勇者「…。」
魔法使い「…。」
僧侶「♪」
戦士「」
側近「…///」
魔王「…ふぅ。」
国王「はぁ…。」
司祭「うぅ…。」
騎士長「グループ内の雰囲気がおかしいです」
大臣「一体何があったんだ…?」
騎士長「わかりませんね…。」
大臣「勇者と魔法使い、何故お互いに目を逸らしているのだ…?」
勇者「いや…その…。」
魔法使い「大したことじゃないわ…。」
大臣「二人とも、顔が赤いぞ。」
勇者「は、はぁ!?」
魔法使い「そんなことないでしょ!?」
騎士長「大体察しがつきましたな。」
大臣「うむ。」
勇者「ぐぬぬ…。」
魔法使い「…ねぇ。」
勇者「!」
魔法使い「ちょ、そ、そんな驚かないでよ!」
勇者「な、なんだ?」
魔法使い「勇者は私のこと…どう思ってる?」
勇者「それは…大切な仲間、だな…。」
魔法使い「…そう。」
勇者「俺はその、魔法使いのこと…そういう目で見たことはなかった…。」
魔法使い「でしょうね…。同級生だったのに大して印象なさそうだったし…。」
勇者「す、すまん…。」
魔法使い「別にいいわよ…。あなたは覚えてないみたいだけど、私にとってあなたはヒーローだったんだから。」
勇者「え?」
魔法使い「野生の魔物に襲われたとき…助けてくれたじゃない。」
勇者「ああ、助けたよ。」
魔法使い「は!?お、覚えてるの!?」
勇者「まあな。」
魔法使い「それからあなたを意識するようになって…よく一緒に話したわよね。」
勇者「話したな。」
魔法使い「別に私の印象が薄かったわけじゃないのね?」
勇者「幼馴染同然だったよな。前も言ったろ?仲間の中でも特別って。」
魔法使い「久しぶりに再会したとき、反応薄かったじゃない。」
勇者「自然体で話した方がいいかなって。」
魔法使い「…馬鹿みたい。私、ほとんど印象に残ってないとか考えちゃって…。」
勇者「そう思わせたのは俺だし…。」
魔法使い「まあ、いいわ。これからも一緒なわけだし。堂々と勇者を惚れさせてみせる!」
勇者「今の凄いキュンときた。」
魔法使い「直接的なのに弱いのね。」
大臣「あーはいはい。」
騎士長「ただの惚気ですな。」
大臣「独り身には辛いわ。」
騎士長「大臣殿独り身なのですか!?」
大臣「城で暮らしてるから出会いもないんだよ。仕事が恋人。」
騎士長「まあ、私も確かにないですな…。」
大臣「そろそろ…俺は手遅れかなあ…。」
騎士長「きっといい出会いがありますよ…。」
大臣「で、次は僧侶と戦士か。」
僧侶「えへへっ、付き合うことになったんですよ~。」
大臣「筋肉大勝利だな。」
戦士「…おう。」
騎士長「もしかして、嫌なんですか?」
戦士「まさか。」
大臣「何故浮かない顔をしてるんだ?」
戦士「…俺の方から告りたかった。」
僧侶「きゃー///」
大臣「うるせー馬鹿。」
騎士長「やっぱりただの惚気じゃないか。」
大臣「で、側近ちゃんは普通にラブラブしてるから良しとして。」
側近「普通にラブラブ…。」
騎士長「魔王殿はどうしたのです?」
魔王「いや…一昨日は父の墓参りに行ってきてな。」
大臣「そうか…魔王に就任したの、割と最近だもんな…。」
魔王「父は、人間との問題がただの誤解であることを知らずに病死した。それが悲しくてな…。」
側近「魔王様…。」
大臣「みんなで、墓参り行こう。オフ会とかみたいな浮かれるのじゃなく、ちゃんとした。」
魔王「大臣…!」
大臣「魔王の父上に人間側からも報告しないとだろ?側近ちゃんとのこともなっ!」
魔王「側近とのことはもうしたさ…。ありがとうな。」
大臣「おう。」
騎士長「国王様は…どうされたので?」
国王「リア充ばっかでつらーい。」
騎士長「えぇ…。」
国王「妻とはもう熟年夫婦って感じであんまラブラブとかないしなあ。」
大臣「それが普通なのでは…?」
国王「若い頃を思い出すよ、うん。」
大臣「羨ましい…。」
国王「お前なあ?もふっちょ大臣ファンクラブ知らねーのかよ。」
大臣「なんですかそれ。」
国王「お前のファンクラブだよ!女性ファンも結構いんだぞこら!」
大臣「えええええ!?」
国王「お腹もふりたいとかぷにぷにしたいとかさあ!」
大臣「それ男性として好かれてるわけじゃなさそうですけど…。」
国王「うるせえ若い姉ちゃんに好かれてる時点でお前は敵だ!」
大臣「まあ、結構嬉しいですけどね。」
国王「騎士長もかっこいいから女性人気あるし!司祭だって美形だもん!敵だ!」
大臣「落ち着いてくださいよ…。」
騎士長「司祭殿は…?」
司祭「最近何かと不幸で…。きっと神の怒りが…。」
大臣「何があった?」
司祭「実は…。」
騎士長「実は…?」
司祭「食べたかった王国チキンがちょうど目の前で完売になったんです!」
大臣「お、おう…。」
司祭「他にも…。」
騎士長「他にも…?」
司祭「炭酸ジュースが噴出したり!」
大臣「振っちゃったんじゃない?」
司祭「他にも…。」
騎士長「ほ、他にも…?」
司祭「お会計で1G足りなかったり!」
大臣「買い物系多いな。」
司祭「ツイてないですよ…。」
騎士長「そんなこともあるでしょう…。」
司祭「今日は、飲みます。」
国王「付き合うぞ、司祭よ。」
魔法使い「私も飲むわ。」
戦士「俺も、飲む。」
戦士「それでよー、勇者がグループに女の子入れるの緊張するとかさ。」
勇者「パーティー組むくらいならまあ…それに女の子とは仲良くしたいけどさ。やっぱ緊張するわ。」
国王「うwwwwぶwwww」
魔王「初めて会う前にそんなやり取りがなあ…。」
勇者「魔法使いや僧侶と一緒に行動して慣れたけどな。っつーか昔は普通に女の子と会話できたのに…。」
国王「思春期だなww」
戦士「そういえば魔法使いと再会したって…。」
勇者「高等教育所は違ったんだよ。あいつはそこそこ優等生だったし、俺は勉学は苦手だったから。」
魔法使い「どうやって勇者を惚れさせるか。」
側近「応援してますよ!」
僧侶「勇者様も満更ではないようですし、押してダメならもっと押しましょう!」
魔法使い「お酒の勢い…。」
僧侶「そういえば、何で高等教育所、勇者さんに合わせなかったんですか?」
魔法使い「そうしたかったけど…当時のままじゃ勇者は振り向いてくれないと思って…。」
側近「それでいいところに?」
魔法使い「うん。それ自体はあまり意味なかったかもだけど、結果才能を見出されて勇者に同行できたわ。」
僧侶「確かに勉強ができるとかできないとかは、勇者さんには関係なさそうでしたね。」
魔法使い「ええ…。」
大臣「独り身同盟~。」
騎士長「悲しい…。」
司祭「神のお導きを待つばかりです。」
大臣「でも俺ファンクラブあるし、いけんじゃね?」
騎士長「わ、私も結構人気あるみたいですよ?」
司祭「私は…どうでしょうかね。」
勇者「しかし、ほんと平和になったよなあ…。」
魔王「ああ、平和だ。」
国王「低級、中級の魔族には申し訳なかったな…。」
魔王「彼らは知能を持つ以外は魔物と同じで野生だからな…。」
勇者「魔族の地域に避難しようにも国境があるから…。」
国王「ずっと森や山でひっそりと暮らしていたのだろう?彼らの元に謝罪の訪問もしていきたい。」
魔王「そこまではしなくても…。お互い恐れていたゆえ被害はほとんどなかったようだ。勇者も無抵抗な魔族に刃は向けなかったのだろう?」
勇者「まあ、な。」
魔王「中には戦争中にも関わらず見逃してくれた勇者への感謝の言葉さえあったぞ。」
勇者「そんな…感謝されるようなことじゃあない。」
国王「この平和、我々で守り抜いていこう。」
魔王「うむ。」
勇者「もちろん。」
国王「ワシが死んだら、王子のこと頼むぞ。」
魔王「ふっ、まだまだ先だろう。」
勇者「いつか来るその日は、笑顔で送り出してやんよ。」
国王「じゃあワシも笑顔で逝くわwww」
魔王「本当に、ずっと先であってほしいな。」
勇者「…うん。」
国王「ばーか!ワシがそう簡単に死ぬと思うてか!」
魔王「万が一、な。」
国王「意地でも長生きしてやんよ!お前らの子供拝むまで死ねねえ!」
勇者「期待してるぜ?」
国王「ワシの息子は立派な王子wwwwワシのムスコは立派な王チンwwwww」
魔王「伏せろwwww隠語にしろwwww」
側近「魔王様…好き…zzz」
魔法使い「勇者ぁ…。」
勇者「なんだ?」
魔法使い「ハグしていい…?」
勇者「構わんよ。」
魔法使い「えへへ…。」
戦士「うおおおおおお!僧侶好きだああああああ!!」
僧侶「きゃー///戦士さんが激しいですー///」
大臣「けっ…。」
騎士長「飲まなきゃやってられないですな。」
大臣「まったくだ。」
司祭「我は神の代弁者、今宵貴様らを粛清する…。」
終わりです、今回は前よりは短めかな…?
勇者と魔法使いは高卒ぐらいの設定、よくある幼馴染程仲良くしてたわけではないけどまあ幼馴染かな?って感じです
魔法使いが意識し始めてから一緒に行動していくうちに片思いしました
魔族側のキャラが少ないこと、大臣らがかわいそうなことからカップリング相手を出したくなりました
でもキャラを増やすと今までの空気を壊しそうで…模索中です
王子と王妃もどうしようか…少なくとも王妃はゲームとは無関係で関わる予定もないですが…
王子はスレタイに出てきそうなイメージが沸いてます
魔族の追加キャラを出す場合はやはり、魔王の父の墓参りですかね…
今回ゲーム内での呼び名を全然使っていなかった
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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