八幡「三浦優美子と仲良くなった 続」 (319)
八幡「三浦優美子と仲良くなった?」」
八幡「三浦優美子と仲良くなった?」」 - SSまとめ速報
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上記の作品の続きの話になります。4章からですね、よろしくお願いします
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帝国屋
八幡「……」
雪ノ下「……」
結衣「…こほん」
結衣「久々っ!全員集合だねっ!」
雪ノ下「ええ、そうね、久し振りね」
八幡「由比ヶ浜…それはあれか?あのネタか?オーラとかでてくる」
結衣「え?なんのこと?」
八幡「いや、いいや。なんでもない」
結衣「え、そう…?」
雪ノ下「比企谷くん、最後まで言わないのは悪い癖になってくるわよ」
八幡「いや本当にいいんだっての」
雪ノ下「あなたに悪い癖がついたら、周りを不快にしてしまうわ」
八幡「俺はなんなんですかね?汚物かなにかですか?」
雪ノ下「私は汚物を好きになったりしないわ、安心して」
八幡「…お前、それが言いたかったのか」
雪ノ下「さあ?どうかしら」
結衣「むむむ、ヒッキー、嬉しそうにしなくてもさ」
八幡「俺のどこが嬉しそうなんですかね?」
結衣「口元?若干にやけてて気持ち悪いし」
八幡「にやけてないし」
雪ノ下「でも、こうして奉仕部で揃うのは久しぶりな気がするわね」
八幡「そうだな、雪ノ下が離れてるからな」
雪ノ下「来ようと思えば、大した距離ではないけれどね」
結衣「千葉駅まで1時間とかだっけ?」
雪ノ下「急げばそのくらいかしら」
八幡「由比ヶ浜も…その」
結衣「あたしも、ちょっとは見切りつけたつもりだよ!」
八幡「それは…よかったよ」
結衣「あたしもヒッキーが嫉妬するくらい素敵な彼氏作るし?」
結衣「隼人くんの外見の中身ヒッキーみたいな」
雪ノ下「それはすごい彼氏だけど…そもそも葉山くんのルックスでこんな性格にはならないわね」
結衣「あ、そうか~そうだよね」
八幡「え、なに?俺を泣かそうとしてるの、二人共?」
結衣「うん、あたしは泣いたのに、ヒッキーだけ泣かないのは不公平だよ」
雪ノ下「そうね、奉仕部のメンバーなら運命を共にするべきだわ」
八幡「なにその、ハンムラビ信念」
雪ノ下「少し違う気がするけど」
結衣「まあ、冗談だけどさ」
カチャカチャ
結衣「もぐもぐ…そういえばさ、ヒッキー」
八幡「なんだ?」パクパク
結衣「なんかみんなで旅行に行くみたいじゃん、夏休みに」
八幡「まーな」
雪ノ下「あら、そうなの?」
八幡「決まったのは最近なんだけどな」
雪ノ下「どこに行くの?」
八幡「こんぴらさん」
結衣「えっと…えっと…」
雪ノ下「香川県でも一番有名なパワースポットね」
八幡「なんか雪ノ下がパワースポットって言うと違和感あるな」
雪ノ下「そんなところに行くの?」
八幡「ああ夜行バスでな」
結衣「夜行バスか~」
八幡「2泊3日で讃岐うどんを巡ろうかという話にもなってる」
結衣「え~なかなか大がかりな旅行だね」
雪ノ下「そうね、それに行き帰りが夜行バスだと、疲れそうね」
八幡「ああ、だからホテル1泊じゃなくて2泊にしようって話になったんだよ」
八幡「どのみち12時間とか走行するから、そこでも泊まるし…」
結衣「メンバーって誰だっけ?」
八幡「俺と三浦と戸塚といろはと…戸部に海老名だな」
雪ノ下「6人で行くのね」
結衣「ていうか姫菜もいくんだ」
八幡「まあ、これるらしい」
結衣「ヒッキーもいい友達持つようになったね」
雪ノ下「そうね、あの比企谷くんが…高校2年の初めの頃は考えもしなかったわ」
八幡「へいへい、ていうかお前らも友達いるんだろ?」
結衣「いるけど…」
雪ノ下「まだそこまで仲はよくないわね」
八幡「俺だって、大学で知り合った連中とはまだまだかな」
別の場所 スタバ
葉山「このメンバーで集まるのも久しぶりか…」
三浦「隼人除いたメンバーでは会ってるけどね」
葉山「ていうことは、俺はハブられてたか…」
戸部「いやいや隼人くん~そんなことしてないって~」
葉山「いや、冗談だけどね」
海老名「いや~でも、結衣達がいないけど久しぶりだね」
三浦「ま~ね、隼人に振られるとか色々あったし」
葉山「優美子…あはははは」
葉山「そういえば旅行に行くらしいね」
戸部「うんうん、それがさ香川県の方にさ~」
海老名「うん、結構長旅でさ」
三浦「讃岐うどんとか?こんぴら登ったりとか…あとはホテルの近くが海らしいから海水浴とか」
戸部「なかなか荷物増えそうだわ」
三浦「そりゃ、去年よりはね…泊りだし」
葉山「う~ん、疎外感が…」
三浦「え?どしたん、隼人?」
葉山「いや、なんでもないさ。しかし楽しそうだな。俺も日が合えば行きたかったけどね」
戸部「ごめん、隼人くん~また違う日付き合うからさ~」
海老名「これは…葉山くん受けの予感…」
三浦「いや、ないから」
今日はこの辺りで
アパート 夜
八幡「よし、この問題も正解と」
三浦「あーしも正解…今日はこんなくらいにしとく?」
八幡「ん、そうだな、終わっとくか」
三浦「じゃあ、ヒキオご飯作ってご飯」
八幡「大したものできないからな、俺は」
三浦「いろはに教わったやつとかあるんでしょ?」
八幡「あるけど、それでいくか」
三浦「じゃ、よろしく~」
八幡「へいへい」
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三浦「へ~結構おいしそう」
八幡「熱いから、気を付けてな」
三浦「わかった…あ、おいしいじゃん」
八幡「そりゃよかった」
三浦「ところでさ」
三浦「今日って結衣たちに会ってたんでしょ?」
八幡「ん、まあな。久しぶりに奉仕部で集まった」
三浦「結衣、元気にしてた?」
八幡「元気だったぞ、見切りもつけたって言ってた」
三浦「ならいいんだけどさ」
八幡「別に悪い事したわけじゃないんだから、気にしても仕方ないぞ」
三浦「そうだけど、やっぱさ…いざヒキオと付き合うとさ…」
三浦「結衣に悪かったかなっていう感情も出てくんのよ」
八幡「…そういや、葉山たちと集まってたんだよな、そっちも」
三浦「うん、隼人以外はいつものメンバーだから変わり映えしてないけど」
八幡「変わったか?葉山との関係って」
三浦「さあ?別に変ってないんじゃない?」
八幡「じゃあまだ好きだとか?」
三浦「なに?気になんの?」
八幡「そりゃ…少し…少しだぞ」
三浦「隼人への気持ちは変わってないかな。ヒキオの方が好きってだけで」
八幡「そ、そうか…変わってないか…」
三浦「だからって、ヒキオと付き合ってなかったら、付き合いたくなるかって言ったら別だけど」
三浦「安心したでしょ?」
八幡「…した」
三浦「ん、素直でよろしい」
八幡「しかし旅行はかなりの出費になりそうだな…」
三浦「夜行バスにしたとはいえね…ホテル2泊だし」
三浦「あーしとヒキオはさ…まあ、共同出費みたいなもんだし?軽減されてるけど」
八幡「夫婦じゃねぇんだから…共同出費て」
三浦「う、うっさい…!」
八幡「どっちにしてもそれまでバイト代貯めとかないとな」
三浦「そりゃあね、別に出費は旅行代だけじゃないし」
八幡「他にあるっけ?」
三浦「みんなと行くのも楽しいけどさ、ほら二人で行く用のお金も必要だし」
八幡「え…二人で行くの?」
三浦「温泉とかさ、夏季休校長いんだしいいじゃん」
三浦「試験勉強の息抜きってことで」
八幡「息抜きもなにも、公務員試験余裕持ってやってる気がするが」
三浦「細かいことはいいの」
八幡「ただ行きたいだけね…」
三浦「だから、そんな細かいことはいいっての」
八幡「へいへいわかったよ、考えとく」
三浦「よしよし、わかればいいし。でさ、パンフレットでは…」
八幡(なんか恋人らしくなってきた…かな?)
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そして、こんぴら旅行当日
東京
いろは「あ、せんぱーい」
八幡「おう…」
いろは「あれ、三浦先輩いないんですか?」
八幡「現地集合だしな」
いろは「早めには来ましたけど…わたしが最初でした~」
戸部「やっはろ~!いろはすにヒキタニくん~!」
いろは「やっはろ~って普通にその挨拶は引きますよ…」
戸部「いや~楽しいじゃん、これって…しかもテンション上がってるし?」
八幡「馬鹿丸出しだからな、戸部」
戸部「いやいやヒキタニくん、連れないこと言わないでよ~」ガシ
八幡「寄りかかるな、重い…」
海老名「はろはろ~」
八幡「おっす」
海老名「いや、ヒキタニくん。この前はごめんね」
八幡「なんの話だ?」
海老名「この前のDVDの件。優美子とまずいことになったんだって?」
海老名「ちゃんと翔君にお灸据えといたからね」
八幡「ああ、あれな。別に大したことにはなってないけど」
戸部「ていうかその話蒸し返すん?勘弁してよ~悪かったって」
八幡「だから寄りかかるな、重いっての」
三浦「あ、みんな集まってんじゃん」
戸塚「本当だ、こんばんは…かな?」
いろは「あ、三浦先輩、戸塚先輩こんばんわ~!」
戸部「おいっす優美子~」
海老名「はろはろ~優美子」
三浦「うん」
八幡「遅かったな」
三浦「支度にちょっと手間取ってさ」
戸塚「まあ、まだ時間にもなってないけどね」
いろは「揃いましたね~いよいよですね~」
戸部「うっわなんかこういうのホントワクワクするわ~」
海老名「行くメンバーがめずらしいしね、楽しみかな」
バス車内にて
三浦「……」
戸塚「……」
三浦「ねえ」
八幡「なんだ…?」
三浦「なんで、ヒキオのとなりがいろはなわけ?おかしくない?」
いろは「え、まあまあいいじゃないですか~」
八幡「詰めたら俺の隣になってたな」
八幡(ちなみに俺の前の席が三浦でその隣が戸塚…)
三浦「いろは、席替わって」
いろは「え~いやですよ~、もう荷物上に置いちゃいましたし…」
戸塚「ごめんね、三浦さん。僕が隣で…」
三浦「そこが嫌とかじゃなくて…わかるじゃん」
いろは「せっかく先輩のとなりにこれたんですから…」
三浦「は?いろは?」
八幡「え~喧嘩はやめようね?色々怖いからね?」
八幡「あと、いろはは発言に気を付けような?」
いろは「え~?わたし事実を言っただけですよ?」
八幡「おい~」
戸塚「あの…三浦さん…」
三浦「なに?」
戸塚「スカート短いから…身体起こしてると…その」
三浦「あ……」ストン
八幡(あ、三浦が普通に座ったか)ホッ
八幡(ていうか三浦だけじゃなく、いろはもミニスカートだし…)チラ
いろは「なんですか、先輩?」
八幡(目の保養…じゃなくて…目のやり場に困る…)
戸部「なんか大変そうだね~ヒキタニくん」
海老名「がんばってね」
八幡「なにをがんばるんだ…」
八幡(戸部と海老名は通路挟んで俺といろはの隣の席に座ってる)
八幡「いいよな蚊帳の外で」
海老名「なかなか入りにくいよね、その雰囲気には…」
今日はこのくらいで終わりますね
今更だけど、海老名さんのこと八幡呼び捨てじゃないよ
どっちでもいいんだけどね
>>42
ご指摘ありがとうございます
仲良くなったということで補完してくれればと思います
ブロロロロロ
戸塚「三浦さん、いいの?消灯時間になったら移動できなくなるよ?」
三浦「…まあ、そこまで拘るのも、変な感じだし」
いろは「先輩、先輩、寝るときリクライニング代わりにしてもいいですか?」
八幡「いや、もうもたれかかってきてるよね?あと駄目だからな?」
いろは「リクライニング代わりにしますね。よろしくお願いしますね」
八幡「聞いてないな…」
海老名「これは翔君が割って入って、『八幡、俺というものがありながら!』っていう展開にすれいいんじゃないかな?」
戸部「姫奈…そんなことしたら、優美子殺されるよ俺…」
いろは「先輩、ポッキー買ってあるんですけど食べます?」
八幡「夜だしなあんまいらんかも」
いろは「これくらい大丈夫ですって」
八幡「じゃ、まあちょっとだけもらうか」
いろは「はいどうぞ」
三浦「……」
戸塚「三浦さん…仲良くしてるみたいだけど…ははは…」
三浦「別にいいし…知んない」
いろは「せんぱい、あ~ん」
八幡「アホなこと言うなよ…」
いろは「隙ありっ」パク
八幡「う…」ポリポリ
いろは「はい、もう一本もう一本」
八幡「おかしいからね?ちょっとまずいからな?」
いろは「なにがまずいんですか~?」
八幡「いや…なにって…」
八幡(いろはがミニスカートなことと、三浦がさっきから何も言ってこないことだな…)
いろは「先輩、もしかしてわたしがミニだから照れてます~?大丈夫ですよ、ちゃんと下履いてますし」
八幡「だからそういう問題じゃねぇよ…」
八幡(なにその言い方?下パンツ見えませんから、いくらでも見ていいですよ的な?)
八幡(こいつよく考えたら、告白されたも同然なんだよな…)
八幡(いや、別になにも期待なんかしてないけどね?)
三浦「……」
戸塚「はははは…八幡…色々聞こえて来るよ…」
海老名「ヒキタニくん、楽しそうだね~」
戸部「いやいや、あれは楽しくなくなるのが目に見えてるでしょ~。いろはすもやるな~」
いろは「はい先輩、まだまだありますよ」
八幡「いやそんなに数いらねぇし…」
三浦「…」イライラ
戸塚「三浦さんが恐いよ、八幡…」
パーキングエリア
戸塚「あ、休憩に入るみたいだね」
戸部「これ、このあと就寝になるっしょ?行っとくかな~」
海老名「じゃ、わたしも」
八幡「全員行くだろ」
三浦「あーしも行こうかな」
戸塚「貴重品だけ持っていこうか」
いろは「行きます~」
バスの外
三浦「ヒキオ~」
八幡「うぐ…はい…」
三浦「楽しそうじゃん、いろはが隣で」
八幡「いや…楽しいってのはまあ…」
三浦「そこ正直になんな」
八幡「ごめん…」
三浦「ポッキー食べさせてもらって?いろはの足見放題?」
八幡「しっかり聞いてるんだな…」
三浦「うるさい」
八幡(しかしこうして見ると…あーしさんもミニスカートですよね)
八幡「三浦もミニスカートだよな…」
三浦「一応、あんたの為にこれにしてきたんだけど?」
八幡「マジっすか?」
三浦「ヒキオ変態だし」
八幡「待て、その言葉は心外過ぎるぞ」
三浦「なに?ジーンズにした方がよかった?」
八幡「スカートの方がいいです」
三浦「ん、それでいいのよ」
戸部「いろはすはヒキタニくん、諦めてないんかな~」
海老名「そうだよね、絶対。本気に見えるし」
戸部「いや、いろはすだったら、すぐにでも彼氏作れるでしょ~」
海老名「だよね、あんなに可愛いし」
いろは「先輩っ!」
八幡「な、なんだよ、いろは?」
三浦「いろは~?」
八幡「え?そこ怒るところ?」
三浦「だってさ…」
いろは「さっき男の人に声かけられたんですけど…」
三浦「え…!?」
八幡「なに…大丈夫だったのか?」
いろは「戸塚先輩と一緒だったんですけど…ひどいんですよ」
八幡「なんとなくオチが見えた…」
三浦「あーしも…」
いろは「わたしじゃなくて、戸塚先輩がナンパされたんですよっ!おかしくないですか~!」
八幡「気持ちはわかるが…まあ、戸塚だからな相手は」
三浦「いろはでもしょうがないね…」
いろは「これはこの後、先輩に慰めてもらわないといけませんね」
八幡「いや…そういう発言、ホントにやめようか、いろは…」
三浦「あんたも嬉しそうにしてんじゃないっての」
八幡「いや、してないですし…」
三浦「どうだか、年下に慕われるとか嬉しいんでしょ?このシスコン」
------------------------------
車内 走行中
いろは「そろそろ消灯時間になりますかね」
八幡「そうだな」
三浦「結局、ヒキオの隣行きそびれた…」
戸塚「まあ、こんぴらさん行く時とかは一緒だしさ」
三浦「あ、そういえばさっきナンパされたとか?」
戸塚「うん、まあ…このバスの人じゃないけど」
三浦「こんなパーキングでもする奴の気がしれないわ」
戸塚「大丈夫だったよ」
三浦「ならいいんだけど、気をつけなよ。はいこれ」
戸塚「これは…痴漢対策スプレー?いいの?」
三浦「いいよ、まだあるし」
戸塚「ありがとう、三浦さん」
就寝時間
戸部「あ、暗くなった…」
海老名「結構暗くなるね~本読めなくはないけど…寝た方がいっかな」
戸部「明日もあるしな~」
八幡「……」
いろは「すやすや」
八幡「…」(なんでもたれかかってるんですかね…いろはさん)
八幡「といっても、どかすのもな…」
戸塚「すや~」
三浦「…ヒキオ、起きてる?」
八幡「ま、まあ…」
三浦「…!ヒキオ、何やってんの?」
八幡「別に何もしてねぇよ…!」
三浦「なんでいろはがもたれかかってんのよ?」
八幡「いや…なんでって言われても…」
三浦「……どうすんの?」
八幡「しょうがないだろ?どかすのもな…」
三浦「いろはには優しいってわけね」
八幡「いろはには優しいって…そういうことはないだろ?」
三浦「いろは?…いろはね…」
八幡「なんでそこ反応すんの?」
三浦「…ふん」プイ
八幡(なんですかねこれは?三浦さんのご機嫌損ねちゃましたよ…)
今日はここまでにしておきます。見て頂いてる方、ありがとうございます
いろは「ふにゃ…せんぱい」グイグイ
八幡「…」
いろは「……」チラチラ グイグイ
いろは「すや~」
八幡(なんかどんどんもたれかかって来てるんですが…)
八幡(これ多分起きてるな…いびきもしてないし)
八幡(ったく、どういうつもりだよ)
いろは「♪」グイグイ
三浦「…」イライライライラ
八幡(三浦の姿見えないけど、暗いし)
八幡(なんか怖いな…)
パーキング
八幡(うえ…また、休憩か…)
三浦「ヒキオ」
八幡「な、なんだ…?」
三浦「トイレ行かないの?」
八幡「こ、今回はいいかな…」
いろは「すやすや」
三浦「…いろは起こしたくないから?お優しいことで」
八幡「いや、そういうわけでもないけど…」
三浦「可愛い後輩にもたれかかられるとか役得だろうし?」
八幡「……そんなことは…」
三浦「…あーしは行ってくる」
八幡「おう…」
戸塚「…八幡、大変だろうけどがんばってね」
八幡「戸塚、お前は俺の癒しかもしれん」
戸塚「やだな、八幡」
-------------------------------------
ブロロロロロロ
八幡(で、こいつはいつまで狸寝入りするのかね)
いろは「んご~~~~」
八幡「あ…本当に寝始めたかな?」
いろは「ふんが~~~~~」
八幡「わかりやすい奴…しかし…」
戸部「いろはす…イメージが…」
海老名「寝にくいね…」
戸塚「あ、ははは…」
三浦「…ぷ、くくくく…!」
戸塚「あ、三浦さんひどい」
三浦「だっていろはの奴…くくくっ!」
八幡「はあ…ま、いいか」
いろは「ふが~~」
八幡「おい、いろは」ユサユサ
いろは「んが…ふにゃ?先輩……?」
八幡「大丈夫か?」
いろは「え?ええ?」
-----------------------------------------
翌日 香川県
戸部「長いっしょ…やっと着いた…」
海老名「さすがに長時間バスは、身体にくるよね~」
三浦「なんか身体が固くなってるし…ヒキオ~肩揉んで」
八幡「えっ?今か?」
三浦「今~」
八幡「わかりやしたよ…」
いろは「むむむ…せんぱい~」
八幡「とりあえず、手離せっていろは」
いろは「…わかりました」パッ
もみもみ
八幡「こんな感じか?」
三浦「ん、まあいいんじゃない?あんまうまくないけど」
八幡「俺に肩もみのうまさ求めんな…」
三浦「わかってるって…」
八幡「なあ…」
三浦「なに~?」
八幡「いろはがこっち見てんだけど…」
三浦「いろは、いろは、いろはね…」
八幡「な、なに…?」
三浦「親しそうに『いろは』って名前で呼んじゃってさ…馬鹿じゃん」
八幡「い、今更ですよね…あーしさん…それは」
三浦「いまさらだけど…なんか腹立つ。あーしは『三浦』って呼ばれてるのに」
八幡「それもしばらくはそのままで行こうってなっただろ?」
三浦「なったけど……ヒキオ」
八幡「な、なに?」
三浦「今日は『いろは』って呼ぶの禁止」
八幡「え…?いや、それは……」
三浦「とにかく禁止。いろはって呼んだら怒るから」
八幡「ま、マジで……?」
戸塚「今からこんぴらさん登るのか…あの石段を…」
戸部「やべ~わ~、夜行バスの後のこんぴらさんは効くわ~」
海老名「どうする?登る前に、ごはん食べて行こっか?」
三浦「うん、それでいいじゃん」
八幡「あそこの民家の食堂っぽいところ…讃岐うどんじゃね?」
三浦「あ、早速。あそこにしようよ」
いろは「楽しみですね~先輩」
八幡「おい、引っ張るなっての、いろ…」
三浦「…」ジロ
八幡「い…い…一色…」
いろは「え…?一色…?」
八幡「あ……」
いろは「なんか久しぶり過ぎて誰のこと呼ばれたのかわかりませんでした~」
八幡「だ、だよな…あはは」
いろは「びっくりしましたよ~もう、先輩も人が悪いですよね☆」
八幡「お、おう…ま、まあ…ね」
三浦「……」
八幡(やばい…この後、どう呼べばいいの?)
うどん屋
戸塚「なんだか、小さいお店だね」
戸部「意外っつーか~」
八幡「讃岐うどんは個人でやってるところも多いんだろ」
八幡「だから、昼過ぎには閉めるところもあるとか…らしい」
三浦「物知りじゃん、ヒキオ。てことは、うどん巡りは明日にしてよかったね」
いろは「うどん巡りも楽しみですね~」
戸部「確か雑誌の1位とか2位とかに行くってことだよね~」
海老名「それでいいんじゃないかな、全部は回れないだろうけど」
八幡「というか、二日目も体力使いそうだな」
三浦「鍛えとくべきだったね、あんたは」
今日はここまでにしておきます
全員「いただきま~すっ!」
ズルズルズルズル
三浦「…うまいし…」
八幡「いや、普通に考えれば当たり前だけどな」
三浦「なにその冷めた発言」
八幡「東京とかの駅前の立ち食い蕎麦と同じだったら笑えないだろ」
戸部「いや~なんかコシっていうの?それからして違うわ~!」
戸部「な、ヒキタニくん?」
八幡「テンション高いな……まあ、そうだな」
三浦「あんたはテンション低すぎ」
八幡「誰のせいですかね、誰の」
超まってた
いろは「せんぱ~い、じゃあ、あ~んしましょうか?」
八幡「なんで『じゃあ』なの?やらないからな」
いろは「先輩けち臭いですよっ!」
八幡(ナチュラルにスキンシップとってくるね、この子は…)
いろは「それでですね…もぐもぐ…せんぱい」
八幡「食べながら話すなよ…器用なやつ…」
いろは「さっきの、一色て呼んだのにはなにか意味あるんですか?」
八幡「い、いや別に…意味とかはないけど」
いろは「そうなんですか?じゃあ、不安になるんで『いろは』ってちゃんと呼んでくださいよっ」
八幡「え、ええ~…」
三浦「…ヒキオ、忘れたら怒るから」ボソ
八幡「ひいっ…!」
八幡(なんなの、この板挟み…)
戸塚「お、おいしいね讃岐うどん…」
海老名「そうだね、おいしいね。向こうは大変そうだけどね…」
戸塚「あれ?そういえば…」
海老名「翔君ならトイレだって」
戸部「いや~お待たせ~」
戸部「なんか、ここのトイレ不思議だったな~」
海老名「えっ、どういう風に?」
戸部「ここの家の人の居間通って行ったから、なんか不思議だったぜ」
戸塚「飲食店と、家がホントに一体になってるね…」
海老名「これって、トイレとかの費用完全に浮いてるんじゃないかな~?」
海老名「もしかしたら、案外理にかなった商売なのかも」
待ってた
お帰り
戸塚「そういえば、みんなは将来とかもう考えてるの?」
戸部「俺?う~ん、将来か~」
海老名「翔君、不動産関連の仕事考えてなかったっけ?」
戸部「ま、そっちいけたらいいんだけどさ~」
戸塚「不動産関連か…なんか似合ってるね」
戸部「戸塚くんは~?」
戸塚「僕は…まだ1年だし定まってないけど、行政書士や司法書士の仕事に就けたらって思うかな」
戸部「うわ~凄すぎね?もう、勉強は受験だけでこりごりだわ~!」
戸塚「そんなことないよ…これも、八幡の影響だしさ」
海老名「あと翔君さ~、不動産は勉強しなくていいとか思ってない?」
戸部「いやいや、全然思ってないべ?いやほんとに、ホントだってっ」
海老名「ホントかな~?」
戸塚「海老名さんもなにか考えてるの?」
海老名「わたしはそうだね…まだわかんないかな」
戸塚「そっか、まだまだ時間あるもんね」
海老名「いざとなったら、誰かさんみたいに専業主婦とか?」
戸塚「以前の八幡と同じ答えだね…」
戸部「え~じゃあ、俺姫菜を食わせられるとうにしなきゃならないのか…責任重いな…うん」
海老名「翔君、わたしが専業主婦になったとして、隣に翔君がいるとは限らないし?」
戸部「いや、そりゃないって~」
戸塚「あはは、やっぱり恋人って憧れちゃうな…」
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こんぴらさん
八幡「うどんは旨かった…」
いろは「ですねっ、これなら明日の人気店とかもっと期待できそうですねっ」
三浦「この階段上って行くん?…横っ腹痛くなりそう」
八幡「俺は登るのやめとこうかな…」
いろは「なに言ってるんですか、先輩っ」
いろは「疲れた女子を先導できるいいチャンスじゃないですか」
八幡「別にここはそういう場所じゃないだろ」
いろは「そういう目的の人もいますって、カップルも多いみたいですし」
戸部「ふう、意外としんどいね」
海老名「全部で何段あるんだっけ?」
戸塚「確か1,300段とか…そんなくらいじゃなかったかな…はあ」
いろは「せんぱ~い、手引いてください~」
八幡「なに言ってんだ…」(となりのあーしさんが怖くてそんなことできませよっ!)
三浦「じゃ、いろは行くよ」グイ
いろは「え、三浦先輩?…はい…」スタスタ
八幡(三浦に手引かれて先に登って行くか…ま、こっちのがいいかな)
更新しますね 結婚はともかく老後…
八幡「しんどい…無駄な体力を使ってる気がする…」カンカン
八幡「絶対夏に登るようなところじゃないよな」
三浦「そんなこと言ったら、山登りとかどうすんの?」
いろは「そうですよ~、先輩ジジ臭いですよ」
八幡「ジジ臭いか…?それはともかく…」
三浦「ん~なに?」
八幡「その…三浦…見えてる」
三浦「え…?」
八幡「お前、ミニだしな…」
三浦「な、ば、バカ…!どこ見てんの!」
八幡「いや…この位置だと見えるし…ていうか短すぎだろ」
三浦「もっと早く言ってよ、他の奴にも見られてるかもしれないじゃん」
八幡「あ…そうかも、悪い」
三浦「…ったく、も~」ギュ
八幡(お、腰に服巻いて隠したか、最近やってる人多いよね)
三浦「これで大丈夫でしょ?」
八幡「そうだな、俺としても安心する」
三浦「あんた、そういう臭いセリフ言えたっけ?」
八幡「どうだっけかな」
八幡(パンツ見たのに、あんまり怒られないな)
八幡(こういうやり取りでも、ホントに恋人になったんだなと実感するな)
いろは「…なんですか、そのやり取り…」
三浦「なんですかって?」
いろは「先輩若干照れててキモイですし…なんだか…いやです」
三浦「なに?悔しいとか?」
いろは「違いますぅ~!」
三浦「いろはも早く彼氏つくりな」
いろは「三浦先輩がそれ言いますか…余裕ですね…」
三浦「いつまでも過去に囚われてもしょうがないと思うよ」
いろは「それは…そうかもしれないですけど…」
八幡(この二人は俺が後ろから覗き込んでる形になってるのわかってるんですかね…)
八幡(三浦は服で見えなくなったけど…いろは丸見え…)
八幡(いくら下に履いてるとは言ってもね…無防備だな)
戸部「ほらほら姫菜、いつでも肩貸すべ…て」
戸塚「あの、大丈夫?よかったら肩貸すけど?」
海老名「いいの?それなら…お言葉に甘えちゃおうかな」ガシ
戸塚「うん、どうぞ」ガシ
戸部「姫菜…ま、まあ仕方ないかな?悔しいとか思ってない、思ってない…」
八幡「戸部…不憫だな」
戸部「言わないでよ…ヒキタニくん…」
こんぴらさん 門
いろは「あ~やっと着きましたよっ!意外と楽ですねっ」
三浦「へ?なに言ってんの?」
八幡「ここまだ中腹ににも来てないんだろ…」
いろは「え?ええ~~~ほんとだ…」
戸塚「まだまだありそう…杖借りた方がいいのかな」
戸部「俺ら若いんだしそんなのいらないっしょ」
海老名「まだ倍以上か~、ここで終わりなら楽過ぎだとは思ってたけどさ」
戸塚「よかったら、また肩貸すよ?」
海老名「う~ん、何度も借りても悪いし…でもまた辛くなったらいいかな?」
戸塚「うん、もちろん」
戸部「あれ~?あれあれ~?」
いろは「せんぱい~~おんぶ~~っ」
八幡「はあ?おんぶって……」(階段でそんなことできるか…丸見え過ぎるし)
いろは「いいじゃないですか~~」
八幡「あのな」
三浦「あんたも嬉しそうにすんなし…」
八幡「し、してねぇし…」
いろは「ねえねえ、お願いしますよ~っ」
八幡「あのな、一色…バカなことは」
いろは「あ~!また一色って呼んだ~~~!」
八幡「ビックリするから叫ぶな…ていうか元気じゃねぇか」
三浦「律儀に守ってるし」
八幡「機嫌よくしないでくださいね、あーしさん…」
三浦「ま、あんたあーしにベタ惚れだしね」
八幡「なんすかそれっ」
いろは「なんで一色って呼ぶんですか~?いじめですか?セクハラですか?」
八幡「いや、おかしいだろ…いじめもそうだが、セクハラって…」
いろは「ちゃんと、いろはって呼んでくださいっ!」
八幡「え、え…」
三浦「……」
八幡「い、一色…?」
いろは「せんぱい~~~!」
こんぴらさん 本宮
戸塚「やっとついた……ここが、ゴール…かな?」
海老名「やっと着いたね~」
戸部「けっこうきつかったわ~」
八幡「…」スタスタ
いろは「…」スタスタ
八幡「な、なあ…」
いろは「知りません、先輩なんか」
八幡「お、おい…そんなに機嫌悪くしなくても…」
三浦「くく…なんかおもしろ…!」
三浦「ヒキオ確かここってさ、黄色いお守りとか売ってるんでしょ?」
八幡「なんか書いてあったな、そういえば」
三浦「せっかくだし買いにいこ」
八幡「わかったって…でも…」
いろは「ぶ~~~っ!」
八幡「あ~…でもな…えっと」
三浦「…」
三浦「あ~もういいや、解除、解除」
八幡「え?」
三浦「もういいって、あーしも大人げなかったし」
八幡「お、おういいのか?じゃあ、行こうぜ…い、いろは…」
いろは「…!…わかりました」
今日はここまでにしておきますね
更新します
-----------------------
三浦「よし、お守りも買ったし、参拝も完了っと」
八幡「なんか他にやることあったっけ?」
いろは「先輩、先輩、一色ってわたしのこと呼んだ罰がまだですよ?」
八幡「罰ってなんだよ…何させる気だ…」
いろは「わたしにキスとかですね」
八幡「ばっ…」
三浦「いろは~調子にのんなっ」
いろは「…ていうのは冗談ですよ~、三浦先輩」
三浦「ホントか~?」
いろは「ほ、ほんとですよ~」
海老名「確か、本宮の横からさらに進めるんだよね」
戸部「なにそれ?おまけみたいな感じ?」
海老名「確か、そこも登って行って1300段とかになるんじゃないかな」
戸塚「おもしろそう、行ってみたいな」
海老名「じゃあ、わたしも行くね~」
戸部「ああ、姫菜~俺も行くって~」
三浦「なんか向こうは向こうで盛り上がってるし」
八幡「戸部が不憫なことになってるけどな」
いろは「どうします?わたし達も行きます?」
三浦「ん、まあそうしよっか」
八幡「本当に行くのかよ…面倒だな」
三浦「何言ってるし、ほら出発」グイ
八幡「へいへい…」
スタスタ
-------------------------------------
夕方
八幡「やっと降りてきた…かなり時間かかるんだな…」
いろは「足がつりそうです…運動不足かな…」
三浦「ま、筋肉痛になるねこれは」
海老名「でも、最後まで登って正解だったね、色々と」
戸部「ほんとほんと、眺め最高だし~?」
戸塚「最後のところの神社?が小さかったのが気になったけどさ」
ホテル
いろは「あ~疲れました…早くお風呂入りたいです…」
三浦「もうチェックインできるし、早いとこお風呂行こうか」
海老名「確か、大浴場あるんだよね~」
いろは「そうなんですよ~楽しみです☆」
八幡「はあ、風呂入る気力とかないし」
戸部「いやいやヒキタニくん、体力無さ過ぎでしょ~?」
八幡「体力っていうかな…ほかにも削られたしな…」
戸部「ああ~そういうことか…うん、納得」
戸塚「部屋は二つ予約してたよね…ベッドはどうなってるのかな」
三浦「ダブルの部屋二つだし…簡易ベッド入ってるはず」
戸塚「そうなんだ」
戸部「いや~大浴場とか楽しみじゃん~」
八幡「そうか?そんないいもんでもないだろ」
戸部「ヒキタニくん、適度に疲れた体には、広いお風呂が最高だって」
八幡「そうか…?」
女子部屋
いろは「おお~!結構いい部屋ですね~!」
海老名「ネットで見てたけど、実物の方が広く感じる」
三浦「よーし、とりあえず、タオルとシャンプー持って帰ろ」
いろは「え~、三浦先輩…格好いいイメージが台無しですよ~」
三浦「あーしが格好いいとか…それに、いびき…」
いろは「え、なんですか?」
三浦「なんでも」
海老名「だめ、笑ったら悪いよね…うん、ぷ、ぷぷ…!」
男部屋
戸塚「じゃあ、どうしようか…夕食まで時間あるし…」
八幡(大浴場…よく考えたら、戸塚と入れるのか…)
八幡「よし、大浴場に行こう」
戸部「お、急にノリノリじゃん、ヒキタニくんっ」
戸塚「お風呂にするの?」
八幡「ああ」(戸塚とお風呂、戸塚とお風呂)
戸部「あ~あ、これで混浴とかだったらいいけど…さすがにホテルでそれはないか~」
八幡「そんなことあるわけないだろ」(戸塚とお風呂、戸塚とお風呂)
戸塚「それじゃあ、行こうか」
1階 大浴場
いろは「あ、ここですね」
三浦「そうみたいだね、じゃあ男ども、覗くなよ」
八幡「どうやって覗くんだよ…ほかの客もいるだろうに…」
戸部「う~ん、ステルス迷彩とか?」
八幡「それ、真面目に言ってないよな?」
戸塚「ははは…」
海老名「それじゃ、まったね~!」
脱衣所
八幡(よしよし、さあ戸塚脱ぐんだ)
戸塚「……」
八幡(なんだ?俺は変態か?いや、戸塚は天使だし無問題だな)
戸塚「あの…脱ぎにくいよ、八幡…」
八幡「なにっ?声に出てたか?」
戸塚「そうじゃなくて、ずっとこっち見てるし…」
八幡「あ…わるい…」
戸塚「うん…」
戸部「……これは優美子に報告かな~?」
八幡「待て待て、戸部…いや、戸部さん…?」
戸部「でも、とばっちり受けそうだしな~どうしよっかな…」
八幡「いや、報告すんなよ…」
女湯
いろは「うぇ~~~い…」
三浦「なんかジジ臭くない?その言い方…」
いろは「部屋でいきなり備え付けのタオルに手を出す三浦先輩に言われたくないです~」
いろは「イメージっていうか、ギャップっていうか…」
三浦「いびきのいろはに言われたくないけど…」ボソ
いろは「だからなんなんですか、それ?」
海老名「優美子もやめたげなよ…」
いろは「でも広いですね~さすが大浴場っ」
三浦「たしかに、あーしら以外いないのも運がいいし」
いろは「先輩たちも、今頃うぇ~いってやってますよっ!」
海老名「ちょっと居酒屋のノリみたい」
三浦「あーしとしては、ちょっと心配なんだけどね」
いろは「え、なにがですか~?」
海老名「わかった、戸塚くんと一緒のところがだよねっ?」
三浦「急に目がイキイキしてるし…ま、そういうこと」
いろは「あ~そうですね。先輩、たまに本気出してちょっと引きますもん」
いろは「でも戸塚先輩が相手だと、綺麗に見えちゃう不思議感…」
三浦「ったく、ヒキオのバカは…」
海老名「比企谷くんに嫉妬してる優美子なんて新鮮でいいよねっ」
三浦「新鮮って、あーしは魚かっての…」
海老名「嫉妬してるの隠そうとしないのもさすがよね」
乙乙。いびきす今まで誰も指摘しなかったんかなあww
ところで>>142ってダブルじゃなくてツインじゃね?八幡が戸塚か戸部と同衾してまうでこれ!
三浦「あと、いろは~」
いろは「えっ、なんですか?」
コチョコチョコチョ
いろは「きゃ~~~~」
三浦「あんたは、今日色々してくれたし」コチョコチョ
いろは「あはははは~~~っ!許してください~~~っ!」
三浦「だ~め」
いろは「もうだめ~~~っ!」
コチョコチョコチョ アハハハハ~
>>154
そうですね、ツインですね…
>>154
すみません
ダブル→ツインでお願いします
男湯
戸塚「あ~~いいお湯だね」
八幡「そ、そうだな」
八幡(戸塚と同じ風呂に入れるとは…幸せの極みというべきか?)
八幡(さすがに背中の流しっことかはできなかったが…いや、さすがに気持ち悪いな)
八幡(三浦さんに殺されそうだ)
戸部「もうちょっと人少なかったら、少年の頃のように泳げたのかな」
八幡「泳ぐ気かよ…この年で…」
戸塚「それはちょっとね…」
八幡「そういえば、去年は砂の城だったしな」
戸部「ちょ、なに言ってんの二人とも~?砂の城も、大浴場の水泳も男のロマンでしょ」
八幡「ロマンかよ…あとなんでもかんでもロマンにすんな」
今日はここまでにしますね
八幡「しかし、戸塚も案外いい身体してるよな」
戸塚「一応部活やってたわけだしね、ていうか八幡どこ見てるのさ」
八幡「あ、いや」
戸塚「いや、別にいいんだけどさ、男同士だし」
八幡「なら遠慮なく」ジー
戸塚「八幡…その、はずかしいよ…それは…」
戸部「これは…本気で優美子には見せらんないよな~」
部屋
いろは「あ~さっぱりしましたね~」
三浦「ん、確かにね…今日の疲れがとれたっていうか…」
いろは「三浦先輩は、わたしをくすぐってばっかりだったじゃないですか~!」
三浦「え、そうだっけ?」
いろは「そうですよ…もうお嫁にいけません…」
三浦「え…なにそれ」
海老名「あ、百合展開の予感」
三浦「いや、ならないし」
コンコン
三浦「あっ男ども、来たかな」
八幡「おう」
三浦「遅いし、いつまで入ってんのよ」
八幡「そんなに遅かったか?」
三浦「まあ、遅くはないけど…ちょっとね」
八幡「なんだよ?」
三浦「別になんでもないって、それより夕食行こうよ」
八幡「そうだな」
戸塚「三浦さん達も揃ってるみたいだね、じゃあ行こうか」
いろは「わたしもお腹空きました~」
戸部「いろはす、よかったら俺の分あげるべ?」
いろは「あ、そういうのいいんで。それにバイキング形式ですし~」
戸部「あれ?今日の俺の扱いこういうのなの?姫菜といい…」
海老名「わたしがどうかした?」
戸部「いや…なんでもないよ、なんでも」
八幡「戸部…」
戸部「同情やめてね…」
三浦「帰ったら、隼人になぐさめてもらいな」
戸部「遅くね?それに、そっちの気ないからね?」
夕食
いろは「あ~!先輩、それとり過ぎです~!わたしも欲しいっ」
八幡「わかったっての…ていうか別のものだってあるじゃねぇか…」
いろは「それがいいんです~!」
海老名「相変わらずって感じね、あの二人」
三浦「ヒキオのとる食べ物のところに、いろはが無理やり行って、くっついてるって感じだけど」
海老名「心配なんじゃない?」
三浦「別に…」
海老名「そういえばこの間さ、サキサキに会ってさ」
三浦「え、なに急に?」
海老名「話してたら、『比企谷って今どうしてるかな』みたいなこと言っててさ」
三浦「…」
海老名「あれだよね、青春だよね~」
三浦「ていうか、持って来すぎ…なんでデザートまでもうあんの?」
八幡「いろはの奴が手当たり次第とってくるんだよ…こんなに食べねぇよ…」
いろは「先輩、男なんですから食べないと駄目ですって!どうせ私が教えてあげた料理も毎回はしてないんでしょ?」
八幡「いきなりその話かよ…毎回はしてないけど」
いろは「じゃあ、ここで食べとかないと。どうせ無料ですし」
八幡「意外とせこい考えしてんのな」
いろは「経済的って言ってください」
戸部「あれ、なんかこれって…」
戸塚「夫婦みたい…?」
三浦「…」
戸塚「ごめん、失言だったね…」
海老名「まあまあ、優美子も落ち着いて、ね?」
三浦「別に怒ってないっての」
海老名「じゃあ、構ってもらえなくて寂しい系?」
三浦「うっさい…」
いろは「とにかく頂いちゃいましょう!」
戸部「じゃあ、いただきま~す」
戸塚「いただきます」
いろは「ほら、先輩も」
八幡「いや、いらんだろ…いまさらだし」
いろは「ダメです~!」
八幡「わかったよ、いただきます…」
夕食後 男部屋
いろは「こうやって、みんなで集まって遊ぶのは定番ですよねっ」
戸部「そうそう、砂の城や風呂での水泳並みに定番っしょ」
八幡「まだそれ押すか」
戸部「いやいや、ヒキタニくんもいい加減認めてよ~」
海老名「さすがに6人揃うと、狭い感じになるよね~」
戸塚「えっと、なにして遊ぶの?」
三浦「トランプでいいじゃん、ちょうど持ってきてるし」
いろは「1位の人が何でも命令できるようにしませんか?」
八幡「まあ、ただするだけじゃ味気ないしな」
いろは「先輩も乗り気ですね~じゃあ、そういうことでお願いしま~すっ」
八幡「で、トランプで何をするんだ?」
戸部「大富豪でもいいんじゃね?」
海老名「大富豪ね…いいけど、この人数だと…」
-----------------------------------------------
八幡「さ、最高の手札が10って……これは…」
戸塚「6人だとさすがに分散ちゃうしね…あははは」
戸部「ヒキタニくんまだマシだって…俺なんて7が最高だったし…」
いろは「うう、三浦先輩が1位になりましたね…」
三浦「あーし、1と2とジョーカーしかなかったし?」
海老名「それ、強すぎ」
三浦「あーしが命令できるんだよね?」
いろは「…はい」
三浦「じゃあ……ヒキオ」
八幡「なんだよ?」
三浦「あーしの隣に座って」
八幡「えっ?」
いろは「ええ~~~っ!」
三浦「こっちこっち、早くして」
八幡「わ、わかったよ…」
いろは「三浦先輩…そういう命令ズルいですよ…」
三浦「いや、そもそもヒキオがいろはの隣に座ってるのがおかしいし」
八幡「…?どういうことだ?」
三浦「なんでバスの時も、ここでもあーしと離れてんのよあんたは」
八幡「あ~そういうことか…」
三浦「ほらほら、ここ座って」
八幡「わかった」ボス
ギュウ
いろは「なっ…」
海老名「腕絡めてるし…」
戸部「見せつけてるじゃん…」
いろは「三浦先輩…?なにしてるんです…?」
三浦「なにって…見ればわかるでしょ」
いろは「……」
八幡「あーしさん…これは恥ずかしいし、気まず過ぎるんですが…」
三浦「あんたは罰として素直に受け入れな」
八幡「罰かよ…」
三浦「悪くない罰でしょ?」
八幡「そ、そりゃまあ」
三浦「素直なヒキオっていいと思うよ」
いろは「先輩~~~っ!」
戸塚「これ、どうなっちゃうのかな…」
すみません、今日はここまでで
いや、おかしいだろ?どう考えてもいろはが本妻みたいになってんじゃねーか!?
>>1はそこんとこどう考えてるの?元リア充の俺が見てもおかしいぞ?
>>189
なんだかんだで信頼関係は築いてるから
三浦も許してる部分もあるって感じですかね今のところは
三浦「うるさいっての、いろは」
いろは「ううう~」
三浦「ていうか、あーしとヒキオ恋人なんだし隣同士が普通だしね」
三浦「本来なら、命令することでもないっていうか」
いろは「だからって…腕組むことないのに…」
八幡「とりあえず、次だな…」
三浦「そだね」
いろは「次はジジ抜きで勝負ですっ!」
戸部「おお、いろはすやる気まんまんじゃんっ」
海老名「けっこう負けず嫌いなのかな?」
いろは「ああ……最下位…」
戸塚「よかった、最下位は免れたよ」
八幡「ていうか、最下位特に罰ないしいいじゃねぇか」
戸塚「そうだけどさ」
三浦「姫菜が1位か…」
海老名「なに命令しよっかな~」チラチラ
戸部「ん…姫菜?なんで俺と、ヒキタニくん交互に見てるの?」
八幡「おい、嫌な予感すんぞ」
海老名「え、そんなことないよ?」
三浦「どう見てもそんなことある表情なんだけど…」
海老名「やっぱり、比企谷くんが攻めで翔君が受けかな…」
戸部「姫菜…」
八幡「おい、やめろ…」
海老名「ちょうどベッドも備え付けてあるし~」
いろは「海老名先輩、ちょうと怖いです……」
三浦「こいつは本当に、黙ってたら美人なタイプだしね」
海老名「というのはもちろん冗談で…」
海老名「翔君が何回風俗に行ったか聞こうかな~?」
戸部「…なんだ~冗談か、すごい驚いたって……え?」
八幡「…」
三浦「…」
戸部「ちょ、ホントになに言ってんの?姫菜~~っ」
海老名「冗談じゃないよ?何回行ったの?」
三浦「あ、マジな目だ」
八幡「戸部…ホント災難だな…」
戸部「あの、まだそんな行ってないって…!」
海老名「だから、その回数を聞いてるんだけど?結衣似の女優が好きな翔君?」
戸部「ひ、姫菜…」
いろは「そんなにってことは…行ってるんですね。なにカミングアウトしてるんですか…」
三浦「かなり引くしそれは」
八幡「…」
三浦「あんたもまさか行ってるとか?」
いろは「え、そうなんですか、先輩?」ジロ
八幡「待て待て、勝手に決めるな…誘われたことがあるだけだ」
三浦「へえ…」
戸部「ちょ…俺の首さらに絞めないでよ~~~っ」
戸塚「た、大変だね、ホントに…」
海老名「それで?何回行ったのかな?」
戸部「さ、3回…です…」
海老名「へ~~~、そうなんだ」
三浦「結構行ってるし」
戸部「……」
海老名「なにか言うことある?」
戸部「ご、ごめんなさい」
海老名「だよね、まず謝らないとねっ」
戸部「で、でも…理由としては…その」
海老名「なに?」
戸部「ほら、姫菜とのエッチをもっとうまくしたいっていうのが理由で…」
海老名「…」
戸部「だから、その…」
今日はこんなところで
海老名「そっか~なら仕方ないねっ」
戸部「姫菜…わかってくれたん?」
三浦「あれ、意外な反応」
いろは「え~~?いいんですか~?」
海老名「まあ、わたしの為なら仕方ないかなって」
海老名「翔くんとのそれも、ほら上手くなってきたって思ってたし」
八幡「生々しい会話だな…そこは突っ込むべきか」
三浦「え…まあ、姫菜が言うんならいいけどさ、あーしは我慢できないかな」チラ
八幡「…肝に命じておきます…」
三浦「そうしといて」
八幡「ていうか、行ってないからね?」
海老名「でも、もう行かないでよ?やっぱり嫌だし」
戸部「わかった、ごめんな姫菜」
海老名「うん」
戸塚「なんとか収まったみたいでよかったね」
いろは「えっと、それじゃ次は何しましょうか」
戸塚「人数多いし、トランプはむかないよね…王様ゲームとか?」
いろは「なるほど、その手がありましたねっ」
八幡「よし戸塚、すぐにやるぞ」
三浦「なんで目輝かせてんのよ」
戸部「んじゃ、用意しよっか~」
海老名「紙とかはあるし」
三浦「みんな結構ノリノリだし」
-----------------------------------
「王様だ~れだっ!」
戸部「あ、俺だしっラッキー!」
八幡「戸部か」
戸部「じゃあ、命令だけど……2番と3番がキスってのは?」
八幡「待て…いきなり飛ばし過ぎだろ…しかも、3番俺だし…」
戸部「いや~やっぱこういうのはサプライズっていうの?ありでしょ~」
八幡「いや、ないから」
三浦「ていうか、キスとか…ダメだってのそんなの」
八幡「ですよね~?」
いろは「先輩」
八幡「ん?」
いろは「2番、わたしですよ?」
八幡「えっ?」
いろは「ほら、早く早く」
八幡「いや、引っ張られてもね?キスだしね?」
いろは「わたしは全然いいですよ?」
八幡「え、なに言ってんですか、いろはさん…」
いろは「ほら、やっぱり王様の命令ですし」
戸部「あれ…?もしかしてまずった…?俺…」
三浦「戸部…」
海老名「空気読むべきだったね、翔くん」
いろは「ほらほら、早くキスしてくださいっ!」
八幡「いやいや、待て待てさすがにそれはな…」
いろは「いいじゃないですか~!戸部王様の命令ですよ?」
八幡「戸部王様ってなんだよ…」
三浦「ヒキオ…」
八幡(うわ…三浦の方向見れない…これ、見れませんよ?)
三浦「まさか、キスするつもりなん?」
八幡「い、いや…そんなことはないぞ…うん」
三浦「なら早く断ればいいじゃん、なんでそんなもたついてんの?」
いろは「せんぱいっ~~」
八幡「……」
戸塚「どうするの、八幡?」
三浦「いろはには甘いよね、ヒキオって」
八幡「それは…」
戸部「さすがに命令変えた方がいいよね、これ?」
海老名「まあまあ、少し待ってみよ」
八幡「……いろは」
いろは「はいっ」
八幡「やっぱりキスはできない、悪いけどな」
いろは「…そうですか、わかりました」
三浦「…」
いろは「じゃあ…」
チュ
八幡「……ん?」
いろは「はい、これで命令クリアですねっ」
八幡「……」
いろは「先輩の方からはできないって言いましたけど、わたしは言ってませんし」
三浦「ちょっ…いろは…!」
いろは「いいじゃないですか~ほっぺたくらい」
八幡「絶対そういう問題じゃないだろ…」
戸部「ぶ、無事終了したし、次行ってみよ~~!」
三浦「終了してないし、勝手に進めんなっ!」
海老名「まあまあ、優美子…どうどう」
三浦「あーしは人間だっての…」
「王様だ~れだ」
戸塚「僕だね…えっと、4番と5番が手をつなぐ…?」
八幡「俺かよ…」
戸部「あ、俺もだ…」
ギュウ
八幡「なあ…」
戸部「微妙な感じが…」
八幡「いや、それよりも、目を輝かせてる人がいるんだが」
戸部「あんまり見ないでやってよ…」
海老名「キマシタワ~~~!」
優美子「いやいや、マジで擬態しろしっ」
いろは「海老名先輩……」
「王様だ~れだ」
三浦「あーしだね…」
八幡「なんか嫌な予感が…」
三浦「1番を頬を王様がビンタする」
八幡「お前…絶対番号わかってただろ…」
三浦「さあね、見えるように持つからじゃん、ほらこっち来て」
八幡「ちょ…あーしさん、勘弁して」
三浦「覚悟しな、ヒキオ」
八幡「いや、振りかぶり過ぎですって…」
バチ~~ン
八幡「がはっ…!」
戸部「うわ~~音が…ヒキタニくん生きてるかな?」
今日はここまでです
更新します、レスしていただきありがとうございます
いろは「んっとですね…3番と4番が抱き着いてみましょうかっ」
三浦「1番…」
八幡「2番だな…」
戸塚「5番だから…」
戸部「よし、姫菜、行くべっ」
海老名「えっ?いや、翔くんなんでそんなにノリノリ?」
戸部「やっぱり、恥ずかしいこと晒けだしちゃったし、ここは俺がどのくらい姫菜を愛してるか証明しないと」
海老名「いやいや、別にそんなことしなくてもわかってるし…」
戸部「姫菜~~っ」ギュウ
海老名「ひゃあっ!」
戸部「姫菜、愛してるってっ!」
海老名「わかった、わかったから…とりあえず、離れて~~っ」
戸部「ダメっ、まだまだ姫菜成分が足りないだよねっ~」
三浦「戸部の本気かな?」
八幡「みたいだな…」
いろは「いや~~遊びましたねっ」
三浦「明日もあるし、そろそろ寝る?」
八幡「そうだな、もう眠い」
三浦「あんたはいつもじゃん」
八幡「そんなことねぇよ…」
三浦「あーしより先に寝てるくせに」
八幡「それは……まあ、色々と…」
いろは「このタイミングで惚気ますか…もう…」
海老名「身体が痛い…」
戸部「大丈夫、姫菜?」
海老名「翔くんのせいだけどね…」
戸塚「それじゃあ、もう寝てしまおうか」
いろは「は~い、じゃあ部屋に戻りますねっ…あ、先輩」
八幡「なんだっ?」
いろは「その……あ、やっぱりなんでもないですっ」
八幡「なんなんだ?」
三浦「…?」
夜中
八幡「…」
戸部「すやすやすや」
戸塚「く~~」
八幡(戸塚と同じ部屋…なんかいいよね~)
八幡(間のベッドに戸部がいるのが気になるけどな)
戸塚「すやすや…八幡…」
八幡「なにっ!?」
戸塚「……」
八幡「なんだよ、寝言か…しかし俺の夢を…いや、やめとくか変態みたいだし」
八幡「熱いな…缶ジュースでも買ってくるか…ここのは高いしな」
ガチャ
スタスタ
ガチャ
八幡「ん?」
三浦「あれ…ヒキオじゃん。なにやってんの?」
八幡「なにって…外の自販機にでもいこうかと」
三浦「へえ、奇遇だね。あーしもなんだ」
八幡「マジか?じゃあ、一緒に行くか」
三浦「うん、そうしよ」
外
ガタン
八幡「ほら、三浦」
三浦「サンキュ」
八幡「か、かんぱいか?」
三浦「似合わないけど…ジュースじゃ、まあいいや、乾杯」
ゴクゴクゴク
三浦「…ねえ」
八幡「ん~?」ゴクゴク
三浦「あんたさ…なんか言いたいこととかないん?」
八幡「…いろはのことか?」
三浦「よくわかってるじゃない」
八幡「色々ごめん…」
三浦「さすがに今日のはねっ」
すいません、今日はこのくらいで。そろそろ4章も終わりですね
八幡「俺も…ちょっと三浦のこと蔑ろにしすぎてた…」
三浦「…ま、そう思ってくれるんならいいんだけど」
八幡「ああ…」
三浦「そりゃあ、いろはの方があーしより付き合い長いし?」
三浦「あーしら、少し前まで接点あんまなかったし?」
三浦「ヒキオはシスコンだし」
八幡「おい、それ関係ないだろ…第一シスコンじゃねぇよ」
三浦「どうだか、いろはのこと妹と重ねてるでしょ」
八幡「あ…そ、それは…」
三浦「まあ、あんたが妹として見ててくれてた方が、あーしとしては安心なんだけど」
八幡「三浦…」
三浦「あーしらって、付き合って間もないし、付き合ったのだってなんか勢いだったし…」
八幡「勢いじゃねぇだろ」
三浦「あんたけっこう鈍感だったじゃん」
八幡「うぐ……」
三浦「わざわざ同じ大学行って、公務員試験勉強した時点で気付けっての、あーしの気持ち」
八幡「で、ですよね…」
三浦「ま、それはいいんだけど…あーしら、別に婚約してるわけじゃないし?ただ普通の大学生のカップルかもしれないけど…」
八幡「…でも、将来同じ職場に行くよな」
三浦「うん」
八幡「今の状況なら、受かる確率高いしな」
三浦「だ、だからもうちょっとさ…いろはとの距離考えてほしいかなって…」
八幡「…俺もさ、考えてた」
三浦「なにを?」
八幡「このまま、三浦とうまく付き合っていって、卒業して公務員になったら…」
八幡「やっぱ、結婚の話とか出てくるかなって…」
三浦「…!…そりゃ、安心安定の職場だし?両方公務員ならね」
三浦「でも、結婚とか気が早すぎだったの…ばかっ」
八幡「しょうがないだろ…慣れてないんだよ」
三浦「あんた、モテるくせに恋愛経験ないんだよね」
八幡「モテねぇよ…」
三浦「うそつけ、雪ノ下さんも結衣もいろはもいるくせに」
八幡「……話戻すな…」
三浦「あ、戻すなっ、ちゃんと答えなっての」
八幡「えっと、いろはにはちょっと話してみる…」
三浦「ちょっと、力技で終わらさないでよ…ったく」
八幡(あいつは多分、現状を変えたくないんだろうしな…)
八幡「ちょっと前の三浦みたいな感じ」
三浦「はあ?なにが?」
八幡「いや、別になんでもない」
今日はここまで
次の日
女子部屋
いろは「おはようございま~っす!」
海老名「う~ん…」
いろは「朝ですよ、朝~~!」
三浦「うるさいっての…いろは…」
いろは「だからもう朝ですってば~~」
三浦「いびきで、寝れなかったのよ……まったく…」
海老名「すやすや…」
三浦「ま、もうちょっといいじゃん?」
いろは「え~~?」
男部屋
八幡「…ふう」
戸塚「おはよ、八幡…ふあ~」
八幡「おう…おはよう」(なんか色っぽいな、戸塚の奴、あくび一つでこんな)
戸部「いや~、今日はとりあえず、うどん巡りっしょ?楽しみだね~~」
八幡「朝から元気な奴だな…」
戸塚「とりあえず、顔を洗ってくるね」
八幡「ん…」
--------------------------
いろは「楽しみですねっ、うどん~~っうどん、うどん♪」
八幡「なに?その音頭…」
いろは「先輩、テンション低いですよ~、上げていきましょうよっ」バシバシ
八幡「痛い、痛い、叩くなっての」
三浦「うどん巡りっつても、色々あるでしょ?どうすんの?」
海老名「とりあえず、この雑誌に載ってるトップ5をまわればいいんじゃないかな?」
戸塚「そうだね、それでいいと思うよ」
三浦「ふ~ん」
いろは「というわけで、先輩、手でもつないで歩きませんか?」
八幡「はあ?な、なに言ってんだよ……」
いろは「昨日、わたしのこと一色って呼んだ罰ということで」
八幡「ここでその話出すとかやるね……」
いろは「いいじゃないですか、ね?ね?」
三浦「……」チラ
戸部「あ…ヒキタニくんさ…やばくね?」
八幡「わかってる」
スタスタ
いろは「あ、先輩~~無視とかひどいです~~!」スタスタ
八幡「手なんかつながないからな?」
いろは「え?…ケチ~~っ」
八幡(ちょっと、許し過ぎてたか…昨日今日に限った話じゃなくて)
いろは「せんぱい~~~っ」グイグイ
八幡「服引っ張るなよ…」
海老名「ほほう、これはこれは」
三浦「…」
戸部「ヒキタニくん、マジやべ~わ~!よくわからんけどリスペクトだわっ」
八幡「それ、リスペクト言いたいだけだよな?」
戸塚「でもそういう感じでいいと思うよ?ほら、三浦さんの機嫌もあるしさ」
八幡「おう…そうだよな…」
いろは「せんぱい~~~、む~~~~」
八幡「ていうか、思いっきり取り繕うの忘れてるよね、お前…」
いろは「あ、甘えん坊なわたし可愛いアピールですよ~これっ」
八幡「いや、もう騙されないし、遅いからね?」
いろは「ちぇ~~っ」
八幡「あとな、いろは」
いろは「はい?」
八幡「あ、あとで話あるからな…」
いろは「え?いいですけど…??」
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八幡「と、遠いな…おい…」
三浦「ていうか、こんな砂利道通るわけ?レンタカーとかで行ってる人いるし…」
戸部「いや、普通はそうなんじゃね?」
海老名「えっと…ランキングでも上位の店だけど、農業とかと兼業でしてるみたい」
八幡「農業かよ…個人経営多いな」
海老名「そういう意味では、さっきの1位の店はめずらしいかもね」
八幡「チェーン店の飲食店って感じだったな、うまかったけど」
海老名「やっぱり、1位の店になるとそういう一般飲食店形式になるのかも」
戸部「あ、着いたじゃん…ちゃんとやっててよかった~~…」
三浦「行ったのに、既に閉まってた店もあったし、けっこうまちまちっていうか」
いろは「疲れました……」
……
三浦「うまっ!…やばっ」
戸塚「おいしいね、ほんと」
八幡「びっくりするくらい違うな、普通のうどんと…」
いろは「いいですね~せんぱい、あ~んっ」
八幡「はいはいっ」
いろは「あ、先輩!無視はやめてください~~っ」
八幡「はいはいって言っただろ?」
いろは「無視と一緒です、そんなのっ!」
三浦「……」
海老名「なんか、安心してる顔」
三浦「な、なにが…?」
海老名「ううん、別に」
今日はここまで
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海老名「えっとここが4位のお店と」
三浦「ふ~ん、また兼業農家だし、うどんはおいしいけど」
戸部「いや~やばいってヒキタニくんっ!」
八幡「お前、その言葉本当に好きだよな」
戸部「うどん旨すぎるしっ!もう地元のうどん食べられないし」
八幡「食べたらいいじゃねぇか…なんで食べられないんだよ」
戸部「やっぱここのうどん食べたら、もう他のはうどんじゃないみたいな?」
八幡「早すぎるだろ…せめてここに住み着いて、食べつくしてから言え」
戸塚「でも、気持ちはわかる気がする」
八幡「戸塚もか?」
戸塚「うん、やっぱり全然違う気がするもん」
八幡「ま、確かにな」
三浦「ヒキオ、ヒキオ」
八幡「ん?なんだ?」
パク
八幡「むぐ……」
三浦「どう?うまい?」
八幡「なにするんだよ……あ~んとかやめてくれ…強制的だし」
三浦「ま、いいじゃん」
八幡「つーか、味一緒だろ」
三浦「あーしが食べさせた方が、おいしさアップとか」
八幡「いや、さすがにそれは…」
いろは「むむむ…」
海老名「顔が般若みたいになってる」
いろは「なってません~~!」
戸部「いや~~食べたね~~何軒くらい廻ったっけ?」
海老名「えっと…5軒以上は行ったかな?」
三浦「いつの間にか、こんな時間になってるし…」
いろは「えっと、この後ホテル戻ります?」
戸塚「そうだね…うどんばっかり食べた一日だね」
八幡「下からもうどんが出てきそうだな…」
三浦「やめろっての…」
八幡「…」
いろは「…先輩?」
八幡「いろは…あの、ちょっといいか?」
いろは「…はい、いいですよ…」
戸塚「あれ?八幡…?」
戸部「んん~~?」
三浦「………」
いろは「話ってなんですか?こんな影で」
八幡「いや、普通に人歩いてるしね…ホテルに戻ってからでもいいんだけどな」
いろは「はあ…」
八幡「もう帰るだけだし、今でもいいかってな」
いろは「……やっぱり、引っ付きすぎでしたか?」
八幡「…わかってたのかよ…」
いろは「はい」
八幡「そっか…て、わかっててなんでしたんだ」
いろは「先輩のこと…好きですし…」
八幡「おいおい」
いろは「そもそもおかしいですよ…いきなり三浦先輩と付き合うなんて」
いろは「一番想像しにくい相手じゃないですか」
八幡「いろは…あのな…」
いろは「雪ノ下先輩たちと付き合ってる方が自然に見えます」
八幡「……」
いろは「先輩たちが3年生になるまでは…そう思ってました」
八幡「あれから色々あったしな」
いろは「はい…急に三浦先輩と仲良くなって…お似合いになっていって…」
いろは「先輩たちが卒業するころには…わたしじゃ勝てないって思ってましたよ…」
八幡「…」
いろは「公務員試験も一緒にやって、同じ大学行って…もう恋人同然でしたし…」
いろは「それで、ついこの前ですけど、付き合っちゃうし…」
いろは「すごく、自然な流れだし……」
八幡「いろは……お前…」
いろは「先輩をいじったりするの楽しくて、一緒にいる時間は貴重でした」
八幡「いじるなよ…仮にも先輩なんだよ、俺…」
いろは「それで、ふいな優しさにドキッとさせられたり…」
八幡「……」
いろは「照れてる、三浦先輩に言いつけちゃお」
八幡「やめてくださいね?」
いろは「この時間を、失いたくないって思ったんです…」
八幡「それは素直にうれしいけどな…でもな」
いろは「わかってます…ずっとは無理ですよね…」
八幡「ああ」
いろは「でも先輩」
八幡「なんだ?」
いろは「これからも、後輩として一緒にいてもいいんですよねっ?ねっ?」
八幡「え……そりゃ、後輩としてなら、まあ…
いろは「じゃあ、そういうことで、これからもよろしくお願いしますねっ!」
八幡「お、おう…」
いろは「大丈夫ですっ、自重しますから。それで、先輩よりも葉山先輩よりもいい人見つけますっ!」
八幡「ま、まじか…がんばれよ…?」
いろは「あとでわたしを選ばなかったこと、後悔させてあげますからっ!」
八幡「なんか方向性が違くないか?」
いろは「覚悟しててくださいねっ」
ホテル
三浦「ねえ、ヒキオ」
八幡「三浦か」
三浦「いろはと話したんだ」
八幡「まあな」
三浦「それで?どうだった?」
八幡「自重しますってさ。いろはもわかってたみたいだな」
三浦「ま、そうだろうとは思ってたけど」
八幡「それで、いい彼氏見つけるみたいなこといってたな」
三浦「それがいいと思うよ」
三浦「いつまでも留まったままだと、いろはの為にもならないしね」
三浦「あーしはヒキオ手放す気なんてないし」
八幡「あーしさん…嬉しいですけど、俺を物扱いしてません?」
三浦「ば~か、茶化さないでよ」
八幡「こういう雰囲気なれてないんだよ…」
三浦「ヒキオだもんね」
八幡「……」
三浦「…」
八幡「な、なあ…」
三浦「なに?」
八幡「いや、その…みんな、今風呂行ってるよな…?」
三浦「そうだけど?」
八幡「あ、だからな…部屋使えるかなとかな…」
三浦「……?」
八幡「……」
三浦「…な、なに考えてんのよっ、へ、変態…!」
八幡「いや、いつもと違う雰囲気だしな…旅行先だし…」
三浦「いや、意味わかんないし…無理に決まってるでしょ、いつ帰ってくるかもわかんないのに」
八幡「そりゃそうか」
三浦「ヒキオ、最近かなりスケベだし…バカだし…」
八幡「そんなことねぇよ…」
三浦「最近まで、女に免疫なかったもんね?その反動ってやつ?」
八幡「し、しらね…」
三浦「ごまかすなっての」ポコ
八幡「いて……」
いろは「あれ~~こんなところで何してるんですか~?」
三浦「え、いろはじゃん」
八幡「いや、ちょっと話をな」
いろは「ホントですか~?なんかあやしいです~」
三浦「恋人同士の会話ってやつだし?」
いろは「むう…!そうですかっ」
八幡「もう上がったのか?」
いろは「はい、先輩たちも入らないんですか?」
いろは「それとも~~部屋のお風呂に一緒に入る約束でもしてたんですか~?」
三浦「ば…!そんなわけないっしょ!?」
いろは「え~~あやしいです~~!」
八幡「…」(いろはも意識して自重してるのかね)
いろは「……」チラ
八幡「…」(なんか照れくさいな…)
いろは「……」チラ
三浦「…つーか、なに目配せしてんの?」
八幡「え…?いや、してねぇし…!」
三浦「うそっ、絶対してたし…」
八幡「してないっての……」
三浦「してたっ」
八幡「してない」
三浦「してたっ」
いろは「ぷっ…なんだか面白いです…」
三浦「もうこれも浮気だし?許さないし?」
八幡「いや、無理やりすぎですって…!ホント勘弁して…!」
そして、帰りのバスにて
戸部「すやすや~~姫菜……う~ん」
姫菜「すーすー」
八幡「……すう」
三浦「ん…ヒキオ…すう」
いろは「……ちぇ、結局先輩の隣とられちゃったか…」
いろは「仲良さそうにもたれて寝てるし」
いろは「イタズラしちゃおっかな~~えへへ~~」
戸塚「寝かせてあげなよ」
いろは「はい、わかってますっ」
戸塚「ごめんね?僕がとなりで…」
いろは「そんな…こっちの言葉ですよ…わたしなんかが、戸塚先輩の…」
戸塚「そんなことないよ」
いろは「…」
戸塚「話は…うまくいったの?」
いろは「そうですね…うまくいったのかはわかんないですけど…」
いろは「少し吹っ切れた気がします」
戸塚「そうなんだ、よかったね」
いろは「はい……あの、戸塚先輩っていい人ですねっ」
戸塚「え?どういうこと?」
いろは「いえいえ、なんでもありませんよ~~~っ」
戸塚「???」
いろは「んが~~~ふご~~~」
戸塚「…ね、寝られない…ははは…」
八幡「俺まで目が覚めた…」
三浦「あーしも……」
八幡「いろはと旅行に行くなら、そろそろ言った方がいいよな…」
三浦「うん…鼻につけてイビキ防止するやつとかもあるし…」
三浦「この面子で遊びにいくこと多そうだしね…」
八幡「戸塚~生きてるか~?」
戸塚「だ、大丈夫だよ…はは…」
八幡「大丈夫じゃなさそうだな…」
いろは「んご~~~~」
三浦「くす、ホント変な面子だしっ」
八幡(確かに、この面子で付き合って行くとなると…波乱万丈かもな…)
八幡(まあ、それもおもしろいか)
おしまい
これにて終了です。ありがとうございました
読んでいただいてありがとうございます。
このシリーズはこれで完結にしようかと思います。
このSSまとめへのコメント
続きが読めるとは
有りがたい
まさか続編があるとは!!やった!
香川県民のワイ歓喜
レオマワールドいくんやで
続編来るとわな・・・・・
めっちゃ嬉しい、頑張ってくれ
最高、めっちゃ楽しみです
良いとこで終わらせてくれるなおい
これで、あーしさん好きになりましたわ
完結だと?
まだまだ行ける筈だ!
凄い面白かったです。自作も期待してます
http://ssmatomesokuho.com/thread/read?id=320363
逃走