穂乃果「性格を反対にする薬?」 (73)
穂乃果「ふぅ~、朝練疲れたぁ!」
海未「穂乃果、そんな大声で……」
穂乃果「だって疲れたんだもーん。あ、このスポーツドリンク誰の? もーらい!」ゴクゴク
海未「はぁ!? 何人の物を勝手に……」
穂乃果「ぶはぁ!? げほっ……まずっ……!?」バタッ
ことり「穂乃果ちゃん!?」
真姫「騒がしいわね。どうしたの……って、だれかこれ飲んだの?」
ことり「真姫ちゃん、なんなのこれ? ……穂乃果ちゃんが飲んだんだけど」
真姫「だろうとは思ったわ」ハァ…
穂乃果「あ……あぁ」ドクン
海未「苦しそうです……真姫! これは!?」
真姫「性格を反対にする薬よ」
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ことうみ「「え……?」」
穂乃果「ぐぅっ……!」ドクン ドクン
海未「え、つまり……、どういうことですか?」
真姫「見てれば解るわ」
穂乃果「ぐぁぁぁ!!?」ドクンッッ!
穂乃果「」コテン
ことり「穂乃果ちゃん……大丈夫?」ユサユサ
穂乃果「……っ」
真姫「目を覚ましたわね。さぁ……どうなるか」
バッ!
ことり「痛っ」ドテ
穂乃果「大丈夫……?」
穂乃果「逆にことりちゃんの頭が大丈夫? スポーツドリンク飲んだくらいでさぁ大袈裟に……」
海未「……。いや、まだ、性格が反対になったとは……」
真姫「穂乃果、パン食べる?」
穂乃果「はぁ? 私がパンなんか食べる訳ないじゃん。おにぎりなら貰うけど」
ことうみ「「反対だ!!」」
海未「待って下さい待って下さい。これ本当だとしたらノーベル賞取れるんじゃないですか!?」
穂乃果「いや……特に人類の発展には貢献してないから、貰えないんじゃないかな」
うみまき「「……」」
海未「真姫ぃ!? これ性格どころじゃないですよ!!?」
真姫「確かに……ここまで反対になるとは、思わなかったわ。ていうかテンション高いわね海未」
海未「幼馴染みが訳の解らない薬の実験台にされてるのに平静でいろと!!?」
真姫「別に実験台にしようなんて思って無かったわよ……」カミノケクルクル
海未「ではなぜここに置いておいたのですか?」
真姫「穂乃果あたりが飲むかと思って」
海未「あなたは最低です!!」
ことり「穂乃果ちゃん、どこか痛いところとかない?」
穂乃果「ないよそんなの。構わないでいいよ。あっち行って」
ことり(あぁっ/// Sっ気のある穂乃果ちゃん……いい……)
海未「ことりはことりで何をしてるんですか!?」
凛「はー、疲れたにゃー」ガラッ
にこ「朝から元気ね……海未」
穂乃果「うわ騒々しいのが来た」
にこりん「「!?」」
凛「穂乃果ちゃん!? それ凛の事ぉ!?」
穂乃果「そうだよ」
にこ「アンタそんなこというキャラだったっけ……? まっ、まさか! にこを見習ってキャラ作りを……!?」
穂乃果「キャラを作るのは百歩譲ってあるとしても、にこちゃんを見習うことは絶対にないよ」
にこ「なッ……」
凛「どうなってるんだにゃー……?」
花陽「なになに? どうしたの、凛ちゃん、にこちゃん」
にこ「あぁ……花陽。穂乃果がなんか変なのよ」
花陽「へ? どんな風に? 良く分からないけど、お腹すいたからおにぎり食べるね」
海未「この状況で!?」
穂乃果「!」ピク
みんな「「「?」」」
穂乃果「……」ダラー
ことり「ほっ、穂乃果ちゃん! よだれ、よだれ!!」
穂乃果「……ハッ!?」フキフキ
ことり(かわいい)
花陽「よかったら、いる?」
穂乃果「いっ、いいの!?」ジュル
にこ「あれ? 穂乃果、そこにランチパックあるじゃないの。それ食べれば?」
穂乃果「はぁ!? なんであんなパッサパサしたもの食べなきゃいけないの? あんなの食べる人の気が知れないよ」
にこりんぱな「「「反対だ!!?」」」
真姫「判断基準がひどいわね」
花陽「じゃあ……はい」
穂乃果「ほわぁー、美味しそー! いただきまーすっ!」カプ
真姫「ふん……口調とかの根幹的な部分は変わらないのね」
海未「やっぱり実験してますよねあなた」
にこ「っていうか! これはどういうことなの? 説明しなさいよ!!」
海未「実はですね……かくかくしかじかなんですよ」
にこりんぱな「「「なるほど」」」
ことり「納得しちゃうんだね」
凛「んー、なんか、真姫ちゃんなら作れそうだし?」
真姫「これは褒められているのかしら」
にこ「つまり……普段ほんわかした性格だから、無愛想で少し攻撃的な性格になってる……って訳ね」
海未「えぇ。あとは、まだ良くは解らないのですが、食べ物などの好みや、多分、他の趣味なども反対になっていると思われます。それと、馬鹿にしている訳ではありませんが、今の穂乃果は頭がいいです」
花陽「確かに、普段の穂乃果ちゃんなら『騒々しい』なんて言わないもんね」
ことり「でも、いくら性格が反対になったからって、そんなこと有り得るの?」
真姫「脳の性質そのものが変化してるのかもね」
凛「えぇ!? なんだか怖いにゃー!」
真姫「ま。つまり穂乃果の頭の中には『知識』があるけど、それをアウトプットするのが得意じゃないだけ、ってことよ」
海未「ほほう。つまり、元の穂乃果でもやる気を出せば……」
真姫「そうね」
海未「それはいいことを聞きました」ニコニコ
にこ「そりゃアイドルはいつでも笑顔で、とは言ったけど……海未。その笑顔はファンの前でしないようにね」
凛「それより! 穂乃果ちゃんは元に戻るの?」
真姫「大丈夫よ。1日で元に戻る……はずよ」
花陽「明日の朝練が終わるくらいまでってことだね」
海未「それくらいなら……」
真姫「誓って身体に害はないわ。逆にこの状況を楽しんだ方がいいんじゃない?」
にこ「それアンタがいうことじゃないわよね」
ことり「あれ? そういえば穂乃果ちゃんは……ん?」
書き置き『もうHR始まるから先行ってるね 穂乃果』
みんな「「「……」」」
みんな「「「あーーーっ!!?」」」
ー教室ー
海未「穂乃果ァ!」ガラッ
先生「珍しい、園田が遅刻ギリギリなんてな。高坂はとっくに来てるぞ」
ことり「はぁ、はぁ……間に合った?」
先生「あと三十秒遅れてたら遅刻だったぞ」
ことうみ「「よかったー……」」
穂乃果「二人とも遅いね」
海未「あなたが! 何も言わないで行ってしまったからでしょう!?」
穂乃果「え……だって、なんか話してたし、邪魔しちゃ悪いかなー、って」
海未「普段はお構いなしに割り込んで来るでしょう!? ……あぁ、これも薬の効果ですか」
ことり「いつもなら元気に割り込んでくるもんね」
ことり(Sっぽいだけじゃなくて、こんな一面も……! かーわいい・)
先生「まぁ、とにかく席につけ。席についてないと遅刻扱いだぞ」
ーーーーー
海未(それにしても、にわかに信じ難いですね)
海未(いくら真姫が医学に精通してるとはいえ、性格を変える薬なんて簡単に出来るものなのでしょうか?)
海未(いや……もしかしたら、真姫と穂乃果が私達を騙そうとしているのでは!?)
海未(……そんなことをする必要はないですね)
海未(それに……)チラ
穂乃果「~~~~~です」
先生「高坂さん……今日はどうしたんですか? 正解です」
クラスメート「「「おおー!」」」
海未(私を騙すために猛勉強など、考えられません)
海未(まぁ確かに、私には医学のことなど解りません……そういうものだと、割り切ってしまったほうが良いのでしょう)
ー昼休みー
海未「お昼ですか。今日もあの木の下でお弁当にしますか?」
穂乃果「何言ってるの? 今日は次のライブの打ち合わせがあるから、部室で食べるんでしょ」
ことり「そういえばそうだったね」
海未「うぅっ……」ガクー
ことり「どうしたの? 海未ちゃん……」
海未「あの穂乃果に、……教えられた? 私が? あ、ありえません」ブツブツ
穂乃果「失礼だなぁ。私をなんだと思ってるの? 馬鹿にしないでよ」
ことり(なんって、冷酷な声……これだけでチーズケーキ3ホールはイケる!!)
海未「ああぁぁぁ、穂乃果。いつからそんな冷たい声を出せるようになったのですかぁぁ」
ことり(無理矢理納得してたみたいだけど、やっぱり理解の範疇を超えてたんだろうなぁ。駄目になってきた)
穂乃果「は? 訳わかんないこと言ってないで、さっさと行くよ」
ことり「ほら、海未ちゃん。行くよ?」
海未「ことりぃ……穂乃果がぁ、穂乃果がぁぁぁ」グスッ
ことり(二次災害ッ……! でも駄目になった海未ちゃんは今まで何回も見てきたけど、今回は原因が穂乃果ちゃんだからかな? すっっっごくかわいい・)
ことり「わかったから、ね? 早く行こう? 遅れちゃうよ?」
海未「は、はい」
ー部室ー
絵里「あら。珍しいわね、穂乃果が先に来るなんて」
穂乃果「……やっぱ、頭のいい人達は穂乃果のことを馬鹿にしているんだね。よく理解したよ」
希「……ん?」
絵里「え? いや、そんなつもりじゃ……。っていうか、どうしたの? 何かあった?」
にこ「あぁ、あんた達は生徒会の仕事があって朝練に来れなかったんだっけ? 『何かあった』って……ありまくりよ」
希「なになに? なにがあったん?」
にこ「はぁ……めんどくさいわね。かくかくしかじかってわけよ」
希「かくかくしかじかって便利な言葉やねえ」
絵里「ハラショー……そんなことできるの? 凄いわね、真姫」
にこ「真姫が作ったかは解らないわよ。お父さんとかが作ったんじゃないの」
穂乃果「ま、つまりそういうことだよ。日常生活に支障はないし、1日で終わりだし、私は別にどうでもいいんだけどね」
希「おお……言葉の端々からいつもの穂乃果ちゃんじゃない感がにじみ出てる……」
絵里「賢そうね……」
にこ「そう言ってる絵里は全く賢そうじゃないわよ」
海未「遅れてしまいました、すいません」
ことり「あはは……私達、朝から遅れてばっかりだね」
絵里「大丈夫よ。まだ真姫、凛、花陽も来てないし」
希「……って、言ってたら来たみたいやね」
真姫「ごめん。おくれたわね」ガラッ
花陽「ごめんなさい……四時限目、プリントを終わらせないと休み時間にいれてもらえなくて……」
凛「それで凛が全然出来なくってねー」アハハ
真姫「全く。笑い事じゃないわよ……あのレベルの問題で」
穂乃果「うんうん。わかったから。そんな言い訳然としたこと言ってないで早く座って」
凛「ねぇ……この穂乃果ちゃん、凛のこと嫌いなのかなぁ……?」
真姫「つまり、普段はあなたのことが大好きってことじゃないの」
凛「な、なるほど……! そう考えたら……えへへ……そっかあ……///」
ことり(落ちたな)
絵里「はいはい。じゃあ、ミーティング始めるわよ」
ーーーーー
海未「~~と、いう訳で次のライブは新曲を最初にやり、既存の楽曲を2つやるということでいいですね?」
穂乃果「うーん……」
海未「え?」
穂乃果「新曲を最初にやるっていうのは、ちょっと……」
にこ「どういうことよ」
穂乃果「確か、次のライブは確実に成功させなきゃなんだよね」
希「そうやね」
穂乃果「だったら、人気が出るかどうか解らない新曲よりも、安定した曲のほうを先にやったほうがいい気がするけど」
絵里「なるほど、一理あるわね」
穂乃果「ちょっと黙っててくれる?」
絵里「えっ。あ……はい」
絵里(普段あんなにやさしいかわいい穂乃果が……これは何かが目覚めそうね)
ことり(絵里ちゃんも落ちた)
穂乃果「だからさ、今までの曲で地盤を固めてから、最後に新曲をばーってやるのはどう?」
真姫「なるほどね。そのほうがいいんじゃない?」
海未「では、その方向で」
凛「お腹すいたにゃー! もうお弁当食べていい!?」
絵里「いいわよ」
凛「いっただっきまーす!」
花陽「穂乃果ちゃん、おにぎりいる?」
穂乃果「いいの!!?」パァァ
絵里「ぐほぁッッ!!」
希「どうしたん……えりち」
絵里「い、いえ。なんでもないのよ」
絵里(ちょっ、なにこれ!? えっ、さっきまでの冷たい感じからは打って変わってこの笑顔!! これは)
絵里「ハラショーーー!!!」
にこ「うおっ、びっくりしたぁ」
希「なるほど。いつもはパンやから、今はご飯なんやね。花陽ちゃんと気が合いそうやん」
真姫「現に合ってるわね」
穂乃果「……・」モグモグ
花陽「……・」モグモグ
ことり「なにこれ……楽園? 天国? ことり死んだの?」
絵里「何を馬鹿なことを……と言いたいところだけど、これはやばいわね」
凛「かよちんの食べてるところはもともとハムスターみたいでかわいいけど、さっきまであんなに怖かった穂乃果ちゃんがこんなふうにしてると……可愛すぎにゃあ……」
希「確かに、可愛さが引き立つなあ」
にこ「何? この状況」
真姫「さあ……」
海未「まずいですね。私とにこ、あと真姫以外、この穂乃果の虜になっているようです」
にこ「ギャップ萌えってやつね……」
海未「なるほど」
海未「にこの頭の悪さもギャップ萌えですか?」
にこ「喧嘩売ってんの?」
海未「いえ」
穂乃果「ねぇ……鬱陶しいんだけど」モグモグ
ことり「その顔ぉ! 堪らないよ穂乃果ちゃぁん!」パシャ パシャ
にこ「写真まで取り出したわよ……」
海未「ことりィ!!」
にこ「お、さすがに止めに行ったわね」
海未「後でください!!!」
にこ「……」
にこ「裏切り者ォォォ!!?」
にこ「え? なに? アンタはこっち側じゃないの!?」
海未「だって……もう限界、無理ですよ……こんな穂乃果見せられたら……」
にこ「くっ……、安心していたのに! やっぱりアンタはほのキチかぁ!!」
海未「はい」
にこ「クソが!!」
海未「にこ。仮にもアイドルがそんな口をきいて良いんですか?」
にこ「」
真姫「大変なことになってるわね」スッ
にこ「あぁ、真姫……。アンタは行かないの? もう撮影会みたいになってるわよ」
真姫「私は興味ないわ。所詮薬品で造られた偽物の性格、表情だしね。あくまで観察者よ、私は」
にこ「ふぅん……しっかし、なんであんなに人気なのかしらね」
真姫「さっき言ってたじゃない。ギャップよ、ギャップ」
真姫「普段は天真爛漫で可愛い穂乃果が、冷酷で美しいのよ? さらに食事中はいつものように可愛く……」
にこ「ねえちょっと待って。アンタまさか」
真姫「これは……やばいわね」ゴクリ
にこ「貴様ぁぁぁ!!」
真姫「ねえにこちゃん? 忘れた?」
にこ「なにがよ」
真姫「私の趣味は……写真撮影よ」ザッ
にこ「……」
にこ「知らないわよ!!」
ーーーーー
ことり「ふぁぁあ……堪能したぁぁぁ///」
凛「可愛かったにゃあ……かよちんのほうがもっと可愛いけどね」
絵里「ああもう本当。普段ならこうはいかないわね。そう……なんていうか、隠し味? って言えばいいのかしら」
海未「そうですね。元からあの笑顔は反則ですが、冷酷な部分と絶妙に調和して……もう………あぁ……///」
希「みんな笑顔のことばかりやけど、やっぱりうちはあの見下す様な表情が良いと思うんよ」
真姫「希……。あなた、Mなの……?」
ことり「でもまあ、確かにあの表情も良いよねぇ」ウットリ
絵里「確かに」
ほのキチ「「「あははははは!」」」
にこ「なんだこれは」
にこ「なによこれ!? 大体、穂乃果が主人公じゃないのこの話!!?」
希「あっ、メタ発言はうちの担当なのに」
海未「違います、にこ。主人公はほのキチです。そしてほのキチとは、私達であり、これを見ている全ての人であり、宇宙であり、世界であり、真理です」
にこ「駄目だこいつ……早く何とかしないと……」
凛「あれ? そういえば、穂乃果ちゃんとかよちんは?」
真姫「あ、そこに……」
穂乃果「すぅ……すぅ……」
花陽「すぅ……ムニャ、まだまだ食べれますぅ……」
ほのキチ「「「……ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」」」
ことり「はぁ……はぁ……」パシャ パシャ
凛「かよちん可愛いにゃ」
真姫「……」●REC
絵里「」
希「えりち帰ってきて」
絵里「はっ!? 死んでたわ……」
希「死んでたん!?」
海未「」ダラ
にこ「鼻血! やばいんじゃないのこれ!!?」
海未「確かにやばいですよね。この可愛さ」ダラダラ
にこ「この馬鹿!!」
海未「にこに言われるとは心外……で……s」バタッ
にこ「逝ったぁあああああ!」
希「元気やねえにこっち」
にこ「みんなが訳わかんないことになってんのに冷静でいろっての!!?」
真姫「朝、私と海未でそんな会話したわね……」トオイメ
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「はっ、遅れる」ダッ
にこ「はやい……」
ー六時間目ー
先生「で、これがこうなるわけ……」
先生「じゃあ、この問題を……」キョロ
穂乃果「……」カリカリカリカリ
先生「なっ……!!?」
先生「こ、高坂さん……」
穂乃果「……」カリ…
穂乃果「はい」ガタッ
穂乃果「ーーーです」
先生「……正解です」
穂乃果「……」ストン
ヒソヒソ ヒソヒソ
クラスメート「ド、ドウシチャッタノホノカ……」
クラスメート「キョウハマルデベツジンネ……」
クラスメート「ナンデモ、ヘンナクスリヲノマサレタトカ」
クラスメート「エッ!? ヤバクナイ?」
クラスメート「デモ、カッコヨクナイ?」
クラスメート「アッ、ソレワカル。シカモフトシタヒョウジョウハカワイイヨネェ」
ザワザワ
穂乃果「みんな静かにしようよ」
シン…
ことり(凛々しい穂乃果ちゃん)パシャ
ー放課後ー
海未「ワン、ツー。ワン、ツー」パンパン
穂乃果「ふっ……はっ……」クルッ
凛「ほ、穂乃果ちゃん……いつもより上手……」キュッキュッ
絵里「惚れ惚れする美しさね」タンッ
にこ「もう反対でもなんでもないじゃない。ただの穂乃果の上位互換じゃない」トンッ
希「なんてこと言うんや」クルン
花陽「花陽はなにより、私の握ったおにぎりを嬉しそうに食べてくれたことが嬉し……ぴゃあっ!」グキ
海未「! ストップ。花陽、大丈夫ですか?」
花陽「ご、ごめん……ちょっと捻っちゃったみたい」
海未「では、保健室に」
穂乃果「大丈夫?」スッ
花陽「う、うん……」
穂乃果「じゃあ私が連れてくから。リーダーだしね」ガバッ
花陽「ひゃあっ……!!?」
真姫「おっ……お姫様だっこ……!?」
花陽「」キュウ
希「破壊力は抜群や!」
絵里「……あっ、私も捻挫したみたい」
ことり「はい湿布」パシャ パシャ パシャ
絵里「……ありがとう」
海未「……普段わがままだから他人のことを気遣う」
凛「普段可愛さのなかにかっこよさがあるからかっこよくて時々可愛い」
真姫「普段適当ななかに真剣さがあるから真剣さのなかに少しの適当がある」
絵里「普段隙だらけでたまに完璧になるから常に完璧でたまに隙だらけになる」
希「普段優しさのなかに少しの冷たさを秘めているから冷たさのなかに優しさを秘めている、と」
にこ「ただのパーフェクトじゃないのよそれ」
ほのキチ「「「最っ高……///」」」
にこ「ダレカタスケテ」
この後、放課後の練習の風景なんですが、即興で書くので折角だからシチュエーションの安価とります
>>20、>>21、>>23のシチュエーションを書きます
エログロはなしでお願いします
ひとつもこなかったら自分で考えます
ゆきありを相手にしても良いかも
薬残ってたのをにこが飲んじゃったとか
あっダメなら>>24で
演劇部(あれば)からのヘルプ。
ホノカともう1人の2人で
すいません。ちょっと明日までにやることができてしまって。
明日最後までまとめて投下します
すいません。ちょっと明日までにやることができてしまって
明日最後までまとめて投下します
あと関係ないけど俺はかよちん推しです
荒らしはいつものにこまき厨らしいからここ潰そうぜ
真姫「好きなの、あなたのことが」 にこ「私もよ」
真姫「好きなの、あなたのことが」 にこ「私もよ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436537550/)
穂乃果「少し休めば大丈夫だってさ」ガチャ
海未「そうですか。では、それまで練習は中断しましょう」
絵里「みんなぁー、ちゃんと水分摂るのよー」
真姫「今日も暑いわね……」ゴクゴク
ガチャ
ゆきあり「「すいませーん……」」ヒョコ
穂乃果「あれ。どうしたの、雪穂、亜里沙ちゃん」
雪穂「今日は学校が早く終わってさ。μ'sの練習が見たいんだけど……いい?」
穂乃果「え? 迷惑」
ゆきあり「「えっ」」
絵里「えぇ!? いや。いやいや、いいわよ?」
雪穂「お姉ちゃん……何かあったの? なんでそんな冷たい目してるの?」
穂乃果「別に……雪穂には関係ないでしょ」ギロ
雪穂「ひぃっ……!」
ことり「あ、あのね? 雪穂ちゃん……」
雪穂「ことりさん! 何したんですか!?」
ことり「えっ」
雪穂「とうとう我慢できなくなって、襲っちゃったんですか!?」
ことり「『とうとう』!? ……って! 違うよぉ! そりゃ襲っちゃいたいくらい穂乃果ちゃんは可愛いけどね」
海未「ことり」
真姫「かくかくしかじかよ」
雪穂「あぁ。なるほど……って納得できませんよ」
雪穂「まあ良いです。明日には治るんですよね?」
真姫「そうよ(理論上はね)」
にこ「ん? 今なにか……」
真姫「何も言ってないわ」
亜里沙「すごいなぁ……穂乃果さん。ますますかっこよくて、可愛くて……!」
希「もう落ちている……だと……!?」
絵里「流石私の妹ね」ドヤァ
にこ「いや訳がわからないわよ。何ドヤ顔してんのよ」
花陽「あれ? 雪穂ちゃんに亜里沙ちゃん……」ガチャ
雪穂「あ、こんにちは!」
亜里沙「こんにちは! 花陽さん!」
海未「練習を見たいんですって」
花陽「あ! もしかして私のせいで……練習出来なかった?」
海未「大丈夫ですよ。丁度休憩をいれようと思っていた所だったので」
穂乃果「じゃあ、練習始めようか」
雪穂「おぉ……お姉ちゃんが、しっかりしている……このままのほうがいいかも」
海未(ある意味落ちましたね)
にこ「くそ……穂乃果ハーレム死角なしか……!」
海未(あなたも入るのです)
にこ「いやよ! この状況でツッコミがいなくなったら誰がどう収拾つけんのよ!? ツッコミ不在の恐怖解ってんの!!?」
海未(あはは。テンション高いですね)
にこ「あのね……ッ!?」
にこ(こいつ、直接脳内に……ッ!)
にこ「ふ……ふん! 私は絶対穂乃果なんかに靡かないわよ!!」
にこ(そう……私には真姫ちゃんだけ……)
海未「でもその真姫はいまやほのキチですよ」
にこ「そうなのよね……ってなに人の心読んでくれちゃってんのよアンタ」
海未「わかり易すぎて」
にこ「フンッ」ゴク
海未「あ」
にこ「え?」
にこ「ぐぁっ……こ、れ……!!?」ドクン
海未「やってしまいましたね」
にこ「あの話で、出てきた……薬!?」ドクン
海未「そうですね」
にこ「がっ……」ドクン ドクン
にこ「ぐっ」
にこ「」
穂乃果「ねえ、海未ちゃん。にこちゃん。練習はじめるよってば」
にこ「わかったにこー! 今行くにこ」
海未「ヒエッ」
にこ「ん? 海未ちゃん、どうしたにこっ?」
海未「あなたがどうしたんですか。まるでSIDみたいじゃないですか」
にこ「んー? なんのことだかわからないにこー・」
ーーーーー
海未「まぁ、見ての通りです」
真姫「あの話を聞いておいて無用心に何かを飲むなんて……筋金入りの馬鹿ね」
穂乃果「そもそも真姫ちゃんが適切な管理をしないでそこら辺に置いておくからこんなことになったんでしょ」
真姫「まぁ……それは……」
絵里(あぁっ……私もあんなふうに言葉攻めされたいっ……!)
希(えりち……よからぬ事を考えてる顔やな……)
にこ「なにをみんなでこそこそ話してるにこー?」
凛「ちょっとどころじゃない寒さにゃ。凍え死にそうにゃ」
花陽「り、凛ちゃん……! 言い過ぎだよぉ……!!」
にこ「寒いって言われたって、これがにこなんだから仕方ないにこ・ それともキャラ作りとかした方がいいにこー?」
みんな「「「ん?」」」
海未「私、てっきりキャラ作りが悪化したものだと……」
絵里「私もよ。これは……どういうこと?」
穂乃果「多分、にこちゃんは自分とは対極に位置するキャラクターを自分のアイドル時のキャラに設定したんじゃないかな?」
希「なんか泣ける話やん」
穂乃果「で、今は反対になってるからキャラ作りはしていない。つまり素であの状態ってことなんじゃない?」
ことり「ふぇ……頭いい……どういうことだかわからないよぉ」
雪穂「素で寒いってこと?」
亜里沙「雪穂……」
真姫「っていうかそれ、手がつけられないわね」
にこ「あ、そうだぁ・」
にこ「なにをみんなでこそこそ話してるにこー?」
凛「ちょっとどころじゃない寒さにゃ。凍え死にそうにゃ」
花陽「り、凛ちゃん……! 言い過ぎだよぉ……!!」
にこ「寒いって言われたって、これがにこなんだから仕方ないにこ・ それともキャラ作りとかした方がいいにこー?」
みんな「「「ん?」」」
海未「私、てっきりキャラ作りが悪化したものだと……」
絵里「私もよ。これは……どういうこと?」
穂乃果「多分、にこちゃんは自分とは対極に位置するキャラクターを自分のアイドル時のキャラに設定したんじゃないかな?」
希「なんか泣ける話やん」
穂乃果「で、今は反対になってるからキャラ作りはしていない。つまり素であの状態ってことなんじゃない?」
ことり「ふぇ……頭いい……どういうことだかわからないよぉ」
雪穂「素で寒いってこと?」
亜里沙「雪穂……」
真姫「っていうかそれ、手がつけられないわね」
にこ「あ、そうだぁ・」
連投してすいません
あと、所々ある・はハートマークです。脳内変換してください
にこ「ねぇ真姫ちゃん、今日家に遊びに行っていい?」
真姫「ヴぇぇ? い、いきなりなによ」
にこ「ん? だってぇ、にこはぁ、真姫ちゃんのことだぁい好きなんだもーん・」
穂乃果「なるほど! 普段はツンデレだから、今は素直……!!」
真姫「え、ぇえ……。いきなりそんなこと言われても……」カミノケクルクル
にこ「ねぇ……良いでしょ? 真姫ちゃん」ウワメヅカイ
真姫「うっ……///」
希「普段なら寒いんやけど、今はなんか……可愛いやん」
海未「そして真姫はもともと結構にこが好きですからね」
花陽「これはもう抗えませんね」
真姫「しょ、しょうがないわね……」
にこ「やったにこー!」
真姫「じゃ、そういうことだから」
にこ「ばいばぁーい・」
ガチャ
海未「……いやなんで今すぐなんですか」
穂乃果「ま、いいじゃん。いっそ今日は休みにしたら? 私だっていつもの感じじゃないし、意味ないんじゃ」
ことり「いや……今の穂乃果ちゃんをもっと堪能したいというか……その点で言えば意味はあるというか……」
希「というかさっきのツッコミどころしかない怒涛の展開はみんなスルーなんか」
演劇部員「μ'sさんいますかぁ!?」
穂乃果「はーい。何か用ですか?」
演劇部員「あのっ……劇の練習、手伝って貰えませんか!?」
穂乃果「いいよ」
演劇部員「え?」
穂乃果「だって、私達を頼りにしてくれてるんだよね? だったら、やらなきゃじゃん」
演劇部員「え、う、あ……ありがとう」
演劇部員(か、かっこいい)
うみこと((落 ち た な))
穂乃果「いいよね? みんな。今日は練習休みってことで」
絵里「まぁ……今日だけなら」
雪穂「えぇー、折角来たのにぃー」
穂乃果「じゃあ、演劇部の練習だけでも見ていけば? それだけでも意義はあると思うよ」
亜里沙「じゃあ、そうさせていただきます! いいですか?」
演劇部員「ええ。いいわよ」
ーーーーー
演劇部員「それで、主役張ってる子がちょっと怪我しちゃってね。なんとなく上手そうだから、μ'sに頼んだの。あ、これ台本」スッ
穂乃果「うん、わかった。主役の人の代わりをすればいいんでしょ?」パラ
演劇部員「ごめんね? 迷惑でしょう?」
穂乃果「いえ。もともと今日はこれから休みにする予定だったので」
演劇部員「あぁ! そうだった! あと、ヒロイン役の子が今日風邪を」
ほのキチ「「「はい!」」」ババッ
演劇部員「ひぃっ!!」
海未「私こそ適任です。この長髪を生かさない手はありません」
ことり「ううん。私の方が絶対上手に喋れるから私が!」
絵里「ヒロインは金髪かしら? どうかしら? ん?」
希「うちはええわ」
花陽「花陽も……」
凛「凛もー」
演劇部員「じゃあ、絵里に……」
絵里「しゃあ!!」
ことうみ「「……」」プクゥ
海未「異議を申し立てます。穂乃果のことを熟知している私の方が息のあった動作ができると思うのですが」
ことり「その理論でいくなら私だって例外じゃないよ?」
絵里「はぁ……。往生際が悪いわね」ニヤニヤ
海未「絵里なんてまだ出会って一年も経っていないでしょう」
絵里「それは関係ないわ」
ことり「最初、穂乃果ちゃんのことを『認められないわァ』とか言ってたよね」
絵里「待って。私そんなこと言ってない」
海未「兎に角!相応しくありません!!」
ことり「穂乃果ちゃんの髪色には金髪は合わないと思うの。私の髪色こそ……」
ギャー ギャー
希「日本って平和な国やね」
凛「ん? そうだね」
花陽「そうはね」モグモグモグ
希「もうお腹すいたんか」
花陽「ふぁい」モグモグモグ
凛「あれ? そういえば……、」
ーーーーー
演劇部員「あ、あのさ、私達としては誰でもいいから早くやってもらえるとありがたいんだけど……じゃんけんとかしてもらえない?」
海未「じゃんけん! その発想はありませんでした!!」
絵里「じゃんけん! そういうのもあるのね」
ことり「えっ、わかってて言わないのかと思ってた」
海未「じゃあ、行きますよ……」
「「「じゃーんけーん!!」」」
ーーーーー
ことり「うぅ……」チョキ
絵里「海未に負けるなんて……」チョキ
海未「ふふ……どうやら神はほのうみ推しのようですね。というか絵里、どういう意味ですか」グー
ことうみえり「「「?」」」
凛「穂乃果ちゃん、帰っちゃったよ」
ことうみえり「「「えぇ!!?」」」
演劇部員「えぇ!!?」
花陽「イ゛エ゛ニ゛カ゛エ゛ッチ゛ャッタ゛ノ゛ォ?」
希「ライン来てるで。『時間の無駄だから帰るね』……だって」
海未「……はっ!?」
ことり「どうしたの? 海未ちゃん」
海未「普段は『やるったらやる』から、今はそこまでやらない!!!」
絵里「oh……」
希「どうするん?」
海未「猶予は今日だけですよ? 勿論穂むらに行きます」
ことり「私も」
絵里「私も」
ガシッ
演劇部員「待って。これだけ無駄な時間取らせたんだから、それ相応の働きはしてもらうわよ?」ニコニコ
ことうみえり「「「……」」」
希「あ、今日の夕飯の買い物行かなきゃ」ソロ~
りんぱな「「ダレカタスケテ……」」ソロ~
そして、真性ほのキチの三人は完全下校時刻までこき使われ、帰る頃には最早穂乃果の家に遊びに行けるような時間帯は虚しくも過ぎていた。
ー翌朝ー
海未「あぁ、早く穂乃果は来ないものでしょうか」
ことり「まぁまぁ、焦らないで海未ちゃん。朝練が終わるくらいまでは楽しめるんだから」
穂乃果「ごめーん、遅れちゃったぁ〜!」タタッ
ことうみ「「……ん?」」
穂乃果「はぁっ、はぁっ、……え? どうしたの?」
海未「え……あれっ……。朝練終わるまで……あれっ」
ことり「あぁ……真姫ちゃん、『理論上は』って言ってたからねぇ。時間が少し早くなったのかな?」
海未「はぁ……そうですか……」ガッカリ
ことり「そんながっかりしなくても……ほら、元の穂乃果ちゃんだって……ううん。元の穂乃果ちゃんの方が可愛いよ?」
穂乃果「えっ? いきなりなにー? もう、褒めても何も出ないよー?」ニコニコ
海未「……そうですね。この底抜けの明るさ、太陽のような笑顔こそ、穂乃果です」
海未「……私は、ほのキチ道を踏み外す歪んだ感情を持ってしまっていたようです」
海未「穂乃果は小悪魔的ではなく、この小動物的反則級の可愛さがあってこそです!!!」
ことり「そうそう♪ ことりがいうのもなんだけど、これでこそ穂乃果ちゃんだよー」
ことり(まあSホノカチャンフォルダは消さないけどね)
穂乃果「……ところで、私昨日学校行った? 記憶ないんだけど……」
ー同時刻、西木野邸ー
真姫「スゥ……スゥ……」
にこ「……んっ」モゾ
にこ「……」
にこ「ッ!!?」ガバッ
にこ(なななんで、真姫ちゃんがにこのベッドに!? いや……違う! 逆!? にこが真姫ちゃんのベッドにいるの!!?)
にこ「えぇぇ……やばいやばいやばい! どういうこと!? こ、こういう時はどうすれば……落ち着け、にこ。今までに見たドラマとかの知識を総動員して……!!!」
真姫「んぅ……うるさい、にこちゃん……」
にこ「真姫。あなたのことが好き、付き合って」
真姫「え……」
真姫「……」
真姫「っ////!!?」
にこ(何言ってんのよ私はぁぁぁ!!? そんなこと、言われたって、真姫ちゃんが私なんかに興味あるわけないし!!)
真姫「……いいわよ」
にこ「え?」
真姫「付き合ってあげるって……言ってんの……///」
にこ「」
希「そして二人は末永く幸せに暮らしたやん」
終わり
唐突なにこまきend、終わりです。
初めてのss、最後まで読んでくださりありがとうございました。
>>47 偶然にもにこまきendでした
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