八幡「修羅場の無い奉仕部」 (121)
結衣「あ、ヒッキー!ろっはやー」
八幡「…挨拶だけでお前の馬鹿さが滲み出てるな」
結衣「ひどっ!?」
雪乃「いえ…流石にろっはやーは日本語としておかしいと思うのだけれど」
八幡「そんなのやっはろーとか謎の部族が使ってそうな挨拶も日本語としておかしいんじゃねえか?」
結衣「んーん、やっはろーは日本語だよ?」
八幡「ほう、言い切るなら根拠があるんだろう」
結衣「うん!はろーはこんにちはで。それにやをつけただけだから日本語…
雪乃「それ以上はダメよ由比ヶ浜さん」
結衣「なんで!?」
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雪乃「それよりそろそろ座ったらどう?」
八幡「…ん?あ、俺に言ってるのか」
雪乃「立ってるのは貴方だけじゃない」
八幡「そうだな」
雪乃「じゃあ揃ったことだし、紅茶を淹れるけどいいかしら?」
結衣「あ、ありがとーゆきのん」
八幡「さんきゅう」
雪乃「はい」
結衣「ありがと!」
八幡「さんきゅう」
結衣「ヒッキーのそのさんきゅうって何?」
八幡「thank youと同じ意味だが」
結衣「わざわざ英語で言ってることで頭良いアピールしてるんだ!」
八幡「おいバカなんだその解釈」
雪乃「…冷めるわよ?」
結衣「あ、いただきます」
八幡「しかし、なんだ…揃うまで紅茶淹れないつもりだったのか?」
雪乃・結衣「?」
八幡「…いや、別に俺を待たなくたって先に飲んでていいのにって思っただけだ」
雪乃「そんな1人を省くようなことはしないわ。特に貴方だもの」
結衣「うん、3人揃って飲むことに意味があるんだよ?特にヒッキーがいることに意味があるんだよ」
八幡「…」
結衣「ヒッキーいないとやっぱり寂しいし」
雪乃「ええ、そうね」
八幡「…聞くまでもないかもしれないが、それはなんでだ?」
雪乃「好きな人がいないと寂しいと感じる乙女心かしら」
結衣「好きな人が隣にいないとやっぱり寂しいし…」
八幡「…」
八幡「そうか、今度から早く来る」
雪乃「いえ、貴方にも事情があるかもしれないし今まで通りの時間に来てくれれば十分よ」
結衣「まあ…奉仕部に遅れる理由だとヒッキーの場合先生に呼び出された、くらいしかないよね…」
八幡「いや…」
結衣「いや?もしかして…呼び出し以外の理由があるの!?」
八幡「なんだその驚き…まあ例えば一色に呼び出されたり…か?」
雪乃「一色さんね。生徒会の仕事なら仕方ないわね」
結衣「そうだねー、でもなるべく早く終わらせてきてね?」
八幡「…」
八幡「そうだな…」
雪乃「で、今日はなぜ遅れたの?あ、話すのが嫌なら話さないのもありだけれど」
八幡「戸塚を部活まで送ってた」
結衣「彩ちゃんを送った?え?部活に?どういうこと?」
八幡「?が多すぎだろ…ほら、途中で会ったから何かあったら危ないと思って送って行ったんだよ」
雪乃「…なんでやけにそんなに彼に対して優しいのかしら?」
八幡「ばっか、お前天使みたいな優しい戸塚に対して邪険に扱う方がおかしいだろう」
結衣「まあ確かに天使みたいに優しいのはわかるけど…あ、あたしも天使っぽいよヒッキー!」
八幡「なんでだ」
結衣「だって優しいじゃん!ほら!ほら!」
八幡「…」
結衣「そんな目で見ないでぇ…」
雪乃「さて、そろそろ帰宅しましょうか」
結衣「あ、ゆきのん、ヒッキー。今日ご飯食べに行く時間とかある?」
雪乃「私は構わないけど…」
八幡「あー、すまんパス。今日小町が遅いから変わりにご飯作んねえと」
雪乃「妹のためにご飯を作ってあげるのね。ゆきのん的にポイント高い」
結衣「ゆきのん!?」
雪乃「フフッ、小町さんの真似よ。でもこのポイントの意味が聞いててもわからないのだけれどどういう意味があるのかしら?」
八幡「いや、俺もわかんねえから本人に聞いてくれ…」
雪乃「じゃあ今度聞いてみるわ。それでは今日はここでさよならね比企谷君」
結衣「じゃあねヒッキー!」
八幡「おう」
八幡(…)
八幡(さよならと言ったわりには2人とも帰る様子を見せないんだが…)
雪乃・結衣「比企谷君(ヒッキー)」
八幡「な、なんだお前ら…急に顔近づけて…俺の耳元に用事でもあるのか」
結衣「…ーー!やっぱ無理!///」
雪乃「ちょ、っと恥ずかしすぎるわね…///」
八幡「な、なんの話だ」
結衣「いや!何でもない!じゃね!」
雪乃「そうね、さようなら比企谷君」
八幡「…」
八幡(おかしい、おかしいって)
八幡(あんな風に雪ノ下と由比ヶ浜が好きとか言ってきたりアプローチしてきたのはつい最近だ)
八幡(何があってこうなったのかは…まあ後ほど説明するがやはり、これはおかしい…)
八幡(女子高校生から好きとか気軽に挨拶するみたいに言われたことがあるやつはいるか?)
八幡(こんなの漫画でも聞かない設定だろ…)
八幡(しかもあの2人、好きって言うときは必ず一緒に言うんだよな…)
八幡(まあ好きを挨拶みたいに言ってる奴もいるかもしれないが、それは十中八九本気の好きではない)
八幡(だがこの場合…自惚れでも何でもなく本気で言ってるらしい。あの2人は)
八幡(しかも雪ノ下なんかあんな感じでキャラクターそのものが変わったようになった…)
八幡(恋は人を変えるとかよく言うがあれは変えすぎ。最初見た時信じられないような目で雪ノ下見てたし、俺)
八幡(…しかしだ、あの2人は客観的に見ても可愛い、美人の部類に入ると思われる。その2人から好意を寄せられてる俺は幸せ者なんだろうがこの状況は素直に喜べない…)
八幡(ぶっちゃけ言えば俺は鈍感系ラノベ体質の主人公じゃない。あの2人の好意には流石に気づいてた)
八幡(しかしそれには気づかない振りをしてた。やはりこの奉仕部という関係を崩したくないから…だろう)
八幡(と、俺なりに考えてたわけだ。それにラノベなんかでよく見る2人以上の女の子に好かれる奴は修羅場に巻き込まれる)
八幡(事実俺は2人以上に好かれてたわけだし修羅場も覚悟はしていた。修羅場になったら奉仕部の関係が崩れることも認知してなるべく起こさないよう気を使っていくつもりだったんだがーー)
八幡(見ての通り、雪ノ下と由比ヶ浜は1人の男を争う修羅場なんてものは起こしていない)
八幡(いや、修羅場が起こるのを恐れてた俺からすれば助かった…わけだが)
八幡(くそう…修羅場が起こらないのは確かに良いんだが、これはこれでおかしいだろう、あの2人はこれでいいのか?)
小町「なーに難しい顔してんの、お兄ちゃん」
八幡「そうか?」
八幡(ちなみに俺の独り語りの間に帰宅→ご飯準備→小町帰宅→食事という流れが過ぎてる)
小町「うん」
八幡「まあ、少し考え事をな」
小町「ふーん…小町が手伝えること?」
八幡「…いや、別に大した事じゃないし問題ないだろう」
小町「ならいいけどねー」
八幡「疲れてるのか、テンション低いな今日は」
小町「そーだよ疲れたよ癒してよ」
八幡「俺の作ったご飯そのものが小町の癒し効果になっているはずだ、なんせ愛情たっぷり」
小町「ダメだこのごみいちゃん」
八幡(このことは誰にも相談していない。小町にもだ)
八幡(別に相談相手がいないってわけじゃないんだからねっ!…ねっ)
八幡(今回のことについて相談に乗ってくれる奴はまずあの2人をある程度知ってる奴じゃないといけないのと、俺の知り合いと範囲がすげえ狭い。もう範囲無いんじゃねえかってくらい狭い)
八幡(小町なら条件を満たしてるんだが、なんというか…小町は巻き込みたくないんだよな…)
八幡(まあお兄ちゃんのプライドの一つが小町に相談するのを嫌がってるのだろう…妹に恋愛相談する兄ってな…)
八幡(そもそもこれは恋愛相談って言っていい相談なのかどうか…)
八幡(ああああ、なんで好き好き言われてる本人がこんな悩まなくちゃいけないんだ!なんで好き好き言ってる本人達は悩んでなさそうなんだ!)
八幡(本人達は悩んなくても、この状況を続けるわけにもいかねえよな…)
八幡(もうやだ普段なら嬉しい、告白から始まる青春ラブコメに入ってるはずなのに)
八幡(俺の青春ラブコメは間違っている…かなり)
修羅場に困る八幡スレをよく見かけるので、修羅場が発生しなくて逆に困る八幡スレを立てました
書き溜めなしなんでペース遅いと思いますがご了承ください。
多分色々間違ってる部分ありますがそっとスルーか指摘くださると嬉しいです、今日はここまで
雪乃「2人で彼を共有すればいいのではないかしら」
結衣「えー!?えーっ!!」
的なやりとりが前にあったんじゃないかと
奉仕部の外はサバンナだから(震え)
ここのスレ名は修羅場のない「奉仕部」ですね…はっはっは
翌日、下駄箱にて
結衣「ヒッキーおはよー」
八幡「げ」
結衣「げ?」
八幡「あ、いや…すまんなんでもない」
結衣「?変なヒッキー」
八幡(ちょうど由比ヶ浜と雪ノ下について考えてたからいきなり目の前にいてビビった…)
雪乃「あら、朝に会うのは珍しいわね」
結衣「あ、ゆきのんおはよー」
八幡「よっす」
結衣「あー!ヒッキーあたしには挨拶返さなかったのにゆきのんには返した!」
雪乃「返さなかったの?彼」
結衣「そう!げっ、て言っただけ!」
雪乃「…げっ、て何かやましいことでも考えてたのかしら」
八幡「ちげーよ…」
結衣「え…ヒッキーやましいこと考えてたの…?」
八幡「だからちげーっての…」
結衣「もう…別に考えてたの実行してもいいのに…ヒッキーならいつでも受け入れるよ?」
八幡「お、おま、ここ下駄箱だぞ!」
結衣「いーじゃん♪周りの視線くらいヒッキーなら大丈夫でしょ?」
八幡「いや、周りの視線には敏感なだけだからね?」
雪乃「…」
八幡(…?もしかして雪ノ下、機嫌悪いのか…?由比ヶ浜と俺を見て…か?)
八幡「ほら…雪ノ下さんも機嫌悪そうだし…」
雪乃「比企谷君」
八幡「え?」
雪乃「…私もいつでも受け入れる覚悟、アリよ」
八幡「」
結衣「おー、ゆきのん大胆」
雪乃「先に言ったのは由比ヶ浜さんじゃない。それでは、また放課後に会いましょう」
結衣「おっけー!じゃーねゆきのん」
八幡「」
八幡()
教室
八幡(なんなの!?マジなんなのん!?)
八幡(俺を誘惑してるの!?もうわけわかんないよ!?)
八幡(しかも2人共大胆とかからかいあってるし!図々しい考えかもしれないけど、「ヒッキー(比企谷君)は渡さない」みたいな展開になるのが普通なんじゃないの!?)
戸塚「お、おはよう八幡…どうしたの?」
八幡「戸塚か…どうもしてないぞ…可愛いぜ…」
戸塚「もー、からかわないでよ八幡!」
八幡(かわいい)
戸塚「でもどうもしないことはないでしょ?なんか…難しい顔してたよ?」
八幡(…そんなに顔に出てるのか?)
戸塚「八幡の力になりたいし…えっと、相談ならいつでも乗るよ?」
八幡(戸塚か…雪ノ下とも由比ヶ浜とも面識あるし、俺にとって知り合いどころか友達以上の存在でもある!)
八幡(だがしかし…こんな普通ならありえない悩み事を戸塚に相談するのは気がひけるな…小町に相談するのとほぼ同じくらい気がひける)
八幡「いや、大したことじゃないから安心してくれていい」
戸塚「ならいいんだけど…力になりたいのは本当だからね、いつでも相談待ってるよ!」
八幡「ああ…マジ天使…」
八幡(そんな天使はやはり巻き込めない)
昼休み
八幡「よし、今日も人はいない…と」
八幡(さすが俺のベストプレイス。俺1人の空間を容易に作り出せる)
八幡(…はあ。まだ悩むな)
八幡(確かにあいつらに好きって言われるのは、…男子高校生としては嬉しいところだろう。それに好きなんて言われたの初めてですし…)
八幡(しかし…好きって言うだけ言ってその先に進まないのは…違うと思んだがな…)
八幡(2人の好意に気づいた時から、俺はいざという時のための言葉を結構考えていた。どういう言葉をかければ奉仕部は今のまま続く事ができるか…)
八幡(まあそんな言葉も無駄になっちまったわけだが…)
材木座「む?そこにいるのは我が永遠の戦友、はーちまーんではないか」
八幡(材木座か、珍しいな…ここに人が来るのは)
八幡(…材木座を相談相手に選ぶことは可能だろうか?)
八幡(依頼に来たことのあるこいつは俺はもちろん、由比ヶ浜と雪ノ下とも面識はある…が)
八幡(そもそもこいつの人柄上相談相手にはふさわしくないな、却下)
八幡「というわけで却下だ」
材木座「藪から棒に!?」
八幡「なんだ?別に俺に用があって来たわけじゃないんだろ」
材木座「んむ…まあたまたま見つけただけであるが…これも何かの縁!共に語ろうぞ八幡!」
八幡「却下」
材木座「取りつく島もない!?」
放課後
八幡「…さて」
八幡(由比ヶ浜に捕まりそうだったから逃げてきた。理由はでっち上げて)
八幡(正直…今の奉仕部に行けば俺の精神は持たないだろう…きっとラブコールでいっぱいのはずだ…嬉しいのに嬉しくない…)
いろは「あ、いたいた、先輩ー」
八幡「あ?ああ…一色か」
八幡(一色か…こいつは?)
八幡(こいつも依頼経験アリで由比ヶ浜、雪ノ下共に面識はあるし…俺とも一応知り合いではある)
八幡(しかし後輩のこいつに相談するのはやっぱり気がひける…あれ?)
いろは「な、なんですか先輩…なぜじっと見つめてくるんですか…キモいです…」
八幡(…不思議と気はひけないが…いやひけないならいいのか?なんでだ…?別に巻き込んでも特に罪悪感がないからか…もしかして相談相手に適任?材木座みたいな相談相手として問題があるわけでもないし)
いろは「ほ、本当にどうしたんですかー先輩ー?ま、まさか見惚れるほど私を好きになっちゃったんですか?ごめ
八幡(まあ正直1人で抱えこむ問題としてはいささか大きすぎる、相談はやっぱりしたいし…適任だと1度思ったんだ、こいつに決めた)
八幡「一色、お前に決めた」
一色「……なぁっ///!?」
いろは「な、なななんですかいきなり!?こ、心の準備も何もなってないのに急に言うのはルール違反ですっ!無理です心の準備出来てないので無理ですごめんなさい!」
八幡「何をそんなに取り乱す必要がある…」
いろは「いきなり…お、お前に決めたとか言ってきたのは先輩じゃないですかあ!」
八幡「ああ。すまんが一色、ちょっと相談相手になってくれねえか」
いろは「へ?相談相手?そんなの雪ノ下先輩とかいるじゃないですか…まさか私への相談という程のいい文句で口説こうって算段ですかごめんなさ
八幡「なぜ会って数分で2回も振られにゃならんのだ…その雪ノ下達についてお前に相談したいことがあるんだよ」
いろは「雪ノ下先輩達の相談?」
八幡「そうだ、頼めないか?正直1人でこれ以上抱え込むのはちょいと辛い」
いろは「へ〜え、先輩が私を頼りにね…」
八幡「なんだその裏のありそうな笑顔」
いろは「いいですよ、乗ってあげます!」
八幡「そうか、助かる…ちなみになんで俺は1回目のやつで振られたんだよ…」
いろは「1回目?」
八幡「俺は別にお前に決めたとしか言ってないのに何故振られたのか、ってことだ。もしかしてこれも口説きに入るのか?」
いろは「そ、そうですねー、口説きに入っちゃいましたねー」
八幡「さいですか…」
いろは(ど、動転して心の準備がなってないから無理ですって言っちゃったけど…)
いろは(これだと心の準備出来てたら受け入れるってことになっちゃってる!?幸い先輩は興味ないのか覚えてないみたいだけど…)
いろは(お前に決めたを告白と受け取るなんて…私としたことが…)
いろは(しかも先輩に言われて嬉しいとか感じてる自分もいるし…は、恥ずかしく///)
いろは「コホン…じゃあその相談とやらをお受けしましょう。生徒会室へどうぞー」
八幡「あー…なるべく他の人がいない方がいいんだが」
いろは「あ…はい。今日は特に生徒会室使う予定はないですし役員の方も今日は来ないと思いますよ」
八幡「なら助かる」
ここまでです
乙レスありがとうございます。あと要望があったので空白は一行にしたいと思います。
ガッシャーン!
八幡「まあこの話したらなんらかのリアクションはあるだろうな、とは思ったが予想以上だ一色」
いろは「…先輩。妄想は無いです。妄想を人に話すことは相談とは言いません」
八幡「妄想だったら良いな」
いろは「…本当ですか?」
八幡「ああ、俺の目に誓って嘘はついてないと言わせてもらおう」
いろは「その目に誓われても…」
いろは(信じ切ってはないけど…もしかしてとうとうあの2人が行動に出た…ってことですかね?)
いろは「えーっと…もしかして冗談じゃないですか?特に、もし本気だったら雪ノ下先輩が先輩ごときに好きなんて言葉は言わないと思うんですよー」
八幡「冗談じゃなくて本気らしい」
いろは「…本当の本当ですか?」
八幡「残念ながら本当だ」
いろは「いや…本当、本当って言われてもにかわには信じがたいですよー…」
八幡『最近、雪ノ下と由比ヶ浜から好き好き言われて困ってるんだが』
いろは「あれをいきなり言われても流石に冗談の類いかと思っちゃうんですけどねー…」
八幡「気は進まないとが2人に確認してくるといい」
いろは「んー、確認しに行く前にどういう経緯で好きって言われるようになったか教えてください先輩」
八幡「経緯?」
いろは「さすがに唐突に好きって言われ始めたわけじゃないんですよね?」
八幡「まあ確かに部室である話があったからこうなったんだけどな」
いろは「じゃあそのある話とやらを教えてください」
八幡「…他言無用」
いろは「了解ですっ!」
奉仕部、部室
八幡『は?』
結衣『き、聞き返さないでよ!恥ずかしいんだからぁ!』
雪乃『わ、私も恥ずかしいからまた言うのは…この場では躊躇いたいのだけど…』
八幡『いや、人は聞き慣れない言葉にはつい聞き返してしまう習性があるじゃねえか』
結衣『あー…やっぱりヒッキーが聞き慣れてる言葉じゃないもんね…隼人君なら聞き慣れてそうだけど』
雪乃『ひ、比企谷君はちゃんと聞こえたのでしょう?』
八幡『にわかには信じがたい言葉なら聞いたばかりだがな』
結衣・雪乃『…///』
八幡『…好きだって言葉が』
八幡『しかし、俺はぼっちの中のぼっち』
結衣『?』
八幡『そんなリア充共の遊びでよくある、遊び告白なんか俺には効かない』
雪乃『遊び?』
八幡『予想としてはこの部屋の外に一色や三浦とかそこらへんのメンツがいて、「真面目に告白受け取ってる、馬鹿じゃねえのwwww」と言われるのがオチだ』
結衣『外には誰もいないよ』
雪乃『ええ。私達が外から部屋に戻ってきた時に周りを確認してみたけど、誰もいなかったわ』
八幡『…マジ?』
結衣『マジ…だよ。その、ヒッキーを、好きっていうのも…マジ』
雪乃『比企谷君が予想してた遊び告白なんか私がするわけがないでしょう』
八幡『え、いや。ほら…俺を?俺が?俺に?』
雪乃『混乱し過ぎじゃないかしら…あなたが焦り過ぎのおかげで逆にこちらが冷静さを取り戻すことができたわ』
結衣『私とゆきのんは、ヒッキーに対して好きって言ったんだよ』
八幡『だ、だからその好きってのはーー』
雪乃・結衣『私(あたし)の本心よ(だよ)』
八幡『』
結衣『ヒッキー、前にちょこっと読んだ中二の作品の登場人物みたいに、鈍感なんだもん』
雪乃『だからこうやって直接言ったのよ。由比ヶ浜さんが言ってた彼の作品には好意に気づいてもらえない主人公にヒロインはアプローチをし続けてたけど』
雪乃『そんなことせずに気持ちを言っちゃえば済む話なのに、どうしてかしら』
八幡『』
結衣『ヒッキー、おーいヒッキー』
八幡『え?…好き?』
結衣『な、何回も言わせないでよ…あたしはヒッキーが好き』
雪乃『私も…比企谷君が好きよ』
いろは「嘘ですよね!?その話やっぱり先輩の妄想ですよね!?」
八幡「いや、本当だ。まだはっきり覚えてる」
いろは「もし本当だとしたらその時のセリフ全部覚えてて正直気持ち悪いです先輩」
八幡「記憶に焦げ付くに決まってんだろ…」
いろは「まあ…先輩の妄想話は聞いたので、後は本人達に確認してきますよ?」
八幡「いってらっさい」
いろは「先輩は私が戻ってくるまでここにいててくださいね?」
八幡「あまりにも遅いようだったら帰るが、まあわかった」
いろは「帰宅禁止です!じゃあいってきますねー」
また来れるかもしれませんが、一応ここまで。
ちょっと前半八幡の心情描写が多いですね、ごめんなさい
時間無いので、少しだけ更新します
八幡「…」
八幡「遅い…」
八幡(一色が行ってから30分か…なんど遅いって言葉吐いたか)
ガラッ
いろは「せ、先輩」
八幡「ようやく戻ってきたか…で、どうだった」
いろは「なんなんですかあの2人!なんであんな堂々としてるんですか!」
八幡「揺するな、落ち着け一色」
いろは「恥ずかしがってはいましたけど、好きって思いっきり言ってますよ!?」
八幡「だからそう言ったじゃねーか…」
いろは「しかも私まで懐柔されそうになったし…どうしたんですかあの2人…」
八幡「懐柔?お前が?」
いろは「へ…あ、あは」
八幡「なんかあったのか?」
いろは「い、いえ!何も無いでした」
八幡「その口調は何かあったとしか思えないんだが…」
いろは「それよりどーするんですか!」
八幡「俺はそのどーするかを相談しにきたんですけども」
いろは「予想以上過ぎて…あ、疑っててごめんなさいでした先輩」
八幡「普通に見たら疑われてもおかしくない話だからそれはいいけどな」
いろは「で…先輩はどっちの告白を受けるんですか?」
八幡「実は受ける以前の問題なんだけどな…」
いろは「?」
八幡「首をわざとらしく可愛くかしげるな、あざといぞ」
いろは「今はそんな突っ込み待ってませんって!素ですよ!先輩!」
八幡「素であざといなんて…なんて恐ろしい子」
いろは「話が進みませんー!話をずらさないでくださいー!」
八幡「俺が奉仕部の関係を崩したくないのと同じようにあいつらも同じ考えだったらしい」
いろは「ならなんであの2人は先輩に…えっと、告白したんですか?」
八幡「いや、そこは知らん」
いろは「へ?」
八幡「俺は由比ヶ浜に、奉仕部のこの関係は居心地が良い方で崩したくないってことを聞いただけだ」
いろは「はあ…それで、なんで告白を受けれないんですか?」
八幡「受けれないというか…俺がちょっと待てって言ったんだよ」
いろは「何でですかー、先延ばしは良くないですよ?」
八幡「告白された当時の俺は、告白されたことによって、奉仕部の関係が崩れたと思ってな…」
八幡「もしどちらの告白を受け入れても、またはどちらの告白を受け入れなくても、否応無しにこの関係は終わる」
八幡「そう思って…最低の選択肢なんだが、少し待て…って答えを」
いろは「まさか…そのまま延々と先延ばしするつもりだったんですか?先輩」
八幡「…別にそういうわけでもないが…やっぱり崩れるのが見たくなくて…」
八幡「まあ、そもそも同時に告白を受けた時点で崩れてるようなものと認識してたからな」
八幡「だから…俺はその待ってもらってる時間を使って、由比ヶ浜と雪ノ下の関係を修復しようと考えてたんだが…」
いろは「いや、告白されてる先輩が治せるわけないじゃないですか」
八幡「…混乱してたんだよ」
いろは「まあ…1人の男を好きになった女が2人以上いると、必然的にその女性達は良い関係にはもうなれないでしょうけど…」
八幡「修羅場とかに発展するかもしれないしな」
いろは「良くて恋のライバル、って感じですかね?私は結衣先輩と雪ノ下先輩は恋のライバルなら受け入れると思ってたのですが…」
八幡「…実際ライバルになる話し合いがあったらしいしな」
いろは「なら先輩が受け入れても受け入れなくても2人の関係は大丈夫じゃないですか?ライバルなら負けたって多少は仕方ないって思えるかもしれませんよ?」
八幡「そうだな…」
いろは「で、今その待ってもらってる期間に好き好き言われてるってことですか?」
八幡「普通なら修羅場になったっておかしくないはずなんだがな…」
八幡「ちなみに、その待てって言った期間は実はすぐ終わらせてるからな?」
いろは「え、じゃあ答えは出したんですか?」
八幡「まあ…受け入れない…に近い言葉を選んで断った」
いろは「あ、だから今これから先輩を振り向かせようと好き好き言われてるんですか?」
いろは「なるほど、まあアプローチは人それぞれですけど少しでも自分を振り向かせようと必死ですし、女同士2人で修羅場が起きることもあるかもしれませんね」
八幡「俺なりに考えてややこしくならんように断ったんだが…」
いろは「その断りの結果、雪ノ下先輩達がアプローチすることになったんですねー」
八幡「好き…って言われるのはまあいいんだが、あいつらは言うだけ言って別に何かするわけでもないし…」
いろは「アプローチ中なんだから当然じゃないですか、何かして嫌われたら元も子もないですし」
八幡「あ…そうなのか…?」
なんだかんだ時間とれたのでもう少し更新しときます
いろは「そうですよー。もしかして修羅場が発生しないのはおかしい、とか考えてたんですか?」
八幡「いや、だってだな…好きって言う奴が2人もいるんだから…」
いろは「だから先輩がそうならないように考えて断って、修羅場を発生させないようにしたんじゃないんですか?」
いろは「はー、先輩の恋愛経験の無さが際立ってますねー」
八幡「うるせ…」
いろは「まあ先輩のことだから断る最中に何か余計なこと言って雪ノ下先輩達を焚きつけたんでしょーけど」
いろは「というか、これってただ先輩が好きって言われる状況が恥ずかし過ぎて耐えれない状況ってだけですよね?」
いろは「で、恋愛経験無しの先輩だから、雪ノ下先輩達が修羅場起こしちゃうんじゃないかって考えてビクビクしてるだけ」
いろは「なんだー、思ったより簡単な状況じゃないですかー」
八幡「俺にとっちゃ簡単じゃないんだよ…」
いろは「でも実際、雪ノ下先輩達は仲が悪くなってるわけでもないし、先輩の断り方が下手だからこうして好きって言われる状況になってるんですよ?」
いろは「つまり先輩の自業自得!しかししかし、この状況は使えますよ先輩!」
八幡「な、何にだよ」
いろは「雪ノ下先輩達が修羅場になる心配はないんだから、思い切って決めたらどうですか?どちらを選ぶかを」
八幡「…」
いろは「それともー、もしかして私が好きだから2人は選べない、とかですかー?」
八幡「それはないから安心しろ」
いろは「…ふーっ、私も覚悟決めなきゃダメですね」
八幡「覚悟?なんの話だよ」
いろは「先輩」
いろは「私も、先輩のこと好きなんですよ?もちろん、先輩達と同じく本心です」
八幡「は、い、一色?」
いろは「だから、結衣先輩と雪ノ下先輩だけじゃなくて、選ぶ候補に私も入れてくださいねっ♪」
八幡「…やべえ頭が状況についていけないんだが」
いろは「ゆっくり考えてくれていいですよ?それと私も先輩達みたいにアプローチガンガンしかけちゃうんで覚悟してくださいね?」
いろは「じゃあいろはちゃんの相談タイムはここまで、また明日です先輩!」
八幡「お、おま…本当急すぎてわけわかんなくなってんだから少し待て」
いろは「ではではー」
バタン
八幡「…」
八幡「…一色も?俺を?」
八幡「あいつ、葉山が好きなんじゃねえのか…?」
八幡「おいおい…本当わけがわからなくなってきたぞ…」
八幡「…なんだかんだ時間結構過ぎてたんだな、今日は帰るか…」
八幡(家で考えるか…)
家
八幡「さて、整理しよう」
八幡「今日の一色への相談結果からわかったことをまずいくつか」
・今回の雪ノ下と由比ヶ浜の好きという言葉はアプローチの1つである。
・修羅場は2人を見る限り起こることもないし、これからも、確信は持てないがまあ起こることはないだろう。
八幡「…安心していいんだか悪いんだか」
・一色も俺のことが好きで、雪ノ下達と同様、アプローチをしてくるらしい。
八幡「…これが今日1番驚いたな」
・俺の断り方が下手だったおかげで、雪ノ下と由比ヶ浜は俺にアプローチをしかけている。
八幡「別に、あいつらが嫌いだとは思ってないしな…前にも自分で言ってたがあいつらに好きって言われるのも…まあ悪くない」
八幡(というか…俺はあいつらのアプローチを受けるつもりはあるのか?)
八幡(前にあの2人の告白を断ったのは奉仕部の関係が崩れるのが嫌で、という自分勝手な理由だ)
八幡(だが、今。奉仕部は…まあ俺への対応がかなり変わってはいるが、奉仕部自体は崩れていない)
八幡(…なら考えた方がいいのか…あいつらのこと)
八幡(いくら恋愛経験皆無とはいえ、さすがにアプローチから逃げるのは最低だしな…)
八幡(そして、一色。あいつに相談して色々と気づけたこともあったし大いに助かった。相談相手にして間違いは全くなかった)
八幡(…告白されるとは思ってもいなかったが)
八幡(…まあ一色の言う通り、修羅場になる心配は奉仕部ではないんだが、一色と雪ノ下と由比ヶ浜ではどうなんだ?」
八幡(あいつらが修羅場になるようだったら…)
八幡(…なんか俺が恋愛に悩むなんて今まで考えたこともなかった展開だな…)
八幡(が、俺のことをいいと言ってアプローチしてくれているんだ、彼女達は…。俺はーーーーー)
八幡「それに答えるべき…か」
ーーーーーーーーーーーーーー
途中、>>1自身もよくわかんなくなって意味不明な文章もあるかと思います、完全な>>1の力量不足です、ごめんなさい…。
展開としてはこれ以降、一色以外にもヒロインは増えると思います
スレタイでは奉仕部には修羅場がないことになってますが、雪ノ下と由比ヶ浜のやってる事を理解して八幡にアプローチしてる人も2人とは修羅場にならない設定になってます。一色が現時点で当てはまります。
もう少しお付き合いいただければ嬉しいです、今日はここまでです
翌日、教室にて
結衣「ひ、ひひひひひひっきー!」
八幡「落ち着いて、深呼吸をしましょう」
結衣「へ?あ、うん。深呼吸。深呼吸」
八幡「落ち着いたか?」
結衣「ふう、うん。落ち着いたよ」
八幡「よし、ならば回れ右だ」
結衣「回れ右」
八幡「はい前進」
結衣「前進…」
八幡「はいさようなら」
結衣「さようなら…ちがうっ!なんであたしを遠ざけるの!?」
八幡「そんな危ない目で睨みつけられながらあだ名連呼されてビビんない奴いねえだろ」
結衣「はい、優しい目!これでいいでしょ?」
八幡「よくできました、はいさようなら」
結衣「だから何で遠ざけるのー!」
八幡「チャイムが鳴るからだ」
結衣「タイミングが悪かった…また後で聞くからね、ヒッキー!」
チャイム
八幡「そもそもあんな獲物を射竦める目で俺に何を聞きたいんだあいつは…」
休み時間
結衣「今度こそ!」
八幡「トイレに行ってくる」
結衣「ダメー!あたしの質問に答えてから行って!」
八幡「お前、男が漏らす様子を観察したいのか?」
結衣「え、そんなにキツイの?」
八幡「ああ、行ってもいいか?」
結衣「じゃあすぐ戻って来てね!」
八幡「いってきやす」
チャイム
結衣「あああ!ヒッキーチャイム鳴り終わった直後に戻って来た!」
八幡「由比ヶ浜よ、授業が始まる。席に着け」
結衣「わざとらしいし!次ね!次の休み時間ね!」
休み時間
結衣「それでね、ヒッキー。質問ってのがね…」
八幡( ・ω・ ) スヤァ…
結衣「ヒッキーいいいいいいい!」
八幡( ゚д゚ )クワッ!!
結衣「わっ!び、びっくりした…急に目を開けるからびっくりするよ…」
八幡(つд⊂)ゴシゴシ
結衣「目は覚めた?」
八幡(∩゚д゚)アーアーきこえなーい
結衣「なんで耳塞ぐし!」
チャイ((ry
結衣「また鳴っちゃった…もう!なんで寝たふりなんかしてたのヒッキー!」
八幡(∩゚д゚)アーアーきこえなーい
結衣「もうそれはいいから!」
八幡、スヤァって言っときながら目ガン開きしとるやんけ…
脳内変換で八幡を寝かせといてください
昼休み
八幡「よし、ベストプレイス確保」
八幡「由比ヶ浜もしつこかったが上手く撒けたしゆっくりできるな」
八幡「しかし由比ヶ浜の質問ってのはなんだったんだろうな…」
いろは「多分、私のことじゃないですかねー?」
八幡「なんでだ」
いろは「昨日、結衣先輩に報告しました!今日から私も先輩を狙っちゃいますよって♪」
八幡「報告ご苦労。任務は終了した、じゃあな一色」
いろは「その場のノリで私を帰そうとしないでくださいよー先輩ー」
八幡「いや、そもそもなんで俺のベストプレイスにお前がいるんだ」
いろは「先輩に会いに教室に行ったら凄い速さで先輩がどこかに行くもんですから頑張ってついていったんですよ!」
八幡「…」
いろは「もう、可愛い後輩をそんな目で睨んじゃ、めっですよ」
八幡「めっ…一々あざといなお前」
いろは「そんなあざとい後輩がなんと、愛する男のための弁当、つまり愛妻弁当を作って来ちゃいました!」
八幡「さて、ベストプレイスは確保できたし購買行くか」
いろは「愛する男のための弁当、つまり愛妻弁当を作って来ちゃいました!」
八幡「なぜ2回言った…」
いろは「というわけで、先輩は今日は購買に行かなくてもここにお弁当があるんですから食べましょう先輩!」
八幡「…!」
いろは「逃がしませんよー、ていうか何で逃げるんですか…私でも傷ついちゃいますよ?可愛い可愛い後輩が先輩にキズモノにされちゃいますよ?」
八幡「変なこというな…わかったから離せ一色」
一色「…」
八幡「おい一色…」
八幡「おい、なぜ更に体を押し当てる」
いろは「嬉しいですか?先輩・」
八幡「ちょ、コラ…離せ一色」
いろは「私だって女の子らしく頑張ってるんですよー?」
八幡「なぜそれを俺に言うんだ…」
いろは「先輩に私を知って欲しいからです♪」
八幡「わかった、わかったから離せ!お前の弁当食う時間なくなるぞ!」
いろは「食べる気になりましたね、じゃあ食べましょう先輩!」
八幡「なんとも強引な後輩だな…お前は」
いろは「てへっ」
八幡「はいあざとい」
>>1の力量的にヒロインはよくてあと3人増やせるくらいだと思います
少ないですけどここまでです先輩!
ヒロイン迷いますねー(白目)
八幡「なぜ美味いんだ…」
いろは「素直に美味しいぜいろは、って言ってくださいよー」
八幡「俺はてっきり由比ヶ浜タイプかと思ってたんだがな…料理の腕はからっきしタイプ」
いろは「失礼なー、でも先輩が美味しいって言ってくれたんで満足ですよ♪」
八幡「そうか…なあ、今後由比ヶ浜に料理教えてやってくれ」
いろは「?別にいいですけど…」
八幡「…」
いろは「結衣先輩に何食べさせられたんですか…」
八幡「というか、お前は昼飯食べないのかよ」
いろは「あははー…先輩に料理作ることを意識しすぎてうっかり自分の分忘れてました…」
八幡「なら俺に渡さず自分で食べればいいのによ」
いろは「もー、人の好意を踏みにじらないでくださいよー。私は先輩に食べて欲しかったんですから」
いろは「男を落とすには胃袋から!」
八幡「…一色、口開けろ」
いろは「?ふぁい」
八幡「ほれ」
いろは「!?」
八幡「…なんだ、その今日弁当作ってもらったお礼だ。美味かった。後はお前が食べていいからな…じゃ、またな」
いろは(先輩にあーんされちゃった!あーんされちゃった!)
いろは「先輩も十分あざといですよねー」
放課後
八幡「さて「ヒッキー」
結衣「部室行こ?」
八幡「いや、今から行くつもりだから先行ってろ」
結衣「部室行こ?」
八幡「あの、由比ヶ浜さんや」
結衣「今日、私から逃げまくったお詫びとして一緒に行くのだ!」
八幡「口調を安定させろよ…」
結衣「あたしが今日聞きたかったことは部室行って聞くからね!」
部室
結衣「でね、ヒッキー…」
八幡「…」
結衣「いろはちゃんに告白されたって本当?」
雪乃「!」
八幡「そんなの本人に聞けばいいじゃねえか…なんで俺に」
結衣「ヒッキーの口から聞きたいの、どうなの?」
八幡「…まあ」
雪乃「案の定ね、由比ヶ浜さん」
結衣「多分あたし達に対抗心燃やしてやったんだろうね…」
雪乃「ではこれであの約束は今、この時を持ってなかった事にするわよ?」
結衣「うん!」
八幡「約束?」
雪乃「ええ」
結衣「ヒッキーへのアプローチについての約束!」
結衣「具体的に言うとね、ヒッキーに好きって言う時は3人でいる時じゃないとダメって約束」
雪乃「ライバルが由比ヶ浜さんだけなら、私は由比ヶ浜さんと正々堂々と戦って勝つつもりだったから」
結衣「でも今はいろはちゃんもライバルだからね…もしあたし達以外にヒッキーに告白する人がいたら、好きって2人で言うのは無しになることになってたの」
八幡「さいですか」
雪乃「あなたに好かれる為にもっとアプローチしないとダメかしらね」
八幡「え?何?これ以上なんてあるのかよ?」
結衣「ふっふっふ、覚悟してねヒッキー。明日からゆきのんと一緒じゃなき時もじゃんじゃんヒッキーにアタックするからね!」
八幡「…」
ヒロイン増やすと、必然的にガハマさんとゆきのんといろはすの出番減っちゃうと思うんでしばらくは3人のヒッキーへのアプローチSSになりますね
ちなみにヒロイン3人まだ決めてないのです
今日は終わり、ちょっと忙しくなるので次回の更新は未定で
このSSまとめへのコメント
期待!
誰も選べ無いのが八幡だな。
落ちは読みたいね。