ダンガンロンパとペルソナ4のクロスSSです
【あらすじ】
とある理由で『希望ヶ峰学園』を離れ、小さな田舎町『八十稲羽』で一年間を過ごす事になった"超高校級の幸運"苗木誠。
八十稲羽では"雨の日の真夜中に、消えたテレビを見つめると自分の運命の相手が映る"『マヨナカテレビ』という噂が流れていた。
しかし苗木が八十稲羽に来た数日後、『マヨナカテレビ』に映った人物が殺害されてしまうという事件が発生する。
事件を追っていく過程で苗木たちは、テレビの中にある『謎の異世界』、異世界に現れる怪物『シャドウ』
そして自己の感情の化身『ペルソナ』の存在を知る。
『ペルソナ』を手に入れた苗木は仲間達と共に、八十稲羽で起こる怪事件を解決する為に奔走する。
前スレ:苗木「マヨナカテレビ?」
苗木「マヨナカテレビ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407509722/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435506720
【登場人物】
○苗木誠
この物語の主人公。"超高校級の幸運"の才能の持ち主。
希望ヶ峰学園に通っていたが、留学の代表生徒に選ばれ1年間八十稲羽の高校に通う事になり、今回の事件に巻き込まれていく事になる。
現在は鳴上と共に堂島宅に居候中。
ペルソナ…テュケ
風属性を得意とするペルソナで、補助魔法も一通り使うことができる。
しかし魔法が得意な反面、決定打に欠けるという弱点を持つ
○鳴上悠
苗木が八十稲羽に来た同日に越してきた少年。
希望ヶ峰学園に勤めている両親の海外出張で、八十稲羽にある親戚の堂島家に1年間預けられる事になり、今回の事件に巻き込まれる。
冷静なのか天然なのかよく分からない性格をしている。
ステータスは伝達力以外MAX(それでも心に響くレベルではあるが)
ペルソナ…イザナギ
雷属性を得意とするペルソナ。攻守に長けたバランスタイプ
○花村陽介
口を開けばガッカリ王子。
市内にあるデパート「ジュネス」の店長の息子
仲間達の参謀役で縁の下の力持ち。
大和田と不二咲がバイクで密着──もとい二人乗りして来た事を聞いてからバイクの購入を検討している。
ペルソナ…ジライヤ
テュケと同じく風属性を得意とするペルソナ。
ただしこちらは物理攻撃も得意としている
○里中千枝
緑の活発系少女。
カンフーの大ファンで、実践的な足技を繰り出す事ができる
身体を動かす事が共通の趣味だったからか、GWに遊びに来た朝日奈と大神とすぐに親しくなった
苗木たちに初めにマヨナカテレビの事を教えたのは彼女
ペルソナ…トモエ
氷属性と物理攻撃を得意とするペルソナ
氷属性はあくまでサブで、物理攻撃をメインとする
○天城雪子
赤の清楚系少女
全国的に有名な「天城屋旅館」の一人娘で次期女将。"超高校級の女将"と評される事も…?
一度はマヨナカテレビに入れられてしまったが、苗木たちによって助けられ仲間になった
実は超がつくほどの天然。鼻メガネがお気に入り
どこかの軽音部と声が似ている
ペルソナ…コノハナサクヤ
火属性を得意とするペルソナ
高威力の火属性魔法と回復魔法が使えるが、反面打たれ弱く物理が不得意
○桑田怜恩
"超高校級の野球選手"。4月の中旬に葉隠と共に八十稲羽に遊びに来て、天城をナンパしていた
偶然マヨナカテレビの存在を知り、無理やり苗木たちの天城捜索に同行した所を自分のシャドウに襲われるが、苗木の活躍で助けられる
その後は自分を見つめなおし、1から野球をするために希望ヶ峰学園を辞めて八十神高校に転校してきた
雪子の影戦以降は、焦げてしまった髪を切って短髪になっている。
鳴上と初めて会った時の冗談を真に受けて、鳴上と天城は付き合っていると思っている
ペルソナ…ミユシス
火属性と物理攻撃を得意とし、火属性の攻撃に対して耐性を持つ(完全にダメージをカットできる訳ではない)
○クマ
苗木たちがテレビの中で出会った謎の生物(?)
苗木たちがテレビの中の異世界でかける眼鏡はクマお手製のもの
どこかの同人作家と声が似ている
○朝日奈葵
"超高校級のスイマー"
GWに八十稲羽に遊びに来た一人
山田から事前にマヨナカテレビの事を聞いていて、セレスが映ったのを見た事から苗木達に協力する事になる
ペルソナやテレビの中の異世界の事は知らない
○大神さくら
"超高校級の格闘家"
GWに八十稲羽に遊びに来た一人
朝日奈と共に苗木たちの協力をしている
○大和田紋土
"超高校級の暴走族"
GWに八十稲羽に遊びに来た一人
苗木たちが染物屋『巽屋』に行った際に、そこの1人息子巽完二と揉め事を起こしていたが大神に止められた
堂島菜々子に何か思うところがあるのか、優しく接する
○不二咲千尋
"超高校級のプログラマー"
GWに八十稲羽に遊びに来た一人
○石丸清清多夏
"超高校級の風紀委員"
GWに八十稲羽に遊びに来た一人
遊びに来る際に旅のしおりを作成して全員に配ったが、誰も目を通していない
○戦刃むくろ
"超高校級の軍人"
GWに八十稲羽に遊びに来た一人
江ノ島へのお土産に『アトラスくんキーホルダー』を買った
○山田一二三
"超高校級の同人作家"
GWに八十稲羽に遊びに来た一人
セレスの荷物もち等、言いように扱われて鬱憤と興奮を覚えている
八十稲羽に来る以前から『マヨナカテレビ』の事を知っていたらしく、一緒に八十稲羽に来たメンバーにその噂を話している
現在連絡がとれずどこにいったか分からない状態になっている
○セレスティア・ルーデンベルク
"超高校級のギャンブラー"
GWに八十稲羽に遊びに来た一人
だいだら.の入り口の横に妙な気配を感じるらしい
マヨナカテレビに映り、苗木達から忠告を受けるが真面目に受け取らず、その日の夜に行方不明になる
○江ノ島盾子
"超高校級のギャル"
GWは仕事が忙しいらしく八十稲羽に遊びに行くのを断念…したはずが、近くで仕事がありその合間に遊びに来た
苗木と桑田の捜査に協力(?)した後、飽きて帰っていった
○舞園さやか
"超高校級のアイドル"
GWは仕事が忙しく、八十稲羽に遊びに行くのを断念した
○霧切響子
"超高校級の探偵"
GWに八十稲羽に遊びに行く予定だったが、直前に仕事が入ってしまった
○十神白夜
"超高校級の御曹司"
八十稲羽に遊びに行く誘いを「どうでもいい」の一言で一蹴した
○腐川冬子
"超高校級の文学少女"
八十稲羽に遊びに行く誘いを「白夜様が行かないなら行かない」と断った
○葉隠康比呂
"超高校級の占い師"
八十稲羽で詐欺紛いな商売をして、その度に通報されている
現在も八十稲羽にいる…はず
○堂島遼太郎
稲羽署に勤務する刑事で、鳴上の母方の叔父。
苗木と鳴上を一年間自分の家に居候させている
ファッションセンスは微妙
○堂島菜々子
遼太郎の娘で鳴上の従妹。小学1年生。
天使。
○足立透
堂島の部下兼相棒のズッコケキャベツ刑事
○中村あいか
苗木のバイト先の中華料理屋「愛屋」の店主の娘
何故か自分が出前に行く事に強いこだわりを持つ。
○巽完二
染物屋「巽屋」の主人の1人息子
大和田と揉め事を起こした
○山野真由美
事件の第一被害者の女子アナ。生田目と不倫関係にあった
○小西早紀
事件の第二被害者の女子高生。苗木たちの先輩で、花村の想い人だった
山野アナの遺体の第一発見者だったらしい
○生田目太郎
山野アナと不倫関係にあった元市議会議員秘書
○七海千秋
苗木が八十稲羽に来た初日に出会ったパーカーを来た少女
という訳で新スレ立て
この間はスレを落としてしまい申し訳ありませんでした
今後はそのような事がないよう気をつけます
テストなどで大分開いてしまいましたが、それも落ち着いたのでぼちぼち本編を投下していきます
っと、行動テンプレ貼るの忘れてた…
【行動】
○放課後
・誰かと過ごす…コミュ進行。雨の日や体調の悪い日は選択不可
・テレビにいく…ストーリー進行。一回では終わらない事も
・バイトにいく…バイトがある日のみ。時間を消費してお金を入手。体調の悪い日は選択不可
・出かける…自由安価。カプセルマシーン、バイトを辞めたり始めたり等はここで指定。コミュが発生する事も
・プレゼントをする…アイテムを持っている場合のみ。アイテムと人物を指定
・家に帰って休む…体調回復
その他
○休日(午前行動、午後行動の2回行動。テレビにいくを選択した場合はその1回のみ)
・出かける…自由安価。連絡先を知っている仲間と行く事も可能(ただし午前に行動を共にしたキャラは午後は選択不可)
・テレビにいく…午前限定。ストーリー進行
・バイトにいく…午後限定。バイトがある日のみ
・家でのんびり休む…体調回復
その他
○夜(テレビにいった日は強制的に次の日へ)
・出かける…プチイベントが発生するかも
・バイトをする…内職バイトをしている場合のみ
・早めに寝る…次の日へ
その他
【特殊なコミュ発生】
・『出かける』での行動とコンマによって発生するコミュ
(例:『出かける』でジュネスに行く&コンマゾロ目→足立コミュ発生(あくまで例です。本編でもこの条件とは限りません))
・特定のキャラのコミュを進行する事によって発生する
【期間限定イベント】
とある期間内でのみ、特定のキャラのコミュで発生するイベント
コミュを選択したからと言っても、毎回希望のカケラが手に入る訳ではない。プレゼントをあげる等して好感度をあげよう
(プレゼントは四六商店の前のカプセルマシーンから一回600円。自由安価で指定。また昼行動では時間経過しないが、夜行動だと経過する)
他にも、授業の問題を正解する事でも好感度は上がる
それでは本編投下します
>八十稲羽駅
石丸「──今後、二度とこのような事はないように! 分かったかね!?」
鳴上「はい…」
里中「ごめんなさい…」
>駅に怒号が飛ぶ
>ボク達は正座で石丸クンに説教をされていた
>すこし前に、ボク達が捜索の結果を報告し合っている所に荷物を持った石丸クン達が来て、ボク達を見るなり石丸クンが物凄い形相になり──
石丸「聞いているのかね苗木君!!」
苗木「は、はい!!」
>今に至る
不二咲「ま、まあまあ石丸君。苗木君達もセレスさんの事が心配だったんだし…」
朝日奈「そうだよ。今回ばかりは仕方──」
石丸「あ゛?」ギロリ
朝日奈「なくないですはい…」
戦刃「最近石丸くん、時々大和田くんみたいな雰囲気だすようになったよね…」ヒソヒソ
大神「うむ…」ヒソヒソ
──────
─────
───
──
─
石丸「そうか…やはりセレス君は見つからなかったか…」
桑田「部屋には財布も切符も置きっぱだったし、先に希望ヶ峰に帰ってるって線は完全に消えたと思ってもいいだろ」
天城「はあ…あの人の事は、今後変な事をしないよう厳しく監視して貰わないと…」
>天城さんはボク達を部屋に通した若い従業員の事で頭を抱えていた
>どうやら彼は、セレスさんにもサインを貰おうとする等の事をしていたらしい
花村「そういえば、山田がいないみたいだけどどうしたんだ?」
不二咲「山田君は…その、朝からどこかに出かけてて、そのまま戻ってきてないんだぁ…」
桑田「はあ? 戻ってきてない?」
里中「帰ってくるよう連絡したらいいんじゃないの?」
大和田「それが山田の野郎、携帯を部屋に忘れてやがったんだよ」
苗木「え、忘れてたってそれじゃあ…」
石丸「うむ…未だに連絡が取れないでいるんだ」
朝日奈「全く、一体どこにいったんだろアイツ。もうすぐ電車が来ちゃうってのに!」
天城「このまま山田くんが来なかったら…?」
大神「その時は、置いて帰るしかないだろうな…」
朝日奈「次の電車に乗り遅れると、新幹線の時間に間に合わなくなっちゃうしね。新しい切符を買うお金もないし…」
戦刃「最悪、歩いて帰ればいいんじゃない?」
桑田「それが出来るのはオメーと大神くらいだろ」
戦刃「そうなの?」キョトン
大和田「稲羽から希望ヶ峰学園までどんくらい距離あると思ってんだ…」
朝日奈「そういえば大和田。山田が間に合わなかったら、その荷物はどうすんの?」
>朝日奈さんは大和田クンが肩に背負っていたバッグを示した
大和田「あー…そうだな」
桑田「ん? それ大和田の荷物じゃないのか?」
不二咲「ううん。それ、山田君のなんだぁ。もしかしたら先に駅に来てるのかもって思って…」
>宿を出るときに、まとめてチェックアウトして持ってきたらしい
苗木「じゃあ大和田クンの荷物は?」
大和田「オレの荷物は不二咲のとまとめて、向こうに停めてるバイクに積んである」
花村「そういえば大和田と不二咲はバイクで来てたんだったな。みっちゃ…二人乗りで」
>ああ、と大和田クンは頷く
大和田「この荷物は…そうだな、持って帰られたら山田も困るだろうし、とりあえずバイクに積んで──お、そうだ」ゴソゴソ
苗木「? 大和田クン、何を…?」
>大和田クンは何か思いつくと山田クンのバッグを漁り始めた
大和田「不二咲。オメェこのまま山田が来なかったら、電車に乗って帰れ」
不二咲「え? でも僕、切符が…」
大和田「山田のがあんだろ──とっ、これか」
>大和田クンは荷物の中から新幹線の切符を取り出した
>さっきのは切符を探していたのか
不二咲「で、でも…」
石丸「僕は兄弟の意見に賛成だ。山田君の切符も無駄にならないし、何より僕は二人乗りなど最初から反対だったんだ!」
大和田「ほら、石丸もこう言ってんだ」
>不二咲クンは少し考える素振りをし、そして頷いた
不二咲「う、うん。分かった…」
大和田「よし。ほら切符」
>切符を不二咲クンに手渡す
石丸「朝日奈君。電車が来るのは後どれくらいかね?」
朝日奈「えーっとね。後…」
ピンポーン
アナウンス『まもなく電車がまいります。危ないですから、黄色い線の後ろまで──』
朝日奈「……今」
石丸「…うむ、ありがとう。セレス君か山田君が来る様子は?」
戦刃「ない…ね」
石丸「そうか…」
大和田「決まり、だな。不二咲の荷物を持ってくる」
不二咲「あっ、自分で持つよぉ」
>大和田クンと不二咲クンは駅から出て行った
苗木「ボク達はこの後も、二人を探してみるよ」
石丸「すまない。最後にこんな迷惑をかけてしまって…」
苗木「ううん、気にしないでよ」
鳴上「苗木の言う通り、気にする必要なんてない」
石丸「ありがとう…」
花村「こちらこそありがとうな。お前らのおかげで充実したGWを過ごせた」
朝日奈「じゃあまたね。千枝ちゃん、天城ちゃん」
天城「うん。今度来る時は連絡してね。部屋空けておくから」
里中「その時は一緒に温泉入ったりしようね」
戦刃「温泉…入った事ないから楽しみ」
桑田「今度来る時は、来なかった奴らも連れてこいよ。特に十神」
大神「難しいかもしれんが、努力はしよう」
>別れの挨拶を済ませると皆は電車へ乗り込んでいった
>後は不二咲クンだけなのだが…
花村「少し遅くないか?」
桑田「確かに、荷物を持ってくるだけにしては遅いような…」
天城「何かあったのかも…」
里中「ちょっと雪子、今それ洒落にならないから…」
苗木「ボ、ボクちょっと見てき──」
鳴上「待った。来たみたいだぞ」
>鳴上クンがそう言うのと同時に、不二咲クンと大和田クンが駅に入ってきた
苗木「…?」
>が、少し様子が変だ
>どうしたのだろうか…?
不二咲「ごめん。お待たせぇ」
>不二咲クンはヨタヨタしながらボク達に近づいてきた
鳴上「妙に時間がかかっていたが、どうしたんだ?」
不二咲「バッグをバイクから降ろす時に、ひっかけちゃったみたいで…」
苗木「あ…」
>旅行バッグには大きな穴が開いていた
大和田「この穴から荷物が出てきちまって、それを拾うのに時間食っちまったんだよ」
里中「なるほどねー…」
>様子がおかしかったのは、穴から荷物が落ちないようにするためだったのか
朝日奈「おーい、どうしたのー? もうすぐ電車出ちゃうよー?」
>朝日奈さんが電車の窓を開けてこっちに叫んでいる
不二咲「う、うん! それじゃあ皆、またね」
苗木「うん」
大和田「気をつけて帰れよ」
不二咲「うん」
>そして不二咲クンはボク達に背を向けて、電車に向かっていった
苗木「……あれ?」
>足元に何か落ちているのに気がついた
>それを拾ってみる
苗木「これ…」
>落ちていたのはハンカチだった
>不二咲クンのバッグから落ちてしまった物だろうか?
>どうしようか…
1:呼び止める
2:呼び止めない
↓3までで多数決
1確定したので続き投下します
苗木「あの、不二咲クン」
不二咲「えっ?──きゃあっ!!」
苗木「え!?」
ドシーン!!
苗木「ふ、不二咲クン!?」
>ボクの声に驚いて不二咲クンが転んでしまった…!
不二咲「い、いたたた…」
苗木「ご、ごめん不二咲クン、大丈夫!?」
>急いで駆け寄る
花村「お、おい大丈夫か?!」
不二咲「う、うん…大丈夫…あ…」
>さっき転んだ拍子に元々大きかった穴が更に広がってしまったらしく、荷物が散らばってしまっていた
>急いでそれを拾い集める
苗木「ごめん、ボクのせいで…!」
不二咲「ううん大丈夫だよ」
朝日奈「ちょ、ちょっと何やってんの!? ホントに急がないと電車が──」
──ガタンッ
苗木「「え」
朝日奈「あ」
ガタンガタンッ
鳴上「電車が…」
天城「動き出しちゃった…」
ガタンガタンッ
苗木「ちょ、ちょっと待っ…!!」
大和田「お、おい!!」
ガタンガタン、ガタンガタン
苗木「ま、待ってって…!」
>電車は見る見る小さくなっていく…
ガタンガタン…
苗木「………」
>ボクはそれをただ呆然と眺めている事しかできなかった…
ここまで
次の更新で5月6日終了させられるかな…
お久しぶりです
更新が遅くなった言い訳という訳ではありませんが、何故か友人のサークルが夏コミで出すグッズのイラストを描く事になりました。どうしてこうなった。
数日中、早くて今日中に更新できると思います
おっすおっす
予定より遅くなってしまって申し訳ない
続き投下していきます
天城「…はい。不二咲くん、穴縫い終わったよ」
不二咲「わあ、ありがとう天城さん」
桑田「おう、おう。分かった。そんじゃな」ピッ
里中「皆はなんて?」
桑田「しょうがねぇからこのまま帰るってよ」
不二咲「そっか…」
花村「二人はこの後どうすんだ?」
大和田「しばらくセレスと山田を探して、夕方になったら予定通り2ケツして帰るわ。不二咲もそれでいいか?」
不二咲「うん」
苗木「はぁ…」
花村「おい苗木。いい加減元気出せよ」
苗木「そうは言われても…」
大和田「ああもう、うじうじしてうざったいな。ぶん殴るぞ!」
苗木「 な、殴られるのはちょっと…」
花村「しゃーねーな…おい苗木。これで不二咲と自分の飲み物買ってこい」チャリン
苗木「えっ?」
花村「このままだと、お前ずっと引きずってるだろ。なんか冷たいものでも飲んで、ちょっと休め」
苗木「花村クン、ありがとう…でも、このお金は受け取れないよ。お金だったら自分で出すから」
花村「いいから。行って来い。一つ貸しって事にしとくから、別の形で返してくれ。な?」グイッ
苗木「……うん、分かったよ。じゃあ、行ってくるね」
大和田「そんじゃ、オレも喉渇いたし付いてくかな」
苗木「えっと…不二咲クンのは…」
大和田「これでいいんじゃねぇか?」
苗木「そうだね。これにしよう」
ガタンッ
苗木「ボクのは…ん?」
>ふと、駐車場の方を見る
>そこには一際大きく派手に改造されたバイクが停められていた
大和田「どうした?」
苗木「あ、ううん。大和田クンのバイク、凄く大きいなーって思って」
大和田「へへっそうだろ? 今度またケツに乗せてやるよ」
苗木「ありがとう…でもお願いだから安全運転でね」
>以前に乗った時はパトカーとのカーチェイスになっちゃったから…
大和田「わーってるよ。さて、オレも飲み物飲み物っと。どれにすっかなー…」
>大和田クンが迷っている間、ボクはバイクを眺めていた
苗木「あれ一体どれくらいお金かかったんだろう……ん?」
>大和田クンのバイクに若い男の人が近づいてきた
苗木「…?」
>男の人はバイクの前に立ち止まり懐から──って、まさか!?
苗木「お、大和田クン!」
大和田「あ? どうした苗木。どうか…んん?!」
鳴上「……」
天城「どうしたの鳴上くん。新幹線のチケットじっと見て」
鳴上「ああ、いや…もしかしたら、まだ間に合うんじゃないかな、と思って」
里中「間に合う?」
鳴上「ああ。大和田のバイクの全速力なら、まだ電車の時間に間に合うんじゃないか?」
不二咲「うーん、それはちょっとどうかと思うなぁ…すっごく交通違反だろうし…」
桑田「それだ!」
不二咲「えぇっ?!」
桑田「よし、じゃあ早速大和田にそれを──」
「な、なんじゃあこりゃああああああああああああああッ!!!!」
全員「!?」ビクッ
天城「今の、大和田くんじゃない!?」
里中「外で何かあったんだ!」
鳴上「いくぞ皆!」タッ
大和田「おいこら待ちやがれテメェェエエエエエエエ!!」
若い男「ひ、ひぃい!!」
花村「大和田!? どうしたんだ?!」
苗木「みんな!」
鳴上「苗木、何があったんだ?!」
苗木「これ…」
不二咲「それ、大和田くんのバイクだよね。それが…あ」
桑田「げ…」
天城「ひどい…」
里中「バイクのタイヤが、ずたずたにされてる…」
不二咲「誰がこんなひどいことを…?」
鳴上「もしかして、さっき大和田が追いかけてたのって」
>ボクは鳴上クンの問いにうなずく
苗木「うん。さっきの男の人が折りたたみナイフを取り出して、それで…」
里中「でもなんでそんな…」
桑田「大和田の奴、色んなところから恨み買ってるからなぁ…」
大和田「ちっ…」
>大和田クンが戻ってくる
苗木「大和田クン、男の人は?」
大和田「逃げられた…糞っ!!」ガンッ
ガシャン!
>蹴られた自転車が音を立てて倒れる
桑田「お、おいおい物に当たるのは…」
大和田「分かってるようるせぇな!」
桑田「…っ」
大和田「はぁ…!」
>大和田クンはその場に座り込んでしまった
花村「修理できないのか? もしくは新しくタイヤを買い直すとか」
大和田「無理だな…このバイク、殆どの部品が"超高校級のメカニック"のセンパイに造ってもらった特注品なんだよ。もちろんタイヤもな」
里中「じゃあ、その先輩に頼めば…」
大和田「いや、無理だな。今センパイ達77期生は修学旅行で南国に行ってて、しばらく帰ってこねぇ」
花村「南国…さすがは希望ヶ峰。修学旅行の行き先もすげぇ…じゃなかった、いつ頃帰ってくるんだ?」
大和田「そうだな…後10日ってところか」
里中「10日も!?」
天城「す、凄く長いんだね修学旅行…」
>皆が思わず苦笑いを浮かべている
大和田「…悪いが、ちょっと一人にしてくれるか」スッ
不二咲「あ、大和田くん…ごめん、僕も行くね。大和田くんが心配だから…」タッ
>大和田クンと不二咲クンは行ってしまった…
花村「…大和田の事は、不二咲に任せよう」
鳴上「そうだな。俺達が行ってどうにかなる問題でもないしな」
里中「あたし達はセレスちゃんの方、だね」
桑田「だな。じゃ、すぐにジュネスに向かおうぜ」
>大和田クンと不二咲クンがしばらく八十稲羽に残る事になった…
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───
──
─
里中「おーいクマー」
桑田「なんだぁ? アイツいないのか?」
クマ「ここクマよ…」ヌッ
花村「うわぁ?! おま、どっから出てくんだよ!」
クマ「どっからって、出入り用テレビの上からクマ」
天城「なんでそんなところに…」
クマ「むきー! なんでってキミ達のせいでしょうが! 長い間来てくれなくて、暇だったクマよ!」
花村「長い間って、一週間ぐらいじゃねーか」
クマ「クマには9ヶ月くらいに感じたクマ!」
桑田「そんなんしらねーよ…」
鳴上「気をとりなおして、クマ。訊きたい事があるんだが」
クマ「なにクマ?」
苗木「こっちに誰か来なかった?」
クマ「………」
苗木「クマ?」
クマ「え、えーと…その事なんだけど…」
鳴上「?」
桑田花村「鼻が利かなくなったぁ!?」」
桑田「…って、それが何か問題あるのか?」
クマ「ニオイ、もとい気配がしても、それがどこからの気配か分からんクマ…」
里中「え、それって結構深刻なんじゃ…?」
鳴上「誰かの気配はするのか?」
クマ「するような、しないような…?」
里中「ちょっと、しっかりしてよ…」
クマ「ちなみに、どんな人が入ったと思ってるクマ?」
苗木「髪の毛がこうクルクルっとなってて、黒いゴスロリ服を来てる女の子なんだけど…」
クマ「うーん…やっぱり分からんクマ」
天城「どうする?」
花村「どうするったって、この世界を闇雲に動き回る訳にもいかないしなぁ」
桑田「しょうがない。一旦出直すか」
クマ「めんぼクマ…」
>今日はそこでお開きとなった…
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─────
───
──
─
>夜
>堂島家
鳴上「はい・・・はい。分かりました。気をつけて。はい、それじゃあ」
ピッ
鳴上「堂島さん、新しい事件が入ってしばらく家に帰れないらしい。それで、その事件というのが…」
苗木「セレスさんの件、だよね」
鳴上「ああ」
苗木「セレスさんが今どういう状況なのかは…」
鳴上「今日のテレビで分かるな」
>窓の外を見る
ザアアア…
>外は雨が降っていた
>ボク達が帰ってきた後すぐに降り出したのだ
>この調子だと朝まで降り続けるだろう
苗木「…天気予報、また外れたね」
鳴上「今後は、あまり予報を信用しない方がいいかもしれないな」
>今夜はマヨナカテレビを確認しよう…
──────
─────
───
──
─
チク…タク…チク…タク…
ザアアア…
>雨が降っている…
苗木「そろそろ時間だ…」
>テレビをじっと見つめる
>誰かがテレビの中に入っていれば、映像に変化があるはずだ…
ザ…ザザ…
>映った!
『テレビの前の皆さん、こんばんわ!』
苗木「………うん?」
>テレビには、おかっぱ頭の素朴な感じの少女が映っていた
少女『今日はですね。こののどかな村を、突撃レポートしたいと思っています!』
少女『レポーターは私、安広多恵子でお送りします!』
<安広多恵子の超ド田舎に泊まろう!>
安広『この村で、一体どんな出会いがあるのでしょうか? それではいってみましょう!』
苗木「…えーっと、映ってる人って…」
>セレスさん…だよね?
>いつもと雰囲気が全く違っていて、一瞬誰だか分からなかった
苗木「安広多恵子って、セレスさんの本名かな」
>そういう名前だったのか…
>テレビの中のセレスさんは、微妙に訛った口調でレポートを続けている
安広『あっ誰かいました! ちょっと声をかけてみましょう。すいませーん』
>短パンにタンクトップの大柄な男にセレスさんが話しかける
男『な、なんなんだな?』
苗木「…え!?」
苗木「そ、そんな…まさか」
>セレスさんが声をかけた人物はボクがよく知っている人物だった
安広『お名前を訊かせていただいてもよろしいですか?』
山田『ぼ、僕の名前は山田一二三なんだな』
苗木「山田クンまでテレビの中に…!?」
──5月7日(土)
>ボク達は学校が終わった後、すぐにジュネスにやってきた
天城「まさか山田くんまでテレビの中に入れられてたなんて…」
里中「たぶん電車の時間に来なかった時点で、もう中に入れられてたんじゃないかな…?」
桑田「おいクマ、セレスと山田がこっちに来てんのは間違いねぇんだ!場所を教えろ!」
クマ「そ、そうは言われても、鼻が利かなくて分からないクマよ…」
鳴上「どうにかならないのか?」
クマ「ムムムム…あっそうだ!」
クマ「その"セレスチャン"と"ヤマダクン"のヒントがあるといいかもクマ!」
苗木「ヒント?」
クマ「例えば人柄とか?」
苗木「人柄か…それなら──」
>ボクと桑田クンでクマにセレスさんと山田クンがどんな人か、知っている限りの事を話した
クマ「ふむふむ…なんだかセレスチャンは大分ボージャクブジンな子だったみたいクマね。ヤマダクンは…なんだかよく分からんクマ」
里中「それで、どう?」
クマ「ムムム…まだちょっと足りないクマねー。後少しで分かりそうなんだけど…」
桑田「あと少しって、オレの知ってる事はもう全部言っちまったぞ」
クマ「そうクマねぇ…二人のニオイがしそうな物とか、ないクマか?」
里中「ニオイって…」
鳴上「私物ってことか?」
クマ「そうクマね」
花村「私物かぁ…天城、セレスの部屋に入ってこっそり持ってくるとかは──」
>天城さんは首を横に振る
天城「駄目。もう警察の人が入ってて色々捜査してるから…」
花村「そうか…」
桑田「じゃあどうするんだよ?」
里中「うーん…二人が持ってたのと同じ物を持ってくるとか?」
桑田「まあそれならなんとかなるか…? おいクマ、どうなんだよ」
クマ「それでも大丈夫だクマ…多分」
花村「多分って、頼りねぇな」
クマ「き、きっと大丈夫クマ! クマを信用するクマ!」
花村「信用できねぇ…」
鳴上「それでも信用するしかないんだ。いこう」
──────
─────
───
──
─
>その後、ボク達はセレスさんと山田クンの手がかりを探す為に一旦解散した
苗木「二人の私物かそれと同じ物、か…」
>そんなもの、手に入るのかなぁ…
苗木「いや、手に入れないといけないんだ。二人を助けるためにも」
>次に雨が続くのは14日から16日にかけての3日間…霧が出るとすればその辺りだろう
>それまでに何としてでも助けなければ…
苗木「さて、どうしようか…」
>一応今日はバイトの日だけど…
1:バイトにいく
2:自由安価(セレス達の手がかりを探す時もこれを選択)
3:家に帰って休む
↓2
お久しぶりです
夏コミも終わり、後は猫科穴から注文した本が届くのを待つだけとなりました
更新は数日中を予定してますのでもうしばしお待ち下さい
今日の20時~21時辺りに更新します
それじゃ投下していきます
苗木「さすがにバイトを休む訳にはいかないよな…」
>バイトに行こう…
──────
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──
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>中華料理店 愛家
カチャカチャ…
愛家主人「はい、出前の餃子定食二人前出来たヨー」
あいか母「分かりました。それじゃあ行ってきますね」
愛家主人「頼んだヨー。場所はジュネスの屋上ネ」
苗木「そんなところにまで出前行くんだ…」
>あいかさんはあれから熱がなかなか下がらないらしく、上で寝ている
苗木「早くよくなるといいけど…」
>1500円を入手しました
現所持金:7500円
>家に帰る道中、花村クンとばったり会った
花村「おお苗木。何して…って、そうか今日はバイトの日だったな」
苗木「うん。今帰るところだったんだ…あれ、それは?」
花村「ん? ああこの袋か。ほら」
>花村クンは持っていた袋をボクに手渡した
>袋の中を見ると、アニメキャラのキーホルダーや花の刺繍が入ったハンカチ等、様々な物が入っていた
苗木「…これ、もしかしてセレスさんと山田クンの?」
花村「そ。あいつらが好きそうな物を色々用意してみたんだけど、全部ハズレだったみたいでなぁ…よかったら幾つか持ってってくれよ」
苗木「あ、ありがとう…」
>魔女探偵ラブリーンのキーホルダーを手に入れた
>イン・ビトロ・ローズを手に入れた
花村「うーんさっぱり分かんねぇなぁ。渾身の餃子定食も結局駄目だったし…」
>あの出前頼んだの花村クンだったんだ…
花村「そもそも俺、テレビとかネットで書かれてる事以外2人の事知らないしなぁ。特に山田は町を案内した時以外接点ないし… 」
苗木「あー…」
>そういえばセレスさんと山田クンは大体沖奈市に居て、花村クン達とは殆ど絡まなかったんだよな…
花村「やっぱり、頼みの綱は苗木だな」
苗木「え?」
花村「百聞は一見にしかずって言うだろ? 実際に2人と友達の苗木なら、って思ってさ」
苗木「そうかなぁ…?」
花村「それに…」
花村「旅館でセレスの荷物見たんだろ? 桑田と一緒に」
苗木「…あ」
花村「それってかなりのヒントになるんじゃねーか?」
苗木「……」
>セレスさんの荷物か…
花村「あっ、勘違いするなよ。このままお前に丸投げするって事じゃないからな? 俺もこのまま出来る限りの事はするさ…金が尽きない限り」
苗木「…ちなみにこれ、いくらぐらいしたの?」
花村「……大丈夫、まだ後1つ2つ買えるくらいは残ってる。多分」
苗木「………」
>その後他愛のない会話をして花村クンと別れた…
──5月8日(日)
苗木「今日は何をしようかな…」
>テレビの中へは今行っても仕方ないだろうし…
苗木「行くとしたら、何か手がかりが手に入った時にしよう」
>さて、どうしようか…
<午前行動>
1:出かける(手がかりを探す時もこれを選択)
2:誰かに連絡する
3:家でのんびり休む
↓2
苗木「どこに出かけるかな…」
1:八十神高校
2:稲羽中央通り商店街 北側(惣菜大学・愛家・辰神神社・巽屋・コニシ酒店)
3:稲羽中央通り商店街 南側(だいだら.・四六商店・四目内書店・マル久豆腐店)
4:ジュネス
5:鮫川河川敷
6:沖奈市(ゲームセンター・映画館・コーヒー屋無門)
↓2 北側、南側、沖奈市はカッコ内の場所指定可
20~21時くらいに更新します
それじゃ始めまうす
苗木「コニシ酒店に行こう」
>あそこには確か…
──────
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─
>コニシ酒店
苗木「あのー、すみません」
少年「いらっしゃいませ…あ」
苗木「こ、こんにちは…」
>小西先輩の弟さん…確か尚紀って名前だったっけ…
尚紀「…申し訳ありませんが、未成年の人に酒は売れませんよ」
苗木「いや、お酒を買いにきたんじゃなくて…えっと、ここって化粧水も扱ってましたよね?」
尚紀「ああ…それだったらそこの棚に」
>化粧水があるという棚に案内される
苗木「えっと…あった。これだ」
>『コニシ化粧水』を手に取る
>セレスさんの荷物にあった化粧水と同じ物だ
>どうしようか…?
1:買う
2:買わない
↓2
苗木「これ、ください」
尚紀「ありがとうございます。じゃあ会計するんでレジへ…」
──────
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─
>コニシ化粧水を手に入れた
苗木「これが手がかりになればいいけど…」
>後でクマに確認してもらおう…
>行動に『テレビに行く』が開放された
>探索期間での『テレビに行く』について
>探索期間中に手がかりになりそうなアイテムを持ってテレビに行くと、クマがそれが正解かどうか嗅ぎ分けてくれます
>正解だった場合はストーリーが進行できるようになり、不正解だった場合は進展しません(どちらの場合も時間が経過)
>複数の手かがりが必要な場合は、全て正解する事でストーリーが進行できるようになります
>クマに嗅ぎ分けてもらうアイテムは複数個指定可能です
>手がかりになりそうなアイテムについて
>アイテムはお店に置いてあったり、仲間に協力して貰わないと手に入らなかったりと様々です
>手がかりのヒントは物語の中に散りばめられてる…はずです
>分からない時は、誰かに訊けばヒントを得られるかもしれません
苗木「さて、午後はどうするかな…」
1:出かける(場所は>>91参照)
2:誰かに連絡する(特捜隊メンバー、大和田、不二咲)
3:テレビに行く
4:家に帰る
↓2
午後行動と次の日の放課後行動の安価指定をして一旦中断します
再開は21時過ぎになると思います
苗木「クマに調べてもらおう」
>テレビの中の世界に行くことにした
──────
─────
───
──
─
苗木「おーいクマー」
クマ「はいはーい。例の二人の持ち物、手に入ったクマか?」
苗木「これ、セレスさんがお土産に買ってた化粧水なんだけど…どうかな」
クマ「どれどれー確かめるクマよー…クンカクンカ…」
苗木「……」
クマ「…む、むむむっ! これは…!」
苗木「!」
クマ「いい香りクマね」
苗木「………」
クマ「そんな怖い顔しなくても…で、結果だけど」
苗木「どうだった?」
クマ「当たりだクマよ…半分」
苗木「半分?」
クマ「これはセレスチャンの持ち物であって、ヤマダクンの持ち物ではないみたいクマ。だから半分って事クマねー」
苗木「なるほど。じゃあ場所は…」
クマ「まだ分からんクマ」
苗木「そうか…」
クマ「ヤマダクンの持ち物が手に入ったら、また来てほしいクマー」
>夜
苗木「……何か忘れてるような…」
苗木「………あっ!?」
>そ、そうだ! 明日から中間テストがあったんだった!!
>鳴上クンが夕食を食べて早々に部屋に戻ったのはそういう事か…!
苗木「ボクも勉強しないと…!」
>幸い範囲は狭いから一夜漬けでなんとかなるか…?
苗木「うう…」
>中間テストが終了する12日まで夜行動ができなくなりました
──5月9日(月)
里中「おはよー、苗木くん…鳴上くん」ドヨーン
苗木「お、おはよう里中さん」
鳴上「その顔、大丈夫か?」
里中「いやーまいったよ。中間テストがあるって思い出したの昨日でさー…完徹とか久しぶり」
苗木「ボクも昨日の夜思い出して大変だったよ…さすがに完徹はしなかったけど…」
里中「うー…あたしまだやれてないとこあるんだよねー…」
鳴上「俺でよかったら教えるぞ」
里中「え、ほんと?! いいの!?」
鳴上「ああ。どこだ?」
里中「えっとねー…」ゴソゴソ
苗木「あ、あの、ボクもいいかな?」
>三人で登校した…
──────
─────
────
──
─
>放課後になった
苗木「さて、どうしようかな…」
>テレビに行くのは、新たに手かがりになりそうな物を手に入れてからにしよう…
>今日はバイトがある日だけど…
1:誰かと過ごす
2:出かける(>>91参照)
3:バイトにいく
4:誰かに連絡する(特捜隊メンバー、大和田、不二咲)
5:家に帰る
↓2
寝ちゃってました
そしてコーヒー屋の名前間違えてました
無門は店長の名前だ…
次回の更新時にその辺修整します
ダンガンロンパ新作初報キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
という訳で今週中に更新します
ようやく脱稿できた…ここ数日死ぬかと思った
23時頃に始めます
それじゃ投下していきますー
>沖奈市
苗木「喫茶店シャガール…うん、この店だな」
>以前、花村クンと一緒に来た喫茶店だ
苗木「前回はコーヒーを飲んだ途端、何故か意識を失っちゃったんだよな…」
>おかげでどんな味だったのかいまいち覚えていない
>今回はそのリベンジに来たのだ
苗木「…よし!」
>意を決して店に入る
カランカラン
店員「…いらっしゃい。1人かい?」
苗木「は…はい」
>なんだか怖そうな店員さんだな…
店員「ここに座んな」
>案内された席に座り店内を見渡すと、客はボクだけのようだ
>というより、ボクとこの強面の店員さん以外いない…?
店員「この間、店をリニューアルしてな…俺は店主の無門。よろしくな」
苗木「あ、はい。よろしくお願いします…」ペコリ
無門「さて…ここに来たって事は、アレを飲みに来たって事だな?」
苗木「え?」
無門「店主オリジナル珈琲だよ」
苗木「店主オリジナル珈琲…ああ」
>そういえば店の前にそんな看板があったような…確か一杯500円だったかな
>ちょうどいいからそれでいいかな
苗木「はい、そうです」
無門「よし…ちょっと待ってな。今最高の一杯、いや一服を持ってきてやる」
>そう言って店主さんは奥へ消えていった
無門「待たせたな」
>数分して店主さんは一杯の珈琲を持ってきて戻ってきた
無門「さ…心して飲みな。なめてかかると、火傷するぜ」
>珈琲をボクの前に置き、ボクの事をじっと見つめる
>まるで観察されてるみたいだ…
苗木「……」
>カップを手に取り、香りを嗅いでみる
>香りは普通だ…というか、そもそもボクには香りの善し悪しなどわからなかった
無門「どうした。飲まないのか?」
苗木「い、いや。いい香りだなって思って…」
無門「俺は香りより味で勝負してるんだ。早く飲んでもらいたいな」
苗木「……」
>カップに口をつけ、中身を流し込む
苗木「!?」
>口の中が痺れる…!
>いや、これは…
>極端に苦く、そしてジャリついていて甘い
>意識がもうろうとする壮絶な味わいだ…!
>ボクの意識は鈍色の濁流のような味の奔流の中に飲まれていった…
無門「…客さん、お客さん。閉店だよ」
苗木「はっ…?!」
>いつの間にか眠ってしまったようだ
無門「フッ…大人の味にかわいがられておねんねかい。坊や、まだまだ甘ちゃんだな」
苗木「は、はは…」
無門「さて、お勘定だな」
苗木「はい。えっと5…」
無門「5000円だ」
苗木「ご、5000円?!」
無門「ああ。看板にも書いてあったろう。一杯5000円のスペシャルブレンドだからな」
>なんて事だ、値段を見間違えていたのか…!?
無門「さ、払ってもらおうか」
無門「…と言いたいところだが」
苗木「え?」
無門「実はな、坊やはアレを注文してくれた初めての客なんだ。他の客は俺の顔を見るたび逃げちまう…」
>そりゃその怖い顔だとな…
無門「そういう訳だからお礼を込めて、今回は無料にしてやる」
苗木「あ、ありがとうございます」
無門「ただし、次からはちゃんと金をとるからな」
>店主さんはニッと笑顔に見えない笑顔になった
>店を出ると、外はすっかり暗くなっていた
苗木「何時間寝てたんだ…?」
>とにかく家に帰らなくては…
>家に帰るまでの間、事件の事を考える事にした
苗木「セレスさんの手がかりは入手して…後は山田クンへの手がかりだけか」
苗木「山田クンといえば…やっぱり<アニメのグッズ>だよな」
苗木「でも花村クンの話だと、<魔女探偵ラブリーンのキーホルダーはハズレだった>みたいだ…」
苗木「かといって、<戦刃さんがお土産に買ったようなキーホルダーは山田クンの趣味ではない>だろうし…」
苗木「<山田クンが持ってそうなグッズが手に入りそうなところ>…どこかにないだろうか」
苗木「そうだ。今度<あの二人に聞いてみる>のもいいかもしれないな…」
苗木「うわ、なんか妙に頭が冴えてる…あの珈琲の効果なのかな」
>行き詰ったら、珈琲を飲んでみるのも良いかもしれないな
苗木「でも流石に5000円は高いよなぁ…それにあの味…」
>『喫茶店シャガール』について
>喫茶店シャガールに行くと5000円消費する代わりに事件について等の様々なヒントを得る事が出来ます
>事件で行き詰った時やお金に余裕がある時に利用してみるのもいいかもしれません
──5月10日(火)
>放課後
苗木「さて、どうしようかな…」
1:誰かと過ごす
2:出かける(>>91参照)
3:バイトにいく
4:誰かに連絡する(特捜隊メンバー、大和田、不二咲)
5:家に帰る
↓2
ちーたんに連絡
今回はここまで。次回は出来れば今週中に
久しぶりに挿絵も描きたいと思ってます。前スレ含めた今までのシーンで絵で見たいと思うのがあったらリクも受け付けてます
リクエスト無視して違うの描くかもしれんけど(主に画力の問題で)
V3とP5が発売するのとこのSSが完結するの…どちらが先になる事やら
お久しぶりです
5年くらい使ってたノートPCが先日ぶっ壊れ、書き貯めも描いてた絵も全部吹っ飛びました
買い替え、新たに書き貯めし直してますのでもう少々お待ちください
新PC、何かアクション起こす度に排熱ファンが稼動してうるさいのだけれど仕様なのだろうか…
BIOSで調整しようとしたけど出来ないっぽいし…
このSSまとめへのコメント
ダンガンロンパ3発表&P5情報開示記念カキコ
面白いSSなので楽しみにしてます(^ω^)
無理をなさらず!