P「それでは、面接を始めます」 (17)

~ 面接会場(765事務所) ~

P「えっと、これがあずささんの履歴書でこっちは美希のか」

P「美希のやつ、フリガナをひらがなで書いてる…後でお説教だな」

P「千早の趣味…『プロデューサーと音楽鑑賞』ってそりゃ趣味じゃなくて仕事だろ」

P「はぁ~…なんでこんなことになったんだ…」

────────────────────

【 数日前 】

高木「ちょっといいかねキミィ」

P「はい、なんでしょうか?」

高木「実は社内アンケート…といっても君や音無くんにではなくアイドルに対してなんだが」

P「え?いつのまにそんなことを…僕にも言っていただければお手伝いしたのですが」

高木「うむ、実は…言いづらいのだがアイドルたちがキミをどう思っているかのアンケートなんだ」

P「…確かにそれは僕が聞くものではないですね」

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高木「批判的な返答は一切なかったから安心したまえキミィ」

P「本当ですか!?もうクビを切られるんじゃないかとハラハラしましたよぉ!」

高木「…いや、このままだとクビも考慮しなくてはならない」

P「」

高木「とにかくアンケートを見てもらおう。これがそのアンケート結果だ。落ち着いて見たまえ」

Q. プロデューサーに直してもらいたいことがある
A. はい(100%) / いいえ(0%)

P「やっぱり僕が至らないばかりに…」

高木「…こっちにどこを直してほしいかの答えも用意した」

P「ぜ、絶対に直してみせるので見せてください!」

高木「うむ、直せるものなのかどうか…これがその調査結果だ」

・もっと私を見てほしい
・その気がないなら優しくしないでほしい
・あまり気安く触れないでほしい

P「…なんですか?これ」

高木「キミにはどうやらホストの才能でもあるようだね?」

P「その気ってどの気だよっ!そんな執拗に優しくした覚えもないよ!?」

P「あ…でもセクハラに悩んでるみたいな答えもありますね。今度から過度な接触は───」

高木「あぁ、それは触れられたらキミを意識しすぎて何もできなくなるそうだ」

P「僕にどうしろと言うんだァ!!」バンッ

P「ゼェーハァー…」

高木「お、落ち着きたまえキミィ」

P「すみません…次のアンケートお願いします…」

高木「うむ…次はこれなんだが」

Q. ぶっちゃけプロデューサーと結婚したい
A. はい(100%) / いいえ(0%)

P「ふんっ!!」ビリィ

高木「キ、キミィ!せっかくのアンケートが!」

P「もう十分ですよ…つまり、アイドルと熱愛の可能性があるから僕がこの事務所にいるのは危険だということですね?」

高木「キミにその気がなくとも雑誌は良いように取り上げるからね」

高木「更に彼女たちがキミとの熱愛疑惑を否定する気がサラサラなさそうなのが致命的でね…」

P「この歳でリストラ…人生お先真っ暗ですよ…」

高木「キミはまだ若い。いくらでもチャンスはあるだろう」

高木「しかし、キミがプロデューサーを続けたいのであれば手がないこともない」

P「ほ、本当ですか!?僕やめたくありませんっ!!」

高木「茨の道だがいいのかね?」

P「構いません。アイドル全員に嫌われてでもこの業界にしがみ付いてみせます」

高木「よく言ったねキミィ!では、早速アイドルに嫌われる計画を練ろうではないか」

P「えっ」

高木「なにかね?言ってみたはいいものの本当にアイドルに嫌われるのは怖いかね?」

P「…いえ、やってみせます!絶対に僕はプロデューサーを続ける!!」

【 現在 】

P「…で、高木社長の案の」

高木『アイドル全員に面接形式でその気がない事実を叩きつけてやりたまえキミィ』

P「という突拍子のない計画を遂に実行するまでに至ったのだ」

コンコン

P(っと…もう一人目が来たのか)

P「はい、どうぞ」

ガチャ

春香「失礼します!」

P「では、面接を始めるので椅子にお掛けください」

春香「はい!ありがとうございます!」

P「天海春香さん、最初に何か言いたいことなどありませんか?よろしければで大丈夫です」

春香「はい!絶対にプロデューサーと結婚します!!」

P「…そうですか。頑張ってくださいね(白目)」

P「では、いくつか質問をさせていただきますね」

P「えーっと…」

P(よく見ればなんだこの履歴書…”プロデューサーの好きなところ”、”プロデューサーと結婚後何をしたいか”)

P(履歴書の型を作ったの小鳥さんだよな?完全に遊んでるなあの人…)

春香「?」ワクワク

P「あぁ、すみません。少しぼーっとしてました」

春香「いえ、そういうプロデューサーさんも素敵でした」

P(帰っていいかな)

P「…では、最初の質問です」

P「プ、プロデューサーのどこを好きになりまし───春香「全部」

P「……」

春香「全部です」ニコニコ

P「…………ゴホンッ、質問は最後まで聞くようお願いします」

春香「はい、すみません。ですがそれだけプロデューサーさんへの愛を抑えきれないということをご考慮いただければ幸いです!」

P(ダメだこの子。早くなんとかしないと…)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月09日 (木) 01:53:25   ID: UJuXsxTx

面白くなりそうだね。続きよみたい~~

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