穂乃果「皆でスマブラやろうよ!」 (171)

真姫「いきなり何言い出すのよ、穂乃果」

花陽「スマブラって……ゲームの……?」

穂乃果「うん!皆でやったらきっと楽しいよ!」

穂乃果「次のライブまで時間はあるしさ」

希「うーん……でも皆で集まれる場所ある?」

穂乃果「真姫ちゃん家!」

真姫「え?」

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真姫「ちょっと!勝手に人の家を使おうとしないで!」

穂乃果「あれ……もしかして真姫ちゃん、負けるのが怖いの?」

真姫「は、はぁ!?私が負けるわけないでしょ!」

真姫「いいわよ上等じゃない!全員叩き潰してあげるわ!」

凛「(真姫ちゃんちょろいにゃ……)

希「うーん……にこっちはどう思う?」

にこ「にこは賛成よ」

にこ「スマブラと言えば子供から大人まで楽しめるゲーム」

にこ「流行りの物はインタビューとかで聞かれたりすることもあるし、やっておいて損はないと思うわ」

希「そ、そういうものなんか……」

絵里「いいんじゃないの?」

希「えりち?」

絵里「たまには普通の高校生っぽく皆でゲームするのも楽しそうじゃない」

希「まあそうやけど……」チラッ

海未「?」

希「海未ちゃんはええの?」

海未「何がですか?」

希「いや、海未ちゃんはこういうのあんまり興味ないかなーって」

海未「ふふ、いいと思いますよ」

海未「まあ、私は少しだけやったことがあるので皆さんよりも強いかもしれませんが」ドヤァ

希(海未ちゃんも持っとったんか……)

希「ことりちゃんは?」

ことり「いいと思うよ」

ことり「皆でワイワイやったら楽しいと思うもん」

凛「凛とかよちんも大丈夫だよ!」

花陽「えへへ、楽しみです」

絵里「それで、希はどうなの?」

希「ま、皆がやるんならうちもやるよ」

希「ふふ、腕がなるなぁ」

絵里「あら、希もスマブラ持ってるの?」

希「うん、まあちょっとだけやった程度だけやけどね」

コンコン

ガチャ

理事長「失礼します」

穂乃果「?どうかしましたか?」

理事長「楽しそうな声が聞こえてきたからちょっとよってみたのよ」

理事長「ゲームのお話?」

穂乃果「え、えーと、学校に持ってきたりはしてないので……」

理事長「ふふ、わかってるわよ」

理事長「皆で楽しく……青春ね」

理事長「そんな皆にプレゼントよ」スッ

穂乃果「これは……?」

理事長「二泊三日の温泉ペアチケットよ」

穂乃果「こ、こんなものもらえません!」

理事長「そんなこと言わないで」

理事長「私は忙しくていけないから、もらって頂戴」

穂乃果「でも……」

理事長「……それじゃあ、賞品にしましょうか」

穂乃果「え?」

理事長「皆で大会をやって、その人にこのペアチケットを進呈します」

理事長「理事長権限で、優勝者に指名された人は絶対に一緒に行くことにします」

「「「「「「!?!!?!?」」」」」

海未「ゆ、優勝者は……」

絵里「温泉ペアチケット……」

真姫「指名されたら拒否権は無し……ね」

理事長「それじゃあ皆、頑張ってね」

理事長「たくさん青春するのよ」

パタン

「「「「「…………」」」」」

シーン

希(あかん……一気に空気が冷えた……)

穂乃果「そっかぁ……大会かぁ……」

凛「……日程はいつにするの?」

真姫「次の日曜日でいいんじゃない?」

絵里「私はそれでいいわ」

花陽「ルールはどうするんですか?」

海未「ガチ部屋ルールでいきましょう」

花陽「終点化だけってことですか?戦場は?」

海未「?ガチ部屋にそんものありませんよ」

花陽「そうですか……」

絵里「…………」

海未「ストックは2でいいですね」

真姫「試合数は3試合2本先取でいきましょう」

にこ「ちょ、勝手にどんどん決めるんじゃないわよ!キャラ選択はどうするつもり?」

穂乃果「キャラ試合ごとに自由で!」

絵里「決まり……ね」

凛(なんか皆の雰囲気がおかしいにゃぁ……)

希(楽しいスマブラ会のはずが……はぁ……)

海未「そうと決まれば……穂乃果、ことり」

穂乃果「ん?」

ことり「どうしたの?」

海未「練習しましょう」

海未「私が少しでも戦えるように鍛えてあげます」ドヤァ

穂乃果「海未ちゃん……!うん!おねがい!」

ことり「よろしくお願いします!」

絵里「それじゃあ、今日は解散ね」

凛「よーし、かよちん!凛達も特訓だよ!」

花陽「うん、頑張ろうね、凛ちゃん」

にこ「ふふ、ペアチケット……売ればアイドルグッズが買えるわ!」ニマァ

真姫「気持ち悪い」

にこ「なによ!」

希「はぁ……平和に終わってくれることを祈ろう……」

ーーーー海未の家

ホォッホォッ!
チャリリリリリン

海未「っ!穂乃果!情弱コンボばかりしないでください!」

穂乃果「いいじゃん!それがマリオの戦い方なんだから!」

海未「全く……」

ルキナ:シュィィィィィィ

穂乃果「あ、それ駄目ぇぇぇ!!」

パリィィィィィィィィン!!!

ドゴーン!

穂乃果「ぅぅ……また負けた……」

海未「悲しむことはありませんよ、私が強いだけですから」

海未「なんと言っても、私はガチ部屋の勝率が50%もありますからね」ドヤァ

穂乃果「海未ちゃんは凄いなぁ……」

海未「ふふ、それほどでもありませんよ、ねぇことり?」

ことり「ううん、海未ちゃんは凄いよ」

ことり「もう優勝は海未ちゃんで確実だね♪」

海未「ふふ、お世辞を言っても大会では手加減しませんよ」

穂乃果「!ちょっとトイレ!」

パタン

海未「…………」

ことり「…………」

海未「ことり、貴女も穂乃果狙いですか?」

ことり「え?」

海未「私はこのペアチケットを使って穂乃果を誘います」

海未「ですから、私たちはライバル同士です」

海未「ことりがゲームに不慣れなのは分かっていますが……大会では手加減は絶対にしません」

ことり「……うん、分かってるよ」

ことり「ことりも頑張れるだけ頑張るね」

海未「ええ……決勝で会えるのを楽しみにしていますよ」フフ

海未「そうだ……でしたら一つだけいいことを教えてあげましょう」

ことり「いいこと?」

海未「ええ……実践するので手伝ってください」

ことり「うん」サッ

海未「崖を掴んでもらえますか?」

ことり「うん……」

海未「私も掴んで……手放しジャンプ空後!」セイッ

海未「ふふ、これが崖奪い空後というやつです」ドヤァ

ことり「凄い!流石海未ちゃん!」

海未「まあ、ことりも練習すればできるようになりますよ」

ガチャ

穂乃果「お待たせー!」

海未「穂乃果、遅いですよ」

穂乃果「あ、海未ちゃん、お母さんが呼んでたよ」

海未「……?どうかしたのでしょうか」

パタン

タタタタ

穂乃果「ことりちゃん」

ことり「ん?どうしたの?」

ギュッ

ことり「ふぇっ?」

穂乃果「温泉、一緒に行こうね」ニコッ

穂乃果「穂乃果、絶対に優勝するからさ」

ことり「あ、あはは……楽しみにしてるね」

ーーーー凛の家

凛「ねぇねぇ、かよちんは誰を誘うの?」

花陽「えーと……り、凛ちゃんはどうなの?」

凛「むー、凛が先に聞いたんだよ?」

花陽「えーと……な、内緒……」

凛「じゃあ凛も内緒!」

花陽「…………」

凛「…………」

コテン

花陽「っ!?凛ちゃん……」

凛「なーんてね、ちょっと意地悪だったかな」

凛「凛が優勝したら、かよちんを誘うよ」ギュゥ

花陽「凛ちゃん……」

花陽「私も、凛ちゃんを誘うからね」

凛「えへへ、楽しみにしてるよ」

凛「それじゃあ、練習しようか」

花陽「うん」

ーーーー絵里の家

ヤッ!

ドゴーン!

絵里「っ……!また負けた……!?」

絵里「なんで勝てないの……?」

絵里「せっかく再戦の機会に恵まれたって言うのに……」ギリッ

絵里「もう一度募集しないかしら……」

絵里「…………」

絵里「まあいいわ、次の試合は終点化だけだし」

絵里「ガチ部屋にでも潜って遊びましょう」

ーーーーにこの部屋

にこ「下投げからの……鉈!鉈!」

こころ「流石お姉様です!」

ここあ「コンボを繋げるなんてなかなかなできることじゃないよ!」

こたろう「バックダンサー」

にこ「もう、煽てても何も出ないにこっ☆」

にこ「今度の大会、優勝したら皆で美味しい物食べるにこね」

にこ(皆のために……にこは勝つ!)

ーーーー真姫の部屋

真姫「ふふ……二人で温泉旅行か……」

真姫「ご馳走もあるし、にこちゃんも喜んでくれるわよね?」

真姫「って、べ、別ににこちゃんは関係ないじゃない///」

真姫「で、でもまぁ……手に入ったら使わないともったいないし///」

真姫「お世話になってる先輩を招待しても別に構わないわよね?///」

真姫「…………っ///」

真姫「絶対勝ち残って見せるから……///」

ーーーー希の部屋

希「うーん……やっぱりガチ部屋は強い人ばっかりやなぁ……」

希「海未ちゃんのあの自信……おそらく勝率80%くらい……」

希「うちの勝率は73%やしちょっと厳しいかな……?」

希「いや、諦めたらそこで終わりや」

希「やるからには優勝目指していかなあかんな」

希「…………」

希「まあでも優勝はえりちやろうなぁ……」


ーーー
ーー

ーーーー土曜日

穂乃果「さあ……やってきました真姫ちゃん家!」

穂乃果「今から熱いバトルが繰り広げられようとしています!」

にこ「誰に向かって実況してんのよ」

穂乃果「もう、駄目だよにこちゃん!こういうのはノリが大切なんだから!」

凛「テンションあがるにゃー!」

穂乃果「そう!凛ちゃんその調子!」

海未「穂乃果、あまり煩くしては迷惑ですよ」

ことり「まあまあ、海未ちゃん」

ことり「穂乃果ちゃんは盛り上げようとしてくれてるんだし、ね?」

海未「もう……ことりは穂乃果に甘すぎます」

希「えりち、調子はどう?」

絵里「まあまあよ」

絵里「皆には悪いけど、本気でやらせてもらうわ」

希「気合入っとるなぁ……ま、えりちはうちを温泉に誘いたくて仕方ないもんね」ニヤニヤ

絵里「ええ、そうね」

希「へ?」

絵里「希、来週の予定は開けておいてね」

希「っ///」

真姫「凛、花陽、二人ともどんな感じ?」

凛「すっごい元気だよ!」

真姫「……そう、それは良かったわね」

凛「真姫ちゃんの視線が冷たいにゃ……」

花陽「真姫ちゃん……勝っても負けても恨みっこ無しだよ」

真姫「もちろんよ……ま、私は負けないけどね」

にこ「皆、抽選終わったわよ」

穂乃果「え、なんで勝手にやっちゃうの!?」

にこ「あんたらが騒いでるからでしょうが……」

穂乃果「ぅぅ……」

海未「それで、結果はどのように?」

にこ「ああ、今から紙に書くわ」キュキュッ

一回戦 にこvs真姫

二回戦 ことりvs海未

三回戦 絵里vs希

四回戦 花陽vs穂乃果

シード 凛

海未(初戦の相手はことり……ふふ、これは余裕ですね)

希(あかん……うちの大会はここまでや……)

真姫(悪意を感じるんだけど……はぁ……)

穂乃果「花陽ちゃん、よろしくね!」

花陽「こ、こちらこそお手柔らかに……」

凛「ねぇねぇ、凛はどこに入るの?」

にこ「凛はことりと海未の試合の勝った方と勝負よ」

凛「そっか……ふふ、上手くいけばかよちんと決勝だね」

今回はここまで
次から対戦始まります

にこ「それじゃあ、早速一回戦始めましょうか」

にこ「真姫ちゃん、悪いけどボコボコにさせてもらうわよ」

真姫「はぁ?ボコボコにされるのはにこちゃんでしょ」

真姫「正直心苦しいけど、にこちゃんのためにも勝たせてもらうわ」

にこ「なんでにこのためなのよ!」

真姫「ほら、始めるわよ」

にこ「ちょっと!!」

穂乃果「よーし!それじゃあ実況は穂乃果に任せて!」

絵里「あんまり騒ぐと迷惑になるわよ」

穂乃果「気にしない気にしない!」

穂乃果「よーし、絵里ちゃんにも手伝ってもらおう!」

穂乃果「将来そういうことするかもしれないし……ね?」

絵里「……はぁ、しょうがないわね」

にこ「じゃあにこは……」

穂乃果『おっと!にこちゃんが選んだのはシーク!』

絵里『猿が弱体化したし、今はトップランクのキャラね』

穂乃果『さーて、対する真姫ちゃんが選ぶのは!?』

真姫「…………」

穂乃果『デデデ!私が王様よっ!言わんばかりの態度!』

絵里『…………手の内は隠す、か』

GO!

真姫「!」

穂乃果『デデデが開幕ダッシュ!その間にシークは針を溜めています!』

にこ「そこっ!」

真姫「…………」

シーク:ダダダダダ

デデデ:ガガガガガ

穂乃果『上手い!針を全弾ガード!』

にこ「もういっちょ!」

真姫「甘い!」

ゴロンゴロン

穂乃果『ガードからの下強下強!』

絵里『あんな近くで針投げるなんて反撃してくださいって言ってるようなものよ』

にこ「くっ!」

穂乃果『シークはたまらず上に逃げた!』

絵里『すぐにジャンプする癖はやめた方がいいと思うわね』

デデデ:ピョイ

ゴトンゴトン

穂乃果『ここでゴルドー!』

絵里『着地を制限するつもりね』

にこ「ちっ!」タン

真姫「ふふっ」

デデデ:ガシッ

穂乃果『捕まった!ゴルドーと反対側に降りた所を見事に捕まえられました!』

絵里『下投げ空後ろ……浮かしてまたゴルドー投げ……』

にこ「っ、なによこれ!」

シーク:ドコッ

穂乃果『空中回避を出したけどゴルドーが抜けられない!また浮かせられる!」

真姫「ふふふ……」

にこ「な、なんでよ!」

穂乃果『ゴルドー!ゴルドー!シークはなかなか地面に足を付けさせてもらえない!』

穂乃果『思わずシークが崖外に逃げた!』

穂乃果『それを見てデデデが崖際にダッシュ!』

にこ「ここは!」

ヒュィン

穂乃果『おっと!ここで崖外から跳魚……!』

真姫「お見通しよ!」

にこ「なっ!?」

穂乃果『空後が決まったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

穂乃果『シークバーストぉぉぉぉぉぉ!!デデデのダメージは0%だぁぁぁぁぁぁ!!!』

絵里『跳魚読み空後……あそこは普通に崖に捕まれば良かったと思うけど……』

絵里(やっぱり……真姫は侮れないわね)

にこ「ここから巻き返すわ!」

真姫「できると思ってるの?」

にこ「ダメージ稼ぎはこっちの方が得意ーー」タン

デデデ:┣¨┣¨┣¨┣¨

にこ「っ!?」

穂乃果『横強!掴みに行ったら反撃を貰ったぁぁぁぁぁぁ!!』

絵里『……PSの差が歴然ね』

にこ「それなら!」

シーク:フッ!

デデデ:ゴッ

穂乃果『鉈をガード!掴んで下投げ空後!』

穂乃果『距離を取ろうと跳魚……着地際にゴルドーが命中!』

にこ「ああもう!なんなのよその飛び道具!」

真姫「実戦経験が足りてないんじゃないの?」

穂乃果『空下に……下強!』

絵里『休ませてもらえないわね……こうなるともうにこには勝ち目はないわ』

にこ「なんで……シークは最強キャラって……コンボも練習したのに!」

ドゴン!

真姫「他のキャラのことも知らずにコンボ練習しても……ね!」

にこ「っ!この!」

真姫「ふふふ」

デデデ:ゴッ

絵里『崖際のデデデは強いわね……シークが上がらせてもらえてないわ』

にこ「……そこっ!」タン

穂乃果『ジャンプ!ゴルドーの隙を付いてジャンプ上がりーー」

真姫「残念でした」

デデデ:┣¨┣¨┣¨┣¨ドド

ドゴーン!

穂乃果『ジャンプ上がり読み空上が決まったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

穂乃果『何もさせてもらえないままシークはバースト!!』

絵里『次の勝負も真姫が勝ちそうね』



一回戦 真姫勝利

にこ「ぅぅ……負けた……」

真姫「大丈夫よ、にこちゃん」

にこ「え?」

真姫「温泉なら私が連れてってあげるから///」

にこ「っ///」

真姫「ほ、他に誘う人がいないからだからね!にこちゃんで我慢してあげるんだから感謝しなさい///」

にこ「な、何よその言い方!もっと素直に誘いなさい!」

穂乃果『えーと……イチャイチャはその辺りで次の試合に行きたいんですけど』

にこまき「「イチャイチャなんてしてない!」」

絵里『はぁ……それじゃあ私も落ち着きたいから一回実況抜けるわね』

凛『それじゃあ凛が代わりに入るにゃー!』

穂乃果『凛ちゃん!うん!よろしくね!』

海未「ことり……まさか初戦で当たるなんて思いませんでしたよ」

ことり「海未ちゃん……」

海未「何度も対戦しているからことりの強さは分かっています」

海未「ですが、ことりが初心者だからと言って……」

ことり「うん……手は抜かないんだよね」

海未「はい」

海未「私は勝ち進んで、穂乃果と温泉に行きます」

海未「そのために、ライバルとして貴女を叩き潰します!」

穂乃果『さぁ!海未ちゃんが選んだのはルキナ!』

凛『自分に似たキャラを使うなんてちょっと寒くないかにゃー?』

海未「凛!」

凛『ご、ごめんなさい……』

穂乃果『さあ、ここでことりちゃんが選ぶのは……』

凛『!リンクだにゃ!』

凛『元々強キャラじゃないのに弱体に次ぐ弱体で可哀想になってたけど最近のアップデートでやっと強化されたんだよね!』

穂乃果『さあ……それじゃあ一戦目の始まりです!』

Go!

海未「いきます!」

ルキナ:タタタタ

穂乃果『ルキナが開幕ダッシュ!』

凛『長距離は一方的に弓矢でやられちゃうからね』

リンク:フッ!

穂乃果『ブーメランがまともに直撃!』

凛『あれをガードできないって相当だと思うにゃ……』

穂乃果『弓!弓!弓!今度はちゃんとガードできてるけど近づけません!』

凛『鬱陶しい戦法だにゃ……』

海未「っ……それなら!」

穂乃果『ルキナは緊急回避で近づいていく!』

海未「ふふふ、飛び道具はこうやって対処するんですよ!」ドヤァ

ことり「…………」

リンク:ハッ

海未「っ!?」

穂乃果『弱からの……掴み!下投げ上強が決まって行くぅ!』

凛『リンクは近づくと弱連と掴みの択になるから面倒だにゃ』

穂乃果『爆弾での追撃!空上!地面に降ろしてもらえません!』

海未「こうなったら……!」

ルキナ:チャキ

穂乃果『ここでカウンター!しかし読まれてる!着地地点に横スマが襲いかかる!』

凛『根拠のないカウンターはやめた方がいいと思うんだよね』

海未「まだ!」

穂乃果『バーストはせず!』

海未「っ!?」

穂乃果『ああっと!?着地に合わせて弓矢が飛んできた!?ルキナが場外へと吹き飛ばされる!』

海未「くっ!」ガチャガチャ

ことり「…………」

穂乃果『ジャンプ後に矢が命中!再び外に押し出された!』

穂乃果『さらにもう一発!ルキナは戻れない!』

海未「……!こんなハメをいつの間に……!」

凛『これがハメなら皆スマブラ引退してるよ』

凛『攻撃されたらすぐにジャンプせずに下から戻ってこればいいだけじゃん』

凛『これが通用するのは初心者だけ』

穂乃果『へ、へぇ……』

海未「な、なんで!」

ことり「…………」タンッ

凛『見ててつまんないにゃ……』

穂乃果『ねぇ、海未ちゃんはなんで負けてるの?』

凛『意味もなく空前振って飛び道具回避できないんだから当然だよ』

凛『後コロコロばっかで置きスマもらい過ぎだって』

穂乃果『へぇ……ちなみにことりちゃんは上手いの?』

凛『……弱からの掴みを使うのは少なくとも中級者だと思う』

凛『でも海未ちゃんが弱過ぎてことりちゃんの実力がきちんと測れないんだよね』

穂乃果『ここで凛ちゃんの辛辣な言葉が決まる!』

穂乃果『そして同時にリンクの上スマぁ!!ルキナはそのままバーストぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

海未「う、嘘です……そんな……私が負けるなんて……」

海未「は、はは……キャラ相性が悪かったんですよ……そ、そうです……そうでなければ、私がことりに……」ガクガク

ことり「…………」

凛『言い訳はみっともないにゃ』

穂乃果『うん……まだ二戦目もあるし……っと?』

穂乃果『ここでことりちゃんがキャラをチェンジ……』

凛『うわぁ……』



\ルキナァ/

海未「…………え?」

ことり「…………」

穂乃果『これは……えっと?』

穂乃果『さっきの戦法使えば勝てると思ったんだけど……なんでキャラを?』

凛『同じキャラを使って徹底的に虐める気だにゃ』

凛『ガチ部屋で煽ってくる人がたまにやるけど……』

穂乃果『で、でもルキナは海未ちゃんの持ちキャラだよ?』

穂乃果『簡単に勝てるはず……』

海未「っ……ことり、勝てると思っているのですか!?」

海未「ことりは今まで私に一度も勝ったことが無かったのですよ!?」

海未「思い上がるのも……大概に……」

ことり「……だったらさ」

海未「え……?」

ことり「勝ってみせてよ、ことりに」ニャァ

海未「っ!」

Go!

海未「思い知らせてあげます!」

穂乃果『海未ちゃんルキナがダッシュからの空前!しかしガードで防がれて下投げ!』

穂乃果『空上!上強!空上!また一方的な展開になっています!』

穂乃果『空前……移動して回転起き上がりに上スマが突き刺さる!』

海未「ぁ……ぁ……」ジワァ

ことり「…………っ」タンッ

穂乃果『海未ちゃんルキナ!近づけないようにひたすら空前を振ります!』

穂乃果『でもことりちゃんルキナはその隙をついてどんどん攻撃!』

穂乃果『凛ちゃん、これはどういうことなんでしょうか!?』

凛『海未ちゃんがなんで空前振ってるかを理解してないだけだよ』

穂乃果『なるほど!って言ってる間に横スマでバーストぉ!海未ちゃんにはもう後がありません!』

凛『ねぇ、なんで海未ちゃんはさっきから空前とスマッシュばっかりなの?』

凛『掴みは?強攻撃は?マベコンは?』

穂乃果『り、凛ちゃん!?お、落ち着いて……』

凛『落ち着いてなんかいられないよ!あんな自信満々だったのになんでこんなに弱いの!?』

海未「ま、まだっ!」

ことり「……あはっ!」

チャキ

ギィン

穂乃果『カウンター!空前に見事に当てて行きます!』

凛『見事でもなんでもないよ!誰でも来るってわかるじゃん!』

穂乃果『カウンター!またカウンター!掴んで……投げない!?ひたすら叩いてる!』

海未「っ…………!」ガチャガチャ

穂乃果『さっきからことりちゃんはカウンターばかりやってるけどこれって』

凛『舐めプ』

海未「こんな……の……っ」

ことり「…………ふふふっ」

凛『これは精神的ダメージ大きいと思うよ……』

穂乃果『さぁ!カウンターで飛ばされて……崖に!?ことりちゃんルキナが崖に猛烈ダッシュ!』

凛『!まさか!』

穂乃果『崖を奪って……決まったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!空後ぉぉぉおぉぉぉぉぉぉ!!!』

穂乃果『そのままバーストぉぉぉぉおぉぉ!!』

穂乃果『二回戦はなんと!ことりちゃんの勝利です!!』



二回戦 ことり勝利

海未「うっ……ぐすっ……」ポロポロ

海未「わたしがっ、まけるなんてえっ」ポロポロ

ことり「っっっっっ」ゾクゾクゾクッ

ことり「海未ちゃん……残念だったね?」

海未「こと……り……」

ことり「まさか、初心者のことりにボロボロにされちゃうなんて……ねぇ?」

ことり「海未ちゃん才能ないんじゃない?」

海未「ぅ……うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ」ポロポロ

ことり「……ちょっとお花を摘みにいってくるね」

トトトト

ガチャ

パタン

真姫「ことり、待ちなさい」

ことり「真姫ちゃん?どうしたの?」

真姫「いくらなんでもあれはやりすぎよ」

真姫「いくら貴女達二人が穂乃果を取り合ってるからって、あんなこと……」

ことり「……?何言ってるの、真姫ちゃん?」

真姫「え?」

ことり「ことりが好きなのは海未ちゃんだよ?」

ことり「真姫ちゃんもさっきの海未ちゃんの顔見たでしょ?」

ことり「ことりに負けて、すっごく悔しそうな海未ちゃんの顔」

ことり「自分の持ちキャラを使われて完封されて……泣いてたよね」

真姫「え、ええ……」

ことり「っっっぁぁぁぁっ♡思い出しただけでもゾクゾクしちゃうっ♡」

ことり「海未ちゃんの泣き顔っ♡凄いそそるのぉっ♡」

ことり「ああっ♡待っててね海未ちゃんっ♡二人でお泊まりしてっ♡ずーーーーっとスマブラして虐めてあげるからぁっ♡」

ことり「あははははははははははっ♡」

真姫(もう手遅れね)

ガチャ

凛「お帰り、真姫ちゃん」

凛「ことりちゃんはどうだった?」

真姫「……凛、次の試合絶対勝ちなさい」

凛「え……?」

真姫「海未のためよ。後、私もあれとは戦いたくないから」

凛「?う、うん……?」

にこ(何があったんだろう……)

希(海未ちゃんも大変やなぁ……)

今回はここまで

穂乃果『それじゃあ第三試合行ってみようー!』

絵里「よろしくね、希」

希「負けへんで、えりち」

希「悪いけど勝たせてもらうよ」

絵里「楽しみにしてるわ」

穂乃果『さあー!お互い言葉を交わした所でキャラ選択だー!』

凛『二人とも何を選ぶのかなー?』

穂乃果『希ちゃんが選んだのはゲーム&ウォッチ!』

穂乃果『対する絵里ちゃんが選ぶのは……』

凛『ガノンドロフ……!?』

希「!?」

希「えりち……どういうつもり?」

絵里「?何が?」

希「本気でやるんじゃなかったの?」

希「あんまり舐めとると……痛い目みるで」キッ

絵里「怒ってる希も可愛いわよ」ニコッ

希「っ///そういうことやないやろえりちの馬鹿///」

絵里「ごめんなさいね……でも、あまり手の内は見せたくないのよ」

絵里「誰かさんと同じようにね」

真姫「…………」

希「……なら、後悔させたる!」

Go!

穂乃果『両者共にダッシュ!』

穂乃果『ゲーム&ウォッチが空前で牽制!ガードして……追撃はせず!』

穂乃果『凛ちゃん、どうして空前がガードされてもゲーム&ウォッチは掴まれないの?』

凛『空前出しながら後ろに引いてるからだよ』

凛『でも確かに掴まれないけど出しすぎると……』

絵里「ふふっ!」タン

穂乃果『空前の後隙にDAが命中!そこから掴んで下投げ!さらにダッシュして空上が入る!』

希「くっ!」ガチャガチャ

凛『低%なら暴れればガノンのDAは反確取りやすいんだけどね』

凛『暴れることに慣れてないのかな』

希(このまま追撃はあかん……空前で牽制を)

絵里「残念」

ガノン:フッ

穂乃果『また空上が決まったぁぁぁぁぁ!』

穂乃果『ゲーム&ウォッチは堪らず外に出される!』

絵里「追い詰めたわよ」

希「……それはどうかな?」

穂乃果『崖を登って……そこにガノンが走る!DA!見事にガード!』

希「ここや!」

ゲムヲ:ガシッ

凛『まさか!』

穂乃果『下投げ!上強!ジャンプして空後!空後!』

絵里「っ!」

穂乃果『ガノンは抜けられない!そしてさらにジャンプして空後ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

穂乃果『決まったぁぁぁぁぁぁ!!ガノン0%からバーストぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

穂乃果『その間にゲーム&ウォッチは上Bで復帰してきます!』

穂乃果『凄い!まさかのまさかです!』

穂乃果『凛ちゃん!!ゲーム&ウォッチってこんなに強かったの!?』

凛『確かに強いけど、今のは絵里ちゃんのミスだと思うよ』

凛『あの即死コンボは確定じゃないし、絵里ちゃんの慢心があったんだと思う』

希「どうやえりち!今日のために練習したんや!」

希「あんまりうちを甘く見んでくれる!?」

絵里「…………あはっ」ニャァ

希「っ!?」ゾクッ

絵里「いいわ、その強気な態度……」

絵里「力ずくでねじ伏せたくなっちゃう!」

ガノン:タタタタ

穂乃果『無敵時間を利用してガノンが走る!』

穂乃果『ゲーム&ウォッチはその時間を逃げようとああっ!ここで炎獄握!』

穂乃果『ガノンの後ろに回り込んでーーっ!』

希「しまっ!?」

絵里「いらっしゃい」

穂乃果『横スマがクリーンヒットォォォォォォォォォォ!!!』

穂乃果『後ろ周りを読んでいたぁぁぁぁぁ!試合は振り出しに戻ります!!』

凛『起き上がりはジャンケンだからね』

穂乃果『空前をガードして……ヤクザキック!追撃に空後……もガード!』

希「っ……やっぱり硬い!」

穂乃果『烈鬼脚!回避からの……追撃に空後ろ!ゲーム&ウォッチが吹き飛ばされる!』

凛『迫力に押されちゃ駄目だよ!有利なんだからリスク回避を徹底しないと!』

希(そんなんわかっとる……わかっとるんやけど!)

穂乃果『ここでゲーム&ウォッチの空N……ああ!?ガノンの空上に潰された!?』

凛『ガノンの空上は強いからね』

凛『絵里ちゃんは小J空上で牽制してるし……生半可に突っ込むと返り討ちだよ』

希(あかんあかんあかん!落ち着いて行動せんとこのまま)

絵里「それでいいの?」

希「え?……っ!」

ガノン:ハァァッ!

穂乃果『上スマぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!空中回避に合わせて上スマが炸裂ぅぅぅぅ!!ゲーム&ウォッチがバーストしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

凛『完全に揺さぶられてたね……今のは痛恨のミスだにゃ』

絵里「危なかったわ、流石は希ね」

絵里「あんなコンボ使って来るなんて夢にも思わなかった」

希「……なにもう終わったみたいな口ぶりしとるんや」

絵里「え?」

希「まだ勝負は終わってない!」

絵里「……ええ、そうね!」

穂乃果『お互いにキャラ変更は無し!』

凛『バトルスタートにゃー!』

Go!

ガノン:ハァッ

希「くっ!」

穂乃果『ガノンは下強と空上で牽制!ゲーム&ウォッチは空前を振る!』

凛『絵里ちゃんガード上手いね……ゆっくりライン詰めてるよ』

凛『下Bも横Bも適当に振ってる量産型とは大違いだにゃ』

穂乃果『さぁ!少しずつお互いにダメージを増やして16%VS68%!ガノンがリードしています!』

凛『このままストック先行されるとゲーム&ウォッチはきついよ!』

希(そんなことわかっとる!わかっとるんや!)ガチャガチャ

穂乃果『ゲーム&ウォッチがダッシュして……ダッシュ攻撃ーー』

絵里「甘い!」

穂乃果『ガノンが後ろ下がりジャンプからの空前ぇぇぇぇぇ!』

希「なっ!?」

穂乃果『ゲーム&ウォッチが吹っ飛ばされるぅぅぅぅぅぅ!』

凛『あれガノンだと難しいんだよね、出し切る前に下入力しちゃう人もいるから』

穂乃果『バーストはせず!しかし場外!』

穂乃果『ガノンは崖際から……飛び降りた!それを見て即座に上B!急降下で戻って見事着地ぃぃぃぃぃ!』

凛『あのまま戻ってたら空上の餌食だったから今のは良かったと思うよ』

絵里「…………」タン

穂乃果『炎獄握!ゲーム&ウォッチが鷲掴みにされる!』

希「っ……なら!」

希(さっきみたいにはいかん……ここは暴れる!)タン

穂乃果『ガノンがジャンプした!?』

希「え?」

ドゴォォォォォォォォォォォン!

穂乃果『烈鬼脚ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!暴れ起き暴れを読まれたぁぁぁぁぁぁぁ!!』

穂乃果『ゲーム&ウォッチバーストぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

穂乃果『これは厳しい展開になってきました!』

穂乃果『凛ちゃん!ここから逆転できると思う?』

凛『うーん、厳しいかな』

凛『ただ崖際での争いになればゲムヲはシェフや空下上Bもあるからうまく行けば早くバーストできると思うよ』

穂乃果『なるほど……と言ってる間にガノンが外に出された!ここはチャンスを拾っていきたい!』

穂乃果『ガノンは上Bで復帰……ああ!ダッシュ攻撃で潰された!もう一度外に出ます!』

凛『ゲムヲのDAは判定長いからね。タイミング見計らわないとハメられるよ』

穂乃果『さぁ!ガノンが崖下から戻って来てーー』

希「っここ!」

絵里「!」

ゲムヲ:カキーン

ゲムヲ:ジリリリリリリリリリ!

穂乃果『ジャッジぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!』

穂乃果『これは怒りなのか!?希ちゃんを甘くみてる絵里ちゃんに天罰がくだったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

穂乃果『レベル9でバーストぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

希「やっぱりうちはラッキーガールやね」

希「あんまり舐めてると……もっかい審判下すで?」

絵里「……ふふ、やってみなさい!」

穂乃果『ねぇ凛ちゃん、さっきのゲーム&ウォッチってどうやってジャッジ出したの?』

穂乃果『降りてからだともう少し下で発生すると思うんだけど』

凛『崖スレスレの場所でジャッジ出すと、滑り落ちながら攻撃できるんだよ』

凛『結構使い慣れてるみたいだね、希ちゃん』

穂乃果『っと!ここでまた崖際での戦い!』

穂乃果『ゲーム&ウォッチが崖を奪って……追撃はしない!そのまま登る!』

希「そこっ!」タン

絵里「っ!」タン

穂乃果『ゲーム&ウォッチその場で小ジャンプ空下!しかしガノンは空中ジャンプを消費してタイミングをズラす!』

凛『当たってたらメテオでさよならだったにゃー』

穂乃果『でも崖掴んだら無敵じゃないの?』

凛『二回目掴む時は無敵じゃないんだよ。そのために崖奪いしたんだから』

希(流石にそう簡単に決めさせてはくれへんか)

穂乃果『ヤクザキック!ゲーム&ウォッチが外に吹っ飛ばされる!』

穂乃果『追撃のためにガノンも崖を飛び降りた!』

希(空前で反撃するか……それとも回避出すか……)

希(上Bは無敵ついとるしそっちも……)

希(ガノンはここなら空上の確率が高いはず……それならーー)

絵里「甘いわね、希」

希「え?」

ガノン:ゴォォォッ

希「なっ!?」

穂乃果『ああああああ!空中炎獄握が決まったぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

穂乃果『ガノンドロフの勝利ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!』

穂乃果『凄い!凄いよ!あそこで炎獄握出せるなんて!』

凛『三戦目によっぽど自信があったんだろうね……』

絵里「ふぅ……いい戦いだったわ、希」

希「……負けてしもたか」

希「はぁ……勝ちたかったんやけどなぁ」

絵里「あら、どうして?温泉なら私が連れてってあげるのに」

希「……たまにはうちだってえりち相手に勝ち誇りたいんやもん」

絵里「希……」

絵里「ああもう可愛いんだからっ」ギュゥゥゥゥ

希「ちょっ///えりち///」

穂乃果『よーし、次の試合に行こう!』

にこ「次の対戦すんのはあんたでしょ」

穂乃果『そうだった!にこちゃん、司会お願いね!』

にこ「は?」

穂乃果『あ、ことりちゃんが戻ってきた!ことりちゃーん!解説お願い!』

ことり「はーい」

穂乃果『絶対勝ち進んでみせるからね!温泉一緒に行こうね!』

ことり「……あ、あはは」

にこ「ちょっと待ちなさいよ穂乃果!」

穂乃果『はい、にこちゃんこれ』

にこ「な、何よこれ……」

穂乃果『用語の簡易まとめ!きちんと覚えてね!』

にこ「いや、でも」

穂乃果『大丈夫!起こったことを馬鹿みたいに言ってたら後は凛ちゃんとことりちゃんが解説してくれるから!』

にこ「馬鹿……!?ちょ、穂乃果!あんた馬鹿にしてんの!?」

穂乃果『それじゃあよろしく!』

にこ『後で覚えてなさいよ……!』

ことり『まあまあ、にこちゃんなら実況なんてちょちょいのちょいでしょ?』

にこ『と、当然よ!まあ、にこにーにかかれば盛り上げる実況するなんて朝飯前だし?』

凛『それなら凛は一回抜けるよ』

凛『ことりちゃんがどんな解説するのか聞いてみたいし……ね』

ことり『…………』

にこ『ちょっと待ちなさい、凛。花陽ってどのくらいの腕なの?穂乃果といい勝負できそう?』

にこ『花陽はあんまりこういうゲームやったことないと思うし、あんまり勝負が一方的だと盛り上がらないでしょ?』

凛『……それなら安心していいよ』

凛『かよちんは強いから』

穂乃果「よろしくね、花陽ちゃん!」

花陽「こちらこそよろしくお願いします」

穂乃果「悪いけど手加減はしないよ」

花陽「……大丈夫です」

花陽「全力で来てください」

にこ『さあ!キャラ選択の時間にこっ☆』

にこ『穂乃果選手が選んだのはマリオ!マリオは……えーと……』

ことり『下投げからの上強コンボが有名だよね』

ことり『発生の早い空Nや上Bに牽制技のFB、反射技のマントも持ってるオールラウンダーなキャラ』

ことり『DAは持続時間も長くてうまく行けば崖メテオも狙えるよ』

にこ『……ことり、あんた本当はやり込んでるでしょ』

ことり『そんなことないよぉ♡』

にこ『対する花陽が選んだのは……ルイージ!』

ことり『下投げから凄いコンボが決まるんだよね』

ことり『バースト手段には下投げサイクロンや下投げ空後や下投げ空下があって終盤掴まれると大変だよ』

にこ『運命の兄弟対決……勝つのは兄か弟か!試合開始にこっ☆』

Go!

にこ『開幕にマリオはポンプを溜める!それを見てルイージがダッシュ!』

にこ『マリオはポンプを止めて……FBを投げる!ガードしながら近づいてジャンプ!』

にこ『それを見てマリオは緊急回避でルイージの後ろに!しかしルイージが空Nを出していた!なんと先手はルイージにこっ!』

にこ『続けて上強!これはコンボが入るのでしょうか!?』

穂乃果(上強連打……こういう時は空Nで暴れて差し込む!)タン

花陽「…………」タン

にこ『ここでルイージがジャンプ!?え!?空中回避でマリオの空Nを躱してルイージの空Nが決まりました!』

にこ『再び上強!空中回避で再び空Nからの上強!!』

ことり『暴れたらハマるよ、ジャンプして逃げないと』

穂乃果「な、なにこれ!」

花陽「…………」

にこ『マリオは抜け出せない!また空Nから上強が決まる!今度は空上!一気に65%まで稼がれた!』

にこ『ルイージは急降下で先に着地!マリオはまだ浮いたままだ!』

穂乃果(このままだと着地を狩られる……ここは!)

にこ『それを見てマリオはFB!』

ことり『その高さだと当たらないよ!ただ隙を作るだけ!』

にこ『ルイージはFBを掻い潜って再び空上!マリオまたもや浮かされます!』

穂乃果「くっ!」ガチャガチャ

花陽「…………」タン

にこ『だめだぁ!またもや空上!上手く着地できない!』

穂乃果(それなら……緊急回避で!)

にこ『ルイージのジャンプに合わせての緊急回避……!?』

ことり『違う!小ジャンプ!』

穂乃果「え?」

ルイージ:ヤァッ

にこ『決まったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!上スマッシュぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!』

にこ『空中回避を読んで上手く合わせてきましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

にこ『ルイージのダメージは0%ぉぉぉぉぉぉぉ!!果たしてこの差は覆せるのでしょうか!?』

穂乃果「まだっ!」

花陽「…………」

にこ『ねぇ、さっきからルイージが意味のない所で空下や空Nしてるけどなんで?』

ことり『緊急回避や掴みやDAが狩れるからだよ』

にこ『へぇ……っと!ここでルイージが掴む!下投げ空前空前!』

にこ『マリオの緊急回避に空下が決まる!近づいて空後!マリオのダメージだけ溜まっていくぅぅぅぅぅぅ!!』

穂乃果「な、なんで……!」

にこ『マリオは崖を掴む!ルイージは崖側で待機!さあ、ここからどうやって復帰するのか!』

穂乃果(普通に上がったら……掴まれる……!)

穂乃果(それならここは!)

にこ『ここでマリオは移動崖登り……ああ!読まれていた!振り向き掴みからの空後ぉぉぉぉぉぉ!!』

にこ『もう後がない!どうするマリオ!』

ことり『穂乃果ちゃんの動きは掴んでからの上強コンボ狙いみたいだね』

ことり『緊急回避で後ろに回る癖があるからそこを治さないと』

にこ『ジリジリと距離を詰めるルイージ!マリオは緊急回避でなんとか逃げようとーー』

ことり『その位置は駄目っ!』

花陽 タン

キィィィィィィィィィィィィィィィン!!

にこ『決まったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!スーパージャンプパンチィィィィィィィィィ!!!』

にこ『重なった瞬間を見事に捉えられましたぁぁぁぁぁぁっ!!』

希「花陽ちゃん強いなぁ……」

希「これはもしかするとえりちも危ないんとちゃう?」

絵里「…………」

希「えりち?」

絵里「あの動き……もしかして……」

希「え、えーと、もしもーし?」

希「冗談やって……」

穂乃果「……強いね、花陽ちゃん」

花陽「……凛ちゃんと温泉に行きます」

花陽「そのためには……誰であっても容赦はしません!」ゴオッ

穂乃果「っ……!」

穂乃果「なるほど……でも、こっちにも負けられない理由がある!」

にこ『二戦目もやはりルイージがリード!甘い空Nを狩られて投げられます!』

にこ『逆にマリオは掴めない!コンボとは一体なんだったのか!?』

穂乃果(掴めない!掴もうと思ったら殴られたり先に掴まれたり届かなかったり!)

穂乃果(な、なんで!)

絵里「空下……空N……その場回避に小J……」

希「ど、どうしたん?あのくらいのルイージならどこにでもおるやろ?」

希「そら、流石に0%なんは凄いけど……まあ穂乃果ちゃんもそんなに慣れてないみたいやし?」

絵里「何処にでもいる……か」

絵里「貴女はどう思う?真姫?」

真姫「……さあね」

ことり『…………』

にこ『ちょっとことり!黙ってないで解説しなさいよ!』

にこ『なんで穂乃果はこんなに一方的なの!?相性なの!?』

ことり『……違うよ』

ことり『花陽ちゃんが強すぎるんだよ』

にこ『そんなの見ればわかるわよ』

ことり『そうじゃないんだよ、にこちゃん』

ことり『間合い管理が完璧すぎるの』

ことり『対マリオだけでも凄いけど……他のキャラにも完璧なら……』

ことり『穂乃果ちゃんの攻撃にもリスクをしっかり与えてるし……』

にこ『ち、ちょっと!?一人で納得してんじゃないわよ!』

にこ『!マリオが空下メテオをもらった!もう後がありません!』

穂乃果「くっ!」

花陽「…………」

にこ『上強連打からの空上!着地を下投げ空後!』

にこ『ダメージがどんどん溜まる!100%を超えたぁぁぁぁぁぁ!』

にこ『絶望的!だけどまだマリオは諦めていない!』

にこ『マリオが近づいて……ああっ!空後が決まる!マリオが蹴り飛ばされた!』

にこ『崖上がりを掴まれて……』

にこ『下投げサイクロンでバーストぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!ノーダメージでルイージの勝利ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』

穂乃果「負けちゃった……」

穂乃果「……対戦ありかとう、花陽ちゃん」

花陽「こちらこそありがとうございました」ペコリ

穂乃果「凄く強かったよ……結構やってるの?」

花陽「……ええ、それなりに」

穂乃果「そっかぁ……今度マリオの使い方教えてくれる?」

花陽「いいですよ」ニコッ

絵里「……間違いない」

絵里「あのルイージは……」

希「なぁ、花陽ちゃんのルイージがどうしたん?」

ことり『それじゃあ次はことりの番だから抜けるね』

にこ『それならにこも穂乃果に任せて抜けようかしら』

にこ『穂乃果!落ち込んでないで早く戻ってきなさい!』

穂乃果『ぅぅ……にこちゃん酷いよぉ……』

希『それなら今度はうちが解説に入ろうかな』

希『えーと、次の試合は……』

穂乃果『ことりちゃんと』

ことり「よろしくね」

穂乃果『凛ちゃんだね』

凛「よろしくにゃー!」

今回はここまで

穂乃果『さあ!二人とも一体何を使うのか!』

穂乃果『おおーっと!凛ちゃんが選択したのはソニック!』

希『後ろ投げが弱体化されてもトップランクと言われてるキャラやね』

希『隙を見せたらダメージ稼がれるし戦ってて辛いんよ』

穂乃果『さーて、ことりちゃんが選ぶのは……おお!』

希『ふむ……』

穂乃果『プリン!プリンです!』

凛「リンクやルキナじゃなくていいの?」

ことり「うん。だって凛ちゃん強そうだもん」

ことり「あんまり使ったことないし、あれで勝てるのは初心者相手くらいだよ」ニコッ

海未 グサッ

ことり「だから安心して、凛ちゃん」

ことり「ことりは本気だから」

Go!

プリン:プカプカ

ソニック:キュィィン

穂乃果『プリンは空中で回避をしながら様子を伺います!それに対してソニックはキュインキュインからのガードで様子見!』

穂乃果『あれ、でもなんであれキャンセルできるの?穂乃果が使った時は回ってる最中はガードできなかったよ?』

希『横Bは出始めならガードできるんや。下Bはいつでもキャンセルできるし』

穂乃果『ほへぇ……』

穂乃果『っと!ソニックのスピンダッシュを空前で潰す!先手はことりちゃんです!』

穂乃果『ことりちゃんは空前で牽制と潜り込んでからの捲り空Nです!』

穂乃果『おっと!ガードして振り向き横強!ソニックはチャンスを逃しません!』

ことり「……きちんと反応してくるかぁ」

ことり(空前振り辛いなぁ……間合いちゃんと見ないと後隙にスピン空上くらうし)

凛(プリンは相手のガードを崩すのが苦手……判定はソニックが不利だし、ガードと速さで撹乱しながら攻撃しよう)

穂乃果『ソニックがステージを駆け巡っています!それをプリンが追って……ああ!ここでスピンダッシュからの空上が入る!』

穂乃果『ねぇねぇ希ちゃん!』

希『どうしたん?』

穂乃果『なんで凛ちゃんはスピンダッシュからのガードを何度もしてるの?』

希『あれは相手に意識させるためや』

希『スピンが来ないと次も来ないかも、って思うやろ?』

希『それと相手にガードさせることで行動の阻害も兼ねてのこと』

希『凛ちゃんも相当やりこんどるわ』

ことり「そこ!」タン

凛「!」

穂乃果『プリンが空Nから起き上がりに空前!もう一回空前!ソニックが外に出される!』

希『次の空前は回避……外まで運ばれなくてよかったね」

ことり「まだ追撃は終わってない!」

凛「…………」

ソニック:キュィィィィィィン

ことり「!」

穂乃果『ソニックが回転から……飛んだ!?』

希『下Bの時はCステでジャンプできるんよ』

希『ことりちゃんはバネ復帰読みだったようやね』

ことり「判断が早い……」

ことり「普通の人なら……今のは急降下バネで崖捕まりを……」

凛「ふふ、余り凛を甘くみないで欲しいよ!」

キュィィィィィィン

穂乃果『ああ!またもやスピンからの空上が決まるぅ!』

希『ことりちゃんのスピンへのリスク付けを上手く避けて、僅かな隙にスピン差し込んでるみたいや』

穂乃果『ここでグルグルパンチぃぃぃぃぃぃぃ!!プリンバーストぉぉぉぉぉぉ!!!』

希『あの横スマの性能はおかしいと思うんよ……』

穂乃果『しかしことりちゃんも負けていない!』

穂乃果『ダメージを受けながらもなんとか空後を当ててソニックを一機落としました!』

希『76%vs0%かぁ……プリンは厳しいね』

希『ただ横運びがあるから……ソニックはそこだけ気をつければいいかな』

凛(ちょっと焦っちゃったかな……まあでも後は……)

ことり「……っ!」

穂乃果『プリンはガードが崩せない!甘い空前やはたくをきっちり反確を取られてピンチ!』

希『そろそろバースト怖なってくるよ!』

ことり(揺さぶられてる……速さに合わせないと……)

ことり(逆方向に空前出さないように……)

穂乃果『プリンが崖に掴まる!その前に立ちはだかるソニック!』

希『プリンは崖に手放しから空前で復帰できるけど……』

ことり「…………」

凛「…………」

穂乃果『!プリンが動く!崖手放しから空前!』

希『ガードしたソニックをそのまま捲るつもりや!』

凛「!」タン

ソニック:シュィィィィィン

ことり「っ!?」

希『ガーキャン上スマ!?あがりを読んどったんか!』

穂乃果『プリンはまだバーストせず!』

穂乃果『ここでソニックが小ジャンプ連打!』

穂乃果『希ちゃん、これは何してるの?』

希『空後をいつでも出せるぞ!って脅しやね』

希『プリンの%だと凄い圧力になるかなー』

穂乃果『なるほど!……ああっ!?プリンの回避後に空後が炸裂ぅぅぅぅぅ!!!』

穂乃果『プリンバーストぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!ソニックの勝利ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』

ことり「……強いね、凛ちゃん」

凛「結構やり込んでるからね」

ことり「そっかぁ……スマスクールやってる?」

凛「うん、やってるよ」

穂乃果『希ちゃん、スマスクールって何?』

希『スマブラにレートバトルを導入したサイトやね』

希『上に行けばいく程レートは高くなるんよ』

凛「ことりちゃんもやってるの?」

ことり「うん」

凛「レートはいくつくらい?」

ことり「……1623」

凛「そっか……」

凛「凛は……この前1700超えたよ」

穂乃果『高いの?』

希『うん……多分高い……と思う?』

穂乃果『思う?』

希『いやぁ、うちやってないから……』

穂乃果『ほへぇ……そうなんだ』

穂乃果『っと!そう言ってる間に次の試合が開始!』

穂乃果『お互いにキャラ変更はありません!』

キュィィィィィッパン!

穂乃果『スピンダッシュが決まるぅ!やはりソニック優勢だぁぁぁぁ!!』

穂乃果『駆け巡ってプリンに的を絞らせない!』

穂乃果『しかしプリンも負けてはいない!はたくで甘い動きを狩っていく!』

穂乃果『パーセントは82%vs49%!っと!ここでソニックが空前を食らう!』

凛(……こっちの動きが読まれやすくなってる)

凛(とりあえず……先にバーストしておかないと)

ソニック:キュィィィィィィィン

穂乃果『ここでソニックのスピンダッシュゥゥゥゥゥ!』

穂乃果『ソニックの動きを読んでプリンはバーストできるのでしょうか!?』

ことり「……ふふっ」タン

キィィィィィィィィィィィン!!

プリン:プリュゥ……プリュゥ……

凛「なっ!?」

穂乃果『ソニックバーストぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!スピンダッシュに上手くねむるを合わせられたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

凛(やられた……!)

ことり「ふふ、やっと驚いた顔が見られた」

ことり「海未ちゃん程じゃないけど、その表情素敵……♡」

凛「…………っ」ゾクッ

穂乃果『ソニックが星になっている間にプリンは起き上がります!』

穂乃果『無敵時間は空中をプカプカ!ソニックはこの間にダメージを入れることができない!』

希『あそこでねむるをうつのは凄い勇気いるなぁ……』

穂乃果『だよね、外したら大変なことになるもん!』

凛「…………」

凛(さっきと動きが違う……こっちが反確とれない場面で動きを制限してる……!)

ことり「ふふっ」タン

プリン:プイッ!

穂乃果『はたくが決まるぅ!ソニックの反撃に綺麗に合わせた!』

希『凛ちゃん焦って来とるなぁ』

凛(流れを持ってかれてる……!)

穂乃果『空前!起き上がったところに空Nが刺さる!』

穂乃果『でもソニックも負けていない!上スマでなんとかプリンをバースト!』

穂乃果『しかし%差が大きい!ここから挽回できるのでしょうか!?』

希『きゅいんきゅいんどぅるるぱん!ってやるだけで20%ぐらい稼げるしまだまだ大丈夫やで』

穂乃果『穂乃果はくらっちゃうけどさ、スピンアタックって強い人なら全部ガードできるんじゃないの?』

希『まあ無理やな。発生も早いし強いソニック使いの人はタイミング見計らって
ぶつけてくるから』

穂乃果『そうなんだ……』

凛「しまっ!」

ことり「あはっ♪」

穂乃果『空後ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!ソニック耐えきれずにバーストしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

穂乃果『勝負は三戦目に持ち越しです!』

希『プリンの空後はよく飛ぶからなぁ』

穂乃果『希ちゃん、次の勝負はどっちが勝つと思いますか!?』

希『うーん、ことりちゃん、かな』

希『多分やけど、凛ちゃんの癖が結構読まれてきてるっぽいんよ』

穂乃果『なるほど……』

凛(癖……か)

凛(そういえばかよちんに教えてもらったっけ)

凛(癖を読まれると崖上がりや受け身や、攻める時守る時いろんなところの択を拾われちゃうって)

凛(スマスクールではそんなに連戦はしないからあんまり気にしてなかったけど……)

凛(……やっぱり凛の課題は動きのバリエーションだね)

凛(でも、読みだけで勝てるのがスマブラじゃない)

凛(それを教えてあげるよ、ことりちゃん)

Go!

穂乃果『さあ!三戦目が始まりました!』

希『この大会では初めての三戦目やね』

穂乃果『あ!そういえばそうだね!』

穂乃果『つまり、二人ともいい勝負ってことだね!』

希『うん……うちらはストレート負けしちゃったし』

穂乃果『ぅ……』

穂乃果『ま、まあ気にしないでやっていこう!』

穂乃果『おっと!先手をとったのはソニック!きゅいんきゅいんしてダメージっを稼いでいくぅ!』

ことり(立ち回りを変えるのかぁ……)

ことり(逃げ回ってのヒット&アウェイ)

ことり(速度的に不利なプリンじゃ簡単に追いつけない)

ことり(間合い管理ミスも増えるし……きついなぁ)

穂乃果『おお、今回はソニックが有利に試合を運んでいます!掴んで上投げバネからの空前!』

穂乃果『プリンは動きに翻弄されている!』

希『これが凛ちゃんのプリン対策かぁ……ことりちゃん辛そうやな』

穂乃果『空中回避した所に空前!プリンは崖から吹っ飛ばされる!』

穂乃果『さっきとは打って変わって一方的!ソニックが凄い猛威を振るっています!』

穂乃果『負けじとプリンが掴んでからの上投げ!空中戦に持ち込むつもりでしょうか!?』

穂乃果『回避を読んで空前!もう一個空前!このまま外にーー』

ソニック:ビヨーン

穂乃果『ああ!?バネをだして上に逃げた!?』

希『ソニックの強みやね。バネでコンボを途中で抜けるっていう』

穂乃果『ソニックはそのまま空下!安全に着地しようとーー』

凛(よし、逃げ切れーーっ!?)

キィィィィィィィィィィィィィィン!!!

プリン:プリュゥ……プリュゥ……

凛「えっ!?」

穂乃果『ねむるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!まさかのソニックバーストだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

穂乃果『ソニックの空下に上手く合わせたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

穂乃果『凄い!まさかこんなことできるなんて!』

希『とっさに空下の斜線上に合わせたんか……今のは意識外からの一撃やろ』

希『形成逆転したことよりも、今のは精神的なダメージの方が大きいんとちゃうか?』

ことり「駄目だよ凛ちゃん、油断したら」

ことり「そんな上の方でねむるくらったら……すぐバーストしちゃうよ?」ニヤァ

凛「……っ!」

穂乃果『さあ!またソニックは逃げの立ち回り!』

穂乃果『しかし!さっきよりも受ける反撃が多くなっている!』

花陽「凛ちゃん……」

真姫「さっきまでのように戦えれば、まだ勝てそうなのに」

希『メンタル……か』

穂乃果『え?』

希『凛ちゃんはさっきから焦りすぎなんや』

希『多分、PSだけなら凛ちゃんの方が上』

希『落ち着いて対処できれば凛ちゃんが勝ってるはずや』

穂乃果『!?プリンの空前!空前!もっかい空前!』

凛「っ!」ガチャガチャ

穂乃果『駄目だ!ソニックは抜け出せない!』

穂乃果『そのまま運ばれて……バーストしたぁぁぁぁぁ!!』

穂乃果『三戦目を制したのはことりちゃんです!』

ことり「お疲れさま、凛ちゃん」

凛「うん……お疲れさま、ことりちゃん」

凛「完敗だにゃ」

ことり「きっとさっきのねむるが決まらなかったら、ことりはあのまま負けてたと思うな」

ことり「楽しかった、また戦おうね」

凛「……うん!今度は負けないよ!」

穂乃果『さあ!次からは準決勝の始まりです!』

穂乃果『一戦目は……真姫ちゃんVSことりちゃん!』

真姫「よろしくね、ことり」

ことり「うん、こちらこそよろしくね」

真姫(にこちゃんのためにも勝たないとね)

真姫(後ついでに海未のためにも)

ことり(後二回勝って海未ちゃんと……ふふっ)

穂乃果『さあ!それでは今回は解説に花陽ちゃんをお招きしました!』

穂乃果『よろしくお願いします!』

花陽『こちらこそよろしくお願いします』

穂乃果『さあて、二人ともキャラ選択がはじまります!』

穂乃果『真姫ちゃんは一戦目と同じくデデデ大王!ことりちゃんはプリンを選択!』

穂乃果『さて、このカードはどっちが有利なんでしょうか!?』

花陽『うーん、ちょっとだけデデデ大王が有利だと思います』

花陽『放つタイミングをきちんとしてればゴルドーは結構刺さりますから』

花陽『でも、デデデ大王はプリンの横運びに弱いんです』

花陽『コンボ耐性がないせいで抜け出しにくいし、このせいで早期バーストしてしまうこともあります』

穂乃果『なるほど……それでは一戦目いってみましょう!』

Go!

穂乃果『さあ!デデデの開幕ゴルドー!プリンはこれを奇麗に空前で返す!』

穂乃果『花陽ちゃん、この開幕ゴルドーってそんなにきまらないと思うけどどうしてやるの?』

花陽『開幕ゴルドーは相手の動きを測る1つの目安になるんです』

花陽『相手がゴルドーを返すのか、それともガードするのか』

花陽『その情報は読み合いでも使えることもありますし』

花陽『それに、この距離では基本返されてもガードできるからリスク無しの攻撃です』

花陽『相手が間違えてあたれば美味しいですよね』

穂乃果『なるほど!』

穂乃果『プリンの空前をガード!そこにデデデの下強が刺さる!』

穂乃果『そこからゴルドー!っと!最遅ゴルドー!プリン一回距離をとる!』

ことり(邪魔だなぁ……)

穂乃果『もっかい最遅ゴルドー!おっと!プリンが近づいてこれを空ーーああっ!?デデデの空前で潰された!』

花陽『ゴルドーと一緒になって攻められると結構対応が難しいんですよね』

デデデ:ギュルルル

穂乃果『デデデの横強……回避して空前!プリンはふわふわとデデデの周りを纏わりつく!』

真姫(この距離だとゴルドーは置けないし……むやみに攻撃ふれば空前空Nの餌食……)

真姫(ま、プリン相手ならどうとでもなるけどね)

穂乃果『ガードを掴まれて前投げ!プリンが少しずつ追いついていく!』

穂乃果『ここでゴルドー!ああっ!?プリンがまともにくらった!?』

穂乃果『お互いに激しい殴り合いになっています!』

穂乃果『おっと!またプリンが吹き飛ぶ!これをみてデデデは追撃に!』

穂乃果『ゴルドーで着地を制限して……でたぁぁぁぁぁぁぁ空上ぇぇぇぇぇぇぇぇ
ぇぇぇ!!』

穂乃果『先にバーストしたのはプリンだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

花陽『デデデ大王の空上は判定もバースト力も強いですからね』

花陽『今のはことりちゃんが迂闊だったと思います』

ことり(なるべく早くバーストしないと……)

真姫(ことりが考えてるバースト手段は、ねむる、空後、横運び、のどれかね)

真姫(回避の位置さえ気をつければねむるを食らうことはない)

真姫(この%なら横運びもされないし……ふふ、どうするのかしら?)

穂乃果『空前!ここでデデデが外に出される!』

穂乃果『下から戻って来て……空上で牽制!これを崖上のプリンはきちんとガード!』

穂乃果『と!もう一回空上!プリンはそれもガード!』

穂乃果『デデデはそのまま落下して……おっと、プリンが崖から飛び降りた!?』

デデデ:グォッ!

穂乃果『ここでスーパーデデデジャンプ!デデデはそのまま崖を掴みに行ってーー』

ことり タン

真姫「っ!」タン

穂乃果『プリンの空後が決まるっ!しかし壁にぶつかったけどデデデはきちんと受け身をとりました!』

穂乃果『ここで決められなかったのは痛い!ゴルドーの牽制でプリンはどんどんダメージを稼がれる!』

穂乃果『プリンが近づいて……ああ!またゴルドー!』

穂乃果『ハンマーにも攻撃判定がある!ハンマーとゴルドー両方もらって大ダメージ!』

真姫「持ってけダブルよ!」

ことり「っ!」

穂乃果『デデデは120%を超えているけどまだバーストできない!これはプリン厳しいか!?』

穂乃果『ゴルドーをかわして……はたく!』

穂乃果『あたるけどそのまま着地を狩れずに……またゴルドー!』

ことり(距離が離れてるのはあんまりよくない……回避で近づかないと)

真姫「それでいいの?」

ことり「え?」

穂乃果『あーーーー!デデデは横スマをためている!』

穂乃果『プリンは回避をだしているよ!?』

ことり「っ!」

ドォォォォォォォォン!!!!!

穂乃果『メガトンハンマーぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!プリンバーストです!一戦目はデデデ大王の勝利!』

真姫(このくらいならデデデでもいけそうね)

真姫(前はあんなこと言ってたけど、凛が勝ち残らなくて助かったわ)

穂乃果『花陽ちゃん、次の試合はどっちが勝つと思う?』

花陽『……ことりちゃん、かな』

穂乃果『どうして?結構一方的だったよ?』

穂乃果『もしかして、また癖を読む感じで?』

花陽『うん……そうだね』

花陽『それに、真姫ちゃんのゴルドーの撒き方はちょっと危なっかしいんだ』

花陽『プリン相手には致命傷になるくらいにね』

Go!

希「えりちはどっちが勝つと思う?」

絵里「さあ……やってみないとわからないわ」

絵里「でもまあ、ことりじゃないかしら?」

希「どうしてそう思うの?」

絵里「そっちの方が面白いからよ」

絵里「それに、花陽も言ってるじゃない」

絵里「ゴルドーに頼り過ぎなのよ」

穂乃果『さあ!デデデはゴルドーをひたすらなげていく!』

穂乃果『たまに跳ね返されて自分にくらうけど気にしない!ゴルドーと空前でひたすら牽制しています!』

穂乃果『しかし近づかれると一気に不利に!掴みに空Nをもらってリードは広げられない!』

穂乃果『プリンが崖を掴んで……空前でめくる!しかしそれを読んで反転横強!』

穂乃果『離れ際にゴルドーがとんできて……あたってしまう!プリンは上にはじかれる!』

花陽『デデデは技の発生が遅いせいで後隙を狩るのは難しいですけど……よく練習してるみたいですね』

穂乃果『ああっと!ここで空後をもらってプリンがバースト!もう後が無い!』

穂乃果『なんとかデデデを撃墜するも、たくさんダメージを稼がれてしまう!』

穂乃果『プリンは絶体絶命!』

真姫「もう諦めなさい、これをひっくり返すのは無理よ」

ことり「……どうだろうね?」

穂乃果『空前……置き上がりを空N!DAが連続で入って……っと!ここでゴルドー!思わず距離をとる!』

真姫(起き上がりを読まれるようになってる……か)

真姫(まあでもこのまま押し切れば問題ないわね)

穂乃果『プリン追いついてきます!しかし%は68%VS119%!』

穂乃果『もうゴルドーをもらうことができない!』

穂乃果『っと!ここでプリンがデデデに突撃!』

穂乃果『それを見てデデデがゴルドーを……』

クルン

真姫「え?」

穂乃果『プリンが空中回避でゴルドーとハンマーを避けーー』

ことり タン

キィィィィィィィィィィィィィン!!!

プリュゥ……プリュゥ……

穂乃果『デデデバーストぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

穂乃果『ゴルドーの後隙に!見事にねむるをぶちこんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

穂乃果『凄い!これが花陽ちゃんの言ってた危なっかしいなんだね!』

ことり「駄目だよ真姫ちゃん、そんなに後隙の大きい技使ったら」

ことり「ねむる……当てたくなっちゃうよ」

真姫「……」

ことり「真姫ちゃん?」

真姫「……よくも、やってくれたわね」

ことり「え?」

真姫「許さない……許さないわよ、ことりぃ!」

穂乃果『ここで真姫ちゃんがキャラを変更!』

穂乃果『真姫ちゃんが選んだのはなんとぉ!!』

花陽『むらびと……!』

Go!

穂乃果『さあ!むらびとはハニワを出して突撃!』

穂乃果『プリンはそれを見て空中に逃げて……おおっと!?ここでパチンコがあたる!先制はむらびとです!』

穂乃果『空前の後隙にパチンコ!プリンが思うように近付けません!』

花陽『sj急降下空後……一度も失敗しないね』

穂乃果『プリンが回避して……空上!カブが2つ!プリンを突き上げます!』

穂乃果『置き土産にハニワ!プリンはまたもや空中へ逃げます!』

穂乃果『空前連打が非常にきつい!回避を読まれて一方的にダメージを稼がれる!』

ことり(強い……何、このむらびと!?)

ことり(空中からは近付けない……無理に近づいたら反撃をもらう!)

ことり(だったら!)

穂乃果『おっと!プリンはハニワをガード!回避はせずに地面を進んで行く!』

真姫「…………」

ことり(むらびとの弱点は投げの隙の大きさ)

ことり(だったらそのミスを誘う!)

ことり(さあ、ガードしてるよ……?)

むらびと:タタタ

ことり(動いた!)タン

真姫「お見通しよ!」タン

ことり「っ!?」

ボボボボボボ!

穂乃果『ああっ!?緊急回避先に上スマを置いていたぁぁぁぁぁぁ!!プリンがストックを先行されるぅぅぅぅぅ!!』

花陽『ハニワを回避するために緊急回避を使う人は多いですからね』

穂乃果『傘!パチンコ!カブ!プリンがなんとか近づいて……むらびとの空Nではじかれる!』

絵里「……これが真姫の本当の実力ね」

希「どうしたん?」

絵里「いえ、楽しくなってきたのよ」

穂乃果『崖上がりに……空下を合わせられる!っと!?いつの間にか木の芽が植えられて!?』

穂乃果『復帰阻止にパチンコ!しかしプリンはジャンプを一回潰されても大丈夫!』

むらびと:ジョロロロロ

穂乃果『ここでむらびとが木を生やす!しかしプリンは間一髪回避!』

ことり(おかしい……むらびと相手に、こんな一方的になるはず……!)

穂乃果『パチンコでははじかれて……崖をつかーー』

花陽『!』

ことり「え?」

ガッ

穂乃果『むらびとが崖を奪って!』

ジュキッ

穂乃果『決まったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!斧が見事に命中しました!』

穂乃果『プリンバーストぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!勝ったのはむらびとです!!』

ことり「はぁ……負けちゃったか」

真姫「ことりも結構強かったわよ」

真姫「ま、ちょっと相手が悪かっただけね」

穂乃果『いやぁ、それにしても凄かったね』

花陽『ええ……本当に』

穂乃果『それじゃあ次の試合行こうか!準決勝二戦目!絵里ちゃんVS花陽ちゃんです!』

花陽『それじゃあ行ってきますね』

穂乃果『うん!頑張ってね!』

穂乃果『あ、真姫ちゃんはそのまま解説に来て!』

花陽「よろしくお願いします」

絵里「ええ、こちらこそよろしく」

絵里「試合前に、ちょっとだけいいかしら?」

花陽「?どうしたの?」

絵里「私は『エリー』よ」

花陽「!?」

穂乃果「エリー……って誰?」

花陽「し、知らないんですか!?エリーは関東地方最大の大会、アラブラの優勝者です!」

花陽「アメリカの大きな大会、PW準優勝のTUBASAさんを毎回決勝戦で打ち破ってるんですよ!?」

希「関東地方で有名なプレイヤーも結構参加しとるけど、毎回決勝はあの二人やもんな」

希「シーク使いのTUBASA、全一ピーチのアン、クッパ使いのヒーコ……そして、関東最強のエリー」

希「この辺は皆に知られとるよ」

穂乃果「希ちゃん……なんでそんなに詳しいの?」

希「うちも前でたんよ、アラブラ」

穂乃果「ちなみに結果は?」

希「予選で全一ロボットにボッコボコにされた……」

穂乃果「そ、そっか……」

穂乃果「そうだ、関西はどうなの?」

穂乃果「有名な人とかいる?」

希「うん。ブラピ使いのヨハネとか、ピカチュウ使いのチカが有名やな」

希「あ、でもこの前関西大会のサンブラで優勝したのは多キャラ使いのシンキって人やったで」

にこ「あんた……そっちも行ってるの?」

希「いやぁ、そっちは趣味で調べただけや」

穂乃果「ていうかもしかして、希ちゃんって絵里ちゃんがエリーって人だってこと……」

希「うん、知っとったよ」

花陽「ま、まさか絵里ちゃんがエリーさんだったなんて」

花陽「感激です!サインください!」

絵里「ふふ、そう言ってもらえると照れるわね」

絵里「特に花陽には」

花陽「え?」

絵里「いいえ、こう呼んだ方がいいかしら?」

絵里「スマスクール全期レートトップ」

絵里「無敗の『ハナ』」

今回はここまで
下投げサイクロンが修正されそう遅くてすまん

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