このスレは
【Zガンダム×艦これ】雷「大尉、元気出して!」クワトロ「……うむ」【その2】
の続きです。
好評感謝。
引き続きよろしくお願いします。
その1
【Zガンダム×艦これ】雷「大尉、もっと私に頼っていいのよ!」クワトロ「……ああ」
【Zガンダム×艦これ】雷「大尉、もっと私に頼っていいのよ!」クワトロ「……ああ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434969820/)
その2
【Zガンダム×艦これ】雷「大尉、元気出して!」クワトロ「……うむ」【その2】
【Zガンダム×艦これ】雷「大尉、元気出して!」クワトロ「……うむ」【その2】 - SSまとめ速報
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前スレまとめ
※「グラナダ制圧作戦下において、侵海MSの大群に襲われたクワトロたち。援軍に現れたアナベル・ガトーと、二人目の艦娘・夕立の力を借り、これを撃退するのだった。そして一行はジャブロー降下に備え、フォン・ブラウンでつかの間の休暇を取っていた」
キャーコスギサーン
いきます。
※※※※※※
>アーガマ ブリーフィングルーム
ブレックス(通信)『……ジャブローに潜入しているレコア少尉からの定時連絡が途絶えた』
「「っ!」」
ブレックス『捕らえられた、と考えるのが普通だが……我々はもっと最悪な予想をせねばならん』
クワトロ「……深海棲艦の出現」
ブレックス『そうだ。ジャブローは一年戦争でも有数の激戦地……むしろ出現してしかるべきだろう』
ブライト「ならば、我々がすべきことは……」
ヘンケン「一刻も早く、ジャブローの深海棲艦を殲滅すること、だな」
ブレックス『その通りだ。予定を早め、降下部隊をジャブローへ降ろす。対深海棲艦の戦力として雷くんにもだ。クワトロ大尉……よろしくお願いする』
クワトロ「了解です」
ヘンケン「ブライト中佐、ちょっといいか?」
ブライト「何か?」
ヘンケン「その……MS部隊の人員配置なんだがな……」
ブライト「エマ中尉ならラーディッシュに移ってもらいますよ」
ヘンケン「そ、そうか! ん……? なんで俺の言いたいことが?」
ブライト「あれだけ不器用にモーション掛けてりゃ誰でも判りますよ……と、言うか……妻にアタックしてた頃の自分を見るようで……目も当てられなくて……」
ヘンケン「そんなにマズいか? 俺のやり方」
ブライト「かなり」
ヘンケン「oh……」
ブライト「まあ、エマ中尉は私の妻と違って、押しに弱そうですから……あとは気合いですね」
ヘンケン「わ、わかった! よーし! 見ていろラーディッシュ! 俺はやるぞー!」
ブライト「……ラーディッシュの性格は人がいいと雷から聞いたが……あの性格を相手にしてたんなら納得か」
>MSデッキ
アストナージ「おーいカミーユ! 来たぞ来たぞ!」
カミーユ「アストナージさん? 来たって、何がです?」
アストナージ「お前さんの新型だ!」
カミーユ「ええっ!? でも、作戦ギリギリになるって……それに、どうして俺のが? 大尉の新型は?」
アストナージ「大尉のはそれこそギリギリのギリまで調整が必要なんだよ。それより、せっかく早く届いたんだ。チェックしてみな」
カミーユ「? まあ、やりますけど……新型って、今更戦闘機……? じゃ、ない! 可変型MS……機体名、『Z(ゼータ)ガンダム』!? ア、アストナージさん! これ、俺が設計した……!」
アストナージ「どうだ? 要望通りに仕上がってるだろ?」
カミーユ「は、はい……でも、何でこんなに早く?」
アストナージ「お前のお袋さんが頑張ったのさ。俺たち三人で弄ったあのデータを使ってな」
カミーユ「っ!! それじゃあ……このZガンダムは、母さんが、作ってくれて……」
アストナージ「……お袋さんがお前に無事に帰ってきて欲しくて作ったMSだ。大事に使えよ」
カミーユ「……はいっ……! 母さん……ありがとう…………Zガンダム、これからよろしくな」
Zガンダム「」ピピッ
【インフォメーション】
新規参入機体
『Zガンダム』が配備されました。
『サイコフレーム』が装備されています。
『シールド内蔵型メガ・ビームシールド』が装備されています。
『簡易型テスラ・ドライブ』が装備されています。
クワトロ「アポリー、ロベルト、私の留守の間のアーガマを頼んだぞ」
アポリー「ええ、エマ中尉と一緒に頑張りますよ」
ロベルト「侵海MS相手じゃ、我々はあまり活躍できませんから……ジャブローは大尉にお任せします」
雷「大尉には私がいるから大丈夫よ!」
アポリー「頼もしいな。大尉をよろしく頼むよ」
雷「まっかせて!」フンス
クワトロ「……私が雷に世話されるのか?」
ロベルト「いつもそうでしょう?」
クワトロ「……否定できん、か」ズーン
雷「大尉? これから出撃なんだから元気出さなきゃダメよ?」
クワトロ「ん……それも、そうか……」
チュッ
アポリー「おお」
ロベルト「ほう」
雷「えへへ……元気、出た?」
クワトロ「…………出た。が……次からは人目のない所でやってくれ」
雷「は~い」
クワトロ「アポリー? ロベルト? どこに行き……なんだこの『ごゆっくり』の張り紙は!?」
アポリー「私ら二人は」
ロベルト「クールに去るぜ」
>カミーユ私室
カミーユ「コンテナスペースに入れてっと……よし」
ハロ「ハロ。雪ダルマ、ホカン、ホカン!」
ファ「カミーユ、その雪ダルマ持って降りるの?」
カミーユ「ああ、しばらく地球に降りっぱなしだしね……お守りみたいなもんだからさ」
ファ「そうなんだ……」
カミーユ「ファは、正規にエゥーゴに参加して、エマさんに訓練してもらうんだって?」
ファ「うん。私も、カミーユの力になりたくて……いつも出撃するわけじゃないけど、相談相手にはなれるでしょ?」
カミーユ「無理しなくていいのに……でも、ありがとう」
ファ「……カミーユのお母さんも心配してたけど、私もやっぱり心配……ちゃんと、帰ってきてね」
カミーユ「大丈夫だよ、俺が設計して、母さんの作ってくれたZガンダムが、俺を守ってくれる。ファこそ、俺のいない間無茶するなよ?」
ファ「もう! カミーユに心配されるほど私無鉄砲じゃありません!」
カミーユ「あはは、それもそうだ。ファはそうやって元気な方がいいさ。じゃあ、そろそろMSデッキで降下準備しないと……行ってくる!」
ファ「なによー……ま、いいか。行ってらっしゃい!」
>ブライト「……ラーディッシュの性格は人がいいと雷から聞いたが……あの性格を相手にしてたんなら納得か」
ブライト艦長ひでぇwwwwwwwwww
>>15
まだΞガンダムのような空気抵抗減らすだけかもしんなんし…
(それでも20年近く先を行ってるんだが)
>>25
ティーガーやケーニヒスティーガーはカタログスペックは凄いしちゃんと動けば他の戦車を圧倒するけど、
実際はエンジントラブルばっjかで使い物にならんかったとか
まだ向こうのスレ余ってるけど更新はこっちなのか
あっちは小ネタ用にするとか?
>アーガマ ブリッジ
トーレス「大気圏突入用フライングアーマー、全機体分積み込み完了しました!」
サエグサ「アーガマ、全システムオールグリーン! 発進準備よし!」
ブライト「よし……ヘンケン艦長、ラーディッシュはどうか?」
ヘンケン(通信)『こっちも準備よしだ。すぐにでも出せるぞ』
ブライト「了解。アーガマ、ラーディッシュ両艦はこれよりフォン・ブラウンを出立! 月衛星軌道上の艦隊と合流し、ジャブロー降下作戦を開始する! アーガマ、発進!」
――――ゴォォォォ
>MSデッキ
クワトロ(リックディアス)「フライングアーマーか。バリュートより便利そうだ」
雷(膝の上)「ソリみたいね」
クワトロ「感覚は似てるかもしれんな。ドダイやゲタと違って、自立して動きはしないが、テスラ・ドライブから得た地磁気の力を使う技術を盛り込んであって、推進剤無しで飛行できるらしい」
雷「空中スノボ?」
クワトロ「いいえて妙だな」
【インフォメーション】
『改良型フライングアーマー』が各MSに装備されました。
※イメージはエウレカセブンのリフボード。
>>27
前スレはhtml化依頼出しちゃったんで……落ちるまでは、良ければ考察とかご意見をどうぞ。
>ティターンズ所属サラミス級 艦内
艦長「我々はこれよりエゥーゴのジャブロー制圧作戦を阻止すべく、降下し、地上部隊との挟撃を行う!」
ジェリド(アレキサンドリアからこっちに移された……か。こりゃいよいよ捨て駒決定か。あの艦長も可哀想に)
艦長「MS部隊、発進準備!」
ジェリド(ジャブローもや~な予感するんだよなぁ……上手い具合にクワトロ大尉やカミーユと共闘できりゃいいんだが)
>MSデッキ
「ジェリド中尉、お先に!」
ジェリド「ああ、先走りだけはするなよー」
「了解です!」
バシュー
ジェリド(やれやれ……こうも慕われちまったんじゃ、無視も出来ねえし……ま、やるだけやるか!)
オペレーター「ジェリド中尉、発進どうぞ!」
ジェリド「あいよ。ジェリド・メサ、マラサイ、行くぜ!」
バシュー
>地球引力圏 近辺
トーレス「MS各機、降下準備良し!」
ブライト「周囲に異常ないか?」
サエグサ「今のところ……っ! ティターンズ接近! MS部隊、展開しています!」
ブライト「迎撃部隊、先行して発進させろ! 防衛線を構築しつつ、降下部隊も順次発進!」
トーレス「了解! MS部隊発進せよ!」
>MSデッキ
アポリー「それじゃ大尉、お先に!」バシュー
ロベルト「ジャブローはお任せします!」バシュー
クワトロ「気楽なものだな」
雷「大尉を信頼してるってことでしょ?」
カミーユ「そういうことです……Zはウェイブライダーでギリギリまで援護出来ますから、しばらくは迎撃も担当します」
クワトロ「よろしく頼む」
カミーユ「はい! カミーユ・ビダン、Zガンダム! 行きまーす!」バシュー
トーレス(通信)『クワトロ大尉、発進どうぞ!』
クワトロ「了解だ。クワトロ・バジーナ、及び……」
雷「艦娘、雷!」
クワトロ「リックディアス!」
雷「行っきまーす!」
バシュー
装甲はどうなんだろ?ガンダリウムコンポジットかガンダリウム合金セラミック複合材になってるのかな?て、アーガマの中で製鉄はできないか
カミーユのカーチャンの専門は材料だった筈だからその辺から出てくるんじゃね
ジェリド「お、出てきたな……接近する敵は俺が相手をする! 降下のタイミングまで援護しろ!」
「「了解!」」
ジェリド「さて……ん、あのリックディアスはクワトロ大尉か。ならカミーユは……」
ピシュピシュン
ジェリド「おっと! あれは、戦闘機……? だが、俺が避けると解っているこの射撃、カミーユだな!」ゴォッ
カミーユ「あのマラサイ、やはりジェリド中尉! なら……少しビックリさせてみようかな!」ガシュン
ウェイブライダー「」ゴォォォ
Zガンダム「」ガキュンッ!
ジェリド「変形した!? 可変型MSだったのか!」
ヴォンッ…
バヂバヂバヂバヂバヂバヂッ!
ジェリド「ようカミーユ! ずいぶん洒落たMSに乗ってお出ましだな!」バヂバヂ
カミーユ「いいでしょ? 新型ですよ!」バヂバヂ
ジェリド「そりゃいいな! マラサイもいいMSだが、どうも物足りなくってな!」バヂィンッ!
カミーユ「アストナージさんがハイザックをリニューアルしましたよ! 持って行きますか?」ガギィンッ!
ジェリド「お、いいのか? んじゃアーガマまで吹っ飛ばしてくれ!」ピシュピシュン
カミーユ「やられたフリですね。了解……ですっ!」
ガシャァァンッ!
ジェリド「ウワーヤラレター(棒)」ピューン…
アーガマ「」ドガシャーン
デッキニマラサイツッコンデキタゾー
カミーユ「ふう……ジェリド中尉、強いから『フリ』も大変……(ピシュピシュン)わわっ!?」
「お前! よくもジェリド中尉を!」ピシュピシュン
「落ちろ!」ピシュピシュン
カミーユ「わわわっ!? ジェリド中尉は無事だっての!」ゴォォォ
ジェリド(あ、やべ……まあ、カミーユの相手してりゃあいつらも無事か)
クワトロ「そこっ!」バシュバシュン
ドガァァン!
クワトロ「バリュートが残るように攻撃するのはちと骨だが……ジャブローに何があるかわからんからな」
雷「深海棲艦が出やすくなるのは嫌だもんね」
クワトロ「そういう事だ……次!」バシュバシュン
>アーガマ MSデッキ
ジェリド「アストナージさんよ! こいつにゃバリュートついてないが大気圏突入は出来るのか!?」
アストナージ「出来んことはないがコクピットがサウナみたいになるぞ! フライングアーマーの予備あるから使え!」
ジェリド「ありがてえ! しかし、技術流出とか気にしなくていいのか?」
アストナージ「あんたと、クワトロ大尉と、カミーユと、ガトー大尉くらいしか使いこなせない技術、ティターンズに使いこなせると思うか?」
ジェリド「あー……まあ、シロッコ大尉なら、とは思うが、クワトロ大尉と雷が相手じゃなあ……」
アストナージ「だろ? だからあまり心配してない。さ、怪しまれない内に出た出た」
ジェリド「へいへい……マラサイは置いてくぜ。変な改造するなよ」
アストナージ「気分次第かな」
ジェリド(マラサイ……泣いてないよな?)
ジェリド「ったく……ギラ・ドーガだったか? またよろしくな……行くぜ!」
ゴォォォォ
ハイザックでギラ・ドーガに改造だからマラサイはギラ・ズールに改造されたりしてww
あと母親が開発に携わったのに息子が乗るってF91、V2みたいな感じの受領だなこのスレのΖ
ってかガンダムエースの漫画でさえニューホンコンで受領だからそれより早いよwwwwww
ユニコーンの描写でギャプランとバイアランとかは現状の技術を組み込んだだけで一線級の中々な壊れ機体だと判明したからなー
>ジェリド「アストナージさんよ! こいつにゃバリュートついてないが大気圏突入は出来るのか!?」
>
>アストナージ「出来んことはないがコクピットがサウナみたいになるぞ! フライングアーマーの予備あるから使え!」
注:ギラ・ドーガに大気圏突入能力はありません
>>46
カミーユ「このMS、かーちゃんが弄ってたんだな……」Zナデナデ
>>48
Zだって、あの時代でも高性能機だよ。
でなきゃ簡易量産機なんか作らん。
つうかフルサイコフレームZなんて、下手すりゃスイカバー使いたい放題なんじゃ……。
クワトロ「さて、そろそろ離脱限界点だが……(ピキィィィン)っ! 来るか! 侵海MS!」
雷「!! 下から上がって来るわ!」
ズォォォォォォ…
ビシューッ! ビシューッ!
クワトロ「また、ずいぶん大量に現れたな……大気圏に突入する前に数を減らす!」
雷「リックディアス、行くわよ!」
リックディアス(サイコフレーム励起)「」フィィィ
ゴォォォォッ!
今回はここまで。
次はジャブローか……頑張ります。
では。
>>67
「俺の名はアッグ」
「ジュアッグ」
「アッグガイ」
「ゾゴック」
「「「「特務MS隊攻撃!!」」」」
クワトロ「ソードブレイカー」
「「「「ぎゃあああああああ!!」」」」
が真っ先に思い浮かんだぞ、どうしてくれる
いきます。
※※※※※※
ギラ・ドーガ(フライングアーマー)「」ゴォォォォ
ジェリド「おお、こりゃ動き易くていいや……」
ビシューッ! ビシューッ!
・機動ジ級×複数
・機動ザ級×複数
ジェリド「っとお! 早速お出ましかよ、バケモンども! 食らっときな!」ガガガガガガ!
ドゴォォォン
ジェリド「よっしゃ。ビームマシンガン、使えるな……張り切って行くぜ!」ゴォォォォ
ピシュピシュン ピシュピシュン
「うわあぁぁぁっ!? またあの怪物MSだっ!?」
「くそっ! 来るなっ!」ピシュピシュン
カミーユ「おい! あんまり下に降りたら……!」
バシャンッ
「し、しまった! バリュートのオートセンサーが!」
ビシューッ! ビシューッ!
バズンッ
「バリュートが、破れ……うわあぁぁぁっ!?」
カミーユ「まずい! 間に合えっ!」ガシュンッ ゴォォォォ
ガシャンッ
「あ、あれ……? 俺、何で……」
カミーユ「大丈夫か!? そのままウェイブライダーの上に乗っていろ!」
「エゥーゴのパイロット……何で、助けて……?」
ジェリド「いいからそのまま乗ってろ。カミーユ、ウチのもんが世話になったな」
「ジェリド中尉!? ご無事で!」
カミーユ「いえ。大したことでは」
エゥーゴ兵(ネモ)「こっちだ! フライングアーマーに乗れ!」
ティターンズ兵(ハイザック)「あ、ああ……」
ジェリド「ティターンズ各機! この状況じゃ敵も味方もねえ! エゥーゴの突入装備に2ケツさせてもらえ! バリュートも外せ! とにかく生き残るんだ!」
「「り、了解!」」
艦長「ジェリド中尉! 貴様勝手な真似を……っ!? バ、バケモノがこっちに!? うわあぁぁぁっ!」
ドゴォォォン…
ジェリド「あーあ……期せずして捨て駒になっちまったか……合掌。全員、あーなりたくなかったら遠慮せず乗せてもらえよー」
「「了解っ!!」」←真剣
クワトロ「……ジェリド中尉、なかなか面白いパイロットになったな」
雷「ティターンズの人も協力してくれたら心強いわね!」
クワトロ「ああ、それにこれで侵海MS相手に専念出来る……雷、力を貸してくれ。ソードブレイカーで一気に数を減らす」
雷「うん! 私の力が要るなら、いっぱい頼っていいからね、大尉!」
クワトロ「ああ……頼もしいよ」
クワトロ(感覚が拡大していく……宇宙の恐ろしさを、より鋭敏に感じる……だが、それに抗う力もまた感じる。命の力、その鼓動……雷が、私に気づかせてくれた力を!)
クワトロ「ソードブレイカー、広域展開……暴れろ! ソードブレイカーッ!」
リックディアス「」カシュン シュパパパ
キキキュイン キキキュイン キキキュイン
ズガガガガッ
ズガガガガッ
ヴォン…ッ!
クワトロ「サイコフレームブレード、高出力励起!」
雷「いっけ――――っ!」
シュババババババババッ!
ドガガガガガガガァ--ンッ!
ジェリド「うっはぁ……クワトロ大尉、なんかますます強くなってないか?」
カミーユ「正直、雷とタンデムしてる時の大尉には絶対に勝てる気がしません。まあ、大尉一人でもほとんど勝てませんけど……」
ジェリド「だよなぁ……(ピシュピシュン)うおっと! 第二陣のお出ましだ!」
カミーユ「今度も多いな……突入の摩擦熱で動き辛いし……よし、なら!」
ジェリド「カミーユ?」
カミーユ「メガ・ビームシールド展開! このまま蹴散らしてやる!」
ヴォォ…ンッ!
カミーユ「行けっ! ゼータ!」
ジェリド「ちょ、待て……っ」
「わあぁぁぁっ!? ジェ、ジェリド中尉ーっ!?」
ズガガガガガガガァ-ンッ!
ジェリド「ウチのもん乗っけてんだから自重してくれ……って、遅いか……」
「だ、大丈夫なんでしょうか?」
ジェリド「カミーユ……あのエゥーゴのパイロットの腕はピカイチだからな、しがみついてりゃ平気だろ」
「あの、ふり落とされたら……」
ジェリド「……あいつが根性見せることを祈っとけ」
「し……死ぬかと思った……」
カミーユ「えっと……すいません、つい……」
クワトロ「もう少し冷静にな」
カミーユ「はい……」
ジェリド「とりあえず、増援は止まったみたいだが……ジャブローにいるはずの部隊から、援護も連絡もありゃしねえ……下手すりゃ全滅したか、最悪……」
「さ、最悪とは?」
ジェリド「……侵海MSとして取り込まれてる、かもな」
「「うげっ!?」」
カミーユ「……予想が外れていて欲しいですね」
クワトロ「……電離層を抜ける。目視でジャブローの様子が分かるはずだ」
雷「っ!? 大尉、あれ……っ!」
クワトロ「っ! 何だと……!?」
《黒い霧に包まれたジャブローの森》
《木々に絡み付き蠢く触碗》
《所々、不気味に赤く光る大地》
《群れを成す侵海MS》
カミーユ「まさ……か……ジャブローそのものが……!」
ジェリド「丸ごと深海棲艦になってやがるのかよ……っ!」
クワトロ「……こうなってはジャブロー制圧、などは意味は無い。目的を果たし次第、脱出すべきだ」
カミーユ「も、目的って……この状況で何を!?」
クワトロ「ジャブローを深海棲艦化させている『核』となる存在がいるはずだ……そいつを叩く」
ジェリド「そっちはクワトロ大尉に任せていいですか? 俺は生き残りがいないか探して見ます……なんせジャブローは広大だ、こんな状況だとしても、運のいい奴らなら無事でしょう」
クワトロ「うむ。レコア少尉が消息を絶ったのも気掛かりだ……見つけたら保護してくれ」
ジェリド「あの威勢のいい姉ちゃんですね。了解です」
カミーユ「あ、あの、俺は……」
ジェリド「俺のサポートを頼めるか? 人手は必要だし、出来れば生き残りを脱出させる輸送機なんかも探したい。お前の新型は足も速そうだし、都合がいい」
クワトロ「そうだな、こちらは私と雷で十分だ」
カミーユ「りょ、了解!」
クワトロ「では、先行する……エゥーゴ各機! 生存者の捜索及び保護を行え!」
「「了解!」」
クワトロ「よし、行くぞ」
雷「うん! カミーユくんも、ジェリドさんも頑張って!」
リックディアス「」ゴォッ!
ジェリド「よし、ティターンズ各機も生存者の捜索だ! この状況だ……エゥーゴの連中とキチッと協力して、ケンカなんざするんじゃねーぞ!」
「「了解!」」
ジェリド「ん……? どうした、カミーユ?」
カミーユ「いえ……クワトロ大尉も、ジェリド中尉もテキパキ判断して……俺は、どうすればいいかわからなかったのに」
ジェリド「まあ、カミーユは士官学校出た訳じゃないしな……気にすんなって、俺もクワトロ大尉もやれることやってるだけだよ。さ、それより急いで捜索しねえと、せっかくの生き残りも間に合わなくなっちまうぞ!」
カミーユ「はい!」
>ジャブロー 地下施設
・水機ズ級(ズゴック)×複数
ズ級5「!」ピシュピシュン
ズ級11「!」グワッ
クワトロ「ズゴックタイプか……すまんが、成仏してくれ!」バシュバシュウン
ズ級8「!?」ドガァァァン
ズ級13「!?」ドガァァァン
クワトロ「よし。さて……ジャブロー中枢はこちらだったな」
雷「分かるの?」
クワトロ「以前、潜入するために地図を頭に叩き込んだからな……意外と、覚えているものさ。雷は、何か感じるか?」
雷「うん……今向かってる先に、強い力を感じるわ」
クワトロ「ならば正解のルートらしいな……(ピキィィィン)ん?」
雷「何かあった?」
クワトロ「うむ……あの、建物に……そこだっ!」ヴォンッ…ドガッ!
クワトロ「……どうだ?」
雷「えっと、ズーム、ズームっと……あ、レコアさん! ……と、知らない人」
クワトロ「こちらで見つけてしまったか」
レコア「クワトロ大尉と雷ちゃんね……助かったわ」
カイ「あ……あんなギリギリの位置にビームサーベル突き立てんじゃねえ! 鼻がちょっと焦げたぞ!」
レコア「あら、触手に絞め殺されそうになってたのに、ずいぶんな言い種ね」
カイ「はん……あんただって、アキハバラ・ドウジンショップのポルノコミックみたいになりかけて……(チャキッ)オーケー、俺が悪かった」
レコア「賢明ね」
カイ「ジャーナリストのカイ・シデンだ……よろしくな、シャア・アズナブル?」
クワトロ「あまり苛めないでくれ……クワトロ・バジーナ、そういうことにして置いて欲しい」
カイ「……へえ。もうちょいピリピリした奴かと思ったが……噂もアテになんねえな。それに……」チラ
雷「カイ・シデン……紫電改? 空母のお姉さんたちに紹介したら喜ぶかなぁ?」
カイ「……まさかロリコン趣味があったとはね」
クワトロ「……さてね。否定も肯定もせんよ」
レコア「カイさんの気は済みました? それより大尉、ジャブローの人員が交換されていた理由が分かりました。核爆弾でティターンズの障害になる人間もろとも、ここを焼き払うつもりなんです」
クワトロ「何!?」
カイ「冷たいねぇ……ま、そういうこった。つーわけで脱出の足になってくれんかね?」
クワトロ「……だが、そうなるとここの深海棲艦はますます強化される……核による犠牲者……『ジャブローの森』と言う命の怨念を吸ってな。それを防ぐには深海棲艦の中枢を叩くか、核の起動を止めるしかない」
カイ「マジかよ……」
レコア「でも、爆弾はもうカウントダウンに入ってるはずよ……往復してる時間はないわ」
クワトロ「仕方ない、手狭になるがリックディアスに乗って……」
雷「っ! 大尉! 新手が!」
ズ級「」ガキュン
クワトロ「ちいっ! 面倒な時に……っ!?」
ズドシュッ!
ズ級「!?!?」ドガァァァン
雷「え? あれは……同型? でも色が……」
カイ「同士討ちか!?」
クワトロ「お前は……」
・水機ズ級flagship(シャア専用ズゴック)
ズ級fl「」ヴォンッ
>ジャブロー 滑走路
ジェリド「円陣を組んで輸送機を守れ! 一体も通すなよ!」ズガガガガ
カミーユ「居住区は侵食が少ないのが幸いでしたね」バシュバシュウン
ジェリド「ああ……おいそこの奴! 心配しなくても全員逃がしてやるから割り込みするんじゃねえ! あぁ? てめえがティターンズだろうが連邦高官の息子だろうが関係あるか! ガタガタ抜かすとギラ・ドーガの頑固なシミにしてやんぞ!」
カミーユ「ジェリド中尉、それはギラ・ドーガがかわいそうです……(ピキィィィン)っ! 新手……地下からか!」
ボゴォッ
・潜地アッ級(アッグ)
・砲機ジュ級(ジュアッグ)
・猟機ゾ級(ゾゴック)
・鞭機GUY級(アッグガイ)
アッ級「AAAAAG!!」
ジュ級「JUUUUAG!!」
ゾ級「ZOOOOOGOK!!」
GUY級「Hey boy.Shall we play?」
「「「「UUURAAAA!!」」」」
カミーユ「動きが遅い! メガ・ビームシールド展開!」
「「「!?」」」
GUY級「Oh」
カミーユ「お前らは電子レンジの中のダイナマイトだ! シールド・プラズマリーダー!」
バリバリバリバリバリバリィッ!
「「「!?!?」」」ドガドガドガァァァン
GUY級「Nice play」ドガァァァン
ジェリド「カミーユ! 大丈夫か!?」
カミーユ「ええ、なんとか…………何だったんだ、あいつら」
※>>69があんまりツボだったんで使わせてもらいました。感謝。
ひとまずここまで。
また昼か夜に続きを。
では。
※Zガンダムのメガ・ビームシールドはV2ABを参考にしたビット展開式です。分かり辛かったら申し訳ない。
>>36>>37
ヒルダ「新素材のガンダリウムタイト・オリハルコンポジットよ」
ヒルダ「ビームエネルギーをリフレクターする機能があるわ」
ヒルダ「オリハルコンの特性も採り入れたからある程度の自己修復も可能ね」
ヒルダ「大事な息子が乗るんだもの、これくらいは親として当然よ」
いきます。
※※※※※※
>ジャブロー地下
レコア「……襲って、こない?」
カイ「どういうこった?」
ズ級fl「……」
雷「大尉、このMS……」
クワトロ「ああ……お前は、私の乗っていたズゴック、なのだな」
ズ級fl「っ」ヴォンッ
カイ「……なるほど、この趣味の悪い赤。間違いなくシャアのMSだ」
ズ級「……っ」ガキュン
カイ「うおっとお!? な、何だよ、やっぱ敵じゃねえか!」
レコア「馬鹿でしょあなた……自分のご主人様を晒されて、怒らないわけないでしょ」
雷「そうよ! 大尉は赤色がこだわるくらいに好きなところが可愛いんだから!」
カイ「シャ、シャアを可愛いだと!? どんだけ大物なんだ、この娘っ子は……」
クワトロ「……お前は、侵海MSとなって尚、まだ私に忠義を尽くすと言うのか? お前を置いて、さっさと宇宙に上がった私を」
ズ級fl「っ」ザ…ガシュン
レコア「……膝まづいてるわ。まるで主に仕える従者みたいに」
カイ「……けっ。シャアにんなことすんのはMSくらいだろうよ」
雷「……大尉、この子も大尉の役に立ちたいのよ。私、解る……私と、おんなじだもの」
クワトロ「そうか……ありがとう、ズゴック。ならば、この二人を安全な場所……仲間の元へ送ってくれるか?」
ズ級fl「っ!」ガシュイン
クワトロ「エゥーゴの識別信号を送るぞ……よし、受け取ったな。レコア少尉、カイ君、ズゴックに乗って地上に脱出してくれ。そこで仲間に核のことを伝えて欲しい」
レコア「了解です」
カイ「これのコクピットに乗るのかよ……食われたりしねえだろうな?」
レコア「……いい加減にしないと簀巻きにして吊るして持って行くわよ?」
カイ「冗談だっての!」
>ジャブロー 地上施設
ザワザワザワザワザワ
カミーユ「MSだけじゃなく、木や草まで襲ってくるなんて!」バシュバシュウン
ジェリド「水や空気まで汚染されてないだけマシって考えるしかねえ!」ガガガガガ
カミーユ「こんな状況が世界中に広がるってのか……冗談じゃない!」ズバシュ
ジェリド「ああ、全くだ! だからこそ……(ビーッビーッ)っ! ティターンズの識別信号……生き残りがいたか! 救出に行く! カミーユ、ここ任せるぞ!」ゴォッ
カミーユ「はい! お気をつけて!」
>森林地帯
ピシュピシュン ピシュピシュン
「来るな来るな来るなぁ! バケモノめぇっ!」
「退けぇ! 俺は逃げる! こんなところで死んでたまるかぁ!」
女性兵(ハイザック)「待て! 今、戦線を崩したら……(ガシャアン!)キャアッ!」
「はっ! てめえみたいな石頭は囮にでもなってりゃ……(ドスゥ!)……あが、え?」
ドガァァァン
「あはははははははは! 死ね死ね死ねシネシネシネシネシ(ザシュ)へ?」
ドガァァァン
女性兵「あ……ああ……」カタカタ
ザ級「」ザッシュザッシュ
ジ級「」ザッシュザッシュ
ズ級「」ザッシュザッシュ
女性兵(誰、か……助け……て……)
ズガガガガガガガガガッ!
ドガガガァァ--ンッ!
ジェリド「ちいっ! 間に合ったのは一人だけか! そこのハイザック、無事か!」
女性兵「え……あ?」
ジェリド「無事なら返事!」
女性兵「は、はい! 生きてる!」
ジェリド「よし、フライングアーマーの後ろに乗れ。脱出用の輸送機の場所に向かう」
女性「あ、ありがとう……えっと……」
ジェリド「ん? ああ、俺はジェリド。ジェリド・メサだ。あんたは?」
マウアー「マウアー……マウアー・ファラオ」
※マウアーは27才説と17才説がありますが……17才でいきます。口調もそれっぽく。
ピシュピシュン
ドガァァァン
ピシュピシュン
ドガァァァン
カミーユ「ふう……切りがないや」
ハロ「ハロ、カミーユ、ガンバレ」
カミーユ「ああ、ありがとよ……そうだ、俺はヲ級に平和な世界を見せてやるって約束したんだから……へばってなんか、いられないよな!」バシュバシュン
エゥーゴ兵「カミーユ少尉! ジャブロー内からエゥーゴの識別信号が!」
カミーユ「え、クワトロ大尉かな……? じゃ、ない!? ズゴックタイプの侵海MS!?」
ズ級fl「」ガシュイン ガシュイン
レコア(通信)『こちら、エゥーゴのレコア少尉です。この侵海MSは敵ではありません』
カミーユ「レコア少尉! ご無事で!」
レコア『あら、カミーユね。ちょうど良かったわ、急いでジャブローから逃げないといけないの』
カミーユ「え? そりゃまあこんな状況じゃ……」
ジェリド「おーい、カミーユ! 戻ったぞー」
マウアー「これがエゥーゴの新兵器……すごい」
レコア『あら、ジェリド中尉も来てたのね。まとめて説明するわ』
最近寝落ちが増えたな……無理すんなよ
寝落ち申し訳ない。
>>133
お気遣いありがとうございます。
※※※※※※
>ジャブロー 地下施設
ゴォォォ
雷「……MS、襲って来なくなったわ」
クワトロ「中枢に近い証拠だろう。核も同じ場所にあるとすれば、近くで戦闘して誘爆などは避けたいだろうしな」
雷「え? でも、ここの深海棲艦の目的も爆弾の起動なんじゃ……」
クワトロ「マハルコロニーを覚えているか? ソーラレイの膨大なエネルギーを掌握し、侵海MSの意志の統一を行うのに時間がかかったからこそ、私たちとシーマ中佐は奴がコロニーレーザーを発射する前に間に合った……天然の核シェルターであるこのジャブローを吹き飛ばすほどのエネルギーだ。完全に掌握せねば、新たな深海棲艦を生み出す『場』もろとも消滅するだろうしな」
雷「そっか、それまでは刺激できないのね」
クワトロ「ああ……爆発までのタイムリミットに、我々とジャブロー、どちらが間に合うか…………よし! あの隔壁の向こうだ!」
雷「刺激しちゃいけないなら、ビーム以外で……ソードブレイカーね! 行って!」
キキキュイン キキキュイン
ドスドスドスッ!
チュィィィィィィィン
ガッ…ゴォォン
《機械的な触手で埋め尽くされた中枢部》
ジャブロー棲機「FUUUUゥゥゥゥゥゥ…………!」
《オレンジ色に脈動する、雑多な機械を寄せ集めたジャブロー棲機》
《時限装置の表示時間。残り17分》
クワトロ「……まずはおとなしくなってもらうが……少々手間取りそうだな」
雷「急がなくちゃ! リックディアス、気合いの入れ所よ!」
ガキュンッ!
リックディアス(サイコフレーム完全解放)「」コォォォォ
>ジャブロー 地上施設
カミーユ「核爆弾、ですって……!?」
レコア「ええ、起動するのを確認したわ。その後捕まって……まさかジャブローが深海棲艦化するとは思わなかったけど」
ジェリド「そういう事かよ! バスクのクソッタレめ!」
マウアー「それが本当なら、私たちは……」
ジェリド「ティターンズにとって邪魔な奴、無用な奴……『死んでくれたほうがいい人間』をまとめて始末する積もりだったんだよ! あのタコ野郎!」
カイ「怒るのはいいから、早く逃げようぜ。命あっての物種だ」
カミーユ「でも、クワトロ大尉と、雷がまだ中に……俺、行きます!」
ジェリド「待て! 今行っても脱出には間に合わない! クワトロ大尉を信じて、俺たちは生き残った人間を確実に脱出させるべきだ!」
カミーユ「それは……でも……」
マウアー「しかしジェリド中尉、この敵の数では、輸送機は撃ち落とされるのでは……あら?」
ジェリド「どうした? ん……森が、動きを止めた? MSも退いて……」
ズゥゥゥン……ッ!
ズズゥゥゥン……ッ!
カイ「な、何だ!? 核が起動したのか!?」
カミーユ「いえ……これは、ジャブローの奥から……? クワトロ大尉の、戦闘の余波!?」
ズドォォォンッ!
ジャブロー棲機「GYAァァァァAAAAOOOOォォォッッ!」
クワトロ「ビームが使えないなら……マニピュレータで殴ればいい!」
雷「サイコフィールドパンチよ! いっけ――!」
ズドォォォンッ!
ズドォォォンッ!
カミーユ「まさか……侵海MSが退いたのは……」
ジェリド「『ジャブローの全戦力<クワトロ大尉と雷のコンビ』ってジャブローが判断したってことか……」
レコア「……もうあの人たちだけでいいんじゃないかしら。脱出の準備、進めましょ」
マウアー「ジェリド中尉、あのズゴックタイプが先程から見当たりませんが」
ジェリド「あん? 本当だ……どこ行きやがったんだ?」
ジャブロー戦ではもう百式乗ってたっけ
この話だとZにリソース割いて開発が遅れてるのかね
>ジャブロー中枢
ジャブロー棲機「OOOO……ォォォ……」
クワトロ「……ふう。ようやく止まったか」
雷「爆弾は……あと8分!」
クワトロ「く……脱出だけならギリギリだが……このままではジャブローがまた新たな深海棲艦の巣になってしまう……」
雷「何とかできないの?」
クワトロ「……動力炉を停止させれば、誘爆を防ぐことでジャブローの被害を最小限にできる。が、コンソールを弄るには時間が……」
ガシュン
ズ級fl「」ザッ
クワトロ「ズゴック! 何故ここに……まさか!」
ズ級fl「……っ」
クワトロ「お前が、動力炉を止めると言うのか!? 何故だ……何故、そこまで……」
雷「……大尉、もう時間がないわ」
クワトロ「…………くっ! ズゴック、頼める、か?」
ズ級fl「っ」キュイン
クワトロ「……脱出する! すまん、ズゴック……ありがとう……さらばだ!」
ゴォォォォォ…
――――大佐を、我が主を、頼む
雷「――っ! うん…っ! 大尉は、私が、守るから……っ! さよなら、ありがとう……!」
>>136説明不足だった……ort
ジェリドのセリフに追加です。
※※※※※※
ジェリド「『ジャブローの全戦力<クワトロ大尉と雷のコンビ』ってジャブローが判断したってことか……森やMSを操ってる力も全部本体に回さないと勝てないと……クワトロ大尉、マジで人間辞めちまったんじゃないか?」
ジャブロー 滑走路
マウアー「輸送機は順次発進! 敵が止まった今のうちに急いで!」
カミーユ「震動が止まった……大尉が、やったのか?」
ジェリド「っ! 動き出した! 本体に回ってた力が戻ってきたか! マウアー、状況は!?」
マウアー「輸送機はこれが最後の一機です!」
ジェリド「クワトロ大尉……まだなのか……仕方ない、発進させる!」
ゴォォォォ
カミーユ「っ! 来ました! リックディアス!」
クワトロ「間に合ったか!」
雷「エネルギー、限界近いわ……リックディアス、もう少し頑張って!」
ゴォォォォ
ガクンッ
クワトロ「っ! 推進剤が!」
ジェリド「クワトロ大尉! 手を!(ガシィ)おわっ!?」グラッ
マウアー「ジェリド中尉!(ガシィ)キャアッ!」グラッ
カミーユ「マウアーさん!(ガシィ)お……重っ! Z、踏ん張れ!」グィィッ
「「「「うわぁぁっ!」」」」
ドンガラガッシャーン
ジェリド「痛てて……流石クワトロ大尉、ご無事で何より」
クワトロ「ああ、何とかな」
雷「はう~目が回ってる~」
マウアー「うう、コンソールに頭を……」
カミーユ「早く退いてください! Zが動けません!」
カッ……!
ドゴォォォォォォォォ……ォォォッン
>輸送機 機内
マウアー「ジャブローが……」
ジェリド「……予想したより小規模だったのは救いか」
カミーユ「そうですね……あれ、クワトロ大尉? 何処に?」
雷「……大尉」
クワトロ「雷か……」
雷「あの子のこと?」
クワトロ「……ああ。わからないのさ……私はあいつにさして愛着があった訳でなし……ホワイトベースを追って宇宙に出たため、さほど長く乗った訳でもない。なのに、あいつは何故……」
雷「……大尉の為に、生まれたからよ」
クワトロ「何?」
雷「『シャア専用ズゴック』……なんでしょ? どれだけ短い間しか使われなくても……あの子は、大尉の為に生まれたMSだから。だから……侵海MSになっても、大尉の役に立てたことは……嬉しかったと、思う」
クワトロ「そう、か……」
雷「私も、大尉の為なら……」
クワトロ「雷」ギュッ
雷「ひゃっ?」
クワトロ「気持ちだけ受け取らせてくれ……君がララァのようになってしまっては、辛い。ズゴックも……状況がああでなければ、無事でいて、欲しかったのだ……」
雷「うん……ごめんなさい、大尉」
クワトロ「……疲れたな。少し、眠るとしようか」
雷「うん。私も……おやすみなさい……」
クワトロ「ああ……」
カミーユ「あ、ジェリド中尉。クワトロ大尉は……」
ジェリド「おっと。この先は通行止めだぜ」
カミーユ「えっ?」
ジェリド「戦士の休息ってやつさ。ゆっくりさせてやらなくちゃな」
クワトロ「すぅ……すぅ……」
雷「大尉……すぅ……すぅ……」
>>145
ホワイトベース→木馬
に変更で……ジオン所属の人間に連邦の正式名言わせるなとort
今回はここまで
大尉の新型は……まだ出せないかなぁ、トホホ……
ではー
ズゴックでこの忠誠心とか、
ルウムからの相棒のザクだったらどうなるんだ?
>>137
ジャブロー降下前に乗り換えてるはず
(確か9話だったかな?ジャブローの風は12話)
このSSだと既にZがロールアウトしてるしメタス共々要らん子だわな
デルタガンダム「主役は遅れてやってくるものさ」
百式「ぐぬぬ…」
誰か指摘してたけど特に触れられてなかったし、持ってるんだろうなぁ
>>170
出力も残弾数もライフルと変わりないから問題ない
百式、Zのと共通規格のEパックも使ってるし
むしろ予備をもう1本背中にマウントできるのは素晴らしい
>>172
サイコフレーム搭載時にライフルに換装したと言うことでお願いします……ガンダム戦は遠距離封じられる必要があったんで……ort
>>176
可能ではあります。アストナージがいますから……寄せられたアイディアはアムロ機とか新型に活かすつもりです。
いきます。
※※※※※※
>アレキサンドリア ブリッジ
バスク「生き残っただと! 馬鹿を言うな!」
ジャマイカン「し……しかし、確かにジャブローから離れる反応が……エゥーゴの反応と一致しているのは不可解ですが」
バスク「ええい、ならばすぐに追撃を出せ! エゥーゴと同行だと!? そんな裏切り者どもに容赦は要らん! 地上の戦力にすぐさま殲滅命令を……!」
ジャミトフ「そこまでだ、バスク」
ジャマイカン「こ、これはジャミトフ閣下!」
バスク「ジャミトフ……これは我々の領分だ! 政治家は口を出さんでもらおう!」
ジャミトフ「いいや、そうはいかん。此度のジャブローでの核の使用……許可も、報告も来てはいない。私はティターンズに強権を与えてはいるが、地球圏を汚す行為はするなと、最初に言ったはずだがな」
バスク「薄汚れたスペースノイドどもを相手に、手段を選んで戦争が出来るか!」
ジャミトフ「それを飲むと言うからお前を総指揮官に据えてやったのだ……30バンチでの暴走もある。いよいよとなれば、私はお前を解任せねばならん。それでもいいのか?」
バスク「く……だが、エゥーゴへの追撃は出させてもらうぞ! その際、裏切り者どもがどうなっても文句は言うな!」
ジャミトフ「ああ、そうしてくれ」
バスク「行くぞ、ジャマイカン!」
ジャマイカン「は? は……ははっ!」
ジャミトフ「……やはり、スペースノイドへの憎しみに凝り固まったバスクでは、この結果は当然か……だが、今少し……今少しの間、ティターンズは存続せねばならん……あの美しい星を蝕む、寄生虫どもを一掃するためには……!」
ジャミトフ「ジェリド・メサ中尉か……彼の行動はティターンズの目的とは相反するが……一度、会ってみるか」
>バスク 私室
バスク「くそっ! ジャミトフめ……! 核やコロニーの一つ二つが何だと言うのだ! スペースノイドに容赦は無用……それが分からんとは、あの偽善者気取りめ!」ダンッ!
『お怒りのようですな、大佐どの?』
バスク「む……貴様か。地上での首尾はどうだ?」
『ええ、先程もエゥーゴ系列の組織『カラバ』のアフリカ拠点を潰してきたところで……その様子ですと、私への任務が新しく出来たようですな?』
バスク「ふ、ふふ……流石だな。その通り……貴様には、ジャブローを脱出した裏切り者どもの始末を頼みたい。私の権限を使って構わん、好きに動け」
『了解……くくく、英雄候補が即座に裏切り者とは……いやはや、ジェリド中尉とやらも、貴方に目をつけられるとは運の無い』
バスク「余計なことは言わずともいい! 確実に始末しろ……いいな『タウ・リン』」
タウ・リン『もちろんですよ……バスク大佐』
>大型輸送機 アウドムラ機内
ジェリド「さぁて……これからどうすっかねえ……」
マウアー「そうね……」
カミーユ「あの、二人ともどうしたんですか?」
ジェリド「そりゃお前、ティターンズにうかつに戻る訳にいかなくなったからだよ。俺たちはバスクに捨て駒にされた……ノコノコ戻ってみろ。適当に冤罪かけられてバッサリだ。かと言ってバスクの悪行を告発しようったって、握り潰されるに決まってる」
カミーユ「じゃあ、エゥーゴに来たらいいんじゃ……」
ジェリド「ジャブローで一緒だった連中ならいいと言うかも知れないがな……エゥーゴの大半はティターンズだった俺たちを認めないだろう。個人単位だったエマ中尉とは訳が違う。二桁の大人数から成る部隊だからな……」
カミーユ「そんな……」
ジェリド「あーあ……ティターンズを牛耳って、バスクやらシロッコやらを鼻で笑ってやるつもりだったのによ……俺の野望もおしまいかぁ」
マウアー「くすっ……あなた、そんな事考えてたんだ。子供みたい」
ジェリド「んだよ。いいだろ別に……夢くらいでっかくてもさ」
マウアー「ごめん……でも、そういう真っ直ぐな人、私好きだな」
ジェリド「ありがとよ……まあ、グダグダ考えても仕方ねえ。成るようになるさ……メシでも食うか」
カミーユ「あ、それなら……」
雷「はーい! みんなちゃんと並んでー! おかわりもあるからねー!」
「なんで子供が……」
「でも可愛いぜ?」
「フハハ、エゥーゴに所属すればあの子の作る食事が食えるのだぞ?」
「「マジで!?」」
クワトロ「雷、追加上がったぞ」
雷「ありがと大尉! はい、待ってる人、どうぞー!」
「あれエゥーゴのエースの人だろ?」
「なんで厨房に……」
「フハハ、エゥーゴに所属すれば毎日クワトロ大尉て雷ちゃんのイチャイチャが見れるのだぞ?」
「「マジでっ!?」」
ジェリド「……仲いいなー」
マウアー「イメージ違うのね……」
カミーユ「深く考えないほうがいいです」
>フォン・ブラウン アナハイム系列工場
ギギギギ
ガンガンガンガン
ヒルダ「フレームと外装の兼ね合いは良好ね……あとは……」
アストナージ「どーも、ヒルダ婦人」
ヒルダ「あら、アストナージさん。もう月に帰って?」
アストナージ「ええ、なんとか一段落ついたので……それで、大尉の機体をウチのスタッフ連れて手伝おうと思いましてね」
ヒルダ「助かります。アナハイムから諸々の専門家に来てもらったんですけど、それでもなかなか……」
アストナージ「ちょいと拝見……なるほど、フル・サイコフレームですか。エンジンは……SEジェネレータ? 確か、企画段階で封印されたって言う……」
ヒルダ「ご存知でしたか。『プロジェクト・ソード』のスタッフにも来て頂いたんですが……それでも、完成型テスラ・ドライブの力を引き出せなくて……」
アストナージ「うーん……大尉に怒られるかも知れないけど、このエンジンプラン、使ってくれませんか?」
ヒルダ「っ! これは……!」
アストナージ「ダウンデッド式核融合炉も考えてみたんですが……大尉の機体にゃパワー不足です、バカ出力のこいつを使うしかないでしょう。幸い、Δプランは一度可変構造を破棄したお陰で、耐久性は高いですから」
ヒルダ「ありがとうございます。これで、完成も早くなるかと」
アストナージ「リックディアスの限界も近いですからね……雷と相乗りするようになって、大尉の技術は日増しに上がっています。もうすぐ、機体が悲鳴を上げちまう……それには百年、下手すりゃ千年先でも通用するMSを作らないと……」
アストナージ「コードネーム『Δ-100Gz』……俺たちはとんでもない怪物を産み出しちまうのかもしれないな……」
>アウドムラ 機内
クワトロ「さて……我々エゥーゴはこのままヒッコリーにあるスペースポートから宇宙に帰還する人員を送り出しに向かう。さらにその途上で支援組織『カラバ』と合流し、残った人員と共に地上での活動に入る訳だが……」
ジェリド「俺たちティターンズの扱い、ですね」
カミーユ「……いっそシラを切って一緒に行動すれば……」
マウアー「そうもいかないわ……カラバっていう組織と合流するなら、なおさらよ」
クワトロ「…………いっそ、こちらからティターンズに接触してみるか」
ジェリド「っ!? 正気ですか!?」
クワトロ「ジェリド中尉やマウアー少尉のような人間も、ティターンズにいない訳ではないだろう……そういった人物に繋ぎが取れれば……」
『その必要はないな』
クワトロ「っ!? 通信機が勝手に!?」
ジャミトフ(通信)『アウドムラ、スードリはティターンズが接収した機体だ……非常・秘匿通信の機能くらいは仕込んでいる。エゥーゴの面々には初めましてだな。私がティターンズ総帥、ジャミトフ・ハイマンだ』
カミーユ「この人が……!」
クワトロ「……随分大胆な接触ですな。降伏でも勧告しに?」
ジャミトフ『ふん。思ってもいないことを口にするな……ジェリド・メサ中尉以下、ジャブローを脱出したティターンズの人間の身柄は私が預かる。希望するならそれ以外の連邦の兵もな』
ジェリド「っ! それは……一体……」
ジャミトフ『単純な理由だ。バスクの強行策で我々は有能な人間を失うばかりか、エゥーゴに奪われようとしている……それを防ぎたいだけだ。引き渡しに応じるなら『私の管理の及ぶ限り』追撃はしない。永久的ではないがね』
クワトロ「……理由としては納得は可能です。しかし、保証がない。ティターンズ兵たちの安全も」
ジャミトフ『…………ふん。兵の安全、と来たか。交換条件でも出そうと言うなら叩き落としてやったものを……よかろう、北米基地での補給を融通してやる。そこを出るまで、一切手は出さん……しかし、バスクの行動までは縛れんぞ。あれは、狂犬の類いだ……お前たちで何とかするがいい』
クワトロ「……だ、そうだ。ジェリド中尉、どうする? 現状、ティターンズで決定権を持つのは君だ」
ジェリド「お、俺は……」
マウアー「ジェリド……」
カミーユ「ジェリド中尉……」
ジェリド「俺は……ティターンズが、ただスペースノイドに横暴を振るうために出来た組織じゃないって……信じたい。ジャミトフ閣下! 俺はあなたに聞きたい! 何故ティターンズは結成された! こんな……憎しみを広げ、地球を汚すだけの組織をあなたは作りたかったのか!」
ジャミトフ『……その答えを知りたくば、戻ってくるがいい。後悔しても、知らんがな……』
プツン
カミーユ「ジェリド中尉……」
ジェリド「……カミーユか」
カミーユ「信用、できるんですか? あの人を」
ジェリド「さあな……けど、ティターンズを結成するために、バスクを狂犬とわかってまで引き入れたんだ……なにか、強い思いがあるのは間違いないんだ……俺は、それを聞いてみたい」
カミーユ「強い思い、ですか……」
ジェリド「まあ、北米基地までは一緒なんだ。仲良くやろうぜ」サッ
カミーユ「……はい!」ガシッ
ジェリド「よし! 早速シミュレーター使って勝負だ! 負けた方は雷のケーキ没収!」
カミーユ「ええっ!? じ、冗談じゃありません! ボコボコにさせてもらいますよ!」
ジェリド「上等! 返り討ちにしてやんよ!」
レコア「男の子ねえ」
マウアー「でも、素敵ですよ」
レコア「ジェリド中尉が?」
マウアー「そ、それは、その……っ」
レコア「……女の子ねえ」
今回はここまで。
うむぅ……煮詰まってます……gdgdになってたら申し訳ない。
あと次元連結システム(漫画版)ではないので雷の貞操は安全です。
では。
煮詰まったら日常編だ!
つーわけで、いきます。
※※※※※※
※「束の間の平穏を得たクワトロたち……アウドムラ及びスードリはヒッコリーへの進路を取り、航行していた」
キャーコスギサーン
>アウドムラ 機内
雷「んっしょ、んっしょ……」キュッキュッ
クワトロ「雷? なぜ掃除を?」
雷「あ、大尉。アウドムラがね、前に使ってた部隊の人たちから、あんまり掃除とかしてもらってないって言うから……可哀想だから、キレイにしてあげようって思って」
クワトロ「ふむ、地上で世話になる機体だからな……私も手伝おう」
雷「ありがとう、大尉!」
ゴシゴシ
キュッキュッ
カミーユ「あーもう、また負けた……あれ?」
ジェリド「ふざけんな。なんだあのえげつない戦い方……ん?」
「「なんで掃除を?」」
クワトロ「うむ、実はな……」
>スードリ 機内
「あれ? ジェリド中尉、アウドムラにいたんじゃ」
ジェリド「おう、実はアウドムラの大掃除をすることになってな。スードリもついでにやっとこうと思ってな」
「掃除……ですか」
ジェリド「アウドムラはろくに掃除も整備もしてなかったらしいからな……スードリも、途中でエンジントラブルで墜落、なんて嫌だろ?」
「すぐ掃除と整備に入ります!」
「どうりで空調がなんか匂うと思ってたんだよ!」
マウアー(三角巾&割烹着)「ジェリド中尉、ではこちらも始めましょう」
ジェリド「ああ……なんだよ、その格好」
マウアー「雷という子から、掃除ならこのスタイルだと……」
ジェリド「間違いじゃないんだろうが……ま、いいか。結構似合ってるぜ」
マウアー「あ、ありがとうございます」
「嫁だな」
「嫁と旦那だな」
「うむ、眼福だ」
ジェリド「お前らくだんねえこと言ってないで早く掃除しろや!」
「「「へーい」」」
>食堂
雷「アウドムラに保管されてる食材って、ずいぶん多いのね」
クワトロ「ガルダ級輸送機はそれ自体が移動基地としてシャトル発射も担う、ハブ・ステーションとしての役割もある。航行も地球を数周することを念頭にしているからな……備蓄も補給無しで一年間保つようになっているようだ」
雷「腕の振るい甲斐があるわ!」フンス
クワトロ「それは楽しみだ」
ジェリド「あ~、ちょっといいッスか?」
クワトロ「どうした、ジェリド中尉」
ジェリド「いえ……スードリのクルーに料理の上手なやつが皆無でして……雷に作ってもらえたら連中も喜ぶと思うんですが、頼めませんか?」
クワトロ「どうする?」
雷「おいしいご飯が食べられないのは可哀想よ! お手伝いさせてもらうわ!」キラキラキラキラ
ジェリド「眩しい! 雷のやる気が溢れてマジ眩しい!」
雷「みんなもっと私に頼っていいのよ!!」ビカーッ
クワトロ「雷! わかったから光るな!」
ジェリド「目がー! 目がー!」
>MSデッキ
カチャカチャ…
カチャカチャ…
カチャ…
整備兵「…………っ駄目だぁ! さっっっぱりわかんねえ!」
「お前もかー」
「やっぱりなー」
カミーユ「……そんなに難しいですか? Zの整備」
整備兵「規格パーツ交換だけで精一杯だよ! これ開発した奴は人間じゃねえよ!」
カミーユ「俺の母さんなんですが……」
「「「あんたの母ちゃんバケモノか!?」」」
ジェリド「おーい、俺のギラ・ドーガはどうだー?」
整備兵「Zとどっこいどっこいですよ! 大半が流用パーツなのに、なんであんな性能が出るんですか!?」
ジェリド「組み上げた人間がぶっ飛んでるからなあ……」
カミーユ「ちなみにクワトロ大尉のリックディアスは……」
「「「ありゃもう異次元のMSです」」」
>食堂
ジュージュー
ジェリド「へえ、今日は鉄板焼きそばですか……ヘラ捌き、上手いですねクワトロ大尉」
クワトロ「存外、料理は私に合っているようだ……紅ショウガと七味はどうするね?」
ジェリド「普通で」
クワトロ「……残念だ」
雷「大尉、野菜とお肉切ってきたわ!」
クワトロ「ああ、ありがとう」
カイ「……赤い彗星のシャアが額に汗して焼きそば作ってるなんざ、なあ……週刊誌にでも売り込んでみるかね」
雷「カイさん! ボーッとしてるならお皿出してよ! 待ってる人多いんだから!」
カイ「い、いや俺はジャーナリストだから……」
雷「怠けてるならご飯抜きにするわよ! お皿出して!」
カイ「イエスマム!」
レコア「雷ちゃんの前じゃ、カイさんも形無しね」
マウアー「この焼きそば、美味しいです」
カミーユ「ゲホゲホッ! 七味かけ過ぎた……」
>食堂
雷「じゃーん! 今日のデザートはクランベリーのタルトよ!」
ヒャッホー
イエー
イカズチチャンサイコー
雷「どうかしら、大尉?」
クワトロ「うむ……うむ……美味い。雷のケーキを食べられる私は幸せ者だ」
雷「えへへ……嬉しいなあ」
カワイイー
デレタイイモエー
ジェリド「おーおー、ノロケてくれちゃって……いや、しかしホント美味いわこのケーキ」
マウアー「そうですね……」
ジェリド「どうしたマウアー? クランベリー嫌いか?」
マウアー「い、いえ。そんなことは」
後日……
>厨房
雷「さーて、今日のメニューは……」
マウアー「あの、少しいいかしら?」
雷「マウアーさん?」
>食堂
カミーユ「あれ、今日は抹茶ケーキですか。いつも赤系統なのに……」
ジェリド「お! 俺結構好きなんだよこれ」
雷「それなんだけどね、今日はマウアーさんが作ったの!」
ジェリド「マウアーが?」
マウアー「その、大半、雷ちゃんに手伝ってもらったんですが……」
ジェリド「へえ、んじゃ早速…………うん、美味い! マウアー、いい腕してんじゃねえか!」
マウアー「あ……! 喜んでもらえて、良かったです」
雷「あ、大尉にはこれ。さくらんぼの乗ったやつよ!」
クワトロ「おお……!」
カミーユ「大尉……どんだけ赤が好きなんですか……」
>オークランド基地
ブラン「……では、追撃を掛ければエゥーゴとの内通は不問にする、と?」
タウ・リン「ええ、バスク大佐から全権委任された私が保証しますよ……ブラン・ブルターク少佐。もっとも、そうでなくても貴官は追撃を掛けていたでしょうが」
ブラン「ふん! 当然だ……アウドムラとスードリを運用していたのは元々俺の部隊だ! ティターンズにかっさらわれて、エゥーゴに奪われて……いい加減、我慢にも限度がある!」
タウ・リン「心中お察ししますよ」
ブラン「ちっ……貴様もその胡散臭い敬語は止めろ。不愉快だ」
タウ・リン「くくく……わかったよブラン少佐。俺も堅苦しいのは嫌いだ」
ブラン「……貴様も籍を置いているとは言え、ティターンズを気に食わんようだな」
タウ・リン「地球至上主義者と既得権益の奴隷の集団だろう? 揃って地獄に落ちればいいのさ」
ブラン「……ふっ! 面白い。いいだろう、貴様に免じて、ティターンズに従ってやる」
タウ・リン「悪いな」
ブラン「構わんさ……それで、そっちがオーガスタ研の?」
ロザミア「ロザミア・バダム少尉です」
ブラン「若いな……幾つだ?」
ロザミア「17になります」
ブラン「……胸糞の悪い」
タウ・リン「同情か?」
ブラン「さあ……な」
タウ・リン「…………死んだ方が幸せだってこともあるだろうさ」
ブラン「どうした?」
タウ・リン「いいや」
今回はここまで。
次回戦闘が書ければいいんですが……
では。
いきます。
※※※※※※
>アウドムラ MSデッキ
マウアー「Zガンダムのシミュレーター、使わせてもらってありがとう。勉強になったわ」
カミーユ「いえ。マウアー少尉、初めてZを触ったわりに、かなり動けてましたよ」
マウアー「そう? だといいけど」
ジェリド「よー。いいなマウアー、Z触らせてもらって……カミーユ、俺にもシミュレーター使わせろー」
カミーユ「ジェリド中尉がやったらデータ対戦で対策立てられるから嫌です」
マウアー「あ、あの、私で良ければ相談に乗りますが」
ジェリド「ん、頼むわ……なあマウアー? なんで俺相手だとそんな緊張してんだ? 最初そんな口調じゃなかったろうに」
マウアー「あの、やはり上官ですし、年上ですし……失礼かな、と」
ジェリド「気にしねーって。肩凝るだろ? 戻して構わないぜ」
マウアー「では……じゃない、じゃあ、普通にする、よ?」
ジェリド「おう。その方が『らしい』ぜ?」ニカッ
マウアー「」ボンッ!
カミーユ「わーっ!? マウアー少尉が倒れたー!?」
ジェリド「大丈夫かマウアーっ!?」
カイ「……なんでエゥーゴとティターンズが同乗してる艦だってのに、こんな和気藹々としてるかねぇ」
レコア「あら、微笑ましいじゃないの」
>オークランド基地
ブラン「ロザミア・バダム……ちゃんと使えるパイロットなんだろうな?」
タウ・リン「戦闘に支障は無い、それ以外は保証せんがな。それに、奴に期待しているのは露払い程度だ、邪魔するなら俺が始末するさ」
ブラン「……まあ、いい。せいぜいそうならんように、祈っとくよ」
タウ・リン「祈る、ね…………祈りを聞き届ける者など、いやしないがな」
>基地内
ロザミア「……ここからは、空が……宇宙(そら)が、見える……壁に囲まれた研究所とは大違い……(ズキン)うっ!」
《脳裏をよぎるコロニー落としのイメージ》
ロザミア「あ……ああ……! 落ちて、くる……! 空が、空が……っ!」ガタガタ
――――モフッ
ロザミア「っ? な、に……? 柔らかくて、ふわふわ……丸い……?」
??「オネーチャン、元気、デタ?」
ロザミア「え……? あ、うん……。これ、何……?」
??「セントウキ」
ロザミア「セントウキ……? あ、戦闘機?」
??「ウン、ホントハ、『ゼロ』カ『レップウ』ガ欲シイケド……オネーチャン、モッテル?」
ロザミア「えっと……ごめんなさい、わからない……」
??「ソウ……姉サマ、待ッテルカラ、バイバイ」テテテ
ロザミア「あ……! あの、あなた、名前……」
北方棲姫「ホッポ」
>MS輸送機 機内
ブラン「よし……これより追撃作戦を開始する! 各員、輸送機に乗り込め!」
「「了解!」」
タウ・リン「さあて……ようやく『艦娘』とやらにご対面か……しかも『提督』はあのシャア・アズナブル……面白いことになってきたぜ」
??「アノ……私ハ、もびるすーつニ、乗ラナクテイイノデスカ?」
タウ・リン「ふん。貴様の力を使わねばならんほどの相手か? 大人しく引っ込んでいろ……出番が来たら、好きなだけ暴れさせてやるさ……なあ?『港湾棲姫』」
港湾「……私ハ……」
北方「オマエ! マタ姉サマイジメタナ!」ポカポカポカポカポカポカ
港湾「ホッポ! ダメ!」
――――ガッ!
北方「グエッ!? ガ……グ……!」ジタバタ
タウ・リン「……嘗めるなよクソ餓鬼。貴様らは俺の目的に都合がいいから連れているだけだ……邪魔をするなら」
タウ・リン(金眼)「喰い殺すぞ」グオオオ
港湾「ヤメテ! 言ウコト聞クカラ……ダカラ、ホッポハ、ホッポニハ、手出シシナイデ!」
タウ・リン「……ふん」ブンッ
ドサッ
北方「ゲホッ! ゲホッ……!」
港湾「ホッポ……」
タウ・リン「……この基地で大人しくしていることだな……幸い、北米はデラーズ紛争でコロニーが落ちた場所……『力』も集めやすかろうよ」
タウ・リン「安心しろ……この世界を滅ぼしたら、次は貴様らの来た世界を滅ぼしに行ってやるさ……嬉しいだろう?」
港湾「ウ、ウウ……」
北方「姉サマ……」
タウ・リン「深海棲艦……死人の怨念ごときに人間を滅ぼさせてたまるかよ……それは生者の役目だ……人間を憎悪する、人間の……俺の、役目だ……っ!!」
>アウドムラ 機内
クワトロ「もうすぐヒッコリーに到着する。そうすれば宇宙に戦力を帰すことができるが……」
ジェリド「バスク配下の襲撃が問題ですね……(ビーッビーッ)来やがった!」
ブラン(通信)『こちらはオークランド基地所属部隊だ。飛行中のアウドムラ及びスードリに告ぐ、エゥーゴ、ティターンズ、連邦の所属を問わず投降せよ。さもなくば、輸送機もろとも撃墜も辞さない!』
クワトロ「待て! オークランドの研究所はエゥーゴに協力すると……!」
ブラン『あいにくだが、反故にさせてもらう! 我々の部隊の管理下にあった輸送機をたらい回しされた上、かっさらわれる等、もはや我慢ならん! これはプライドの問題だ!』
ジェリド「……何? あんたらが輸送機の前の持ち主だと?」
ブラン『そうだ! だからこそ……』
ジェリド「ふざけんな! あんたらがろくに掃除も整備もしてなかったせいで、こっちは丸二日かけて大掃除したんだぞ! かかった費用負担しやがれコノヤロウ!」
ブラン『え……おお……?』
クワトロ「ふむ、確かにな……プライドの問題と言っていたが、あのような雑な扱いをされるのなら、我々が使用したほうがアウドムラもスードリも幸せと思うがね」
ブラン『ふ……ふざけるなぁっ! 最早容赦はせん! 輸送機もろとも皆殺しにされても文句は言わさんぞ!』
ジェリド「上等だ! 返り討ちにしてやらあ!」
ブツンッ!
ジェリド「ふんっ! あー……スンマセン、つい熱くなっちまって」
クワトロ「いや、私も同意見だったから構わんよ……MS部隊、各機出撃準備を!」
>アウドムラ MSデッキ
カミーユ「追っ手は連邦!? どういうことです!?」
ジェリド「さあな! とにかく、連中は頭に血が上ってる! 出来るだけ輸送機から離れて戦わんとな! フライングアーマー、また使わせてもらうぞ!」
カミーユ「はい! 俺もZで先行します!」
雷「大尉! 出撃なの!?」
クワトロ「ああ。雷はアウドムラに残ってサポートを……」
――――ゾクリ
クワトロ「っ!?」
雷「っ!? 大尉、これ……!」
クワトロ「深海棲艦……それも、コロニー級の大物の感覚だと!? だが、カミーユやジェリド中尉は感じていない……? 私『だけ』に殺気を向けていると!?」
雷「……大尉、私も行く。一緒に行かないと……大尉が、危ないって思う」
クワトロ「……ああ、私もだ。力を貸してくれ、雷」
雷「うん」
『MS、発進どうぞ!』
クワトロ「リックディアス、出る!」
リックディアス「」ゴォッ!
>輸送機 機内
『アウドムラ、スードリ、MS発進を確認!』
ブラン「よし……こちらもMS隊発進だ! 同時に輸送機は戦線を離脱! 巻き込まれるなよ!」
『了解!』
タウ・リン「ほう……これが新型のアッシマーってやつか」
ブラン「ああ、大気圏内の戦闘で、こいつに勝てるMSはそうそう居らんよ……お前さんのMSは?」
タウ・リン「拾い物でな、カラーリングをティターンズにするので精々だ……今回は譲るよ」
ブラン「そうか」
ロザミア「少佐、私の機体は速度重視です……先行しても?」
ブラン「……ああ。初陣だろう? 無理はするな」
ロザミア「了解です」
ブラン「あれが強化人間用の機体……ギャプランとかいうやつか」
タウ・リン「オーガスタ研の自信作らしい。お手並み拝見と行こう」
ロザミア(ギャプラン)「ギャプラン、ロザミア・バダム、出撃します!」
バシュー
ブラン(アッシマー)「よし、アッシマー部隊も出撃だ! 遅れるなよ!」
「「了解!」」
ゴォォ
タウ・リン「……くくっ。精々雑魚相手に頑張ってくれ……さて、アフリカのカラバに納入予定だったアナハイムの新型……試させてもらうぜ」
タイラントソード(ティターンズカラー)「」ヴォン…ッ!
タウ・リン(タイラントソード)「タイラントソード、出るぜ」
ギュオオォォォ
>戦闘空域
カミーユ「っ! 一機、突っ込んで来る!」
ロザミア「あの機体、速い!」
ガシュン!
ガシュン!
カミーユ「やはり可変MS!」
ロザミア「向こうも変形を!?」
ヴォンッ…バヂバヂバヂィッ!
カミーユ「この先は通さない!」バヂバヂ
ロザミア「邪魔をするなっ!」バヂバヂ
ブラン「敵は所詮旧式のMSだ! ドダイ擬きを壊せば的に過ぎん! そちらを狙え!」ピシュピシュン
「「了解!」」
ジェリド「数はこちらが多いんだ! 2対1、3対1で相手して狙いを合わされるな! フライングアーマーがやられたら無事な誰かに2ケツして撤退しろ!」ガガガガガ
「「了解!」」
クワトロ(戦闘が始まった……援護すべきだが、それができぬほどのプレッシャーが……いる!)
クワトロ「……雷、かなり乱暴な操縦になる……我慢してくれ」
雷「大丈夫よ、大尉は全力で戦って」
クワトロ「すまない、ありがとう……(ピキィィィン)奴かっ!」
タウ・リン「くくくく……この感覚、確かにあの中にいるのが艦娘だ……」
タウ・リン(金眼)「さあ、ショーを始めようか」
クワトロ「様子見など出来る相手ではない……! 雷、頼む!」
雷「ええ! 起きて、リックディアス!」
リックディアス(サイコフレーム励起)「」フィィィ
ガシャンッ!
リックディアス(サイコフレーム完全開放)「」コォォォォ
クワトロ「荒れ狂え! ソードブレイカーッ!!」カシュン シュパパパ
キキキュイン キキキュイン
ドヒュウドヒュウドヒュウ!
タウ・リン「ほう……さすがだ。まさに赤い彗星……しかし!」
ドヒュウドヒュウドヒュウ!
クワトロ(追い付いて来た!? だがそれだけでは!)
バシュバシュウン!
バシュバシュウン!
バシュバシュウン!
キキキュイン キキキュイン
タウ・リン「包囲攻撃! ならばまずは!」
バヂバヂバヂバヂバヂッ!
クワトロ「っ! 全周囲、バリアだと!? Iフィールドではない! ソードブレイカーも防がれた! だが!」ギュァァァァン!
タウ・リン「っ!? 自立兵器にエネルギーが……ちいっ!」ドヒュウ!
バシューッ!
クワトロ「くっ……反応が早い! 雷、追えないか!?」
雷「駄目! リックディアスはセンサーの限界……大尉の感覚も、目一杯強くしてるの!」
クワトロ「雷の強化を受けて、尚上回るだと……!」
タウ・リン「赤い彗星シャア・アズナブル……明らかに性能の劣る機体、遅い反応……にもかかわらず、隙あらば落とされると感じさせる……予想通り、いや、予想以上だ……そうでなきゃ、ショーは盛り上がらん!」グォォォォ
クワトロ「っ! 奴のプレッシャーが強まる!?」
タウ・リン「重力兵器、ロック解除! さあ、楽しんでくれよ!」ガシャンッ
ヴォアアアアアアアアアアッ!
ヴァオッ!
ヴァオッ!
ヴァオッ!
クワトロ「(ピキィィィン)っ! いかんっ!」ドヒュウッ!
ドッ………ゴァァァァァッ!!
クワトロ「な……なんという破壊力だ……!」
雷「地面に、クレーターが……! 周りの、街も……!」
タウ・リン「避けるか……そうでなくてはな。何せ、これはまだショーと言っても前座……メインに上がる役者なら、終わるなよ、シャア・アズナブル!」ヴォンッ…ドヒュウ!
クワトロ「くっ!」ヴォンッ…ドヒュウ!
バキィンッ!
バキィンッ!
バキィンバキィンバキィンバキィンッッ!!
カミーユ「な……なんなんだ、さっきの攻撃……ジャブローの核と同等、いや、それ以上じゃないか……」
ロザミア「あ……ああ……落ち……た……空が、空が、落ちて……イヤァァァァッ!」
ガシュン ゴォッ
カミーユ「逃げた!? いや、それより大尉の加勢を……」
バキィンバキィンバキィンバキィンバキィンバキィンッッ!!
クワトロ「うおおおおおおおおおおおおっ!」ドヒュウドヒュウドヒュウドヒュウッ!
タウ・リン「ぐおおおおおおおおおおおおっ!」ドヒュウドヒュウドヒュウドヒュウッ!
カミーユ「……なんて、戦いだ……俺は、大尉の援護も出来ないのか……ちくしょうっ!」ダンッ
ブラン「タウ・リンめ……あれだけ派手に暴れて、譲るもクソもあるか!」ピシュピシュン
ジェリド「なんてバケモノ連れて来やがったんだ! 深海棲艦じゃなくて、お前らが地球滅ぼす気かよ!」ガガガガガ
ドガァンッ
ブラン「被弾した!? ギャプランも撤退したか……ならば、今回はここまでだ! 総員撤退!」
「は、しかしタウ・リン殿は……」
ブラン「気が済んだら戻るだろう! 捨て置け!」
「「了解、撤退します!」」
ゴォォォォ
ジェリド「……ふう。フライングアーマーはいくつか壊されたが、なんとか全員無事か……しかし」
ガガガガガガガガガガガガガガガッ!!
バヂバヂバヂバヂバヂバヂッ!
クワトロ「これだけ出力を上げたソードブレイカーで、まだバリアを抜けんか!」
タウ・リン「バリア面の衝突点と衝突点の間の弱まった点に自立兵器を突き立てて来るだと!? 戦いながら成長しているとでも言うか、シャア!」
ジェリド「……頼みますよクワトロ大尉、雷……あの野郎の相手は、俺たちじゃ無理だ」
バキィンバキィンバキィンバキィンッ!!
ガガガガガガガガガガッ!
クワトロ「ぬうううううううううっ!」
雷「くうううううううううっ!」
タウ・リン「ぐ……くっ……! 攻撃速度が、まだ、上がる……!? これが、リンクした『提督と艦娘』の力……っ! く、くくく……面白い……!」
カミーユ「いける……大尉が、勝てる!」
ジェリド「押しきれ……押し切っちまえ!」
クワトロ「雷!」
雷「ハイパービームサーベル! いっけ――――っ!!」
ヴォンッ…フィィィィィンッ!
バヂ…バヂ…ヂヂッ!
タウ・リン「バリアが、破られる!?」
ドガァンッ!!
リックディアス(サイコフレーム停止)「」シュウウ…
クワトロ「っ! オーバーヒート!? サイコフレームもか!」
雷「そんな……リックディアス! もう少しなの……頑張ってよ! リックディアス!」
タウ・リン「く、くく……流石だよ、シャア・アズナブル……舞台から降りるのが、俺になる所だった……まあ、それでも構わなかったんだが……あいにく、もらえる『勝ち』はもらっておきたいんでね!」ドガァッ!
クワトロ「ぐうっ! ただ、蹴り飛ばしただけだと!? 何を……っ! まさか!?」
タウ・リン「SEジェネレーター解放、粒子消滅砲、ターゲットロック……目標は、アウドムラだ」ブッピガン! ピピピピピ
クワトロ「いかん! カミーユ!」
カミーユ「(ピキィィィン)っ! はい大尉! メガ・ビームシールド、全力起動!」ヴォンッ…フィィィィィン
クワトロ「まだ、足りん……っ! リックディアス、頼む! 今一度……ソードブレイカーだけでいい!」
雷「リックディアス! お願い……!」
雷「動いてぇぇぇぇぇぇ――――っ!!」
リックディアス「」ヴォンッ…!
シュパパパ
キキキュイン キキキュイン
クワトロ「間に合え! ソードブレイカーシールド!」
タウ・リン「さあ、生き残れるか、否か……生きてたら、次のショーで会おうぜ…………発射」
キュバッ!
ドゴオォォォォォォォォォォォォォォォ…ッ!
寝落ちかな? ホッポちゃんペロペロしたい次いでに>>1も
>ヒッコリー 宇宙港
レコア「……それじゃあ、私たちは宇宙に戻るわ」
カミーユ「はい……もし、大尉の新型がまだだったら、急ぐように伝えて下さい。でないと……あんな奴、誰も手がつけられない……!」
レコア「そうね……カミーユも気をつけて。無理はしないでね」
カミーユ「あんなの、無理しないでどう対応しろって言うんです! ……すいません、八つ当たりでした」
レコア「いいのよ……それより、大尉の力になってあげて」
カミーユ「はい……」
ゴォォォォォォォ……
ジェリド「……ロケット、上がっちまったな……いいのか? ここに残って」
マウアー「どこにいても一緒だと思う……それなら、中尉の……ジェリドの、そばが、いい」キュッ
ジェリド「……今回見たいに無事とは限らねえぞ」
マウアー「わかってる」
ジェリド「ふう……俺もバカなことやってるって思うが……お前も相当なバカだな」
マウアー「そう思う」
ジェリド「ったく……」
チュッ
ジェリド「……苦労かけるぞ」
マウアー「平気……あなたと、一緒なら」
>アウドムラ MSデッキ
雷「リックディアス……」
クワトロ「テスラ・ドライブのお陰で、かろうじて動く、か……だが、ソードブレイカーは全て大破。サイコフレームは劣化して起動不可……戦闘には使えない……くっ!」
クワトロ(奴は明らかに力を隠していた……次に奴が来たら、勝てるのか? 雷を……私は守れるのか……?)
雷「……大尉」
クワトロ「……雷、どうした?」
雷「リックディアスは……まだ、諦めてないわ。ほら、触ってみて?」
クワトロ(……熱い。装甲の熱ではない、リックディアスの……屈せぬ意志が、熱になって伝わってくる)
クワトロ「……そうか、お前がその気なら……私が落ち込んでいる訳にはいかんな」
リックディアス「」ヴォン…ッ
今回はここまで。
予想通りヘイト稼ぎまくりましたねタウ・リン……
こういうキャラで使って行きますんで、不快になられた方、ごめんなさい。
でも原案だとほっぽちゃんに腹キックする予定だったからマイルドになったほうなんです……(ガタガタ)
>>332
嫌ーっ!>>1はprprしても美味しくないですよー!
ではー
>北米シャイアン アムロ邸宅
アムロ「……俺はもう、戦いたくないんだよ」
カツ「そんな! 監視ならもういないんです! 地下にMSを隠してあるくらいのこと、言って下さい!」
アムロ「カツ、俺はそんな勇ましい人間じゃ……っ!?」
ズ……ズズ……ゴォォォォォォォ……
カツ「なんだ……? 何かが、光って……」
アムロ「死ん、だ……命が、消えた……あんなに、沢山の……!」ワナワナ
カツ「アムロさん?」
アムロ「誰だ……誰だ!? この地球を食い尽くすほどの、おぞましい悪意を持ったお前は誰だ!?」ギリギリ
フラウ「アムロ? どうしたの、大声で……カツ、何があったの?」
カツ「わからない……空の向こうの光を見たら、急に……」
アムロ「奴を止めるために……また、俺に戦えと……そう言ってるのか、ララァ……っ!」
ハイテンションで
挨拶忘れました。失礼。
いきますよー
>アウドムラ 機内
ハヤト「到着が遅れて申し訳ない。カラバ指揮官のハヤト・コバヤシです……大変だったようで」
クワトロ「いえ、なんとか全員、生き延びていますので」
ハヤト「……戦闘データ、拝見しました……あれは、カラバに納入予定だった『ソード・シリーズ』の指揮官機……『タイラント・ソード』です。アナハイムが封印していた従来のMSを遥かに凌駕する機動兵器。対深海棲艦の戦力として封印を解いたそれが、奪取された上、こんな形で……!」
クワトロ「……悔やんでも仕方ない。幸いなのは、あれからあの機体は姿を見せていない……あれだけのオーバースペック機だ、整備にも時間がかかるのでしょう。その間に、体勢を立て直すしかない」
ハヤト「ええ……もう一つ、不幸中の幸いと言うべきは、ソード・シリーズがあの一機しか完成していなかったことです。中核を成すSEジェネレーターも、開発データが失われているため、タイラントに使われているものと、月に保管されているものの二基のみですから」
クワトロ「月に、か……近々到着予定の新型に組み込んでくれていれば、少しはマシかもしれんが……」
クワトロ(いや……奴の強さは機体だけではない。あの機体を最も効率よく、恐ろしく運用する事が出来る……奴の精神性、それが一番恐ろしい)
クワトロ(だが、それでも……負けるわけには、いかない)
>オークランド基地
ロザミア「はぁっ、はぁっ……うう……空が、落ちる……あの、MSが……空を落とす! 嫌だ……恐い……恐い……!」ガタガタ
北方「……オネーチャン? ダイジョウブ?」ポンポン
ロザミア「あ……? あなた、確か……ホッポ、ちゃん?」
北方「ン。ホッポ」
ロザミア「慰めてくれたのね……ありがとう。でも、どうしてここに?」
北方「ヒマ。探検シテタラ、オネーチャン見ツケタ」
ロザミア「そうなの……確か、お姉さんがいるのよね? お姉さんはどうしてるの?」
北方「金目ニ連レテカレタ。アイツ、イツカシメル!」!カスンプ
ロザミア「金目……タウ・リン特務少佐のことかしら……?」
ブラン「タウ・リン! 貴様、何だあのMSは! 我々まで危険にさらす気か!」
タウ・リン「落ち着けよ、調整中だと言っただろう? 慣らしのつもりだったが、結果はアレだ。しかも機体はガタガタ……オーバーホールにしばらくかかる。あとはあんたの部隊に任せるよ」
ブラン「ふん……是非そうしてくれ。ではな」
>格納庫
タウ・リン「さあて……確かにこのオーバーテクノロジーの塊は、整備もろくに出来ないんだが……それは『整備』すればの話だ。くくく……用意はいいな、港湾棲姫?」
港湾「……ハイ」
タウ・リン「やれ」
ビキビキビキビキビキ!
シュウウウウウ…ッ!
タウ・リン「深海棲艦の再生能力を使えばメンテナンスなど必要ない……しかもデータからこいつは進化していく……くくく、最終的にどんな姿になるのやら」
>アウドムラ 機内
ハヤト「……そうですか、カイの奴とは、ヒッコリーで別れたと」
クワトロ「ジャーナリストとしての戦いを続けると言っていたよ」
ハヤト「……クワトロ大尉、こう言っては何ですが、あなたならこんな世界に……ティターンズの横行がまかり通る世界にせずに済んだのでは? いや、もっと言えば、一年戦争だって、もっと早期に終結したんじゃないですか? クワトロ……いえ、シャア・アズナブル大佐」
クワトロ「……そうだとして、何が言いたいのかね」
ハヤト「あなたは政治家になるべきだった……何年かかっても、地球連邦の首相に就くべき人だった! いや、今からでも……!」
クワトロ「……私の周りに居たのが、君のような人間ばかりでなければそうあったかも知れないな」
ハヤト「え?」
クワトロ「私に期待をかけるばかりで、自分は何も背負おうとしない……自分の肩の荷を下ろしたくて、私に任せようとする……私が歩くのは私の道だ! 君たちの荷物持ちでも、道先案内人でもない! 自分の未来くらい、自分で切り開いてはどうかね!」
ハヤト「それ、は……」
クワトロ「……MSの整備があるので失礼する。ボロボロのリックディアスとは言え、砲台代わりにはなるだろうからな」
ハヤト「……そう、だな……俺だって、こうなる前に何かは出来たはずなんだ…………あの人は、俺よりもずっと重いものを背負って来て……ええい、しっかりしろ、ハヤト! もうすぐ子供も産まれるって言うのに、情けないぞ!」ゴチンッ
>MSデッキ
クワトロ「……雷、まだここに居たのか」
雷「あ、大尉……うん、リックディアスが、寂しいかなぁ、って思って……」
クワトロ「こんな荒っぽい使い方をする人間が主で……すまない、リックディアス」
リックディアス「」ヴォン
雷「……大尉の力になれなくて、悔しいって……あのMSに勝てなくて、悔しいって、言ってる」
クワトロ「……無理をするな。今までが酷使し過ぎたのだ……宇宙に戻して、アストナージにオーバーホールしてもらうべきだったかもしれん」
リックディアス「」ヴォンッ!
雷「え!? た、大尉のそばで、大尉の力になれないなら……スクラップになった方がマシだ、って……」
クワトロ「馬鹿を言うな! お前がスクラップになるなど……私も、雷も、悲しむ……お前はもう、かけがえの無い戦友なのだ……」
雷「そうよ……そんな悲しいこと言わないで」
リックディアス「」ヴォン…
ビーッビーッ
『敵機接近! 総員、戦闘配置!』
雷「大尉!」
クワトロ「ああ……休ませてもくれんか! リックディアス! 砲台代わりだが、出来るな!」
リックディアス「」ヴォン
ちょっと休憩。
夜に続きを
カツ書きたくねぇよおおおおおおっ!(ToT)
いきます。
※※※※※※
>戦闘空域
ブラン「前の襲撃で敵は『足』を減らしている! 焦るなよ、こっちはやられなければ何度でも攻撃出来るんだ!」
「「了解!」」
ブラン「ロザミア少尉は遅れているか……まあいい、邪魔されるよりマシだ」
ジェリド「カミーユ! 先行してかき回してくれ! 向こうの狙いはフライングアーマー……こっちの機動力をジワジワ削ぐつもりだ。これ以上壊される訳にいかねえ!」
カミーユ「了解です!」
ジェリド「MS隊は輸送機にへばりついて援護だ! マウアー、クワトロ大尉のサポートについてくれ! ボロボロのリックディアスでも、大尉と雷の狙撃ならかなり牽制できる!」
マウアー「わかったわ!」
カミーユ(Zガンダム)「ハッチ開けて! Z、いきます!」ドシューッ!
クワトロ(リックディアス)「ジェリド中尉、指揮、すまんな!」ガシュンガシュン
ジェリド「拙い指揮ですけどね! マウアーがサポートに付きます、無理しないで下さい!」
クワトロ「感謝する! 上部甲板、上げてくれ!」
グィーン……
雷(膝の上)「リックディアス……ごめんね、無理させて……平気だって? もう、そんな強がりなところ大尉に似なくていいのに」
クワトロ「耳に痛いが、私の機体だからな。仕方あるまい…………来るぞ!」ガシュン
ジェリド(ギラ・ドーガ)「くそっ! あの隊長機だけ、やたらと速い!」ガガガガ
カミーユ「ジェリド中尉! 後ろから!」ピシュピシュン
ジェリド「うおっとぉ!」バシュー
ブラン(アッシマー)「あのザクもどき、なんて動きだ! 可変機を足場にして甲板と往復しながら攻撃なぞ……!(ドガァン)ぐわっ!?」
クワトロ「当たったが、浅い! マウアー少尉、換えのライフルを!」
マウアー(ハイザック)「はい! 私も援護に!」
クワトロ(連中の装甲は厚い。数発分のエネルギーを圧縮して撃たねば有効打にならん……砲身が焼けつく分、ライフルごと交換せねばならんとは!)
バシューッ! ドガァンッ!
バシューッ! ドガァンッ!
ブラン「アッシマーが、釣瓶撃ちされているだと!?」
カミーユ「もらう! でええぇぇぇい!」ヴォン…ッ!
ブラン「くっ! まだまだ!」ガシュン ヴォンッ!
バヂバヂバヂバヂバヂ!
バヂィン!
カミーユ「弾かれた! このパイロット、上手い!」
ブラン「決定打が無い! 何か……(ピーッピーッ)ロザミア少尉! やっとお出ましか!」
カミーユ「あの、可変MS……なんだ? プレッシャー……じゃ、ない?」
ロザミア(ギャプラン)「あ、あの、ホッポちゃん? 勝手について来てよかったの?」
北方(ロザミアの膝の上)「金目ノイルトコ、キライ! テキ、八ツ当タリニ落トス!」!カスンプ
バシュバシュウン
カミーユ「うわっ!? こいつ、前より動きがいい! なのに、邪気がないぞ!?」
北方「コレ、知ッテル。『がんだむ』! 白クテ、キレイ。がんだむ、オイテケ!」ガチャガチャ
ロザミア「ちょ、レバー勝手に動かさないで……何で普通に動いてるの!?」
ガシュン
ブォンブォン!
ガシュン
バシュバシュウン!
カミーユ「戦い方がてんでデタラメだ!?」
ブラン「よくわからんが、チャンスらしいな! 攻めきるぞ!」バシュバシュウン
ジェリド「んなくそぅ!」ガガガガ
マウアー「通さない!」ピシュピシュン
雷「大尉! あの機体から深海棲艦の気配が!」
クワトロ「ああ、私にもわかった! まずいな……(ピキィィィン)っ!? 何だ? 何かが……これを、私は知っている?」
カツ「なにも博物館ものの飛行機なんか使わなくても良かったんじゃないですか?」
アムロ「緊急で怪しまれずに飛び出すには都合が良かったろう? 嫌なら降りるか? ほら」←パラシュート
カツ「まさか! でもパラシュートはもらいます。これから戦闘してる中に突っ込むんでしょ? まともじゃないですよ」
アムロ「そのまともじゃない俺を見たかったんだろう?」
カツ「そりゃ、そういうことになりますけど……見えた! 輸送機……アウドムラとスードリ!」
アムロ「あれは……エゥーゴが押されている? 動き回っているのは……ガンダムか! カツ、降りろ! こいつをMSにぶつける!」
カツ「ええっ!? 滅茶苦茶言ってるよこの人! ああもう! ナムアムダブツ!」バッ
ロザミア「このまま、墜ちろ!」バキィン! バキィン!
北方「がんだむオイテケ!」
カミーユ「このっ……やり辛い!」バヂバヂバヂ
クワトロ「カミーユ! 離れろ!」バシューッ!
ロザミア「っ! 邪魔を……」ガシュン
カミーユ「大尉!」
ブルーンッ!
アムロ「(ピキィィィン)シャア! そこを退け!」
クワトロ「(ピキィィィン)アムロ・レイ! やれるのか!?」
アムロ「やってみせるさ……持っていけ!」バッ
ロザミア「複葉機!? なんて骨董品が!」
北方「ッ! 『ゼロ』ダ! ヨコセヨコセ!」ガチャガチャ
ロザミア「ええっ!?」( ゚Д ゚)
ゼロ戦「」ブルーン!
ドッガァァァァァン!
ロザミア「うう……右半身のシールドブースターが……このままでは狙い撃ちされる……撤退します」
北方「『ゼロ』壊シタ! ユルサナイ! オボエテロ! ばか! ばか! 天パ!」!カスンプ !カスンプ
ロザミア「お願いだから普通に操縦させて……」
ブラン「少尉がやられたのか!?(ドガガァンッ)ぐうっ! 仕方ない、こちらも撤退だ!」
ジェリド「……っはぁ~。危ねえところだった……」
マウアー「お疲れ、ジェリド」
ジェリド「ああ……大尉の援護射撃のお陰でな……しかし、あの戦闘機に乗ってたのは誰だ?」
雷「大尉、大丈夫?」
クワトロ「ああ……雷、私はさっき、あのゼロ戦に乗った奴をアムロと言ったか?」
雷「え? うん、そう言ってたわ」
クワトロ「そう、か……アムロ……アムロ・レイ……これも、因縁か……」
アムロ(パラシュート)「シャア? 俺は今、奴をシャアと……シャア・アズナブル……」
カツ(パラシュート)「うわっ……と」バサリ
カミーユ「大丈夫か?」
カツ「大丈夫です! これ、ガンダムでしょ? 凄いなぁ……」
カミーユ「なあ、さっきゼロ戦をぶつけたあの人……クワトロ大尉を、シャアって……」
カツ「アムロさんが!? シャアが、エゥーゴに!?」
カミーユ「アムロ……? あの人が、アムロ・レイ……そして……クワトロ大尉が、シャア・アズナブル……」
※BGMイメージ『Metamorphoze』(劇場版ZガンダムI ED曲)
劇場版Iエンディングっぽくなったところで一息……
もうちょいいきますので、少々お待ちを。
乙、細かいようだがEDは「君が待っているから」だ
>>418
おうふ……そちらに差し換えでort
CMで何度も流れてたからイメージが引き摺られて……失礼しました。
続きです。
※※※※※※
>アウドムラ 機内
ザワザワザワ
「おい、アムロ・レイだってよ」
「本物か? ずいぶん若く見えるが」
「実際若いだろう。本物かどうかは……あの骨董品をMSにぶつけたんだから、そうだろうさ」
「サイン貰おうかな」
カツ「凄い騒ぎですね」
アムロ「お前が『アムロさん』『アムロさん』と大声で連呼するからだろう。この馬鹿」ブンッ
カツ「(ゴチンッ)あいたっ!」
カミーユ「アムロ・レイ大尉ですね……ご無事で、何よりです」
アムロ「ああ……あのガンダム、君が?」
カミーユ「はい、Zは母が、俺のために作ってくれました」
アムロ「母親が……そうか。君の名前は?」
カミーユ「カミーユです。カミーユ・ビダン」
カツ「なんか女性っぽい名前……(ゴチンッ)あいたっ」
カミーユ「悪かったな。でもカミーユってのは男の名前なんだよ」
ジェリド「そーそー、下手にこいつを怒らせたら顔面歪むぜ。どーもアムロ大尉。ティターンズのジェリド・メサ中尉であります……向こうの奴らが大尉のサイン欲しがってましてね、一筆頼めますか?」←色紙ドッサリ
アムロ「あ、ああ……君はその、ティターンズらしくないな。いい意味で」
ジェリド「そりゃどーも。お前ら! サインもらえるってよー!」
ヒャッホー
チュウイ サイコー
ハヤト「どうだアムロ、いい艦だろ?」
アムロ「ああ……ホワイトベースを思い出すよ」
ハヤト「それは、彼らのお陰だろうな……降りて来たぞ」
クワトロ「思ったよりよく動いた。ありがとう」
雷「リックディアスも喜んでたわ!」
整備兵「恐縮です!」
アムロ「シャア……ッ」
アムロ「あなたは、何をやっている!」
クワトロ「……不躾だな。いきなり何だ」
アムロ「そんな幼い子供を戦場に連れ出して……ララァの身代わりでも作るつもりか!」
クワトロ「……言葉に気をつけてくれたまえ。第一、ララァの幻影に縛られ続けている君にそのように言われたくはない」
アムロ「幻影だと!」
クワトロ「幻影でなければ妄執だ。連邦に軟禁されていたとは言え、宇宙に上がる機会がなかった訳ではないのだろう? であるのに、宇宙に上がっていない……ララァに会うのが、怖かった……違うか?」
アムロ「……だとしても、あなたの行為を容認する理由にはならない!」
クワトロ「勘違いをしているようだから説明しておこう……雷、自己紹介してやってくれ」
雷「うんっ! 私は『艦娘』の雷よ! 勝手な思い込みで、大尉をイジメないでよね!」
アムロ「か、艦娘……?」
説明中……
クワトロ「……理解できたかね?」
アムロ「……ええ。納得は出来ませんが」
クワトロ「私とてそれは同じだ。だが、現状ではそれを呑み込むしかない」
アムロ「……あなたは、何故地球圏に戻って来たんです」
クワトロ「…………始めは、ララァの思いに逢いたかった……だが……今は、彼女の眠る地球圏に、平穏をもたらしたいと考えている」
アムロ「ララァが……眠って……」
クワトロ「そうだ。ララァ・スンは死んだ……もう、いないのだ。我々はそれを認めなければならなかったのだ」
アムロ「あなたが! 彼女を戦場に連れ出したりするからでしょう!」
クワトロ「そうだ、私のせいで彼女は死んだ。戦場に連れ出し、君に殺された……私が殺し、君が殺したのだ」
アムロ「それ……は……」
クワトロ「……サイド6に彼女の墓を作ったよ。覚えているだろう? 私と、彼女と、君が初めて出会ったあのコロニーだ」
アムロ「……ええ、覚えています。森と、湖のコロニー……」
クワトロ「彼女の好きだった湖畔……そこに、彼女の墓を立てた。いつか、落ち着いたら行ってあげてくれ……ララァも喜ぶ」
アムロ「ララァ、が……」
クワトロ「私は、彼女の声を聞くのに、7年かかった……無様だろう? 笑ってくれて構わんよ……行こう、雷」
雷「うん……」
アムロ「待ってくれ! シャア……あなたにとって、その子は何だ!」
クワトロ「……かけがえのない女性(ひと)、かな……満足かね?」
雷「大尉、疲れたでしょ? ご飯すぐ作るわ!」
クワトロ「ああ、頼むよ」
アムロ「シャア……あなたは、受け入れたのか……彼女の、ララァの死を…………なら、俺は……俺は、どう、すれば……」
>食堂
カミーユ「……クワトロ大尉」
クワトロ「カミーユか……どうしたね?」
カミーユ「あの……クワトロ大尉が、シャア・アズナブルだって……本当、ですか?」
クワトロ「……ああ、本当だよ……幻滅、したかね?」
カミーユ「そんなことは、ないですけど……有名だから、隠してたってのも理解できますし……アムロ大尉も、みんなが大騒ぎしてましたから」
クワトロ「そうか……時に、カミーユ。君は、シャア・アズナブルという人物について、どんなイメージを持っていたのかな? 是非聞きたいね」
カミーユ「えっ!? でも、そんな……」
クワトロ「私は『クワトロ・バジーナ』だ、遠慮することは無い。参考にしたいからね……頼むよ」
カミーユ「えっと……ザビ家っていう巨大な勢力に、同じジオン軍に身を置きながら立ち向かったのは……凄いと、思います。けど……」
クワトロ「けど?」
カミーユ「誰の助けも借りないで……一人でやろうとしたのは、無謀だと……馬鹿な人だなって、話を聞いた時に、思いました」
クワトロ「そう、か……そうだろうな。的確な、品評だよ」
カミーユ「あの、でも! 俺……クワトロ大尉のこと、尊敬してますから! そりゃ、いつもは雷に怒られてたり、ケーキで子供みたいにはしゃいでたりするけど……俺の悩みだって真剣に聞いてくれるし、戦闘は凄く頼りになるし……だから、俺……!」
クワトロ「わ、わかったわかった……ありがとう、カミーユ。こんな情けない私だが……君が大人になる手伝いくらいは出来る。一緒に、頑張って行こう」
カミーユ「はい!」
雷「大尉、お待たせー! 今日はジェリドさんのリクエストで牛丼よ! 大尉のは紅しょうがたっぷりね!」
クワトロ「うむ。ありがとう、雷」
カミーユ「雷! 俺も大尉と同じ紅しょうがたっぷりで!」
雷「はーい! 待っててね!」
クワトロ「ふふ……紅しょうがは苦手だと言ってなかったかね?」
カミーユ「さあ? 誰のことですか?」
雷「はーい! お待ちどーさま!」
>オークランド基地
ロザミア「ふう……何とか、戻ってこれた。もう、ダメでしょホッポちゃん。勝手にMS動かしたら」
北方「ウウ、ゴメンナサイ……」
港湾「ホッポ!」
北方「姉サマ!」
ロザミア「ホッポちゃんのお姉さん?」
北方「姉サマー」ギュー
港湾「ヨシヨシ……アノ、ホッポガ、オ世話ニナリマシタ」
ロザミア「あ、いえ……」
タウ・リン「戻ったか……クソ餓鬼」
北方「金目!」ウー
タウ・リン(金眼)「俺は大人しくしてろと言ったはずだが? 躾が足りなかったか? ああ?」ズォォォ
北方「ア……アウウ……」ガタガタ
ロザミア「待って! ホッポちゃんは、私を手伝ってくれたんです! だから……!」
タウ・リン「……何だと?」
ダンッ
ロザミア(壁際)「あ……!」
タウ・リン「こいつは面白い……艦娘じゃなく、深海棲艦の『提督』の資質持ちとはな……オーガスタ研も、いいものを送ってくれたぜ……くくく」
ロザミア「ひ……っ」ガタガタ
北方「オネーチャンイジメルナ! 金目! 金目!」ポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカ
ガシッ
北方「ハナセー! ハナセー!」ジタバタ
タウ・リン「ふん……退屈してたんだろう? 面白い遊びに混ぜてやるよ……この女も、港湾も一緒にな……くくく。さあ、ショーの第二幕の始まりだ」
Zは白よりも青だと思ってるんだが、そんなに白かったっけ
>>452
ホッポちゃんはZの顔だけしかみてなかったということで……ort
※※※※※※
>アウドムラ 機内
ハヤト「間もなく指定されたティターンズ基地です……本当に、大丈夫何でしょうか?」
クワトロ「ジャミトフ氏がバスクの行動を苦々しく思っているのは確かだ。ならば証人であるジャブローの生存者は強力なカードになる……無下にはするまい」
ハヤト「問題は我々が無事にそこから出られるかという事なんですが……」
クワトロ「何、そのくらいはどうとでもなるだろう……期待しているよ、元ホワイトベースのハヤトキャプテン?」
ハヤト「俺はブライトキャプテンとは違いますよ……プレッシャーかけないで下さい」
クワトロ「はて? 私に政治家になれとプレッシャーをかけてきたのは、誰だったかな?」
ハヤト「あーもう! 俺が悪かったですよ! クワトロ大尉の苦痛は十分解りましたから!」
クワトロ「それは幸いだ」
ハヤト「やれやれ……ああ、そうだ。カラバからの補給が間に合いましたよ。連絡員と一緒に、合流するはず……あ、あれです」
クワトロ「助かる。エゥーゴ独自の部品は基地では補給できんからな」
>MSデッキ
フザケナイデ!
ナンダトコイツ!
ヤメテクダサイ!
カミーユ「何だ何だ!? 何を騒いでるんです?」
ジェリド「カミーユか! カラバの連絡員がティターンズの人間に喧嘩売ってやがるんだよ!」
カミーユ「何ですって!?」
ベルトーチカ「どうしてティターンズの人間がここにいるの! 地球主義者はさっさと出て行きなさい!」
「俺たちがどんな思いでここに居るか知りもしないで! ふざけるな!」
チェーン「止めて下さいベルトーチカさん! 説明聞いてなかったんですか!?」
アムロ「何の騒ぎなんだ?」
ベルトーチカ「あ! あなたがアムロ・レイ? 私、ベルトーチカ・イルマ。是非お会いしたかったの!」
アムロ「そ、それはどうも……」
「おい! まだ話は終わって……!」
チェーン「ベルトーチカさん! 勝手なことはしないでって……」
カミーユ「……何このカオス」
ジェリド「俺に聞くな」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!
「「「「っ!?!?」」」」
雷(フライパン&お玉装備)「うーるーさーいっ!! 喧嘩するならみんなご飯抜きにするわよ!」
ベルトーチカ「あなた! 子供が何を生意気に……」
雷「同じ艦に乗ってるならエゥーゴもティターンズも無いの! みんな仲間! いーい!?」ビシッ
ベルトーチカ「そんなの……!」
雷「ケンカする悪い子はトイレ掃除も追加するわよ!」ビシッ!
ベルトーチカ「わ……わかったわよ! 子供じゃないんだし、ケンカなんかしないわ!」
雷「はい、よくできました。それじゃ、ちゃんとごめんなさいしてね」
ベルトーチカ「はあ!? なんでそこまで……!」
雷「悪い事したら素直にごめんなさいする! お尻ペンペンするわよ!」クワッ
ベルトーチカ「…………その、お騒がせして、悪かったわ……ごめん、なさい」
「お、おう。まあ、助け合い精神でな」
チェーン「ベルトーチカさんが……ベルトーチカさんが素直に謝って……!」ウルウル キラキラ
クワトロ「さすがは雷だ」
アムロ「……シャア、俺はあの子を見くびっていたよ……お前は、凄い子を見つけたんだな」
クワトロ「ああ、そう思うだろう?」
カミーユ「あれ? どうしたんだ、カツ?」
カツ「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ母サンゴメンナサイ……はっ!? 僕は何を!?」
ハヤト「フラウ……怒らせたら恐いからな……」
チェーン「アナハイムから派遣されましたチェーン・アギです。新型機のメカニックを担当させてもらいます。それで、パイロットはどなたに?」
クワトロ「では、アムロ大尉に」
アムロ「俺が? いや、それならシャア、あなたが使った方が……」
クワトロ「整備の努力もあって、通常のリックディアス以上の性能は確保出来ている……今までがサイコフレームとソードブレイカーに頼り過ぎだったのさ。私は今のままで十分だ、遠慮なく使ってくれ」
アムロ「しかし、俺はまだ戦うとは……」
チェーン「あの……? 新型の説明、してもいいでしょうか?」
アムロ「あ……ああ、お願いする」
チェーン「はい。新型機は『ディジェ』といいます。本来ならアフリカ基地で作られた量産型SEジェネレーターを搭載し、試作ソード『ディジェSE―R』となるはずだったんですが……先日のアフリカ基地壊滅で、本体だけしか確保出来ませんでした」シュン
アムロ「あのタイラントというMSか……」
クワトロ「ああ、恐ろしい敵だ」
チェーン「ですが! 月から届いた新型の核融合エンジン『ダウンデッド機関』が間に合いました! SEジェネレータのような高出力武装は搭載出来ませんが、機動性に関してはサイコフレームの採用も相まって、ソード・シリーズに匹敵する性能を保証します!」フンス
アムロ「そ、それは頼もしい」
チェーン「はい! それからですね、クワトロ大尉の使用していたソードブレイカー、こちらの簡易再現兵器を搭載しています。ソードブレイカーのようにバリアやエネルギー砲は発生出来ませんが、小型化し、24基という多数を積んでますので、決して見劣りはしないはずです。武装名称は『フィンファング』となります」
アムロ「サイコミュ兵器なのか? 俺に扱えるだろうか……」
クワトロ「どうやら、乗り気になったようだな」
アムロ「……メカオタクの性で気になるだけだよ」
【インフォメーション】
『ディジェ』は
『ディジェSE―R』への改造に失敗し、
『ディジェDD―S(ダウンデッド・システム)』に改造されました。
『ディジェDD―S』に
『フィンファング』が装備されました。
>>475
書き忘れ分
【インフォメーション】
『ディジェDD―S』に
『サイコフレーム』が装備されました。
>>478
まずいまずい!
これ付けないとアムロがコクピットでミンチになる!
【インフォメーション】
『ディジェDD―S』に
『簡易型テスラ・ドライブ』が装備されました。
今回はここまで。
大尉の新型をカッコよく出したい……頑張ります。
では。
乙
>>475を書き直すと
ディジェ
→ディジェDD-S
+フィンファング
+サイコフレーム
+簡易型テスラ・ドライブ
ディジェでこれなら百式はどうなっちゃうんだ…変形機構は廃したって言ってるからデルタガンダムルートは消えてるとはいえ
ZZ「分離状態ならコックピットは3人分ありまっせ。合体後?しらんがな」
S「元々3人乗り仕様ですが何か?」
近似時間軸の機体だとこんな感じか
>>489
まとめ感謝です。
いきます。
※※※※※※
>オークランド基地
眼鏡(通信)『どうだ、タイラントは?』
タウ・リン「ああ、ゴキゲンだな。アナハイム上層部も、現場レベルの漏洩は防げなかったと見える」
眼鏡『……だが、サイコフレームのデータが得られなかったのは惜しいな。フォン・ブラウンの極秘工場でしか扱われていないのはわかったが……あれがあれば、俺たちの計画も加速できたものを』
タウ・リン「タイラントとSEジェネレータの現物があれば十分だ。後は俺がなんとかする」
眼鏡『『深海棲艦喰い』か……無理はするなよ。お前は俺たちの……『ヌーベルエゥーゴ』の要なんだからな』
タウ・リン「……まだ死にはしねえさ。このクソったれな世界をブチ壊すまでは……俺が、世界最後の暴君(タイラント)になるまでは」
眼鏡『ああ……そうだな。注文のガルダ級、手配できたぜ。オーガスタのデカブツもな』
タウ・リン「そうか……なら、幕を開けるとしよう」
タウ・リン「腐った傍観者どもの、寝ぼけた頭を叩き起こしてやる……!」
>西海岸 ティターンズ基地
「荷物はスードリに積み込めー!」
「おい、このジムII、どっちの所属だっけ?」
ジェリド「……じゃあ、ここでお別れですね。お世話になりました」
クワトロ「ああ……中尉はジャミトフ氏に会見するのだったな。状況を変える鍵になるかもしれん……頑張ってくれ」
ジェリド「ええ、何かしらは掴んでみせますよ」
カミーユ「お気をつけて……今度は、平和になった世界で再会したいですね」
ジェリド「全くだ」
マウアー「ジェリド、スードリへの積み込み、終わったわ」
ジェリド「了解だ。クワトロ大尉たちは、オーストラリアに向かうので?」
クワトロ「ああ……シドニーへ、な」
ジェリド「コロニーの落ちた地、ですか……深海棲艦の大群とか、居そうですね」
クワトロ「それらを排除するのも、我々の役目さ」
ジェリド「俺たちも、やれることをやってみます。じゃあ、また!」
「スードリ、発進!」
>ガルダ級一号機 ガルダ機内
ブラン「まさかガルダ級を都合してもらえるとは……感謝するぞ、タウ・リン」
タウ・リン「なに。前回は出撃出来なかったからな……その埋め合わせさ。それに、連中は西海岸を抜けた。追うには足が必要だろう?」
ブラン「うむ……アメリカ大陸を抜ける前に墜とせなかったのは口惜しいが、オークランドからの追撃も限度があるのも事実……ここは腰を据えてかかるべきだろう」
タウ・リン「それが賢明だな」
ブラン「しかし、オマケでついて来たあれは……モビルアーマーか?」
タウ・リン「ああ、ロザミア少尉用のな」
ブラン「使えるのか?」
タウ・リン「使わせるのさ」
タウ・リン「連中の目的は深海棲艦の撃破……手を出さずとも、勝手にシドニーに向かってくれる。あとはタイミングを合わせるだけだ……」
港湾「……ホッポハ、危険ジャナイノネ?」
タウ・リン「ああ……『核』になるのはあの女だ。もっとも、エゥーゴの連中がわざわざ助けてくれるかは運次第だがな」
港湾「ソンナ……(グイッ)アッ!」
タウ・リン「心配ならお前が張り切ることだな……今回はお前もタイラントに乗ってもらう。何をすべきか、わかるな?」
港湾「……ワカッタワ」
>アウドムラ 機内
ベルトーチカ「」グッタリ
ハヤト「……どうしたんだ、彼女は?」
カミーユ「ええ……やれアムロさんに『女に励まされてもやる気出さないの!』やら、俺に『アムロにガンダムを譲りなさい!』やら、チェーンさんに『あなたアムロにくっつきすぎよ!』やら、終いにはクワトロ大尉に『あなたからは平和ねインテリジェンスを感じないわ!』なんて……」
ハヤト「まるで台風だな……それがどうしてああなった?」
カミーユ「全部、雷が撃退しました。文字どおり、カミナリ落とされたんです」
ハヤト「それは、また……」
雷「あーっ! またこんなところでサボってる!」
ベルトーチカ「ひいっ」
雷「艦の中ではみんなで共同生活なの! さあお掃除行くわよ!」ガッシ
ベルトーチカ「も、もう勘弁してぇ~……!」ズルズル
カミーユ「合掌」
ハヤト「oh……」
状況が変わったのにセリフ同じとか手抜きくさいな
まあチェーン先に出してたからこうなるとは思った
MSデッキ
アムロ「……よし。これで出力は安定したな」
チェーン「凄いです! このエンジン、ワガママでなかなか調整出来なかったのに」
アムロ「テスラ・ドライブだったか? そっちに回すエネルギーを多くしてみたんだ。俺だったらその方が乗り易いからね」
チェーン「さすがですね……って、そういう言い方、嫌なんですよね。ごめんなさい」
アムロ「ん? ああ……まあね。よく気づいたな」
チェーン「あはは……ベルトーチカさんがそんな感じで話してたら、苦い顔してましたから。眉間にシワ寄せて、こーんな」グニー
アムロ「おいおい、俺、そんな変顔だったか?」
チェーン「でした!」
アムロ「参ったな……」
チェーン「……パイロット、お嫌ですか?」
アムロ「……ブランクもあるしね。正直、恐いよ。いや……戦いが平気な自分に戻るのが恐い、かな。今は、そんな事を言ってはいられないのにな」
チェーン「タイラント……それに、深海棲艦も」
アムロ「……今もまだ、シャアにこの機体を使ってもらえばいいんじゃないかって考えてる。そのくせ、あの雷って子を戦場に出すことを嫌悪してる……矛盾してる。醜いエゴだ」
チェーン「…………とりあえず、ご飯食べませんか? お腹空いてると、気分も優れませんし」
アムロ「そう言えば……作業始めてから、何も食べてないな」
チェーン「実は、食堂でお弁当作って来たんですよ。アムロさんもいかがですか?」
アムロ「いいのか? なら少しもらおうかな」
チェーン「はい! それじゃあフタに分けますね。えーっと、ご飯とポテトサラダ、ミートボール……」
アムロ「美味そうだな」
チェーン「結構自信作です! デザートのオレンジに……あ、卵焼き食べりゅ……食べます?」
アムロ「食べ『りゅ』?」
チェーン「あうう……リピートしないで下さい! 昔から、食べりゅ……食べ『る』って言おうとすると、発音おかしくなるんです!」ブンブン
アムロ「わ、わかったわかった……でも、悪くないと思うぞ。チェーンは、チャーミングだな」
チェーン「ふえっ!?」ボンッ
>>531
ベルトーチカを魅力的に書くのが難しいんであります……せめてキャラの無駄使いにはならないようにしますので……
すまぬぅ……
※※※※※※
>ブリッジ
雷「大尉ー! 飲み物持って来たわ!」
クワトロ「ああ、ありがとう」
雷「ハヤトさんもどーぞ」
ハヤト「これはどうも」
クワトロ「……雷、周囲に深海棲艦の気配は感じないのか?」
雷「え? ううん、特に」
クワトロ「そうか……ハヤト艦長、おかしいと思わないか? 北米はデラーズ紛争でコロニーが落とされた場所……ティターンズの発表は事故だったが、深海棲艦には関係ない。もっと出現してもいいはず……それに、シドニーに向かっているのに、その航路でも深海棲艦の気配すら無い……これは、異常だ」
ハヤト「言われて、みれば……」
『艦長! 大変です! 公共放送を移して下さい!』
ハヤト「公共放送? なにが……なっ!?」
アナウンサー『ここ、シドニークレーターでは反アースノイド派とスペースノイド排斥派の両者によるデモ隊の衝突が……』
ハヤト「どういうことだこれは!」
『アングラネットで両派閥にデモを促す情報が流されて……!』
クワトロ「まずいぞ……! もしここで深海棲艦が発生したら……!」
ハヤト「集まった市民に被害が……それだけじゃない、隠蔽してきた深海棲艦のことがバレる!」
雷「それより、TVに深海棲艦が映ったら、それを見た人が……!」
クワトロ「全世界規模のパニックが起きる! アウドムラを急行させてくれ! 多少強引な手段でも市民を避難させねば!」
ハヤト「アウドムラ、ブースター全開!」
ゴォォォォォォ
>ガルダ 機内
『アウドムラを捕捉! MS隊発進せよ!』
タウ・リン「くくく……順調のようだな。さあ……そろそろお前の出番だぞ」
ロザミア(赤目)「ウ……ウウウ……ッ!」
北方(拘束)「オネーチャンニ、何シタ! コノ金目!」ガチャガチャ
タウ・リン「『核』になってもらっただけさ……この『サイコガンダムMKII』のな。『提督と艦娘』は同調することでその真価を発揮する……お前と同調することで、この女の『核』としての力も増大するって寸法だ」
タウ・リン「もっとも……コロニー落としの犠牲者、シドニーと北米を合わせた30億近い人間の怨念だ。サイコMKIIの機能でさらに増幅された思念に、この女が無事でいられる訳はないがな……くくく……さあ、上手く踊ってくれよ?」
>戦闘空域
ピシュピシュン ピシュピシュン
カミーユ(Zガンダム)「くそっ! こんなことしてる時間はないってのに!」バシュバシュウン
クワトロ(リックディアス)「これ自体が罠か……しかし、それでも向かうしかない!」ゴォォォ
ブラン「敵戦力は減っている! 一気に押し込め!」ビシューッ ビシューッ
カミーユ「アムロ大尉は!? まだなんですか!」
クワトロ「まだだ……しかし、向こうにも奴が、タイラントがいる! 迂闊に出るよりはいい! 雷、シドニーはどうだ? 深海棲艦は現れたか?」
雷「ううん……何にもかんじないわ」
クワトロ「ならば……北米と同じく、犠牲者の思念を『集めて』いる、と? そしてそれは……あのタイラントのパイロット!」
アナウンサー『MSです! 戦闘しながら向かって来ています!』
タウ・リン(タイラントソード)「頃合いだな……さあ、エスコートをしてやるぜ、お人形さんよ」
ロザミア(サイコMKII)「ガ……亜亜……A……ッ!」
北方「金目! 許サナイ! 金目!」ガチャガチャ
タウ・リン「舞台が整ったらお前の出番だ……期待しているぜ?」
港湾「……ハイ」
ガシュン
タウ・リン「タイラントソード、サイコMKII……出る!」
ゴォォォッ!
ズォォォォォォ
アムロ(ディジェDD―S)「ふぅーっ、ふぅーっ……」
アムロ(凄まじい悪意がさらに大きくなっていく……戦えるのか? 今の俺に……いや……違うだろうアムロ。俺は、あの命が失われる光を見て、止めたいと思ったはずだ……ならば……やれる!)
アムロ「アムロ、ディジェDD―S! 出るぞっ!」
>シドニークレーター上空
クワトロ「ハヤト艦長! アウドムラを水上に下ろして波で市民を追い払うんだ!」
ハヤト(アウドムラ)「荒っぽいがそれしかないか! 総員、何かに捕まれ!」グォォォォォ
ザバ---ンッ!
キャー ウワー
カミーユ「これで少しは……(ピキィィィン)来たっ!」
タイラントソード「」ゴォォォォォォッ!
クワトロ「各機散開! まともに相手をするな……(ガシャァァァン!)ぐわっ!?」
雷「きゃああああっ!」
タウ・リン(接触回線)『よう、赤い彗星。ずいぶんみすぼらしくなっちまったなあ』
クワトロ「貴様……貴様がこの騒動の仕掛け人か!」
タウ・リン『ご名答。くくく、アジテーションや武力行使が武器になる時代は終わったんだよ……マスコミだ。マスコミを武器にした奴が勝つんだ』
クワトロ「そうそう思い通りにはさせん!」
タウ・リン『はっ! そんなガタの来た機体でほざきやがる!』
クワトロ「例え敵わずとも、せめて一矢……!」
タウ・リン『それに、本命は俺じゃない』
クワトロ「何……っ!?」
ロザミア「あ……亜……アアア亜亜亜AAAァァァ――――ッ!!」
バシューッ!
バシューッバシューッバシューッ!!
ブラン「ロザミア少尉! 何をしている!?」
カミーユ「この、感覚……同じだ、俺が、侵海MSになった時と……まさかっ!」
タウ・リン(金眼)「さあ……起きろ! 30億の怨念と共に!」カァァァッ!
コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛………ッッ!!!
コロニー棲鬼「吾OOO雄御悪乎汚雄御オオオ悪乎汚雄OOO御悪乎汚オオオ――――――ッッッ!!!!」
「あ……かか……ひ……」
「ヒクッ……いぎ……か……」
「げ……おご……っ」
クワトロ「……っ! 防げ、なかった……っ!」
雷「な……なんて、悪意……」
カミーユ「ひいっ…………ぐ、くううっ! 対峙しているだけで、魂まで凍りつきそうだ……! こんなものTVに映し続けたら、パニックになる前に、全人類が死んでしまう!」
ブラン「ひ……ぐが……な、なんだ……この、怪物は……っ?」
タウ・リン「くくく……お楽しみ頂けたかな? ならば……ぬっ!」
アムロ「貴様が! この悪意の根源か!」ゴォォォッ!
バキィンッ!
タウ・リン「速い! SEジェネレーター使用機ではなさそうだが……それに、シャアに匹敵する技量……なるほど、エゥーゴに接触したと報告があったアムロ・レイか……くくく……そうこなくっちゃあ、面白くない」
アムロ「命が、消えいく感覚……こんな惨劇を楽しんでいるのか、貴様は!」ヴォンッ! ゴォッ!
バキィンッ!
アムロ「ふぅーっ、ふぅーっ……くそっ、なんてプレッシャー……じっとしているだけで凍え死にしそうだ」
タウ・リン「よくも動く。伝説のニュータイプは伊達ではないと言う訳か……ならば、新たな演目を始めるとしようか……港湾、やれ」
港湾「ハイ……La――A――A――La――」
La――La――La――――
カミーユ「これは、歌……?」
クワトロ「(ピキィィィン)っ! これは……っ!」
雷「来る……っ!」
シュゴォォォォォォ……!
・従剣パ級(パキケファロ・ソード)×30
・従剣ア級(アパト・ソード)×18
・従剣イ級(イクチオン・ソード)×7
・従剣ス級(スレイブ・ソード)×152
クワトロ「っ!? タイラントソードの……ソードユニットだと……っ!」
タウ・リン「データさえあれば、深海棲艦で機体は作れる……無制限にな……さあ! 世界を喰らい尽くせ! 暴君の剣(タイラント・ソード)どもよ!」
人の可能性を信じたいアムロからしたら最悪な奴ですな、艦娘の空母達はprprしたくなる
>>562
憲兵「ドサクサに紛れて何を言ってる(ガチャリ)」
今回はここまで。
次回予告して、締めとします。
※「ロザミア・バダムと北方棲姫を核に、30億の怨念より生まれたコロニー棲鬼。港湾棲姫の歌により出現したタイラント・ソードのソード・ユニット群。圧倒的な戦力を前に、今、新たな力がクワトロにもたらされる」
※「次回【機動戦士Zガンダム×艦隊これくしょん】」
※「『Zの鼓動』」
※「君は、刻の涙を見る……」
Zです、Δではありません。
それでは。
>>564
俺はホッポちゃんをクンカクンカしてprprするまで捕まるか!!
>>568
憲兵「知っているか? 憲 兵 か ら は 逃 れ ら れな い と い う こ と を…!!!!」
新型機体ゾーリンソール?
いきます。
※※※※※※
>フォン・ブラウン
《TVに映し出されたコロニー棲鬼》
ブレックス「……なんたることだ……せっかく、これまで隠蔽してこれたと言うのに」
ブライト「現地にクワトロ大尉たちが入っているのが救いですが……市民がどんな反応に出るか」
ヘンケン「電波ジャックして止められないのか!?」
『連邦の緊急回線が使われています! とても無理です!』
ヘンケン「くそっ……!」
ブライト「アーガマを出します。全速力で向かえば、上空から援護くらいは……」
ビーッビーッ
ヘンケン「どうした!」
『大変です! 市内に侵海MSが出現しました!』
『コロニーや地球でも、同様の事例が!』
ブライト「何だと……っ!」
ブレックス「深海棲艦の存在を認識した事が引き金となり、その出現が促されたのだ……! エゥーゴの全部隊に通達! 市民の安全を確保せよ!」
『了解!』
ブレックス「君たちも行ってくれ。対深海棲艦の経験者は多い方がいい」
ブライト「しかし、それではシドニーは……」
ブレックス「……打てるだけの手は打った。後は……クワトロ大尉たちを信じるしかない……口惜しいが」
ブレックス「頼むぞ、クワトロ大尉……勝てずともいい、生きて帰って来てくれ……これからの地球圏には、君の存在が不可欠なのだ……!」
>スードリ 機内
ジェリド「何だ……これは……くそっ!」
マウアー「ジェリド! どこへ行くの!?」
ジェリド「決まってる! クワトロ大尉たちを助けに行くんだ! ギラ・ドーガとフライングアーマーならシドニーまですぐだ!」
マウアー「なら、私も……!」
ジャミトフ(通信)『行けば、二度と儂と対面する機会を失うぞ、ジェリド中尉』
ジェリド「なっ……!? 何を言ってるんです! この惨状を、黙って見てろって言うんですか! 俺は嫌だ……助けに行く!」
ジャミトフ『ティターンズ結成の真の理由を聞きたいのではなかったか! バスクの横暴を止めるために、儂に直談判してでも問いただしたいのではなかったか! この先、犠牲となる人間を出さぬ為に……自らを、ティターンズを内から食い破る刃と成すのではなかったのか! 千載一遇の機会を棒に降るか! 答えろ、ジェリド・メサ!』
ジェリド「…………っ!」ギリリ
マウアー「ジェリド……」
ジェリド「……本当に……俺の目的を達成できる道があるんだな?」
ジャミトフ『……茨の道だ。だが『在る』』
ジェリド「そのために……シドニーの惨状を看過する必要があるって、言うんだな?」
ジャミトフ『それが出来ぬ人間に、達成なぞ出来ん道だ』
ジェリド「……分かっ、た……あんたを信じる。だが……もし、嘘だったら……大したことのない話だったなら……あんたの命を貰う! 覚悟しておけ、ジャミトフ・ハイマン!」
ジャミトフ『……よくぞ吠えた。キリマンジャロ基地へ来るがいい……全て話してやる』
ジャミトフ『このシドニーの光景が……生ぬるいとすら思える、地獄よりおぞましい、真実をな』
「おい……何だよ、この映像」
「新しい映画かなんかじゃねえの?」
「いや、でもさ……」
グチャ
「え? あれ……どこ、行ったんだよ」
グワッ
「なあってば……え?」
グチャ
>シドニークレーター
グォォォォォォォ…ッ!
クワトロ「来る……っ! 動ける機体は市民を逃がせ! ソードは相手をするな! カミーユ! 撤退の支援をしろ!」
カミーユ「撤退……でも!」
クワトロ「お前のZが一番守りが硬いんだ! 残念だが……もう、奴らに対抗は無理だ!」
カミーユ「くっ……了解!」
クワトロ「(ピキィィィン)アムロ!」
アムロ「(ピキィィィン)分かっているさ……押さえて見せる! フィンファング! 行け!」シュパパパ
カシュキュイン カシュキュイン
ズガガガガッ!
ズガガガガガガガッ!
タウ・リン「ほう……前衛を止めるか。さすがはアムロ・レイ……だが、逃げるのは頂けないな。せっかく用意した人形が動き出してからが面白いんだ……それまで、席に座っててくれよ、お客さん!」ゴォッ!
アムロ「っ! 抜かれた!」
カミーユ「来たっ! メガ・ビームシールド!」バシュッ…ヴォンッ!
タウ・リン「せっかくだ……正面から、食らいなっ!」ヴォンッ……!
バギィィィンッ!
カミーユ「うわああああっ!? シ、シールドごと吹き飛ばされた!?」
タウ・リン「さあ、避けられるか?」ガシュン
ヴァオ……ッ!
カミーユ「あ」
クワトロ「カミーユッ!」バシュバシュウンッ!
ドゴォォォォォォォォォォ……!
クワトロ「カミーユ、君は下がれ! 奴は私とアムロで押さえる!」
カミーユ「た、大尉……はい、すみま、せん」
タウ・リン「ちっ……シャアめ、ポンコツでよくも動く」
クワトロ「雷……前以上に無理をさせる。すまん」
雷「大丈夫……大尉と、一緒だから、平気よ」ギュッ
クワトロ「そうか……往くぞ、タイラントめ!」ゴォッ!
ハヤト「急いでアウドムラに乗って! なに!? パニック起こしてる奴は気絶させて連れて来い! くそっ、あの大物が動き出す前に、早く早く早く……っ!」
ス級「」シュゴッ
ハヤト「っ!? まず……っ!」
カミーユ「ハヤト艦長!」ビシューッ! ビシューッ!
バヂッバヂヂッ
バシュウンッ!
ス級「!?」ドゴォォォン
カミーユ「エネルギーパックを使いきって、ようやく一機……バリアが硬過ぎる!」
ハヤト「カミーユ、すまん!」
カミーユ「急いで下さい! あまりもたない……また来た! シールド!」ヴォンッ
パ級「」ビシューッ!
イ級「」ガガガガガガ!
バヂィンッ! バヂィンッ!
カミーユ「くそっ……シールドも、いつまでも保つか……(ピキィィィン)っ!? まずい!」
コロニー棲鬼「U……UU……」ギィンッ!
コロニー棲鬼「 ――――――――!!!!!!!」
ゴォォォォォォォ……ッ!!
ガシュンガシュンガシュンガシュンガシュンガシュンガシュンッ!
《全身に現れるメガ粒子砲口》
ビシューッビシューッビシューッビシューッビシューッビシューッ!!
ゥゥゥゥ……ン
ドゴォォォォォォォォォンッ!!
クワトロ「近郊の街も、基地も……なんという……っ!」
雷「ひ、酷い……こんなのって……!」
アムロ「これでは……アウドムラに市民を避難させたとしても、逃げられなど……」
タウ・リン「く、くくく……圧倒的な力を前に、為す術もなく捩じ伏せられる気分はどうだ? これは押し潰されるしかなかった者たちの、声すら上げる事叶わなかった者たちの、怨忌に満ちた慟哭の叫びだ! 未来を築く、世界を変える……耳障りのいい言葉はもうたくさんだ! 理想、大義、正義、道理……声高に叫んだ声に、掻き消された諸々の声……今こそ世界に刻みつけてやる!」
タイラントソード「」ガシュン キュィィィィィィィィ……ッ!
タウ・リン「歌え! 港湾棲鬼!」
港湾「La――A――La――La――」
パ級「」ヴォンッ
イ級「」ヴォンッ
ア級「」ヴォンッ
ス級「」ヴォンッ
ドヒュウ!
ドヒュウ!
ドヒュウドヒュウドヒュウドヒュウ!
クワトロ「っ!? ソードの動きが更に速く……(ドガァァァン)ぐわああっ!」
アムロ「っ!? シャア!(ドガァァァン)ぐううっ! フィンファング!」シュパパパ
カシュキュイン カシュキュイン
シュバッ
ゴォッ!
シュバッ ゴォッ!
アムロ「なっ!?当たらな……(ドガドガァァァン)うわぁぁぁぁっ!」
ジム神様「呼ばれた気がした」
ザク神様「お前じゃねえ座ってろ(懇願)」
>コロニー棲鬼内部
ロザミア「UU……Aア……」
北方「オネーチャン……ウウ……ドウシタラ……ッ?」
ドクン…ドクン…
北方「外ニ、出タイノ……? ウン、アナタダケナラ、ナントカ……オ願イ……オネーチャンヲ、助ケテ!」
ドクン…ッ!
ドガァァァンッ!
タウ・リン「!? 爆発……?(ガガガガガガッ!)っ! 何だっ!?」
クワトロ「っ!!」
アムロ「あれ、は……」
・機動ザ級flagship(シャア専用ザクII)
ザ級fl「」ヴォンッ
クワトロ「来て、くれたのか……ズゴックの、ように……」
タウ・リン「ちっ……骨董品が一体裏切ったところで、何が出来る! 潰せ、ソードども!」
ゴォッ! ゴォッ!
ザ級fl「」ゴォッ!
ドガシャア!
イ級「っ!?」
ガガガガガガガガガッ!
パ級「!?!?」ドゴォォォンッ
タウ・リン「ソードを踏み台にしただと!?」
アムロ「俺の戦法を!?」
ガンバスターじゃないけどホントにザク神様来ちゃったよ
ザ級fl「」ゴォッ!
ガガガガガガガガガッ!
バヂバヂバヂバヂバヂッ!
タウ・リン「……嘗めるなよ骨董品風情がっ!」ドヒュウ!
ザシュッ!
ザ級fl「っ!」バヂバヂ
タウ・リン「はっ! タイラントソードとはスペックが段違いなんだよ……このままスクラップに(ドガァァァンッ!)があっ!?」
クワトロ「私のMSに私が遅れを取る訳にはいかんからな……!」
雷「ハイパーなビームライフルよ!」
ドガァァァン
クワトロ「くっ……やはり砲身に負荷がかかり過ぎたか!」
タウ・リン「…………そうかい、よく、わかった……やはり、艦娘と共にいる貴様は、俺にとって危険だ……確実に仕留める!」ゴォッ!
クワトロ「っ!」
ザ級fl「っ!」ゴォッ!
アムロ「させるか!」ゴォッ!
タウ・リン「邪魔だ!」ドパパパパッ!
ドガドガドガァァァンッ!
ザ級fl「(ドガァァァン)っ!」
アムロ「(ドガァァァン)ぐわっ! 逃げろシャアッ!」
クワトロ「……リックディアス! 命の懸け所だ!」
雷「この、一瞬でぇっ!」
リックディアス「」ヴォン…ッ!
ゴォォォォッ!
ドガシャアァァァンッ!
タウ・リン「ぐうう……っ! 体、当たり……それも、攻撃の瞬間、バリアが消失したわずかな隙に、だと……!? 化け物め!」
クワトロ「く、う……っ。無様な方法だが、なんとか、なるものだな」
雷「あいたた……ざまーみなさい! あっかんべー、だ!」
ボシュンッ!
ドガァァァンッ!
クワトロ「ぬうっ! 今の衝撃で、ブースターが完全にイカれたか!」
雷「リックディアス!」
タウ・リン「…………っ! この、死に損ないのポンコツがぁぁぁぁっ!!」ガシュン!
ビシューッビシューッビシューッビシューッビシューッ!!
ドガガガガァァァァァァンッ!!
クワトロ「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
雷「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ザ級fl「っ!」
アムロ「シャアーっ!」
タウ・リン「跡形も残さず、消滅させてやる……!」ブッピガン! ピピピピピ…!
バシューッ!
ドガァァァン!
タウ・リン「ぐううっ! 今度は何だ……(ピーッピーッ)っ! SEジェネレータ反応だと……!?」
ガトー「クワトロ大尉! 遅参申し訳ない! アナベル・ガトー、助太刀に参った!」
夕立「新型も持って来たっぽい!」
ガトー「夕立、コンテナを射出。我々も出るぞ!」
夕立「ぽい! 私たちの新型、御披露目っぽい!」
ガシュウ…ンッ
ZプルトニウスSE―R「」ヴォンッ
【インフォメーション】
『Zプルトニウス』は
『ZプルトニウスSE―R』に改造されました。
『SEジェネレータ』が装備されています。
『夕立改二型フレキシブルカノン』が装備されています。
『オールドタイプ対応型サイコフレーム』が装備されています。
ガトー(Zプルトニウス)「この場は我々が引き受ける! カミーユ少尉たちの援護を!」
夕立「任せるっぽい!」
アムロ「わかった、頼む!」ゴォッ!
ザ級fl「……っ」ヴォンッ
ガトー「む、お前は……」
夕立「んと、一緒に戦うって、言ってるっぽい?」
ガトー「……そうか、ならば共に往くぞ!」ヴォン…フィィィィィ
ザ級fl「っ」ガシュン ブォォォォン←ヒートホーク
タウ・リン「もう一人の、『提督と艦娘』……アナベル・ガトー…………く、くくく……ハハハハハ! そうだ、貴様だ……俺は貴様に会いたかったんだよ! 貴様のような理想と大義に酔った、イデオロギーの操り人形になあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」ヴォンッ ゴォォッ!
ドヒュウドヒュウドヒュウドヒュウ!
ガトー「ぬうっ! 速いっ!」
夕立「負けないっぽい!」
ドヒュウドヒュウドヒュウ!
ザ級fl「っ!」ゴォッ!
バキィンバキィンバキィンバキィンッ!
ガガガガガガガガガガガガッ!
バヂィィィィッ!
タウ・リン(接触回線)『貴様だけは……貴様のような奴だけは! 俺がこの手で引導を渡してやる!』バヂバヂバヂ
ガトー(接触回線)『……大罪背負う身であることは自覚している。それでも! 憎しみはお前の行為の免罪符にはならんぞ!』バヂバヂバヂ
タウ・リン『黙れジオンのクソ虫の分際で! 貴様らの腐った大義の犠牲になったスペースノイド! アースノイド! その怨みの尽くを受けて地獄に堕ちろぉぉぉぉぉっ!』バギィンッ! ブォォンッ!
ガトー『……それでもまだ! 私には生きて出来る償いがある! 地獄に落ちるまでに、それを成し遂げねば……死んでも、死にきれんのだぁぁぁぁっ!!』バギィィィィン! バヂバヂバヂバヂィ!
タウ・リン『ならばここで死ね! 俺に殺されろ! 死して冥府で死者に詫びろぉぉぉぉぉ!』バヂバヂバヂィ! バキィン!
ドヒュウドヒュウドヒュウドヒュウ!
バギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンバギィンッッ!!
アムロ「カミーユ! ハヤト! 無事か!」
カミーユ「ア、アムロ大尉……何、とか」バヂバヂバヂ
ハヤト「もはやビームの嵐だ! カミーユのシールドが消えたら、一瞬でお陀仏だ!」
アムロ「ガトー大尉がタイラントを押さえているが……ソードタイプはまだ暴れ回っている……そこっ!」シュパパ カシュキュン
イ級「!?」ドガァァァン
アムロ「……フィンファングもいつまで保つか……」
カミーユ「クワトロ大尉の新型に期待するしか……」
アムロ「シャア……急いでくれ……」
シュウウウウウ…
クワトロ「う……ぐ、う……雷、無事、か?」
雷「いたた……う、うん……」
クワトロ「(ガチャガチャ)……ジェネレータも限界、か。一旦、外に出よう」
ガシュン プシュー…
雷「リック、ディアス……こんなに、ボロボロになって……」
クワトロ「……詫びは後でいくらでも言おう。今は……この状況から脱する、新たな力を。ガトー大尉が届けてくれた、あのコンテナだ」
雷「うん……そう、ね!」
ピピピピ
ガシュン プシュー
クワトロ「ダメージチェックは……よし、問題なしだ。あとはジェネレータを起動させれば……」ガチンッ
フィィィ……ヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッヴォッ…!
クワトロ「っ!? 何だ!? 起動、できんだと! チェックに問題はなかったはず……! 何故だ!」
雷「……恐がって、いるんだわ」
クワトロ「何……?」
雷「自分の力が恐いのよ……あの、恐ろしいタイラントソードよりも、巨大な深海棲艦よりも、もっと大きな、恐ろしい力を持っていることを、理解しているから……一度目覚めてしまったら、その力で、ただのMSではなくなってしまうから。機械でも生命体でも無い、強大な『ナニカ』になってしまうことを、本能で知ってしまったから……この子は、目覚めを拒否しているの……」
クワトロ「何だと……そんな、ことが……いや、何故、それがわかるんだ?」
雷「伝わって、くるの……この子の恐れが。この子の力が……」
クワトロ「……それほどまでのMSか……アストナージめ、なんというものを作ってくれた……だが、このままでは……」
雷「うん……お願い、あなたが恐がるのは、仕方ないと思う……でも、私たちはあなたの力が必要なの……力を、力を貸して!」
ドガシャァァァァンッ!!
クワトロ「ぐっ! 何だ……っ! ザクII!」
ザ級fl「……っ! っ!」ギギギ…
バシューッ!
ザ級fl「っ!」ドッ…!
ギギィ……ズゥンッ
クワトロ「ザクIIっ!」
雷「嫌ぁぁぁぁぁぁっ!」
タウ・リン「ふん……ようやく骨董品がおとなしくなったか。これで集中出来るぜ」
ガトー「貴様ぁぁぁぁっ!」
夕立「許さないっ!」
クワトロ「ザクII! 何故だ……お前まで、何故! 私のようなパイロットなど……忘れていれば良かったものを!」
ザ級fl「」ギギ…ギ…
――――貴方を忘れるはずが、ないではありませんか
クワトロ「っ!?」
――――共にルウムを駆け抜けたあの日から……私は常に、貴方と共に……シャア……アズナブル……殿…………
ザ級fl「」ガシュウ……ン
雷「あ……ああ……っ」
クワトロ「…………う……うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」ダダッ!
雷「大尉!?」
クワトロ「(ガチャガチャガチャガチャ!)動け! 動け動け! 動け動け動け動け……動けぇ! 何故動かん! 奴は……奴は! ザクIIを! 私の戦友を撃ったのだぞ! 奴に一太刀……一太刀だけでも! 動け! 動いてくれ! 頼む……頼む、から……っ!」
雷「大尉……っ」
ガシュン
ガシュン
ガシュン
クワトロ「ぐううっ…………っ!?」
雷「え……ええっ!?」
リックディアス「」ガシュン ガシュン
クワトロ「馬鹿……な……侵海MSでもないお前が、何故、ひとりでに……」
リックディアス「」ガチャン
コォォォォ
クワトロ「新型に、触れて……サイコフレームが、発光!? 劣化して、反応などしないはずだ……!」
雷「あ、あああ……止めて! 止めてリックディアス! そんなことしたら、あなたはもう……!」
クワトロ「どういうことだ!?」
雷「リックディアスは……自分の『熱』をこの子に与えようとしているの……でも、それは『魂』を与えるということ……壊れても、艦娘のように生まれ変わることも、深海棲艦のように甦ることも出来なくなる……『リックディアス』が、永遠に失われてしまうの! 止めてぇ!」
クワトロ「なんという……! もう、止めてくれ! 私はお前たちが命を掛けるような人間じゃない! ちっぽけで、情けない、弱い人間なんだ! 頼む……もう、止めてくれぇっ!」
――――悲しまないで、大尉
クワトロ「っ! リック、ディアス……っ!」
――――私は、嬉しいのです。貴方の力になれることが。それこそが……私の誇りなのですから
クワトロ「お前、は……」
コォォォォォォォォォォォォォォォォ……ッ!!
「…………っ」
――――恐いのかい?
「っ!?」
――――羽ばたくことが……目覚めることが、恐いのかい?
「……っ」
――――耳を、澄ましてごらん
「っ?」
――――聞こえるだろう……私の主たちの声が、私がいなくなることを、悲しんでくれる人たちの声が
「……っ」
――――それが、君の主たちだ。君の力に溺れることなく、君を扱うことができる、君の主たちだ
「……っ!」
――――それでも、まだ、恐いかい?
「……っ」
――――そう、一人きりなら……寂しく、恐いだろう。けれど、そうじゃない
「っ?」
――――私も、君と共に行こう。こうして、呼び掛けることは出来なくとも……私の全ては、君に溶けて、君の魂と、常に共にある。そして、主たちも。
「……っ」
――――君は一人で羽ばたくわけじゃない。さあ……解るだろう? 目覚めの時だ
「――っ!」
――――そうだ。君は、どこへでも行ける。世界を越えて、刻を越えて……主たちと、どこまでも
「っ!」
――――さあ、私も連れて行ってくれ
――――主たちが作る、希望に満ちた、未来へ……
ガシュンッ!
ヒュイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィィイイイイイイイインッ!!
ヒュイイイイイィィィィン
ヒュイイイイイィィィィン
クワトロ「……エンジンに、火が、入った……だが、リックディアスは……」
ピシ……パキ……パキ……
ザァァァァ……ッ
クワトロ「……この、砂が……リックディアスだったもの、なのか……っ! MSでありながら……形すら、残せず……っ!」
雷「……っ! リック、ディアス……っ!」
ヒュイイイイイイイイイィィィィィィィィ……
クワトロ「…………情けないと、思っているのか? ならば、立つ時だ。お前が、リックディアスの思いに、報いたいと願うならば」
ヒュイイイイイィィィィン
ヒュイイイイイィィィィン
雷「……そう……もう、大丈夫なのね?」
クワトロ「胸を張れ……私のリックディアスは、雄々しかったのだ……さあ、産声を挙げろ、この世界に!」
ヒュイイイイイイイイイィィィィィィィィン!
クワトロ「舞い上がれ……『星を継ぐ者』……」
クワトロ「Δガンダム・タイプZ……『ゾーリン・ソール』よ!」
キュバァァァァンッ!
百式「あれ?俺は?」
今回はここまで
新型機は100年使えるゾーリンソールでした。
ゾーりん無双は次回です……申し訳ない
>>590
お見事でした。
あと調べたことを少々。
どこ見てもゾーリンソールの元ネタは草履と靴底(ソール)としか書いてないもんで……
ゾーリン・ソール(Zorin-Soul)
ゾーリン
星の、星を継ぐ家の/ロシア語zorin
ソール(ソウル)
太陽/ラテン語sol
呪文/フランス語sort
魂/英語soul
靴底、舌平目、底に張り付く/英語sole
あとインフォメーションで締めます。
では。
【インフォメーション】
『リックディアス』が
『ゾーリン・ソール』を起動させました。
『フル・サイコフレーム』が採用されています。
『多目的型ソードブレイカー』が装備されています。
『半透明装甲(金色)』が採用されています。
『イレーザーエンジン』が搭載されています。
『完成型テスラ・ドライブ』が装備されています。
ガイア・ギアを知らない方のために。
ゾーリン・ソール | ヴッチャ@3日目東ウ48b [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=25998003
こりゃケミカルガンどころかバスターランチャー装備してるわ
永久機関のイレーザーエンジン動力のバスターランチャー…
>>664
サザビー「もう俺ら出番ねーわ…」
ナイチンゲール「はぁ~… 茶がうまい…」(ホッコリ)
>>681
画像感謝です。
百式・Δの系譜として白い箇所を金色にしたのがイメージになります。
ではいきます。
※※※※※※
バキィィンッ!!
ガトー(通信)『はあ……はあ……よくもこれだけ激しい戦闘で身体が保つ……強化人間(ブーステッドマン)か?』
タウ・リン(通信)『……差別的な物言いだな。ニュータイプと同じく、ジオンが産み出したものだろうに……だが、今は感謝しているぜ……こうして、貴様を圧倒できるのだからな!』ブォォンッ!
ズガァッ!
ガトー「ぐわっ!? シールドが!」
夕立「少佐さんっ! このおっ!」ドパンドパンッ!
タウ・リン「ふん、温い!」ザシュッザシュッ!
ドゴドゴォォォォ…!
夕立「切り払われたっぽい!?」
タウ・リン「……なかなか楽しめた。だが、もう遊びは止めだ……押し潰せ、ソードども」
キュイン ゴォッ!
キュイン ゴォッ!
ビシューッ!
ビシューッビシューッ!!
ガトー「っ! 回避、間に合わ……っ!」
夕立「迎撃……速く、て……っ!」
バヂバヂィンッ!
ガトー「これ、は……ソードブレイカーの、バリア!」
夕立「クワトロ大尉と、雷っぽい!」
タウ・リン「何だと……? あの新型、シャア・アズナブルか!」
ゾーリンソール「」ヒュイィィィィン
クワトロ(ゾーリンソール)「間に合ったか……では、リベンジマッチと行こうか」
雷(膝の上)「ええ! 行くわよ、ゾーリンソール!」
ゾーリンソール「っ!」ヴォンッ!
クワトロ(通信)『ガトー大尉、カミーユたちの援護を頼む。タイラント、及びソードは私が引き受けた』
ガトー『なっ!? しかし……いえ、その新型にはそれだけの力があるのでしょう。承知した、ならば我々はあの巨大な深海棲艦を!』
クワトロ『ああ、任せる!』
夕立『雷も、クワトロ大尉も気をつけてっぽい!』
雷『ありがと、夕立!』
Zプルトニウス「」ゴォッ!
タウ・リン『……話は済んだか。ずいぶんな自信だな、シャア?』
クワトロ『わざわざ通信とは律儀だな……タイラントのパイロットよ』
タウ・リン『タウ・リンだ。無論偽名だよ、貴様と同じでな……本当の名など、思い出したくもない。そうだろう?』
クワトロ『……いちいち勘に障る男だ。その減らず口、閉じさせてもらう』
タウ・リン『出来るか? 貴様に』
クワトロ『出来るさ、私たちなら』
タイラントソード「っ!」ギィンッ!
ゾーリンソール「っ!」ヴォンッ!
タウ・リン『喰い殺せ! スレイブ・ソードッ!』
クワトロ『噛み砕け! ソードブレイカーッ!』
ゴォッ! ゴォッ!
キキキュイン キキキュイン
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァ----ンッッ!!
カミーユ「あれが、大尉の新型……凄い、ソードの大群を、全て相手どっている……」
アムロ「シャア……何がお前をそんなに強く……あの子なのか? 雷が、お前を……」
ハヤト「アムロ、カミーユ! ソードの攻撃が止んだ今なら、アウドムラを出せる! ビームから守ってくれ!」
カミーユ「了解です!」
アムロ「ああ、わかっ……(ピキィィィン)っ! まずい、気付かれた!」
コロニー棲鬼「 ――――ッッ!!」
キュインキュインキュインキュインキュイン…ッ!!
カミーユ「まず……っ!」
バシューッバシューッバシューッ!
ドガドガドガァァァンッ!
アムロ「砲口を……!」
カミーユ「ガトー大尉! 夕立!」
ガトー「援護する! 深海棲艦の押さえは任されよ!」
夕立「素敵なパーティー、始めるっぽい!」
>>711
勘に障るでなく癇に障るな
ズガガガガガガガガガガガッ!
バキィィンッ! バキィィンッ!
タウ・リン『ちっ……言うだけのことはある、かっ!』ヴォンッ…バキィィンッ!
クワトロ『あいにく、負けてはやれんので、なっ!』ヴォンッ…バキィィンッ!
タウ・リン『だがな、貴様は決定的なミスをしているぞ』
クワトロ『何?』
パ級「」キュイン…ゴォッ!
エゥーゴ兵(ジムII)「っ!? な、なんでこっちに……うわあぁぁぁっ!」
クワトロ『しまった!』
タウ・リン『俺は貴様に拘る必要はない……後悔しな、甘ちゃんよ』
クワトロ『……と、言うと思ったか?』
タウ・リン『何だと?』
ドガァッ!
エゥーゴ兵「わっ!? な、何で大尉のソードブレイカーが俺に?」
クワトロ『すまんが、コントロールを借りる。楽にしていたまえ』
エゥーゴ兵「へ?」
クワトロ「雷、頼む!」
雷「りょーかい! ソードブレイカー・システム『響』! 『ライドギグ=ジャック』、いくわよ!」
ジムII「」ギィンッ!
エゥーゴ兵「ジ、ジムが勝手に!? どわぁぁぁっ!」
ビシューッ! ビシューッ!
パ級「っ!?」ドガァァァン
エゥーゴ兵「う、嘘だろ……ソードをやれた」
タウ・リン「な……何だと……あんな旧式のMSがソードを墜とす? 何を……何をした、シャアァァァッ!」
クワトロ「さあ、続けようか」
雷「まだまだ、ゾーリンソールの力はこんなもんじゃないわよ!」
※第六駆逐隊ニュース
響「響だよ。新兵器はユニコーンのサイコミュ・ジャックと、マクロス7のファイヤーバルキリーが使ったスピーカーポッドがモデルなんだって……じゃ」
>>714
うへぁ……ort
指摘感謝です。
※※※※※※
コロニー棲鬼「 ――――――――ッッ!!」
バシューッバシューッバシューッバシューッバシューッバシューッバシューッ!!
ドゴォォォォォォォォォ……ンッ
ドゴォォォォォォォォォ……ンッ
ガトー「くうう……っ! 砲口を潰しても潰しても再生するか!」
夕立「ふぇ~ん、これじゃジリ貧っぽい~!」
ガトー「弱音を吐くな! 確か、ソーラレイの深海棲艦には、核となる存在が居たと聞くが……夕立、見つけられんか?」
夕立「うむむむむ……っ! あうう……深海棲艦の力が強過ぎて、無理っぽい~」
ガトー「ぬう……ならば、内部に突入して闇雲に暴れるよりないか……?」
カミーユ(通信)『ガトー大尉!』
ガトー(通信)『カミーユ少尉、どうした?』
カミーユ『はい、あの中から……声が聞こえるんです。『助けて』って』
ガトー『何……!?』
カミーユ『俺、その声の気配を、知っているんです……前に戦ったけど、邪気の無い、奇妙な相手で……それに、知り合いに似た気配がしました……深海棲艦の』
ガトー『なっ!?』
夕立「ぽい!?」
カミーユ『俺は、助けてあげたいんです……こんな状況で、相手は深海棲艦で……でも!』
ガトー『……皆まで言うな。もしかしたら、それが状況を打開する、最適解やも知れん……だが、難しいぞ。覚悟はいいな?』
カミーユ『っ! はい!』
ガトー『Zガンダムへの攻撃は私が防ぐ! 少尉は核を見つけ出し……なんとかしろ!』
夕立「アバウトっぽい!」
カミーユ『何とかします!』
夕立「引き受けちゃうっぽい!?」
ガトー「往くぞ! 腹を括れ夕立!」
夕立「こうなったら、やってやるっぽい!」
カミーユ「先行します! うおおおぉぉぉぉぉぉっ!」
Zガンダム「」ゴォッ!
Zプルトニウス「」ゴォッ!
ビシューッビシューッ!
ドガァァァン!
ドガァァァン!
「すげえ……俺のネモが、ソードを落としてる」
「ジムII最強伝説、始まりました」
「アッシマーがぁっ! 俺のアッシマーがぁっ!」
ブラン(通信)『何か、セリフを奪われたような……それより、人のMSを勝手に操るな!』
クワトロ『すまんね。だが、放置してソードに落とされるよりはいいだろう?』
ブラン『確かにそうだが……そうだ、タウ・リン! 貴様、これはどういうことだ!』
タウ・リン『ちっ……死人に口無し、とはいかなかったか……まあ、構わん。俺のような人間を使いたい奴は、それこそ無数に居るんだ……腹立たしいことにな』
ブラン『何を、言って……?』
タウ・リン『連邦もジオンも、スペースノイドもアースノイドも、どいつもこいつもクソ虫の集まりだってことだよ! 港湾! やれ!』
港湾「La――La――A――」
コロニー棲鬼「 ……ッッ!!」
ゴォォォォ……ンッ
キュパパパパパパパパッ!
ギュィィィィィ……ッ!
カミーユ「っ!? ミラーが、開いて……拡散した!っ?」
ガトー「っ! 包囲攻撃か!」
バシューッバシューッバシューッバシューッバシュー……ッッ!!
タウ・リン「殲滅されちまいな」
バシューッバシューッバシューッバシューッバシューッバシューッバシューッバシューッ!!
ブラン「なあ……っ!」
「「うわああぁぁぁぁ!!」」
クワトロ「させると思うか! ソードブレイカー・システム『暁』!」
雷「『アクティブ=リフレクター』! 跳ね返せぇぇぇぇぇぇっ!」
バキィンバキィンバキィンバキィンバキィンバキィンバキィンバキィンッッ!!
ドドドドドドドドドォォォォォォ----ンッ!!
タウ・リン「なっ……!? 一発残さず跳ね返し、全てコロニーに当てた!? ニュータイプの力か!? 奴の艦娘か!?」
コロニー棲鬼「OOOオオオOOO――――――ッッ!!」グラァ…
カミーユ「体勢が崩れた!」
ガトー「クワトロ大尉、感謝する! 今だ、少尉!」
カミーユ「突っ込むぞ! Z!」ゴォッ!
※第六駆逐隊ニュース
暁「暁よ! この新武装の元ネタはもちろんアカツキガンダムの『ヤタノカガミ』ね! 金色でレディーな私にピッタリのガンダム……だから頭撫でるなぁっ!」!かすんぷ
>戦闘空域外
ハヤト「なんとか、脱出できたか……」
アムロ「ああ……」
ハヤト「どうしたんだ?」
アムロ「シャアも、カミーユも、まだ戦っている……なのに、俺は……」
ハヤト「アムロはアウドムラの護衛をしてくれているだろう」
アムロ「だが!」
ハヤト「確かに大物は向こうに集中しているかも知れないが、この隙に別動隊が襲って来る可能性もあるんだ。主な戦力が向こうに行っている今、アムロとディジェがここに居ることは心強いんだぞ?」
アムロ「……口が上手くなったな、ハヤト」
ハヤト「止せやい。お互いもう、子供じゃないんだ……背伸びして無茶するより、今やれることをしないとな」
アムロ「そうだな……」
アムロ「やれること……俺に、やれること、か」
>コロニー棲鬼 内部
ビシューッビシューッビシューッビシューッビシューッビシューッ!!
夕立「ぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽい――――っ!」ドパァンドパァンドパァンドパァンドパァンドパァンドパァン!!
ゴゴォォォォ……ンッ
夕立「ぽいぃ……上から下から右から左から前から後ろから……忙しいっぽい!」
ガトー『文句を言うな。まだ核は見つからんか!?』バシュバシュウン
カミーユ『近くまで来ています! もう、少し……あれだっ!』
サイコII棲機「UUウウウ……アアAAA………ッ」
カミーユ『このコロニーに溢れる無数の悪意は方向性がバラバラなんです……それを、あのMSが統率している……正確には、そのコクピットに居る人が』
ガトー『ならば、あれを抉り出せば』
カミーユ『崩壊、とまでいかなくても、バランスは崩れて、付け入る隙が出来るはずです』
ガトー『ならば、やるぞ!』ヴォン…ブォォォォンッ
カミーユ『ええ……! 今、助ける!』ガシュン ジャキンッ
サイコII棲機「」OOOオオオOOOォォォ――――ッッ!!」
バシューッバシューッバシューッバシューッバシューッバシューッ!!
ガトー/カミーユ「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!!」」
>戦闘空域
クワトロ「これが……ラスト!」バシュバシュウン
ス級「!?」ドゴォォォン
タウ・リン「ちっ……」
クワトロ『さて、残るソードはお前だけだが……また援軍を呼んでみるか? 何度来ようが、何体現れようが、結果は変わらんがね』
タウ・リン『ふん……ソードユニットは所詮露払いだ。タイラントと比較してもらっては困る』
クワトロ『ならば続けるか……よかろう、私もお前に撃たれたザクIIの借りを返さねばならんからな』ヴォン…ッ
タウ・リン『ほざけ……っ! 港湾! 貴様の力……使わせてもらうぞ!』
ズブリ!
《港湾棲姫の首筋に埋まるタウ・リンの指》
港湾「ッ!? ア……ア……ッ!? ヒァァ……ッ! ア゛ア゛ッ…………ヒグッ!? ン゛ッ! ン゛ン゛~~ッッ!!」ビクン! ビクンッ!
タウ・リン(金眼)「くく……神経から直接快楽を流し込まれる気分はどうだ? 自我を失うほどの悦楽……それが貴様が頑なに拒む力を解放させる……さあ……暴れろ! タイラントソード!」ゴォォォ
港湾「ヒギッ……! ン゛ア゛ア゛ッ! ア゛……ァ……」ガクリ
ビキビキビキビキビキビキビキビキッ!
タイラントソード(赤色発光)「」ギランッ!
シュンッ……
ドガァァァッ!
クワトロ「がっ!? 速い!」
雷「センサーで、追えない!?」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!
クワトロ「ぐわああぁぁぁぁっ!」
雷「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
タウ・リン『調子に乗り過ぎたな、シャア・アズナブル……新型共々、地獄に行きな』
クワトロ『なるほど、ならば我々も本気で戦うとしよう』
タウ・リン『何っ……!?』
クワトロ「ゾーリンソール! 目覚めの時だ!」
雷「見せてやりましょ! あなたの、本当の姿を!」
ゾーリンソール「」ギィンッ!
ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンッ!
コォォォォォォォォォォ
ゾーリンソール(デストロイモード)「」ヒュイイイイイィィィィ……ッ!
ガシュンッ!
ゾーリンソール(フェイスオープン)「」ギカァンッ!
【UC????? 正歴時代】
ギンガナム「見るがいい! 黒歴史の、終わりなき戦いの連鎖を……っ!?」
ザザ……ザザ……
ロラン「何だ……? 映像が、乱れて……」
ギンガナム「馬鹿な……黒歴史が、過去が書き変わろうとしているのか!?」
ロラン「ホワイトドールじゃ、ない……赤と、金色の……」
ギンガナム「ありえん! こんなことが……っ!?」
【UC0087】
タウ・リン「変形……いや、変身?しただと!?」
クワトロ「往くぞ雷! ソードブレイカー・システム『電』、スタンバイ!」
雷「了解! テスラ・ドライブ、リンクスタート! 光速多重次元屈折攻撃、『パラレル・ミラージュ』GO!」
シュババババババババッ!
タウ・リン「分身!? ええい、ただの残像だ!」シュバッ!
タイラントソード「」バキィンッ!
ゾーリンソール「」バキィンッ!
バヂバヂバヂバヂ!
ゾーリンソール「」バシューッ!
ゾーリンソール「」バシュバシュウン!
ゾーリンソール「」ヴォン…ブォンッ!
タイラントソード「っ!?」ドガァン! ドガドガァンッ! ズバシャアッ!
タウ・リン「ぐわあああっ!? な、何故だ!? センサーは……全てに反応が!? 質量を持った残像……いや、どれもが攻撃可能な、実体だと!?」
クワトロ「さんざんなぶってくれた、お返しと言うところか」
雷「ザクIIと、リックディアスの仇よ! ボッコボコにしちゃいなさい、ゾーリンソール!」
ゾーリンソール「」ギカァンッ!
ズドドドドドドドドド----ッ!!
タウ・リン「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ――――っ!?」
※第六駆逐隊ニュース
電「電なのです! はわわ、とんでもない武装を雷ちゃんは使ってしまったのです! 使用中はソードブレイカーが使えないらしいのです……が、関係ないくらい凶悪なのです! 元ネタはファイブスター物語の『ミラー』攻撃なのです! あと、セリフだけF91も入っているのです!」
>コロニー棲鬼内部
カミーユ「出力を絞って……シールド・パラライザーだ!」シュパパパ
バリバリバリバリバリバリバリィッ!
サイコII棲機「グOOOォォォ――――ッ!?」
カミーユ『止まった! ガトー大尉! コクピットは頭部に!』
ガトー『承知! 夕立!』
夕立「任せるっぽい! エネルギー収束……ビームセイバー!」
Zプルトニウス「」ヴォォ…ンッ!
ガトー「その首、貰い受ける!」チャキン
夕立「首おいてけっぽい!」
ガトー「切り捨て……御免ぇぇぇん!」ゴォッ!
シュパンッ!
サイコII棲機「…………っ?(ズルッ……ゴトンッ)!?」
ドガァァァァァァンッ!
カミーユ『やった……! ガトー大尉、コクピットを……』
ガトー『ああ、今回収した』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!!
ガトー『っ! コロニーに異常が起きたらしいな!』
カミーユ『脱出しましょう!』
>戦闘空域
ブラン『す、凄まじい戦いだ……』
「倒したのか?」
「煙で、よく見えな……」
バヂバヂバヂバヂバヂィッ!!
タウ・リン「がああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――っっ!! はあっ! はあっ……くそっ!」
クワトロ「バリアか……やはり、しぶといな」
雷「加減したつもりはないのに……油断ならないわね」
タウ・リン「こうなれば、全力の粒子消滅砲で……(ボンッ!)くうっ! 機体に無理が来たか! ここは、引いた方が無難か……だが、戦略的な『勝ち』はすでにもらっている……最後に笑うのは、俺たちだ。あとはせいぜい、亡霊相手に遊ぶがいいさ」
ゴォッ……キュバァンッ!
雷「逃げた! いいの? 大尉」
クワトロ「あまり良くはないが……まだあの大物が健在だ。見逃すしかあるまい」
雷「むう……残念ね」
クワトロ「カミーユたちが、内部に入ったようだが……っ!?」
ズズズズズズズズズズズズ……ッ!
コロニー棲鬼「!?!?!?!?ッ!」
バシューッ! ドガァン!
バシューッ! ドガァン!
バシューッ! ドガァン!
バシューッ! ドガァン!
クワトロ「何だ……? 周りも自分も関係なく、滅茶苦茶に攻撃を……?」
カミーユ『クワトロ大尉!』
クワトロ『カミーユ。ガトー大尉も』
ガトー『奴から『核』を抜き取り、制御を奪いましたが……力及ばず、未だ本体は健在です。長期戦を覚悟するしか……』
クワトロ『いや……私がやろう。無軌道な怨念の群れなら、さほど恐れることもない……雷!』
雷「了解! まっかせて!」
クワトロ『全員、ここから退避しろ! 一気に終わらせる!』
ゾーリンソール「」ゴォッ!
カミーユ『り、了解! さあ、急いで!』
ブラン『我々も……か?』
ガトー『呉越同舟、今は共に生き延びた仲間……それでいいでしょう』
ブラン『そう、だな……』
>シドニークレーター上空
クワトロ「……全員、避難したようだな」
雷「ええ。ここからなら、深海棲艦の全体が確認できる……全部、浄化してあげられる」
クワトロ「コロニーの落ちた地に、甦った怨念たち……迷わぬように、送ってやらねばな。やるぞ、ゾーリンソール!」
ゾーリンソール「」ヴォンッ
クワトロ「ソードブレイカー・システム『雷』……電荷収束配置!」カシュン シュパパパ
《円陣を形作るソードブレイカー群》
バヂバヂ……バヂィッ!
クワトロ「マルチライフル、バスターモード……ターゲット、コロニー型深海棲艦!」ブッピガン ピピピピピピ
雷「『トールハンマー・ストライク』……」
クワトロ/雷「「シュートォォォッ!!」」
キュバ…ッ!
ドゴオオオォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!!!
ォォォォォォ……ォォォオオオォォォ……ンッ……
雷「……消滅、確認したわ」
クワトロ「そうか……ようやく、終わったな……」
雷「うん……もう、苦しまなくて、いいからね……おやすみなさい……」
※第六駆逐隊ニュース
雷「雷よ! 最後のソードブレイカーシステムは銀河英雄伝説のイゼルローン要塞の兵器『トールハンマー』が元ネタよ! ちなみにアニメ版だからね! 原作だと砲台の一斉射撃らしいから! え、聞いてなかったって? ひどーい!」
今回はここまで……
正直先が不安ですが、一応予定通りではあるので……頑張ります。
ふざけんなと思われた方、ごめんなさい。
では、また。
【小ネタ】
ゾーリンソール「ふふふ……先輩よう、さっきからあんたより身体がでっかくなってるのに気づかなかったかい?」ガシャンガシャン
タイラントソード「なっ…」
ゾーリンソール「そしてこれが俺の本来のハンサム(ガンダム)顔だ!」グパァ
ゾーリンソールとラバーソール(ジョジョ)……ってことです、ハイ。
いきます。
※※※※※※
>アウドムラ MSデッキ
ゾーリンソール「」ガシュン…
クワトロ「ふう……」
雷「やっと戻って来たわ……ふにゃ」
クワトロ「大丈夫か?」
雷「うん、何とか」
カミーユ「クワトロ大尉! 雷!」
クワトロ「カミーユか」
カミーユ「お疲れさまでした。新型……凄い機体ですね」
クワトロ「ああ……それだけに、繰り手たる私たちの責任は重い。あのタイラントもそうだが……単機で世界を変える力を持つMSだ。常に、己を律せねばな……」
カミーユ「世界を、変える……なら、ティターンズや、深海棲艦だって」
クワトロ「カミーユ、それこそが力の誘惑だ。暴力による強引な改変はテロリズムの思想そのもの……」
ガトー「そうだ。我々が行ったことと、何ら変わらない。また新たなティターンズを産むことになる」
カミーユ「ガトー大尉……そう、でしたね……軽率でした」
ガトー「うむ。クワトロ大尉も、ご無事で何より」
クワトロ「ああ、ありがとう」
夕立「ぽい! 雷もお疲れさまっぽい!」
雷「ありがと、夕立」
ブラン「……あなたがあのMSのパイロットか。ブラン・ブルターク少佐だ……救助、感謝する」
クワトロ「クワトロ・バジーナ大尉です……先日は、どうも失礼を」
ブラン「ん? ああ、清掃代よこせとかいう……気にせんでくれ。思えば、確かに扱いは雑だった。あの通信の頃は、諸々で苛立っていたんだな。あのタウ・リンの奴も、信用すべきではなかった……そうだ、ロザミア少尉……サイコガンダムMKIIのパイロットは……?」
クワトロ「コクピットごと回収しています。整備班が抉じ開けている頃かと」
ブラン「そうか……彼女は強化人間の被験者でね……まだ17才だ、死なせずに済んで良かったよ」
バチバチバチバチ
カミーユ「開きますか?」
整備兵「もうちょいだ」
ガトー「少尉、敵意を感じないとは言え、深海棲艦が中に居るのだ。油断はするな」
カミーユ「あ……そう、ですね」
整備兵「開きます」
ガチャリ プシュー
タコヤキ機「」ポヨンポヨン
カミーユ「……へ?」
ガトー「……む」
北方「…………テキ、イナイ?」ニュッ
カミーユ「……子供?の深海棲艦?」
北方「……ナカマ? 違ウ……ヲ級? デモナイ……ダレ?」
カミーユ「お、俺はカミーユだ……中にまだ、誰かいるんだろ?」
北方「ソウ! オネーチャン、起キナイ! 助ケテ!」
カミーユ「ガトー大尉!」
ガトー「うむ! 失礼する……む」
ロザミア「……あ……うう……」グッタリ
ガトー「かなり衰弱している。医務室へ運ぼう」
北方「オネーチャン……」
カミーユ「大丈夫だよ、きっと。さあ、君も疲れてるはずだ、一緒に行こう」
北方「ウン……カミーユ、アリガト」
カミーユ「どういたしまして」
アムロ「シャア、戻ったか!」
クワトロ「アムロ? 何があった?」
アムロ「色々とまずいことになった……あの戦闘の映像が流れたことで、世界各地の居住区に侵海MSが出現したそうだ……あの巨大深海棲艦を撃破すると同時に、消えたらしいがな。それでも、被害は甚大だ」
クワトロ「……メディアはどう報じている? 連邦政府からの発表は?」
アムロ「広報の公式会見では調査中としているが……アングラで、深海棲艦の情報が流れている。それも、かなり詳細なやつが。提供元は、『ヌーベル・エゥーゴ』を名乗っている」
クワトロ「何だと……まさか、艦娘のことも!?」
アムロ「……ああ、唯一、対抗可能な存在としてな」
クワトロ「何という、ことだ……これでは、艦娘たちが、人間の手で危険にさらされる…………まさか、奴の、タウ・リンの目的はこれか!? 不確定な情報で艦娘を封じ、その間に深海棲艦による侵攻を……!」
アムロ「落ち着け、シャア!」
クワトロ「落ち着けだと!? できるわけがなかろう! ニュータイプが有用と分かれば、人工的に生み出そうと強化人間を作り、強化を繰り返し廃人にするのが人間だ! 艦娘に一体どんな仕打ちをするか、アムロ! 分からんとは言わさんぞ!」
アムロ「だからこそ! 落ち着けと言っている!」
クワトロ「……そう、だな。すまん、取り乱した」
アムロ「……救いはある。それは、あなたと奴の戦闘映像だ。本来ならあのタイラントとソードの絶望的戦力を流す予定だったんだろうが……それらを圧倒するあの新型の力に、市民は希望を見出だしている。なまじタイラントが強力な分、余計に。まあ……そのせいで、被害にあって無い地域では、新作の映画だと思われているらしいが」
クワトロ「…………人の気も知らずに……笑えばいいのか怒ればいいのか」
アムロ「笑っておけよ。案外、あなたがあれのパイロットと名乗るだけで解決するかもしれない……シャア、あなたが」
クワトロ「私は道化か、人身御供か?」
アムロ「家系かもな」
クワトロ「やれやれ……少しは私を労ってもバチは当たらんと思うがね……」
>スードリ 機内
《ゾーリンソールがタイラントソードを退けた場面》
ジェリド「いよっ……しゃあぁぁぁぁっ! やったぜ! ははははっ!」ガバッ
マウアー「(ギュッ)キャアッ! ジ、ジェリド、あのMSは一体……」
ジェリド「クワトロ大尉に決まってんだろ! あんだけ巧みにソードブレイカー使うパイロット、他にいるかよ!」
マウアー「そ、そうね……あの、そろそろ放して……さすがに、恥ずかしい……」
ジェリド「うおっとぉ!? わ、悪い。つい……」
マウアー「い、いいけど……」
「ラブラブだな」
「ジェリド中尉、そこでこう、ブチュ~っと」
「真っ赤なマウアー少尉、萌えー」
ジェリド「テメエら! 下んねえことしてねえで配置に戻れっての!」
「「「へーい」」」
ジェリド「ったく……まあ、これでキリマンジャロに着いてからの心配が減ったな」
マウアー「ジャミトフ閣下……かなり、念を押して来たけど、一体どんな秘密を握って……」
ジェリド「さあな……もうすぐ分かるだろうさ」
『まもなく、キリマンジャロ基地に到着します!』
>>832
英雄が必要ない時代は不幸だが、英雄が必要な時代はもっと不幸だ。という言葉を思い出した。
>>833
野茂がいた時代は不幸だったのか……(困惑
>アウドムラ 機内
ハヤト「我々は補給と、収容した市民の保護のためにホンコンへと向かいますが……ブラン少佐、あなた方は?」
ブラン「……今更敵対するのもな……しばらくはガルダで同行する。ちょうど、気になることもあるしな」
クワトロ「お聞きしても?」
ブラン「貴官らへの攻撃に、日本のムラサメ研へ援軍を要請したのだが……ロザミア少尉があの有り様だ。部下が向かったこともあり、心配でね」
クワトロ「……なるほど」
雷「みんなお疲れさま! お茶入ったわよ!」
クワトロ「ああ、ありがとう」
ハヤト「もらうよ」
ブラン「こ、子供!?」
雷「ブラン少佐さん? はい、お茶どーぞ!」
ブラン「あ、ああ……クワトロ大尉、彼女は……」
クワトロ「艦娘です。我々が深海棲艦と戦える、最大の理由……それが、彼女たちです」
ブラン「……業の深い生き物だな、人間は」
クワトロ「だからこそ、我々は彼女らに報えるよう、生きねばならない……そう考えています」
ブラン「……確かにな」
雷「お茶、どうですか?」
ブラン「ああ……美味いよ」
>医務室
ロザミア「すぅ……すぅ……」
ガトー「……簡易の検査では命に別状は無いそうだ。だが、強化人間となると、大病院等で精密検査をしたほうがよかろうな……」
北方「アウ、心配……」
カミーユ「……きっと元気になるさ」ナデナデ
北方「ン……アリガト、カミーユ」
カミーユ「うん。あ、そうだ、君の名前は?」
北方「ホッポ」
カミーユ「ホッポちゃんか。俺のこと、ヲ級って言ってたけど……そんな感じがするのか?」
北方「ン……カミーユカラ、ヲ級ノ気配、シタ」
カミーユ「そっか……サイド1で会ったからかな? 雪だるまも貰ったし」
北方「さいどわん? ユキダルマ?」
カミーユ「サイド1は宇宙にあるスペースコロニーだよ。雪だるまは……あとで見せてあげる」
北方「宇宙、行ッタコトナイ」
カミーユ「なら、連れて行ってやるよ。その内、戻るだろうし」
北方「オネーチャンモ!」
カミーユ「ああ、お姉ちゃんも一緒にな」
北方「……姉サマモ」
カミーユ「姉さま?」
北方「金目ニツカマッテル! アノ、『たいらんと』ニ乗ッタヤツ!」!カスンプ
カミーユ「あいつか! そっか……わかった、助けるよ。俺だけじゃ無理かも知れないけど……クワトロ大尉や、ガトー大尉、アムロ大尉がいれば、出来るさ」チラ
北方「ホント?」チラ
ガトー「ふっ……責任重大だな。よかろう、やってみるか」
北方「ッ!」パァァァ
北方「アリガト! アリガト!」ギュー
カミーユ「うわっとと! 危ないって!」
ガトー「子供の扱い、上手いものだな……ふふっ」
カミーユ「もう! 笑うことないでしょ!」
夕立「少佐さーん。そろそろご飯の時間っぽい……はっ、深海棲艦!?」←スペシ○ム光線のポーズ
北方「ムムッ! 艦娘!」←荒ぶる鷹のポーズ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
夕立「ちょー!」ササッ
北方「ヒャー!」ササッ
夕立「とやー!」ササッ
北方「テヤー!」ササッ
ガトー「……何をやっとるんだ、お前たちは」
夕立/北方「「ナントナク」っぽい」
今回はここまで。
短くて申し訳ない。
ホンコンで日常というかほのぼのとイチャイチャを増やしたい……頑張ります。
では。
夕立「少佐さーん。そろそろご飯の時間っぽい……はっ、深海棲艦!?」←スペシ○ム光線のポーズ
北方「ムムッ! 艦娘!」←荒ぶる鷹のポーズ
・・・脳内再生余裕だった自分が怖い
乙
ほのぼの回(Zガンダムvsサイコ)
>>846
Z「あはは、まてー」ガッションガッション
サイコ「捕まえてごらんなさい、Z!」ズシンズシン
Z「よーし、いくぞー!」スイカバー
サイコ「イヤン! 捕まっちゃった……」クシザシ
こうですか? 分かりません><
いきます。
※※※※※※
>ジュピトリス 艦内
《ゾーリンソールとタイラントソードの戦闘映像》
シロッコ「………ふ……ふざけるなぁぁぁぁぁっ!!」
ガシャァァァンッ!
シロッコ「木星の重力圏内での戦闘を想定したジ・Oとタイタニアだぞ? それが……すでに地球のアナハイムでは、時代遅れ扱いだと? 一介のテロリストが重力操作を可能とする機体に乗り、シャアは光より速く動く機体を操る? 馬鹿にするなぁぁぁぁぁっ!!」
ガシャン! パリーン!
シロッコ「はあっ、はあっ、はあっ…………この私を……パプテマス・シロッコを、道化扱いする気か……っ!」ギリッ
バサァッ
シロッコ「ふ、ふふ……いいだろう。私にももはや退路は無いのだ……『木星帝国』から『これ』を盗み出した私には! 地球圏の力を我が物とし、帝国に対抗するしか!」
ゴォン……
《艦内に横たわる、赤く巨大なロボットの腕》
シロッコ「木星圏が多くのニュータイプを産み出す源……『巨神』……これをMSに組み込めば、奴らとて物の数では無い……使いこなして、見せる!」
フィィィィィン……
《緑のクリスタルに浮かぶ『Ι』》
帝国になる前の開拓団だった頃じゃね?
帝国、として形になったのは逆襲の後ぐらいだ
>アレキサンドリア 艦内
《コロニー棲鬼と侵海ソードの映像》
バスク「こ、これは……!」
ジャマイカン「あ、あわわわ……バ、バケモノが……」
バスク「……タウ・リンを呼び出せ! すぐにだ!」
「は、ははっ!」
タウ・リン(通信)『これはバスク大佐……この負け犬に何のご用で?』
バスク「惚けるな! 『アレ』は一体なんだ!」
タウ・リン『深海棲艦のデータならお送りしましたが……くく、聞きたいのはそんなことではなさそうですね』
バスク「当然だ。私が聞きたいのは一つだけ……『アレ』はティターンズにも使えるのか?」
タウ・リン『タイラント、及びソードはじゃじゃ馬揃いですので私にしか……ですが、それ以外なら』
バスク「……わかった。必要になり次第、また連絡する」
タウ・リン『くくく、今後ともご贔屓に……では』
ジャマイカン「バ、バスク大佐……?」
バスク「あの、力……ふ、ふふふ。あの、圧倒的な力だ……あれがあれば、スペースノイドどもを一掃出来る……! 見ていろ、宇宙の害虫どもめ……っ!」
>>869
0087年代は完全じゃないけど思想統一が広まってるイメージで捉えてます。
※※※※※※
>サイド6 リボー・コロニー
「おーいアル! TVの映像見たか!? すっげーぞ!」
「俺もあんなMS乗りてーなー」
アル「……ゴメン、用事、あるから」
「……あいつやっぱ付き合い悪りぃーよな」
「戦争の話題になるといつもああだぜ」
「サイド6は中立コロニーなんだから危険なんか無いのにさ」
アル(バーニィ……また、戦争が始まったよ……バーニィみたいな人が、また、いっぱい、死んでいくんだ……)
アル(どうしてかな……人が死ぬって、こんなに悲しくて辛いことなのに……)
アル(僕たちは……いつ、戦争をしなくてよくなるのかな……)
アル(教えてよ…………バーニィ……)
クリスはオーガスタに戻ったんでしたっけ
>日本 ムラサメ研究所
ベン「なんと……それは本当ですか、ブラン少佐」
ブラン(通信)『ああ。現に今、我々はエゥーゴに助けられ、行動を共にしている……ムラサメ研の強化人間も移籍の形で保護した方がいい』
ベン「了解しました。私も齢16の少女をモルモット扱いするこの施設には少々辟易していた所です」
ブラン『17のロザミア少尉よりまだ下だったか……よろしく頼む』
>研究室
《サイコMKIIが変化していく映像》
ナミカー「これがオーガスタ研の……そうなのね、これが強化人間の可能性……!」
ベン「ナミカー・コーネル主任!」
ナミカー「(ブチン)っ! こ、これはベン・ウッダー大尉……何か?」
ベン「ブラン少佐から連絡が入った。フォウ・ムラサメ少尉はエゥーゴに参加してもらうとのことだ」
ナミカー「エゥーゴに!? 敵対していたはずでは……」
ベン「状況が変わったのだ……」チラ
フォウ(ヘッドセット)「う……うう……っ」
ベン「……その悪趣味な実験も今日までだな」
ナミカー「っ!? 待って下さい! どういう……」
バタン
ナミカー「……冗談じゃないわ……ようやく、先に進むきっかけを見つけたのよ……! フォウ……ナンバーフォウ、あなたに、なんとかしてもらわなくてはね…………ふふふ……」
>アウドムラ 機内
タコヤキ機「ヴォー」フヨフヨ
ハロ「ハロ、ハロ、ゲンキ。ホッポ、ゲンキ?」ポヨンポヨン
北方「ン。ホッポ、ゲンキ! カミーユ、コレ、ナニ?」
カミーユ「ハロって言うんだ。友達になってあげな」
北方「ン、ホッポトハロ、友達!」
ハロ「ハロ、ホッポ、トモダチ!」
アムロ「おや? 懐かしいな、ハロじゃないか」
カミーユ「アムロ大尉」
北方「? ア! 天パ!」
アムロ「て、天パ?」
北方「ゼロ! コワシタ! コワシタ! コノヤロコノヤロ!」ポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカ
アムロ「わわっ!? ゼロって、MSにぶつけたゼロ戦か? す、すまない。あの時は状況が状況だったから……」
北方「ムー」プクーッ
アムロ「……カミーユ、何とかしてくれ」
カミーユ「何とかって……あー、そろそろお昼だし、雷にケーキでも作ってもらおうかな。ほら、おいで」
北方「ン…………天パ、ベーッ!」アカンベー
アムロ「……今度ゼロ戦のミニチュアでも作ってやるか」
>食堂
ガヤガヤ
「その時俺のネモがソードを、こうビシューッ! っと!」
「雷ちゃんにコントロールしてもらってただけだろっての」
「あのソードブレイカーをブッ刺される感覚ハァハァ」
「憲兵ってレベルじゃねえ! 衛生兵ー! えーいーせーいーへーいっ!」
夕立「雷のケーキ、楽しみっぽい!」ワクワク
クワトロ「今日は何のケーキかな」
雷「お待たせ! じゃーん! 好評につきキャロットケーキ再びよ!」
北方「コレ! 人参!?」
カミーユ「ああ……人参、嫌い?」
北方「大好キ! オイシソウ……」キラキラ
雷「いっぱいあるからね!」
北方「イタダキマス!(パクリ)……ホワァァァ~♪」キラキラ
カミーユ「かなり気に入ったみたいだな」
クワトロ「うむ……美味い。腕を上げたな、雷」
雷「えへへ……」
夕立「あむあむ、おかわりっぽい!」
ガトー「口に入れながら喋るな。行儀が悪いぞ」
夕立「ごめんなさいっぽい!」
北方「ホッポモ、オカワリ!」
ガトー「……彼女は人参ばかり食べていたから目が赤いのだろうか?」
クワトロ「? 何かね、それは」
ガトー「いえ、都市伝説の類いでしょうが、耳にしたことがあったもので……しかし、美味いケーキですな」
クワトロ「ああ、人参嫌いな人間はよく居るが、これを食べられないのは人生を損しているだろうな」
>どっかの基地
コウ「人参いらな……(ドサドサッ)……(ToT)」
キース「コウ、お前わざとやってないか?」
>>888
その辺はどの媒体にも情報無いねえ
ドラマCD?のオデッセイだと0080の後日談的な話で、
アルに宛てた手紙に『軍を辞めるかも』って書いてたから
バーニィの死を知ってショックを受けたと感じられる節があるが…
>アフリカ カラバ基地跡地
カイ「……ひでえもんだ。抉り取ったみたいに、なんもかんも無くなってやがる」
カイ(ハヤトからもらった、タイラントの情報……それに、あの放送……あらかじめ予定されてなきゃ、ああもトントン拍子に進むわけがねえ……と、なれば、裏で動いた奴が……)
カイ「……っても、あの怪物MSが暴れたんだ。証拠なんか残ってねえよなぁ」
「おや、俺と同じ考えの奴が来てるとはね」
カイ「っ!? 誰だ!」チャキッ
「おいおい、慌てるなよ。同業者さ。カイ・シデンさんよ」
カイ「……同業者ほど信用出来ねえってのは、この業界の常識じゃないか? 特に、相手の名前を知ってる奴なんてのはな」
「……オーケイ、手厳しいな……隠し事は無しだ。『深海棲艦』こいつの情報が欲しい。アングラで流れている物じゃない『正しい』情報を……だ」
カイ「ふぅん……アンタ、名前は?」
ジャック「ジャック・ウッドワード……あんたと同じ、ジャーナリストさ」
今回はここまで。
色々バラまいてますが、想定する結末に欲しい要素なので……死にネタになったらごめんなさい。
あと、ホンコン到着まだかかります……フォウ、早く書きたい……
では。
次スレです
【Zガンダム×艦これ】クワトロ「私のケーキは?」雷「はい、大尉!」【その4】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438082983/)
4スレ目……ありがたやありがたや……
引き続きよろしくお願いします。
もうちょいここ使います。
あとスレ開けたら下の広告がねんどろのホッポちゃんだった……
>アウドムラ MSデッキ
チェーン「プルトニウスのエネルギーシールドが真っ二つに……すごい出力ですね、タイラントは」
ガトー「直せるか?」
チェーン「大丈夫です! こういう扱いの難しい機体のために派遣されて来たんですから! アーガマにいるっていう、アストナージさんにだって負けませんよ!」
ガトー「助かる」
夕立「少佐さーん! …………ぽい?」
ガトー「夕立か。ん? どうした?」
夕立「ぽい? ぽい?」
チェーン「え、えっと、私が何か?」
夕立「……瑞鳳、っぽい? でも、髪の色違うし……」
チェーン「ずい、ほう……? あの、私はチェーン・アギですよ? 髪の色も地毛だし……」
夕立「ちょっと失礼するっぽい!」ワシャワシャ
チェーン「きゃあっ!? 何を!?」
ガトー「夕立!?」
夕立「髪型変えて、おでこにこれを巻いて……うん! 髪の色以外、やっぱり瑞鳳っぽい!」
チェーン(瑞鳳?)「は、はあ……そんなに、似てるんですか?」
夕立「ぽい! 艤装も背負ってみるっぽい!」ガチャコン
ガトー「夕立、いくら似ていても彼女は人間だ。使える訳が……」
ドパァン
チェーン(瑞鳳)「……う、撃てちゃいました……」ポカーン
ガトー「……」アゼン
夕立「ぽい」
※チェーンが瑞鳳の……ではなく、瑞鳳がチェーンのコスプレをしていた、とイメージしてください。声も小松さんで。
クワトロ「……なるほど、彼女は『この世界の瑞鳳』の艦娘だということか」
ガトー「孤児院育ち、とのことです。海岸をさ迷っているところを保護され、名前もその時に。孤児院へ仕送りのために、アナハイム高専を飛び級卒業するほど頑張ったとか」
クワトロ「そうか……メカニックとして協力してくれているなら、あえて艦娘として戦場に出すこともあるまい。まして、彼女は艦娘としての経験も自覚も無かったのだ……無理をさせることもない。保護観察は必要だろうがな」
ガトー「確かに。不埒な輩が狙わないとは限りません。戦闘は我々が奮戦するまでのことです」
夕立「……って、言ってたっぽい。不安にして、ごめんなさいっぽい……」
チェーン(瑞鳳)「い、いいの。気にしなくて……人より力が強かったり、夢の中で海を進んだり戦ったりしてた理由がわかったし」
雷「えっと……これからはどう呼べばいいのかしら? チェーンさん? 瑞鳳さん?」
チェーン(瑞鳳)「そう、ね……自分でも、どっちがいいかわからないし……とりあえず、チェーンのままでお願い」
夕立「わかったっぽい!」
雷「これからもよろしく!」
チェーン「ふふ、はい」
チェーン「私が、艦娘か……だったら、雷ちゃんや夕立ちゃんみたいに、アムロ大尉の手伝いが出来るのかな?」
ベルトーチカ「ふう……ルオ商会との繋ぎ、取ってきたわ」
ハヤト「ありがとう、これで安心してホンコンに入れるよ。ゆっくり休んでくれ」
ベルトーチカ「ええ……あら?」
チェーン「」ズーン
ベルトーチカ「ちょっと、どうしたのあなた、空気が重いわよ」
チェーン「へ゛ル゛ト゛~チ゛カ゛さ゛ぁ゛~ん゛~! う゛ぇ゛~ん゛!!」
ベルトーチカ「ちょっ!? 何なのいきなり! 鼻水汚ないから付けないでよ!」
ベルトーチカ「……アムロに『提督』の能力が無かった?」
チェーン「はい……夕立ちゃんや、ホッポちゃんも試してみたんですけど、さっぱりで……雷ちゃんはクワトロ大尉としか……」
ベルトーチカ「で、あなたも艦娘とわかったから試してみた、と」
チェーン「はい……ガトー大尉やクワトロ大尉となら……でも、アムロ大尉とは……だから、『提督』の適正はないんだろうって……」
ベルトーチカ「ふーん。で?」
チェーン「『で?』って……」
ベルトーチカ「アムロに艦娘を扱う力がなかった。だから何? 艦娘がいなきゃパイロットができない訳じゃなし、そんなものいなくてもアムロは強いわ。あなた、自分が艦娘とわかったからって、アムロの特別になりたかっただけでしょ? そんな理由がなくちゃ、好きな人にアタックできないの?」
チェーン「わ、私はただ……これから激しくなる戦いに、力になれればって……」
ベルトーチカ「アムロが好きだからそう思った。違って?」
チェーン「……違い、ません」
ベルトーチカ「卑怯よ、あなた。『○○だから好き』じゃなくて『好きだから○○したい、してあげたい』って言える女じゃなきゃ、私は勝負したくないわ」
チェーン「勝負、なんて……」
ベルトーチカ「アムロ、私が取っていいの?」
チェーン「……嫌です!」
ベルトーチカ「なら、正面からかかってらっしゃい。まあ……あげないけど」
チェーン「譲りません!」
ベルトーチカ「その意気よ……いい顔してるわよ、今のあなた。じゃね」
チェーン「……凄いなあ、ベルトーチカさん……でも、負けないんだから! …………とりあえず、雷ちゃんに料理教わろう。クワトロ大尉をメロメロにしてるあの腕前を習えば……!」メラメラ
異世界から来てるのでなくこの世界に元々いたって事なのか?
だと雷や夕立も誰かに憑依してるって事なのか
無意識にNT能力に蓋しようとしてた当時のアムロじゃ確かに提督できんかもなあ
>>954
それもあるけど、結局アムロは最後まで『指導者』つか『指揮官』にはならず一兵卒のままだったからなぁ~
そういう意味でも『提督』や『司令官』の資質が無いってのは頷ける気がする
>>947
説明不足だったようなので……本当は理解できる本文を書くべきなのにort
矛盾あったらご指摘を……
雷・夕立→『艦これ世界』の艦艇から生まれた『艦これ世界』の艦娘。
夕立はガトーと4年居たが、成長はしないor見えないくらいゆっくり。
雷は『艦これ世界』で誰も『提督』にすることができなかったが『宇宙世紀世界』でクワトロが初めて『提督』になれた。
瑞鳳(チェーン)・リリー(リリーマルレーン)→『宇宙世紀世界』の艦艇から生まれた『宇宙世紀世界』の艦娘。
瑞鳳は数年前孤児院で保護されチェーン・アギの名前をもらった。
保護されてからさほど成長してはいない(見た目14才が15才になったくらい)。
艤装が無い、艦艇時代の記憶が朧気などのため自分が艦娘と気づかなかった。
リリーはシーマ(深海化)と共に生まれたが深海棲艦ではなく艦娘。
艤装は無く、機動ガ級(ガーベラテトラ)がその代わり。
1の心が折れたらスレ落ちるんだからな
その時泣いても遅いんだ
頑張れ1
>フォン・ブラウン
『各地での深海棲艦の発生は収まりました。被害規模に関してはまだ……』
ブレックス「うむ……出来る限りでいい、支援を優先して行ってくれ。市民が不安になるのが、現状では一番まずい」
『了解です』
ウォン「……面倒な事態になったな」
ブレックス「ええ、まったく……救いは、クワトロ大尉が無事なことです」
ウォン「ふん……あの映像での活躍、救世主もかくやと言わんばかりじゃないか。彼を父と同じように英雄に祭り上げるのか?」
ブレックス「……祭り上げはします。しかし、英雄にはしない。英雄が一番輝くのは死後だ。英雄の死によって民衆は動く……善きにつけ、悪しきにつけ……それでは、ジオンの二の舞だ」
ウォン「わかっているならいい……ジオンの動かした世界を変えられるのは、ジオンを継ぐ者だけなのだからな。死んで英雄になどなられては、たまらんよ…………役員会の時間だ。エゥーゴとティターンズの間を飛び回る蝙蝠どもから、せいぜいむしってくるとしよう」
ブレックス「頼みます」
ブレックス「各コロニー代表からの賛同はほぼ得られた……あとは、連邦議員をどれだけ引き込めるか……か」
俺は好きだよ、頑張れ>>1特別にウラガンをprprする権利をプレゼントだ
>>967
ありがとうございます。
完結できるよう頑張ります。
※※※※※※
>アウドムラ 機内
雷「はい、それじゃコレ、ハヤトさんのいるブリッジまで持って行ってあげて」←サンドイッチとコーヒー
北方「ン、ワカッタ」
雷「道、わかる?」
北方「ダイジョウブ」
トコトコ
夕立「あ、北方っぽい!」
北方「ン、夕立」
夕立「それ、雷のサンドイッチ? 美味しそう……」ゴクリ
北方「ダメ。コレ、はやと艦長ノ」
夕立「うー、一つくらい……」
ガトー「夕立」
夕立「ひうっ! 少佐、さん……ぽ、ぽい~……ほんの冗談っぽい」
ガトー「ならばいい。プルトニウスの整備だ、手伝え。北方、邪魔したな」
北方「ン。バイバイ」
夕立「バイバイ……少佐さん、お手柔らかにっぽい~」ズルズル
トコトコ
整備兵「……っと。これでアッシマーの整備は完璧ですよ」
ブラン「すまんな、わざわざ……ん?」
北方「コンニチワ」
ブラン「ああ……北方棲姫、だったか? お使いか?」
北方「ウン! ブリッジ行クノ!」
ブラン「そうか、頑張れ」
北方「アリガト!」パタパタ
ブラン「……ああして見ると、普通の子供だな」
整備兵「明らかに普通じゃないのが一緒ですけどねー」
タコヤキ機「ヴォー」フワフワ
トコトコ
北方「ブリッジ、ツイタ!」
ハヤト「ん? ホッポちゃんか、どうしたんだ?」
北方「オツカイ、来タ! コレ!」
ハヤト「お、昼飯か。ありがとな……一つ、食べるか?」
北方「イイノ?」
ハヤト「ああ、頑張ったご褒美にな」
北方「イタダキマース! モムモム……オイシイ!」キラキラ
今回はここまで。
次は次スレからです。
html化依頼出して来ますので残りは自由にどうぞ。
カツ……出せたけど書けなかった……すまぬぅ……ort
では。
>>970
ちょwwウラガン貰ってもww
でもありがとうございます。
>>1さんにはハマーン様に罵って貰う権利を進呈しま
>>978
嬉しいけど俺が相手だとハマーン様の方が逃げる(ToT)
このSSまとめへのコメント
機体にビット突き刺してコントロールってクロスボーンゴーストにもあったな
カオスレルか
懐かしいな