春「ウチの向かいにコンドーム屋さんが出来た……」 (63)

ゴム屋おのでらです。
今回は春が主役です。

前作:鶫「バイバイン?」
鶫「バイバイン?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434952320/)




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435228035


ワイワイ…ガヤガヤ…

小咲「なんだか最近お客さん少ないね〜」

春「真向かいにコンドーム屋さんが出来たからね〜。お客さん取られたってお母さんカンカンだよ。」

小咲「そもそも、どうして和菓子屋の真向かいにコンドーム屋さんなんて作るのかしたら?」

春「そうよっ!まったく有り得ないわ!なんでこんな商店街の真ん中にコンドーム屋なんて作るのよッ///」

小咲「確かに、コンドームなんてコンビニやドラックストアで買えるのにね。」

春「よりにもよってウチの真向かいにだよ!?ウチの目の前がコンドーム屋だなんて迷惑にも程があるよ。こんなんじゃ恥ずかしくてお客さんも来ないし、しかも私達はここが家なんだから毎日コンドームが目の前じゃんッ!!」

小咲「あははは……確かに恥ずかしいね///」

母寺「何呑気な事言ってんの二人とも。」

春「あ、お母さん。」

母寺「これは戦争なのよ。ウチの目の前にゴム屋構えるなんていい度胸じゃない。」

母寺「小咲も春も来な、どんな奴がやってんのか面を拝んでやる!」
ツカツカ

春「え〜〜〜、やめときなよお母さん!」

小咲「そうだよ〜〜」

母寺「大丈夫大丈夫、ちょっと様子を見るだけだから。たのもーーーーーーーー!!」




楽「あ……どもっ」



母寺「ッ!?」

小咲「え?」

ーーー事の起こりは数日前…


組員「坊ちゃ〜ん、聞いてくだせぇ。実は念願叶ってコンドーム屋を開く事になったんですよ!」

楽「うおおマジか!?すげぇやったじゃねえか、夢だったんだろ?ゴム屋」

組員「はいい!!」

組員「そこで坊ちゃんにお願いがありまして、開店直後は人手不足で坊ちゃんにも手伝って欲しいのですが。」

楽「おお、任せとけ!!それで何処で店出すんだ。」

組員「それが立地は申し分ねぇんですが、目の前に和菓子屋がありまして…」









楽「という経験であったため、決してお母さんの敵になろうというわけでは……」

母寺「この裏切り者!!」

ギロン、ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

楽「ひいぃぃぃぃぃ〜〜!」

小咲「もう、やめなよお母さん。別に一条君は裏切ったわけじゃないでしょ!」

春「そうだよ。一条先輩は何度かウチを手伝っただけで、別にウチの従業員ってわけじゃないでしょ!」

母寺「けっ、ウチの跡取りに丁度いいと思ってたのによ、まさか敵に回るとわ!」

楽「いえ、ですから俺はただウチの者を応援してやりたくて、小野寺さんちの和菓子屋の敵になったつもりはないんです!!」

小咲「ほら、一条君もこう言ってるじゃない。」

母寺「まったく、アンタなら小咲とくっつけて婿にしてウチを任せられると思ってたのにさ!」

小咲「えぇぇぇ!?一条君が私のお婿に////」

春「……………………え」

楽「とにかく、俺はお母さんの敵じゃありません!!」

母寺「帰るよ小咲、春。」

小咲「え、でも…」

春「……………」

母寺「フ○ック!!」

楽「ひいぃぃぃぃぃ〜〜〜」

楽「なんでこんな事に、俺はただウチのもんを応援してやりたいだけなのに!!」

組員「お、今のは向かいの和菓子屋の連中ですかい?あんなのぶっ潰してやりましょうぜ!!」

楽「そういうの良くないと思うけどね!!」

母寺「かっ!!敵に願えるたぁ見損なったわあのガキ!」ダンダンダン

小咲「だから一条君は何度かバイトで手伝ってもらっただけで、ウチの従業員じゃないでしょって。」

春「…………………………」



小咲「あれ、どうしたの春?」

春「私、先に上で休んでるね。どうせお客さん少ないんだしいいでしょ。」

小咲「あっ、春………………。どうしたんだろう春、なんだか元気がないような。」

母寺「あのガキ、今度見かけたらとっちめてやる!!」











春の部屋……、

春「どうして、どうして一条先輩は私じゃなくてお姉ちゃんのお婿になるの。どうして私じゃないの!!?」

春「いっつもいっつもそうよ!原作でも私の扱い最近悪いし、私の中の人変態でお姉ちゃんの中の人の事本当に好きでその人も変態だし! このSSの作者も私の事気に入ってなくていっつも最後に私死ぬし!ああああぁぁぁぁぁーーーーーーもうっ!」

春「せめて、せめて今回くらいは、私が一条先輩のことを////」

春「でもどうすればいいのかな〜。一条先輩はお姉ちゃんの事が好きだし、しかもニセとはいえ恋人もいえ、他にも周りに綺麗な女の人がたくさんだし!!」

春「よりにもよってウチの向かいのコンドーム屋さんが一条先輩の家の人のお店だなんて。どうすればいいのかな〜」

ミッ○ーマウス「ハハッ、お困りのようだね!」

春「うわぁっ、あなた誰!?ネズミ?」

ミッキ○マウス「僕はただのネズミじゃないよ。僕はミッキー○ウス、困ってる人達の味方さ、ハハッ!」

春「ミッキーマ○ス?私を助けてくれるの?」

ミッキーマウ○「そうさ。君の話は聞かせてもらったよ。一条先輩と仲良くなりたいんだけど、でも今向かいのコンドーム屋さんの事で揉めちゃってるんだね?」

春「うん、まあ大体そうなんだけど。」

○ッキーマウス「お安い御用さ。まずは一条先輩と仲良くなるためには、向かいのコンドーム屋との関係も良くしないとね、ハハッ!」

春「どうやって?」

ミ○キーマウス「簡単な事さ。要はこの和菓子屋にも向こうのコンドーム屋にもお客さんがたくさん入って、両者の関係が良くなるようにすればいいのさ、ハハッ」

春「そんなに上手く行くかな?」

ミッ○ーマウス「僕に考えがあるのさ、ハハッ」

向かいのコンドーム屋さんに……、


組員「ぼっちゃん見てくだせぇ、宣伝用に店のツイッターを……」

楽「それはやめてくれ!」

組員「え、なんでですかい?」

楽「これ以上ツイッターで垢作んのはやめてくれ。ぶっちゃけこのSSの作者もゴム屋おのでらの垢以外に作んのは面倒くせえと思ってんだよ。」

組員「え、そうだったんですかい!?」

楽「ああ、もっと言うとこのSSの作者、ゴム屋おのでらの垢も見切り発車で作ったらしくてよ。それに作者はニセコイSSもにわか知識で始めたらしくて、アニメとか漫画もそこまで詳しくねえ人なんだよ。」

組員「え、そんなんがこのSS書いてるんですかい!?」

楽「ああ、中の人もこともネットで調べてネタにしてる程度の作者なんだよ。だからこれ以上負担を増やすな。ゴム屋おのでらの垢でこれからもやりたいんだとよ。」

組員「なるほど、わかりました。でも宣伝用に店のHPみたいなのは作ったんすよ!店内や従業員の様子なんかも掲載してて、これでお客さんたくさんでっせ!」

楽「そっか。まあ俺としてはウチのもんの店が繁盛するのは嬉しいけどさ、小野寺んちのことも考えねえと。」

春「あの……」

楽「いらっしゃ……って、春ちゃん!?一体どうしたの?」

春「その……、さっきはお母さんがすみませんでした!!突然押しかけちゃったりして」ペコッ

楽「あ、ああ……別に春ちゃんが謝ることねぇよ」

楽(春ちゃんが俺に謝るだとッ!!?一体どういうことだ。)

春「それで、先輩にお店のことで相談したいことが……」

楽「え、俺にか?」

春「そうです。先輩はこのままでいいんですか!?このままお母さんに誤解されたままで、ウチとこのゴム屋さんも関係が悪くなって、終いにはこのままウチの方にはお客さんが入らないでつぶれちゃったりなんかしたら!!」

楽「いやっ、それはダメだ!!小野寺んちが潰れるのは俺だって嫌だし!」

春「そうでしょ、なら手伝ってください。私に考えがあるんです!」

楽「え、考えって?」

次の日……


春「いらっしゃませ〜〜、和菓子屋おのでらの新作ですよ〜!!」

客A「お、なんだなんだ!」

客B「なんだこれは、コンドームの中にあんこが詰まってるぞ!!」

続きです。

春「はい、コチラ向こうのコンドーム屋さんとのコラボ商品となります!」

客「ほぉ、最近新しく出来たコンドーム屋さんか!」




楽「なるほど、これならどちらも儲けられる!」

楽(春ちゃんの考えはこうだ。
まず和菓子屋おのでらがウチからコンドームを買い付ける→そのコンドームを使って新商品を売る→和菓子屋おのでらの利益にも繋がる)


春(まあこれは、私というよりも、突如現れたミッ○ーのアイディアなんだけどね。)

ミッキ○マウス「ハハッ」

楽「これならお互いの利益にもなって関係も悪くならねえよな。」

春「そうです!これなら両者万々歳ですよ。この方法でドンドン新商品を売ってやります!」

ミッキー○ウス「ハハッ」



こうして新しい新製品は売れた……
のだが、

その日の夜…


楽「ふう〜〜疲れたな。またお互い繁盛したようだし結果オーライかな。そんじゃ寝るか。」

竜「坊ちゃん、お客さんでっせぇーー」

楽「はあ、こんな時間に誰だよ?」

春「あのぉ…………」

楽「春ちゃん!?どうしたんだよこんな時間に、てかその荷物はなんだよ?」

春「先輩、私……私………うえぇぇぇぇぇぇぇぇん〜〜〜!!!」

楽「ちょっ、春ちゃん!?」

春「うえぇぇぇぇぇぇ〜〜〜ん!!」シクシクッ

楽「どうしたんだよいきなり泣き出して、とりあえず上がってくれ。詳しいことは中で聴くから!」


ザワザワ…

組員A「坊ちゃんが女を連れ込んで泣かせてんぞッ!?」
組員B「それもこんな夜遅くに……」
竜「坊ちゃん……あっしらの知らないところで大人になったんすねぇ…」


楽「勝手に妄想してんなッ、そんなんじゃねぇよ!!」

楽の部屋…

楽「とりあえず落ち着いたか?」

春「はい……。あの、夜分遅くにすみませんでした。しかもこんな時間に。」

楽「気にしなくていいって。でも突然泣き出すからビックリしたよ。んで、一体何があったんだ?」

春「実は………ウチを追い出されたんですッ!」

楽「……………え?」

春「勝手にコンドーム使った商品並べてお店のイメージ損ねたってお母さんに怒られて、ウチを追い出されたんです………。」

楽「勝手にって、まさかアレ、お母さんに黙ってやったのか!?」

春「だってぇ〜〜、和菓子屋でコンドーム使った商品置くなんておかしいじゃにですか!?そんなの言えるわけありませんよ!」

楽「いやいや、それがわかってるなら最初からやらなきゃよかったんたじゃ………」

春「でもでも、絶対売上が見込めるって自信があったんですよ。先輩だって乗ってたじゃにですかッ!?」

楽「そりゃそうだけど、でもお母さんに何も言わないってのはどうかと思うぞ。てゆうか、小野寺にも言ってなかったのか?」

春「はい、お姉ちゃんにも言ってなかってですよ。バレたときかなり白い目で見られました………。」

楽「あの小野寺が白い目で………そりゃ堪えるな。」

春「そこで先輩にお願いですッ!!」

春「自分勝手なのはわかってます。でも私、しばらくウチへは帰れないです。だから、しばらくの間でいいんで先生のウチで寝泊まりさせてくださいッ!!」

楽「え、えぇぇぇぇぇ!!?」

春「お願いします。この通りですッ!!」ペコッ

楽「いやいや、いきなりそんなこと言われてもな。学校はどうすんだよ?」

春「先輩の家から通います!」

楽「ひょっとしてこの荷物って」

春「はい。着替えに学校で使うノートや教科書、その他諸々です。」

楽「いやいや、それに家の人には連絡したのか?だいたい、小野寺とは学校で会うことになるぞ。」

春「それは…その………」

楽「はぁ…………。わかったよ。とりあえず今日はもう遅いし泊まってけよ。お家の人には連絡するんだぞ!」

春「本当ですかッ、ありがとうございます!!あ、でも……」

楽「でも?」

春「お母さんには言いづらいし……、あ、お姉ちゃんに電話して伝えてみますね。」

楽「わかったよ。なんなら俺の方からも頼んでもいいぞ。」








小咲『もお〜春ったら、心配したよ。突然家を飛び出して。』

春「うう」


春「うう、ごめんなさい。心配かけて。でも一条先輩のお家でお世話になら、伝えておいてね。」

小咲『一条君に迷惑かけないようにするんだよ。』

楽「大丈夫だよ小野寺。」

小咲『い、一条くんッ////』ビクンチョッ

楽「春ちゃんのことはこっちに任して、お母さんによろしく伝えてくれ。こっちは1日くらい春ちゃんが増えたって問題ねえから。」

小咲『う、うん/// それじゃよろしくね一条くん。春、ご迷惑のかからないようにね。それからちゃんと戻って来てお母さんと仲直りするんだよ。』

春「わかった。それじゃお休みお姉ちゃん。」

ガチャ…

小咲「いいなぁ〜春、一条くんのおウチにお泊まりって………。」

春「というわけで、お世話になります。」

楽「おう。今日はもう遅いし俺はこれから寝るところだったんだけど、春ちゃん晩飯とかは?」

春「あっ、夜ご飯なら済ませまたし。その、私もあと寝るだけなのでどうぞお気遣いなく。」

楽「そういうわけにもいかねえよ。晩飯はいいとして、風呂には入ったか?よかったらシャワーくらい使えよ。」

春「シヮ、シャワーッ///」

竜「坊ちゃん、お湯の準備なら出来てますぜッ」

楽「おう、悪いな竜。家を飛び出したっていうなら汗かいてんだろ。」

春「いいんですか……、ならお言葉に甘えて。」

春「先輩………、」

楽「おう、なんだ?」

春「覗かないでくださいよ………ッ///」

楽「はぁッ、の、覗くかよッ///」



春ちゃんシャワー中…、


竜「そうだ。寝る前に坊ちゃんとお客さんに何か飲み物でも持ってこうかな。」

ミッキーマ○ス「ハハッ、ならこれが良いと思うよ。」

竜「おう、済まねえな。…………って、誰だてめぇ?」

ミッキーマウ○「ハハッ」

春「ふう……先輩、シャワーありがとうございました。」

楽「おう、サッパリしたか?」

春「はい、おかげさまで。あの、私は何処で寝れば?」

楽「おう、そうだったな。それじゃ隣にある………」

ガラガラ…

竜「坊ちゃん、寝る前に茶でもどうっすか?」

楽「おう、ありがとよ。」

春「あ、わざわざすいません。頂きます。」

楽「そういえば竜、隣の部屋って空いてたよな?」

竜「あ、すいやせん坊ちゃん。実は今夜隣の部屋を急遽物置代わりに使ってやして、とても客人に使わせる状態じゃねえんです」

楽「はぁ、なんだよそれ!?てかなんで今夜に限って物置代わりにすんだよ!?」

春「え、それじゃ私は今夜どこで……」

楽「ああ、すいやせんけど坊ちゃんの部屋で一緒に寝泊まりってことで。」

楽春「えぇぇぇぇぇ、一緒にッ!?」

春「せせ、先輩の部屋で……今夜一緒に////」

楽「待て待て待て、どうしてそんなことになるんだよッ!?」

竜「なぁ〜に、坊ちゃんの部屋は広いですし、二人が一緒に一夜を過ごすくらいどうってことねぇでさぁ〜〜!」

春「先生と一夜をッ!!」

楽「何変な言い回ししてんだよッ!?」

竜「そんじゃ坊ちゃん、あとは若い二人に任せてあっしはこれで。何かご用の時な遠慮なく呼んでくだせぇ!なぁ〜〜に、坊ちゃんの邪魔はしませんから/// そんじゃ楽しんでくだせえ〜〜」

楽「いやいやいや、何おかしなこと言ってんだぁ〜〜〜〜!!」

春「あ、あの…………先輩//」モジモジ

楽「あっ、ああ〜悪い春ちゃん。とりあえず、茶でも飲むか。」

春「はい。」


ゴクゴクゴク…

春「あ、あの………せ、先輩//」

楽「お、おう?」

春「そのぉ……、お部屋のことなんですけど//」

楽「えっと…なんなら春ちゃん一人で使ってくれよ。俺のことは気にしなくていいからさ。」

春「え、でもそれじゃ先輩は?」

楽「えっと……、俺なら竜達と同じとこでもいいし。なんなら廊下でもいいしさ。」

春「そんなの悪いですよ。私の方からお邪魔しといて、それじゃ先輩に申し訳ないですよ!だったら私が廊下で寝ますよ。」

楽「そんなわけいくかよ! 春ちゃんは客人なんだし、それに女の子一人だけ廊下で寝かせて俺一人だけ部屋の中だなんて、そんなこと出来るかよ!!」

春「それは…その……///」

楽「とりあえずこうしよう。俺の部屋は広いんだし、離れて寝ればいいんだ。互いに部屋の端の方に布団敷いてさ、そうすればいいだろ。」

春「そうですね。あの先輩………、変なことしないですよね///」

楽「バ、バカッ、するわけねぇだろ///てか、そんなことする度胸もねえよッ!!」

春「そうなんだ………先輩の意気地なし//」ボソッ

楽「え、今何か言ったか?」

春「な、何でもないですよッ///」

楽「ほら、明日もまた学校あるんだし、そろそろ寝よう…………ぜぇ」クラッ

春「あれ、先輩どうしたんですか?」

楽「いや、なんか頭がぼぉ〜と、てかなんだ、なんだか気分が………///」

春「……………………………フフッ」


そして朝………、


チュンチュチュチュンチュン〜〜

楽「んん………ってあれ、俺いつの間に寝てたんだ? うぅ…、なんだか頭がぼぉーとするような。」

春「ムニャムニャ」

楽「春ちゃん………って、うわっ!!?どどどどど、どうなってんだぁーーーーー!?どうして春ちゃんが俺の布団の中にいるんだよ!!?」

春「ムニャムニャzzz」

楽「おい春ちゃん、起きてくれ………って、春ちゃん裸ッ!!!?///」

楽「どういうことだ!?てか、よく見たら俺まで裸じゃねえか!!?それに起きてるのは春ちゃんじゃなくて俺の方だ……二つの意味で///」

春「ムニャムニャ〜〜zz」

楽「落ち着け俺、一旦整理しよう。確か昨日の夜は部屋の隅で互いに分かれて寝ようって言ったんだよな。それでもう遅いから布団を引いて寝ようとしたんだ。それから……………ダメだ、こっからさきが思い出せねえぞッ!!!」

春「ふわぁ……あ、おはようございます。楽さん///」

春「あ、おはよ…………って、楽さん!?」

春「ふふ、先輩が言ったんじゃないですか。これからは名前で呼んでくれって。昨日の楽さん、いつもと違って激しくて情熱的で、その……凄かったです///」

楽「は、激しくっ!?」

春「私、その……初めてだったから、ちょっと怖かったけど、でも先輩があんなにも私のことを求めて来るなんて……。私……とっても気持ちよかったです///」

楽「いや、待て待て春ちゃん。昨日の夜一体何が……」

小咲「一条くん………春………」

楽「お、小野寺!?どうしてここに!?」

春「あ、お姉ちゃん〜〜。私のことを心配して向かいに来てくれたの?」

小咲「春………これは一体どういうこと。どうして春と一条くんが裸で同じ布団の中に。」

楽「違うんだ小野寺、これは……」

春「…………うふふ、ねえ先輩。今日は学校サボって二人で何処かに行きませんか?これから私達何かと忙しくなりそうじゃないですかぁ〜〜、例えば赤ちゃんのこととか?」

楽「あ、赤ちゃん!!?」

小咲「ッ!?」ビクッ

春「うふふ、そうです。昨日情熱的に子作りしたじゃないですか?赤ちゃん生まれる前に何処か行くのもいいじゃないですかぁ〜〜〜。」

小咲「………………………ッ!!!」

ダダダダダダダダッ


楽「待て小野寺、小野寺ーーーーーーーッ!!!?」












春「うふふ、私あそこへ行きたいです。東○ディズニーランド。」

ミ○キーマウス「ハハッ」


これは後ほど聞いた話だ。

あの後あの場から駆け出した小野寺は、焼身自殺を図ったようだ。
妹の春ちゃんに裏切られ、俺が春ちゃんと自らセックスしたと勘違いした小野寺は自宅に火を放ち自ら命をたったようだ。当然その場にいた小野寺のお父さんとお母さんも巻き込まれ、小野寺一家は春ちゃんだけを残し、和菓子屋おのでらも共に消え去った。味噌の焼け跡から後日、3人の遺体が発見された。
ちなみに和菓子屋おのでらの跡地には、ウチのもんのコンドーム屋の2号店が立つらしい。

俺が飲んだたの茶の中には、どうやら超強力な媚薬が仕込まれてたらしく、俺があの夜の記憶がないのはそのためらしい。竜が持ってきた茶ではあるが、どうやらあの茶を用意したのは竜ではないみたいだ。一体誰が……。

学校でもこのことは大騒ぎとなった。
俺と春ちゃんは程なくして学校を辞めた。
小野寺のファンでもある学校中の男子生徒からは殺意に満ち満ちた目で見られ、俺は命を奪われかけたが、そこはウチの組のもんが守ってくれた。しかし、そのせいで多数の死傷者が出て、学校は休校となる。
宮本からは冷たい目で見られ、橘はショックで倒れ今現在入院してるらいし。そのことを知った警視総監である橘の親父さんがウチの組に押しかけてきたが、ここでまた一悶着起きてしまい、橘の親父さんを含めた死者が両方から多数出た。
この機を逃さんとビーハイブが攻めてきたが、その抗争に巻き込まれ千棘と千棘の親父さん、ウチの組からも幹部格の組員が死傷した。

こんなことがあっても、集はいまだに顔を見せたり連絡をくれたりする。本当にお前と親友でよかったよ。
春ちゃんの心配の風ちゃんはかなり複雑そうにしている。

そういや、鶫もポーラもいねえんだよな。
ウチの組員もかなり減っちまって、体制をたと治さねえとならねえみたいだ。俺と春ちゃんは結婚して、春ちゃんは結果として一条家へと嫁ぐこととなった。組員からは早くも姐さんと呼ばれてる。
お腹の中の子、どうやら男の子らしい。つまりウチの組の三代目ってことになるのか。



春「楽さん、ほらほら早く行きましょうよ!」

楽「おいおい、あんまりはしゃぐなよ。お腹の子に悪いだろ。」

春「ちゃんと病院で診てもらってるし大丈夫ですよ。」

楽「まったく………」



春ちゃんに言われた通り、この日俺は○京ディズニーランドへと来ている。
せっかくだし、楽しむか。アトラクション乗って、二人で写真もたくさん撮って、何か美味しいものも食べて、お腹の子にも聞かせてやりたい思い出にでもなるしな。


楽「よし、ここで何か食おうぜ。」

春「はい、そうしましょう!」













春(ふふふ、全部計画通りになったわ。ありがとね、私の夢を叶えてくれて………。ミ○キーマウスの中の人!)

ミッキーマウスの中の人「ハハッ」





春ちゃん、ハッピーエンド



以上で今作は終了です。
ありがとうございました!

by ゴム屋おのでら

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