咲「くっ…言うとおり服は脱いだぞ！さあ、次は何をすればいい！」

京太郎「服をきてくれ…」

咲「なっ…騎士として誇りとも言える服を汚すつもりか…」

京太郎「ただの制服だろ…いいから早く来てくれ。 もし今人が来たらマズい」



ガチャ


和「おはようございま…す」

京太郎（終わった…）

咲「和ちゃん！？なぜ和ちゃんがここに！？ 逃げたのか！？ 自力で脱出を！？」

京太郎「それは騎士じゃなくて隼だ」

和「咲さん…！ 昨日私が渡した姫騎士セット、見てくれたんですね！」

京太郎「…」

和「…あ」

京太郎「…正座」

和「はい」







京太郎「え、何？ 咲がああなったのは和のせいなの？」

和「…そうかもしれませんね。 普段気弱な咲さんに姫騎士の様な強さを身につけて欲しかったので…」

京太郎「本心は？」

和「姫騎士咲さんにエッチいことしたかったです…あ」

京太郎「正座」

咲「の、和ちゃん…なぜオークと一緒に…」


京太郎「オーク呼ばわりひどいよね」

和「でもいい竿やく…」

京太郎「女の子がそんな事言っちゃいけません！ しかしなにを渡したんだ？」

和「姫騎士物の小説ですよ…所謂官能小説でしょうか」

京太郎「和のイメージが崩壊してるんだけど…」

久「話は聞かせてもらったわ！」ガチャ

京太郎「部長！？ なぜロッカーから！？」


まこ「わしも話は聞かせてもらったぞ！」ファサ

和「まこ先輩！？ なぜ雀卓の下から！？」



優希「姫さま…おいたわしや…」


京太郎「和」

和「はい、優希にも渡しましたね。私の親友ですし」

京太郎「正座」

和「はい」

久「今女子高生雀士がかかる姫騎士病が流行ってるのよ」

京太郎「…すまない、和。 お前のせいかと思ってた」

和「いいんですよ、私達仲間じゃないですか」


まこ「発症者はみな姫騎士系の作品を持つと聞く…うっ、わしも…」





京太郎「やっぱり和が原因じゃないか！」

和「やはり姫騎士麻雀を打ったのが原因でしたか…」

京太郎「頭痛くなってきた…」

久「今、私は捕らえられてロッカーに幽閉された姫騎士だったのよ…」


京太郎（どうしよう、すごく姫騎士だ…）

和「治療法は…姫騎士プレイをすること！」

京太郎「和は違うベクトルの病気かな」

和「いえ、私は至って普通ですよ」

京太郎「そうかな…そうかも」



咲「くっ…殺せ！」


和「咲さんは女騎士タイプですね」

和「気高くも部下には優しい隊長…故郷に母を残しつい最近部下の年下男性に告白されるタイプですね」

京太郎「わかりやすいけど分かりたくないな」



優希「姫さま…私のせいで…」



和「優希は侍女…もしくは副官タイプですね」

京太郎「そのハンターハンターみたいなタイプ分類が謎だ」


和「姫騎士の最も信頼している部下ですが、罠をかけられ人質になるタイプです」

京太郎「罠ってなんだ」

久「咲からの連絡が途絶えたわ…一体何が…」


和「部長は」

京太郎「とりあえず言いたいんだが和詳しすぎだろ！？」

和「ええ…私はネット姫騎士麻雀界では騎士っちと呼ばれてますから」

京太郎「ツッコミが追いつかないよ」



まこ「姫騎士麻雀とは…オーク・姫騎士・媚薬を揃えて役を作るゲームじゃぞ」



京太郎「聞きたくない情報ありがとうございます」

和「『姫騎士一色』は役満です」

京太郎「いろいろひどいな」