男「安価で後輩に悪戯でもしようか」 (99)
後輩「おはようございます、先輩」
男「おっは~」
後輩「また随分、古いネタ使ってきますね……」
男「毎度同じ挨拶ってのもつまらんと思ってな」
後輩「そういうものですか」
男「そういうもんだ」
後輩「……えっと、一緒に登校しても?」
男「>>3」
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お前って女に見えるな
男「お前って女に見えるな」
後輩「…………へ?」
後輩「い、いきなり何言うんですかもう! というか、今まで私、女に見えませんでした?」
男「まあバストの方が少々……」
後輩「やめてください、先輩。朝から変なこと言わないでください……」
男「(おっと……、少し後輩の機嫌が悪くなったな)」
男「(まあ、拗ねながら結局一緒についてくるところが可愛らしいんだが)」
後輩「……」ツーン
男「(仕方ない、>>6でもするか)」
誉め殺し
うびょおおおおおおおおおおああああああああああああああわおpふぁ
男「まあまあ後輩。さっきのはちょっとからかっただけなんだ」
後輩「いつものことですから気にしてません」
男「でもまあ、俺は別に構わないと思うぞ」
後輩「何の話ですか?」
男「小ぶりな胸が、そのか細い身体に良い具合にマッチングしていて、俺としてはかなり評価が高い」
後輩「その話ですか! 結局戻ってるじゃないですか、反省する気あるんですか!」
男「いや、これは俺の率直な感想だ。可愛らしくて今にも抱きしめたいくらいだよ!」
後輩「なんですか、なんなんですか! 朝っぱらからセクハラ発言やめてください!」
男「(褒め殺しどころか、どんどん相手の機嫌を損ねている気がする……)」
男「>>9」
俺の尻を掘ってくれキリッ
寝てた
男「俺の尻を掘ってくれ」キリッ
後輩「…………」
男「……あれ? 無視?」
男「(……存外、後輩に対する俺への好感度は低かったのだろうか)」
男「おーい、後輩?」
後輩「……先輩、悪ふざけも過ぎますよ」
後輩「正直、そういうのあまり好きじゃないです」
男「わ、悪い……」
男「(……俺はもっとこう、)」
男「(きゃっきゃうふふできるような悪戯をしようと思っていたんだが)」
男「(気が付いたら、シベリアまっただ中にいるかのような、凍えた空気になってしまっている!)」
男「悪いって、もう悪ふざけしない」
後輩「…………」ピタ
後輩「ほんとですか?」
男「ほんとほんと、神に誓って」
後輩「途端に信じられなくなったんですが」
男「悪い、今日のおれはどうかしていたんだ」
男「だから許してくれ、お前に嫌われたら俺は死ぬ」
後輩「し、死ぬって、大袈裟な……」
男「だからこのとおり!」
後輩「わ、分かったから、分かりましたから! 往来で頭下げないでください!」
男「許してくれるのか!?」
後輩「……仕方ないから、許してあげますよ、もう」
男「今日昼飯一緒に食べないか?」
後輩「別に構いませんが」
男「おお、よかった。じゃあどこで食べる? 屋上? 中庭? 学食?」
後輩「えと……、今日は購買でご飯買うつもりなので、中庭……でしょうか」
男「オッケー、じゃあ昼に中庭な」
後輩「はい」
男「(だいぶ機嫌が直ってきたな。さっきまで地面に潜り込むかのような好感度の下がり方だったし)」
男「(ここはひとつ、気の利いた言葉でもかけるか!)」
男「なあ後輩よ」
後輩「はい、なんですか先輩」
男「>>14」
たまには増えていく体重のことを気にして昼を買えよ
日をまたいだんで、酉つけます。
男「たまには増えていく体重のことを気にして昼を買えよ」
後輩「増え……っ!?」
男「さっき言っただろう。か細い身体にマッチングしてどうのって」
男「そのスタイルが崩れるのを俺は見たくないんだ」
男「だからまあ、余計なお世話かもしれんが、太らないようバランスを考えてだな」
後輩「ほっっんとうに、余計なお世話です!!!」
男「うおっ!? いきなり大きな声出すなよ、ビビるだろ?」
後輩「大きな声を先輩が出させているんじゃないですか!」
後輩「さっきから、妙に私のことからかって」
後輩「悪かった、というのは言葉だけなんですね……」
男「(……こ、これは、嫌われたというより、呆れられたという表現の方が正しいかもしれん)」
男「い、いや、俺は後輩を思ってだな……」
後輩「……まあいいです。先輩がそういうデリカシーに欠けた人だっていうのは」
後輩「前から分かっていましたから」
男「そ、そうか……」
後輩「…………」
男「(……機嫌悪い後輩も可愛いなぁ)」
後輩「私のクラス、体育終わってから、お昼ですから」
後輩「なんでしたら、先に食べてもらっても結構ですよ」
男「(なんだかんだ言って、一緒に食べていいことになってるし)」
男「(……朝っぱらだが、なんか後輩見たらムラムラしてきた)」
男「(流石に犯罪はまずいからな)」
男「(ある程度好感度があがったら、それもありかもしれんが、今はまずい)」
男「(とりあえず軽いスキンシップで、>>20をしよう!)」
ほっぺつつく
男「(後輩の柔らかそうなほっぺが触りたい)」
男「後輩」
後輩「……なんですか」
男「てい」プニッ
後輩「んっ、な、何を」
男「餅みたいな頬だな」ツンツン
後輩「ち、ちょっと、いきなり何するんですか」
男「軽いスキンシップじゃないか」ツンツン
男「別に構わんだろう?」ツンツン
後輩「……嫌ってわけじゃないですけど、歩きにくいです」
男「やばいこれ病みつきになる」ツンツンツンツンツンツン
後輩「ひょっ、激しっ、い、痛ひゃいですって!」
男「(……っと! これ以上やりすぎると、怒られそうだからやめよう)」
後輩「もう、触るなら触るって言ってくださいよね……」
男「え? 触るって事前に言えば触ってもいいの?」
後輩「その時の状況によりけりです」
男「触らせて!」
後輩「嫌です」
男「だと思ったよ」
男「しかしこの程度で退く俺じゃない」ツン
後輩「……あの」
男「なんだ?」ツンツン
後輩「いえ、なんでもないです」
男「(なんだ今の、気になるぞ)」ツンツンツン
男「(しかし触っても全然嫌って言わないな)」
男「(こ、これはっ! もしかしたら更にハードなスキンシップも期待できるんじゃないか!?)」
男「(よ、よし、>>23をするか……)」
頭なでなで
男「……」ツンツン
後輩「あ、あの、いつまでやるんでしょうか……」
男「(よし、さりげなく手を上にもっていって……)」
男「(頭をなでる!)」ナデナデ
後輩「ぁ……。え、えと?」
男「髪、サラサラだな。手入れ大変だろ?」ナデナデ
後輩「え、ええ。朝のセットだけでも大変で……」
後輩「って、なんで私たち自然に会話しているんですか?」
男「お前も特に抵抗する気ないみたいだし」ナデナデナデ
後輩「べ、別に振りほどくほどのものでもないと思ったので……」
男「(されるがままの後輩かわいい!)」ナデナデ
男「このままずっと撫でていたいんだが、駄目だろうか」ナデナデ
後輩「いっ、いきなり何言うんですか!」
男「駄目か?」ナデナデナデ
後輩「うぅ……、恥ずかしいので、もう許してもらえませんか」
男「嫌です」ナデナデ
後輩「髪、ボサボサになっちゃいます」
男「でも触りたいんだもん」ナデナデ
後輩「もう……」
男「(後輩の頭撫でてたら気が付いたら学校についてた)」
後輩「あの、流石に人目があるので」
男「その程度で恥ずかしがる俺じゃない」ナデナデ
後輩「わっ、私が、恥ずかしいんですって!」
男「よいではないかよいではないか」ナデナデナデ
後輩「せっ、先輩! 怒りますよ」
男「(とか言いつつ、頬を上気させてる後輩可愛いよはあはあ)」ナデナデ
男「(だがしつこいと、本気で怒りかねぬので自重しよう)」
男「よし、後輩分を補充したから今日も頑張れるぞ!」
後輩「な、なんですか……、それ」
男「明日もよろしくな」
後輩「えっ!? これいつの間にか恒例になっちゃってるんですか!?」
後輩「毎日こんなことされてたら私の気が持ちませんって!」
男「えー」
後輩「えー、じゃないです!」
男「わかったよ。髪は確かにボサボサになるしな」
後輩「わかってくれたなら、いいんですけど……」
男「じゃあ妥協してほっぺた」
後輩「……まあ、ほっぺたくらいなら」
男「まじか」
後輩「なんか、今日の先輩様子がおかしいですよ?」
男「そーかー?」
後輩「そうです。朝はセクハラ発言してくると思ったら、いきなり人の身体で遊んで」
男「(なんかエロいな、身体で遊ぶって)」
男「まあそんな日があってもいいかなと」
後輩「……ていうか、本当に遊んでます? 私で」
男「>>28」
ごめん、本当はもっと後輩と仲良くなりたかっただけなんだよ
男「ごめん、本当はもっと後輩と仲良くなりたかっただけなんだよ」
後輩「……え。あ、そ、そうなんですか?」
男「もっと仲良くなるためにはどうしようか、考えていたんだ」
男「いろんな方法で後輩と接触していたから、多分、様子がおかしいと思ったのはそのせいだと思う」
後輩「……なんだか」
後輩「やっぱり、先輩は先輩ですね」
男「(はにかむ後輩かわいいよ!)」
男「だからもっと仲良くなるためにはどうすればいいと思う?」
後輩「……そ、それ私に聞きますか?」
男「本人に聞いた方が早いと思って。それとも後輩は嫌なのか?」
後輩「嫌、なわけないじゃないですか……」
後輩「……そうですね」
後輩「では、とりあえずこれからお昼は一緒にしますか?」
男「おう、大歓迎だぜ」
男「なんなら後輩ちゃんの手作り愛妻弁当が食べたい」
後輩「私はいつから先輩の妻になったんですか」
男「将来そうなるんじゃ?」
後輩「っ、ま、真顔で返さないでくださいよ!」
後輩「ほ、本当にもう先輩ってば、先輩なんですから!」
男「(訳が分からんが、戸惑っていることだけは分かった)」
男「(やばい、可愛すぎるぞこの後輩)」
男「(しかし悲しきことかな、俺たちは先輩、後輩の仲だ)」
男「(つまり……)」
男「クラスが違うから、もうお別れなんだよ後輩!!!」
後輩「ひゃっ! い、いきなり大声出さないでください!」
男「年齢と言う壁が俺たちを阻むのか……!」
後輩「よく、分からないですけど……、別にあれでしたら休み時間に来ていただいても」
男「マジで!?」
後輩「え、ええ。私が、その、先輩の教室に入るのはちょっと躊躇いがあるので」
男「ああ、分かる。上級生の教室って入りずらいよな」
男「ならば、授業の合間の休み時間のたびに、これから後輩の教室に出向かうとしよう!」
後輩「ちょっ、それは流石に……」
男「嫌なのか?」
後輩「嫌じゃないですけど、その、そういう意味じゃ」
男「(後輩って気が強そうに見えて、押しに弱いんだよな)」
後輩「あの、そろそろHR始まるので」
男「ああ、そうだな。もうそんな時間か」
後輩「……な、なんだかいつも以上に濃い朝だったので、まだ朝なんだって気持ちではありますが」
男「とりあえず、昼は中庭で?」
後輩「はい」
男「オーケー」
男「(くっ、いっときたりとも後輩とは離れたくないが止むを得ん!)」
男「(……とりあえず最後に>
ミスった
男「(……とりあえず最後に>>34でもしていこう)」
お腹をプニプニつつく
男「てい」プニ
後輩「うひゃぁっ!?」
男「ほほう……」プニプニツンツン
後輩「ちょっ、せんぱっ、やめ、くすぐったいですって!」
男「細く見えるが、意外と肉付きがいいな……」ツン
後輩「は、恥ずかしいですから! やめくてださい!」バッ
男「おっと……」
男「(流石に手を弾かれてしまった……)」
男「(過度なスキンシップはまだ早いかな……?)」
後輩「な、なんなんですか! あんまり調子に乗らないでください!」
男「(しかし俺には分かるぞ! 紅色に染まった頬が真実を物語っている!)」
男「(にしても柔らかくて気持ちよかったなぁ……、もっと触りたい)」
男「(ああ、この後輩がデレデレになる姿を見たい……)」
男「(……だが焦る気持ちで距離を縮めようとすれば、逆に距離が広がってしまうだろう)」
後輩「はぁ、はぁ……、もう。何するんですか……」
男「(……ふむ。過度な悪戯も一興だが、こうやって微笑ましい悪戯で後輩をからかうのも楽しいかもしれぬ)」
男「(それよりもう一回触りたい)」
後輩「先輩? 次やったら、分かりますよね」
男「貴様、テレパシーを!?」
後輩「やる気だったんですか! やっぱりやる気だったんですね!?」
男「後輩のお腹があんまりにも触り心地が良くて」
後輩「……さっきから思ってたんですけど」
男「うむ」
後輩「段々、触る箇所が、その……」
男「えっちぃくなっていると」
後輩「自覚してるなら、やめてください……」
男「(まあ初めは頬、髪、お腹、だもんな)」
男「(流石に胸などは禁止エリアだから、触ったら殴られかねん)」
男「(……むっちゃ触りたいけど)」
後輩「……そ、それじゃあ先輩、また後で」
男「どうして胸をガードしながら、後ろ向きに去っていくのだ?」
後輩「今の先輩は何を仕出かすか分からないからですよ!」
~休み時間~
キリーツ レイ
男「!」ダッ
男「(授業の合間の休み時間は十分!)」
男「(後輩の教室まで走って一分弱!)」
男「(往復二分! 後輩と話せる時間はおよそ八分だ!)」
男「(この時間を無駄にはできん!)」
クラスメイト「なにあれ……」
クラスメイト2「……さあ?」
男「(さて、スーパーダッシュで三十秒で後輩の教室まで辿り着いたぞ)」
男「(しかし、後輩以外、このクラスの連中とは殆ど面識がないから……)」
男「若干はいりづらい」
男「(しかしこの程度で折れる俺ではない)」
男「(よし、扉を開けるときの第一声は決めたぞ)」
男「>>40!!」ガラッ
たのもう!
男「たのもう!」ピシャ!
クラスメイト「!?」
男「某、この教室に用事があって参った所存でござる」
男「そこの者、後輩はどこへおる?」
そこの者「え? えーと……、窓際のあそこ、ですけど……?」
男「協力感謝する」
後輩「……」
男「よう、後輩。遊びに来てやったぜ」
後輩「嫌な予感はしていました。していましたが、ここまで派手に登場するとは思ってもいませんでした」
男「なんだ? 妙に静まったクラスだな」
男「休み時間なんだからもっと騒々しくてもいいものの」
後輩「先輩が静まらせたんですよ……」
男「なるほど。妙に視線を感じると思ったらそのせいか」
後輩「先輩は私に嫌がらせしに来たんですか?」
男「まさか。ただちょっと入りづらかったから、誤魔化したんだ」
後輩「先輩って、気が弱いのか強いのか分からないです」
男「俺は繊細な男だぜ」
後輩「繊細な男の人が、あまり知り合いのいない教室に」
後輩「たのもう! なんて言って入ったりしないと思います」
男「あ、いまのたのもう! が可愛かった。わんもあ」
後輩「…………」
男「あ、席借りるねー」
クラスメイト「は、はあ……」
後輩「強引ですね」
男「男は多少強引じゃないと女を捕まえられないものなんだ」
後輩「意味が分かりません」
後輩「というか何しに来たんですか」
男「何しにってお前! お前が遊びに来てって言ったんだろ」
後輩「いえまさか本当に来るとは」
後輩「もうあと五分ほどで授業始まりますよ。教室に戻ったらどうですか?」
男「(遊びに来てそうそうこれとは)」
男「(もっとこう、喜んでくれたりしないのか!)」
男「(かくなる上は、後輩に>>45するしかない!)」
放課後遊びに行こうぜと誘う
男「なあ後輩。放課後、何か予定あるか?」
後輩「いえ、今日は帰るだけですが」
男「ほう」
後輩「それがどうかしました?」
男「ん? あー、そうだな」
男「俺はいっときでも長く後輩の傍に居るために、この少ない休み時間でさえお前に会いに来たわけだ」
後輩「はあ……。よ、喜ぶところなんでしょうか、ここは」
男「つまりだ。学校終わったらどこか遊びに行こうぜ」
後輩「なんです今のとんでもなくどうでもいい前置きは」
男「だって、断られたらって思うと気が気じゃなかったんだもん」
後輩「先輩はそういうキャラじゃないでしょ……」
男「たまに素になって、タメ口になるそんなキミが最高だ」
後輩「ほんと、先輩は……」クスクス
~お昼休み~
男「(さて、中庭に来たわけだが)」
男「(確か体育があって、遅れるとか言っていたな)」
男「(先に食ってろと言ったが、そういう訳にもいかん)」
男「後輩がいないと暇だなー」
男「(そうだ、今のうちに後輩にどんな悪戯をするか考えようか)」
男「(とりあえず遅れて戻ってきた後輩に>>48でもしよう)」
汗の香りでもかぐか
後輩「あれ? 先輩、まだ食べてなかったんですか?」
男「ああ、お前を待っていた」
後輩「先に食べててもいいって、言ったのに」
男「一緒に食べる約束だったろ。先に俺が食い終わってたら何の為に中庭来たか分からん」
後輩「それもそうですね。それじゃあ食べましょうか」
男「あそこのベンチで食おうぜ」
後輩「ええ」
男「(さて後ろを向いた後輩に忍びより、汗の香りでもかぐとしよう)」
男「(正面からクンカクンカすれば、ビンタが飛んでくるのは間違いないからな!)」
男「(どれ)」クンクン
男「(……こ、これは!)」
男「(ほのかに……、ピーチの香りが)」
男「(そんな馬鹿な! 先ほど体育で汗を流した女から、ピーチの香りがするのか!?)」
男「(そ、それとも俺が知らぬだけで、女の体臭とはそのようなものなのか……?)」
男「(……いや、これは)」
男「(シーブリーズの匂いだな……)」
後輩「どうしたんです?」
男「いや!? なんでもないぞ!」
後輩「あからさまに怪しいんですが」
男「いや、お前なんか良い匂いするなぁ、って」
後輩「!?」バッ
男「いきなり離れてどうしたんだ」
後輩「わ、私、汗臭いですか……?」
男「いや、今言ったろ。良い匂いがしたって。ほのかにピーチの香りが漂っていた」
後輩「そ、そうですか……」
男「(良く考えれば)」
男「(年ごろの女の子は、汗の臭いなどを特に気にするだろう)」
男「(……チッ! 汗の香りを楽しむことは出来なかった!)」
男「(が! ピーチの香りの合間を縫うように匂ったこれは、)」
男「(間違いなく、後輩の匂いだ……!)」
後輩「せ、先輩……、目が怖いんですけど」
男「さあ、後輩。飯を食べようか!」
後輩「はあ……」
男「俺は行きのコンビニで適当におにぎり買ったんだが、後輩は?」
後輩「焼きそばパンとメロンパンですが」
男「メロンパンはカロリー高いぞ」
後輩「……うるさいですね、分かってますよそんなこと」
男「まあ控えめにな」
後輩「だーかーらー! どうして先輩にそんな事気にされなくちゃならないんですか!」
男「だって俺さ、>>54」
健康なお前が好きだから
男「健康なお前が好きだから」
後輩「す、好き……っ!?」
男「別にお前が暴飲暴食するとは思っちゃいない」
男「でもお前が病を患ったりする姿は、見たくないんだ」
後輩「……あ、ぅ。その、気遣ってくれるのは、嬉しいんですけど」
後輩「好きって……」
男「(そこに過剰に反応するのか)」
男「というわけで昼飯食おうぜ昼飯」
後輩「はい……」
後輩「その、先輩は私を思って言ってくれているんですよね?」
男「ったりめーだろ。それ以外何があるってんだ」
後輩「いえ……、その」
後輩「私、ちょっと先輩にキツく言いすぎたかなって……」
男「(……なんか知らんが、思わぬ方向で好感度が上がっとる)」
男「気にすんな気にすんな。俺もなんも気にしちゃいない」
男「お前がそんな調子じゃこっちも調子狂うだろ」
後輩「そうですね……」
男「(なんかこのままイチャイチャラブラブできそうな予感がしてきた)」
男「(当初の目的は悪戯だったはずが、なんか後輩を落とすみたいな感じになっているが)
男「(んなこまけぇこたぁ、どうでもいい!)」
後輩「あ、このメロンパンおいしい」モグモグ
男「(この可愛い生物に、一体どんな悪戯をしようか……)」
男「(今は今朝と違って、だいぶ機嫌も良いようだし、ある程度のことなら許されるかもしれん)」
男「(思い切って>>58をするか)」
笑わせて吹き出させる
男「(笑った後輩の顔が見たい)」
男「(……しかしただ笑うだけじゃつまらんな)」
男「(よし……)」
男「パンばかりでは喉が渇くだろう」
後輩「いきなりなんです」
男「そんな君にお茶をプレゼントさ」
後輩「え? あ、はあ。ありがとうございます……?」
後輩「…………」
後輩「これ、なんか入ってませんよね?」
男「失敬な!」
後輩「先に口つけていたとかなしですよ」
男「その手があったか!」
後輩「……まあ、丁度喉が乾いていたのでもらいますけど」
後輩「では遠慮なくもらいますね」
男「…………」
後輩「……」ゴクゴク
男「(後輩を瞬時に笑わせるギャグなど思いつかん)」
男「(しからば実力行使!)」
男「(狙うは脇!)」コチョコチョコチョ
後輩「~~っ!?!」
後輩「ぶっ!? ひゃっ、げほっげほっ!」
後輩「い……っ、いきなりっ! げほっ、何を……っ!」
後輩「げほっ、げほっ……」
男「(あ、やばい。意外とシャレになってないかもしれん)」
男「(気管支にお茶が入ったのか、笑うより苦しんでおられる……)」
男「ハンカチ使います……か?」
後輩「……はあ、はあ」
後輩「……ふう」
男「あの?」
後輩「……いりません」
男「怒ってらっしゃいます?」
後輩「怒ってません」
男「でも目も合わせてくれない」
後輩「…………」
男「む、無視は流石にキツイっす!」
後輩「はあ……」
男「(あら……? なんでここで深い溜息?)」
男「(さわやかな悪戯なはずが、今朝の空気が戻ってきた気がする……)」
後輩「私、もう教室帰りますね」
男「ええ!? 待った、まだ昼休み半分近く残っているぞ!」
後輩「そうですか。次の授業、小テストがあるのでその勉強でもしています」
男「だったら俺が教えてしんぜよう」
後輩「結構ですから」
男「い、いや、ほら。俺一応成績、下の下だし」
後輩「そうなんですか」
男「(ボケが華麗にスルーされた。やばい、これガチの方だ……)」
男「(マジで怒らせてしまったのかもしれん)」
男「(考えてみれば朝から悪戯ばっかしてたから、堪忍袋の緒が切れたのかもしれぬ)」
後輩「では」
男「ちょっ、ほんと待って!」ガシ
後輩「なんですか?」
男「(やばいやばいやばい)」
男「(ここでその場の空気に流されて、別れたら)」
男「(後で埋めようのない溝が出来る気がする!)」
男「(ここは素直に謝るべきなんだろうが……)」
男「(……よし、俺も男だ)」
男「(>>64をしよう!)」
ドケザ-
男「後輩、本当に悪かった」
後輩「……それ、朝から通算して何度目の謝罪でしょうか」
男「ち、違うんだ。後輩を笑わせようと思っただけで、本当に悪気はなかったんだ」
男「すまん、許してくれ」ドゲザ
後輩「って!? ち、ちょっと、先輩先輩!」
後輩「人見てますって! こんな所で土下座なんてやめてください!」
男「すまん。悪ふざけが過ぎた」
後輩「わかりましたわかりましたから! 頭あげてください、立ってください!」
男「許してほしい」
後輩「あー、もう! 許しますから、とにかく立って……っ!」
男「本当か?」
後輩「本当ですって……、そんな真面目に受け止めないでくださいよ……」
男「よいしょっと……、真面目って、なんの話だ?」
後輩「ちょっとからかっただけです」
後輩「去った後に、背後から驚かせようと思っていたんですっ」
男「なんと」
男「(まさか俺の早とちりだと……!?)」
男「いや、真面目といえば、俺も本気でお前が怒っているように見えたぞ」
後輩「怒っているのは事実ですけど」
男「うわあああ!! 本当に悪かった!」ドゲザ
後輩「や、ちょっと!!! 土下座はやめてください!!」
後輩「後でどんな噂が立つか分からないです!!」
後輩「朝からずっとからかわれっぱなしだったので」
後輩「たまには仕返ししようと思ったんです」
男「……なるほど」
男「(してやられたりってやつだな……)」
男「(まさか反撃に合うとは思ってもいなかったぞ)」
後輩「それにしても先輩。相当な狼狽え方でしたね?」
男「そりゃお前。さっきの怒り方は今まで見たことのないレベルだったからな」
後輩「いえそんなに怒っていたつもりではないのですが」
男「静かな怒りの方が怖いんだよ。あれは呆れも入っていたから恐ろしかった」
後輩「……そうなんですか?」
男「とにかく、心臓に悪いからそういう冗談はよしてくれ」
後輩「でしたら私をからかうのもやめてほしいですね……」
男「(そりゃ無理な話だ、って言ったら火に油だな)」
後輩「そんなに私に嫌われるのが、嫌だったんですか?」
男「当たり前だろ」
後輩「そうなんですか……、ふうん」
男「(おや? にやけているぞこの後輩)」
男「(なんかまた悪戯したくなったけど、ここでやったら流石に次はないな)」
男「(ああでも可愛いよ後輩。今すぐ抱きしめてしまいたい)」
男「(……後輩を怒らせない程度に>>70をしよう)」
撫で
男「愛いやつめ」ナデナデ
後輩「ひゃっ。先輩……」
男「何かね」
後輩「頭撫でるのは、髪がボサボサになるからやめるって、朝言いませんでしたか?」
男「よいではないか」ナデナデ
後輩「うぅー……。なんかいつも先輩にペース取られて納得がいきません」
男「それにしても本当に触り心地の良い髪であるな」
後輩「……そうですか?」
男「(やばい、後輩の上目づかいがやばい)」
男「よし、もっと撫でても――!」
後輩「あっ、そろそろ昼休み終わっちゃいますね」サッ
男「あはん」
男「(流石俺が認めた後輩……、ガードが硬いぜ……)」
~放課後~
男「さて授業全部終了して放課後になったわけだが」
男「ちょくちょく休み時間からかいに後輩の教室にも行ったわけだが」
男「結論を言おう」
男「後輩が可愛いくて死にそう」
クラスメイト「なにあれ」
クラスメイト2「いつものことでしょ」
男「(さて、後は帰るだけだが、何か忘れている気がする……)」
男「(確か……>>73)」
後輩の部活を見に行く
男「部活を見に行くんだっけ?」
男「あれ? でもあいつ部活やってたかな……」
男「おいそこの者」
そこの者「はい?」
男「お前確か後輩と同じクラスだったな」
そこの者「はあ……」
男「アイツって何部だ?」
そこの者「いや、確か帰宅部だった気がしますけど?」
男「そうだったよな。俺なに言ってんだろうな」
そこの者「???」
男「まあいいや。家に帰るか」
~帰路~
男「(さて帰ったら何しようかなぁ)」
男「(今日は一日後輩に悪戯ばっか仕掛けていたが、殆ど微笑ましいスキンシップみたいなもんだったな)」
男「(まああんま過度な悪戯したらそれこそ関係が壊れかねん)」
携帯「~♪」
男「ん?」
男「後輩からだ」
男「なになに? 今どこにいるんですか、と」
男「どこも何も帰っている途中だが、もしかして一緒に帰りたかったのかね」
男「愛い奴め」ハッハッハ
男「さて、なんて返そう」
男「>>77」
スタバで寛いでる
男「(このまま帰るのもあれだから、スタバでも寄ろうと思ってたし)」
男「(そうだな、とりあえずスタバで寛いでいると返すか)」
男「よし、送信……、と」ピッ
携帯「~♪」
男「返信早いな。……ってあれ、電話か?」
>>79 出る? 出ない?
出ない
男「悩んでいるうちに切れちまった」
男「(まあかけ直してこない所を見るに、それほど重要な用件でもないだろう)」
男「(一応メールでも入れておこうかな?)」
男「(まあいいや)」
男「……なんか忘れている気がするが、まあいいか」
男「とりあえずスタバ行こうスタバ」
男「甘ったるいコーヒーでも飲んで気分転換だ」
男「(さて、スタバに到着した訳だが)」
男「(残金は二千円か)」
男「……」ウーム
男「お?」
後輩「ちょっと! 先輩!!」
男「お前、後輩じゃないか! どうしてここに」
後輩「はあ、はあ、どうしてもこうしてもありませんよ!」
後輩「メールでスタバ寄ってるっていうから、来たんです!」
男「ほほう。そんなに俺が恋しくて、」
後輩「茶化さないでください! ていうか、休み時間に私に言った言葉覚えてます!?」
男「え?」
男「(……何か言っただろうか)」
男「そんなことよりお前もスタバでなんか飲むのか?」
後輩「飲まないです、というより話を逸らさないでください」
男「(?? なんか少し怒っているようにも見えるが、俺は何かしたかな)」
後輩「いいから答えてください」
後輩「休み時間に私に言った言葉、覚えてますか」
男「えーと、確か>>86だったような……」
うーんこの
sageてなかったから、安価近すぎた。>>90
男「明日の予定?」
後輩「……ああ、そうですか」
後輩「明日、何かやるんでしょうか」
男「とりあえずお前の頬を突くのが恒例化した訳だから」
後輩「……それ、冗談ではなく本気だったんですか」
男「俺はいつだってマジだ」
男「で、確かこれから昼休みは一緒に食べるんだったよな?」
後輩「どうしてそういうのは覚えていて、肝心なことは忘れているんですか」
男「忘れている? 俺が?」
後輩「……はあ」
後輩「もういいです。スタバなんて寄らなくていいから、ちょっと付き合ってください」
男「おおい!? 強引に手を引っ張るな!」
男「それで、後輩。どこへ行くんだ?」
後輩「買い物でも。付き合ってもらえますか?」
男「ああ、構わんぞ。ただ残金二千円しかねえぞ俺は」
後輩「誰も先輩にたかろうだんなんて思ってないから安心してください」
男「ふと思ったんだが、これはひょっとしてデートのお誘いかね」
後輩「デートって……。そもそも先輩が先に!」
男「俺が先?」
後輩「もうデートって事でいいです。服買いたいので、見てもらえますか」
男「おう」
男「(妙に機嫌の悪い後輩に連れられて、おしゃれな洋服店に来たが)」
男「(更衣室の前で後輩が着替えておられる)」
男「(なんか初々しいカップルの初デートみたいな雰囲気だ)」
男「(……にしても遅いな)」
男「……暇だな」
男「(こうなったら)」
男「(>>95をするしかないだろう、男として……!)」
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