P「何でもない夏の日」(54)




 夕方 765プロ事務所



P「と、言う訳で、俺を踏んでくれないか?」

真「お断りします」


P「いや、変な意味じゃないんだ!!」アセアセ

真「変な意味にしか聞こえませんけど?」ジトーッ



P「まず床にシートを敷いて、そんで靴と上着を脱いで俺がうつ伏せに寝るからさ?」

P「足の裏と背中を踏んで欲しいんだ」


真「ああ……マッサージですか?」

P「そうそっ、頼むよ真。五分で良いからっ!!」ペコリ



真「うーん。まぁ、それなら……」

P「よしきた!! それじゃ、シートとマットを敷いて」シキシキ


P「上着と靴を脱いで」ヌギヌギ

P「うつ伏せに寝転んで」ゴロン



P「さぁさぁ、いざぁ、踏んでくれー!!」

真「はぁぁっ、仕方ないなぁ……じゃあ、ボクも靴を脱いで、っと」ヌギヌギ


真「行きますよプロデューサー?」

P「おー」



真「まずは、足の裏から」

真「いっち、にっ、いっち、にっ」フミフミ


P「あーーーーー」

真「ふふっ、変な声。そんなに気持ちいいんですか?」クスクスッ



P「ああ、やっばいぐらいクるな」

真「よっ、はっ、踏まれて気持ちいいなんて、よっぽど疲れてるんですね?」フミフミ


真「もっと、強くしてみますか?」

P「ん? そうだな、やってみてくれ」



真「はいっ、せーーーのっ」

真「ぎゅぅぅっ、ぎゅぅぅっ……っと」ギュッ ギュッ グリグリ


P「あひいいいいい!!」

真「あれっ、もしかして痛いとか?」ギュム ギュムッ



P「いや、まこりんの足テクたまらん」

真「ちょっ、そんな言い方ヤメてくださいよもうっ!!」ギュッ ギュッ


P「あーーーーー」

真「ふふっ」クスッ



真「……」フミフミ ギュッギュッ

P「あーーーーー」


P「あっ、そろそろ背中を頼めるか?」

真「まだそんなに踏んでませんよ?」



P「最初に五分って言ったからな」

真「気にしなくていいのに……」クスッ


真「わかりました。背中ってどの辺りですか?」

P「腰から、徐々に上へ移動する感じでお願いしまうま」



真「はいはい。それじゃ、お馬さんの背中を踏んじゃいますよぉ」

真「えいっ!!」フミッ


P「いやいや、踏むと言うか、そのまま乗っかってくれ」

真「……」



真「重いとか、言いません?」

P「言わないよ」


真「ホントですかぁ? 言ったら怒りますからね?」

P「おう。ぜーーーったい、言わないって」



真「……」

P「あく」


真「……」

真「……」ノシッ



P「おっ」

真「重いって言ったなぁ、このぉ!!」グリグリグリグリ


P「ぐえっ、言ってないだろっ!? 言ってないから顔を踏むのヤメろ!!」

P「普通に背中をっ、ぐっ、ぐぎぎっ、た、たしゅけ、て……」プルプル



真「はぁぁっ、しようがない人なんだから全く」パッ

真「重い女の子が、背中に乗りますよーだ」ノシッ


真「いっち、にっ、いっち、にっ。ふみふみ、ぎゅっぎゅっ、ふみふみ、ぎゅっぎゅっ」フミフミギュッギュッ

P「だから重くないって。真のグラビアは俺が一番見てるんだから」



P「どれだけ身体が細いのかも知ってるよ」

真「……」


真「……」フミフミフミフミフミフミフミフミ

P「まっ、真!? もっ、もう少し、し、しっ、ゆっ、く、く、くりっ」ブルブル



真「……」

真「背骨の、ちょっと横の所を……ぎゅぅぅっ。こんな感じですか?」ギュムッ ギュムッ


P「あーーーーー」

P「あーーーーー」



P「そんな感じ。そのまま、腰から肩甲骨の位置まで、少しずつ上がって来てくれ」

真「はいはい、っと」ギュッ ギュッ


P「あーーーーー」

真「よっ、ほっ、とりゃ、なかなか……バランスを取るの難しくて、体幹を鍛えるトレーニングになりそうですね」ギュムッ ギュムッ



P「ん、もしかしてフラついてるのか? だったら危ないし、もう止めよう」

真「あははっ、心配性だなぁ。大丈夫ですって、ボクにお任……あわわっ!?」ヨロッ


真「きゃあっ!!」ドシンッ

真「っ、てて……」



真「あ」チラッ

真「プロデューサーの上にっ、尻餅ついちゃってすみません!!」サッ


P「真に、け、ケガが無くて何よりさ。わっはっはー」

P(俺の腰から、変な音しなかったか今!?)ダラダラ

あーーーーー



真「大丈夫、ですか?」スリスリ

P「ははっ。大丈夫だよ。へーきへーき」


P(うおおおおっ、腰を触らないでくれえええええ)ピクピクッ

P「ありがとう真、引き留めて悪かったな。帰って良いぞ?」



真「……」スリスリ ナデナデ

P「まこ、と?」


真「プロデューサーが立ち上がれたら、帰ります」

P「え゙っ!?」ギクッ



真「どうなんですか?」スリスリ ナデナデ

P「ごめんなさい……」


真「やっぱり」

P「あっ、でも少し横になってれば治るし、問題ないさ」



真「ふぅっ。仕方ありませんね」トテテッ

真「えっと……アレがあっちで、コレがそっちでー」ガサゴソ


P「ん、何か探してるのか?」

真「はいっ、せっかくなので、耳かきでもして上げようかなぁと……あったあった♪」



P「耳かき?」

真「最近したの、いつか覚えてますか?」


P「確か、先週。いや、先々週……んっ? ちょっと待ってくれ、すぐ思い出す」

真「あー、もういいです。分かりましたから」



真「それじゃ、念入りにコッチのもーっと」ガサゴソ

真「うん。これでよしっ」


真「プロデューサー、横向きになれますか?」トテテッ

P「おう、それぐらいなら」



真「ではっ、ボクがここに座りますので」スッ

真「頭を、ボクの太もも(ココ)へ」ペチペチ


P「……」

真「ちなみに、硬いって言ったら耳かき棒を突き刺しますからね?」



P「……」ゴロンッ

P「まこりんの太ももは、か……柔らかいです、はい」


真「ですよねぇー?」ニコリ

P「はい」



真「始めはこっちの耳から……」

真「耳の中を、は、い、け、んーっと」ジィーッ


真「ふむふむ」

真「うっわ、だいぶ汚れてますよ?」



P「なんかごめんなさい。やっぱ汚いよな?」

P「これからは、小まめにするよ」


真「えっ? まぁボクは別に、気にしませんけど……気にしませんけど?」

真「そうだ!! これからは、ボクがプロデューサーの耳かき、してあげますねっ」

休憩

今さらだけど、最初のアイマスSSで、真を書いてくれってレスくれた人ありがとう。

書く回数が多いのも有るけど、書いてる内に好きなキャラになったよ。



P「以前話題になった、JK耳かきっての思い出すな……」

真「あははっ、なんですかそれぇ。料金なんか取りませんてば」クスクスッ


真「ではでは、ティッシュを化粧水で湿らせて、と」チャポチャポ

真「耳の外側を拭いて、マッサージからして行きますよ?」



P「おっ、何か本格的だな」

真「そうですか? すこーし冷たいけど、我慢してください」スッ


真「ごーしごーしー、きゅっきゅっ♪」ゴシゴシ

真「このボクが、綺麗にしちゃいますからねぇ」



P「あーーーーー」

真「ふふっ」ゴシゴシ


P「真に耳を拭かれるだけの仕事をしたい」

真「ぷっ、くくっ、あはははははっ!! あー、はいはい。そーですねー。考えておきますねー」



真「おっとと、もういいかな?」

真「次は、耳のコリコリする所……軟骨部分を指でマッサージします」スッ


真「耳を少し折り畳んで、親指と人差し指で摘まむようにして、ぎゅっ、ぎゅっ……っと」コリコリ ギュッギュッ

P「おおっ!! 新鮮な感覚だな。これは好きかも知れない」



真「普段されない事をされると、気持ちいいですもんね」ギュッギュッ

P「あーーーーー」


真「このまま、柔い耳たぶもっ」モミモミ フニフニ

P「真に耳をマッサージされるだけの仕事をしたい」



真「ふふっ。もう浮気ですかぁ? じゃあ拭きませーん」モミモミ フニフニ

P「ああ、拭かれるのも愛してるよー」


真「はいはい」クスッ

真「っと。マッサージは、このぐらいにしましょう……」



真「そしてここでぇ……ジャガジャガジャガジャガ、バァーーーン!!」

真「耳かき棒の登場っ!! これ、普段からボクが使ってるヤツなんですけど、すっごく感触が良いんですっ」ニコリ


P「へーっ、俺はいつも100円ショップのだからな。それは楽しみだ」

真「期待しててくださいプロデューサー。それじゃ、行きますよー」スッ



真「最初は、穴の周りから……えいっ」カリッ カリッ

P「あーーーーー」


真「わはぁっ、いっぱい取れますねぇ」

真「これ、楽しいなー♪」カリッ カリッ



P「真に耳かきされるだけの仕事をしたい」

真「言うと思った」クスッ


真「ゴホン。そろそろ、穴の奥まで耳かき棒を入れますよー?」

真「危ないですから、絶対に動かないでください」



P「ん」

真「ではではでは、耳の中も……カリ、カリっと」カリッ カリッ


P「あひいいいいいいいい」ゾクゾクッ

真「うわぁっ!? だから、動くと危ないですよっ!!」



P「いや、でもだな……」

真「男は我慢ですよ、が、ま、ん」ニコリ


P「むっ」

真「ふふっ」カリッ カリッ



P「……」

真「……」スッ


真「ふーーーーっ」

P「あひいいいいいいいい」ゾクゾクッ



P「急に、いっ、息を吹き掛けるなっ!!」プルプル

真「くすっ、変なこえっ、あはははははっ!!」


真「ひーっ、笑わさないでくださいよぉ、ん、くくっ」クスクスッ

P「……」



真「あれれっ、怒っちゃいました?」

P「別に」


真「ふふっ……」クスッ

真「ほらほらっ。お詫びに、耳を綺麗にしてあげますってば」カリッ カリッ



真「ん……」カリカリッ カリッ

真「んー、んっ?」


P「?」

真「んんっ!?」



P「おい、どうしたんだよっ!?」ビクッ

真「あ、ただのクセです。耳かきする時の」


P「……」

P「そっちの方が、変な声じゃないのか? と言うか、俺が不安になるから止めてくれ……」



真「はーーーい」クスッ

真「取れにくいのは、こっちの綿棒を使いますね?」


P「綿棒? 俺のはカサカサだぞ?」

真「だぁかぁらぁ、この綿棒も化粧水で湿らせて」ピチョピチョ



P「ああ、成る程なぁ……」

真「今度は、耳の中を擦るように、こすこすしてきますねっ」スッ


P「はーーーい」

真「ではではでは、ではっ……こす、こす、っと」コスコスッ コスコスッ


こあくまこりん

ねる



P「あーーーーー」

P「もう、どうにでもしてくれー」


真「こうされるの、気持ちいいですか?」コスッ コスッ

P「睡魔が襲ってく、りゅ……」



真「ふふっ」ニコリ

真「お疲れ様ですプロデューサー、明日からまた大変なお仕事ですもんね」コスッコスッ


真「しばらく、こうしてますから……このまま、寝ちゃってください」ナデナデ

P「……」




 30分後 765プロ事務所



P「すぅぅっ、すぅぅっ……」コクリッ コクリ

真「……」ナデナデ


真「あ、外……暗くなってる」チラッ

真「そろそろ、起こそうかな?」



真「結局、片方しか耳掃除してないや」クスッ

P「すぅぅっ、すぅぅっ……」


真「……」

真「プロデューサー、ボクをトップアイドルにしてくれたら……」ボソッ



真「さっき言ってたお仕事、考えてあげますよっ」ニコリ

真「あははっ、それじゃまるでボクたちが結婚するみたいじゃないですかぁ……なーんて」


P「……」

真「……」



真「寝息が聞こえなくなりましたね?」

P「っっ!? すぅぅっ、すぅぅっ……」


真「もしかして、起きてました?」

P「寝てるヨ。何も聞いてないヨ」



真「……」

P「……」


真「う」プルプル

P「鵜?」



真「うっ、うぅっ……」プルプルプルプル

P「鵜っ鵜ー?」


真「うわああああああああああ!! 忘れろっ、わすれろおおおおおおおおおお!!!」ベチベチッ

P「いてっ!? 叩くな叩くなっ!!」サッ



真「フフフフフフフフフ」

P「おい……」タジッ


真「プロデューサーを殺して、ボクも死ぬしか」スチャッ

P「やめろ、耳かき棒を向けるな!!」



真「ワンワン、がるるるるるるるるるっ!!」

真「って、普通に動けてないですか?」


P「ん? そう言われれば、立てるし、腰の痛みも無くなったな」グイッ グイッ

真「ふぅっ、良かった……安心してボクも帰れます」



P「送るか?」

真「いえ、お気持ちだけで。事務所を空にする訳にもいきませんしね」


P「そっか……ゴメン。五分って言ったのに」

真「……」



真「やっぱり……」

P「どした?」


真「やっぱり、反対の耳も綺麗にしちゃいますので」ストッ

真「はいプロデューサー、ボクのココに頭を乗っけてください」ペチペチ



P「……」

P「そうだな。お願いまこりん」ゴロンッ


真「おまかせまこまこりん♪」ニコリ

真「こっちも拭いてきます。今度は、寝ないでくださいよぉ?」



P「おうっ!! むにゃむにゃ……」

美希「ハニーの寝顔も可愛いのっ」クスッ


真「そうだねっ」クスッ

真「……」



響「ごめんだぞ真……実はさっきからドアの外に皆」ガチャッ

真「は?」


貴音「気にせずとも宜しいのですよ? 誰も非難など致しません」

真「……」



真美「ひそひそ」チラッ

亜美「ひそひそ」チラッ


真「……」プルプル

真「思いっきり引いてるじゃないか!?」



真美「引いてないよっ、ねっ亜美?」

亜美「そうだよっ……そ、そうだよっ!!」コクコク


真美「まこまこり……キクチさんを、バカにしたりしないよね?」プルプル

亜美「ぶふっ!! くくっ、キクチさんをバカにする人が居たら、ゆるさないよ亜美たち!!」プルプル



真「……」

真「……」プルプルプルプル


真「うわああああああああああ!!!」

真「皆を殺してボクも死んでやるうううううううう!!!」

おわり

特にオチも無い、765プロの日常。真編

前の
P「写真撮影に孤島へ行くぞ!!」
P「写真撮影に孤島へ行くぞ!!」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1431929891/)

本当はこの後に、

Pがクーラーの壊れた真夏の事務所でビニールプールに入りながら、フェアリーの三人に背中を踏んでマッサージして貰うのと、

真美亜美に左右同時に耳かきしてもらって、その後に真から「耳かきはボクがするって言ったじゃないですか!」と怒られる所まで考えてたけど、蛇足っぽいし、キリが良いのでここまで。

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