何？」

タンヨウ「長門さんに殺されました」

アルマトイ「ふーん。それで貴様は何をしている」

タンヨウ「別に？答える必要がなんであるんですか？」

アルマトイ「答えろ」

タンヨウ「はぁー？分際をわきまえてくださいよ雑魚の響ちゃん」

アルマトイ「……」
　　　　　　お う ち
タンヨウ「入渠ドックにお帰り」

アルマトイ「……」

タンヨウ「もう、ちょっとは反応してくださいよ」

アルマトイ「それで、どうしてここに。長門にウィンドダンサーが殺されたというのはどういうことだ」

タンヨウ「そのままの意味、口論の末射殺されたんですよ」

アルマトイ「計画はどうなった、ニューヨークだったか」

タンヨウ「もちろん順調に進んでいますよ！」

アルマトイ「困るな、中止はできないのか？」

タンヨウ「タンヨウにその権限はありませんから！」

アルマトイ「計画の全容ぐらいは知ってるだろ？」

タンヨウ「もちろん。それはですねぇ……」

8月6日、早朝


提督『おそらくは8時11分がタイムリミット、住民は郊外に避難させた』

浜風「……このまま、爆破させたほうがいいのかも」

提督『そうですね……避難自体は完了しています』

磯波「もうそれしか……だってどこにもないじゃないですか……」

利根「そうじゃのう……飛行機が来れば撃墜してやるのじゃが」

明石『沖合や離島に深海の飛行機は確認されていませんから来る可能性はほとんどありません』

浜風「どうなってしまうのでしょうか……」

提督『……長門さんは』

利根「あやつは避難の誘導をやっておった、郊外にいるはずじゃ」

――――

提督「明石、不思議に思いませんか。私たちに目標を教えれば、避難させられるのはわかりきったことです」

明石「インフラ狙いってわけでもなさそうですからね」

提督「まるで、わざと避難させ……ああああ！！！」

明石「ひぃ！！き、気がついてしまいました、私も……！」

――――

タンヨウ「この計画はただの虐殺じゃないって事です」

アルマトイ「なんだと？」

タンヨウ「言うなれば戦術爆撃！ご心配なく、都市機能にダメージは入らないはずです」

ニューヨーク郊外、地下シェルター


ｻﾞﾜｻﾞﾜ

長門「ここまで来れば、防げるはずだ。まさかシェルターがあったとはな」

「俺タチガ作ラセタンダゼ！」

長門「……なに？」

イ級「ヘヘヘ……！」

――――

明石「……」

提督「はぁ……正直言って、ため息しか出ない」

浜風『どうしたんですか？急に静かになって』

提督「いえ……」

明石「知らない方がいいってこともあります」

――――

タンヨウ「核一つとウィンドダンサー、それとちょっとの人員。これと引き換えに艦娘長門を破壊するのが目的です」

C.マユズミ「でも民間人を！」

タンヨウ「そこは一石二鳥な部分ですよ」

C.マユズミ「！！」

タンヨウ「長門の目の前で炸裂させる。あるいは長門を巻き込む。いずれにせよ長門は行動不能になります」

――――

イ級「残念ダッタナ！避難サセル為ダケニココハ作ラレタンダゼ！」

長門「おい……ふざけるな……まさか……」

イ級「ソノマサカダゼ！避難誘導ゴ苦労ダッタ！」

――――

タンヨウ「費用対効果としては十分です。だいたいちょっとぐらい死んでもアメリカ資本のダメージはありませんよ」

058「そういう問題じゃないっすよ！」

タンヨウ「長門を挫けばそれだけ帝国海軍の士気も下がるんです」

058「それだけのために巻き込むってことが」

タンヨウ「だからー、物のついでなんですって。長門が壊せればあとはどうでもいいんです」

――――

長門「やめろおおおおおおお！！！」

イ級「8時11分！時間切レダゼ！！」ｼｭｰ

「ちょいと待ったー！！」ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ

イ級「ウオッ！？」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

――――

アルマトイ「お前さん、一つだけ勘違いをしてるな」

タンヨウ「なんですか？」

アルマトイ「もう勝った気でいるってことだ」

タンヨウ「はい？誰が止めるんですか？」

アルマトイ「我が輩の自慢の助っ人さ」

――――

「……ふぃー。ギリで間に合ったね」

長門「……お前は？ヲ級？どうして」

ペガサス「ボクはペガサス。深海の工作空母ってやつだね。そしてこいつは物体の動きを止める光線銃。すごいだろ？」

長門「じゃあ……核は……」

ペガサス「停止したよ。ご都合主義ってホントは好きじゃなかったんだけど、案外悪くないかも」

長門「よかった……本当に……」

ペガサス「……なあ、君。どうしてかつての仇敵のために尽くすんだい？」

長門「それは……」

ペガサス「避難誘導までして……放っておかなかったのはなぜだ？」

長門「そこのところだが……結局私にもわからなかった」

ペガサス「……」

長門「復讐心が無いといえば嘘になる、だが目の前で殺されそうな者をアメリカ人だからと見捨てるわけにはいかない」

ペガサス「ふーん……」

長門「どうせお前たちとの戦争が終われば、この事についてゆっくり考える暇がある」

ペガサス「それがいいと思うよ。時には保留するってのも一つの術だ。特に君みたいな人は」

提督『長門、無事ですか？』

長門「ああ……無事だ。計画は未遂で終わった」

提督『よかった……読みが外れてしまいましてね、申し訳ない』

長門「いいさ……ちょっと肝が冷えたがね」

アルマトイ「我が輩の勝ちだ、タンヨウ」

タンヨウ「……もう一人、いたんですか？」

アルマトイ「さあな」

C.マユズミ「あなたを拘束させてもらいます」

058「これは極東艦隊の意向っすよ」

タンヨウ「……いや、それにはおよびませんよ」

ﾊﾞｯ

アルマトイ「あ！」

タンヨウ「追いつけますか特型！はははっ、またどこかでお会いしましょう！」ｼｭﾀﾀ

058「逃げ足の速い奴め……」

アルマトイ「まぁ、阻止はできたようだからよしとしよう」

C.マユズミ「いずれまた相見えるのでしょうか……」

アルマトイ「今度会ったら容赦せん」

…


明石「結局、私たちはなーんにも出来なかったってわけですね」

利根「遺憾ともしがたいことじゃ……深海棲艦にお鉢を奪われるとは……」

提督「終わりよければ全て良し、ですよ。気にしない気にしない」

浜風「でも、こんな物騒な国早く出ましょうよ」

磯波「そうですよ、いつ深海棲艦が襲ってくるか」

提督「それもそうね」

長門「……なあ、中佐よ。お前ならどうする」

提督「え？」

長門「親から途方もない程の憎悪を受け継いだなら、その復讐を果たそうとするだろうか」

提督「……」

長門「それとも親のことだ過去のことだと割り切って憎悪から目をそらすのか」

提督「……そうですね、私は“今はまだ考えるべき時じゃない”と思っています」

長門「ふむ……」

提督「今は深海棲艦の脅威があります。そんな時にわざわざ過去を蒸し返すことに何の意味があるんでしょうね」

長門「それも……そうか」

提督「現状は毎年平和行事が行われてます。言い換えれば、臥薪嘗胆を地で行ってるわけですよ」

長門「ほお……面白い考え方だ」

提督「……まっ、世の中ってのは上手いこと回るもんです、今にその時がやって来ますよ」

長門「その時か……」

提督「その時はその時の私たちがきっと上手いことやってくれるでしょう、多分ね……」


【怒りの日】終わり

ここまで
正直に言って着地に失敗したっぽい（いつものことだけど）

小ネタ８５


ネルソン「ところで……なんでオランダがおるんだ」

バイエルン「な！お前たち英米日が創立当初仲良しだったから、対抗するために連れてきたんじゃないか！！」

スマトラ「そうよ。今こそあまり仲良くないけど、最初は本当酷かったわ」

ネルソン「Oh……Sorry……」

小ネタ８６


隊長「ちょっといいかな？」

潮「はい、なんでしょう」

ブリージー「あんた、あたいによーく似た深海棲艦見なかったか？」

潮「え？うーん……」

隊長「彼女の姉だそうだ」

潮（まさか、メイレインちゃんに似てるけど、性格が違いすぎるからなぁ……）

ブリージー「知ってたら何か教えてくれ」

潮「いや、私は知りませんね」

ブリージー「そっか……手間取らせたな……」

隊長「明日は隣町も回ってみよう、そう気を落とすな」

ブリージー「おう……」

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ...

潮「……あの人のお姉ちゃんが見つかりますように」

メイレイン「ごめーん、遅くなっちゃって」

潮「あ、メイレインちゃん」

メイレイン「あのふたりは？」

潮「なんでも姉を探してるらしくて……」

メイレイン「ふーん……無事に見つかるといいね」

潮「そうだね」

小ネタ８７


提督「まさかこんな関係になるとは……」

磯波「そうですねぇ……」


…

……

………


磯波「ふぅ～……」

磯波（よーし、入るぞ……）

ｶﾞﾁｬ

磯波「うへっ！」

「あら、失礼。お嬢さん何か御用ですかな」

磯波「あ、あの、私ここに配属される磯波と申します」

「あらそう、私が提督です。来たばかりで悪いけど私服に着替えてくれませんかな」

磯波「えっ？」


提督（驚いた……こりゃまたすごい好みですよ、役得とはこの事かな）

磯波（かっこいいな……すごくタイプ……）

提督（いやしかし、職務を忘れちゃなりません。彼女は部下です……あ、ベッドどうしよう）

磯波（でも、どうせ振り向いてはくれないんだろうな……）


………

……

…

（（なぁーんて、思ってたんだけどなぁ……））


意外っ！二人を結びつけたのは頭蓋骨に張り付いた皮膚であった！

ここまで
小一時間ほどで書いた短編の方があからさまに受けるし面白いだなんて……こんな長編やめたくならない！！！！！！！！！！！

【鉄の執行人】


深海棲艦、艦娘捕虜収容所


ｳｰｳｰ!!

「逃亡者だ！」

「待ちなって」

「所長！ですが……！」

所長ツ級「まぁ、どうせこの海域から逃げられはしないよねー。あの魚雷がある限り」

「目標を逃亡者『長月』へと合わせました！」

所長ツ級「そんじゃ、発射しましょー」

「発射！」

長月「はぁっ、はぁっ、追ってこなくなったぞ……撒いたのか！？」

ｼｭｼｭｼｭｼｭ

長月「むっ……凄まじい勢いでこっちに向かって……」

ｼｭｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

長月「あれは魚雷！？なんて早さだ！しかし避けられなくはない！」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

長月「ふっ！」ｼｭﾊﾞｯ

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

長月「よし、なんとか回避できたか……いや！」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

長月「引き返して……！避けきれないっ！！」

ﾄﾞｫｰﾝ


「目標に命中、大破です」

所長ツ級「ちぇっ、惜しかったかー。確実に仕留められると思ったんだけどねー。大破した逃亡者を回収して」

「はっ！」

所長ツ級「ま、殺すのは仕事じゃないから別にいいけどねー。見せしめに治療はしないでおいてね」

「了解です」

所長室


所長ツ級「どうよ、なかなかの自信作なんだけど」

ヲ級「しかし殺すことはない」

所長ツ級「えー。艦娘だって深海棲艦をたくさん殺してるし」

ヲ級「戦場と捕虜収容所は違うんだぜ」

所長ツ級「ここの責任者はあたしだし。何言っても無駄だけど」

「所長、新たに三名の捕虜がやってきました」

所長ツ級「名前は？」

「えー、駆逐艦磯波、浜風、それから重巡洋艦利根、とのこと」

ヲ級「でぇー！？」ｽﾞｺｰ

所長ツ級「どしたの？」

ヲ級「い、いや、ちょっと顔見知りでね、あははは……」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ……

「コイツがあの磯波か……」

「我々の作戦を度々頓挫させてきたあの！？」

「そしてもう一人が相棒の浜風……」

「そんなやつらを簡単に捕まえるとは鼻が高い」

「もう一人は？」

「知らん、通りすがりじゃないの」


磯波「な、なんだか私たち……有名人みたい……///」ｶｧｰ

浜風「そういえば結構暴れましたからね私たち」

利根「それに比べて吾輩は……これからが頑張りどきじゃ！」

浜風「まぁ、捕まりましたけどね」

利根「……」ｼｮﾎﾞｰﾝ

所長ツ級「まあまあ、落ち着いて三人とも」

磯波「……」

浜風「ええ、十分落ち着いていますよ」

所長ツ級「あたしはここの所長だよ。一応説明しておく。逃げ出すとああなるから」

利根「！ あれは！」

長月「ぐ……うぅ……」ﾎﾞﾛｯ

磯波「酷い……」

浜風「どんな手を使っても追い詰めるってわけね」

所長ツ級「そうだよー。だから逃げようだなんてはしないことだね。まあ何もしなければ厳しくはないから」

利根「……治療ぐらいはさせてやれんかの」

所長ツ級「いや、あれはもう見せしめだからねー。じゃあ案内してあげて」

「はっ！」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ

所長ツ級「有名なヤツらしいけど、この様子だと大したことはなかったね」

ヲ級「……それはどうかな」

所長ツ級「何？」

ヲ級「侮らない方がいいと思うぜ。ボクはね、そう思う」

所長ツ級「あーあー、嫉妬してるの？自分たちにできないからって」

ヲ級「そういうわけじゃないさ。連中が本気を出せば、ここからトンズラするなんてわけない」

所長ツ級「でも、現に捕まってるんだけど」

ヲ級「それがわからないんだよねー」

所長ツ級「所詮はその程度ってこと。それにあの魚雷から逃げられはしないよ」

ヲ級（広川提督……アンタ何を考えているんだ……？）

所長ツ級「ん、これは……」

ヲ級「連中のスマホだね」

所長ツ級「いいねぇ、もらっとくよ」

ヲ級「そうやって、捕虜の所持品を収奪していたわけか」

所長ツ級「だねー。せめてこんぐらいは許されると思うけど」

ヲ級「ふーん、役得ってわけか」

所長ツ級「こんぐらいないとやってられないよ、所長だなんて」

ヲ級「……やめといたほうがいいと思うよ」

ヲ級（特に、今回はね。いけ好かないから教えてやんねーけど）

今日はここまで
長文でもドゥンドゥン書いてけ！……といってもやっぱ難しいよね、気が向いたらでいいっぽい

ヲ級「ところで、誘導の仕組みだが」

所長ツ級「ああ、それなら。コイツだよ」

イ級「……」

所長ツ級「コイツは愚かにも敵前逃亡をしたイ級」

ヲ級「まさかとは思うけど、そいつを詰め込むんじゃないだろうね」

所長ツ級「そのまさかだよ」

ヲ級「まさしく特攻魚雷回天そのものじゃないか……」

所長ツ級「そうだね、でも回天と違うのは十分に実用に耐えうる性能ってところ。地上だって走れるし」

ヲ級「イ級の命を捨ててまでかい？」

所長ツ級「ただのイ級じゃ戦艦や巡洋艦は倒せない。でもこれなら撃破は容易い」

ヲ級「しかし生きて帰ることはできない」

所長ツ級「だから軍規違反者を詰めてるんだよ、そいつらなら別に死んだっていいからね」

ヲ級「……いずれ、人員確保のために軍規を厳しくするところが現れる」

所長ツ級「そんなものその時になって考えようよ」

ヲ級「……」

所長ツ級「こっちなりに考えたんだよ、独断での処刑はできない。でも脱獄したのなら話は別だ」

ヲ級「で、自由を餌にわざと逃亡させて処刑かい。やり方が汚いんだよね」

所長ツ級「賢いって言って欲しいね」

ｶﾞﾁｬ

「所長！脱獄です！今度は三人！」

所長ツ級「えー」

「さっき入ってきたばかりのあの三人組です！！」

ヲ級「早っ、何しに来たんだよ！」ｶﾞﾋﾞｰﾝ

所長ツ級「……ホントだねー。それじゃあ誘導魚雷、用意」

「はっ！」

所長ツ級「発射」

…


ｻﾞｧｧｧｧｧ

磯波「そろそろかも……」

浜風「敵も恐るべき兵器を作りましたね、こんなもの前線に持ってこられちゃ堪ったもんじゃない」

利根「しかし潜入捜査とは長月のやつも肝が座ったやつじゃのう、うちに欲しいくらいじゃ」

浜風「じゃ、あなたはリストラですね」

利根「な、なんじゃと！？」

ｼｭｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

利根「なーんて言っとるとホントのホントにこの世からリストラされてしまうわ！」

磯波「あれはどうやって誘導してるんでしょうか？」

浜風「とりあえず上着を脱いでみましょうか！」

ﾊﾞｻｯ

浜風「利根さん、服を艦載機で！」

利根「よーし、行くのじゃ！」

ﾊﾞｼｭｯ

磯波「どれくらい誤魔化せるか……」

ｼｭｼｭｼｭｼｭｼｭ

利根「なーんか、こっちに向かって来とるみたいじゃが」

磯波「誤魔化しは効かないみたいですねぇ……」

浜風「ニオイが足りないんでしょうか。もっと脱がなきゃ」

利根「お主が脱ぎたいだけじゃろうが！」

磯波「じゃあ今度はもっと脱ぎましょう」ﾇｷﾞｯ

浜風「そうしましょう」ﾇｷﾞｯ

利根「ええいままよ！水偵！」ﾇｷﾞｯ

ﾊﾞｼｭｯ

ｻﾞｻﾞｧｰ

ｼｭｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

磯波「……行っちゃいましたね」

利根「水偵に引っ掛けるだけで騙されてくれるとは、苦労がなくてよろしい」

浜風「そうでなくては下着以外全部脱ぎ払ったかいがないというものですよ」

利根「うまくやってくれよ、我が艦載機よ」

浜風「下着に艤装はなんかキモイですね」

磯波「提督がいなくてよかった……」

利根「それじゃあ、この隙に三方に分かれて逃げるとするかの！」

浜風「落ち合う先は？」

磯波「もちろん例の場所です！」

ヲ級「報告が来ないね、所長さん」

所長ツ級「地獄の果てまで追い詰めるさ、じきに報告は来る」

ヲ級「そうかな？」

所長ツ級「あんたは少し連中を買いかぶりすぎじゃない？敵でしょ？」

ヲ級「敵だよ？しかし、ボクたちの認める敵だ」

所長ツ級「ふ～ん……」

ヲ級（あいつらは必ず長月を取り戻しにここに戻ってくる。しかし、誘導魚雷はどうやり過ごすつもりかな？）

所長ツ級「まぁ、でも無くはないかな。対処法が」

ヲ級「ほう」

所長ツ級「簡単だよ、魚雷を何かにぶつければいい。もっとも超機敏、超反応の魚雷はどんな障害物も乗り越えられるけどね」

ヲ級「砲や通常の魚雷が当たるとは思えないし、それも難しそうだね

所長ツ級「誘導魚雷同士をぶつけるのなら話は別だけどさー」

――――

利根『再び入り込んだぞ！』

磯波「はい！間違いなく例の場所へ！」

「わわわわ！脱獄者が戻ってきた！きっと例の魚雷を連れて来るぞ！」

「逃げろー！」

磯波「……」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

――――

ヲ級「超反応でも避けられない、と」

所長ツ級「まあ流石にねー」

ヲ級「それなら簡単に対処できてしまうね

所長ツ級「なに？」

――――

浜風「さあ、逃げますよ長月」ﾀﾞｷｯ

長月「あ、ああ……」

ﾜｰﾜｰ!

浜風「騒ぎになってますね」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

長月「何をしたんだ？魚雷は？」

――――

ヲ級「簡単さ、一点に集まって魚雷が来た瞬間真上に飛び上がればいい」

所長ツ級「……真上に？どうやって？そんなことできっこないよ」

ヲ級「そうかもね。そろそろ時間だから、邪魔したね」

所長ツ級「呼んだのはこっちだよ」

ヲ級「また会えたらいいね」

所長ツ級「そうだねー」

ヲ級「おっと、時間に遅れちまう」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ…

所長ツ級「何も急ぐことはないだろうに……」

――――

利根「よし、集まったな！」

磯波「準備は！？」

利根「バッチリじゃ！」

浜風「ふぅ、これで一安心」

長月「安心！？馬鹿な、魚雷がすぐそばに迫って……！」

利根「こっちじゃ！水偵！」

ﾌﾞｩｩｩｩｩﾝ

ｶﾞｼｯ

長月「あぁっ！そういうことか！」


ｽﾞｺﾞｫｫｫｫｫｫﾝ!!

…


ﾌﾞｩｩｩｩｩﾝ

利根「ふぅ、間一髪じゃな……ちょっと強引すぎたかの」

浜風「ちょっとどころじゃないですね、一瞬でも遅れたら火だるまですよ」

長月「肝が冷えたよ……」

磯波「しかし、よくも四人の重さに耐え切れますね……」

利根「そこはもう気合じゃな！のう水偵！」

浜風「でも私たちの服は捨ててきたみたいですね……」

利根「……そりゃ、困ったのう」

磯波「みーんな、裸ん坊ですね……」



ヲ級「……捕虜収容所は壊滅、イ級魚雷工場も誘爆して全部瓦礫になったか。悪いことは考えるものじゃないね……」


【鉄の執行人】終わり

ここまで
キャラが先で筋書きは後だと突如として気がついた、本当にいきなり
まあ努力しますっぽい

小ネタ８８


ｺﾞｸｺﾞｸ

提督「ぷふぅ。いや、快勝快勝」

明石「ははは、先に飲んでちゃ悪いですよ」

提督「まあどうせ明後日には帰ってくるし、前祝いってことで一つ」

明石「しょうがないですねぇ、付き合いましょう」

…

明石「顔が熱いー……」ﾎﾟｰ

提督「結構、酔っ払っちまいましたね。私はまだまだいけますよ」

明石「……工作艦明石！提督の主砲の整備をさせていただきます！」

提督「はい？私に主砲は……」

明石「これですよこれ！」ｻﾜﾘ

提督「……明石、私はロリコンですよ」

明石「……変ですね、刺激さえ与えれば誰だって勃起するはずなのに……」ﾓﾐﾓﾐ

提督「ねぇ、今日はよしませんか……？」

明石「どうしてですか？」

ｽﾞﾙｯ

提督「ああっちょっと脱がさないで」

ﾑﾜｧ

明石「うわっ！くっさいですよ♥男臭い♥」

提督「だから言ったのに……」

明石「……へ、へぇー、こうなってるんだ……♥」ｼﾞｰ

提督「あ、あんまり見られると恥ずかしいですよぉ///」ｶｧ

明石「ここにも、生えてるんですね、毛が」ﾌﾆﾌﾆ

提督「もう、ホント、勘弁してってば///」

明石「皮……なるほど、それで皮がどうとかってよく言うのか……」ﾑｷｯ

提督「ひゃうっ！」

明石「あ、ごめんなさい、痛かったですか？」

提督「ちょっと、ね……」

明石(今の反応可愛すぎぃぃー♥♥♥)

明石「……♥」ｸﾝｸﾝ

提督「あ、ちょっとやめてっ」

明石「ふふん、三人がいないからって何やら一生懸命やってましたもんね♥」ｸﾝｸﾝ

提督「どっから見てたんですか……？」

明石「秘密です♥」ｸﾝｸﾝ

提督「てっきり明石は部屋から出てこないもんだと……」

明石（まあ提督の朝食に催淫エキスを混ぜましたからね！一人でしちゃったのは予想外でしたが）

提督「ところで、いつまで嗅いでるんですか」

明石「うわー♥てーとくのおちんちんくさすぎー♥」

提督「くさいくさい言わないでくださいよ……」ｼｭﾝ

明石「んんっ♥」ｿﾞｸｿﾞｸｯ

提督「……」ｼｮﾎﾞｰﾝ

明石「……ごめんね、提督。だって提督が可愛いから」

提督「可愛いだなんてよしてください」

明石「あ、そうだ。私の服着てみませんか？」

提督「……は？」

明石「きっと似合いますよ♥」

…

提督「……」ﾊｧ

明石「きゃー！可愛いー！」

提督「腰んとこがスースーするんですが……」

明石「あ、提督、パンツもちゃんと履いてくださいよ！」

提督「で、でも、明石のパンツですよ？」

明石「ほらっ！」ｽﾞﾙｯ

提督「もう、自分で履きますから」

ｽｯ

提督「なんか、変態になった気分です……」

明石「はぁっ……提督のおちんちんが明石のおまんこと間接キスしてるんですよ♥」ｸﾁｭｸﾁｭ

提督「そんなの……ちっとも……あれ？」ﾑｸﾑｸ

明石「おやおや？提督、そんなご趣味が？」

提督「あれぇ、違うんです、おかしいな」ｵﾛｵﾛ

明石（ふふふ、この作戦のためにその服には催淫エキスをたっぷり染み込ませていますからね！）

提督「あ、明石ぃ、違うんですよぉ」

明石「磯波ちゃんに言っちゃおうかなぁ、女装してコーフンする変態だって」

提督「やめてそれだけは！」

明石「んふふー♥それじゃあ、スカート捲り上げてください♥」

提督「……」ｽｽｯ

ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ

明石「ふわぁ……///私のパンツが破れちゃいそう……///」

提督「もう、いいですか」

明石「まだです♥その状態でオナニーしてみません？」

提督「くっ……///」ｼｭｯｼｭｯ

明石「……」ｺﾞｸﾘ

提督「はぁ……はぁ……」ｼｺｼｺ

明石「可愛い、提督可愛いよぉ♥」

提督「可愛いだなんて、そんな……」ｼｺｼｺ

明石「出す時は私のパンツに出してくださいね♥」

提督「うぅ……」

明石「気持ちいい？」

提督「はぁっ、ふぅっ……」

明石（まあ催淫エキスが効いてるから気持ちいいのは当たり前ですけどね！）

提督「うぅっ！」ﾋﾞｭｯﾋﾞｭ

明石「うわー♥てーとく出しすぎー♥」

提督「はぁぅ……」ﾋﾟｭｯﾋﾟｭﾙｯ

明石「このパンツはもう没収ですね♥」

提督「ひどい……こんなことさせなくったって……」

明石「ごめんね、提督。酔った勢いは止められませんよっ！」ｶﾞﾊﾞｯ

提督「うおっ」

明石「まだまだ、提督のは健在みたいですね……えい！」

ﾌﾞﾁｨ

明石「ぎっ……！」

提督「む、無理はよしなさい無理は」

明石「うぅ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

提督「もう……こんなことしなくったって……」

明石「い、痛い……」

提督「動いたらもっと痛いですよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

明石「ん……」

…

提督「落ち着きましたか？」

明石「うん……」

提督「じゃあ、動きますからね」

明石「提督……」

提督「なんですか？」

明石「私の服、脱いでください。なんか、酔い覚めちゃって……」

提督「いや……あなたが着せたんじゃ……まあいいか」


この後滅茶苦茶

ここまで
趣味全開




全然関係ないお話

菊月Lv11「何！？出撃命令！？私がか！？夢じゃないだろうな！？」

天龍Lv32「ああ、らしいぜ、遠征ばっかの俺まで出撃だってよ！」

阿武隈Lv36「ふえっ！？あたしまで！？」

菊月「ふっ……私たちの時代が来た……」

阿武隈「ついに来たのね！そうなのね！」

天龍「ああ……来たぜ……」


那珂Lv59（大丈夫かな……）

E-1、無事突破。（よって菊月ら、再びに退屈な生活へ）

小ネタ８９


提督「いや、別に盆は帰りませんよ」

磯波「えー？」

提督「えーって、なんか用事でもあるんですか？」

磯波「ご両親に一言ご挨拶を……」

提督「ダメです、私がまるでロリコンみたいに思われるじゃないですか」

磯波「ロリコンでしょ……それにいい艦これSSには提督の両親の話がつきものですよ？」

提督「どこのスレの話だそれは。よしなさいってば」

磯波「……」ﾑｽｰ

提督「なんです」

磯波「提督は、彼女とかいらっしゃるんですね？」

提督「なんでそうなるの」

磯波「だって、そうでしょ？ 実家近所に許嫁とか、幼馴染とか、よくある話じゃないですか」

提督「何もないですって。そもそもそうしたら磯波との関係が浮気か不倫かって話になりますよ」

磯波「えぇ……提督が不倫を……」

提督「だから違うっつの……」

【深海棲艦は電気屋の夢を見る】


事務所


ｼﾞﾘｼﾞﾘ

提督「……」

磯波「……」

浜風「……」

明石「……」

利根「……」

事務所のエアコンは壊れた。

利根「んもぉ～～暑いのじゃあ！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

明石「流石に水着でも暑いですねぇ……」

磯波「はい……」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

浜風（なんで水着なんだこいつ）

利根「そんなことより！扇風機はないのか！」

提督「そこにある一つだけですよ」

利根「のじゃーーー！！」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

提督（そのスケベスカートはどうにかならんのですかね。お尻ちゃん丸出しで……）

利根「あっついのじゃ！早く修理に出さんのか！」

提督「修理は即日やってもらえるわけじゃないの。二日三日はかかるんですよ」

利根「全く、気が利かんやつらじゃのう」

明石「本当、暑いですよ……なんなら新しいの買って来て取り付けましょうか」

提督「出来るんですか？」

明石「取り替えるぐらいなら私できますよ」

浜風「早速買いに行きましょう！」

提督「ここのも古いやつを取り付けてるみたいですからね、名案です」

利根「そうじゃな！」

提督「で、車は？」

明石「廃車ですが？」

提督「……」

「……」

提督「グーとパーで別れましょ！」ﾊﾟｰ

浜風「え！」ｸﾞｰ

明石「！」ｸﾞｰ

磯波「！？」ﾊﾟｰ

利根「のじゃっ！？」ｸﾞｰ

提督「はい、別れました。多い方が行ってきてください」

明石「えー！！」

浜風「嫌ですよー！！このクソ暑いのに！」

利根「そうじゃ！ひどいぞ！」

提督「それじゃあ、この財布とカードを好きに使えるってのはどうです？お釣りで何でも買えばいい」ﾎﾟｲｯ

明石「行ってきます！」

浜風「一番いいヤツを買ってきますね」

利根「あとご馳走を食べてくるのじゃ！」

提督「着替えるの忘れないでね」

明石「おっと、そうでした」

ﾄﾃﾃﾃ

ｲｯﾃｷﾏｰｽ

提督「いってらっしゃーい」

磯波「いってらっしゃい」

ｶﾞﾁｬ

雪風「アイスくーださい！」

提督「また君かい」

磯波「こんにちは、雪風ちゃん」

雪風「アイスくれるんですか！？くれないんですか！？どーなんです！！」ﾌﾟﾝｽｶ

提督「なんで怒ってるのかな。今出しますよ」

雪風「あー！暑いじゃないですかー！エアコン付けましょうよ！」ﾋﾟｯ

ﾌﾞｨｰﾝ

提督「あれ？ついた？」

磯波「流石は、幸運艦、なのかな……」

とある電気製品量販店


メイレイン「涼しーねー」

潮「ねー」

ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ

明石「さて、私新しいグラボが欲しかったんですよ」

浜風「私もタブレット買おうかなぁ」

利根「まあまずはエアコンが先じゃ！ここは涼しくていいのう！」

明石「んーと……ん？」

浜風「どうかしましたか？」

明石「輸入品……すごい、どうして、ヨーロッパ製の電気製品ですか」

浜風「ええ、それがどうかしましたか？」

明石「なんでヨーロッパのがここに……彼らもやむにやまれずあらゆる物を自給自足してるとは聞いてますが」

利根「なんじゃなんじゃ、ヨーロッパ？向こうからこっちのルートは分断されとるぞ」

浜風「一応、シベリア鉄道経由がありますが、それも空爆で運行休止という話です」

明石「変ですよねぇ……これは見たことないブランドです」

浜風「怪しいですね」

利根「じゃなあ、むむ！あの店員！」


「あのー、TVのケーブルを探してるんですけどー」

ト級「TVのケーブルですか。ご案内します」

「ありがとうございます～」


利根「深海棲艦じゃろ！？なぜ気がつかん！？」

浜風「深海商店の延長ってわけですね」

明石「むー……なんとかしなくては！」

今日はここまで
別に拗ねちゃったりなんかしてない。すごい落ち込んではいる

「店長、艦娘です」

ト級「なんだって！？なんだって！？」

「どうしましょうか」

ト級「ぐぅぅ～～私の人生、いや艦生を賭けたこの事業をここで潰されてたまるか！」

「ええ」

ト級「私は北海艦隊から極東に転属した、商売がやりたかったからだ！」

「へぇ……」

ト級「欧州各国で培ったノウハウを活かし（まぁあまり役に立たなかったが）この店もこんなに大きくなったんだ！」

「はい」

ト級「むぅ……追い返すか……」

「いや、それは悪手でございます」

ト級「なぜだ」

「この店の評判まで悪くなるからです」

ト級「そうか……うーむ……」

「私たちが何か手を下すまでもありません。普段通り丁寧な接客を心がけていれば、艦娘といえど手は出してこないはずです」

ト級「よし、わかった。普段通りだな」

明石「接客態度を見て因縁つけて深海棲艦ってことを暴いてやりましょう！」

利根「深海棲艦に慈悲はなしじゃ！」

浜風「えぇ……？」

…

「あのー、ちょっといいですか？」

ト級「はい、何かお困りでしょうか」

「エアコンが見たいんですが」

ト級「空調類ならあちらに。案内いたします」


明石「きっと、深海的な感じですごい悪い感じになりますよ」

利根「そうじゃな……今は様子見じゃ……」

浜風「えぇ……？」

「あ、これは？」

ト級「こちらの商品は従来の各社のエアコンと比べましても、かなりの節約が出来る物で…」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

「へぇ、じゃあ…」


明石「悪い感じに……今になりますよ……！」

利根「じゃのう……」

浜風「えぇ……？」


ト級「現在ポイント3倍セールを行っておりますのでお買い上げ頂けるのなら今日がお得です」

「へえ！ポイント！でもあまりここ来ないんですよね、カードも持ってないし」

ト級「そういうポイントをお使いになるご予定がないお方には、ポイント分の値引きを行っております」


明石「ポイント分の値引き……」

利根「加えて今日は3倍セール……」

浜風「えぇ……？」

ト級「さらに、当店では近隣にお住まいであれば即日の設置も可能です」

「すごい！」

ト級「また古いエアコンの引き取りも行っております」

「買います！」



明石「マジか……」

利根「これはもう買いじゃの……」

浜風「……」

明石「でもどうせAmaz○nにはかないませんよ」

利根「そう思って調べたがの、ここはそれよりも安いんじゃ……」

明石「負けた……」

浜風（一体、何と戦っているんだ）

明石「こうなったら仕方ありません」

利根「どうするんじゃ？」

明石「全部ぶっ壊しましょう」

浜風「やめなさい！」ﾊﾞｼｯ

明石「いてっ！」

浜風「別に平和に経済活動してるだけなら問題はありませんよ」

利根「言われてみれば確かにそうかも」

明石「でも深海棲艦ですよ？」

浜風「今更って感じですね」

明石「ああそっか」

浜風「それよりも早くエアコンを探しましょう」

明石「そうですね、うん」

ト級（……ほっ、なんとか疑いの目は誤魔化せたか。まあ別に何も悪いことしてないんだけどな）

「店長、ちょっと」

ト級「なんだ？」

「例の艦娘の一人が……」

…

利根「高い！値引け！」

「そ、そうは言われましても……」

ト級「お困りですか」

利根「お主が店長か！エアコンを買いに来たんじゃが高い！」

ト級「高い、ですか。そう言われればこちらにも考えがありますよ」

利根「ふふん、どうしてくれよう」

ト級「お客様、会員カードはおもちでしょうか？」

利根「えっ」

ト級「当店の会員カードはおもちですか」

利根「知らんぞ！」

ト級「えっ」

利根「えっ」

ト級「まだおもちになってないということでしょうか」

利根「えっ」

ト級「えっ」

利根「へ、変化するってこと……？」

ト級「なにがですか」

利根「カードが」

ト級「ああ、使い続けていただければランクがあがってカードが変わりますよ」

利根「そりゃすごい」

ト級「ではお作りいたしましょうか、無料ですよ」

利根「しかし、腐ったりしたら困るの」

ト級「えっ」

利根「えっ」

ト級「ああ、ポイントの期限のことなら最後に使ってから一年間使わないときれますね」

利根「なにそれ怖いの」

ト級「ちょくちょく来ていただければ無期限と同じですよ」

利根「なにそれも怖いのじゃ」

ト級「えっ」

利根「えっ」

浜風「これ例のコピペじゃないですか！」

利根「なんかコイツの言ってること全然わからん」

浜風「それは利根さんがすげーバカだからですよ、代わります」

利根（ナチュラルに罵倒されたのじゃ……）ｸﾞｽﾝ

ト級「当店ではポイントカードとは別に、会員カードをご用意しております」

浜風「会員？」

ト級「そうです。会員になっていただきますと、更なるポイントが付加されますよ」

浜風「無料ですか？」

ト級「いえ、年会費1200円をお支払いしていただくことになりますが、特典も豊富です」

浜風「ふーん……1200円ねぇ……」

ト級「それに本日ご購入されますとポイント3倍です」

浜風「それは先ほど小耳に挟みましたね」

ト級「さらに今月は清涼月間、というイベントを行わせていただいております」

浜風「それはなんですか？」

ト級「1万円以上のお買い物をされるお客様にだけ、当店指定の扇風機から一つだけを半額でご提供させていただいております」

浜風「普通に買うより安いってわけか……」

ト級「どうか、ご検討の程を」

浜風「うーん……」

ト級「それから、こちらにもまだまだお得な商品がズラリと……」

…

事務所


ｺﾞﾁｬｧ

提督「で、三人揃いも揃ってこんなにごちゃごちゃと買ってきたわけですか……」

浜風「だって！お得なんですよ！」

明石「Amaz○nより安いし……」

利根「まるっと言いくるめられてしまったのじゃ！」

提督「……」

「「「ごめんなさいっ！」」」

提督「このすっとこどっこいどもは、一体どうしてくれましょう。ねえ磯波」

磯波「あ、あははは……」

磯波（私が行ってたらもっと買ってたかも……）

ト級「型遅れの在庫を結構押し付けることができたな」

「代わりに最新の家電も持ってかれましたけどね、格安で」

ト級「うぐ……」

「薄利多売にも限度がありますよこのバーカ」

ト級「バカとは何だ！」

ヨ級「あの、バイトの面接に来たんですが」

ト級「あ、君は」

ヨ級「久々に登場」ﾌﾞｲ

ト級「でももうお話終わるよ」

ヨ級「えー」


【深海棲艦は電気屋の夢を見る】 おしまい

ここまでじゃが
多分、ほのぼのを初めて書けたんじゃないかなと思うんじゃが
数字は適当なのでそんなにお得じゃないかもしれないんじゃが

乙乙

遅レスだけど魚雷同士をぶつけるってルパン三世の鉄トカゲか……

>>251
そうですね
回天と絡めましたが、少し向こうの色が強くなりすぎましたね（婉曲的表現）
ま、まあ今更だし……

小ネタ９０


提督「これは？」

浜風「冷風扇です。気化熱とかなんとかで涼しくなるんですよ」

提督「これは……」

利根「空気清浄機じゃ！ぷらずまくらすたあとかいうのがついとるんじゃ！」

提督「これ……」

明石「あー、外付けHDDですね。400GBかぁ……微妙……」

提督「……他にもたっくさんありますね」

「……」

提督「いくら使ったの？」

「……」

提督「え、そんな言えないほど使ったんですか？」

「……」

提督「はぁ……こりゃオシオキが必要ですな」

浜風「えっ！？」ｷﾗｷﾗ

提督「なんで嬉しそうなの……」

浜風「どんな罰でも受け入れますよ！」

提督「焼き土下座とかでいいですかね？」

浜風「それだけはご勘弁を」

提督「じゃあ利根さんはしばらく『脳みそペディグリーチャム』と呼ぶことにします」

利根「えぇー！？嫌じゃー！！なんでドッグフードなんじゃー！！」

提督「明石は……『脳みそ銀のスプーン』と呼ぶ上に焼き土下座ですね」

明石「なんで私だけ重いんですか！？」

提督「え……『脳みそ銀の匙』の方がよかったですか？」

明石「そこじゃないです！」

提督「まあ冗談ですよ、なんでも買っていいって言ったのは私ですからね」

「ほっ……」

提督「ただし、自分で使ってくださいね、自分で買ったんだから」

三日後……


隣提督「なんか広川くんとこからいっぱい電化製品が届いたぞ」

榛名「これは……素敵？です！」

霞「いらないもの押し付けられただけじゃないの！！」

KOKOMADE
SSに限らず『やりたい事』と『得意な事』は必ずしも一致しないものだ
コナン・ドイルじゃあるまいし

【ドクター・エルスの逆襲】


Dr.LS「以前はまんまとしてやられた！だが今度はそうはいかんぞ！」

ｶﾁｬｯ

DR.LS「催眠光弾を喰らうがいい！」

ﾊﾞｼｭｯ

DR.LS「ヒャッハッハッハ！艦娘どもよ！乱痴気騒ぎを起こしてしまうのだー！」

ｷﾗｷﾗ

その夜、鹿屋泊地の艦娘たちは奇妙な発光体を目撃したという！

しかし人間たちにはそれは認識できなかった！

天龍「鹿屋？なんでだよ」

ブラック司令「何やら酷い有様らしい、俺たちにお呼びがかかったわけじゃないが」

若葉「心当たりがある、だろ」

ブラック司令「そうだ」

菊月「いつぞやの旅館の件か」

ブラック司令「……ところで、いい加減そのブラック司令ってのは」

天龍「深夜だろうがなんだろうが呼び出し」

若葉「食事もゆっくり取ってられない」

菊月「かと言って給金は勝手に使われる」

天龍「しかもわけのわからん研究にな」

若葉「おまけに名前も黒吉と来たもんだ」

菊月「少なくともホワイトではないな」

ブラック司令「……」

鹿屋泊地


「まあ見ての通りだ」

北上「もぉ、大井っちったらぁ～～」ｲﾁｬｺﾗ

大井「北上さぁん♥」ｲﾁｬｺﾗ

ブラック司令「……いつも通りじゃないか？」

「何を言うか！全然違うぞ！」

天龍「いつも通りだろ……」

若葉「だな」

荒潮「あらあらぁ～、可愛こちゃんが揃って♥」

菊月「うっ！」

高波「どうしよう……この胸の高鳴り、抑えられないかも！」

若葉「ち、近いぞ……だが悪くない！」ﾊﾞｧｰﾝ

天龍「悪いわ！」

「まあこんな感じで、私は蚊帳の外なんだ」

ブラック司令「お前の事なんぞどうだっていいが、確かにこれは問題だ」

天龍「あん時の別バージョンみたいなやつだな」

菊月「早いとこなんとかしないとえらい事になる」

若葉「はぁ……はぁ……♥」ﾎﾞｰ

荒潮「よかったわ♥」

高波「かも！」

菊月「もうなってる」

若葉「悪く、ない……♥」

天龍「悪いっての！」

…


Dr.Ls「ヒャハハハハ！百合素晴らしい！……む！あのジジイ感づいたか！だが！」

ﾌﾞｲｰﾝ

Dr.Ls「このステルスな迷彩でじっくりと観察させてもらうわ！」

ここまで

ブラック司令「ヤツの仕業というのなら、どこからか観察をしているはずだ」

天龍「だろうな、こんなの一刻も早くどうにかしようぜ」

「百合素晴らしい！」

ブラック司令「……」

天龍「いたな」

若葉「喰らえ！Dr.エルス！」ｽﾞｶﾞﾝ

Dr.Ls「ぐえええええええ！！！」

ブラック司令「あ！やっぱり艦娘を強化するには結婚指輪しかない！」

天龍「え！？」

ミユキ「なんか経済的に支配しようとしてたけどあんまり酷いのはやめとくぜ！」

タンヤン「改心しました！」

天龍「何だお前らいきなり！」

ブラック司令「ぐわああ！俺はここまでだ！こいつを託す！」

提督「これが艦娘を強化する指輪ですか、磯波」

磯波「はいっ……本当に結婚したいですね」

提督「じゃ、カッコカリって事で」

浜風「なんか知らんけどおめでとう磯波！」

隣提督「おめでとう広川くん！ところでわしは引退するから艦隊頼むわ」

提督「はい」

天龍「一体どうしたってんだみんな！？」

明石「レ級たちと決着をつけてやります！」

レ級「指輪をつけた艦娘のパワーがこれほどとは！」

ネ級「や」

ソ級「ら」

ヲ級「れた」

レ級「だが中佐！お前も道連れだ！」

提督「うわああああ！なんかどっかの滝壺に二人して真っ逆さまだー！」

磯波「提督ーーー！あ、生きてた！よかった！」

提督「レ級は死にましたが私は死にませんよ。この戦いが終わったら結婚するって言ったじゃないですか」

利根「よかったよかった！」

磯波「イエーイ提督と結婚やったぜ大勝利」

浜風「それでも深海棲艦との戦いはまだまだこれからですっ！」

天龍「……」


天龍「えぇ……？なんなんすかこれ」

若葉「艦これ」

天龍「やかましい」


終わり