八幡「1人暮らし」 (78)

八幡「・・・・・・」

八幡「(今日は休日か・・・)」

八幡「(特に何もすることがねぇな・・・)」

八幡「(家でゆっくり過ごすか・・・)」

八幡「・・・・・・」



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ピンポーン




八幡「・・・・・・」

八幡「・・・・・・」

八幡「(・・・・・・)」






ピンポーン     ピンポーン     ピンポーン




















ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン




八幡「・・・・・・」

八幡「・・・・・・」

八幡「」スッ

「・・・比企谷君」

「どうしてすぐに出てくれなかったのかしら?」

「貴方には聴覚というものが存在しないのかしら?」

「可哀想な難聴谷君、もうその耳は使い物にならないわ」

「私が持っていっても問題はないわよね?」

「・・・・・・」

「・・・冗談よ、そんな顔をしないでちょうだい」

「ねぇ、比企谷君」

「これから・・・何か予定はあるのかしら?」

「あるわけがないと思うのだけれど」

「・・・・・・」

「・・・そう」

「え? 何をしに来たのか?」

「誰も好き好んで貴方の家なんかに来るわけがないでしょう」

「たまたま、近くを通って寄っただけよ」

「・・・・・・」

八幡「・・・・・・」

八幡「」スッ










プルルルルルル・・・・・・     プルルルルル・・・・・・     ガチャ










八幡「・・・由比ヶ浜か」

八幡「あぁ・・・いや、なんだ」

八幡「ちょっとお前の声が聞きたくてな・・・」

八幡「あぁ・・・」

八幡「・・・ふっ、浅はかだな」

八幡「小町以上に魅力的な妹はいない」

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・お前はそれしか言えないのか」

八幡「まぁ良い、今度小町に会って癒されるとするか」

八幡「・・・あぁ」

八幡「じゃあ、今度の日曜日・・・な」

八幡「あぁ・・・おやすみ」

八幡「」スッ

八幡「ふぅー・・・」

八幡「・・・・・・」






ピロリーン     ユーガットゥメイオ




八幡「・・・・・・」

八幡「」チラ

八幡「・・・・・・」

八幡「(・・・・・・)」






ユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオユーガットゥメイオ




『比企谷君、貴方はとうとう聴覚の他にも視力も失ったのかしら?』

『本当にどうしようもない人間ね』

『やはり、貴方は私がいないとダメ』

『そうでしょう? 比企谷君』

『非常に不快だけれど、貴方は私のことが好きだから』

『私が比企谷君の世話をしなければいけないわ』

『何て面倒くさいことなのかしら』

『そもそも貴方が平塚先生に連れられて、奉仕部に来てしまったことが間違っていたんだわ』

『はぁ・・・』

『・・・それで』

『調子はどうなのかしら?』

『・・・そう』

『それなら良かったわ』

『・・・ところで比企谷君』

『今度の日曜日に、何か予定でもあるかしら?』

『・・・・・・』

『そ・・・う・・・』

『・・・・・・』

『・・・いいえ、なんでもないわ』

『気にしないでちょうだい』

『・・・・・・』

八幡「・・・・・・」

八幡「(暑いな・・・)」

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・あ」

八幡「(そう言えばシャンプーが切れているんだったな・・・)」

八幡「(この暑い中、外に出るのは嫌だが)」

八幡「(仕方がないか・・・)」

八幡「・・・・・・」

八幡「」キコキコ

八幡「」キコキコ

八幡「(・・・・・・)」

八幡「」キコキコ

八幡「」キコキコ





八幡「」キキィ





八幡「・・・・・・」

『あら比企谷君』

『奇遇ね』

『貴方もこの暑い中』

『買い物にでも行くのかしら?』

『ふふ・・・』

『・・・えぇ、私も少し買い物を』

『・・・・・・』

『・・・丁度良かったわ』

『この暑さで少しボーッとしていたのか、同じシャンプーを2つも買ってしまったの』

『もし良かったら、使ってちょうだい』

『・・・え? 貴方も丁度シャンプーを切らせていたの?』

『・・・・・・』

『ふふふふふ・・・・・・』

『凄い偶然ね・・・そう・・・貴方も私と同じ物を・・・』

『・・・・・・』

『・・・えぇ、良いわ』

『遠慮はしないでちょうだい』

『私があげたのだから、お代もいらないわ』

『・・・・・・』

『えぇ、気をつけて』

『さようなら、比企谷君』

『・・・・・・』

由比ヶ浜「えへへへ!」

由比ヶ浜「ねぇねぇヒッキー! 今度はどこに行こうか?」

八幡「そんなに見るとこねぇだろ」

由比ヶ浜「そんなことないって!」

由比ヶ浜「あ! あっち行ってみよう!」グイ

八幡「お、おい・・・」















「・・・・・・」




由比ヶ浜「ヒッキー! これ、どうかな?」

由比ヶ浜「に、似合っている・・・かな?」

八幡「お、おぅ・・・その・・・」

八幡「良い・・・と思うぞ?」

由比ヶ浜「そ、そう?///」

由比ヶ浜「えへへへへ・・・///」

八幡「(ドキッとしちまうだろうが)」ポリポリ















「・・・・・・」




由比ヶ浜「はぁーっ! 今日は楽しかったなぁ!」

由比ヶ浜「ヒッキー! 今日は誘ってくれてありがとうね!」

由比ヶ浜「また一緒に来ようね!」

八幡「お、おぅ・・・」

八幡「その・・・お前が良ければ・・・」

由比ヶ浜「うん!」

由比ヶ浜「あ、ゆきのんも誘って3人で来るのも良いかもね!」





八幡「・・・・・・」




由比ヶ浜「?」

由比ヶ浜「ヒッキー? どうしたの?」

八幡「・・・・・・」





八幡「いや」

八幡「何でもない」




八幡「」スタスタ

八幡「」スタスタ

八幡「・・・・・・」

八幡「」クル

八幡「・・・・・・」






「・・・・・・」




八幡「」スタスタスタ

八幡「」スタスタスタ

八幡「(・・・・・・)」

八幡「」スタスタスタ

八幡「」スタスタスタ






「・・・・・・」スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ




八幡「はぁ・・・はぁ・・・!」タッタッ

八幡「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・!」タッタッタッ





八幡「!」





八幡「・・・・・・」

八幡「・・・・・・」

マイルド7吸ってきます

『・・・・・・』

『・・・比企谷君』

『どうして走るのかしら?』

『そんなに慌てて帰ったら危ないわ』

『・・・・・・』

「・・・ねぇ、比企谷君」

「どうしてそんなに私を避けるのかしら?」

「私の何がいけないのかしら?」

「貴方は私のことが好き」

「貴方は私がいないとダメ」

「それなのに、どうして由比ヶ浜さんと2人でデートなんてしているの?」

「解せないわ」

「私に隠れてこんなことをして・・・」





「許せない」





「・・・・・・」

「貴方は私の彼氏でしょう?」

「どうしてこんなことをするのかしら」

「・・・え?」

「何を言っているの? 比企谷君」

「妄想も大概にしろ?」

「・・・・・・」

「・・・酷い」

「酷いわ・・・比企谷君・・・」

「私はこんなに貴方のことを想っているのに・・・」

「どうしてそんなに酷いことを言うの・・・?」

「・・・・・・」

「」ギュ

「・・・好きよ、比企谷君」

「愛しているわ・・・」

「・・・いいえ、止めないわ」

「貴方は絶対に私を必要としている」

「そうに決まっているわ」

「だから私を拒絶しないでちょうだい」

「私は貴方がいないとダメだし」

「貴方も私がいないとダメなのだから」

「ね?」

「お願い、比企谷君・・・」

「ずっと一緒にいてちょうだい・・・」

「もっと私を感じていてちょうだい・・・」

「・・・・・・」

八幡「・・・・・・」

八幡「(今日はゴミ出しの日か・・・)」

八幡「(予め前の日の夜か、朝早くに出しておいた方が)」

八幡「(何かと楽なんだよな・・・)」

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・行くか」

八幡「」スッ

八幡「・・・・・・」





バサ     ガサガサ     バサ





八幡「・・・・・・」

八幡「」スタスタ






「・・・・・・」




「・・・・・・」





ガサガサ・・・・・・     バリ     ビリビリ     ガサガサ・・・・・・





「・・・・・・」





ガサガサ・・・・・・     カラン     パサ     ゴソゴソ・・・・・・





「ふふ・・・ふふふふふ・・・」

「まるで比企谷君の生活の様子が見えてくるようだわ・・・」

「あぁ・・・昨日は彼はこれを食べたのね・・・」

「このスプーンを使って・・・」

「・・・・・・」

「これと・・・これも・・・」

「うふ・・・うふふふふふ・・・・・・」

八幡「・・・あぁ」

八幡「こっちは・・・大丈夫だ・・・」

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・それはいつものことだろ」

八幡「小町の方こそ、大丈夫なのか?」

八幡「・・・そうか」

八幡「あ? 彼氏?」

八幡「おいおい、冗談だろ・・・」

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・殺す」

八幡「・・・心臓に悪い、そういう冗談は止めてくれ」

八幡「シスコンで何が悪い」

八幡「・・・あぁ」

八幡「わかった」

八幡「じゃあな・・・」

八幡「」スッ

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・・・・」

八幡「」スッ

八幡「・・・・・・」





見覚えのない物『』





八幡「(何だよこれ・・・)」

八幡「(今朝まではなかったはずだぞ・・・)」

八幡「(どういうことだよ・・・)」

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・あぁ」

八幡「いや・・・ちょっと疲れているだけだ・・・」

八幡「ひょっとして、もう限界かもな・・・」

八幡「ふっ・・・冗談だよ・・・」

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・あぁ、ありがとう」

八幡「そうだな・・・なぁ、由比ヶ浜」

八幡「また・・・2人でどこかに行くか」

八幡「あぁ・・・」





八幡「約束だ」





八幡「・・・・・・」

八幡「・・・・・・」





インターホン『』





八幡「・・・・・・」





ドアスコープ『』





八幡「・・・・・・」





携帯『』





八幡「・・・・・・」





窓『』





八幡「・・・・・・」





ベランダ『』





八幡「・・・・・・」

八幡「・・・・・・・・・」

『比企谷君』

『考え直してちょうだい』

『貴方は間違っているわ』

『貴方は私と一緒になった方が、ずっと幸せになれるわ』

『そうに違いない』

『だって、貴方は最初から私と共に過ごしてきたもの』

『お互いに理解し合っているじゃない』

『比企谷君』

『開けて』

『開けてちょうだい』

『今すぐここを開けなさい』

『・・・・・・』















ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン




『ねぇ、比企谷君』

『そこにいるんでしょう?』

『聞こえているんでしょう?』

『大声を出すわよ?』

『ほら、開けなさい』

『開けろ』















ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ




『あぁ・・・こうやって貴方とメールをしていても』

『比企谷君がどんな思いで、そして』

『どんな表情で私に返信してくれるかがわかるわ』

『凄く安心するの・・・』

『ずっと・・・ずっと貴方とこうしていたいわ・・・』

『どんなことでも良いわ、何かをして』

『貴方と常に繋がっていたいの・・・』

『あぁ・・・あぁ・・・幸せ・・・』

『・・・・・・』












「比 企 谷 君 」





「 好 き よ 」





「 愛 し て い る わ 」














―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





「・・・・・・」

「・・・比企谷君」

「今日はいつにも増して、目が濁っているわね」

「濁りきって、まるで腐っているようだわ」

「・・・・・・」

「どうしてそんなに顔色が悪いのかしら?」

「紫色になって・・・さすがゾンビ谷君ね」

「おまけに鼻水や唾液、糞尿まで垂れ流して・・・」

「比企谷君・・・貴方、人間としてどうなのかしら?」

「非常に汚いのだけれど」

「・・・・・・」

「・・・どうして何も言わないのかしら?」

「最早、話すことさえ忘れてしまったの?」

「私の罵詈雑言に、お得意の捻くれた反論も言えなくなってしまったとは」

「本当に哀れね・・・」

「・・・・・・」

「・・・ねぇ」

「どうして何も言ってくれないの・・・?」

「ねぇ・・・どうして宙に浮いているのかしら?」

「そんな姿勢を取っていては、首が疲れるわ」

「ねぇ、比企谷君・・・」

「ねぇ・・・」

「・・・・・・」




















雪ノ下「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」










終わり


このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月14日 (火) 23:33:04   ID: P0MAvMwt

怖いあと怖い
でも結構好き

2 :  SS好きの774さん   2015年07月15日 (水) 18:59:40   ID: R8lQyusU

oh…

3 :  SS好きの774さん   2015年10月23日 (金) 05:40:10   ID: gzGs_HFD

怖いよあと怖い

4 :  SS好きの774さん   2016年08月14日 (日) 23:22:19   ID: GZMyVI2Y

久しぶりにやな汗かいたら

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