女神「退屈だのう・・・・・・」 (67)

女神「遊びに行こうか、昼寝でもするか、今日は聖堂にあんまり人も来ないしのう」_(:3」∠)_ ダルーン

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ザワザワ      キャイキャイ

女神官「――――はぁい、ここが大聖堂の本堂ですよー」

ヒローイ     デッケー      ワイワイ

女神官「広さは大陸随一ですね、最大収容人数はおよそ400人といったところでしょうか。神事の際には少々詰めて500人以上を入れることもあるのですよー」

女神「――むぉ? 何事かや?」Σ(:3」∠)_

女神官「そして、皆さんの目の前にあるこの大きな石像で表された方こそが、この大陸でもっとも広く信仰されている『陽と幸福の女神』様ですよー」



女神「――あいや、我こそが神であるぞ! 人の子らよ、仰見を許す! しかとその目に焼き付けるがよいぞ!」ドヤァ!



女神官「この石像は大陸一大きいもので、かつもっとも古い物とされています。年月を感じさせぬこの純白さは神の寄り代であるからと考えられています。――はぁい、では次は資料室の方へ行きたいと思います。こっちですよー」

女神「・・・・・・」ドヤァ

女神官「お祈りの時間は後で設けますからねー、はぐれない様に着いてきてくださいよー?」

ハーイ  ザワザワ   ガヤガヤ       ゾロゾロ

女神「・・・・・・泣いとらせんぞ」グスッ

女神「むぅ・・・・・・初等部の清い子らであれば見えるかもと思ったが、そう上手くはいかんか・・・・・・」

  「近頃は本当に寂しいのう・・・・・・だーれも我の声を聞きやせんし、見えておらんようだ」

  「教立学院の生徒だし、少し・・・・・・ほんの少ーしだけ期待したんだがの」




  「ま、いいか」




  「さーて、また退屈になってしまったのう・・・・・・」

  「昼寝でもしよう」ファーア・・・

夫「・・・・・・」オイノリー

妻「・・・・・・」オイノリー

赤子「~♪」キャッキャ

女神「ほーれこちょこちょー。愛いのういのう」ツンツン


夫「――さ、もう良いかい?」

妻「ええ、では一度宿に戻りましょうか」

女神「なんじゃい、もうお別れかの」プニプニ

赤子「アウー」

夫「なんだか随分と機嫌がいいみたいだね」

妻「ええ、そうなの。さっきまであんなにぐずっていたのに。この大聖堂に入ったらすっかりね」

夫「きっと女神様があやしてくださってるんだよ」

妻「ふふ、そうね、それはとっても幸せな事ね」

女神「おお、良い勘しとる。おヌシの父親は良い奴じゃの」ナデナデ

赤子「キャー♪」

妻「女神さま、どうかこの子に祝福を、健やかな成長を――」

女神「よかろう、久々に我はゴキゲンじゃ、苦しゅうないぞ」ドヤァ



チャリン チャリン

女神「むぉ!? 御布施の追加とは太っ腹じゃのう・・・・・・あいわかった! たまには我も本気を出すかのう」パァー!

赤子「・・・・・・エーン」

妻「あらあら、どうしたのかしら急に・・・・・・」ヨシヨシ

女神「な、なんでじゃー!? ちと怖かったかのう・・・・・・」フッ


夫「宿に戻ろう」

妻「そうね・・・・・・」

女神「・・・・・・」ショボン

ガヤガヤ      ザワザワ

店主「まいどありー」

  「はい、いらっしゃいませ」

女神「オヤジ、アップルパイ三つ! 出来立てをよこせ!」

店主「毎度どうも。今日は随分とご機嫌斜めだなお嬢ちゃん」

女神「ほっとけ! ちょっと赤子に泣かれただけだもんねー! 悔しくなんかないもんねー!」

店主「語るに落ちてるぜ――ほらよ。チップスはおまけだ、元気出しな」ガサッ

女神「元気でた! さすがだのう、商売上手め」

チャリンチャリン

店主「まいどあり」ヒィ フゥ ミィ・・・

女神「もぐもぐ・・・・・・ウマーい♪」

店主「・・・・・・お嬢ちゃん、いつもどうやってこの金を作ってんだ?」

女神「我はカネなんぞ作ったことはないぞ? 銀行屋とかいう奴らの仕事だろうそれは」

店主「いや、そういうわけじゃなくてだな。しかも違うし。なんつーか、お嬢ちゃんが買った日の売り上げ持って帰るとな、必ずカミさんがご機嫌で待ってるんだよ。なんか御利益でもあるんじゃねーかと思い始めたわけだ俺は」

女神「ほー」

店主「女神様のコスプレしてるみたいだし、教会の関係者なのか? この金は祝福でもされてんのか?」

女神「コスプレではない! 我こそが神である!」

店主「はいはい。で、どこからもって来るんだこの金」

女神「どこからもなにも、我がいつも居るところにの、これっくらいの箱があってー、そこから、こう、ひょいっと」ヒョイ

店主「・・・・・・いやいや、それひょっとしてオフセ――」

         ゴーン    ゴーン     ゴーーーン

女神「おおいかん、夕餉の鐘じゃ、我は帰らんといかん」

店長「いや、あの・・・・・・」

女神「じゃ、またのう」バイバイ

店長「・・・・・・」




店長「・・・・・・罰当たったりしねぇだろうな、おい」

女神官「我らが神に祈りを――――」

1「・・・・・・」オイノリー
2「・・・・・・」オイノリー
3「・・・・・・」オイノリー


17「・・・・・・」オイノリー

女神官「では、頂きましょうか」

「「「「イタダキマース」」」」

ワイワイ    ガヤガヤ
「おいしー」「熱っ・・・・・!」「あーもう」
  「パンを下さい」「ほらよ」「投げちゃだめー!」
「それで今日の掃除でねー」「この後一緒に」

   ザワザワ

女神「・・・・・・ふふふ」モグモグ



「神官様ー!」エーン

女神「?」モグモグ

女神官「はぁい、どうしの?」

15「私のパンがないのー!」グスッ

女神官「あらあら、今日は貴女なのね。泣かなくても良いわ、私の分を分けてあげるから」

15「うんー」

12「まーた、女神様のいたずらか」
11「まーた、女神様のいたずらだ」

女神「・・・・・・」モグモグ

15「いたずらー? 8がやったんじゃないの?」

8「おおーい! なんで俺だよ!」

7「自分の胸に聞けバカ」

8「なんだとぉ!?」

女神官「あのね15、女神様も一緒に夕餉を共にしてくださっているのよ、でも数が用意できないから、ときどきこうやって一つだけ食べちゃうのよー」

15「えー」

女神官「でも大丈夫、ちゃあんとお詫びに祝福を下さるわ。貴女に」

15「・・・・・・うん、わかった」





女神「・・・・・・まぁ、ちょっとだけだぞ」

                  ホー ホー


女神「子どもらはもう、寝たか? ・・・・・・今夜はなんでか静かだのう」



    シーン







  「・・・・・・退屈、だのう」

一旦、ここまで。
女神様と夕餉を共にしてきます。

ザー   ザー     ポッ ポッ ・・・


女神「――雨か・・・・・・嫌な感じだの・・・・・・」_(:3」∠)_









          バァンッ!!


女神「ほれきた」

衛兵「誰か! 誰か居らんか!? 誰か!」ドタドタ

女神「・・・・・・よいしょっと」ムクッ

衛兵「誰か!?」



女神官「何事です」ガチャン

衛兵「おお、神官殿! 司祭様は居られるか!」

女神官「司祭様は現在、王国へと行っておられます。お話はワタクシが――」



衛兵「――『呪われ人』が出た」

女神官「!? それはいつです?」

衛兵「分からん・・・・・・見つかったときにはすでに深刻な状況で――」



ダダダダダダ     ガチャガチャガチャ
   「道をあけてくれ!」     「ええい、邪魔だ! どけっ!」
「それ以上揺らすな!」「慎重に!」  ゾロゾロ

女神官「・・・・・・」

衛兵「取り急ぎ、教会に連れてくるしかなかったのだ・・・・・・すまん」

女神官「・・・・・・問題ありません。すぐに準備を」




女神「・・・・・・・・・・・・」ムスッ

女神官「女神像と聖堂内に灯りを! 扉と窓を閉めてください! 1(ウノ)! 1は居ますか!?」

1「――――はい、神官様」ガチャン

女神官「ワタクシの大鞄をここへ! それから2(ドス)と3(トレス)に子守を任せて! 奥の棟へ全員連れて行くようにと!」

1「承知しました」ダダダッ

衛兵「――神官殿! 灯りはこれでよろしいか!?」

女神官「十分です! すぐに術式を始めます。耐性の無い方は外へ! 心得のある方はどうか共に祈りを!」




女神「・・・・・・」ムスッ

女神官「女神様・・・・・・どうかワタクシに御力を、そして彼をお助けください――」

1「――神官様!」ガチャン! ゴトゴト

女神官「ありがとう! 貴方もすぐに奥へ!」

1「はい!」ダダダダ



女神官「では・・・・・・始めます」ググッ  パァー・・・



 :
 :
 :
 :



  ガチャン・・・

女神官「・・・・・・」コツ コツ コツ・・・



女神「・・・・・・おつかれさま」

女神官「・・・・・・ゥ、ウゥ・・・・・・グゥウ・・・・・・」

女神「どうであった?」

女神官「ぅああああああ、ああああああ、あああ・・・・・・彼は・・・・・・死にました! ワタクシが! 力不足である為に!」

女神「それは違う。これが彼の、ここが彼の終点だっただけのことだろう。貴女はよくやったよ――人として、ね」

女神官「そんな! ・・・・・・ゥ、ウゥ・・・・・・神よ、なぜ彼を――――」



女神「なぜ? 私はよく知らないよ」

.









女神「そもそも、神は人を救ったりしないしのう」









.

一旦、ここまで。
女神様と雨を眺めてきます。

女神「んっ・・・・・・んん~~~~んんんん! っふぅ」ノビー

  「今日はいい天気になったのう。洗濯するなら今のうちだ、のう?」クルッ

女神官「・・・・・・」バサッ

女神「・・・・・・」

女神官「・・・・・・」パンパン

女神「・・・・・・なんじゃい、聞こえとらんのか」フン


「――神官さま~!」


女神「?」

女神官「は~い」


「――司祭様がお戻りに~!」


女神「ほう、小僧め、戻ったか」スタスタ

司祭「――それでは、長旅御疲れ様でした」ペコリ

騎士「司祭様も御達者で。私はこれで失礼させて頂きます」

司祭「なんと。もしや、これから戻られるのですか?」

騎士「報告を挙げるまでが私の仕事ですので」

司祭「いやはやせっかちなお方だ。お茶でも飲んでいけばよろしい」

騎士「いや、そういうわけにも」

司祭「まぁまぁ」グイ

騎士「いや、あの・・・・・・――痛゛ダダダダ! 何だこの握力!」ズルズル

司祭「ほっほっほ」グイグイ





ガチャン

女神官「司祭様!」

司祭「おお、神官や、ただいま」   イダダダダ!

女神官「お帰りなさいませ」

司祭「留守をあずけて、苦労をかけた――呪われ人が出たそうだね」

女神官「! ――はい、ワタクシが解呪にあたりましたが・・・・・・」

司祭「うん。それも聞いたよ。残念ではあるが、あまり気に病んではいけないよ」

女神官「・・・・・・っ!」ギリッ

司祭「――と言っても、君には無理かな? 女神様の声は聞けたかね?」

女神官「『貴女はよくやった』と・・・・・・それだけ」

司祭「そうか・・・・・・では私もちょっと話をさせて頂こうかな」



騎士(――なんか気まずい・・・・・・)

司祭「騎士殿」

騎士「はい?」ウデシビレター

司祭「少々お待ちいただけますかな? 女神様に帰館の報告をさせて下さい」

騎士「もちろんです」

司祭「ありがとうございます。神官や、騎士殿を奥へ案内して差し上げなさい」

女神官「はい」

コツ・・・  コツ・・・


女神「お帰り」


コツ・・・

司祭「ただいま無事戻ることができました女神様、ご機嫌いかがでしょう」オイノリー

女神「やや良くない」

司祭「・・・・・・そうですか。また、呪われ人が出てしまいました」

女神「だとね」

司祭「引き続き、我ら人に御力をお貸しください」

女神「ふむ、好きにするがよい」

司祭「・・・・・・ありがとうございます」





 「――」

     「――」

  「――」



騎士「――司祭様は何をされておるのだ?」

女神官「はい?」

騎士「あのように、女神像に向かわず、話しているようだが」ツンツン ニア 

女神官「・・・・・・ああ、なるほど」ヒョイ

騎士「先ほど、神の声を聞くとか聞いたとか話していたが、まさか――」

女神官「ええそうです。司祭様は女神様とお話になられているのですよー」

騎士「・・・・・・それは真か?」

女神官「まぁ、信じられないのも無理はありませんが・・・・・・司祭様が言うには、気配とだいたいの居る場所、おぼろげなささやきが聞こえるんだそうです。一応、ワタクシも」

騎士「なんと貴女も?」

女神官「とはいえ、司祭様に比べたら・・・・・・ワタクシには姿も気配も分かりませんし、御声も本当にそばだてるようなもので・・・・・・なによりワタクシの場合は、術式の後で高揚していたり調子のいいときだったり、お告げのようにふと聞こえたりするぐらいなんです」

騎士「・・・・・・」

女神官「・・・・・・ま、あまり御気になさらず、そういう人がいるんだと思ってもらっていいですよー?」

騎士「・・・・・・・・・・・・あ、ああ、わかった」チラ



 「――」

     「――」

  「――」



騎士(では――)

.



騎士(では、先ほどから司祭様の側に居る、あの少女が――――)






      ――――――女神?




.

一旦、ここまで。

擬音だらけで分かりにくくないかな?
ここまででなにか分からない部分あれば聞いてくださいね。
答えられる範囲で答えたいと思います。

あと戦乙女とは関係ない人ですよ私

騎士「――では私はこれで失礼します」

司祭「むりやりお茶に誘って、すまなかったね」

騎士「いえ、ちょうど一休みしようかと思っていたので」ニッゴリ

司祭「ほっほっほ、君作り笑顔ヘタクソだね」

騎士「・・・・・・」

司祭「またお話できるといいですな――貴方の健やかならんことを――」オイノリー

騎士「・・・・・・誤魔化されませんよ」

司祭「ほっほっほ」







騎士「・・・・・・おっと」

  (少し聖堂をのぞかせて貰おう)


ガチャン・・・

騎士「・・・・・・」チラッ

  (誰も居ない、か・・・・・・)







パカ ポコ パカ・・・

騎士(アレは本当に女神だったのだろうか・・・・・・結局、変に恐ろしくて聞けなかったが)


ヒヒーン! ブルルッル・・・


騎士「おっとっと・・・・・・! どうしたディアナ?」ドウドウ

女神「――すまぬ、驚かしてしまったかのう?」

騎士「うぉっ!? 何者――め、女神!? ・・・・・・様?」



女神「――あいや、我こそが神であるぞ! 人の子よ、仰見を許す! しかとその目に焼き付けるがよいぞ!」ドヤァ!



騎士「・・・・・・」

女神「・・・・・・」ドヤァ!

騎士「・・・・・・」


        ヒヒーン!

女神「おう、すまんかった、すぐに降りる」イソイソ

騎士(なんだコイツ・・・・・・)

騎士「君・・・・・・いや、貴女様が『陽と幸福の女神』・・・・・・なのですか?

女神「いかにも」

騎士(いっそ嘘クセェ・・・・・・)

女神「――嘘ではないぞ?」

騎士「!?」

女神「さっきからちょっと失礼ではないか? 神をコイツ呼ばわりとか、のう?」

騎士(心が読まれてる!?)

女神「うむ。人の心程度読み取れずして何が神か!」

騎士「・・・・・・」

女神「おお? これはスゴイ、『何も考えない』でおるのか」

騎士「・・・・・・」

女神「しかし、『何も考えない』という事をすでに『考えている』時点で『何も考えない』とは言えんと思うがのう」

騎士「・・・はっ! 確かに!?」

女神「ふふふ、面白い奴だのう」

騎士「・・・・・・俺――いや、私に何のご用事でしょうか、女神様」

女神「ん、そうじゃな――まずはその変に畏まった態度をやめい、我の信徒でもあるまいし。普段通りで良い」

騎士「・・・・・・」

女神「迷っておるな? まぁ良い、好きにせい。さて本題だが――別に用事は無い」

騎士「・・・・・・・・・・・・は?」

女神「いやの? 久方ぶりに我の姿をまともに見られる人間がおったのでな、ちょいと声をかけに追って来たというだけのことよ」

騎士「・・・・・・いや、意味がよく・・・・・・教国から出てもいいの、ですか?」

女神「はん? 訳が分からんぞ。何故、我がこの国を出てはならんのだ。そのような決まりは無い」

騎士「神に対してそのような物あるはず無いでしょうが・・・・・・とはいえここは貴女への信仰でもって成り立っている国でしょう」

女神「そうだのう」

騎士「国を出ることで何か不都合が起きたり・・・・・・とか?」

女神「あー・・・・・・我はよく知らん。ま、何かあったらクリスの奴がなんとかするだろうて」

騎士「クリス・・・・・・?」

女神「知らんのか? なんでもこの国で一番偉いらしいんだがの?」

騎士「『教皇』聖下の事かよ!? 本名なんて初めて聞いたわ!」

女神「なんじゃい、あやつも案外無名なんだのう」

騎士「いやいやいやいや・・・・・・」ブンブン

女神「――とにかく、声をかけに来たのだ。我と偶にで良い、会って話をせい」

騎士「いや、俺、私は・・・・・・もういいや、俺は王国の騎士ですよ? そうそうこの国に来れるもんじゃありませんって」

女神「なに、そうなのか!?」

騎士「今回もたまたまコチラの司祭様の帰国に王国側の人間として随伴しただけですから」

女神「むむぅ・・・・・・久々に神として人間と語り合えると思ったんだがのう・・・・・・残念だ」ショボン

騎士「・・・・・・申し訳ない」

女神「・・・・・・・・・・・・うまく隠しておるが、その『面倒くさい』という感情、見えておるからな?」

騎士「げっ」

女神「ふん・・・・・・しかし、ふぅむ・・・・・・ふふふふ」ジー

騎士「な、なんでしょう・・・・・・?」ダラダラ

女神「どうやらそういうわけでもないようだの」

騎士「?」

女神「ふふふ――――――ん、来おったか」クルッ

騎士「え?」

........................................................................
........................................................................
........................................................................
........................................................................

  黒い影『――――』ズズズズズズズズ

........................................................................
........................................................................
........................................................................
........................................................................

騎士「なんですか、アレは・・・・・・凄く、嫌な感じがします」ゴクリ

女神「ふふ、間近で見てもその程度か、なかなか肝が据わっておるようだな――あれはな?」


  「呪い――それもとびきりに『穢れた呪い』だ」


騎士「『穢れた呪い』・・・・・・?」

女神「おおかた、我を追ってきたんだろうて。国中が清められておって息苦しいはずだしの」

騎士「・・・・・・まさか、最近増えている『呪われ人』というのは・・・・・・!」

女神「おう、そのまさかよ!」

騎士「だったら、コイツは! すぐにでも・・・・・・! き、教会に連絡を――」





女神「――――阿呆、我を誰と心得ておる?」




.

女神「ほれ」ユビパッチン


穢れ『!! ・・・・・・! ・・・・・・...... 」サラサラ・・・・・・


騎士「消えてしまった・・・・・・!」

女神「ま、今日はサービスしといてやるかのう。たまには人間に神らしいところを見せんとな。久々の見える人間だしのう」

騎士「・・・・・・」ジー

女神「お! どうだどうだ? 我すごい?」ドヤァ






騎士「・・・・・・・・・・・・本当に神様なんですねー」ヘー

女神「なんか、反応がイマイチだのう」ガッカリ

一旦、ここまで。
こんな時間に何やってんだろう・・・・・・
女神様と一眠りしてきます。


乙ありがとう。
伝わっているようで安心しました。
ところでそうだね、酉があったよね、間違えないね。

乙ありがとう。

わーだっせー気づいてなかった。
「・・・」を変換するとリーダ(…)にできるんだけど、変換違ってたようです。
ちょっと次使ってみて、直すか貫き通すか決めようと思います。

――数日後


騎士「は? 教国に? ……すぐ?」

騎士団長「すぐ」

騎士「なぜ?」

団長「いやだから、近頃の『呪われ人』対策を教国と連携してとる――って今言ったろう」

騎士「なぜ私なんですか……まだ帰って1週間と経ってませんが」

団長「例の司祭様たっての希望だ。お前がいいんだと」

騎士「???」

団長「なんでもお前、一緒にお茶を飲むほどに親しくなったそうじゃないか。悪い事ではないのだし、報告に一言添えて欲しいなぁ」

騎士「いや、あれは無理矢理……――あの、それ誰かに代わってもらう訳には――」

団長「――いかんよなぁ。第一、お前に断る理由も権力も無いし」

騎士「ですよね……わかりました、すぐに準備を」

団長「大変な任務になるが、がんばってくれ――――だいたい、何が不満なんだ? 交換派遣隊の事実的な隊長だぞ?」

騎士「……だから嫌なんですよ。荷が重過ぎます」

団長「出世したと思えばいいだろう。王国の誇る正統騎士団の優秀な騎士が3名! 実地帰りの兵士で構成された一個中隊! それを率いる総隊長!」

騎士「……」

団長「――お前!」ビシッ ニア





騎士(分かっていってるだろこのオッサン……)



団長「ニヤニヤ」












騎士「――――なんか思い出してムカついてきた」パカ ポコ パカ ポコ



銀騎士「――なにがだ?」

騎士「あ、いえ、なんでもないっす」

銀騎士「そうか? ところで隊長が部下にそんな態度でどうする? もっと威厳を出すといい」

騎士「成り上がりの『銅』騎士に無茶言わんでくださいよ、先輩」

銀騎士「貴公は成るべくして騎士になったのだ。もっと胸を張ってよい」

銅騎士「そうだそうだー、いきなり現れてそのまま俺を追い抜いていったくせにー、手柄をよこせー、出世の方法を教えろー」

銀騎士「貴公はもう少し品を身に付けよ」

銅騎士「え~、これでも子爵の息子だもんねー、高品質保障されてるもんねー」ベー

銀騎士「ハァ……なんと言う事だ、おいたわしや子爵夫人様……」

銅騎士「おい、おふくろの話はヤメロ」




「――――諸君」

騎士「!?」


白騎士「戦時でないとはいえ任務中だ、少し自重せよ」


騎士「ハ、ハイ!」

銀騎士「ハッ!」

銅騎士「ハーイ」

白騎士「……まぁ気持ちは分からんでもない、どうだ騎士よ、今回の任務について今一度話してくれないか?」

騎士「ハイ! 了解しました!」

白騎士「うむ。よろしく頼むぞ『総隊長殿』」クククッ



銅騎士「やっぱアイツ頭に向いてないわ」

銀騎士「……同感だ」

騎士「――『呪われ人』と呼ばれる者の存在は大昔から知られてきました。それが『女神教の栄える地域』で多く見られると言う事も」

  「王国も女神信仰が認められていることから数年に1度という頻度で発見され、その度に女神の力を使い打ち祓ってきました。」

  「しかし、近年は『呪われ人』の数が増加傾向にあり、ついに国王陛下の御耳にも入る事となりました。そこで打ち出された対策が、」

  「教国との『人材交換派遣』です。王国は対呪われ人の術を得て、教国は衛兵の錬度上昇・補充・充填を得るという目的を持ったものです」

  「そして我々『第一派遣隊』は、今現在教国を目指して行軍中というわけですね」

白騎士「ふむ、ご苦労。私もそのように認識している」

騎士「それで、あちらについてからの事なんですが……」

白騎士「采配は任せる」

騎士「えっ」

白騎士「何を驚く総隊長殿? 我々三騎士および兵士は須らく貴公の手足だ――好きにすればよい」

騎士「……」

  (だから荷が重いっての! なんで部下として『色持ち』の騎士があてられてんだ! 代わってくれよ!)



白騎士「して、何か考えはあるのか?」

騎士「あ、はい。えーですね、中隊を3つに分け、修練・警備・指導をローテーションさせようかと……思っているのですが」

白騎士「ふむ……良いのではないか? なぁ?」

銀騎士「異議無し」

銅騎士「同じく」

白騎士「では決定だ、隊長」

騎士「ははは、はは、は」

  (すげぇ! 何もしてないのに話がまとまっていく!)

ごめんなさい今日はここまで。
次回こそは女神とイチャイチャするー!

おつありがとう!

<教国>



騎士「――道中の文のやり取りで話はついている筈ですので、さっそく各々の担当場所に向かってください」

白騎士「了解した。私は『修練』だったな」

騎士「はい。銀騎士様は『指導』へ、銅騎士さんは『警備』へ、それぞれ3隊ずつ連れていってください」

銅・銀「了解」

白騎士「貴公はどうする?」

騎士「白騎士様に同行します。そちらに今回の責任者の方が来られるそうですので」

白騎士「ふむ。了解」

女神「了解」

騎士「では行きましょう――1班から3班は続いてください!」  オー


ザッ ザッ ザッ

      ザッ ザッ ザッ


白騎士「場所は教会であったな、道はこちらでいいのか?」

騎士「……あー、そのはずです。この前来た時はこの道を通りましたので」

白騎士「案内ぐらい寄こして欲しいものだな」

騎士「衛兵と違って教会は今どうやら人に余裕がないみたいです」

白騎士「……『呪われ人』か……」

騎士「はい、この数日でまた被害がでたそうです。死者は出なかったそうですが……」

白騎士「ふむ、その者の行いが良かったのだろう。女神様に感謝しなければ――」

女神「我は何もしておらん、褒めるな」テレテレ

騎士「あの、白騎士様はひょっとして女神教の信徒なのですか?」

白騎士「ああ、そうだ。だから今回の派遣に志願したのだが……貴公、知らなかったのか?」

騎士「申し訳ないですが、なにぶん、出が農民なもので……貴族の方について明るくなく……」

白騎士「ああ、よい。――恥ずかしいが、自分の称号にまつわる話は有名だと思っていた、のだが、な」ガッカリ

騎士(あ、地雷踏んだ)



女神「おい、ここ右に行ったほうがいくらか早いぞ」

騎士「はい右ですね」

.




騎士「ん?」

白騎士「え?」



女神「ん、どした?」



騎士(女神がいるぅ!?)

白騎士「どうした貴公?」キョロキョロ

.

騎士「」

女神「なんかあるのか?」キョロキョロ

白騎士「なぁ?」

騎士「い、いいいいや、何でもないですすいません気のせいでした進みましょう」ダラダラ

白騎士「そうか?」ザッザッザッ

騎士「そうですそうです」ザッザッザッ

女神「なんじゃい」スタスタ



騎士(そこで何やってるんですか女神さまー!)

女神「お? んー……あ、なるほど、おヌシ気づいておらんかったのか、注意散漫だのう」

騎士(心を読まないで! てゆーか今話しかけないで! 独り言を言う変な人になっちゃう!)

女神「そっちには気づいたのか。この前は周りに人がいなくて良かったのう」

騎士(そーですね! 後でお話してあげますから、今は他所へ行ってくださいお願いします)

女神「何やってるかだった? 今日おヌシがこの国に着くと聞いたのでな、ちょいと顔を見に来たのだ、喜べ」ニコニコ

騎士(そーですか! お願い今だけはどっかいって!)

女神「ハー、わかったわかった。混乱しとるようだし、また後にしてやろう。――――待っとるぞ」フッ

騎士(!)






騎士(消えた……)ザッザッザッ

白騎士(なんだ、随分と表情豊かな男なのだな)ザッザッザッ






騎士「――着きました、ここがこの国最大の聖堂です」

白騎士「ふむ、立派であるな」ウム


「――お待ちしておりましたよ」


騎士「あ、司祭様?」クルッ
白騎士「ほう」


女神おんざ司祭「ほっほっほ、ご機嫌いかがですかな騎士殿」


騎士「何してんだ!」

白騎士「ひゃ!?」

司祭「……はて?」

女神「……」ニヤニヤ

騎士「ッべ!?」バッ

白騎士「ど、どうした貴公……」

騎士「いや、えっと――」


女神「――」ボソボソ

司祭「……」

女神「じゃあの」フッ


司祭「ま、とにかく中へどうぞ?」

騎士「……はい」

白騎士「はい」ジー

騎士「」ミナイデー







<執務室>

司祭「兵士の皆さんは一度裏手にある施設に行ってもらいました。そこが期間中の宿になりますので」

白騎士「ありがとうございます」

司祭「――さて、今回は御足労いただいてしまい申し訳ない。王国のほうへ出向いて教練したい所でしたが……」

白騎士「我々から申し出てお願いする立場ですから、これくらい当たり前です。それに今教国で起きている大量の『呪われ人』の件もありますから」

司祭「本当に申し訳ない、現在調査を進めているのですが、これといった進展も無く……何より人手が足りない」

白騎士「その為の我々です。一丸となって参りましょう」

司祭「はい」

白騎士「――それで、具体的な話の前にちょっとお聞きしたいことがあるのですが」

司祭「なんでしょう?」

白騎士「騎士はなぜあんな事を言ったのでしょう……」

司祭「……ふぅむ、どうやら彼は人には見えないものが見える、ようですな」

白騎士「…………と、いうと?」

司祭「この国で神官になる資格をお持ちかもしれない、という事です」

白騎士「それはつまり……!」

司祭「詳しい事は私にも分かりません。ですが女神様が言うには――『見えてる』だそうで」

白騎士「……騎士はどこへ?」

司祭「先ほど急に、まるであらかじめわかっていたかのように、使いが来ましてな――




   ――『宮殿』へ行きました」

一旦、ここまで。
まったく女神様とイチャイチャできなかた……
あとリーダ使って行こうと思うます。ご指摘ありがとう。
次こそいちゃいちゃするために女神様の夢見てきます。
乙ありがとう。

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