モバP「7月7日」 (30)

・アイドルマスターシンデレラガールズのSSです
・出てくるアイドルはとあるスレプロデューサーの担当たちなので多少偏っています

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436274444

モバP「よいしょっと…………ここでいいかな」

ちひろ「あら、立派な笹ですね、どうされたんですか?」

モバP「いえ、今朝近所の方が欲しかったら持って行けと言うので
    最初は飾る気はなかったんですが、せっかくならと思って」

ちひろ「いいじゃないですか、風流で。みんな喜びますよ」

モバP「そうですかね、それなら短冊も作っておきましょうかね」

ちひろ「みんなに書いてもらうんですね、私も手伝いますよ」

モバP「ありがとうございます……色紙はどこにありましたっけ」

ちひろ「それならこちらに……」

未央「おっはよーございまーす!」

卯月「おはようございます!」

モバP「おはよう、未央に卯月」

未央「なにこれ、竹?」

卯月「あ、七夕ですね!」

モバP「そうそう、よかったらそこに短冊があるから願い事でも書いて吊してくれ」

未央「はーい!」

卯月「願い事ですかぁ、何を書きましょう」

モバP「それじゃあちひろさん、資料室に資料を取りに行ってきます」

ちひろ「はい、わかりました……他の子たちにもこれのこと言っておきますね」

モバP「よろしくお願いします」

ーーーー

『さーさーのーはーさーらさらーのーきーばーにーゆーれーるー』

モバP「(ん、子どもたちの声だ)」

 ガチャッ

加奈「願い事、迷うなぁ……」

ライラ「ライラさんも書くですよー」

菲菲「ふぇいふぇいも書くヨー!」

こずえ「こずえもぉ……」

モバP「いつの間にかかなり人が増えてるな」

薫「きーんーぎーんーすーなーごー…………あっ、せんせぇだ!」

舞「あ、プロデューサーさんこんにちは」

モバP「おう、こんにちは……マーチングバンド組は結構いるな」

アヤ「お、P……これはPが用意したのか?」

モバP「ああ、みんな喜ぶと思ってな」

アヤ「へぇ、やっぱり気が利くな」

こずえ「ねぇアヤー……」

アヤ「ん?どうしたこずえ」

こずえ「これ……とどかないのぉ……」

アヤ「ああ、はいはい、短冊ね……持ち上げてやるから自分で付けな」

こずえ「うんー……」

モバP「そういうアヤも面倒見いいよな」

アヤ「まあ、アタシも嫌いじゃないしな」

こずえ「アヤー……もっとぉ……」

アヤ「もっとか……ちょっとキツいな」

千枝「あの、プロデューサーさん……」

モバP「ん?どうした、千枝」

千枝「聞きたいことがあって……どうして七夕には笹を飾るんですか?」

ライラ「ライラさんも知りたいでございますよー」

千枝「って聞かれたんですけど、千枝にはわからなくて」

モバP「んー、俺にもわからないなぁ……おーい、ありすに菲菲」

菲菲「プロデューサーさん、どうしたヨー?」

ありす「どうしたんですか」

モバP「なんで七夕には笹を飾るのかわかるか?」

フェイフェイ「ウーン……中国のことだけど、ふぇいふぇいは知らないネー」

ありす「笹ですか……ちょっと待っていてください」ガサゴソ

ありす「ええと……笹は生命力が高く、古くから神聖な物として扱われてきたそうです
    おそらくそこから七夕には笹が使われるようになったのではないでしょうか」

モバP「へぇ、さすがありす」

フェイフェイ「ふぇいふぇいももっと勉強するヨー」

ライラ「物知りでございますねぇ」

ありす「いえ、私は調べただけですので……」

千枝「ううん、ありがとう、ありすちゃん」

志希「ついでに言うと、笹は健康にもいいよねー…………笹の葉のお茶とかもあるんだよ」

モバP「ほう、そんな物が」

加奈「タメになりますね!」メモメモ

モバP「……加奈、お前のメモしてるそれ短冊だろ」

加奈「あっ!?」

モバP「ははは、気を付けろよ?…………さて、そろそろ俺もデスクワークを再開しますかね」

モバP「よっこいし『ブブッ!』

??「フヒッ…!?」

モバP「…………」

麗奈「アーハッハッ!引っかかったわね、P!」

モバP「ブーブークッションとは古典的なことしてくれるじゃないか麗奈ァ!」

麗奈「アンタのさっきの顔は滑稽だったわ!」

モバP「待ちやがれこいつ!」

ガチャッ バタンッ!

拓海「お゙ぉいP!!」

モバP「た、拓海!?」

拓海「さっきの撮影のあの衣装はなんだ!?リハーサルのときにあんなフリフリした衣装なかったろ!」ガシッ

モバP「ド、ドッキリというか……てか、苦しい!本気で苦しい!」

ーーーー

忍「はは、賑やかだね」

柚「じゃあこっちも賑やかに行こう!」

あずき「いいね、賑やかし大作戦!」

柚「よーし、まずは歌っちゃおう!五色の短冊~♪」

あずき「五色の短冊なら、あずきとあと一つで五色になるよね」

柚「あと一人かー、それじゃあフリルドスクエアじゃなくなっちゃうね!」

あずき「フリスク解散の危機!?」

忍「2人もテンション高いねー……」

あずき「だってあずきの誕生日なんだもん!」

柚「あずきちゃんオメデトー!」

あずき「ありがとう!」

穂乃香「うーん……」

柚「それで、穂乃香ちゃんは何をずっと唸ってるの?」

忍「短冊の願い事が決まらないんだって」

あずき「真面目だもんねぇ穂乃香ちゃん」

柚「柚みたいに一番したいコト書けばいいのにー」

穂乃香「アイドルのこと……みなさんのこと……ぴにゃこら太も捨てがたい……」

忍「ぴにゃこら太の何をお願いするのさ……」

あずき「よーし、あずきたちで願い事を決めてあげよう!名づけて願い事決定大作戦!」

忍「安直だねぇ……」

ーーーー

モバP「はぁ、死ぬかと思った……ん?」

モバP「(俺の短冊の横に赤い、もとい紅い短冊がある)」

モバP「誰のだ、これ」

『ずっと、Pさんと一緒に……』

モバP「……………………」

モバP「(見なかったことにしよう)」

晶葉「ん?そこでボーッと立って何をしているんだ?」

モバP「ん、晶葉か……それに七海も」

七海「短冊を飾るのね~、アンコウを捌くみたいに吊すれすよ」

晶葉「例えをもうちょっとどうにかできないのか……」

七海「そうれすね、一本釣りされたマグロみたいに……」

モバP「大して変わってないな、それ」

七海「えへえへ~」

モバP「可愛い………………あ、仕事しなきゃ」

晶葉「なんでそんなことを忘れてるんだ、大切なことだろうに」

モバP「えへえへ~」

晶葉「無性にキミのことを改造したくなってたぞ」

モバP「よーし、仕事だー!」

ーーーー

モバP「うわ、全然進んでねぇ!」

ちひろ「アイドルたちとのコミュニケーション、お疲れさまでした……はい、スタミナドリンクです」

モバP「皮肉に聞こえるのは俺の耳が悪いせいなんでしょうかね」

ちひろ「それは私ではなく自分の胸に聞いてみてはどうですか?」

モバP「…………スタドリいただきます」

ちひろ「まいどありです♪」

ガチャッ

幸子「フフーン、カワイイボクが来ましたよ!」

モバP「おおそうか、おめでとう」

幸子「ちょっとボクの扱い雑じゃないですか?」

モバP「そんなことないぞ?なあ輝子」

輝子「そ、そうだな……正しい幸子の……いじり方……フヒ」

幸子「扱い方じゃなくていじり方じゃないですか!」

モバP「空耳だ、空耳」

幸子「まったくPさんは…………ん?何ですかこの竹は」

モバP「ああ、七夕の笹だよ。そこに短冊あるから願い事を書いて吊してくれ…………輝子はもう書いたのか?」

輝子「ま、まだ書いてない……」

モバP「そうか、ならキノコでもトモダチでもいいから何か書いてこい」

輝子「あ、ああ……わかった……フヒ」ズルズル

幸子「……よく考えるとすごい位置関係で話してましたね」

モバP「まあ、机の下が異常なんだけど慣れって怖いな…………じゃあついでに乃々も何か書け」

乃々「も、森久保は別にいいんですけど……」

モバP「なら俺がお前名義で好き勝手書くぞ?」

乃々「嫌な予感しかしないんですけど……」

輝子「の、乃々……一緒に書こう……な?」

乃々「あう……わかりました……」ズルズル

モバP「友情ってやつだな、よきかなよきかな」

幸子「そういえば小梅さんはいないんですか?いつもならこの時間にいますよね」

モバP「ああ、小梅なら休憩室で涼と一緒にホラー映画観てるよ」

幸子「なんでわざわざ今なんですか……」

モバP「なんでも男女が引き裂かれる内容らしいぞ」

幸子「へぇ…………その引き裂かれるって『物理的に』とか付かないですよね?」

モバP「……………………さぁ?」

幸子「なんですか今の間は!?」

小梅「……………………わっ」

幸子「ヒィッ!?」

涼「おいおい小梅、あんまり脅かしてやるなよ?」

モバP「いいリアクションだ、やっぱり幸子は芸人体質だな…………幸子?」

涼「…………気絶してるな」

小梅「立ったまま……器用だね……」

涼「そういうことじゃないだろ……Pサン、ソファまで運ぼうか?」

モバP「ああそうだな、邪魔になるしな」

乃々「ひどい言い様ですね……」

ーーーー

モバP「やーっと終わったー!」

楓「ふふ、お疲れさまです」

モバP「あ、楓さん……まだ残っていたんですか?」

楓「ええ、短冊の願い事を考えていたらこんな時間に」

モバP「悩みすぎでしょう……あ、楓さんは明日オフでしたよね?」

楓「? ええ、そうですよ」

モバP「この後、少し飲んでいきませんか?俺は明日もあるんでそんなに飲めないですが」

楓「……………………七夕だけに、棚ぼた」ボソッ

楓「(ちょっと違う……)」

モバP「何か言いました?」

楓「いいえ、何でも…………お誘い、喜んで受けます」

モバP「そうですか、では支度をするのでちょっと待っていてください」

ーーーー

『こんな毎日が続きますように』

モバP「(たぶん……もう願い事は叶ってるな)」








モバP「(ついでに、幸子は『カワイイボクの名前を世界に轟かせましょう!』と書いてるから「世界大声選手権」にでも出してやろう)」

おわりです
自己満足のSSなので批判等は控えていただけるとありがたいです


どうせならもっと色々出してほしかった

>>23
すみません、七夕を明日だと勘違いしていたので間に合わせるためにちょっと削らせてもらいました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom