【ラブライブ!】絵里「にこの誕生日……っ!」 (77)

ラブライブ!のSSです。

にこえり。

下ネタ注意。

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──屋上──


ビデオカメラ「……」ジーッ

絵里「……よしっ、いくわよ」

絵里「──えっりえっりえー☆ あなたのハートにえりえりえーっ♪」ニコニーポーズ

絵里「ハラショー届ける絢瀬 絵里えりーっ☆」

絵里「はっ! どぉむぅめぇどぉむぅめぇどぉむぅめぇ!」

絵里「えりちかはにこのモ・ノ♪」ウインクパチッ

ビデオカメラ「……」ジーッ

絵里「どうかしら?」

ビデオカメラ「再生」

絵里「……うーん」

絵里「昨日よりはいいわねっ!」

希「なにがいいの?」シュタッ

絵里「うわっ! の、希!? びっくりさせないでよ!」


希「なーんだっ、日課のポーズ練習ね」

絵里「まだまだにこには見せられないわっ」ハァッ

希「えりちはホントににこっちが好きやねーっ♪」ニコニコ

絵里「当然でしょ! にこってなんであんなに可愛いのかしら!」ハラショー

希「そういえば、もうすぐ誕生日やん♪」

絵里「そう! そうそう、そうなのよっ!」

絵里「にこの誕生日……っ!」

絵里「とんでもなくハラショーなパーティーにしなくちゃねっ♪」ニコッ


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──部室──


絵里「──というわけでにこにーにこちゃんの誕生日パーティーをやるわぁ」

海未「いいですね」ニコッ

ことり「ことりお菓子作ってくるよっ♪」

穂乃果「穂乃果も手伝うーっ!」ニコッ


にこ「……」コソッ

にこ(うぅっ、なんでこいつら誕生日の話してんのよ///)

にこ(部室に入るタイミングが……)


凛「穂乃果ちゃんたち張り切ってるにゃっ♪」

花陽「わ、私たちはどうしようっ」アセアセ

真姫「ふふっ♪ この真姫ちゃんがピアノを弾いてあげるわっ!」クルクルッ

真姫「三人で歌のプレゼントよっ♪」ニコッ


にこ(あ、それすっごく嬉しいかも)

にこ(真姫も可愛いとこあるわね)ニヒヒッ


希「おー! 凄いやんっ!」


穂乃果「希ちゃんたちは?」

希「うちらは────」

絵里「私はケーキと一緒に想いの丈をにこに伝えるわぁっ!」ニコッ

μ's『おぉぉぉぉっ!』


にこ「ぶっ!」


μ's『告白だ! 告白だ! 告白だ!』


にこ(こ、告白!?)

にこ(え、絵里がにこに!?)ドキドキ

にこ(そ、そんなのこまるよぉ……)

にこ(そりゃ、絵里のことは嫌いじゃないけど、にこはアイドルだし)シュン


絵里「ふふんっ! そんなもんじゃないわぁ」

ことり「じゃあ、どんなもんなの?」

絵里「プロポーズよっ!」ドヤァ

μ's『おおおぉぉぉぉぉぉっ!』



にこ(にこぉぉぉぉぉおおおっ!?)

にこ(プロポーズ!?)


μ's『プロポーズ! プロポーズ! プロポーズ!』


にこ(絵里がにこに!?)

にこ(な、なに考えてんのよあいつわぁっ!)ドキドキ


希「いいやん! こないだにこっち言ってたんよ!」

希「えりちのこと大好きやって!」

絵里「えぇっ!?」バンッ!

希「絶対成功するやん!」

μ's『両想いだぁぁぁっ!』


にこ(おぉぉいいいいいいいっ!)

にこ(なに乙女の秘密バラしてんの!?)

にこ(希ってあんなに口軽かったのぉっ!?)


μ's『両想い! 両想い! 両想い!』

希「あーっ、みんな待った待った」コホンッ

μ's『え?』


にこ(え?)


希「いまのな、誤報やん。誤報」

μ's『そう、なの?』

絵里「ど、どういうことなの?」アセアセ


にこ(どういうこと?)

にこ(いまさら引っ込めても……)

にこ(いや、きっと希の良心が痛んで!)

にこ(乙女の秘密を暴露するのはよくないと──)


希「カードや。カードがそう告げるんや」ドヤァ

μ's『きたぁぁぁぁぁっ!』


にこ(全然きてないわよぉぉぉっ!)



希「ごめんごめん! 本人から聞いた気もするけどあれ夢やった!」テヘッ

希「カードやったカード!」カードピッ!


にこ(いまさらカードのせいしてんじゃないわよ!)


希「いやー、まじでカード。まじでカードだからね」

希「だから希ちゃんから聞いたけど、とか言ったらだめやん?」

希「カードやん?」


にこ(希……あんた)


海未「希のカードだったら間違いないですねっ!」

凛「すっごい勝率だもんねっ!」

穂乃果「勝ち確だよ勝ち確! こないだのテストの山も張ってもらったら大当りっ!」グッ!

ことり「穂乃果ちゃん、学年トップクラスの順位だったもんねっ♪」ニコッ


にこ(ええええぇぇぇっ!?)

にこ(お前なにやってんのぉ!?)

にこ(えぇっ!? ちょ、穂乃果!?)

にこ(なにやってんの!?)

にこ(なに山張ってもらってんの!?)

にこ(赤点取ったらアイドル活動出来ないのよ!?)

にこ(ちゃんと勉強しなきゃだめじゃない!)


花陽「いいなぁ、花陽もやってもらおうかなぁ」

真姫「絶対やってもらった方がいいわ」

真姫「私も希の占いで人生変わったからっ♪」ニコッ

絵里「どんな風に?」

真姫「医者になんかなりたくないから、なれるかどうか占ってって言ったの」

真姫「そしたら、希が──」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


──回想、真姫ちゃんの将来──


希「え!? 真姫ちゃん、お医者さんになりたくないの?」キョトン

真姫「そうなの……このまま勉強していてもなれるかわかんないし」

真姫「もし、なれないのなら勉強よりもみんなとの時間を優先したいわ」

真姫「だから、なれるかどうかカードに聞いて欲しいのっ!」

希「……」ウーン

真姫「希?」

希「──真姫ちゃんのやりたいことはなに?」

真姫「私のやりたいこと?」

希「うちは、真姫ちゃんが本当にやりたいことをやった方がいいと思う」

希「自分の夢は自分が追いかけるモノだからねっ♪」ニコッ

真姫「希ぃ……っ!」

希「カードもそう言って……」カードピッ!

希「あ、あれ?」

真姫「ん?」

希「あーっ、間違った間違ったこっちこっち! こっちやん」カードピッ!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



真姫「──なんてことがあってねっ♪」ニコッ

絵里「さすが希ね」ニコッ


にこ(えええええええええっ!)

にこ(真姫!? あんたそれ、えぇぇぇぇっ!?)

にこ(大丈夫なの!? 真姫の将来は大丈夫なの!?)

にこ(ていうかなんで引き直したの!?)


真姫「だから私、勉強はもういいの」

真姫「音楽に生きようと思うわ!」

海未「でも、成績が下がったらご両親が……」

真姫「大丈夫! 希に山を張ってもらうことにしたからっ♪」ニコッ

絵里「たしかに、柔らかそうな山が二つ張ってあるものね」


にこ(胸の話はやめろ。それにあんたも十分張ってるだろ!)


希「いやー、うちなんて全然大したことないやんっ♪」アハハッ


にこ(大したことあるから! μ'sで一番大したことあるから!)


絵里「よぉし! じゃあ来たる七月二十二日……」

絵里「私たちの結婚披露宴よ!」


にこ(へっ!?)


μ's『結婚だ! 結婚だ! 結婚だ!』


にこ(結婚披露宴?)キョトン

にこ(……にこ、結婚するの?)ドキドキ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


次の日。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──部室──


絵里「にこっ! 話があるんだけどいいかしらっ!」ニコッ

にこ「なっ! ななななななななななによっ! 今日はダメよ! ダメよ! ダメよ!」

絵里「私以外はだめよっ♪」ニコッ

にこ「にこぉっ!?」ドキッ

絵里「甘いよ甘いっ♪ そんな装備じゃ?♪」

真姫「逃げられるわけないじゃないかっ!」

真姫「狙いをつけてひっそかっにっ♪」

絵里「はーいごからーっ♪」

えりまき『──はいっ♪』ニコニコ

にこ「……え?」キョトン

真姫「……次の歌詞」ヒソヒソッ

にこ「は?」

真姫「あーいらーびゅーよ」ヒソヒソッ

にこ「あ、あーいらーびゅー……」

絵里「はらしょーっ! 私もよ!」ギュッ


にこ「急に抱きつくなぁっ!///」カァーッ

真姫「ひゅーっひゅーっ! 熱いじゃない!」

にこ「あんたそんなキャラだっけ!?」

にこ「ってか、無理矢理言わせたでしょ!? ただの歌詞でしょ!?」バッ!

絵里「そんなの関係ないわっ!」

絵里「それに希に聞いたもの! にこも私のことが大好きだって!」クワッ!

絵里「抱き締めちゃいたいって思ってるって!」バンッ!

にこ「そ、それは……っ///」カァーッ

真姫「エリー、全力でバラしたわねっ!」

絵里「希はこうも言ってたわ!」

絵里「『えりちのやりたいことは?』」

にこ(あ、絵里がメンバーになった時の……)

絵里「私のやりたいことは……」

にこ「やりたいこと、は?」ドキドキッ


絵里「にことの破廉恥行為よ」

にこ「おいぃぃぃぃいいいっ!」

絵里「え?」キョトン

にこ「汚さないでよ! みんなとの綺麗な想い出を破廉恥で上書きしないでよっ!」クワッ!

絵里「あ、あら? ダメだったかしら?」オロオロ

にこ「ダメとかじゃないでしょっ!」クワッ!

にこ「あんたと希がはいってμ'sは本当の意味ではじまったのよ!」

にこ「それをなによ!」

にこ「破廉恥行為って! おかしいでしょ!」ウガー!

絵里「オカシテいいの?」キョトン

にこ「んなこといってねぇぇぇぇええええっ!」

真姫「エリー、作戦タイムよ」チョイチョイ

絵里「わ、わかったわ」トボトボ

にこ(なんなのこいつら)


真姫「……ちょっと遠回しなのが…………」

絵里「ふむふむ」

真姫「あと……が…………だから」

絵里「なるほどなるほど」

真姫「ここはストレー……ね?」

絵里「わかったわ!」グッ!


にこ「お、終わった?」

真姫「ほら、行きなさいエリー!」グッ!

絵里「にこっ! 私が間違ってたわ!」

にこ「う、うん」タジ

絵里「遠回しな言い方はもうやめるわ」

にこ「う、うん?」

絵里「にこっ! 私のやりたいことは! あなたとセッ────」

にこ「ちょぉぉぉぉっぷ!」ビシッ!


びしっ!


絵里「いったーっ! 痛いじゃない! なにするのひどい!」グスッ


にこ「ひどいのはあんたじゃない!」

にこ「いまなんて言おうとしたのよっ!」

絵里「なにってセッ────」

にこ「言うなぁぁぁぁっ!」

絵里「え、え?」キョトン

にこ「言わなくていいから! わかってるから! あんたのやりたいことはもうわかったから!」

絵里「じゃあさっそくベッドに────」

にこ「そうじゃないわよ! そうじゃなくて!」

絵里「どういうこと?」

真姫「なにが問題なのよ? 愛し合う二人がそういうことをするのは当然でっしょー?」

絵里「そうよ、回りくどいのはやめたの。私はにこが欲しいの!」クワッ!


にこ「だ、だって絵里の言い方!///」カァーッ

えりまき『言い方?』

にこ「まるでにこの体が目当てな言い方なんだもんっ!///」

真姫「たしかに」

絵里「仕方ないじゃない!」

にこ「仕方ないのぉ!?」

にこ「待って待って! 仕方ないっておかしくない!?」

絵里「別に普通じゃない?」

真姫「フツーね」クルクルッ

にこ「なによそれ! にこが少数派みたいじゃないっ!」ウガー!

絵里「私は体も目的なんだからっ!」

にこ「か、体も目的!?」ガーン

真姫「意味わかんないこともないわ。続けて」キリッ

絵里「だってそうでしょ!?」

絵里「人には性欲があるんだもん!」

絵里「好きな人と一緒にいたいって気持ちが加速したら!」

絵里「一つになりたいって思うもの!」

絵里「私はにこと一緒に朝から晩まで一緒にいたいの!」

にこ「──っ!///」カァーッ


絵里「一緒に朝ごはん食べて!」

絵里「一緒に学校行って!」

絵里「一緒に勉強して!」

絵里「一緒ににこにーして!」

絵里「いや、にこニーは一人ですることもあるわね」

にこ「え?」

絵里「うん」

真姫「続けて?」

絵里「そして、一緒に寝て!」

絵里「ムラムラしたら破廉恥行為に及ぶ!」

絵里「そうやってにことずっと一緒にいたいの!」

真姫「意味わかる」

にこ「……で、でも、にこたちは女の子なんだよ! 女の子同士なのに────」

絵里「関係ないわ! そんなの関係ないっ!」

にこ「え、絵里……?」パァァ

絵里「女の子同士だってセックス出来るわっ!」ドヤァ

にこ「ちょぉぉぉぉっぷ!」


────びしっ!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

本日はここまで。

ご覧になっていただいた方、ありがとうございます。

また、来週もよろしくお願いします。

コメントありがとうございます。

更新します。


──にこちゃんの家──


にこ(はぁー疲れた)テクテク

にこ(まったくなんなのよ絵里のやつ)テクテク

にこ(……あんな言い方、しなくてもいいじゃない)


がちゃっ。


にこ「ただいまー! みんな、今日はオムラ──」


「うわーすごいですっ!」

「ホントに食べていいの!?」

「けーきぃー」


にこ「……? 誰かきてるのー?」


絵里「──にこっ!はやかったわね」ニコッ

にこ「……な、な、な」ワナワナ

絵里「さっ! お姉ちゃんが帰ってきたわ! 手を洗ってみんなで食べましょう?」ニコッ


『はーいっ♪』


にこ「──なんであんたがウチにいるのよ」ガクッ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──料理をするにこちゃんと……──


にこ「……」トントントントンッ

絵里「……」ジーッ

にこ「……」ジャー

絵里「……」ジーッ

にこ「……」ガタッ

絵里「……」ジーッ

にこ「……」コトコト

絵里「あれ? オムライスじゃなかったの?」

にこ「ていうかなんでずっと見てんのよっ!」

絵里「にこ!? 落ち着いて! 料理中は危ないわっ!」アワアワ

にこ「誰のせいだと思ってんのよっ!」ウガー!

絵里「……大丈夫よ。もう、帰るわ」ニコッ

にこ「────え?」キョトン

絵里「ケーキ、届けに来ただけだから」シュン

にこ「……」

絵里「ほら、さっきにこのこと怒らせちゃったでしょ?」

絵里「そのお詫びなの」

にこ「え、絵里?」

絵里「さっきはごめんなさい」ペコッ

絵里「私、こんな気持ち……」ウルウルッ

絵里「こんなに誰かを好きって気持ち、はじめてだったから」グスッ

にこ「────っ!」

絵里「だから、ちょっと間違っちゃったみたい」アハハッ

にこ「あ、えと……」

絵里「────ホントに、ごめんっ!」ダッ!

にこ「まちなさいっ!」スッ


────ぎゅっ!


絵里「きゃっ!」

にこ「…………」

絵里「は、離して……」ポロポロ

にこ「……離さないわ」

絵里「こんな顔、見せられないっ」ボロボロ

にこ「だったら見せなくていい」ギュッ

絵里「に、にこ? 手、痛いわ」グスッ

にこ「────夕飯、カレーにしたのよ」

絵里「────え?」キョトン

にこ「出来上がるまで、にこの部屋で待ってなさいっ」プイッ

絵里「………………え?」グスッ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──にこちゃんとの夕食──


『いただきまーすっ!』


絵里「い、いただきます……」

ここあ「おいしーっ♪」モグモグッ

こころ「やっぱりお姉さまのカレーは最高ですっ♪」モグモグッ

虎太朗「はらしょー」

にこ「おかわりもあるからねっ! 」ニコニコ


『おぉぉぉぉっ! おかわりっ!』


にこ「絵里も、ね?」ニコッ

絵里「え、ええ。ありがとう」シュン

ここあ「あぁぁっ! なんか絵里さんのカレーお肉多くない!?」バンッ!

こころ「こら、ここあ! はしたないで──って多いっ!」バンッ!

絵里「え、そ、そうなの?」オロオロ

にこ「ほら、二人とも? 食べてる時に騒がないのっ!」モグモグッ

こころあ『は、はい……』シュン

にこ「お客様がいる時もお行儀よくよっ♪」ニコッ

こころあ『……』

絵里「ま、まあいいじゃないにこっ! 私は気にしないわっ」

こころあ『……』パァァ

にこ「そ、そう?」モグモグッ

ここあ「絵里お姉ちゃんは優しいねっ♪」ニコッ

虎太朗「やさしー」

こころ「ふふっ♪ 絵里さんは本当の優しさを持っていると、以前お姉さまが言っていました」

絵里「本当の優しさ?」キョトン

にこ「こ、こころー? その話は……」

ここあ「お姉ちゃん、家だといつも絵里お姉ちゃんの話してるんだよっ」モグモグッ

絵里「そ、そうなの!?」ガタッ!

にこ「……っ///」カァーッ

にこ「こ、ここあー?ご飯食べてる時にお話しは……」

ここあ「あーっ! お姉ちゃん赤くなってるぅ!」

にこ「なっ///」

こころ「お姉さま? もしかしてお風邪ですか?」

絵里「そうなの!? 大丈夫!?」


ぴとっ。


にこ「ひゃっ!///」ビクッ

にこ(え、絵里の手がおでこに……っ)

絵里「……よく、わかんないわっ」

にこ「さすが絵里ね」ハァッ

虎太朗「らぶらぶー」

ここあ「らぶらぶだね」

こころ「お二人は今度ご結婚されると伺いました」

絵里「えっ!?///」

にこ「馬鹿なこと言ってないでさっさと食べちゃいなさいっ!///」バンッ!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──にこちゃんのお部屋──


絵里「……ねえ、本当に私がこっちでいいの?」オロオロ

にこ「いいって言ってるでしょ! 絵里はお客様なんだから」

にこ「どーんとにこのベットで寝なさいっ!」


にこ(……仲直りをしようと思って無理に夕飯を食べてもらったんだけど)

にこ(なんやかんややってるうちに外が暗くなってきちゃって──)

にこ(ちょっとしたお泊まり会ね)クスクスッ

絵里「で、でも!」

にこ「はいはい、もういいから」

にこ「ほら? 電気消すわよ」

絵里「──っ! あ、あの! その……」シュン

にこ「大丈夫よ、全部は消さないから」

にこ「暗いのダメなの、知ってるんだからっ♪」ニコッ

絵里「も、もしかしてそれで泊まっていけって……?」

にこ「さぁ、どうかしら?」ニコニコ

絵里「も、もー! 帰り道くらい大丈夫だもんっ///」

にこ「ふふっ♪ なんだか嬉しそうね?」ニコニコ


カチカチッ。

にこ「おやすみ、絵里」

絵里「……………………ねえ、にこ?」

にこ「……なに?」

絵里「今日は、ごめんなさい」

にこ「もういいってば」

絵里「ホントに……ごめんなさい……ぐすっ」

にこ「…………手」

絵里「手?」

にこ「手、出して」

絵里「こ、こう?」


ぎゅっ。


絵里「にこ?」

にこ「────ありがとう、絵里」

絵里「にこ……」

にこ「本当は嬉しかったの」

絵里「えっ?」

にこ「今までずっと、にこは一人だった」

にこ「一人きりの部室」

にこ「一人きりのアイ活」

にこ「一人きりの……学校」

絵里「……うん」

にこ「びっくりしたけどね、嬉しかったよ」

にこ「こんなにも、にこのことを想ってくれる人がいるんだって」

にこ「にこの今が、こんなにも輝くんだって」

絵里「でも私、にこを傷付けたわ」

にこ「ふふっ♪ そうね」

にこ「けど、一人だったら傷付けることも傷付けられることもなかった」

絵里「そう、だけど……」

にこ「とにかくそういこと。だから、気にしないで」

絵里「……わかった」

にこ「いい子ね」

絵里「ちょっ、なによそれ」

にこ「くすっ。おやすみ、絵里」

絵里「……おやすみなさい、にこ」


((おやすみなさい、私の大好きな人))

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


それから数日経って。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



──早朝、音ノ木坂学院屋上──


にこ「…………」

にこ(眠い)


ガチャッ。


希「おはよーにこっちっ♪」

にこ「遅いわよ希」ムスー

希「あははっ、かんにんかんにん」アハハッ

にこ「それで、話ってなに?」

希「とりあえず、あそこに上がろっか」ユビサシ

にこ「あそこって……よく、漫画とかで授業サボってる人がねてるとこ?」

希「うんっ♪ ペントハウスやね」ニコッ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


にこ「それで、なに? こんなとこから屋上を見てなにが楽しいのよ」

希「しーっ! そろそろ来るから……」


にこ「来る? 誰が────」


ガチャッ!

バタンッ!


絵里「……」


にこ(え、えりぃぃぃぃぃぃ!?)

にこ(な、なにやってんのこんな朝早くから)

希「黙ってみときー」


絵里「……」カチャカチャ

ビデオカメラ「……」ジーッ


にこ(か、カメラ?)


絵里「……よしっ、いくわよ」

絵里「──えっりえっりえー☆ あなたのハートにえりえりえーっ♪」ニコニーポーズ

絵里「ハラショー届ける絢瀬 絵里えりーっ☆」

絵里「はっ! どぉむぅめぇどぉむぅめぇどぉむぅめぇ!」

絵里「えりちかはにこのモ・ノ♪」ウインクパチッ

ビデオカメラ「……」ジーッ


にこ「……っ///」カァーッ

希「……」クスクスッ

絵里「どうかしら?」

ビデオカメラ「再生」

絵里「……うーん」

絵里「昨日よりはいいわねっ!」

絵里「……」カチカチ

ビデオカメラ「……」

絵里「……」ジーッ

ビデオカメラ「『にっこにっこにー☆』」


にこ「……」ビクッ


ビデオカメラ「『あなたのハートににこにこにー☆ 笑顔届ける矢澤にこにこー♪』」

絵里「す、すごい……」ゴクリッ

ビデオカメラ「『あぁっ! どめどめどめぇ〜!』」

絵里「──っ! なるほどっ!」


にこ(なにが///)

希(なにがやねん)


ビデオカメラ「『にこにーはぁ、みんなのモ・ノ』」

絵里「…………ふぅーっ」

絵里「なるほど、ね」ニコッ


希「だからなにがやねん」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──絵里ちゃんの朝練が終わって──



希「──見たやろ?」

にこ「うん」コクリ

希「ああやってポーズの練習してるんよ」

にこ「いつから?」

希「μ'sに入って、ちょっとしてからだと思ったけど」

にこ「そっか」

にこ(きっと、あの時からね────)

今週はここまで。

見てくださった方、コメントくださった方、ありがとうございます。

来週に完結出来るよう頑張ります。

最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

コメントありがとうございます。

再開します。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


──回想、にこにーにこちゃん──


にこ「にっこにっこにー☆」ニコニーポーズ

にこ「はいっ!」

絵里「にっこにっこにー」ニコニーポーズ

にこ「ダメよ! 全然ダメ!」ウガー!

絵里「そうなの?」キョトン

にこ「どこがダメかわかる?」

絵里「まったくわからない」

絵里「ねえ、これって本当に必要なことなの?」

にこ「ええ」

絵里「……どうして? こんなことをするよりダンスや歌のレッスンをした方が──」

にこ「ダメよっ!」

絵里「──っ!」

にこ「そんなこと、したって意味がないから」

絵里「意味が、ない?」

にこ「魂が宿らないのよ」

絵里「……? どういうこと?」

にこ「……今日はここまでにしましょうか」

絵里「え、ええ」

にこ「ねえ、アイドルってどんな仕事だと思う?」

絵里「……ごめんなさい。まだ、わからないわ」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


にこ「にっこにっこにー☆」ニコニーポーズ

にこ「はいっ!」

絵里「にっこにっこにー☆」

絵里(……今日もまた、同じことの繰り返し)

にこ「にっこにっこにー☆」ニコニーポーズ

絵里(矢澤さんは飽きもせずポーズを取り続ける)

絵里「にっこにっこにー☆」

絵里(矢澤さんは、やっぱり私のこと嫌い、なんだろうか)

にこ「にっこにっこ──」フラッ

絵里「──っ! 矢澤さん!?」ダッ

にこ「へ、平気よ」ハァハァッ

絵里「で、でも、いま倒れそうに……っ!」

にこ「こ、このくらいでこのにこにーにこちゃんが……っ」

絵里「ちょ、ダメよ! 保険室に──」

にこ「続けるわ!」キッ

絵里「なっ、なに言ってるの!? 無理よ!」

にこ「無理でもなんでもいいのよっ! 私はあんたに、笑顔を……」

絵里「あっ!」


ぱたんっ。


絵里「──矢澤さんっ!」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──保険室──


にこ「……んっ…………」

希「おっ! お目覚めかな?」

にこ「の、ぞみ?」

希「タオル、変えよか」

にこ「にこ、どうして、ここに……?」

希「風邪やね。熱、すごい出てた」

にこ「……そっか」

希「大変やったんよ? えりちがもう、テンパっちゃって」ニコニコ

にこ「あいつが?」


ガラガラッ。


絵里「──失礼します」

希「お、早かったね」ニコッ

絵里「当たり前でしょ? ……矢澤さんは?」

にこ「起きてるわよ」ヒラ

絵里「──っ! ごめんなさい、起こしちゃったかしら」

希「ふふっ♪ さっき起きたとこや」ニコニコ

絵里「……そう。スポーツドリンク、買ってきたから」スッ

にこ「あ、ありがとう……」

希「さて、あとは若いもんに任せて、うちは行こうかな」スクッ

絵里「あ、行くの?」

希「一人おればええやん? にこっちのことよろしくねーっ♪」ニコッ

にこ「希、みんなのこと、お願い……」

希「はいはい♪」


ガラガラッ。

ピシャリ。

絵里「……タオル、変える?」

にこ「…………ううん」プイッ

絵里「…………そう」

にこ(馬鹿みたい)

にこ(突っ走って、空回りして)

にこ(この子の練習に穴開けちゃって)

絵里「ドリンク、飲む?」

にこ(こんなんじゃあの時と変わんないよ)

にこ(いつかまた、みんないなくなって────)

にこ「…………ぐすっ」グスッ

絵里「……矢澤さん?」

にこ「うっ、ひっ……」グスッ

絵里「──っ! どうしたの? どこか痛い!?」ガバッ!

にこ「……」フルフル

絵里「じゃあ、えと、あの! 希を呼んで──」



────ぎゅっ!


絵里「きゃっ!」

絵里(矢澤さんの手、熱い……)

にこ「……いか、な……で」

絵里「え?」

にこ「いかない、で……」グスッ

絵里「──っ!」


ぎゅっ。


絵里「大丈夫よ。私はここにいるわ」

にこ「……うん」ヒッグ

絵里「大丈夫、大丈夫よ」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


にこ「…………すーっ。くーっ……」zzz

絵里(……矢澤にこさん)

絵里(アイドル研究部の部長で、自らもアイドルを志す、少し変わった女の子)

絵里(希から聞いた話だと、以前は同じ学年の子と一緒にアイ活してたんだっけ)

絵里(あの練習、その子たちにもやったのかしら)クスクスッ

絵里(……同じ学年、か)

にこ「……んっ……」

絵里(ふふっ♪ 可愛い寝顔ね)

絵里(笑ったらきっと、もっと可愛いわ)


『続けるわ!』


絵里(……矢澤さん、本気だった)

絵里(嫌いだからとか、そういうのじゃない)

絵里(きっと、本当に意味がある練習なのね)


『にっこにっこにー☆』


絵里(……にこにこにーってなんなのかしら)


『ねえ、アイドルってどんな仕事だと思う?』


絵里(……私は)

にこ「……え、り…………」zzz

絵里「──っ!」ドキッ

にこ「ん……っ」zzz

絵里(び、びっくりした)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


にこ「…………あ」ムクッ

にこ「……」ゴシゴシッ

にこ(そっか、にこ寝ちゃったんだ)

にこ(熱は……自分じゃよく、わかんないな)

にこ(時間は……)

にこ「──っ!」

絵里「……」zzz

にこ「……なっ!」

にこ(んでここに?)

にこ(もしかして、ずっと?)

絵里「……」zzz

にこ(馬鹿ね、あんたが風邪引いたらどうすんのよ)


スッ。


にこ(これでよしっ)

絵里「……」zzz

にこ(……この子、本当に綺麗な顔ね)

絵里「……んっ…………」ゴシゴシッ

にこ「あっ」

絵里「……矢澤さん? 起きたのね」

にこ「う、うん」

絵里「そう。調子はどうかしら? いま、体温計を────」スクッ

にこ「──ごめんなさい」ペコッ

絵里「え?」キョトン

にこ「にこのせいで、今日の練習、出来なかった」

にこ「体調管理が、出来てなかった……ごめんなさい」

絵里「…………」

絵里「一つ、質問してもいいかしら?」

にこ「質問?」

絵里「矢澤さんはどうしてアイドルが好きなの?」

にこ「……誰かを笑顔にするって素敵なことだと思うの」

絵里「え、ええ」

にこ「にこはね、みんなを笑顔にしたいの」

にこ「アイドル活動を通じて一人でも多くの人を笑顔にしたい」

にこ「それがにこのやりたいこと」

絵里「そうなの……」

にこ「──でも、悔しいことにね」

にこ「にこ一人じゃ、みんなを笑顔になんて夢のまた夢だわ」アハハッ

にこ「だけどきっと、この『九人』なら」

絵里「──っ!」

にこ「μ'sだったらきっと、たくさんの人を笑顔に出来るっ!」グッ!

にこ「そう思ってるの」ニコッ

絵里「……///」ドキッ

にこ「あっ! でもね、最終的には、にこがみんなを笑顔にするんだからねっ!」

にこ「なんたってにこは、宇宙ナンバーワンアイドルなんだからっ!」ニコニーポーズ

にこ「ダンスだって絵里より上手くっ」

にこ「──あっ///」

絵里「な、名前……///」

にこ「……っ///」カァーッ

にこ「あ、あんたよりも上手くなってやるんだからっ!///」ウガー!

絵里「…………ぷっ、ふふっ♪」クスクスッ

にこ「……な、なによ」ジトーッ

絵里「ううん、なんでもないわ」

絵里「さすが、『にこ』 ね!」ニコッ

にこ「ふ、ふんっ! 当然でしょっ!」プイッ

絵里「くすっ、ふふ……っ♪」クスクスッ

にこ「ぷっ、ふふっ♪ なによ、もうっ」クスクスッ

絵里(──ああ、よかった)

にこ(──本当に良かった)


((……やっと、笑ってくれた))

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


にこ「────ほら、にこが風邪で……」

希「そか、あの時かぁ」

にこ「ええ」

希「いやー、それから二人とも急に仲良くなったやん?」

希「うちビックリしたもん」

にこ「そ、そんなことないわよ///」カァーッ

希「そういえば、その次の日からやったよね」

にこ「……? なにが?」

希「えりちがことあるごとにジュース奢りって言うようになったの」

にこ「…………たしかに」

にこ「──いや、それは置いておいて」

にこ「どうしてえりえーなんて見せたのよ」

希「……」

にこ「希?」

希「にこっちは、えりちのことどう思ってるん?」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


そして、七月二十二日。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



──部室──


絵里「みんな! これからにこにーにこちゃんの誕生日会をはじめるわぁ」

μ's『誕生日! 誕生日! 誕生日!』

にこ「……///」ドキドキッ

ことり「にこちゃん、ケーキだよ?」ニコッ

にこ「す、すごい! これ、どうしたの?」

穂乃果「ふっふっふっ♪ なんと穂乃果たち二年生が作ったのだー!」

海未「ふふっ♪ 頑張ったんですよ?」ニコッ

にこ「へー! すごいじゃない!」ニコッ

海未「では、ロウソクに火を……灯しましたよー」

ことり「希ちゃん、電気消して貰ってもいい?」

希「ほいきた!」


パチッ。


凛「よぉーし、みんなでお誕生日の歌を歌うにゃ!」

花陽「真姫ちゃん? 準備はいい?」ニコッ

真姫「当然でっしょー?」ニコッ


〜〜〜♪

〜〜〜♪


μ's『はっぴばーすでーとぅーゆー♪』

μ's『はっぴばーすでーとぅーゆー♪』

μ's『はっぴばーすでーでぃあにこにー♪』

μ's『はっぴばーすでーとぅーゆー♪』


にこ「すーっ、ふぅーっ!」


μ's『わー! すごーい!』

μ's『一回で消えた! はらしょー!』パチパチッー

にこ「みんな、ありがとうっ///」ニコッ

希「大きくなったねぇにこっち! お姉ちゃん嬉しいっ」グスッ

にこ「だれがお姉ちゃんよだれが」

花陽「にこちゃん! 今日はたっくさんおにぎり作ったから!」

花陽「たっくさん食べてね!」ニコッ

にこ「ありがとう、花陽っ」ニコッ

海未「にこ、僭越ながら私もチャーハンと餃子を作りました」

海未「もしよかったら食べてみてくださいっ」ニコッ

にこ「へーっ! 海未も料理上手いんだ……」モグモグッ

にこ「うーん、美味しい!」

にこ(けど、餃子をおかずにおにぎりってはじめてね)

凛「真姫ちゃんが持ってきたお肉美味しいにゃー!」

真姫「あ、ありがとう/// にこちゃんも食べてね」ニコッ

にこ「な、なんか高そうね……」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──宴もたけなわですが──


絵里「宴もたけなわですが! ここで私からにこに大事な話があるわぁ!」バンッ!

μ's『おぉぉぉぉおおおっ!』

にこ「な、なによっ///」カァーッ

μ's『なんだなんだー!? 告白か!? 告白か!?』

にこ(白々しいわよあんたら)

希「うわーんっ! にこっちぃ、えりちぃ! お幸せにぃっ!」グスッ

にこ(はやいっ! はやすぎるわよ希! まだ誰もなにも言ってないっ!)

ことり「二人がことりのおやつになるかおつやになるか……注目の一瞬だね」ドヤァ

にこ(うまいこと言ったみたいな顔、やめろ)

花陽「なぁるほどぉ!」バンッ!

μ's『──っ!』ビクッ!

花陽「たしかににこちゃんと絵里ちゃんは傍から見てても超がつくほどの仲良し!」

花陽「花陽が一番驚いたのは練習中の関節キッスです!」

花陽「自分が口を付けたボトルを自然に渡すにこちゃん!」

花陽「受け取ったボトルに口を付ける絵里ちゃん!」

花陽「さらに、そのボトルに再び口を付けるにこちゃん!」

花陽「なぁーんの会話もなく行われた一連の流れを見ちゃったんです!」

花陽「まるで熟年の夫婦のようなやり取りですよぉっ!」バンッ!

花陽「そんな二人がお付き合いするのは当然ではないでしょうか!」ドヤァ

にこ(うん、だからね。そのやってやった! みたいな顔、やめて)

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよっ♪」ニコッ

にこ(逆にあんたは少しくらい興味をもちなさいよっ!)

海未「穂乃果! 穂むら特製いがまんじゅうがあるって本当ですか!?」

穂乃果「あったりまえだよ! 二人の門出を祝わなきゃっ!」ニコッ

海未「お赤飯と穂むらの和菓子のコラボレーション……」ジュル

にこ(園田……あんたってやつは……っ!)

花陽「お赤飯と和菓子……っ!」ジュル

真姫「あーっ! もう! 収集つかないじゃない!」

真姫「みんな、静かにしてっ!」バンッ!

μ's『しーん……っ』

にこ(真姫、ナイスよ)

にこ(いや、うん? どうなんだ?)

絵里「おほんっ! ……にこ、聞いてっ!」

にこ「ひゃいっ!///」ドキッ

μ's『……』ドキドキッ

絵里「私と結婚して下さいっ!」

にこ「──っ!」

μ's『いったぁぁぁぁぁあっ!』

絵里「にこのことが、大好きなのよぉっ!」

にこ「……」ウツムキ

μ's『へ、返事は?』ドキドキッ

絵里「……」ギュッ

















にこ「ごめん、なさい」















絵里「──っ」

μ's『……え?』ザワザワ

μ's『どういうこと? にこにー?』

にこ「だって──」

絵里「そそそそそっ! そうよねっ!」

にこ「待って、最後まで話を──っ」

絵里「えりちか、用事思い出しちゃった! ちょっと外すねっ!」ニコッ

にこ「絵里!」


────ぎゅっ!


絵里「離してっ!」グスッ

にこ「離さないっ!」

希(にこっちっ!)

絵里「嫌よ! もう、私のハートはブレイクしちゃったの!」ポロポロ

絵里「残された選択肢は、屋上でありふれた悲しみの果てを歌うしかないの!」

にこ「だったらにこも歌うわっ!」

絵里「 なんで? にこには関係ないでしょ!」ギュッ

にこ「関係なくなんかないっ!」

絵里「──っ!」ビクッ

μ's『……』ハラハラッ

にこ「……最後まで話聞きなさいよ馬鹿絵里」グスッ

にこ「なんでにこがあんたと結婚出来ないかわかる?」ポロポロ

絵里「……」フルフル

にこ「……法律よ」

絵里「え、そうなの?」

μ's『知らなかった』

にこ「でもね、例え結婚は出来なくても……一緒にいることは出来るわ」

絵里「にこ?」キョトン

にこ「色々考えたんだけど──」

にこ「どうやら私、あんたの笑顔が一番見たかったみたい」

にこ「不器用で、自分に厳しくて、いつも自分以外のモノの為に頑張る」

にこ「そんな絵里の笑顔がねっ♪」ニコッ

絵里「に、にこ……!」パァァ

μ's『おぉぉぉぉっ!』

にこ「だから、絵里が辛いならにこも辛い」

にこ「絵里が嬉しいならにこも嬉しい」

にこ「そして、絵里が泣くなら──っ」
















にこ「にこが笑顔にするっ!」ニコッ













絵里「う、うそ。私……」ポロポロ

希「おめでとう、えりちっ」ニコッ

凛「よかったね、絵里ちゃん!」

真姫「なによ、もうっ!」グスッ

ことり「二人とも素敵だなぁっ♪ ことりもいつか……」


海未「穂乃果!? いがまんは!? いがまんはどうしたのです!?」

穂乃果「あははっ♪ 穂乃果のお腹の中? なんつってー?」アハハッ

花陽「だ、大丈夫です! こんなこともあろうかとお赤飯炊いてます!」


ことり「……いつになるか、なぁ」ニコニコ


絵里「……こんな、こんな私でいいの?」グスッ

にこ「なによそれ? いいに決まってるでしょ?」クスクスッ

絵里「で、でも私、にこを傷付けて……」ポロポロ

にこ「いつの話してんのよっ♪ まったく絵里ったら!」

にこ「ねえ、一緒にやるわよ?」

μ's『せーのっ!』

にこ「にっこにっこにー☆」ニコニーポーズ

μ's『にっこにっこにー☆』ニコニーポーズ

にこ「ほら、えりぃ! 一緒にやろうよぉ!」

絵里「……まったくもう」クスクスッ

絵里「さすがにこねっ♪」ニコッ


μ's『せーのっ!』


にこえり『にっこにっこにー☆』

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


【ラブライブ!】絵里「にこの誕生日……っ!」


おしまい

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


──おまけ──


絵里「じゃあ、やるわよにこっ!」バンッ!

にこ「え? にこにーならいまやったじゃない」

絵里「違うわ! セック────」

にこ「ちょぉぉぉぉっぷ!」ビシッ!


びしっ!


絵里「あいたっ! なにするのよ急に!」プンプン

にこ「いやいや! おかしいでしょ!? 急に破廉恥なこと言ってんじゃないわよ!」

絵里「えぇっ!?」ガーン

希「いやいや! にこっちおかしいって!」

にこ「え?」

真姫「そうよ、愛し合う二人がそういうことをするのは至極当然のことよ」

海未「真姫、擦るとか扱くとか破廉恥が過ぎますよ?」

にこ「おめーだよ」

穂乃果「ねえねえ、節句をするってどういうこと? 桃の節句?」

ことり「ちがうよ、穂乃果ちゃん。節句をするんじゃなくてセック……」

ことり「そうだ! 向こうの部屋でことりが教えてあげるよっ♪」ニコッ

穂乃果「ホント!? 海未ちゃんも一緒でいい?」

ことり「あんっ♪」ニコッ

凛「えぇっ! 穂乃果ちゃんズルい! 凛も……」

花陽「凛ちゃんは花陽が教えてあげるよ。今日はお泊りね」ニコッ

にこ「……どうなってんのこれ」

希「あははっ♪ スピリチュアルやねっ♪」

絵里「よぉーしっ! 誰が一番最初に想い人と破廉恥するか競争よ!」

絵里「負けた人ジュース奢りねっ!」ニコッ

一部のメンバー『おーっ!』

絵里「勝つのは私よ! というわけでにこっ!」

にこ「……」ニコッ

絵里「早速私と最低で最高の破廉恥セック────っ」

にこ「いい加減にしろぉぉぉぉぉおおっ!」


ばしーんっ!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


【ラブライブ!】絵里「にこの誕生日……っ!」


ほんとにおしまい

終わりです。

長文、駄文、失礼しました。

最後まで読んで下さった方、コメント下さった方、ありがとうございました。

楽しんで下さった方がもしいらっしゃったら、過去のSSも読んで下さると嬉しいです。

【過去作品】

絵里「えりちかほの会議するの!」

海未「思わず誘ってしまったのです」

絵里「今週の土曜日は空いてる?」

絵里「なんとかして穂乃果の裸が見たいのよ」

海未「ことりがいきなりこんなに幼くなるなんて…ありえません!」

ことり「わぁー!懐かしいっ♪」

海未「ある日のμ's、ある日のことり」

海未「ことりがいないこの世界で」

海未「私の笑顔の理由」

ツバサ「そうだ!出待ちしよう!」

穂乃果「ことりちゃんがデート!?」

穂乃果「ユメノトビラの歌詞いいよね」

穂乃果「希ちゃん!お誕生日おめでとう!」

ことり「けっこんしき〜♪ けっこんしき〜♪」

ことり「今日は海未の日」

絵里「にこの誕生日」

真姫「穂乃果の誕生日」

ことり「雨が降ってるね」

海未「9月12日……ですか」

海未「私は二人のサンタクロースですから」

穂乃果「ランチョパックが94円!?」

凛「海未ちゃんにチョコをあげるにゃ!」

海未「わ、私の誕生日……?」

にこ「希の誕生日……?」

穂乃果「μ'sのことが大好きなあなたへ──」

ことり「……け、結婚? 海未ちゃんが!?」

海未「今日は七夕ですね」



それではまた、どこかで。

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