八幡「ふぁー」ﾉｿﾉｿ

小町「早く食べないと遅刻するよ！」

八幡「んー」ﾓｿﾓｿ

小町「はい練乳たっぷりのコーヒー」ﾀﾝ

八幡「ん」

小町「あーもー寝癖ヒドいよ」ｻｯｻｯｻｯ

八幡（えらく今朝は小町が世話焼きだな）ﾓｿﾓｿ

小町「お兄ちゃんはだらしないなあ」

八幡「まあな」ﾓｿﾓｿ

八幡「行ってきます」

小町「はいいってらっしゃい、小町も片付けたら行くからね」

八幡（小町は何か良いことあったんだろうか）

八幡（今日もぼっちにとっての地獄の学校が始まるのか）

結衣「あ、ヒッキーおはよー」

八幡「おう」

結衣「今日も目が死んでるねー」

八幡「ほっとけ」

結衣「そうだヒッキー、美味しいパン屋さんのパン買いすぎてさー、いらない？」

八幡「そんなうまいのか？」

結衣「美味しいよ、朝から結構並んだもん」

八幡「ふーん」

結衣「昼休みいつもヒッキーいるとこで一緒に食べようね！」

八幡「サンキュー」

結衣「えへへ…並んだ甲斐あったなあ…」ﾆﾏﾆﾏ

八幡「確かにうまそうだな」

結衣「でしょ？マッ缶もあるよ」

八幡「いくらだ？」

結衣「いいよ別に！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

八幡「つってもな、タダ飯におまけのマッ缶だしな」

結衣「いいの！」

八幡「…？」

結衣「あたしの買いすぎが悪いんだしさ」

八幡「まあ、ならありがたくいただくとするか」
結衣「食べて食べて」

八幡「うまかった」

結衣「ホントにねー」

八幡（なんか変だな…？）

結衣「あたしが料理できたらなー」

八幡「時間が必要だろうな」

結衣「だよねー」

八幡「ふぁー…」ﾉﾋﾞｰ

結衣「あれ？ヒッキー眠いの？」

八幡「変な夢見てな」

結衣「ふーん？」

八幡「腹もふくれてるしな」ｼﾊﾟｼﾊﾟ

結衣「なら軽く寝たら？起こしてあげるし」

八幡「考えものだな」

結衣「少し寝るだけで大分違うんじゃない？」

八幡「なら少し寝るわ」ｳﾄｳﾄ

結衣「お休み」

八幡「…」ｽｰ…

結衣「あたしの膝貸してあげよ♪」ﾎﾟｽｯ

結衣「ヒッキーの寝顔可愛いなぁ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

八幡「ｸﾞｰ」

結衣「もっと甘えて来ないかなー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

八幡「ん…」

結衣「なんかヒッキーほっとけないなぁ」

八幡「ん…」ﾊﾟﾁｯ

結衣「まだ時間あるよ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

八幡「なっ！？」/////

結衣「照れてるヒッキー可愛い」ﾖｼﾖｼ

八幡「お前、なんで膝枕を」/////

結衣「寝るとこないからじゃん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

八幡「いやいや、普通に壁にもたれてりゃ…」

結衣「あたしの膝のが柔らかいでしょ」

八幡「とにかく起きる」
結衣「まだ大丈夫大丈夫」ｸﾞｸﾞｸﾞ

八幡「ぬぐぐぐ…」

結衣「まあまあ」ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ

八幡（まさか、あの夢本当だったのか…？）

キンコンカンケンチャーン！

八幡「ほ、ほら、もう時間だぞ」ｱｾｱｾ

結衣「仕方ないなぁ」ﾊﾟｯ

八幡「戻るか」

結衣「だね」

八幡（なんなんだ由比ヶ浜の奴…）

結衣「♪」ﾆｺﾆｺｼﾞｰｰｰ

八幡（思えば小町も普段より更に世話を焼いてくれていたよな…小遣いに一葉さんくれたし）

沙希「…」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

八幡（結論を出すにはまだ早いか…、小町も由比ヶ浜もゴキゲンってだけの可能性もあるしな）

優美子「…」ｿﾜｿﾜ

八幡（放課後は部活だ、夢の真偽を試すにはうってつけなあいつがいる）

八幡「うっす」

結衣「やっはろーゆきのん！」

雪乃「あら、思ったより早かったわね」

結衣「すぐ来たからね」
八幡（さあ雪ノ下、お前は優しくないから毒を俺に吐くんだろ？）

雪乃「比企谷君も成長したわね」ﾆｺｯ

八幡「…はい？」ﾋｸｯ

雪乃「寄り道せず真っ先に来るなんて偉いわ」ﾖｼﾖｼ

結衣「あ、ゆきのんズルい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

八幡（あ、これマジなやつだ）

結衣「ヒッキー糸くず付いてるよ」ﾋｮｲｯ

雪乃「比企谷君、私がいるわ。これからは安心しなさい」ﾆｺﾆｺ

結衣「ヒッキーヒッキー、のど乾いてない？大丈夫？」

八幡（なんなんだこれ…）

八幡（気味が悪いからさっさと帰るか）

雪乃「比企谷君、急に大人しくなってどうしたの？」

結衣「大丈夫？」

八幡「今日は帰るわ、予備校行きたいしな」


雪乃「あらそうなの、わかったわ」

結衣「予備校かー」

八幡「そういうこったから、またな」

雪乃「ええ、また」

結衣「またねヒッキー」
八幡「おう」（この場を逃れても小町もああだしな…本当に予備校に行くか）